JP3721634B2 - 空気通路開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気を通過させる開口部が形成された可撓性の膜状部材を空気通路内で移動させることによって、空気通路の切換を行う空気通路開閉装置に関し、例えば空調装置に用いると好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような空気通路開閉装置を車両用空調装置に適用したものが、例えば特開昭64−85809号公報に開示(図8参照)されている。この空気通路開閉装置は、空調ケーシング(図示しない)内に回転自在に支持された駆動シャフト101と従動シャフト102のそれぞれに、空気を通過させるフィルム開口部103が形成された可撓性のフィルム104(膜状部材)の両端が巻回されている。
【0003】
さらに、これら各シャフト101、102の長手方向先端部に、シャフトと同軸上にプーリー105、106が連結されるとともに、可撓性のワイヤ107の両端が、これら各プーリー105、106に、フィルム104のシャフトへの巻回方向とは逆方向に巻回されている。
そして、上記各シャフト101、102のうちの駆動シャフト101側のみに、この駆動シャフト101を駆動する駆動手段108(例えばモータ)を設け、この駆動手段108にて駆動シャフト101を正逆両方向に駆動することによって、フィルム104を正逆両方向に移動させるようにしている。
【0004】
すなわち、駆動シャフト101がフィルム104を巻き取る方向(図中矢印A方向)に回転するときは、この駆動シャフト101がフィルム104を直接巻き取るので、このときフィルム104は正方向(図中矢印B方向)に移動する。
逆に、駆動シャフト101がフィルム104を送り出す方向に回転するときは、駆動シャフト101に連結されたプーリー105がワイヤ107を巻き取り、これによって、従動シャフト102がフィルム104を巻き取る方向(図中矢印C方向)に回転する。このとき、この従動シャフト102がフィルム104を巻き取るので、このときフィルム104は逆方向(図中矢印D方向)に移動する。
【0005】
そして、フィルム104を正逆両方向に移動させることにより、空調ケーシングに形成されたケーシング開口部とフィルム開口部103とが一致した場合はケーシング開口部が開き、その他の場合はケーシング開口部が閉じる。
また、フィルム開口部103は、フィルム104の移動時にケーシング開口部の外縁部にフィルム開口部103の外縁部が引っ掛かることを防止するべく、フィルム開口部103のうちフィルム104の移動方向と直角な方向の寸法が、フィルム104の移動方向端部に向かう程小さくなるように三角形状になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に記載の空気通路開閉装置を試作して作動確認を行っていたところ、ケーシング開口部が開き始めたときに、9kHz程度の周波数の高い耳障りな音(以下、笛吹音と呼ぶ。)が発生した。そこで、発明者は、この笛吹音を防止すべく笛吹音の発生原因を調査したところ、以下の点が明らかになった。
【0007】
すなわち、フィルム開口部103のうちフィルム104の移動(長手)方向端部は、その幅寸法が小さくなるようになっているので、フィルム開口部103の開口部の形状が矩形状の場合に比べて、ケーシング開口部の開き始めの開口面積が小さくなる。
したがって、空調ケーシング内を送風された空気が、開き始めのケーシング開口部から流出するときに流速が上昇するので、流速が上昇した気流とその他の空気との摩擦等により笛吹音が発生することが判明した。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、ケーシング開口部を開き始めに発生する笛吹音を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。
請求項1〜3に記載の発明では、交差面(5d)のうちケーシング開口部(5)の外縁部(5a)と膜状部材(20)との距離(t1 )を、5mm以上の所定距離としたことを特徴とする。
【0010】
これにより、開き始めの僅かに開口した膜状部材開口部(20a)から流出した流速の高い気流は、先ず交差面(5d)に衝突してその流速を低下させ、交差面(5d)と膜状部材(20)との間にて拡大することにより、さらに流速を低下させた後にケーシング(1)外部へと流れるので、ケーシング(1)外部に滞留する空気との摩擦が抑制される。そして、後述するように、距離(t1 )が5mm以上であるので、笛吹音の発生を防止することができる。
【0011】
また、請求項1に記載の発明では、交差面(5d)に隣接する部位に、前記交差面(5d)より肉厚が厚い厚肉部(5c)を形成したことを特徴とする。これにより、厚肉部(5c)は、交差面(5d)より膜状部材(20)とケーシング(1)との距離が小さくなるので、膜状部材(20)とケーシング(1)との隙間からケーシング(1)外部へ空気が漏れ出すことを抑制することができる。したがって、ケーシング開口部(5)を閉じたときの密閉性が向上する。
【0012】
請求項2、3に記載の発明では、膜状部材開口部(20a)から流出入する空気の流れ方向から見て、膜状部材(20)の長手方向と、ケーシング開口部(5)のうち膜状部材(20)の長手方向側の外縁部(5a)とのなす角度(θ1 )が、90°未満であることを特徴とする。これにより、後述するように、ケーシング開口部(5)の外縁部5aと膜状部材開口部(20a)の外縁部(20b)とのなす角度である開口部角(θ2 )を大きくすることができるので、ケーシング開口部(5)から流出する空気の流速を低下させることができる。したがって、より一層確実に笛吹音を防止することができる。
【0013】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。
(第1実施形態)図1は本発明に係る空気通路開閉装置を車両用空調装置に適用した例を示しており、1はポリプロピレン等の成形性に優れた樹脂製の空気通路をなす空調ケーシング1である。そして、空調ケーシング1の空気上流には、送風機2aを収納した送風ユニット2が配設されており、送風機2aが駆動されることによって、空調ケーシング1内に空気流が発生する。
【0015】
また、空調ケーシング1内には、その空気上流側から順に蒸発器3、ヒータコア4が設けられている。この蒸発器3は、図示しない圧縮機、凝縮器、減圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、空調ケーシング1内の空気を冷却する。またヒータコア4は、内部をエンジン冷却水が流れる熱交換器であり、空調ケーシング1内の空気を加熱する。空調ケーシング1の空気下流端には複数のケーシング開口部5、6、7が形成され、この各ケーシング開口部5、6、7の下流側に、空調空気を車室内の各場所に向けて吹き出すための図示されていないダクトが設けられている。
【0016】
そして、ケーシング開口部5は、空調空気を車室内フロントガラス内面に向けて吹き出すための図示しないデフロスタ吹出口に連通しており、ケーシング開口部6は、空調空気を前席乗員の中央上半身に向けて吹き出すための図示しないセンターフェイス吹出口に連通しており、ケーシング開口部7は、空調空気を前席乗員足元に向けて吹き出すための図示しないフロントフット吹出口に連通している。
【0017】
また、第1駆動シャフト11と第1従動シャフト12が、空調ケーシング1に対して回転自在に支持されている。この第1駆動シャフト11および第1従動シャフト12には、可撓性の膜状部材で構成されたエアミックスドア13の両端が固定および巻回されている。そしてエアミックスドア13は、この第1駆動シャフト11とヒータコア4の側面と第1従動シャフト12とによって、空気がヒータコア4を通る温風通路14と、ヒータコア4をバイパスするバイパス通路15、16とをそれぞれ横切るようにして張設されている。
【0018】
第1駆動シャフト11はステップモータ等の駆動手段によって駆動され、この第1駆動シャフト11の回転は図示されていない回転伝達機構を介して第1従動シャフト12に伝達される。
また、エアミックスドア13には空気を通過させるための図示しない開口部が形成されており、上記ステップモータで第1駆動シャフト11を正逆両方向に回転させてエアミックスドア13をその長手方向に移動させることにより、上記開口部を任意の位置で停止させ、上記各通路14〜16を通る空気量を調節している。
【0019】
また空調ケーシング1内には、ステップモータ等の駆動手段によって駆動され第2駆動シャフト17、図示されていない回転伝達機構を介して第2駆動シャフト17に従動して回転する第2従動シャフト18および中間シャフト19が、空調ケーシング1に対して回転自在に支持されている。この第2駆動シャフト17および第2従動シャフト18には、可撓性の膜状部材で構成された吹出モード切換ドア20の両端が固定および巻回されている。そして吹出モード切換ドア20は、第2駆動シャフト17と中間シャフト19と第2従動シャフト18とによって、各ケーシング開口部5、6、7と対向するようにして張設されている。
【0020】
また、吹出モード切換ドア20には、図2に示すように、空気を通過させるための吹出モード開口部(膜状部材開口部)20aが形成されており、これらの吹出モード開口部20aは、吹出モード切換ドア20の移動時にケーシング開口部5、6、7の外縁部5aに吹出モード開口部20aの外縁部20bが引っ掛かることを防止するべく、吹出モード開口部20aのうち吹出モード切換ドア20の移動方向と直角な方向の寸法が、吹出モード切換ドア20の移動方向端部に向かう程小さくなるように三角形状になっている。
【0021】
そして、上記ステップモータで第2駆動シャフト17を正逆両方向に回転させて吹出モード切換ドア20のその長手方向に移動させることにより、吹出モード開口部20aを任意の位置で停止させ、吹出モードを切り換える。
また、空調ケーシング1内には、冷風を直接ダクト6、7側に導く冷風バイパス通路21が形成されるとともに、この冷風バイパス通路21を開閉する冷風バイパスドア22が設けられている。この冷風バイパスドア22は、エアミックスドア13の開口部が温風通路14を全閉してバイパス通路15、16を全開するマックスクール時に冷風バイパス通路21を開く。
【0022】
ところで、図3は、ケーシング開口部5と吹出モード切換ドア20との詳細構造を示しており、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード切換ドア20との間には、所定の距離t1 (>0)が設けられている。なお、距離t1 は、後述するように、笛吹音を低減するには5mm以上必要であり、実装設計に際しては、隣接するその他の構成部品等との干渉を考慮して決定されるべきである。因みに、発明者の実装設計によると、距離t1 は5〜10mmが妥当であるとの結論を得ている。
【0023】
そして、ケーシング1のうち、ケーシング開口部5の外縁部5aから吹出モード切換ドア20の移動方向に所定寸法Lずれた部位と外縁部5aとの間の肉厚が、その他に部位より薄くなるように段付き形状となっており、段付き形状の薄肉部5bのうちケーシング1の内方側に面する内壁(交差面)5dは、吹出モード開口部20aから流出する空気の流れに交差するように形成されている。また、段付き形状の厚肉部5cと吹出モード切換ドア20とは、吹出モード切換ドア20が移動する際に過度に摩擦力が発生しない程度に接触している。
【0024】
因みに、上記所定寸法Lは、距離t1 、ケーシング開口部5および吹出モード開口部20aの形状、ケーシング開口部5から流出する風量および笛吹音が発生し易い流速等を総合的に考慮して決定されるべきもので、発明者の試験検討によれば5〜6mmが妥当との結論を得ている。
なお、図1および図3の(a)では、吹出モード切換ドア20と段付き形状の厚肉部5cとの両者の間に所定隙間が設けられているが、これは、両者の識別を容易にするために設けたものであり、実際には、両者は上述のように接触している。
【0025】
また、ケーシング開口部5のうち吹出モード切換ドア20の移動方向側部位の外縁部5aは、図3の(b)に示すように、この部位の外縁部5aと吹出モード切換ドア20の移動方向とのなす角度(以下、ケーシング開口部角と呼ぶ。)θ 1が90°未満となるように、吹出モード切換ドア20の移動方向に対して傾いて形成されている。
【0026】
なお、図3の(a)は、ケーシング開口部5を例に示しており、ケーシング開口部6、7についても同様な構造となっている。
次に、本実施形態の特徴をケーシング開口部5を例に述べる。なお、ケーシング開口部5、6、7のいずれも同様な構造を有しているので省略する。
吹出モード切換ドア20が移動し始めてケーシング開口部5が僅かに開口したときに、その僅かに開口した吹出モード開口部20aから流出する流速の高い気流は、その空気の流れに交差するように形成されている薄肉部5bの内壁5dに衝突する。
【0027】
これにより、ケーシング開口部5から流出する気流の流速が低下するので、ダクト内に滞留する空気との摩擦が抑制されるので、これを原因とする騒音の低減を図ることができる。
また、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード切換ドア20との間の所定の距離t1 が設けられているので、僅かに開口したケーシング開口部5から流出した流速の高い気流が直接ダクト内に流れ込まず、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード切換ドア20との間に形成される開口部5e(図3参照)にて拡大して流速が低下した後ダクトに流れ込むので、ダクト内に滞留する空気との摩擦がさらに抑制され、これを原因とする騒音の低減をさらに図ることができる。
【0028】
ところで、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード開口部20aの外縁部20bとによって仕切られる空気が実際に流出する開口部52(図3の(b)参照)から流出する空気の流速分布を観察すると、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード開口部20aの外縁部20bとのなす角度(以下、開口部角と呼ぶ。)θ2 が小さい部位ほど、局所的に観察すると開口面積が小さい場合と同等なので、開口部角θ2 が小さくなるほど流速は大きくなる。
【0029】
これに対して、本実施形態によれば、ケーシング開口部角θ1 が90°未満となるように、ケーシング開口部5のうち吹出モード切換ドア20の移動方向側部位の外縁部5aが吹出モード切換ドア20の移動方向に対して傾いて形成されているので、開口部角θ2 を大きくするとができる。したがって、ケーシング開口部5から流出する空気の流速を小さくすることができるので、ダクト内に滞留する空気との摩擦がさらに抑制され、これを原因とする騒音の低減をより一層図ることができる。
【0030】
ところで、発明者は、上述の効果を確認すべく本実施形態に係る空気通路開閉装置を試作して騒音試験をしたところ、図4のグラフに示すように、ケーシング開口部5の外縁部5aと吹出モード切換ドア20との間の所定の距離t1 を5mmとすることにより、上述の笛吹音(9kHzの音)が約19dB(A)減衰することを確認した。したがって、本実施形態に係る空気通路開閉装置によれば、笛吹音を防止することができる。
【0031】
因みに、図4のグラフ中、実線は段付き形状の薄肉部5bを形成して距離t1 を5mmとしたものの騒音測定結果を示しており、破線は薄肉部5bを形成せず距離t1 を約0mmとしたものの騒音測定結果を示している。また、両試験用の空気通路開閉装置は距離t1 のみ相違しており、その他の条件は同一である。
また、段付き形状の厚肉部5cと吹出モード切換ドア20とは、吹出モード切換ドア20が移動する際に過度に摩擦力が発生しない程度に接触しているので、ケーシング開口部5を吹出モード切換ドア20にて閉じた際に、吹出モード切換ドア20とケーシング1との隙間から空気が漏れ出すことを防止することができる。
【0032】
以上に述べたように、本実施形態によれば、吹出モード切換ドア20とケーシング1との隙間からの空気の漏れおよび笛吹音の発生を防止することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ケーシング開口部角θ1 が90°未満となっていたが、図5に示すように、ケーシング開口部角θ1 を0°としてしても本発明を実施することができる。
【0033】
また、上述の実施形態では、ケーシング開口部5の外縁部5aから吹出モード切換ドア20の移動方向に所定寸法L離れた部位と外縁部5aとの間の肉厚が、その他に部位より薄くなるように段付き形状が形成されていたが、図6の(a)に示すように、ケーシング開口部5の外縁部5aから吹出モード切換ドア20の移動方向にずれた部位と外縁部5aとの間の肉厚が、その他に部位より外縁部5aに向かうほど次第に薄くなるようにテーパ形状としてもよい。
【0034】
また、図6の(b)に示すように、肉厚一定として距離t1 を5〜10mmとしても本発明を実施することができる。
また、上述の実施形態では、吹出モード開口部20aの端部を三角形状としたが、本発明に係る吹出モード開口部20aは、上述のように、吹出モード切換ドア20の移動方向と直角な方向の寸法が、吹出モード切換ドア20の移動方向端部に向かう程小さくなるように形成されていればよく、例えば図7に示すように、吹出モード開口部20aの端部を円弧状、または吹出モード開口部20a全体を台形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の全体構成図である。
【図2】第1実施形態に係る通風系の吹出モード切換ドアの平面図である。
【図3】(a)は(b)のA−A断面図であり、(b)は図1のB矢視図である。
【図4】第1実施形態に係る通風系の騒音特性を示すグラフである。
【図5】本発明のその他の実施形態を示す図3の(b)に相当する矢視図である。
【図6】本発明のその他の実施形態を示す図3(a)に相当する断面図である。
【図7】本発明のその他の実施形態に係る吹出モード切換ドアの平面図である。
【図8】従来技術に係る空気通路開閉装置の斜視図である。
【符号の説明】
1…空調ケーシング、5〜7…ケーシング開口部、
13…エアミックスドア(膜状部材)、
20…吹出モード切換ドア(膜状部材)、
20a…吹出モード開口部(膜状部材開口部)。
Claims (3)
- 空気通路(14〜16)を構成するとともに、空気が流出入するケーシング開口部(5)が形成されたケーシング(1)と、
前記ケーシング開口部(5)と対向するように張設された可撓性の膜状部材(20)と、
前記膜状部材(20)に形成され、前記膜状部材(20)の長手方向と直角な方向の寸法が前記膜状部材(20)の長手方向の端部(20b)に向かう程小さくなる膜状部材開口部(20a)とを有し、
前記膜状部材(20)を前記膜状部材(20)の長手方向に移動させることにより、前記ケーシング開口部(5)と膜状部材開口部(20a)と連通状態を変化させて前記ケーシング開口部(5)を開閉する空気通路開閉装置において、
前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)と、前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)から前記膜状部材(20)の長手方向にずれた部位との間には、前記膜状部材開口部(20a)から流出入する空気の流れと交差する交差面(5d)が形成され、前記交差面(5d)のうち前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)と前記膜状部材(20)との距離(t1 )は、5mm以上の所定距離であり、前記交差面(5d)に隣接する部位には、前記交差面(5d)より肉厚が厚い厚肉部(5c)が形成されていることを特徴とする空気通路開閉装置。 - 前記膜状部材開口部(20a)から流出入する空気の流れ方向から見て、前記ケーシング開口部(5)のうち前記膜状部材(20)の長手方向側の外縁部(5a)と、前記膜状部材(20)の長手方向とのなす角度(θ 1 )は、90°未満であることを特徴とする請求項1に記載の空気通路開閉装置。
- 空気通路(14〜16)を構成するとともに、空気が流出入するケーシング開口部(5)が形成されたケーシング(1)と、
前記ケーシング開口部(5)と対向するように張設された可撓性の膜状部材(20)と、
前記膜状部材(20)に形成され、前記膜状部材(20)の長手方向と直角な方向の寸法が前記膜状部材(20)の長手方向の端部(20b)に向かう程小さくなる膜状部材開口部(20a)とを有し、
前記膜状部材(20)を前記膜状部材(20)の長手方向に移動させることにより、前記ケーシング開口部(5)と膜状部材開口部(20a)と連通状態を変化させて前記ケーシング開口部(5)を開閉する空気通路開閉装置において、
前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)と、前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)から前記膜状部材(20)の長手方向にずれた部位との間には、前記膜状部材開口部(20a)から流出入する空気の流れと交差する交差面(5d)が形成され、前記交差面(5d)のうち前記ケーシング開口部(5)の外縁部(5a)と前記膜状部材(20)との距離(t 1 )は、5mm以上の所定距離であり、前記膜状部材開口部(20a)から流出入する空気の流れ方向から見て、前記ケーシング開口部(5)のうち前記膜状部材(20)の長手方向側の外縁部(5a)と、前記膜状部材(20)の長手方向とのなす角度(θ 1)は、90°未満であることを特徴とする空気通路開閉装置。
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JP10565396A JP3721634B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 空気通路開閉装置 |
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Publications (2)
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JPH09290620A JPH09290620A (ja) | 1997-11-11 |
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JP10565396A Expired - Lifetime JP3721634B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 空気通路開閉装置 |
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1996
- 1996-04-25 JP JP10565396A patent/JP3721634B2/ja not_active Expired - Lifetime
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