JP3721649B2 - 分割可能なスペーサー部材を用いた成形体繋ぎあわせ式コンクリート型枠を用いた鉄筋コンクリート構造物、その製法、及び型枠材料 - Google Patents

分割可能なスペーサー部材を用いた成形体繋ぎあわせ式コンクリート型枠を用いた鉄筋コンクリート構造物、その製法、及び型枠材料 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンクリ−ト型枠、及びコンクリ−ト型枠とコンクリ−トとが一体になった壁構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅を高断熱化、高気密化して住宅の規格を上げるために、また、施工を容易にして住宅建築価格の大幅なコストダウンを計る目的で、ツ−バイフォ−等の木造住宅の布基礎や、鉄筋コンクリ−ト建物の壁を形成する為の、合成樹脂成形体組合せ式コンクリ−ト型枠と、その型枠内に配筋された鉄筋と、その型枠内に打たれ固められたコンクリ−トからなる建物用の壁が注目され、その普及が大いに期待されている。
【0003】
そのような合成樹脂成形体の組合せ式コンクリ−ト型枠には、大別すると、例えば特開平6−129099号に記載されるように、縁に接合端として凹凸構造を有し、接合端から中心に向かってのびるT型断面の溝を有している発泡ポリスチレン等の合成樹脂製のサイドパネル部材と、向かい合うサイドパネル部材同士の間隔を固定する為に、そのサイドパネルの中に差込まれるスペ−サ−部材(このようなスペ−サ−部材は、機能的には引張り力を受けるので引張り材であるが、本明細書でもスペ−サ−部材と記載する)とを組立てて、型枠を形成するものや、例えば特開平6−346536号に記載されるように、向かい合ったパネル部材の間を橋渡しする橋渡し部材がパネル部材に鋳込まれて一体の建築物構成要素をなしているものを積み重ねて形成するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、建築物のコンクリ−トには鉄筋が埋め込まれるので、特開平6−129099号に記載される部材を用いて形成されるコンクリ−ト型枠も、特開平6−346536号に記載される構成要素を用いて形成されるコンクリ−ト型枠も、通常はそれぞれスペ−サ−部材又は橋渡し部材の所定場所に、鉄筋を配筋する作業も必要である。
【0005】
ここで、合成樹脂製のパネル部材を繋ぎ合わせ又はつみあげてコンクリ−ト型枠を造ってしまってからでは、側面が開いている直線的な壁用の型枠でない限り長い鉄筋を差込むことは困難であるので、合成樹脂製のパネル部材を一段形成しスペ−サ−部材又は橋渡し部材が所定位置に装着されたら、次に鉄筋を入れる作業を行わなくてはならない。
【0006】
更に、鉄筋が一段のパネル部材に対して複数段で入れられなければならない場合には、鉄筋の装着とスペ−サ−部材との挿入とを同時に行わなければならない。また、複数段のパネル部材にまたがって、予め溶接や針金どめ等で格子状等に組立てた鉄筋を配筋することも不可能である。
【0007】
このように合成樹脂製のパネル部材の積み上げと鉄筋の装着とを交互に行わなければならないこと、更にこれらを交互に行ったとしても、型枠形成のために向かい合うパネル部材の壁が両方とも同じ高さであるならば、配筋作業が面倒であること、及び予め組立た鉄筋の配筋が出来ないことは、建築費のコストダウンを目的の一つとしているこのようなコンクリ−ト構造物にとっては、施工上の大きな欠点である。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明者は、上記の問題を解決すべく鋭意研究した結果、スペ−サ−部材を分割可能にして、コンクリ−ト型枠の一方の壁をしたから上まで完成させ、次に鉄筋を配筋し、次にコンクリ−ト型枠のもう一方の壁を下から上まで完成させることにより上記の様な問題点のない施工が可能になり、従って鉄筋設置の作業が格段に容易になることを発見し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、本発明の一つは、
(a)イ)複数個を繋ぎあわせるために端面を互いに相補的にかみあう形状とした、コンクリート型枠の対向面を形成するための成形体、
ロ)該対向面間の間隔を保つ為に使用され、少なくとも1個のプレートを含む端プレート部と、端プレート部を両端としてその間をつなぐ為のウェブ部からなるスペーサー部材、
を含んでおり、該スペーサー部材の端プレート部が該成形体中に鋳込まれている、すなわち、該成形体中に一体的に同時成形されて埋め込まれているか、又は該スペーサー部材の端プレート部を該成形体に挿入する為に、該成形体が、該端プレート部の断面に対応する断面形状の、該端面から中心方向に向かう溝穴を有しており、
該分割ウェブ部が、該端プレート部とは一体であってウェブ部に於て連結手段を有している為に連結可能に二以上に分割されているか、又は該端プレート部とは一体でなく該プレート部との間に連結手段を有している為に該プレート部に対し連結可能である
ことを特徴とするコンクリート用型枠材料で形成された型枠と、
(b)該型枠内に配筋された鉄筋と、
(c)該型枠と一体化された構造物を形成するように、該型枠内に打たれ固化したコンクリートと
を含み、必要ならば該型枠材料のうちの不要な部分を除去した、建物の基礎、鉄筋コンクリート建物の壁、鉄筋コンクリート塀、鉄筋コンクリート地下室の壁等の、鉄筋コンクリート構造物を提供することである。
【0010】
本発明のもう一つは、
イ) 複数個を繋ぎあわせるために端面を互いに相補的にかみあう形状とした、コンクリ−ト型枠の対向面を形成するための成形体、
ロ) 該対向面間の間隔を保つ為に使用され、少なくとも1個のプレ−トを含む端プレ−ト部と、端プレ−ト部を両端としてその間をつなぐ為のウェブ部からなるスペ−サ−部材、
を含んでおり、該スペ−サ−部材の端プレ−ト部が該成形体中に鋳込まれているか、又は該スペ−サ−部材の端プレ−ト部を該成形体に挿入する為に、該成形体が、該端プレ−ト部の断面に対応する断面形状の、該端面から中心方向に向かう溝穴を有しているコンクリ−ト用型枠材料に於て、
該ウェブ部が、該端プレ−ト部とは一体であってウェブ部に於て連結手段を有している為にウェブ部に於て連結可能に二以上に分割されているか、又は該端プレ−ト部とは一体でなく該プレ−ト部との間に連結手段を有している為に該端プレ−ト部に対し連結可能である
ことを特徴とする該成形体と該分割可能なスペ−サ−部材の組み合わせからなるコンクリ−ト用型枠材料、及びそこで用いられる分割可能なスペ−サ−部材を提供することである。
【0011】
本発明の更にもう一つは、上記のコンクリ−ト型枠材料を用いて、分割されているスペ−サ−部材を有する片側の型枠部分を形成し、
鉄筋を型枠内部となるべき位置に配筋し、
上記のコンクリ−ト型枠材料を用いて、もう一方の対応する分割されているスペ−サ−部材を有する反対側の型枠部分を形成し、
分割されたスペ−サ−部材の相互を連結する手段によって、分割されているスペ−サ−部材を連結して型枠を完成し、
型枠内にコンクリ−トを打つ、
以上の段階を含む、建物の基礎、鉄筋コンクリ−ト建物の壁や床、鉄筋コンクリ−ト塀、鉄筋コンクリ−ト地下室の壁等の、鉄筋コンクリ−ト構造物の製造方法を提供することである。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。
スペ−サ−部材の成形体への取り付け方法
成形体に対するスペ−サ−部材の一端の取り付けは、一つには、図1に示されるように、成形体1の内側平面上に接合端面2から内部に向かって設けられている対応断面形状の溝穴3へ、スペ−サ−4の端プレ−ト部5を成形体1の該接合端面2での繋ぎあわせ前に挿入固定することによってなされる。例えば、端プレ−ト部がT字形の断面のときは、図2に示されるように、接合端面2からみてT字形の溝穴3(T字の足の部分が成形体の内側表面に溝を形成する)が形成され、そこにスペ−サ−部材4の端プレ−ト部5が挿入される。コンクリ−トを流し込むときにはコンクリ−ト型枠をなす成形体1には非常に大きな圧力がかかるので、これに耐える為に、スペ−サ−部材4の端プレ−ト部5が、ウェブ部6に対し直角の面を有する、成形体溝穴挿入用プレ−ト7を少なくとも一つ有するのが好ましい。成形体溝穴挿入用プレ−ト7が一端に2枚あると、スペ−サ−部材4による成形体1の固定効果はずっと優れたものになる。成形体溝穴3は、スペ−サ−部材4の端プレ−ト部5に対応した断面形状を有する。成形体の溝穴3は、プレ−ト7の長さによって、また成形体の強度によって、図1のように成形体の上端から中間までのびているもの、及び成形体の上端から下端までのびているものがある。
【0013】
成形体に対するスペ−サ−部材の一端の取り付けは、別の方法では、図3に示されるように、各成形体1に、それに対応する分割されたスペ−サ−の一方の端プレ−ト部5を鋳込んで一体化することによってなされる。
【0014】
スペ−サ−部材
イ)材質
スペ−サ−部材4の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、その他のプラスチック、又は金属などの剛性のある材質の材料である。
【0015】
ロ)分割スペ−サ−部材の分割位置と分割数
スペ−サ−部材4の分割位置は、ウェブ部6のどこでもよく、又はウェブ部6と端プレ−ト部5との間でもかまわない。また、少なくとも1ヶ所分割されていればよいが、2ヶ所以上分割されていてもよい。
【0016】
ハ)分割スペ−サ−部材の連結手段
分割スペ−サ−部材4の連結手段としては、次のものが考えられる。
(i) 図4に示すように、スペ−サ−部材4の一方の分割部分に1ヶ所以上設けられたピン穴11の軸と、もう一方の分割部分に1ヶ所以上設けられたピン穴12の軸とをそろえて、一本の直線ピン13をそれらの穴に通して止める連結手段。この方法は、1ヶ所のピン差込みのみによって連結が可能であるので、簡単である。また、図5に示すように、ピン穴11,11'及び12,12'の様に互い違いに複数のピン穴を設ければ、縦のズレを防止することが出来る。
(ii) 図6に示すように、それぞれ、スペ−サ−部材の一方の分割部分に1ヶ所以上設けられたピン穴14〜16と、もう一方の分割部分に1ヶ所以上設けられたピン穴17〜19とへ、1個又は必要個の逆U字型又はコの字型の連結棒20〜22のそれぞれの脚部23〜25と、26〜28を差込むことからなる連結手段。この方法は、連結棒20〜22の2ヶ所の差込みのみによって連結が可能であるので、簡単である。また、逆U字型又はコの字型の基部の長さを変えるだけでそれ以外のスペ−サ−部材は同じものを用いて、コンクリ−ト壁の厚みの変化に対応できる利点を有する。
(iii)スペ−サ−部材の一方の分割部分ともう一方の分割部分とを針金止めする連結手段(図示なし)。この場合は、スペ−サ−部材は針金止めする場所さえあればよい。
(iv) 図7に示すように、スペ−サ−部材4の一方の分割部分ともう一方の分割部分に設けた、外方に反発力ある二俣楔状物31を内方に押し付けて寄せながら一定長さの穴32に挿入していくと二俣楔状物31の外方に突出したストッパ−33の穴通過位置で二俣楔状物31が外に広がりストッパ−33が作用して、意図的に内方に寄せて抜かない限り抜けなくなる連結手段。又は、図8に示すように、スペ−サ−部材4の一方の分割部分に設けられた凸状形の部分41を、もう一方の分割部分に設けられた凹状形又は穴状の部分42へスナップ止めする連結手段。このような構造のものは、プラスチック成形により簡単に製造することが出来、十分な固定力が得られさえすれば、別途ピンや連結棒を要することなく簡単に連結出来る。
(v) 図9に示すように、スペ−サ−部材4の一方の分割部分ともう一方の分割部分とをビス止めする連結手段。
(vi) 図10に示すように、スペ−サ−部材4の一方の分割部分に設けられた断面凸状の部分を、もう一方の分割部分に設けられた溝状部分46へ差込んで止める連結手段。この場合も、別途ピンや連結棒を要することなく連結出来る。
【0017】
更に、分割スペ−サ−部材4の連結手段を説明すると、図4〜10に示されるように、本発明の一具体例のスペ−サ−部材4は、端プレ−ト部5、ウェブ部6、及び連結手段(11/12/13、14/23等、31/32/33、41/42、43、45/46)を有している。連結手段の一例は、金属製又はプラスチック製の連結ピン13と、連結ピンを通すそれぞれの分割部分に設けられたピン通し穴11及び12からなっている。それぞれの分割部分が回転しないように、例えばピン13の断面及びピン通し穴11、12の断面を多角形にしたり、ピンのまわりに例えばピン通し穴11及び12の重なりあう部分にストッパ−等の回転防止手段(図示なし)を設けることも容易に行い得ることであるが、そのような回転防止をしなくてもコンクリ−トを打込んだときの液圧による型枠を外方に押し広げようとする力への対抗には十分である。
【0018】
図5は、図4のピン通し穴11、12を互い違いに上下複数段に分けて、連結部に於ける上下のズレを防止した具体例である。
【0019】
図6は、ウェブ部6が互に接触するほど迄近づいておらず、ウェブ部6に設けられた通し穴14、15、16及び17、18、19に逆U字形又はコの字形の連結棒20、21、22の脚部23、24、25及び26、27、28を通すことによって連結がなされている具体例である。図では、安定した強度を得る為に、3ヶ所連結棒が通されているが、1ヶ所以上のものも可能である。この具体例は見方を変えて、端プレ−ト部5と一体のウェブ部が存在せず、連結棒20、21、2をウェブ部6であると考えると、ウェブ部6と端プレ−ト部5との間に連結手段が存在することになる。従って、図6の図面で、端プレ−ト部5に直接通し穴14、15、16及び17、18、19が設けられていて、その穴に連結棒20、21、22が通されるような場合も、本発明の範囲に含まれる。また、連結棒が柔軟性を有する針金である場合(図示なし)も本発明の範囲に含まれる。図6の具体例では、連結棒20、21、22の長さを変えることによってコンクリ−トの幅の変化に対応できる利点、及び、同じ形の分割部分のスペ−サ−部材を使用することが出来る利点を有している。
【0020】
図7は、外方に反発力ある二俣楔状物31を内方に押し付けて寄せながら一定長さの穴32に挿入していくと二俣楔状物31の外方に突出したストッパ−33の穴通過位置で二俣楔状物31が外に広がりストッパ−33が作用して、意図的に二俣楔状物31を互に寄せて抜かない限り抜けなくなる連結手段を示している。
【0021】
図8、図9、図10は、それぞれ、スナップ型、ビスどめ/リベットどめ/かしめどめ型、及び相互差込み型の分割スペ−サ−の連結手段を例示している。
【0022】
ニ)スペ−サ−部材の他の機能
スペ−サ−部材4と成形体1とからなるコンクリ−ト型枠は、コンクリ−トが固まった後にも除去されることなく、鉄筋コンクリ−トと一体の壁構造体を形成する。したがってスペ−サ−部材4の端プレ−ト部5の最も外側のプレ−トを外側表面に露出するように、スペ−サ−部材の端プレ−ト部挿入用の穴を成形体に設ける(図示なし)か又はスペ−サ−部材を成形体に埋め込めば、スペ−サ−部材4の内側表面又は外側表面をなすプレ−トには、内装材又は外装材の取り付け用の雌ネジ穴等を設けたり、内装材又は外装材等を釘、ネジ、接着剤等で取り付けることが可能である。例えば、スペ−サ−部材の成形体中に挿入されるプレ−トの更に外側にプレ−トを設け上端でコの字形につなぎ、成形体にはそのつなぎの部分を収容する切り欠きを設けて内側又は外側表面をなすプレ−トとすることが考えられる。また、スペ−サ−部材4のウェブ部6には、鉄筋を保持しやすいように、突起や凹部を設けることが出来る。また、スペ−サ−部材4は、複数本の組立体として販売される鉄筋を収容するためには、ウェブ部が大きなU字形をしていて(図示なし)U字の空所部分で組立鉄筋を支持すると都合が良い。
【0023】
成形体
イ)材質
成形体1の材質は、発泡ポリスレチン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン等が好ましい。大鋸屑等をかためた木質系の成形品を用いることも出来る。また、型枠の片側を上記の様な発泡体の成形体とし、型枠の反対側をコンクリ−ト成形体とすることもできる。例えば、壁の外側がコンクリ−ト、内側を断熱材としたい場合に、そのような型枠が適している場合がある。
【0024】
ロ)成形体の端部の形状
成形体と成形体の繋ぎ目は、コンクリ−トがもれないものでなければならない。従って、一般には、図1〜3及び図11〜13に示すように、各成形体1は一方の辺の端面2に連続した谷状の凹部51を、その反対側の辺の端面に連続した峰状の凸部52を、相補的な形状で有しており、一般に、繋ぎ目の結合力を増す為に、連続した峰状の凸部は峰上の所々に多角柱形又は円柱形の一段高い凸部53を有し、それに対応して連続した谷状の凹部も谷上の所々に多角柱形又は円柱形の一段窪んだ凹部54を有するのが好ましい。
成形体の端面をつなぐための連続する凸部と凹部の形状の種々の例を図11〜13に示す。
【0025】
コンクリ−ト壁の製造工程
本発明の型枠を用いるコンクリ−ト壁の製造工程の一つは以下の通りである。
まず、上に記載の本発明のコンクリ−ト型枠材料を用いて、分割されているスペ−サ−部材の一つの端プレ−ト部を含む部分を有する片側の型枠部分を形成する。
次に、鉄筋を型枠内部となるべき位置に配筋しする。ここで、鉄筋の配筋は型枠部分の反対側から容易に行うことが出来、スペ−サ−部材も配筋の妨げにならない。
配筋後、分割されたスペ−サ−部材の相互を連結手段によって連結しながら、上記の本発明コンクリ−ト型枠材料を用いて、もう一方の対応する分割されているスペ−サ−部材を有する反対側の型枠部分を形成する。
次に完成した型枠内にコンクリ−トを打つ。
一般には、このようにして完成した、建物の基礎、鉄筋コンクリ−ト建物の壁や床、鉄筋コンクリ−ト塀、鉄筋コンクリ−ト地下室の壁等の構造体は、型枠と鉄筋コンクリ−トからなるものであるが、そのあとで型枠をなす成形体の一部又は全部を除去した構造体も、又は型枠をなす成形体の一部又は全部を除去する段階を含んでいる鉄筋コンクリ−ト構造物の製造方法も、本発明の範囲内に含まれると解釈されるべきである。
【0026】
【本発明の効果】
1)コンクリ−ト型枠の両方の壁が出来ていない状態、即ち片方の壁のみ完成した状態で取り付けられているスペ−サ部材により妨げられることなく配筋作業が出来るので、施工上の作業能率が良い。
2)分割スペ−サ−部材の連結方法によっては、コンクリ−ト型枠の一方の壁と他方の壁の多少の位置のずれを許容できる。
3)造られたコンクリ−ト壁は、コンクリ−ト型枠が完成後断熱材をなし、そしてスペ−サ−部材が内装、外装の取り付け下地や塗装の下地を兼ねたり、下地の固定場所を与えることも出来るので、型枠の取外し作業、断熱材を挿入又は張付る作業、及び内装、外装の為の取り付け下地や塗装用の下地又は下地の固定場所を張付け又は取り付ける作業が不要となって、極めて迅速かつ簡単な建物壁面の完成が可能となる。
4)断熱材のコンクリ−ト壁との一体化によって、高気密、高断熱の高規格な住宅建設が低コストで実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型枠材料に於ける、スペ−サ−部材の端プレ−ト部を成形体の上端から中間までのびている溝穴へ挿入して取り付けた状態を示す透視図。
【図2】 本発明の型枠材料に於ける、スペ−サ−部材の端プレ−ト部を挿入する溝穴を有している成形体を示す透視図。
【図3】 本発明の型枠材料に於ける、スペ−サ−部材の端プレ−ト部を成形体へ鋳込んで取り付けた状態を示す透視図。
【図4】 ピン通し穴へピン止めして連結する型の本発明の分割可能なスペ−サ−部材の透視図。
【図5】 図4のスペ−サ−部材に於てピン通し穴を互違いに複数段としたスペ−サ−部材の透視図。
【図6】 逆U字形又はコの字形の連結棒を双方の分割部分に設けられた通し穴に通して連結するスペ−サ−部材の透視図。
【図7】 外方に反発力ある二俣楔状物を内方に押し付けて寄せながら一定長さの穴に挿入していくと二俣楔状物の外方に突出したストッパ−の穴通過位置で二俣楔状物が外に広がりストッパ−が作用して、意図的に二俣楔状物を互に寄せて抜かない限り抜けなくなる連結手段の透視図。
【図8】 スナップ連結型の本発明の分割可能なスペ−サ−部材の透視図。
【図9】 ビス止め連結型の本発明の分割可能なスペ−サ−部材の透視図。
【図10】 相互差し込み型の本発明の分割可能なスペ−サ−部材の透視図。
【図11】 上に凸部下に凹部を有する成形体の一具体例の透視図。
【図12】 上に凸部下に凹部を有する成形体の一具体例の透視図。
【図13】 上に凸部下に凹部を有する成形体の一具体例の透視図。
【図14】 図1のように、本発明の型枠材料に於ける、スペ−サ−部材の端プレ−ト部を成形体の上端から下端までのびている溝穴へ挿入して取り付けた状態を示す透視図。

Claims (4)

  1. (a)イ)複数個を繋ぎあわせるために端面を互いに相補的な形状とした、コンクリート型枠の対向面を形成するための成形体、
    ロ)該対向面間の間隔を保つ為に使用され、少なくとも1個のプレートを含む端プレート部と、端プレート部を両端としてその間をつなぐ為のウェブ部からなるスペーサー部材、
    を含んでおり、該スペーサー部材の端プレート部が該成形体中に埋め込まれているか、又は該スペーサー部材の端プレート部を該成形体に挿入する為に、該成形体が、該端プレート部の断面に対応する断面形状の、該端面から中心方向に向かう溝穴を有しており、
    該ウェブ部が、それぞれ向かい合うスペーサー部材の一方の分割部分に1ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴と、もう一方の分割部分に1ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴に、1個又は必要個の逆U字型又はコの字型の連結棒のそれぞれの脚部を差込むことからなる連結手段を有している為に該プレート部に対し連結可能である
    ことを特徴とするコンクリート用型枠材料で形成された型枠と、
    (b)該型枠内に配筋された鉄筋と、
    (c)該型枠と一体化された構造物を形成するように、該型枠内に打たれ固化したコンクリートと
    を含み、必要ならば該型枠材料のうちの不要な部分を除去した、鉄筋コンクリート構造物。
  2. イ)複数個を繋ぎあわせるために端面を互いに相補的な形状とした、コンクリート型枠の対向面を形成するための成形体、
    ロ)該対向面間の間隔を保つ為に使用され、少なくとも1個のプレートを含む端プレート部と、端プレート部を両端としてその間をつなぐ為のウェブ部からなるスペーサー部材、
    を含んでおり、該スペーサー部材の端プレート部が該成形体中に埋め込まれているか、又は該スペーサー部材の端プレート部を該成形体に挿入する為に、該成形体が、該端プレート部の断面に対応する断面形状の、該端面から中心方向に向かう溝穴を有しているコンクリート用型枠材料に於て、
    該ウェブ部が、それぞれ向かい合うスペーサー部材の一方の分割部分に1ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴と、もう一方の分割部分に1ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴に、1個又は必要個の逆U字型又はコの字型の連結棒のそれぞれの脚部を差込むことからなる連結手段を有している為に該端プレート部に対し連結可能である
    ことを特徴とする該成形体と該スペーサー部材の組み合わせからなるコンクリート用型枠材料。
  3. 該ウェブ部に於ける連結手段が、それぞれ向かい合うスペーサー部材の一方の分割部分に1ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴と、もう一方の分割部分に1
    ヶ所以上設けられた中心軸が垂直方向に貫通したピン穴に、1個又は必要個の逆U字型又はコの字型の連結棒のそれぞれの脚部を差込むことからなる連結手段である請求項2に記載のスペーサー部材。
  4. 請求項2に記載のコンクリート用型枠材料を用いて、スペーサー部材を有する片側の型枠部分を形成し、鉄筋を型枠内部となるべき位置に配筋し、請求項2に記載のコンクリート用型枠材料を用いて、もう一方の対応するスペーサー部材を有する反対側の型枠部分を形成し、スペーサー部材の相互を、該連結手段によって、スペーサー部材を連結して型枠を完成し、型枠内にコンクリートを打つ、以上の段階を含む、鉄筋コンクリート構造物の製造方法。
JP23477796A 1996-07-23 1996-07-23 分割可能なスペーサー部材を用いた成形体繋ぎあわせ式コンクリート型枠を用いた鉄筋コンクリート構造物、その製法、及び型枠材料 Expired - Lifetime JP3721649B2 (ja)

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