JP3721670B2 - セル型電気通信網におけるセル試験方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、セル型電気通信網内の少なくとも1つのセルに通じる固定通信手段内で機能上の欠陥を検出するための、このセルの試験に関する。
【0002】
【従来の技術】
セル型電気通信システムは、一方では移動局、他方では固定通信手段を有する。固定通信手段は、さらに、通信網のセル内に分散された移動局とデジタル情報を交換するため無線通信路が各々割り当てられている固定無線基地局を含んでいる。少なくとも1本の通報用無線通信路が、切り換え型電話網を通して固定通信手段に接続されている電話端末と移動局の間の通信を樹立し又遮断するためのプロトコル通報信号を支持している。固定通信手段には同様に、移動局により要請される及び移動局に宛てられた通信を切り換え、通信網内で移動局を位置決定しかつセル型電気通信網内の呼量を管理する目的で、制御器、交換局、位置決定用記録装置及びデジタル情報及び電話信号の伝送媒体を含んでいる。
【0003】
上述のもののようなセル型電気通信網の中では、一定の与えられたセル内での通信の送受信に直接関連する手段の機能不良は、セル型通信網の中に含まれる監視及び維持手段によって検出されない。例えば、一定の与えられたセル内の移動局との通信中に介入する不規則性は通報されない。より一般的に言うと、現在、発信又は着信の樹立又は対話段階又はその解放中の不慮の停止又は遮断をことごとく検出するための監視手段は全て具備されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、通信網中の正常な呼量を維持しながら、セル型電気通信網中のセルをテストしてこのセルに結びつけられた固定基地局を通して通過する1回の通信の間のトラブルを検出することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、それぞれ通信網のセルに結びつけられた複数の基地局にサービス提供する固定通信手段を含むセル型電気通信網内でセルをテストするための方法は、
− 通信網内の試験用移動局の設置及び固定通信手段に対する端末手段のリンク、
ならびに、
− 端末手段と試験用移動局の間で端末手段によって要請された第1の通信を樹立する段階;
− 第1の通信が樹立された場合に、試験用移動局に向かって端末手段から第1のパラメータを伝送する段階、
− 試験用移動局の中で第1のパラメータが受理された場合に、移動局による第1の通信を遮断する段階、
− 第1の通信の遮断の後にテストすべきセルを通して試験用移動局と端末手段の間で移動局により要請された第2の通信を樹立する段階;
− 第2の通信が樹立された場合に、端末手段に向かって移動局から第2のパラメータを発出する段階;及び
− 第2のパラメータが端末手段内で受理された場合に、第2の通信を遮断する段階、を特徴とする。
【0006】
本発明に従うと、テストすべきセルの良好な作動は、上述の全ての段階がトラブルなく首尾よく実施された時点で、端末手段によって確認される。簡単に言うと、テストすべきセルは、テストすべきセルの中に置かれた試験用移動局が、端末手段によって要請された第1の通信の遮断に応答して第2の通信を正常に樹立及び遮断した時点で、良好な作動状態にあるとみなされる。
【0007】
反対に、テストすべきセル内での送信及び/又は受信に関係する電子手段が故障している場合、上述の段階のうちの1つが実施されないか又は部分的にしか実施されず、この1段階に後続するその他の段階は決して実施されない。本発明に従うと、端末手段は、故障した電子手段が途中で介入する進行中の通信すなわち第1又は第2の通信を、以下のトラブルのうちの少なくとも1つに応答して停止又は遮断する:
− 第1の通信が樹立されない、
− 第1のパラメータの伝送後にセットされた第1のタイムアウトの満了の後に第1の通信が遮断されない、
− 第1の通信の遮断の後にセットされた第2のタイムアウトの満了の後に第2の通信が樹立されない、
− 第2の通信の樹立の後にセットされた第3のタイムアウトの満了の後に第2のパラメータが受理されない、
− 端末手段内で受理された第2のパラメータの中にエラーが存在する。
【0008】
端末手段により受理された第2のパラメータの中で検出されるエラーは、以下のエラーのうちの1つであると考えられる:
− 第2のパラメータのうちの1つを表すディジットの数が正しくない、
− 第2のパラメータのうちの1つに先行するか又は後続するディジットが間違っている、
− 第2のパラメータのうちの1つが間違っている。
【0009】
好ましくは、端末手段は、前記テストすべきセルを周期的にテストするため上述の前記段階を循環的に実行し、トラブルを累加し、1つのトラブルの累加が予め定められた期間中に予め定められた数を超えた時点で警報を発する。予め定められた数及び予め定められた期間は、メンテナンスチームの介入を必要としない一瞬のトラブルを通報しないような形でテストすべきセル内の呼量の故障の統計に応じて、予め選択される。
【0010】
試験用移動局は同様に、第1の通信の間でも第2の通信の間でも、テストすべきセル内の通信の送信及び/又は受信に関係する電子手段の故障の検出にも参与する。
【0011】
本発明に従うと、試験用移動局は、特に以下の事象の1つに応えて第1の通信を遮断する:
− 第1の通信の樹立後試験用移動局によってセットされた予め定められたタイムアウトの満了の後に第1のパラメータが受理されない、及び
− 試験用移動局の中で受理された第1のパラメータのうちの1つの中にエラーが存在する。
【0012】
同様に、本発明に従うと、試験用移動局は、特に以下の事象のうちの1つに応答して、第2の通信を遮断する:
− 試験用移動局による第2のパラメータの発出の前に第2の通信が早めに停止される、及び
− 第2のパラメータの発出後に試験用移動局によりセットされる予め定められたタイムアウトが満了する。
【0013】
試験用移動局により適正に受理された第1のパラメータのうちの少なくとも1つは、試験用移動局により発出される第2のパラメータのうちの1つであり得る。かくして端末手段は、試験用移動局に向かって及びこの移動局からの、特に試験用移動局とテストされるセルに結びつけられた基地局の間の無線通信路を通しての正しいデータ伝送を、第2の通信の対話段階中に試験用移動局が再度伝送した第1のパラメータと第1の通信の対話中に端末手段によって当初伝送された第1のパラメータを比較することによって、確認することができる。
【0014】
端末手段によって伝送される第1のパラメータは、試験用移動局に対して、特に第2の通信を樹立すべきテスト対象のセル、及び第2の通信のために呼ぶべき被呼者つまり端末手段、ならびに任意には実施すべき試験、を特定するのに役立つ。試験用移動局によって発出される第2のパラメータは、端末手段に対してテストされるセルの捕捉を確認するのに役立つ。本発明に従うと、第1のパラメータは、以下の番号のうちの少なくとも1つを内含することができる:すなわち、テストすべきセルの番号、端末手段の電話呼出番号、端末手段を識別する予め定められた番号、及び前記第1の通信を識別する番号。又、第2のパラメータは、テストすべきセルの番号、端末手段を識別する予め定められた番号及び前記第1の通信を識別する番号という前記番号のうちの少なくとも1つを含んでいてよい。
【0015】
第1のパラメータは、多周波符号で表されたディジットシーケンスの形で端末手段によって伝送され、第2のパラメータは、多周波符号で表されたディジットシーケンスの形で試験用移動局によって発出され得る。このとき、端末手段と試験用移動局の間の第1及び第2の通信が追従する経路をマークする送受信手段は、通信網の移動局との通信の対話段階中に通常伝送される音声信号のように、パラメータに対し透明である。
【0016】
好ましくは、端末手段は、通信網の異なる位置決定ゾーン内で多くのセルを監視するような形で、切り換え型電話網を通して、固定通信手段に接続されている。しかしながら、端末手段は、例えば、対応する位置決定ゾーンのみを監視するように、通信網の唯一の交換局に接続することもできる。
【0017】
この場合、端末手段は、セル型電気通信網内の予め定められたテストすべきセルについて、上述の前記段階を循環的に実施することができる。
【0018】
本発明のその他の特徴及び利点は、対応する添付図面を参照しながら、本発明の複数の好ましい実施形態についての以下の記述を読むことによって、さらに明白になることだろう。
【0019】
【発明の実施の形態】
制限的な意味のない一例として、図1では、ETSI(欧州電気通信規格協会)により定義づけされているデジタルセル型電気通信網GSM(Global System for Mobile Communication)における主要なエンティティが参照されている。これらのエンティティは、セル型電気通信網GSMと切り換え型電話網RTCの間のインターフェイスを構成する併合用交換局MSC(Mobile Service Switching Center)、基地局制御器BSC(Base Station Controller)、及び複数の固定基地局BTS(Base Transceiver Station)である。一般に、各々の基地局は、セルと呼ばれる少なくとも1つのエリアに結びつけられており、このエリア内では、セル内に存在するどの移動局でも基地局の無線送受信機を介してRTC網と通信状態に入ることができる。
【0020】
図1に例示されている移動局は、実際にはセル型電気通信網GSM内に固定され例えばそれぞれテストすべきセルに結びつけられた基地局BTSの近くに置かれている、本発明に特定的な独立型試験用移動局である。
【0021】
本発明に従ったセルの試験方法を使用するために、サーバーSEの形をした少なくとも1つの端末手段が、主無線電話局CPRTの中に設置され、モデムMODによって、切り換え型電話網RTCに接続されている。実際には、このサーバーは、セル型電気通信網GSMの対応する数百のセルをテストするため、数百対の基地局BTSと試験用移動局TMSと循環的にリンクされている。
【0022】
図2に概略的に示されている通り、本発明に特定的な試験用移動局TMSは、1つの通信処理ユニットの中に、既知の無線送受信手段、無線通信路選択手段、通報信号処理手段及び特にGSM網といったようなセル型電気通信網の従来の移動局内の音声信号の符号化及び復号手段を統合している。ユニット1内に内含された1台のプロセッサが、試験用移動局の中への入呼びとも呼ばれる着信についても又試験用移動局の出呼びとも呼ばれる発信についても、樹立、対話段階及び遮断といった通信の3段階を従来通りに処理する。特にユニット1は、テストすべきセル内でTMSを初めて実際に作動開始させた後直ちに、そしてその後セルの割り当て変更に際して、GSMの推奨事項に従って従来通りかつ自動的に、GSM網の交換局の中央データレジスタ及び位置決定ゾーンレジスタすなわちHLR(Home Local Register)及びVLR(Visited Location Register)に対してTMS局の位置決定を通報する。
【0023】
試験用移動局TMSは、同様に、サーバーSEにより要請された着信、次に本発明に従って試験用移動局により要請される発信を処理するために、図6B及び7Bに示されているステップEM0〜EM18を達成することを目的としたオトマート2をも含んで成る。
【0024】
オトマート2はさらに、多周波DTMF(Dual Tone Multi Frequency)で符号化及び復号するためのコーデック3を制御する。多周波符号は、従来、電話方式で利用される可聴周波数の通過帯域内には7つの周波数が含まれることから、3つのうちの1つの周波数と4つのうちの1つの周波数の組み合わせによって構成されている。電話のキーボードの0〜9の数字及び*及び#の記号の各々は、かくして、全く異なる12のうちの2つの周波数の1つの組み合わせに結びつけられる。コーデック3の中に含まれる復号器は、ユニット1内に含まれたデジタル−アナログ変換器の出力端に接続される。コーデック3の中に含まれる符号器は、ユニット1の中に含まれるアナログ−デジタル変換器の入力端に接続されている。デジタル−アナログ変換器及びアナログ−デジタル変換器は、従来、スピーカーの受信路の入力端及び従来の移動局内のマイクロホン送信路の出力端を具現している。復号器は、オトマート2により処理すべきDTMF符号で表された第1のパラメータの第1のシーケンスSQ1を復号するため、サーバーSEによって要請された第1の通信の対話段階の間、オトマート2によって活性化される。符号器は、サーバーSEに対してオトマート2により伝送すべき第2のパラメータの第2のシーケンスSQ2をDTMF符号に符号化するため、第1の通信の正常な遮断の後に、試験用移動局TMSによって要請される第2の通信の対話段階中に、オトマート2によって活性化される。
【0025】
図2に示されている試験用移動局TMSは任意には、正規化された出力ゲートRS232及び、特にポータブル式マイクロコンピュータを用いてか又は切り換え型電話網を通して試験用移動局の中にすでに記録されたソフトウェアの機能性を修正するか或いはソフトウェアをダウンロードするためのダウンロード回路4に接続されたモデムを含んで成る。試験用移動局TMSは、実際には、結びつけられた基地局BTSのサイトにて利用できる48Vの直流電圧の供給を受けている。試験用移動局は好ましくは、基地局BTSの或る種のサイト上に存在する擾乱電磁放射線からそれを保護するためのシールドでとり囲まれている。
【0026】
図3の概略的ブロックダイヤグラムを参照すると、サーバーSEのソフトウェア要素は通信用オトマート6を中心として組織されている。
【0027】
通信用オトマート6は、パラメータ表示回路7に接続されている。特に、この回路7は、サーバーSEを識別する2ケタの予め定められた番号NS及び10ケタのサーバー電話呼出番号NASならびに、本発明に特定的でサーバーにより監視された試験用移動局の各々と本発明の方法に従って循環的に通信するためのプログラムを内含している。例えば、サーバーは、プログラミングされた時間的範囲中自動的に、或いは手動式で数百の基地局BTSを監視し、切り換え式電話網RTCを通して8つの同時通信を樹立することができる。
【0028】
サーバーSEは、セル管理機構(マネージャー)9により制御されるテストすべきセルのデータベースをも含んでいる。テストすべき各々のセルについて、以下の情報がセル8のデータベース内に特に記録され、互いに独立して修正可能である:
− セルの番号NC、
− セルの名称、
− 実施すべき試験番号NT、
− テストすべきセル内に含まれる試験用移動局TMSに向かってサーバーSEによって伝送されるべき通信オーダー番号NOを構成するようサーバー番号NSを伴って内含すべき0〜255の間の3ディジットの通信シーケンス番号、
− サーバーからの発通信のためのデータベース8中に常時記憶されている試験用移動局の電話呼出番号、
− 実行中の試験の反復現行値、及び
− テストすべきセルに関する本発明に従った試験方法の複数の連続サイクルの間にサーバーによって検出された6つの予め定められたトラブルI1〜I6の累加数。
【0029】
トラブル管理機構10は、サーバーによって循環的にテストされた異なるセルについてトラブルI1〜I6を処理し、トラブルファイルの中にこれらを記入し、ここでこれらのトラブルは、セルをテストするため自動でも手動でもよいオトマート6の選択された作動モードに応じて分類され得る。各々のトラブルに対して、ファイル11内に、そのトラブルの日付と時刻、トラブルの原因、対応するセルの番号と名称、試験用移動局の電話呼出番号及び、トラブルが途中で発生した通信のシーケンス番号SCと通信タイプ、すなわちサーバーから試験用移動局に向かってか又は試験用移動局からサーバーに向かって、が記入される。
【0030】
警報管理機構12は、通信用オトマート6に接続されている。1つのセル内の予め定められたトラブルについて、このトラブルの累加が予め定められた期間中に予め定められた数を上回った場合に、警報が発せられる。適切な伝送手段13を横切って、全国通信網監視センターCNSR(図1)の中に設置され例えばX25タイプのパケット通信網を通しての64kbit/秒でのリンクによりサーバーに接続されている監視局に向かって、警報管理機構12により警報信号が伝送され得る。監視局は、予め定められたテリトリー上に分布した本発明に従った複数のサーバーSEの監視を確実に行う。警報管理機構12は、監視局により警報に関連するデータを読み取るべく、各セルについて各々の警報を記憶する警報データベース14に結びつけられ、トラブルに付随する情報と同じ性質の様々な情報と共に警報を徐々に記憶する警報ファイル15に結びつけられている。
【0031】
サーバーSE内では、事象ファイル16が、特に、テスト中のセルのリスト、タイプ別のトラブルの累加、タイプ別の警報の累加及び、発信又は着信といった通信タイプ及び通信中のエラーの出現回数に応じて列挙された通信エラーの数を内含している。サーバーの自動モードでは、事象ファイル16は、セルのそれぞれの試験及び予め定められた試験サイクル数に関して、予め定められた時間範囲の間、セル8のデータベース内で選択されたテスト中のセルについて、徐々に更新される。サーバーの手動モードでは、そのセルについて規定されているだけの回数反復すべき特定の試験について、テストすべきセルが選択される。このセル試験について、事象ファイル16は、セルの呼称の特徴、トラブル及び警報の累加、ならびに通信エラー数を含んでいる。
【0032】
サーバーSEは、同様に、それが割り当てられた交換局MSCと通信するため、及び交換局MSCに結びつけられた位置決定ゾーン内にある試験用移動局TMSとDTMF符号で表されたパラメータシーケンスを交換するため、モデムMODに結びつけられたDTMF符号用のコーデック17をも含んで成る。
【0033】
サーバーSE及び試験用移動局TMSによって伝送されるシーケンスは、電話のキーボードの#のキーに対応するパラメータ区切り記号によって限定される。2つのパラメータ区切り記号が1つのシーケンスの内部で各パラメータを囲んでいる。各パラメータは、ディジットつまりDTMF符号に従ってそれぞれの2つのシーケンスの組み合わせの形で符号化された0〜9までの数字から成る。
【0034】
図4に示されているように、本発明に従った第1の通信の対話段階中にサーバーSEにより試験用移動局TMSに向かって伝送すべきDTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1には、その最初DE1と最後FI1をマークする2対のパラメータ区切り記号を含めてNB1=29のディジットを含む。シーケンスSQ1内には4つのパラメータが内含されている。
【0035】
第1のパラメータは、試験用移動局によって取るべきテスト中のセルの数NCに等しく、シーケンス開始の2つのパラメータ区切り記号DE1と第1のパラメータ区切り記号DP1の間の連続した5つのディジットD1〜D5から成る。第2のパラメータは、サーバーSEの電話呼出番号NASに等しく、第1のパラメータ区切り記号DP1と第2のパラメータ区切り記号DP2の間の連続する10個のディジットD6〜D15から成る。第3のパラメータは、実施すべき試験の番号NTに等しく、第2のパラメータ区切り記号DP2と第3のパラメータ区切り記号DP3の間にある2つのディジットD16とD17から成る。第4のパラメータは、第3のパラメータ区切り記号DP3とシーケンスSQ1の終わりをマークする2つのパラメータ区切り記号FI1の間にある5つのディジットD18〜D22をもつ通信端末オーダー番号N0に等しい。通信オーダー番号N0は、サーバーSEの識別番号NSに対応する2つの最初のディジットD18及びD19及び、通信シーケンス番号SCに対応するその他の3つのディジットD20、D21及びD22で構成されている。番号SCは、一定の与えられた試験用移動局及び一定の与えられた試験についてサーバーによって要請された、樹立された又はされない各々の発信において1ずつ増分される。
【0036】
試験用移動局TMSによって本発明に従った第2の通信の対話段階中にサーバーSEに向かって伝送すべきDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2が、図5に示されている。このシーケンスは、その最初DE2と終わりFI2をマークする2つのパラメータ区切り記号対を含めて、NB2=15のディジットで構成されている。シーケンスSQは2つのパラメータを含む。5つのディジットd1〜d5をもつ最初のパラメータは、試験用移動局によって取られ第1の先行シーケンスSQ1の中でこの移動局によって検出すべきセルの番号NCに等しい。中央パラメータ区切り記号DCの後、シーケンスSQ2の中の第2のパラメータは、5つのディジットd18〜d22で構成され、先行する第1のシーケンスSQ1の終わりで試験用移動局によって検出すべき通信オーダー番号N0に等しい。
【0037】
本発明に従うと、サーバーSEにより予め定められたセルの良好な作動を確認するため、試験方法には2つの通信が含まれている。第1の通信は、サーバーSEによって要請され、サーバーにとっての発信そして予め定められたセルに結びつけられた試験用移動局TMSにとっての入呼びとも呼ばれる着信を構成する。次に、第1の通信が適切に樹立され、第1のパラメータが適切に伝送され、第1の通信が適切に解放された場合、試験用移動局TMSは、第1のパラメータによって規定されたテストすべきセルを通して、試験用移動局にとっての出呼びと呼ばれる発信そしてサーバーにとっての着信を構成する第2の通信を要請する。第2のパラメータが、第2の通信の対話段階の間に、移動局TMSによって伝送される。試験用移動局が第2の通信を樹立しなくてはならないテストすべきセルは、先験的に必ずしも、第1の通信が樹立される通信網のセルであるとは限らない。
【0038】
第1及び第2の連続した通信が何のトラブルもなく適切に維持すると、それが、テストされたセルの良い作動状態を表わす。
【0039】
第1の通信は、図6Aに示されたサーバーSEの作動ステップES0〜ES9及び図6Bに示された試験用移動局TMSの作動ステップEM0〜EM10によって例示されている。
【0040】
初期ステップES0及びEM0において、サーバー及び試験用移動局は休止位置つまり何らかの通信の樹立を待機する状態にあり、以下で規定するタイムアウトがゼロに維持されている。
【0041】
最初の通信は、ステップES1及びEM1でのその樹立から始まる。第1の通信の樹立は、併合用交換局MSCを通してセル型電気通信網GSMの通信樹立プロトコルに従って交換される最初の通報メッセージから成り、このときサーバーSEは、切り換え式電話網RTCにおける発呼端末とみなされる。最初のプロトコル通報メッセージの交換中、サーバーは最初の通信の樹立の終わりをステップES2において待機する。第1の通信の対話段階は、交換局MSCに向かっての「接続」メッセージを発して自動通信路の捕捉を確認し、試験用移動局内の自動的受話器外しをシミュレートすることによって、ステップES3で試験用移動局が通信を受諾した時点で、開始する。試験用移動局TMSは、ステップEM2で第1のタイムアウトtm1をセットし、サーバーは、交換局MSCから「確認」信号を受理した後、ステップES4でDTMF符号で表された第1のシーケンスSQ1を生成し伝送する。
【0042】
何らかの理由でステップES3で最初の通信が樹立され得ない場合、ステップES30においてこの通信はサーバーSEにより拒絶され、オトマート6はステップES31で事象ファイル16内にテストされたセルについての第1のトラブルI1を記入する。第1のトラブルI1は、第1の通信の間に、併合用交換局MSCと試験用移動局TMSの間、より厳密には交換局MSCと制御器BSCの間、又は制御器BSCと基地局BTSの間、又は基地局BTSと試験用移動局TMSの間で伝送される通報メッセージの伝送が不適正又は不完全なものであることの結果としてもたらされる可能性がある。
【0043】
第1のシーケンスSQ1の伝送の後、サーバーSEは、試験用移動局による第1の通信の遮断を待機する状態で、値TS1を超えることができない第1のタイムアウトts1をセットする。タイムアウトts1の開始時点で、試験用移動局は、ステップEM3でDTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1を待機する状態にある。以下で規定されるように正しい又は正しくない第1のシーケンスがタイムアウトtm1の満了時点TM1で試験用移動局によって受理されない場合、試験用移動局は、ステップEM40で第1の通信を遮断し、最初のステップEM0に戻る。
【0044】
ステップEM4でのタイムアウトtm1の満了TM1の前に、試験用移動局がステップEM5において正しい又は正しくない第1のシーケンスSQ1を受理した場合、試験用移動局はステップEM6で第1のシーケンスSQ1を検査する。第1のシーケンスは、特に5つのディジットD1〜D5がテスト中のセルの番号NCと異なっているか正しくない場合、又は3つのディジットをもつ通信シーケンス番号SCが例えば1つの同じ試験について以前に受理された第1のシーケンス内に含まれたものよりも小さい場合、又はパラメータ区切り記号がないか又は誤って置かれている場合又は、受理された第1のシーケンス中のディジットの数がNB1と異なる場合に、正しくないとみなされる。
【0045】
受理されたシーケンスSQ1が正しくないとみなされた場合、試験用移動局TMSはステップEM60で第1の通信を遮断し、最初のステップEM0に戻る。
【0046】
DTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1が正しいとみなされた場合、試験用移動局はステップEM7で第2のタイムアウトtm2をセットする。特に、サーバーの電話呼出番号NAS及び受理されたシーケンスSQ1内に含まれた試験番号NTは、通信処理ユニット1を介して第2の通信の始めにサーバーを呼び出すため及び番号NCにより示されたテスト中のセルに関して試験用移動局内で特別な試験を行うために、オトマート2の後に立つ。
【0047】
図6Aの下半分に示されているように、サーバーSEは、通常、試験用移動局TMSがステップEM3〜EM6で第1のシーケンスSQ1を受理しこれを検査している間、ステップES6で第1の通信の遮断を待機する状態にある。次のステップES7及びES8で、サーバーが、第1の通信がタイムアウトts1の満了TS1前に試験用移動局により遮断されていないことを確認した場合、サーバーのオトマート6は、ステップES70でファイル16内に第1の通信のトラブルI2を記入し、ステップES71で第1の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0048】
サーバーは、ステップES7及びES8で第1のタイムアウトts1の満了TS1の前に第1の通信が遮断されたことを確認したならば、ステップES10での着信を待機する状態で、ステップES9で第2のタイムアウトts2をセットする。ステップES8で通報された遮断は、通常、ステップEM8及びEM9での試験用移動局内でのタイムアウトtm2の満了TM2、そして次にステップEM10における試験用移動局からのプロトコルGSMに従った第1の通信の遮断要請の結果としてもたらされる。時間TM2はおよそ20秒であり、1回の試験を行うのに必要である。時間TS1はTM2よりも長いが、シーケンスSQ1の検査及び試験用移動局TMS内での試験の実施に必要なものである。
【0049】
ステップEM10の後、試験用移動局は、図7Aに示されているサーバーの作動ステップES10〜ES22と対応させて図7Bに示されている作動ステップEM11〜EM18に従って、第2の通信の樹立に直ちにかつ自動的に着手する。
【0050】
ステップEM11における第2の通信の樹立は、第1の通信の樹立と類似した要領で、併合用交換局MSCを通して、セル型電気通信網GSMの樹立プロトコルに従って第2の通報メッセージの交換により行われる。試験用移動局TMSは、RTC網における発呼端末とみなされ、サーバーは被呼端末とみなされる。受理された第1のシーケンスSQ1内に含まれたセル番号NCは、試験用移動局によりテストすべきセルを選択するのに役立つ。受理された第1のシーケンスSQ1内に含まれた電話呼出番号NASは、試験用移動局TMS内でサーバーを呼び出すのに役立つ。テスト中のセルを横断してのステップ12及びステップ10における第2のプロトコル通報メッセージの交換の間、試験用移動局は、サーバーの自動的受話器外しをシミュレートする交換局MSCの「接続」信号の受理を待ち、その後、サーバーは交換局MSCの「確認」信号を待ち、こうして第2の通信の受諾が確認される。
【0051】
ステップEM13において、試験用移動局と基地局BS、制御器BSC又は交換局MSCといったサーバーとの間の伝送回線のいずれか1つの手段によって通信が受諾されない場合、試験用移動局は、ステップEM130で第2の通信を停止させ、ステップEM0でその初期状態に戻る。
【0052】
ステップES11及びES12で第2のタイムアウトts2の満了TS2の前に第2の通信のいかなる確認も受理しなかった場合、サーバーSEは、ステップES110でファイル16内に第3のトラブルI3を記入し、ステップES0でその初期状態に戻る。トラブルI3は、ステップEM130での試験用移動局による第2の通信の樹立が早めに停止されたことの結果としてひき起こされる可能性もあるし、同様に、第2の通信を樹立しようとする試みを全く行うことなくステップES7及びES8でのタイミングts1の満了TS1の前にステップEM40及びEM60で第1の通信が遮断されたことの結果としてひき起こされる可能性もある。
【0053】
サーバーSEは、ステップES11及びES12で試験用移動局によって要請された第2の通信を受諾した場合、ステップES13で第3のタイムアウトts3をセットし、試験用移動局はステップEM14でDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を生成、発出し、次にステップEM15で第3のタイムアウトtm3をセットし、ステップ16で第2の通信の遮断を待機する。第2のシーケンスSQ2は、第1のシーケンスSQ1の受理後に以前に記憶されたパラメータNC及びNOを含む。
【0054】
このとき、サーバーはステップES14で第2のシーケンスSQ2の受理待機状態にあり、試験用移動局はステップEM16でタイムアウトtm3の満了TM3の前の第2の通信の正常な遮断を待機する状態にある。
【0055】
ステップES15の第3のタイムアウトts3の満了TS3時にサーバーがDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を全く受けなかった場合、オトマート6はステップES150でファイル16に第4のトラブルI4を通報し、ステップES151で第2の通信を早めに遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0056】
ステップES15及びES16で、サーバーSEが、第3のタイムアウトts3の満了TS3の前に以下で規定するとおり正しい又は正しくないDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を受理した場合、サーバーは、次のステップES17及びES18で第2のシーケンスSQ2を検査する。第2の通信の対話段階の間の第2のシーケンスSQ2の検査は、ステップEM6での試験用移動局による第1のシーケンスSQ1の検査に類似した基準に基づくものである。
【0057】
ステップES17では、DTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2は、例えば2つのパラメータNC及びSCの間のパラメータ区切り記号がない場合、又は第2のシーケンスSQ2のディジットの数が数字NB2と異なっている場合に、正しくないとみなされる。この場合、事象ファイル16はステップES170で第5のトラブルI5を記録し、次にステップES171で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0058】
第2のシーケンスSQ2がステップES17で正しいとみなされた場合、サーバーはステップES18で受理されたシーケンスSQ2の中に含まれているパラメータNC及びNO(NS、SC)を検査する。シーケンスSQ2中のセルの番号がテスト中のセルの番号NC、特に以前に伝送された第1のシーケンスSQ1の中に含まれていた番号と異なる場合、サーバーは、ステップES180で第6のトラブルI6を通知する。同様に、第2のパラメータ、すなわち第2のシーケンスSQ2の中に含まれた5つのディジット[d18〜d22]をもつ通信オーダー番号NOが正しくない場合、例えば2つのディジット[d18、d19]をもつサーバー番号がサーバーの識別番号NSと異なるか、又は3つのディジット[d10、d21、d22]をもつ通信シーケンスSEがステップES6で第1の通信の間にサーバーによって伝送されるもの[D20、D21、D22]と異なっている場合、オトマート6により第6のトラブルI6もファイル16に通報され得る。第6のトラブルI6について通知した後、サーバーはステップES181で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0059】
サーバーSEは、受理した第2のシーケンスSQ2が正しく同じく正しいパラメータを含んでいることを確認した後、ステップES19で第4のタイムアウトts4をセットする。次に、サーバーは、ステップES20でサーバー又は試験用移動局によって開始され得る第2の通信の遮断を待機する。
【0060】
図7A及び7Bの下部に示されているように、サーバーが第2の通信をまず遮断しなければならないということが想定される。タイムアウトtm3の最大持続時間TM3は、タイムアウトts4の最大持続時間TS4よりも長く、サーバーが受理されたシーケンスSQ2を検査できるようにするために充分な長さをもつ。
【0061】
かくして、通常第4のタイムアウトts4は、ステップES21において、試験用移動局内のステップEM17でのタイムアウトtm3の満了TM3の前に満了する。タイムアウトts4がその限界TS4に達した時点で、サーバーSEは通常ステップES22で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。この解放は、プロトコル通報メッセージの交換によって試験用移動局で確認され、そのためステップEM18における試験用移動局内での第2の通信の遮断及びステップEM0における試験用移動局の初期状態への復帰が指令される。試験用移動局内で第3のタイムアウトtm3がその限界TM3に達した場合、サーバーによる第2の通信の遮断の確認を受理する前に、試験用移動局はステップEM170で第2の通信を遮断し、ステップEM0でその初期状態に戻る。
【0062】
サーバーSEがステップES0〜ES22を全て連続的に完了し、試験用移動局TMSが全てのステップEM0〜EM18を連続的に終了した場合、すなわち、本発明に従った第1及び第2の通信の間でいかなるトラブルも通報されない場合、サーバーのオトマート6はテスト中のセルつまりテスト中のセルに付随する電子手段の良好な作動を確認することしかできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーバーと呼ばれている端末手段及び本発明に従った試験方法の利用のための複数の試験用移動局が中に設置されている既知のセル型電気通信網のブロックダイヤグラムである。
【図2】試験用移動局の概略的ブロックダイヤグラムである。
【図3】サーバーの概略的ブロックダイヤグラムである。
【図4】第1の通信の間サーバーにより伝送される多周波符号で表わされた第1のパラメータシーケンスを示す。
【図5】第2の通信の間試験用移動局によって伝送される多周波符号で表わされた第2のパラメータの第2のシーケンスを示す。
【図6A】第1の通信の間のサーバーの作動ステップアルゴリズムである。
【図6B】第1の通信の間の試験用移動局の作動ステップアルゴリズムである。
【図7A】第2の通信の間のサーバーの作動ステップアルゴリズムである。
【図7B】第2の通信の間の試験用移動局の作動ステップアルゴリズムである。
【符号の説明】
BTS 基地局
MSC 交換局
TMS 試験用移動局
SE 端末手段(サーバー)
BSC 制御器
1 通信処理ユニット
2 オトマート
3 DTMFコーデック
4 ダウンロード回路
6 通信用オトマート
9 セル管理機構
10 トラブル管理機構
11 トラブルファイル
12 警報管理機構
14 警報ベース
15 警報ファイル
16 事象ファイル
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、セル型電気通信網内の少なくとも1つのセルに通じる固定通信手段内で機能上の欠陥を検出するための、このセルの試験に関する。
【0002】
【従来の技術】
セル型電気通信システムは、一方では移動局、他方では固定通信手段を有する。固定通信手段は、さらに、通信網のセル内に分散された移動局とデジタル情報を交換するため無線通信路が各々割り当てられている固定無線基地局を含んでいる。少なくとも1本の通報用無線通信路が、切り換え型電話網を通して固定通信手段に接続されている電話端末と移動局の間の通信を樹立し又遮断するためのプロトコル通報信号を支持している。固定通信手段には同様に、移動局により要請される及び移動局に宛てられた通信を切り換え、通信網内で移動局を位置決定しかつセル型電気通信網内の呼量を管理する目的で、制御器、交換局、位置決定用記録装置及びデジタル情報及び電話信号の伝送媒体を含んでいる。
【0003】
上述のもののようなセル型電気通信網の中では、一定の与えられたセル内での通信の送受信に直接関連する手段の機能不良は、セル型通信網の中に含まれる監視及び維持手段によって検出されない。例えば、一定の与えられたセル内の移動局との通信中に介入する不規則性は通報されない。より一般的に言うと、現在、発信又は着信の樹立又は対話段階又はその解放中の不慮の停止又は遮断をことごとく検出するための監視手段は全て具備されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、通信網中の正常な呼量を維持しながら、セル型電気通信網中のセルをテストしてこのセルに結びつけられた固定基地局を通して通過する1回の通信の間のトラブルを検出することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、それぞれ通信網のセルに結びつけられた複数の基地局にサービス提供する固定通信手段を含むセル型電気通信網内でセルをテストするための方法は、
− 通信網内の試験用移動局の設置及び固定通信手段に対する端末手段のリンク、
ならびに、
− 端末手段と試験用移動局の間で端末手段によって要請された第1の通信を樹立する段階;
− 第1の通信が樹立された場合に、試験用移動局に向かって端末手段から第1のパラメータを伝送する段階、
− 試験用移動局の中で第1のパラメータが受理された場合に、移動局による第1の通信を遮断する段階、
− 第1の通信の遮断の後にテストすべきセルを通して試験用移動局と端末手段の間で移動局により要請された第2の通信を樹立する段階;
− 第2の通信が樹立された場合に、端末手段に向かって移動局から第2のパラメータを発出する段階;及び
− 第2のパラメータが端末手段内で受理された場合に、第2の通信を遮断する段階、を特徴とする。
【0006】
本発明に従うと、テストすべきセルの良好な作動は、上述の全ての段階がトラブルなく首尾よく実施された時点で、端末手段によって確認される。簡単に言うと、テストすべきセルは、テストすべきセルの中に置かれた試験用移動局が、端末手段によって要請された第1の通信の遮断に応答して第2の通信を正常に樹立及び遮断した時点で、良好な作動状態にあるとみなされる。
【0007】
反対に、テストすべきセル内での送信及び/又は受信に関係する電子手段が故障している場合、上述の段階のうちの1つが実施されないか又は部分的にしか実施されず、この1段階に後続するその他の段階は決して実施されない。本発明に従うと、端末手段は、故障した電子手段が途中で介入する進行中の通信すなわち第1又は第2の通信を、以下のトラブルのうちの少なくとも1つに応答して停止又は遮断する:
− 第1の通信が樹立されない、
− 第1のパラメータの伝送後にセットされた第1のタイムアウトの満了の後に第1の通信が遮断されない、
− 第1の通信の遮断の後にセットされた第2のタイムアウトの満了の後に第2の通信が樹立されない、
− 第2の通信の樹立の後にセットされた第3のタイムアウトの満了の後に第2のパラメータが受理されない、
− 端末手段内で受理された第2のパラメータの中にエラーが存在する。
【0008】
端末手段により受理された第2のパラメータの中で検出されるエラーは、以下のエラーのうちの1つであると考えられる:
− 第2のパラメータのうちの1つを表すディジットの数が正しくない、
− 第2のパラメータのうちの1つに先行するか又は後続するディジットが間違っている、
− 第2のパラメータのうちの1つが間違っている。
【0009】
好ましくは、端末手段は、前記テストすべきセルを周期的にテストするため上述の前記段階を循環的に実行し、トラブルを累加し、1つのトラブルの累加が予め定められた期間中に予め定められた数を超えた時点で警報を発する。予め定められた数及び予め定められた期間は、メンテナンスチームの介入を必要としない一瞬のトラブルを通報しないような形でテストすべきセル内の呼量の故障の統計に応じて、予め選択される。
【0010】
試験用移動局は同様に、第1の通信の間でも第2の通信の間でも、テストすべきセル内の通信の送信及び/又は受信に関係する電子手段の故障の検出にも参与する。
【0011】
本発明に従うと、試験用移動局は、特に以下の事象の1つに応えて第1の通信を遮断する:
− 第1の通信の樹立後試験用移動局によってセットされた予め定められたタイムアウトの満了の後に第1のパラメータが受理されない、及び
− 試験用移動局の中で受理された第1のパラメータのうちの1つの中にエラーが存在する。
【0012】
同様に、本発明に従うと、試験用移動局は、特に以下の事象のうちの1つに応答して、第2の通信を遮断する:
− 試験用移動局による第2のパラメータの発出の前に第2の通信が早めに停止される、及び
− 第2のパラメータの発出後に試験用移動局によりセットされる予め定められたタイムアウトが満了する。
【0013】
試験用移動局により適正に受理された第1のパラメータのうちの少なくとも1つは、試験用移動局により発出される第2のパラメータのうちの1つであり得る。かくして端末手段は、試験用移動局に向かって及びこの移動局からの、特に試験用移動局とテストされるセルに結びつけられた基地局の間の無線通信路を通しての正しいデータ伝送を、第2の通信の対話段階中に試験用移動局が再度伝送した第1のパラメータと第1の通信の対話中に端末手段によって当初伝送された第1のパラメータを比較することによって、確認することができる。
【0014】
端末手段によって伝送される第1のパラメータは、試験用移動局に対して、特に第2の通信を樹立すべきテスト対象のセル、及び第2の通信のために呼ぶべき被呼者つまり端末手段、ならびに任意には実施すべき試験、を特定するのに役立つ。試験用移動局によって発出される第2のパラメータは、端末手段に対してテストされるセルの捕捉を確認するのに役立つ。本発明に従うと、第1のパラメータは、以下の番号のうちの少なくとも1つを内含することができる:すなわち、テストすべきセルの番号、端末手段の電話呼出番号、端末手段を識別する予め定められた番号、及び前記第1の通信を識別する番号。又、第2のパラメータは、テストすべきセルの番号、端末手段を識別する予め定められた番号及び前記第1の通信を識別する番号という前記番号のうちの少なくとも1つを含んでいてよい。
【0015】
第1のパラメータは、多周波符号で表されたディジットシーケンスの形で端末手段によって伝送され、第2のパラメータは、多周波符号で表されたディジットシーケンスの形で試験用移動局によって発出され得る。このとき、端末手段と試験用移動局の間の第1及び第2の通信が追従する経路をマークする送受信手段は、通信網の移動局との通信の対話段階中に通常伝送される音声信号のように、パラメータに対し透明である。
【0016】
好ましくは、端末手段は、通信網の異なる位置決定ゾーン内で多くのセルを監視するような形で、切り換え型電話網を通して、固定通信手段に接続されている。しかしながら、端末手段は、例えば、対応する位置決定ゾーンのみを監視するように、通信網の唯一の交換局に接続することもできる。
【0017】
この場合、端末手段は、セル型電気通信網内の予め定められたテストすべきセルについて、上述の前記段階を循環的に実施することができる。
【0018】
本発明のその他の特徴及び利点は、対応する添付図面を参照しながら、本発明の複数の好ましい実施形態についての以下の記述を読むことによって、さらに明白になることだろう。
【0019】
【発明の実施の形態】
制限的な意味のない一例として、図1では、ETSI(欧州電気通信規格協会)により定義づけされているデジタルセル型電気通信網GSM(Global System for Mobile Communication)における主要なエンティティが参照されている。これらのエンティティは、セル型電気通信網GSMと切り換え型電話網RTCの間のインターフェイスを構成する併合用交換局MSC(Mobile Service Switching Center)、基地局制御器BSC(Base Station Controller)、及び複数の固定基地局BTS(Base Transceiver Station)である。一般に、各々の基地局は、セルと呼ばれる少なくとも1つのエリアに結びつけられており、このエリア内では、セル内に存在するどの移動局でも基地局の無線送受信機を介してRTC網と通信状態に入ることができる。
【0020】
図1に例示されている移動局は、実際にはセル型電気通信網GSM内に固定され例えばそれぞれテストすべきセルに結びつけられた基地局BTSの近くに置かれている、本発明に特定的な独立型試験用移動局である。
【0021】
本発明に従ったセルの試験方法を使用するために、サーバーSEの形をした少なくとも1つの端末手段が、主無線電話局CPRTの中に設置され、モデムMODによって、切り換え型電話網RTCに接続されている。実際には、このサーバーは、セル型電気通信網GSMの対応する数百のセルをテストするため、数百対の基地局BTSと試験用移動局TMSと循環的にリンクされている。
【0022】
図2に概略的に示されている通り、本発明に特定的な試験用移動局TMSは、1つの通信処理ユニットの中に、既知の無線送受信手段、無線通信路選択手段、通報信号処理手段及び特にGSM網といったようなセル型電気通信網の従来の移動局内の音声信号の符号化及び復号手段を統合している。ユニット1内に内含された1台のプロセッサが、試験用移動局の中への入呼びとも呼ばれる着信についても又試験用移動局の出呼びとも呼ばれる発信についても、樹立、対話段階及び遮断といった通信の3段階を従来通りに処理する。特にユニット1は、テストすべきセル内でTMSを初めて実際に作動開始させた後直ちに、そしてその後セルの割り当て変更に際して、GSMの推奨事項に従って従来通りかつ自動的に、GSM網の交換局の中央データレジスタ及び位置決定ゾーンレジスタすなわちHLR(Home Local Register)及びVLR(Visited Location Register)に対してTMS局の位置決定を通報する。
【0023】
試験用移動局TMSは、同様に、サーバーSEにより要請された着信、次に本発明に従って試験用移動局により要請される発信を処理するために、図6B及び7Bに示されているステップEM0〜EM18を達成することを目的としたオトマート2をも含んで成る。
【0024】
オトマート2はさらに、多周波DTMF(Dual Tone Multi Frequency)で符号化及び復号するためのコーデック3を制御する。多周波符号は、従来、電話方式で利用される可聴周波数の通過帯域内には7つの周波数が含まれることから、3つのうちの1つの周波数と4つのうちの1つの周波数の組み合わせによって構成されている。電話のキーボードの0〜9の数字及び*及び#の記号の各々は、かくして、全く異なる12のうちの2つの周波数の1つの組み合わせに結びつけられる。コーデック3の中に含まれる復号器は、ユニット1内に含まれたデジタル−アナログ変換器の出力端に接続される。コーデック3の中に含まれる符号器は、ユニット1の中に含まれるアナログ−デジタル変換器の入力端に接続されている。デジタル−アナログ変換器及びアナログ−デジタル変換器は、従来、スピーカーの受信路の入力端及び従来の移動局内のマイクロホン送信路の出力端を具現している。復号器は、オトマート2により処理すべきDTMF符号で表された第1のパラメータの第1のシーケンスSQ1を復号するため、サーバーSEによって要請された第1の通信の対話段階の間、オトマート2によって活性化される。符号器は、サーバーSEに対してオトマート2により伝送すべき第2のパラメータの第2のシーケンスSQ2をDTMF符号に符号化するため、第1の通信の正常な遮断の後に、試験用移動局TMSによって要請される第2の通信の対話段階中に、オトマート2によって活性化される。
【0025】
図2に示されている試験用移動局TMSは任意には、正規化された出力ゲートRS232及び、特にポータブル式マイクロコンピュータを用いてか又は切り換え型電話網を通して試験用移動局の中にすでに記録されたソフトウェアの機能性を修正するか或いはソフトウェアをダウンロードするためのダウンロード回路4に接続されたモデムを含んで成る。試験用移動局TMSは、実際には、結びつけられた基地局BTSのサイトにて利用できる48Vの直流電圧の供給を受けている。試験用移動局は好ましくは、基地局BTSの或る種のサイト上に存在する擾乱電磁放射線からそれを保護するためのシールドでとり囲まれている。
【0026】
図3の概略的ブロックダイヤグラムを参照すると、サーバーSEのソフトウェア要素は通信用オトマート6を中心として組織されている。
【0027】
通信用オトマート6は、パラメータ表示回路7に接続されている。特に、この回路7は、サーバーSEを識別する2ケタの予め定められた番号NS及び10ケタのサーバー電話呼出番号NASならびに、本発明に特定的でサーバーにより監視された試験用移動局の各々と本発明の方法に従って循環的に通信するためのプログラムを内含している。例えば、サーバーは、プログラミングされた時間的範囲中自動的に、或いは手動式で数百の基地局BTSを監視し、切り換え式電話網RTCを通して8つの同時通信を樹立することができる。
【0028】
サーバーSEは、セル管理機構(マネージャー)9により制御されるテストすべきセルのデータベースをも含んでいる。テストすべき各々のセルについて、以下の情報がセル8のデータベース内に特に記録され、互いに独立して修正可能である:
− セルの番号NC、
− セルの名称、
− 実施すべき試験番号NT、
− テストすべきセル内に含まれる試験用移動局TMSに向かってサーバーSEによって伝送されるべき通信オーダー番号NOを構成するようサーバー番号NSを伴って内含すべき0〜255の間の3ディジットの通信シーケンス番号、
− サーバーからの発通信のためのデータベース8中に常時記憶されている試験用移動局の電話呼出番号、
− 実行中の試験の反復現行値、及び
− テストすべきセルに関する本発明に従った試験方法の複数の連続サイクルの間にサーバーによって検出された6つの予め定められたトラブルI1〜I6の累加数。
【0029】
トラブル管理機構10は、サーバーによって循環的にテストされた異なるセルについてトラブルI1〜I6を処理し、トラブルファイルの中にこれらを記入し、ここでこれらのトラブルは、セルをテストするため自動でも手動でもよいオトマート6の選択された作動モードに応じて分類され得る。各々のトラブルに対して、ファイル11内に、そのトラブルの日付と時刻、トラブルの原因、対応するセルの番号と名称、試験用移動局の電話呼出番号及び、トラブルが途中で発生した通信のシーケンス番号SCと通信タイプ、すなわちサーバーから試験用移動局に向かってか又は試験用移動局からサーバーに向かって、が記入される。
【0030】
警報管理機構12は、通信用オトマート6に接続されている。1つのセル内の予め定められたトラブルについて、このトラブルの累加が予め定められた期間中に予め定められた数を上回った場合に、警報が発せられる。適切な伝送手段13を横切って、全国通信網監視センターCNSR(図1)の中に設置され例えばX25タイプのパケット通信網を通しての64kbit/秒でのリンクによりサーバーに接続されている監視局に向かって、警報管理機構12により警報信号が伝送され得る。監視局は、予め定められたテリトリー上に分布した本発明に従った複数のサーバーSEの監視を確実に行う。警報管理機構12は、監視局により警報に関連するデータを読み取るべく、各セルについて各々の警報を記憶する警報データベース14に結びつけられ、トラブルに付随する情報と同じ性質の様々な情報と共に警報を徐々に記憶する警報ファイル15に結びつけられている。
【0031】
サーバーSE内では、事象ファイル16が、特に、テスト中のセルのリスト、タイプ別のトラブルの累加、タイプ別の警報の累加及び、発信又は着信といった通信タイプ及び通信中のエラーの出現回数に応じて列挙された通信エラーの数を内含している。サーバーの自動モードでは、事象ファイル16は、セルのそれぞれの試験及び予め定められた試験サイクル数に関して、予め定められた時間範囲の間、セル8のデータベース内で選択されたテスト中のセルについて、徐々に更新される。サーバーの手動モードでは、そのセルについて規定されているだけの回数反復すべき特定の試験について、テストすべきセルが選択される。このセル試験について、事象ファイル16は、セルの呼称の特徴、トラブル及び警報の累加、ならびに通信エラー数を含んでいる。
【0032】
サーバーSEは、同様に、それが割り当てられた交換局MSCと通信するため、及び交換局MSCに結びつけられた位置決定ゾーン内にある試験用移動局TMSとDTMF符号で表されたパラメータシーケンスを交換するため、モデムMODに結びつけられたDTMF符号用のコーデック17をも含んで成る。
【0033】
サーバーSE及び試験用移動局TMSによって伝送されるシーケンスは、電話のキーボードの#のキーに対応するパラメータ区切り記号によって限定される。2つのパラメータ区切り記号が1つのシーケンスの内部で各パラメータを囲んでいる。各パラメータは、ディジットつまりDTMF符号に従ってそれぞれの2つのシーケンスの組み合わせの形で符号化された0〜9までの数字から成る。
【0034】
図4に示されているように、本発明に従った第1の通信の対話段階中にサーバーSEにより試験用移動局TMSに向かって伝送すべきDTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1には、その最初DE1と最後FI1をマークする2対のパラメータ区切り記号を含めてNB1=29のディジットを含む。シーケンスSQ1内には4つのパラメータが内含されている。
【0035】
第1のパラメータは、試験用移動局によって取るべきテスト中のセルの数NCに等しく、シーケンス開始の2つのパラメータ区切り記号DE1と第1のパラメータ区切り記号DP1の間の連続した5つのディジットD1〜D5から成る。第2のパラメータは、サーバーSEの電話呼出番号NASに等しく、第1のパラメータ区切り記号DP1と第2のパラメータ区切り記号DP2の間の連続する10個のディジットD6〜D15から成る。第3のパラメータは、実施すべき試験の番号NTに等しく、第2のパラメータ区切り記号DP2と第3のパラメータ区切り記号DP3の間にある2つのディジットD16とD17から成る。第4のパラメータは、第3のパラメータ区切り記号DP3とシーケンスSQ1の終わりをマークする2つのパラメータ区切り記号FI1の間にある5つのディジットD18〜D22をもつ通信端末オーダー番号N0に等しい。通信オーダー番号N0は、サーバーSEの識別番号NSに対応する2つの最初のディジットD18及びD19及び、通信シーケンス番号SCに対応するその他の3つのディジットD20、D21及びD22で構成されている。番号SCは、一定の与えられた試験用移動局及び一定の与えられた試験についてサーバーによって要請された、樹立された又はされない各々の発信において1ずつ増分される。
【0036】
試験用移動局TMSによって本発明に従った第2の通信の対話段階中にサーバーSEに向かって伝送すべきDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2が、図5に示されている。このシーケンスは、その最初DE2と終わりFI2をマークする2つのパラメータ区切り記号対を含めて、NB2=15のディジットで構成されている。シーケンスSQは2つのパラメータを含む。5つのディジットd1〜d5をもつ最初のパラメータは、試験用移動局によって取られ第1の先行シーケンスSQ1の中でこの移動局によって検出すべきセルの番号NCに等しい。中央パラメータ区切り記号DCの後、シーケンスSQ2の中の第2のパラメータは、5つのディジットd18〜d22で構成され、先行する第1のシーケンスSQ1の終わりで試験用移動局によって検出すべき通信オーダー番号N0に等しい。
【0037】
本発明に従うと、サーバーSEにより予め定められたセルの良好な作動を確認するため、試験方法には2つの通信が含まれている。第1の通信は、サーバーSEによって要請され、サーバーにとっての発信そして予め定められたセルに結びつけられた試験用移動局TMSにとっての入呼びとも呼ばれる着信を構成する。次に、第1の通信が適切に樹立され、第1のパラメータが適切に伝送され、第1の通信が適切に解放された場合、試験用移動局TMSは、第1のパラメータによって規定されたテストすべきセルを通して、試験用移動局にとっての出呼びと呼ばれる発信そしてサーバーにとっての着信を構成する第2の通信を要請する。第2のパラメータが、第2の通信の対話段階の間に、移動局TMSによって伝送される。試験用移動局が第2の通信を樹立しなくてはならないテストすべきセルは、先験的に必ずしも、第1の通信が樹立される通信網のセルであるとは限らない。
【0038】
第1及び第2の連続した通信が何のトラブルもなく適切に維持すると、それが、テストされたセルの良い作動状態を表わす。
【0039】
第1の通信は、図6Aに示されたサーバーSEの作動ステップES0〜ES9及び図6Bに示された試験用移動局TMSの作動ステップEM0〜EM10によって例示されている。
【0040】
初期ステップES0及びEM0において、サーバー及び試験用移動局は休止位置つまり何らかの通信の樹立を待機する状態にあり、以下で規定するタイムアウトがゼロに維持されている。
【0041】
最初の通信は、ステップES1及びEM1でのその樹立から始まる。第1の通信の樹立は、併合用交換局MSCを通してセル型電気通信網GSMの通信樹立プロトコルに従って交換される最初の通報メッセージから成り、このときサーバーSEは、切り換え式電話網RTCにおける発呼端末とみなされる。最初のプロトコル通報メッセージの交換中、サーバーは最初の通信の樹立の終わりをステップES2において待機する。第1の通信の対話段階は、交換局MSCに向かっての「接続」メッセージを発して自動通信路の捕捉を確認し、試験用移動局内の自動的受話器外しをシミュレートすることによって、ステップES3で試験用移動局が通信を受諾した時点で、開始する。試験用移動局TMSは、ステップEM2で第1のタイムアウトtm1をセットし、サーバーは、交換局MSCから「確認」信号を受理した後、ステップES4でDTMF符号で表された第1のシーケンスSQ1を生成し伝送する。
【0042】
何らかの理由でステップES3で最初の通信が樹立され得ない場合、ステップES30においてこの通信はサーバーSEにより拒絶され、オトマート6はステップES31で事象ファイル16内にテストされたセルについての第1のトラブルI1を記入する。第1のトラブルI1は、第1の通信の間に、併合用交換局MSCと試験用移動局TMSの間、より厳密には交換局MSCと制御器BSCの間、又は制御器BSCと基地局BTSの間、又は基地局BTSと試験用移動局TMSの間で伝送される通報メッセージの伝送が不適正又は不完全なものであることの結果としてもたらされる可能性がある。
【0043】
第1のシーケンスSQ1の伝送の後、サーバーSEは、試験用移動局による第1の通信の遮断を待機する状態で、値TS1を超えることができない第1のタイムアウトts1をセットする。タイムアウトts1の開始時点で、試験用移動局は、ステップEM3でDTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1を待機する状態にある。以下で規定されるように正しい又は正しくない第1のシーケンスがタイムアウトtm1の満了時点TM1で試験用移動局によって受理されない場合、試験用移動局は、ステップEM40で第1の通信を遮断し、最初のステップEM0に戻る。
【0044】
ステップEM4でのタイムアウトtm1の満了TM1の前に、試験用移動局がステップEM5において正しい又は正しくない第1のシーケンスSQ1を受理した場合、試験用移動局はステップEM6で第1のシーケンスSQ1を検査する。第1のシーケンスは、特に5つのディジットD1〜D5がテスト中のセルの番号NCと異なっているか正しくない場合、又は3つのディジットをもつ通信シーケンス番号SCが例えば1つの同じ試験について以前に受理された第1のシーケンス内に含まれたものよりも小さい場合、又はパラメータ区切り記号がないか又は誤って置かれている場合又は、受理された第1のシーケンス中のディジットの数がNB1と異なる場合に、正しくないとみなされる。
【0045】
受理されたシーケンスSQ1が正しくないとみなされた場合、試験用移動局TMSはステップEM60で第1の通信を遮断し、最初のステップEM0に戻る。
【0046】
DTMF符号で表わされた第1のシーケンスSQ1が正しいとみなされた場合、試験用移動局はステップEM7で第2のタイムアウトtm2をセットする。特に、サーバーの電話呼出番号NAS及び受理されたシーケンスSQ1内に含まれた試験番号NTは、通信処理ユニット1を介して第2の通信の始めにサーバーを呼び出すため及び番号NCにより示されたテスト中のセルに関して試験用移動局内で特別な試験を行うために、オトマート2の後に立つ。
【0047】
図6Aの下半分に示されているように、サーバーSEは、通常、試験用移動局TMSがステップEM3〜EM6で第1のシーケンスSQ1を受理しこれを検査している間、ステップES6で第1の通信の遮断を待機する状態にある。次のステップES7及びES8で、サーバーが、第1の通信がタイムアウトts1の満了TS1前に試験用移動局により遮断されていないことを確認した場合、サーバーのオトマート6は、ステップES70でファイル16内に第1の通信のトラブルI2を記入し、ステップES71で第1の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0048】
サーバーは、ステップES7及びES8で第1のタイムアウトts1の満了TS1の前に第1の通信が遮断されたことを確認したならば、ステップES10での着信を待機する状態で、ステップES9で第2のタイムアウトts2をセットする。ステップES8で通報された遮断は、通常、ステップEM8及びEM9での試験用移動局内でのタイムアウトtm2の満了TM2、そして次にステップEM10における試験用移動局からのプロトコルGSMに従った第1の通信の遮断要請の結果としてもたらされる。時間TM2はおよそ20秒であり、1回の試験を行うのに必要である。時間TS1はTM2よりも長いが、シーケンスSQ1の検査及び試験用移動局TMS内での試験の実施に必要なものである。
【0049】
ステップEM10の後、試験用移動局は、図7Aに示されているサーバーの作動ステップES10〜ES22と対応させて図7Bに示されている作動ステップEM11〜EM18に従って、第2の通信の樹立に直ちにかつ自動的に着手する。
【0050】
ステップEM11における第2の通信の樹立は、第1の通信の樹立と類似した要領で、併合用交換局MSCを通して、セル型電気通信網GSMの樹立プロトコルに従って第2の通報メッセージの交換により行われる。試験用移動局TMSは、RTC網における発呼端末とみなされ、サーバーは被呼端末とみなされる。受理された第1のシーケンスSQ1内に含まれたセル番号NCは、試験用移動局によりテストすべきセルを選択するのに役立つ。受理された第1のシーケンスSQ1内に含まれた電話呼出番号NASは、試験用移動局TMS内でサーバーを呼び出すのに役立つ。テスト中のセルを横断してのステップ12及びステップ10における第2のプロトコル通報メッセージの交換の間、試験用移動局は、サーバーの自動的受話器外しをシミュレートする交換局MSCの「接続」信号の受理を待ち、その後、サーバーは交換局MSCの「確認」信号を待ち、こうして第2の通信の受諾が確認される。
【0051】
ステップEM13において、試験用移動局と基地局BS、制御器BSC又は交換局MSCといったサーバーとの間の伝送回線のいずれか1つの手段によって通信が受諾されない場合、試験用移動局は、ステップEM130で第2の通信を停止させ、ステップEM0でその初期状態に戻る。
【0052】
ステップES11及びES12で第2のタイムアウトts2の満了TS2の前に第2の通信のいかなる確認も受理しなかった場合、サーバーSEは、ステップES110でファイル16内に第3のトラブルI3を記入し、ステップES0でその初期状態に戻る。トラブルI3は、ステップEM130での試験用移動局による第2の通信の樹立が早めに停止されたことの結果としてひき起こされる可能性もあるし、同様に、第2の通信を樹立しようとする試みを全く行うことなくステップES7及びES8でのタイミングts1の満了TS1の前にステップEM40及びEM60で第1の通信が遮断されたことの結果としてひき起こされる可能性もある。
【0053】
サーバーSEは、ステップES11及びES12で試験用移動局によって要請された第2の通信を受諾した場合、ステップES13で第3のタイムアウトts3をセットし、試験用移動局はステップEM14でDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を生成、発出し、次にステップEM15で第3のタイムアウトtm3をセットし、ステップ16で第2の通信の遮断を待機する。第2のシーケンスSQ2は、第1のシーケンスSQ1の受理後に以前に記憶されたパラメータNC及びNOを含む。
【0054】
このとき、サーバーはステップES14で第2のシーケンスSQ2の受理待機状態にあり、試験用移動局はステップEM16でタイムアウトtm3の満了TM3の前の第2の通信の正常な遮断を待機する状態にある。
【0055】
ステップES15の第3のタイムアウトts3の満了TS3時にサーバーがDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を全く受けなかった場合、オトマート6はステップES150でファイル16に第4のトラブルI4を通報し、ステップES151で第2の通信を早めに遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0056】
ステップES15及びES16で、サーバーSEが、第3のタイムアウトts3の満了TS3の前に以下で規定するとおり正しい又は正しくないDTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2を受理した場合、サーバーは、次のステップES17及びES18で第2のシーケンスSQ2を検査する。第2の通信の対話段階の間の第2のシーケンスSQ2の検査は、ステップEM6での試験用移動局による第1のシーケンスSQ1の検査に類似した基準に基づくものである。
【0057】
ステップES17では、DTMF符号で表わされた第2のシーケンスSQ2は、例えば2つのパラメータNC及びSCの間のパラメータ区切り記号がない場合、又は第2のシーケンスSQ2のディジットの数が数字NB2と異なっている場合に、正しくないとみなされる。この場合、事象ファイル16はステップES170で第5のトラブルI5を記録し、次にステップES171で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0058】
第2のシーケンスSQ2がステップES17で正しいとみなされた場合、サーバーはステップES18で受理されたシーケンスSQ2の中に含まれているパラメータNC及びNO(NS、SC)を検査する。シーケンスSQ2中のセルの番号がテスト中のセルの番号NC、特に以前に伝送された第1のシーケンスSQ1の中に含まれていた番号と異なる場合、サーバーは、ステップES180で第6のトラブルI6を通知する。同様に、第2のパラメータ、すなわち第2のシーケンスSQ2の中に含まれた5つのディジット[d18〜d22]をもつ通信オーダー番号NOが正しくない場合、例えば2つのディジット[d18、d19]をもつサーバー番号がサーバーの識別番号NSと異なるか、又は3つのディジット[d10、d21、d22]をもつ通信シーケンスSEがステップES6で第1の通信の間にサーバーによって伝送されるもの[D20、D21、D22]と異なっている場合、オトマート6により第6のトラブルI6もファイル16に通報され得る。第6のトラブルI6について通知した後、サーバーはステップES181で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。
【0059】
サーバーSEは、受理した第2のシーケンスSQ2が正しく同じく正しいパラメータを含んでいることを確認した後、ステップES19で第4のタイムアウトts4をセットする。次に、サーバーは、ステップES20でサーバー又は試験用移動局によって開始され得る第2の通信の遮断を待機する。
【0060】
図7A及び7Bの下部に示されているように、サーバーが第2の通信をまず遮断しなければならないということが想定される。タイムアウトtm3の最大持続時間TM3は、タイムアウトts4の最大持続時間TS4よりも長く、サーバーが受理されたシーケンスSQ2を検査できるようにするために充分な長さをもつ。
【0061】
かくして、通常第4のタイムアウトts4は、ステップES21において、試験用移動局内のステップEM17でのタイムアウトtm3の満了TM3の前に満了する。タイムアウトts4がその限界TS4に達した時点で、サーバーSEは通常ステップES22で第2の通信を遮断し、ステップES0でその初期状態に戻る。この解放は、プロトコル通報メッセージの交換によって試験用移動局で確認され、そのためステップEM18における試験用移動局内での第2の通信の遮断及びステップEM0における試験用移動局の初期状態への復帰が指令される。試験用移動局内で第3のタイムアウトtm3がその限界TM3に達した場合、サーバーによる第2の通信の遮断の確認を受理する前に、試験用移動局はステップEM170で第2の通信を遮断し、ステップEM0でその初期状態に戻る。
【0062】
サーバーSEがステップES0〜ES22を全て連続的に完了し、試験用移動局TMSが全てのステップEM0〜EM18を連続的に終了した場合、すなわち、本発明に従った第1及び第2の通信の間でいかなるトラブルも通報されない場合、サーバーのオトマート6はテスト中のセルつまりテスト中のセルに付随する電子手段の良好な作動を確認することしかできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーバーと呼ばれている端末手段及び本発明に従った試験方法の利用のための複数の試験用移動局が中に設置されている既知のセル型電気通信網のブロックダイヤグラムである。
【図2】試験用移動局の概略的ブロックダイヤグラムである。
【図3】サーバーの概略的ブロックダイヤグラムである。
【図4】第1の通信の間サーバーにより伝送される多周波符号で表わされた第1のパラメータシーケンスを示す。
【図5】第2の通信の間試験用移動局によって伝送される多周波符号で表わされた第2のパラメータの第2のシーケンスを示す。
【図6A】第1の通信の間のサーバーの作動ステップアルゴリズムである。
【図6B】第1の通信の間の試験用移動局の作動ステップアルゴリズムである。
【図7A】第2の通信の間のサーバーの作動ステップアルゴリズムである。
【図7B】第2の通信の間の試験用移動局の作動ステップアルゴリズムである。
【符号の説明】
BTS 基地局
MSC 交換局
TMS 試験用移動局
SE 端末手段(サーバー)
BSC 制御器
1 通信処理ユニット
2 オトマート
3 DTMFコーデック
4 ダウンロード回路
6 通信用オトマート
9 セル管理機構
10 トラブル管理機構
11 トラブルファイル
12 警報管理機構
14 警報ベース
15 警報ファイル
16 事象ファイル
Claims (11)
- − それぞれ通信網のセルに結びつけられた複数の基地局(BTS)に通じている固定通信手段(MSC、BSC)を含むセル型電気通信網内でセルをテストするための方法において、
− 通信網内の試験用移動局(TMS)の設置及び固定通信手段(MSC、BSC)に対する端末手段(SE)のリンク、
ならびに
− 端末手段(SE)と試験用移動局(TMS)の間で端末手段によって要請された第1の通信を樹立する段階(ES1、EM1)、
− 第1の通信が樹立された場合に、試験用移動局(TMS)に向かって端末手段(SE)から第1のパラメータ(SQ1)を伝送する段階(ES4、EM5)、
− 試験用移動局の中で第1のパラメータ(SQ1)が受理された場合に、移動局(TMS)による第1の通信を遮断する段階(EM10、ES8)、
− 第1の通信の遮断の後にテストすべきセルを通して試験用移動局(TMS)と端末手段(SE)の間で試験用移動局により要請された第2の通信を樹立する段階(EM11、ES12)、
− 第2の通信が樹立された場合に、端末手段(SE)に向かって移動局(TMS)から第2のパラメータ(SQ2)を発出する段階(EM14、ES16)、及び
− 第2のパラメータが端末手段(SE)内で受理された場合に、第2の通信を遮断する段階(ES20、EM17)、
を特徴とする方法。 - − 第1の通信が樹立されない(I1)、
− 第1のパラメータ(SQ1)の伝送(ES4)の後にセットされた第1のタイムアウト(ts1)の満了(TS1)の後に第1の通信が遮断されない(I2)、
− 第1の通信の遮断(ES8)の後にセットされた第2のタイムアウト(ts2)の満了(TS2)の後に第2の通信が樹立されない(I3)、
− 第2の通信の樹立(ES12)の後にセットされた第3のタイムアウト(ts3)の満了(TS3)の後に第2のパラメータ(SQ2)が受理されない(I4)、及び
− 端末手段(SE)内で受理された第2のパラメータ(SQ2)の中にエラーが存在する(I5、I6):といったトラブルのうちの少なくとも1つを端末手段(SE)が検出したことに応えて、端末手段(SE)により進行中の通信が停止される段階(ES0、ES71、ES110、ES171、ES181)を含んで成る、請求項1に記載の方法。 - 端末手段(SE)により受理された第2のパラメータ(SQ2)の中に検出されたエラーが、
− 第2のパラメータ(NC、NO)のうちの1つを表すディジットの数が正しくない、
− 第2のパラメータ(NC、NO)のうちの1つに先行するか又は後続するディジット(DE2、DC、FI2)が間違っている、及び
− 第2のパラメータ(NC、NO)のうちの1つが間違っている、
というエラー(I5、I6)のうちの1つである、請求項2に記載の方法。 - 端末手段(SE)が、前記テストすべきセルを周期的にテストするため請求項1に記載の段階を循環的に実行し、トラブル(I1〜I6)を累加し、1つのトラブルの累加が予め定められた1期間中に予め定められた数を超えた時点で警報を発する、請求項2又は3に記載の方法。
- − 第1の通信の樹立後試験用移動局によってセットされた予め定められたタイムアウト(tm1)の満了(TM1)後に第1のパラメータ(SQ1)が受理されない、及び
− 試験用移動局の中で受理された第1のパラメータ(SQ1)のうちの1つにエラーが存在する:といった事象(EM40;EM60)のうちの1つに応答して、試験用移動局(TMS)により第1の通信が遮断される段階を含んで成る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 - − 試験用移動局(TMS)による第2のパラメータ(SQ2)の発出の前に第2の通信が早めに停止される、及び
− 第2のパラメータ(SQ2)の発出後に試験用移動局によりセットされる予め定められたタイムアウト(tm3)が満了する(TM3)、といった事象(EM130;EM171)のうちの1つに応答して試験用移動局(TMS)による第2の通信が遮断される段階を含んで成る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - 試験用移動局(TMS)によって適正に受理された第1のパラメータ(SQ1)のうちの少なくとも1つ(D1〜D5;D18〜D22)が試験用移動局(TMS)によって発出された第2のパラメータ(SQ2)のうちの1つ(d1〜d5;d18〜d22)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- − 第1のパラメータ(SQ1)が、テストすべきセルの番号(D1〜D5)、端末手段(SE)の電話呼出番号(D6〜D15)、端末手段(SE)を識別する予め定められた番号(D18、D19)及び前記第1の通信を識別する番号(D20、D21、D22)のうちの少なくとも1つを含んでおり、
− 第2のパラメータ(SQ2)が、前記テストすべきセルの番号(D1〜D5)、端末手段(SE)を識別する予め定められた番号(d18、d19)及び前記第1の通信を識別する番号(d20、d21、d22)のうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 - 第1のパラメータは、多周波(DTMF)符号で表されたディジットシーケンス(SQ1)の形で端末手段(SE)によって伝送され、第2のパラメータは、多周波(DTMF)符号で表されたディジットシーケンス(SQ2)の形で試験用移動局(TMS)によって発出される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 端末手段(SE)が、固定通信手段(MSC、BSC)に対して、切り換え式電話網(RTC)を通して接続されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 端末手段(SE)が、セル型電気通信網の中の予め定められたテストすべきセルについて請求項1に記載の前記段階を循環的に実行する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
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