JP3721411B2 - コンクリート空積みブロックと基礎盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川の護岸等に用いられるコンクリート製の空積みブロックとこれを支持する基礎盤に係り、例えば河川の蛇行によって直線状または曲線状のいずれに構築した場合でも、各ブロックの前後にずれの生じないようにしたコンクリート空積みブロックと基礎盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
河川の護岸等に用いる擁壁を構築する施工法としては、コンクリートブロックを積み重ねることによって高さを確保するようにしたブロック積み工法が知られている。この工法には、主として、積み重ねた各ブロックの中空部にコンクリートを充填することによって各ブロックを互いに固定するようにしたコンクリート充填工法と、各ブロックを互いに噛み合わせるだけで固定するようにした空積み工法とがある。
【0003】
なかでも空積み工法は、これに用いられる空積みブロックの中空部に充填した土等に植物を根付かせたり、石等で空間を作ることにより魚を生息させることが可能であり、近年になって推奨されている環境保全型ブロックに好適するものである。
【0004】
このようなコンクリートブロックの空積み工法は、複数段のブロックを積、み重ねる際に、岸側に傾きを有する勾配状に積み重ねることによって土圧に耐える構造にすると共に、上下の各列で互いに千鳥状に積み重ねることによって横方向の連結を保つようにしているが、積み重ねた基礎盤と各ブロック間に前後のずれが生じない構造が必要となる。
【0005】
この前後のずれを防止するための構造は、概ね、基礎盤とブロックとの接合部及び各段のブロック同士の接合部を凹凸形状で噛み合わせることによって実現される。
【0006】
ところで、蛇行する川岸等に空積み擁壁を構築する際、曲線状に敷設した基礎盤に各ブロックを前後に隙間のない状態で噛み合せると、同じ品物で直線部を施工した際には、噛み合わせの周りに遊び(隙間)が生じることとなる。
【0007】
これは、図15(a)に示すように、基礎盤30の上部前後端に沿って凸部31、31が形成され、この基礎盤30を曲線状に配列してその上の凸部31、31間の凹部にブロック(その底部を斜線で示す)32を千鳥状に噛み合わせる場合、各ブロック32、32…が曲線方向を向くための余地が必要となるからである。
【0008】
ところが、図15(b)に示すように、基礎盤30とブロック32或いは各段のブロック32、32…の噛み合わせの周部に遊び(隙間)33を設け、基礎盤30を直線状に配列して、その上に各ブロック32、32…を直線状に積み重ねると、各ブロック32、32…が遊び33の分だけ前後へ移動するため、施工中や施工後において、各ブロック32、32…に前後のずれが生じ、法面に狂いが生じてしまう。
【0009】
また、岸側に傾斜した状態で曲線部を施工する際、各ブロックを積み上げていくに従って曲率半径が変化するため、各ブロックに横方向のずれが生じるが、この横方向のずれに対処する施工が面倒なため、左右の各ブロック間の前方をすかしたり、左右の各ブロック間の隙間をそのままの状態にして構築したり、その隙間を目地コンクリートで詰めたりしていたのが現状である。このように、ブロック間の隙間、特に、ブロック間の前方に隙間が生じると、この隙間から岸側の土等やブロックに充填した土等が洩れ出る原因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解消するために成されたもので、コンクリートブロックの空積み施工において、直線施工であっても、曲線施工であっても、横方向に隙間をつくることなく、前後にずれのない状態で噛み合わせることができるコンクリート空積みブロックと基礎盤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の請求項1は、空積み施工に用いるコンクリートブロックであって、該ブロックは夫々厚板状の前面部と背面部と底面部とを有し、前記前面部と前記背面部とは左右に離間した仕切部によって連結されると共に、該ブロックの両側部は後側に向けて僅かな傾斜角を有し、前記前面部の上部には左右に離間された前記仕切部側に突出した上部前側突部が形成され、前記背面部の上部に沿って前記仕切部よりもやや上方に突出した上部後側縁部が形成され、前記底面部はその底部が前側に凸面と後側に凹面とを有する段差形状であって、前記凸面と前記凹面との境界にて左右に離間した底面突部が前記凸面と同一平面をなして前記凹面側に突出してなる構成を有することにより、
横方向に並べた下段をなす各ブロックに上段の各ブロックが跨るように千鳥状に積み重ねられた積層状態において、上段の各ブロックの下部前側縁部が下段に隣設された両ブロックの片方ずつの上部前側突部に係止されると同時に、上段の各ブロックの左右の底面突部が下段に隣設された両ブロックの上部後側縁部に係止されたことによって、積層された各ブロックが横方向に直線状または曲線状に配列されてなる隣設する各ブロックが前面側に隙間のない状態で配列されると共に、各下段ブロックに対する各上段ブロックの前後のずれが防止されることを特徴とする。
【0012】
本発明のブロックと基礎盤とを河川の護岸等の擁壁として用いた場合、河川の蛇行状況によって直線状に構築される場合と曲線状に構築される場合とがある。いずれにしても、空積み施工の場合は、積み重ねた各ブロックに前後のずれが生じない噛み合わせ構造及び前面側にブロック間の隙間のない構造が必要となる。
【0013】
そのため、本発明の請求項1は、空積み施工に用いるコンクリートブロックであって、千鳥状に積み重ねた各ブロックの上部前側の左右と下部後側の左右に離間された突部がこれに対接する各ブロックの上下の縁部を係止する各ブロックの前後夫々の二点支持構造によって、直線状または曲線状に配列された各下段ブロックに対する各上段ブロックの前後のずれを防止するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
即ち、各上段ブロック1、1…は横方向に隣接された各下段ブロック1、1…の上に互いに千鳥状に積み重ねられるため、図13(a)に示すように、直線状に配列された左右に隣接する各下段ブロック1、1を跨ぐように各上段ブロック1が配列されると、夫々の上段ブロック1の下部前側縁部2cが左右の下段ブロック1、1において隣り合う2個の上部前側突部6、6に係止され、上段ブロック1の底面における左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1の各上部後側縁部7、7によって係止された状態となる。
【0015】
このような構造は、その前側では、左右の下段ブロック1、1において隣り合う上部前側突部6、6が上段ブロック1の下部前側縁部2cに対して2点支持を与え、後側では、上段ブロック1の左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1において隣り合う上部後側縁部7、7に対して二点支持を与え、これらの前側と後側の夫々の二点支持によって直線施工及び曲線施工のいずれにおいても、前後にずれの生じない空積みブロックを構築することができる。
【0016】
このような前後における夫々の二点支持構造は、図13(b)または(c)に示すように、左右の下段ブロック1、1が曲線状に配列された場合、内カーブ(図13(b)に示す)または外カーブ(図13(c)に示す)ともに、夫々の曲線に倣って各上段ブロック1が傾きを変えた際にも前後における二点支持構造がそのまま維持される結果、前後にずれの生じない積み重ね構造を保つことができる。さらに、その上段に各ブロック1、1…を積み重ねた構造においても同様であり、全体として前後にずれの生じない空積み構造を得ることができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項2は、請求項1記載のコンクリート空積みブロックを支持する基礎盤であって、該基礎盤の両側部は後側に向けて僅かな傾斜角を有し、該基礎盤の上部の前側と後側に沿って突縁部が形成され、この前側突縁部の後側方向に傾斜辺を山状に形成した案内突部が少なくとも二箇所左右に離間して形成されていることにより、
直線状または曲線状に敷設された各基礎盤に各ブロックが跨るように千鳥状に積み重ねられた積層状態において、各ブロックの下部前側の突縁部が左右に隣接された両側基礎盤の各案内突部に係止されると共に、各ブロックの底面内の左右に設けられた案内突部が左右に隣接する両基礎盤の後側の各突縁部に係止されたことによって、直線状または曲線状に配列されてなる隣設する各基礎盤が前面側に隙間のない状態で配列され、各基礎盤に対する各ブロックの前後のずれが防止されることを特徴とする。
【0020】
即ち、図12(a)に示すように、各基礎盤12、12…を直線状に配列し、夫々の左右の基礎盤12、12を跨ぐように各上段ブロック1を配列すると、各上段ブロック1の下部前側縁部2cが隣接した左右の基礎盤12、12において隣り合う2個の案内突部15、15(その頂部17、17)に係止されると共に、上段ブロック1の左右の底面突部8、8が隣接した左右の基礎盤12、12の夫々の後側突縁部14、14に係止された状態となる。
【0021】
このような構造は、その前側では、左右に隣接した基礎盤12、12において隣り合う案内突部15、15(その頂部17、17)が上段ブロック1の下部前側縁部2cに対して2点支持を与え、後側では、上段ブロック1の左右の底面突部8、8が隣接した左右の基礎盤12、12において隣り合う後側突縁部14、14に対して二点支持を与え、これらの前側と後側の夫々の二点支持によって直線施工及び曲線施工のいずれにおいても、前後にずれの生じない空積みブロックを構築することができる。
【0022】
このような前後における夫々の二点支持状態は、図12(b)に示すように、各基礎盤12、12が曲線状に配列された場合、内カーブ(図12(b)に示す)または外カーブ(図12(c)に示す)ともに、この曲線に倣って上段ブロック1が傾きを変えた状態においてもそのまま維持される結果、前後にずれの生じない積み重ね構造を保つことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1(a)は本発明の一実施例に関するコンクリート空積みブロックの単体を前面側から斜め方向に見た斜視図であり、図1(b)は背面側から斜め方向に見た斜視図である。
【0025】
これらの図に示すブロック1は、厚板状の前面部2と背面部3と底面部4(図2参照)とがコンクリート構造によって一体的に形成された左右に横長の矩形立方体を成し、前面部2と背面部3と底面部4とはそれらの内方寄りにて左右に離間した縦状の厚板をなす仕切部5、5によって仕切られ、左右の仕切部5、5の間は上方が開放された空洞を有すると共に、左右の仕切部5、5の外側は上方および側方が開放された形状を有するものである。
【0026】
また、前面部2は底面部4に対して略垂直に形成されているが、背面部3は底面部4に対して後側へ傾斜されたことにより、図5(a)または(b)に示すように、背面部3の後側が岸側(斜線で示す)の勾配に沿って構築される。
【0027】
なお、各仕切部5、5には大径の貫通穴5aが形成され、魚類或いは植物の根部の通過を可能としている。また、前面部2の表面2aは外観上の配慮から割石模様としてある。
【0028】
また、図2及び図3(a)に示すように、各ブロックの空洞内の底面部4には水抜き穴9が形成され、背面の地盤よりの流出水はこの水抜き穴9から下方へと流通する。
【0029】
さらに、図3(a)に示すように、空積みブロック1の左右の両側部1a、1aが後側に向けて僅かな傾斜角αを有する形状に形成されたことにより、この空積みブロック1を横方向に緩やかな曲線状に配列した際の合わせ面をとることが可能である。
【0030】
このようなブロックの構成において、図1に示すように、各ブロック1の上部前側の左右に離間された2個の突部(単に「上部前側突部」と云う)6、6と上部後側に沿う縁部(単に「上部後側縁部」と云う)7と、図2に示すように、各ブロックの底面内に左右に離間された2個の突部(単に「底面突部」と云う)8、8とが形成されている。
【0031】
即ち、本実施例のブロック1においては、図1に示すように(図3(a)及び(b)参照)、前面部2の上部の左右離間位置(各仕切部5、5の前側上部に相当する位置)に2個の上部前側突部6、6が形成され、ブロック1の背面部3の上端が各仕切部5、5の上端よりもやや高い位置に形成されたことによってブロック1の上部後側縁部7が形成されている。
【0032】
また、図2に示すように、ブロックの底面部4にはその底面内の左右の離間位置に2個の底面突部8、8が形成されている。このブロック1の底面部4は前側から長方形の凸面10をなして残りの後側に凸面10よりも幅狭の凹面11を有する段差状に形成され、凸面10から凹面11側に突出した状態で凸面10と凹面11の境界線の内方寄りにて左右に離間された位置に2個の底面突部8、8が形成され、これらの底面突部8、8は前側の凸面10と同一面を成す形状とされている。
【0033】
なお、図1(a)、(b)または図4(a)に示すブロック1は、陸上側に設けられるブロック(植生用ブロック1A)であって前面部2は無孔であるが、図6(a)、(b)または図4(b)に示すブロック1は、水中側に設けられるブロック(魚巣用ブロック1B)であって、前面部2には中央と両側の下部に矩形の通り穴2bが形成されている。両側の通り穴2b、2bは、図7に示すように積み重ねられた隣接する左右のブロック1B、1Bとの組み合わせによって中央の通り穴2bと同様の矩形形状となる。
【0034】
これらの通り穴2bは、図5(b)に示すように、魚巣用ブロック1Bの内部に栗石や玉石等を収納すると共に、矩形穴2bの部位を水中に没する低位へ設けることによって魚類等が魚巣用ブロック1Bの内部へ進入することを可能としている。植生用ブロック1Aの場合は、内部に充填した土の流出を防ぐために前方に開口部を設けず、その内部の土に植物を育成することを可能としている。
【0035】
上記のように形成されたブロック1に上段ブロック1を積み重ねる場合、図7または図11に示すように、水平方向に直線状或いは曲線状に配列された下段ブロック1の上に上段ブロック1を互いに千鳥状に積み重ねると、図5(a)に示すように、下段ブロック1の上部前側突部6、6と上部後側縁部7との間に上段ブロック1の下部前側の縁部2cと底面突部8、8とが噛み合わされることとなる。
【0036】
ここで、上記のコンクリート空積みブロックを支持する基礎盤について説明すると、図8の斜視図(突縁部13の段差が見えるように、基礎盤12の前側を後ろ向きに図示してある)、図9の平面図、図10の側面図に示すように、厚板状の矩形形状を成す基礎盤12の上部の前端と後端に沿って高さ方向に凸を成す突縁部13、14が形成され、前側の突縁部(単に「前側突縁部」と云う)13の後側方向には緩やかな角度の傾斜辺16、16を山状に形成した案内突部15、15が左右に離間して均等に形成されている。
【0037】
なお、この基礎盤12は、図9に示す長尺の基礎盤12をその中央線Cで分割した短尺もの(図8に示す)にして、各ブロックを急な曲線状に配列する際の曲率変化に対応するようにしてもよい。ただし、図9又は図12(a)等に示すように、長尺或いは短尺のいずれの基礎盤12においても、左右の両側部12a、12aが後側に向けて僅かな傾斜角αを有する形状に形成され、図12(b)、(c)に示すように、多数の基礎盤12、12…を横方向に配列した状態で内カーブ(岸側に凸)或いは外カーブ(川側に凸)のいずれの方向に曲線をなした場合でも、互いに左右に隣設する基礎盤12、12間の前側両端部を隙間なく一致させることができる。
【0038】
さらに、基礎盤12の中央及び両側に形成された固定穴19、19は、基礎盤12を地盤に固定する際の滑動を防止するために設けられたもので、この固定穴19にコンクリートを充填して下層地盤に固定する等に利用できる。
【0039】
上記の基礎盤12において、図8に示す短尺の基礎盤12の場合、案内突部15は左右の均等位置に2個形成され、図9に示す長尺の基礎盤12の場合、案内突部15は均等に4個形成されている。
【0040】
なお、この基礎盤12は、図5(a)、(b)又は図10に示すように前方上面側が次第に高くなる勾配を有することによってその上段に積み重ねるブロック1の滑動を防止する際のストッパとして機能する。
【0041】
このような基礎盤12は、図5(a)または(b)等に示すように、その前側突縁部13と後側突縁部14の間に設けられた凹面18(図8、9、10参照)にブロック1の前側の凸面10を嵌合し、後側突縁部14の上面にブロック1の後側の凹面11を載置することによって、基礎盤12の上部にブロック1を噛み合わせた状態で積み重ねることができる。
【0042】
次に、上記構成の基礎盤12の配列とその上段のブロック1の積み重ね構造について説明する。
【0043】
図12及び図13の各図においては、ブロック1の底面部の前側凸面10を斜線で示し、後側凹面11の外形を二点鎖線で示すことによって、ブロック1の底面全体を模式的に示している。
【0044】
図12(a)は各基礎盤12、12…を直線状に配列した状態を示し、各基礎盤12、12…の前側端部を互いに合わした状態で横方向に直線状に連結したものである。このような構成においては、隣接する各基礎盤12、12の双方の側部12a、12a間において後方へ僅かに広がる隙間c1が生じるが、前方においては閉ざされているため、中詰材の土等が左右の基礎盤12、12間から洩れ出ることがない。なお、隙間c1には、吸出防止材を用い、岸側土砂の流出を防止する。
【0045】
また、各基礎盤12、12…の夫々の前側突縁部13、13…の各案内突部15、15…と夫々の後側突縁部14、14…との間の各凹面18に各ブロック1、1…を千鳥状に積み重ねると、各ブロック1、1…は左右に隣接された基礎盤12、12間を跨ぐように噛み合わされる。
【0046】
しかも、隣接する左右のブロック1、1間の前側端部を互いに合致した状態にしてあるため、各ブロック1、1の双方の側部1a、1a間において後方へ広がる隙間c2は前方において閉ざされ、中詰材の土等が左右のブロック1、1間から洩れ出ることがない。
【0047】
また、各基礎盤12、12…における夫々の各案内突部15、15…の各頂部17、17…を結ぶ線と夫々の後側突縁部14、14…の内側に沿う線とが均等な間隔を有して平行に揃うため、この間の凹面18に載置した各ブロック1、1…の下部前側縁部2cが各基礎盤12、12…の案内突部15、15…の各頂部17、17…に係止されると共に、各ブロック1、1…において隣り合う左右の底面突部8、8が隣接するブロック1、1の夫々の後側突縁部14、14に係止され、各ブロック1、1…の前後のずれは完全に防止される。
【0048】
また、図12(b)に示すように、各基礎盤12、12…を内カーブ(岸側に凸)の曲線状に配列すると、各基礎盤12、12…において隣接する夫々の前側端部が互いに合致するため、前方には隙間をつくらず、隣り合う基礎盤12、12の各側部12a、12a間に後方へ広がる隙間c1’が生じるが、これは中詰材の土等の充填によって埋められ、この土等は前方へ洩れ出ることがない。
【0049】
また、各ブロック1、1…の下部前側縁部2cが隣接する左右の基礎盤12、12において隣り合う案内突部15、15の内側の各傾斜辺16、16で係止されると共に、各ブロック1、1…において隣り合う左右の底面突部8、8が左右の各基礎盤12、12の後側突縁部14、14で係止された状態を保つことができ、このような前後夫々の二点支持構造によって、内カーブの曲線施工においても、前後にずれの生じない空積み擁壁を構築することができる。
【0050】
しかも、隣接する左右のブロック1、1の双方の側部1a、1a間において後方へ広がる隙間c2’は、各ブロック1、1間の前方において合致することにより閉ざされているため、中詰材の土等が左右のブロック1、1間から洩れ出ることがない。
【0051】
さらに、図12(c)に示すように、各基礎盤12、12…を外カーブ(川側に凸)の曲線状に配列すると、各ブロック1、1間において隣接する側部1a、1a同士が合致することによって岸側の土等が洩れ出ることがない。
ただし、このように隣接する基礎盤12、12の双方の側部12a、12aが完全に合致する外カーブを描くのではなく、より緩やかな外カーブの場合には、隣接する基礎盤12、12間に後方へ多少の隙間が生じるが、いずれにしても隣接する基礎盤12、12間の前方は互いに合致して閉ざされているため、各基礎盤12、12間から土等が洩れ出ることはない。
【0052】
この場合、各ブロック1、1…の下部前側縁部2cが左右の基礎盤12、12において隣り合う案内突部15、15の外側の各傾斜辺16、16で係止されると共に、各ブロック1、1…の左右の底面突部8、8が左右の基礎盤12、12の後側突縁部14、14で係止された状態を保つことができ、前後夫々の二点支持によって外カーブの曲線施工においても、前後にずれの生じない空積み擁壁を構築することができる。
【0053】
また、このように外カーブの曲線状に配列された基礎盤12、12…の上に積み重ねられた各ブロック1、1間においても、隣接するブロック1、1の側部1a、1aが合致するか、または接近した状態となるが、いずれにしても前方においては、隣接するブロック1、1間の前側端部が合致することにより閉ざされているため、中詰材が洩れ出ることがない。
【0054】
一方、図13(a)に示すように、直線状に配列した下段ブロック1、1…に上段ブロック1、1…を千鳥状に積み重ねると、各上段ブロック1は左右の下段ブロック1、1間を跨ぐように噛み合わされる。このとき、各下段ブロック1、1…においては、夫々の上部後側縁部7、7の内側と上部前側突部6、6…を結ぶ線が均等な間隔を有して平行に揃うため、この間に載置した上段ブロック1、1…の下部前側縁部2cが左右の下段ブロック1、1の上部前側突部6、6に係止されると共に、上段ブロック1、1…の左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1…の上部後側縁部7、7…に係止され、直線状に配列された下段ブロック1、1…に対する上段ブロック1、1…の前後のずれは完全に防止される。
【0055】
また、図13(b)に示すように、各下段ブロック1、1…を内カーブ(岸側に凸)の曲線状に配列した場合、各上段ブロック1、1…の下部前側縁部2cが左右の下段ブロック1、1において隣り合う上部前側突部6、6で係止されると共に、各上段ブロック1、1…の左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1の後側突縁部7、7で係止された状態を保つことによって、これらの前後夫々の二点支持によって直線施工及び曲線施工のいずれにおいても、前後にずれの生じない空積みブロックを構築することができる。
【0056】
さらに、図13(c)に示すように、各下段ブロック1、1…が外カーブ(川側に凸)の曲線状に配列された場合、各下段ブロック1、1…の下部前側縁部2cが左右の下段ブロック1、1において隣り合う上部前側突部6、6で係止されると共に、各上段ブロック1、1…の左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1の後側突縁部7、7で係止された状態を保つことによって、これらの前後夫々の二点支持によって直線施工及び曲線施工のいずれにおいても、前後にずれの生じない空積みブロックを構築することができる。
【0057】
また、上記の図13(a)乃至(c)に示す各ブロックの空積みの場合においても、直線状に配列した下段ブロック1、1…に上段ブロック1、1…を千鳥状に積み重ね、これを直線状、内カーブの曲線状、または外カーブの曲線状に配列した場合であっても、図12(a)乃至(c)に示すと同様に、各ブロック1、1間において隣接する側部1a、1aの前側端部が合致するか、双方の側部1a、1a同士が合致することによって、互いに左右に隣設するブロック1、1間の前側両端部を隙間なく一致させることができ、充填した土等が洩れ出ることがない。
【0058】
上記のように直線状または曲線状に配列された基礎盤12、12…の上に複数段のブロック1、1…を積み重ねるには、図13(a)〜(c)に示したと同様の施工によることができ、複数段のブロックの空積み擁壁全体としても前後にずれのない構築を施工することが可能となる。
【0059】
さらに、本発明のコンクリート空積みブロックによると、積み重ねたブロック1、1…の上段に行くに従って生じる横方向のずれに対しても適切に対応することができる。この各ブロック1、1…の横方向のずれは、本発明による空積みブロック1が上下段とも同一横幅のブロックで積み重ねることができるものであり、しかも岸側の後方へ傾斜する状態で積み上げられるために生じるものである。即ち、各段のブロック1、1…を横方向に曲線状に配列した場合には曲率半径が上段に行くに従って縮小するため、上段の各ブロックにおける横方向のずれが大きくなるのである。
【0060】
なお、図14(a)または(b)は、下段ブロック1、1…に対する上段ブロック1、1…の横方向のずれ量を大きくとって図示したものであり、実際には上段へ行くに従って徐々にずれを生じるものである。
【0061】
本発明による空積みブロックによれば、図14(a)に示す内カーブ或いは図14(b)に示す外カーブ共に、各上段ブロック1、1…の下部前側縁部2cが左右の下段ブロック1、1の上部前側突部6、6に係止される範囲内であって、上段ブロック1、1…の左右の底面突部8、8が左右の下段ブロック1、1…の上部後側縁部7、7…に係止される範囲内において、各ブロック1の前後夫々における二点支持状態を維持することができるため、下段ブロック1、1…に対する上段ブロック1、1…の前後のずれを防止することが可能となる。
【0062】
しかも、上記のように各ブロック1、1…が横方向にずれた状態でも、左右に隣接するブロック1、1間の前側両端部が互いに合致することにより、前方に隙間が生じない空積み擁壁を構築することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、空積み施工に用いるコンクリート空積みブロックと基礎盤に関するものであり、各ブロックは複数段に千鳥状に配列され、各基礎盤はその上に千鳥状に積み重ねた各ブロックを支持する。
【0064】
本発明は、このような千鳥状に積み重ねた各ブロックの上部前側の左右と下部後側の左右に離間された突部がこれに対接する各ブロックの上下の縁部を係止する構造によって、前後夫々に二点支持による噛み合わせ構造を構築することができるため、直線施工及び曲線施工のいずれにおいても、前後にずれの生じない空積みブロックの施工が可能となる。
【0065】
また、直線状または曲線状に敷設された各基礎盤に千鳥状に積み重ねた各ブロックの下部前側の突縁部が左右に隣接された両側基礎盤の各案内突部に係止されると共に、各ブロックの底面内の左右に設けられた案内突部が左右に隣接する両基礎盤の後側の各突縁部に係止されたことによって、各基礎盤に積み重ねる各ブロックにおいても、前後夫々に二点支持による噛み合わせ構造を構築することができる。
【0066】
また、本発明による空積みブロック及び基礎盤を直線状に配列した場合でも、内カーブの曲線状に配列した場合でも、外カーブの曲線状に配列した場合でも、各基礎盤間または各ブロック間において隣接する側部の前側端部が合致するか、または双方の側部同士が合致することによって内部に充填した土等が洩れ出ることがない。
【0067】
なお、本発明における各空積みブロック及び各基礎盤は奥行き幅及び横幅共に同一のものを使用して構築することができる。ただし、空積みブロックを配列した横方向の端部においては調整する必要があるが、これは全体の非常に僅かな部分であり、概ねは同一の空積みブロック及び基礎盤を用いることができるため、製造及び施工においても、簡易かつコストの低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるブロック(植生用ブロック)を前方斜めから見た斜視図であり、(b)はそのブロックを後方斜めから見た斜視図である。
【図2】本発明によるブロックの底面を後方斜めから見た斜視図である。
【図3】(a)は本発明によるブロックを上方から見た鳥瞰図であり、(b)はそのブロックの前面図である。
【図4】(a)は本発明による植生用ブロックの側面図であり、(b)は魚巣用ブロックの側面図である。
【図5】(a)は本発明によるブロックを複数段に積み重ねた状態を示す側面図であり、(b)はその横断面図である。
【図6】(a)は本発明によるブロック(魚巣用ブロック)を前方斜めから見た斜視図であり、(b)はそのブロックを後方斜めから見た斜視図である。
【図7】本発明によるブロックと基礎盤とを積み重ねた状態を前方から見た斜視図である。
【図8】本発明による基礎盤を後方斜めから見た斜視図である。
【図9】本発明による基礎盤の上面図である。
【図10】本発明による基礎盤の側面図である。
【図11】本発明によるブロックと基礎盤を用いた擁壁の斜視図である。
【図12】(a)は本発明において直線状に配列した複数の基礎盤に各ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図であり、(b)は本発明において内カーブの曲線状に配列した複数の基礎盤に各ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図であり、(c)は本発明において外カーブの曲線状に配列した複数の基礎盤に各ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図である。
【図13】(a)は本発明において直線状に配列した複数の下段ブロックに各上段ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図であり、(b)は本発明において内カーブの曲線状に配列した複数の下段ブロックに各上段ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図であり、(c)は本発明において外カーブの曲線状に配列した複数の下段ブロックに各上段ブロックを積み重ねた平面状況を示す模式図である。
【図14】(a)は本発明において内カーブの曲線状に配列した複数の下段ブロックに各上段ブロックを横方向にずれた状態で積み重ねた平面状況を示す模式図であり、(b)は本発明において外カーブの曲線状に配列した複数の下段ブロックに各上段ブロックを横方向にずれた状態で積み重ねた平面状況を示す模式図である。
【図15】(a)は従来の基礎盤を曲線状に配列して各ブロックを積み重ねた状況を平面的に示した模式図であり、(b)は従来の基礎盤を直線状に配列して各ブロックを積み重ねた状況を平面的に示した模式図である。
Claims (2)
- 空積み施工に用いるコンクリートブロックであって、該ブロックは夫々厚板状の前面部と背面部と底面部とを有し、前記前面部と前記背面部とは左右に離間した仕切部によって連結されると共に、該ブロックの両側部は後側に向けて僅かな傾斜角を有し、前記前面部の上部には左右に離間された前記仕切部側に突出した上部前側突部が形成され、前記背面部の上部に沿って前記仕切部よりもやや上方に突出した上部後側縁部が形成され、前記底面部はその底部が前側に凸面と後側に凹面とを有する段差形状であって、前記凸面と前記凹面との境界にて左右に離間した底面突部が前記凸面と同一平面をなして前記凹面側に突出してなる構成を有することにより、
横方向に並べた下段をなす各ブロックに上段の各ブロックが跨るように千鳥状に積み重ねられた積層状態において、上段の各ブロックの下部前側縁部が下段に隣設された両ブロックの片方ずつの上部前側突部に係止されると同時に、上段の各ブロックの左右の底面突部が下段に隣設された両ブロックの上部後側縁部に係止されたことによって、積層された各ブロックが横方向に直線状または曲線状に配列されてなる隣設する各ブロックが前面側に隙間のない状態で配列されると共に、各下段ブロックに対する各上段ブロックの前後のずれが防止されることを特徴とするコンクリート空積みブロック。 - 請求項1記載のコンクリート空積みブロックを支持する基礎盤であって、該基礎盤の両側部は後側に向けて僅かな傾斜角を有し、該基礎盤の上部の前側と後側に沿って突縁部が形成され、この前側突縁部の後側方向に傾斜辺を山状に形成した案内突部が少なくとも二箇所左右に離間して形成されていることにより、
直線状または曲線状に敷設された各基礎盤に各ブロックが跨るように千鳥状に積み重ねられた積層状態において、各ブロックの下部前側縁部が左右に隣接された両側基礎盤の各案内突部に係止されると共に、各ブロックの底面内の左右に設けられた案内突部が左右に隣接する両基礎盤の後側の各突縁部に係止されたことによって、直線状または曲線状に配列されてなる隣設する各基礎盤が前面側に隙間のない状態で配列され、各基礎盤に対する各ブロックの前後のずれが防止されることを特徴とするコンクリート空積みブロックの基礎盤。
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