JP3720499B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオカメラに代表される撮像装置の撮像モードの自動設定機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコン及びその周辺機器の急速な技術向上に伴い、例えば操作者が撮影した写真をパソコン内のメモリに取り込んで編集し、独自の絵葉書やポスターを作成するといった事が簡単に行えるようになり、この技術分野に対する市場要求も年々高まりを見せている。
【0003】
たとえば写真をパソコンに取り込む場合、ビデオカメラを用いて写真の映像情報を電気信号に変換する必要があるが、印画紙に焼き付けられた写真は大きさもまちまちで、画角の設定や照明の当て方が面倒である。又、ビデオカメラの固定台等、大型な専用の撮影装置も必要となる。
【0004】
そこでビデオカメラあるいは電子スチルビデオカメラ等の撮影レンズにネガ(ポジ)フィルム等を装着可能なアダプタを取り付け、フィルムの画像を撮像してモニタディスプレイやパソコンに取り込むようなシステムが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例に於いては、単にフィルムを撮像する機能を設けただけのものであり、ネガ、ポジで映像信号処理を変更しないとネガの画像のままモニタに表示されてしまったり、フィルムのコマが正確に位置決めされたところで画像を表示するようにしないと、フィルム移動中の画像や、位置の合わないコマの画像が表示されてしまったりする不都合を生じる。
【0006】
したがってフィルムアダプタ等を用いてネガフィルムを静止画撮影する場合には、操作者がネガポジ反転モードの設定を行った上に、フィルム撮影モードに装置を移行させるべくスイッチ操作をする必要があって煩わしく、且つフィルム撮影モードに関わる上記スイッチ操作を忘れれば、フィルム送り動作等の不必要なシーンが動画撮影される事もある。
【0007】
そこで、本願発明の課題は、ネガフィルム画像をポジフィルム画像に反転させる処理が行われた場合には、自動的に写真フィルム撮影モードに装置を移行させ、上記不具合を取り除き、上記の問題点を解決し、操作性が良好で、動作の確実な撮像装置を提供することにある。
【0008】
一方、静止画撮影モードの中でも、連写モードと単写モードの2モードを有しているものにおいては、操作者がその時々の目的に応じて撮影モードを切り換えることになる。
【0009】
連写撮影は、動く被写体を静止画として取込むときに撮影チャンスを逸する事を避ける事を主たる目的としている。フィルムアダプタ等を用いてネガフィルムを静止画撮影する場合には被写体はカメラと一体の完全な静止画であり、上記連写/単写選択スイッチを単写側にしておかないと、全く同じ静止画を何枚も撮影してしまうことになる。
【0010】
すなわち、必ず単写モードにするというモード確認及びスイッチ操作を忘れれば、上述のように全く同じ静止画を何枚も不必要に撮影する事にもなる。
【0011】
そこで本発明のさらなる課題は、フィルム画像をカメラで取込む場合に、自動的に静止画単写モードに装置を移行させ、静止画連写モードへの移行を禁止することにより、上記の問題点を解決することにある。
【0012】
また本発明の更なる課題は、ネガフィルムやスライドフィルムなどを実際に撮影する際、フィルムの移動時(別のコマに移動する)に生じる、映像信号の急激な変化(映像信号のレベル変化)を最小限に抑え、常に品位のよい画像を表示可能とした撮像装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願における請求項1に記載の発明によれば、動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切り換え可能な撮像装置であって、撮像光学系(実施形態では、図4、図8のレンズ402、403、405、406、絞り404に相当する)を介して結像された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段(実施形態では、図4の撮像素子407に相当する)と、前記撮像信号より輝度信号成分を生成する第1の輝度成分生成手段(実施形態では、YC信号生成回路502に相当する)と、前記撮像信号より色成分を生成する第1の色成分生成手段(実施形態では、色差信号生成回路503、504に相当する)と、前記撮像信号の輝度レベルに応じて明部と暗部を各々反転した輝度成分を生成する第2の輝度成分生成手段(実施形態では、ネガポジ反転回路513に相当する)と、前記撮像信号の色成分に応じて、予め定められた変換方式によって色成分を生成する第2の色成分生成手段(実施形態では、ネガポジ反転回路513に相当する)と、動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切り換え可能で、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画撮影モードに切り換える制御手段(実施形態では、カメラ制御回路105によって実行される図3のフローチャートの処理において、色差信号が図2の範囲201内にあるか否かによって、フィルム撮影モードと動画撮影モードとを選択する処理に相当する)とを備えた撮像装置を特徴とする。
【0014】
本願における請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記撮像信号中の色成分に応じて前記被写体の色を識別する色識別手段(実施形態では、カメラ制御回路105によって行われる処理に相当する図3のフローチャートのステップ302、303の処理に相当する)を設け、前記制御手段は、前記映像信号を生成するために、前記第1の輝度信号生成手段及び前記第1の色成分生成手段の出力を用いるか、前記第2の輝度信号生成手段及び前記第2の色信号生成手段を用いるかを、前記色識別手段の出力に基づいて選択するとともに、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画撮影モードに切り換えるように構成された撮像装置を特徴とする。
【0015】
本願における請求項3に記載の発明によれば、請求項1において、被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系と、前記レンズの位置を検出する位置検出手段(実施形態では、図4に示すレンズ/カメラ制御回路418において、変倍レンズドライバ413、フォーカスコンペレンズドライバ415へと供給する駆動パルスをカウントする処理に相当する)とを備え、前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成するとき、前記静止画撮影モードに強制的に切り換えるように構成された撮像装置を特徴とする。
【0016】
本願における請求項4に記載の発明によれば、撮像光学系を介して結像された光学像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段(実施形態では、図4の撮像素子407に相当する)と、前記撮像信号の輝度レベルに応じて前記映像信号の輝度成分を生成する第1の輝度成分生成手段(実施形態では、YC信号生成回路502に相当する)と、前記撮像信号の色成分に応じて前記映像信号の色成分を生成する第1の色成分生成手段(実施形態では、色差信号生成回路503、504に相当する)と、前記撮像信号の輝度レベルに応じて明部と暗部を各々反転した前記映像信号の輝度成分を生成する第2の輝度成分生成手段(実施形態では、ネガポジ反転回路513に相当する)と、前記撮像信号の色成分に応じて、予め定められた変換方式によって前記映像信号の色成分を生成する第2の色成分生成手段(実施形態では、ネガポジ反転回路513に相当する)と、単一の静止画像を撮影する静止画単写撮影モードと、前記静止画像を連続して撮影する静止画連写撮影モードとを切り換え可能で、前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画連写撮影モードを禁止する制御手段(実施形態では、図14のカメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路によって実行される図17のフローチャートの処理に相当する)と備えた撮像装置を特徴とする。
【0017】
本願における請求項5に記載の発明によれば、請求項4において、前記撮像信号中の色成分に応じて前記被写体の色を識別する色識別手段(実施形態では、カメラ制御回路105によって行われる処理に相当する図17のフローチャートのステップ1702、1703の処理に相当する)を設け、前記制御手段は、前記映像信号を生成するために、前記第1の輝度信号生成手段及び前記第1の色成分生成手段の出力を用いるか、前記第2の輝度信号生成手段及び前記第2の色信号生成手段を用いるかを、前記色識別手段の出力に基づいて選択するとともに、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成された撮像装置を特徴とする。
【0018】
本願における請求項6に記載の発明によれば、請求項4において、被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系(実施形態では、図4、図8のレンズ402、403、405、406、絞り404に相当する)と、前記レンズの位置を検出する位置検出手段(実施形態では、図4に示すレンズ/カメラ制御回路418において、変倍レンズドライバ413、フォーカスコンペレンズドライバ415へと供給する駆動パルスをカウントする処理に相当する)とを備え、前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成するとき、前記静止画単写撮影モードに強制的に切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成された撮像装置を特徴とする。
【0019】
本願における請求項7に記載の発明によれば、撮像光学系実施形態では、図4に示すレンズ/カメラ制御回路418において、変倍レンズドライバ413、フォーカスコンペレンズドライバ415へと供給する駆動パルスをカウントする処理に相当する)を介して結像された光学像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段(実施形態では、図4の撮像素子407に相当する)と、輝度信号と色信号に所定の処理を施してネガポジ反転を行うネガポジ反転手段(実施形態では、ネガポジ反転回路513に相当する)と、単一の静止画像を撮影する静止画単写撮影モードと、前記静止画像を連続して撮影する静止画連写撮影モードとを切り換え可能で、前記ネガポジ反転手段の動作時には、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止する制御手段(実施形態では、カメラ制御回路による図17、図18に示すフローチャートの処理に相当する)とを備えた撮像装置を特徴とする。
【0020】
本願における請求項8に記載の発明によれば、請求項7において、前記撮像信号中の色成分に応じてネガフィルムが撮影されていることを検出する色識別手段(実施形態では、カメラ制御回路105によって行われる処理に相当する図17のフローチャートのステップ1702、1703の処理に相当する)を設け、前記制御手段は、前記色識別手段によって前記ネガフィルムが撮影されていることが検出されている場合には、前記ネガポジ反転手段を動作させてネガポジ反転を行うとともに、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成された撮像装置を特徴とする。
【0021】
本願における請求項9に記載の発明によれば、請求項8において、被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系(実施形態では、図4、図8のレンズ402、403、405、406、絞り404に相当する)と、前記レンズの位置を検出する位置検出手段(実施形態では、図4に示すレンズ/カメラ制御回路418において、変倍レンズドライバ413、フォーカスコンペレンズドライバ415へと供給する駆動パルスをカウントする処理に相当する)とを備え、前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記色識別手段によって前記ネガフィルムが撮影されていることが検出されている場合には、前記ネガポジ反転手段を動作させてネガポジ反転を行うとともに、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成された撮像装置を特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下本発明における撮像装置を、各図を参照しながら、その実施の形態について説明する。
【0025】
本発明の実施の形態は、ビデオカメラ等に着脱可能なフィルムアダプタを用いてネガあるいはポジフィルムを撮影可能とした撮像装置にあるが、本発明の実施の形態を説明するに当たり、まず本発明の実施の形態におけるシステムの前提となる構成から順を追って説明する。
【0026】
図10はビデオ一体型カメラ4にフィルムアダプター3を装着し、フィルムホルダー2に挟まれたネガフィルム1を撮影している様子を示している。フィルムアダプター3は、ネガフィルム1を後方から具体的には図示していない3内のバックライトで照明しており、その透過映像がビデオ一体型カメラ4によって撮影される。
【0027】
この際、ビデオ一体型カメラ4がネガ映像をポジ映像に変換する(ネガポジ変換)機能を備えていれば、出力電気信号はポジ映像のビデオ信号となる。
【0028】
この出力信号をパソコン5に入力すれば、パソコン内のメモリに上記ポジ映像を取り込むことが可能となる。ネガフィルムの各コマの大きさは一様であり、光源も上記バックライトに統一できるので、図10の方式であれば印画紙に焼き付けられた写真を撮影するよりも極めて簡単に写真映像をパソコンに取り込める。
【0029】
ところでネガフィルムの映像情報は、文字通りポジ映像に対して反転して表示される。図11はカラーネガフィルムのネガ状態とポジ状態の色差ベクトル表示の一例である。色差ベクトル座標を示すものであり、横軸が色差信号B−Y軸、縦軸がR−Y軸である。同図から明らかな様に色差ベクトルは、上記したネガポジ反転前とネガポジ反転後の2状態間で180°反転している。
【0030】
図4は図10のカメラ一体型ビデオの概略構成を示すブロック図であって、ネガポジ反転機能に係る部分は図5に詳細に示す。図4に於いて、401は被写体であり、通常は人物や風景が撮影対象となるが、図10に示す使い方をする場合にはネガフィルムやスライドフィルムが撮影対象となって、レンズシステム前面からの距離も極めて近い。
【0031】
撮像光学系について見ると、402は固定の第1群レンズ、403は変倍レンズ、404は絞り、405は固定の第3群レンズ、406は焦点調節と変倍によるピント面の移動を補正する機能を兼備したフォーカスコンペレンズである。407は撮像手段を構成するCCD等の撮像素子、408はAGC回路、409はカメラ信号処理回路であって、内容の詳細が図5に示されている。410、411、412はそれぞれ変倍レンズ、絞り、フォーカスコンペレンズを駆動する為の変倍レンズモータ、IGメータ、フォーカスコンペレンズモータである。413、414、415はそれぞれ変倍レンズ410、絞り411、フォーカスコンペレンズ412に駆動エネルギー電流を供給する為のドライバである。
【0032】
416は絞り制御回路、417はオートフォーカス(AF)制御に用いる評価値を処理する回路、418はレンズとカメラを制御する回路、419はビデオ一体型カメラ全体のシステムを制御するシステムコントローラ(シスコン)、420はビデオ一体型カメラに備えられているスイッチ群、421、422、423は各回路間のデータ通信用の通信線である。
【0033】
図8は、固定の第1群レンズ402、変倍レンズ403、絞り404、固定の第3群レンズ405、フォーカスコンペレンズ406で構成されるレンズシステムを示すものである。
【0034】
この種の構成は、インナーフォーカスタイプレンズシステムと呼ばれ、図9に変倍レンズ位置を横軸に、フォーカスコンペレンズ位置を縦軸にとって各焦点距離に応じた被写体距離に対するフォーカスコンペレンズ406の撮像面合焦位置を複数の軌跡で示している。
【0035】
即ち、図8の様なレンズシステムに於いては、撮像面407上にフォーカスコンペレンズを移動して像を合焦させようする場合、各焦点距離に応じて被写体距離に対するフォーカスコンペレンズ位置が変化する。特に、焦点距離の短い側では、フォーカスコンペレンズ407を至近端近傍まで移動させる事により、合焦可能な最小被写体距離が固定の第1群レンズ402の直前まで小さくなる事が知られている。
【0036】
尚、図9の軌跡を正確にトレースするため、変倍レンズ、フォーカスコンペレンズの位置検出は、各駆動モータにステップモータを用い、レンズ/カメラ制御回路418から各ドライバ413、415へと供給される駆動パルスをレンズ/カメラ制御回路418内でカウントすることで、行うことができる。
【0037】
曲線901はレンズ402の直前数cmの極めて短い被写体距離に対する合焦曲線であり、この被写体距離に対する変倍レンズ403の合焦可能領域は、ワイド端から領域902迄の、焦点距離の短い側の限られた領域である事がわかる。従って、図10の様なフィルムアダプタを用いてレンズ102から極めて近い距離にあるフィルムを撮影する場合、撮像素子407の撮像面上に合焦像を得る為には、変倍レンズとフォーカスコンペレンズの位置の組み合わせが、図9において901と902と903の3つの領域に囲まれた部分904内になければならない。
【0038】
従って図10の様にしてフィルムを撮影する場合には、図4におけるスイッチ列420内のスイッチによって、変倍レンズ位置及びフォーカスコンペレンズ位置を変更する。図11は、スイッチ列420の内部構成の一例を示すものであり、スイッチ列420内に配置されている変倍率調整スイッチ1104によって、変倍レンズ位置を領域902内に設定すると共に、オートフォーカス回路を動作させるか、又は上記スイッチ列420内に配置されているフォーカスコンペレンズ手動移動スイッチ1105によって、フォーカスコンペレンズを領域904内に移動させる必要がある。
【0039】
図5はカメラ信号処理回路409内の構成を示すブロック図であって、破線で囲まれた部分がカメラ信号処理回路409に相当する。カメラ信号処理回路は、本発明の映像信号を生成する信号処理手段を構成する。
【0040】
501は撮像光学系であり、レンズ402、403、405、406、絞り404で構成されるレンズシステムで、簡略化して示している。502はYC信号生成回路であって、AGC回路408の出力から輝度信号YH、YLと色信号R(赤)、B(青)をそれぞれ分離して出力する。503と504はそれぞれRとBの利得制御回路であって、色差信号R−YとB−Yのレベルをカメラ制御回路507で検出して、適切なホワイトバランスとなる様に503と504の利得を調節し、調整後の色信号R’、B’をそれぞれ出力する。
【0041】
505はYL、R、Bから色差信号R−Y、B−Yを生成する色差信号生成回路、506はYH、R−Y、B−Yからテレビジョン信号を生成する為のエンコーダ、508はカメラ制御回路に同期信号を供給する同期信号生成回路、509は503と504の利得を調節する為の基準信号〔R−Y〕ref、〔B−Y〕refを生成する基準信号発生回路である。
【0042】
カメラ制御回路507と通信線510で接続された画像メモリ511は、静止画を取り込む為のものであって、具体的には図11に示される様なスイッチ列420上の動画撮影モード/静止画撮影モード切り換えスイッチ1101によって静止画撮影モードが設定されている時、同じくスイッチ列420上のトリガスイッチ1102が押されてONされた時点のYC信号生成回路502及び色差信号生成回路505からの輝度信号と色差信号を取り込んで、507からの制御信号に従って506に静止画情報を出力する。これによって、静止画撮影モードが実現される。
【0043】
動画撮影モード時、及び静止画撮影モードでトリガスイッチ1102が押されていない場合には、502及び505からの画像情報をそのままスルーさせる。
【0044】
又、上記ビデオ一体型カメラが動画撮影機能と静止画撮影機能を兼備している場合、トリガスイッチを動画用と静止画用に独立して二つ設ける事が考えられるが、装置の小型化、低コスト化、簡易操作性の観点からは図11の様に一つのトリガスイッチで動画撮影と静止画撮影の両方に使用する様、設計されている。
【0045】
次にネガポジ反転機能について説明する。画像メモリ511の前にネガポジ反転回路513が挿入されている。ネガポジ反転回路はYH、R−Y、B−Yをそれぞれ反転する。その構成を図7に示す。図7に於いて、YHに関しては入力される輝度信号の明部を暗部に、暗部を明部に反転させる。即ち、例えば701の様に、入力される黒レベル基準の黒レベルから白100%輝度レベルの範囲内の輝度信号の絶対値を白100%の輝度レベルから差し引く事によって、白100%基準の明暗反転した輝度成分が取り出される。
【0046】
又、703では、R−Y信号に対してR−Y軸上で逆向きに反転させ、705では、B−Y信号に対してB−Y軸上で逆向きに反転させる。以上、輝度信号と色差信号をそれぞれ反転させる事によって、ネガ映像をポジ映像に変換する事が出来る。
【0047】
スイッチ702、704、706はそれぞれネガポジ反転ON/OFF信号512によって連動して動作し、ON時は上記反転信号を、OFF時は入力信号をそのままネガポジ反転回路513から出力する。
【0048】
ネガポジ反転ON/OFF信号はカメラ制御回路507から出力されている。ネガポジ反転を実行するか否かは、操作者がスイッチ列420内のスイッチ1103を用いて選択することができる。この情報が通信線423、シスコン419、通信線422、レンズ/カメラ制御回路418を経て、図4、図5に示される様に通信線421でカメラ制御回路407に伝送され、この情報に基づいてカメラ制御回路がネガポジ反転ON/OFF信号を出力している。
【0049】
さて次に本発明の第1の実施形態としての構成を説明する。上述のシステムは、ネガポジ自動検出機能を搭載せず、手動によってネガポジを切り換えていたが、本発明の第1の実施形態では、これを図1に示す構成によって実現し、種々の回路処理動作の切換モードの切り換え等、必要な処理を自動化している。
【0050】
本実施の形態の特徴は、カメラ信号処理回路409内の構成にあり、これを図1に示す。
【0051】
尚、図1は図5と異なるカメラ制御回路507の周辺部のみを抜き出したものであり、その他の構成及び同図の各ブロックの接続先は、図5と等しい。
【0052】
本実施の形態においては、カメラ制御回路105としてマイクロコンピュータを使用しており、上述のシステムに対してさらに機能の追加が行われている。
【0053】
カメラ信号制御回路105がマイクロコンピュータである事から、色差信号生成回路505から出力されるR−YとB−Yの各信号を101、102で示すA/D変換器でデジタル信号に変換してカメラ制御回路105に入力する手段をとっている。
【0054】
A/D変換器101と102の出力は端子106と107からそれぞれカメラ制御回路105に入力され、図5で説明したR信号とB信号の利得制御回路503、504を制御する為に用いられる。
【0055】
一方、A/D変換器101と102の出力はそれぞれ積分器103、104にも入力され、それぞれの積分された結果が端子108と109から105に入力される。
【0056】
所定のバックライトによって照らされたカラーネガフィルムの透過光をビデオカメラで撮影し、その色差信号を図2積分器103、104で積分した時のR−Y成分とB−Y成分の関係は、色差ベクトルとして、図2の色差ベクトル座標系における領域201に示される範囲に概略分布している。
【0057】
従ってネガフィルムを撮影しているという事を検出するには、端子108と109から入力される各色差成分信号をカメラ制御回路105で観察し、R−Y成分が判定範囲202内にあり、且つB−Y成分が判定範囲203内にある事を条件とすれば良い。
【0058】
図3はカメラ制御回路105内のフィルムアダプター装着検出、及び静止画撮影モードへの自動移行の為のフローチャートである。
【0059】
ステップ301で処理の実行が開始されると、ステップ302で積分器104から端子109を介して入力されるR−Y信号が判定範囲202内であるか否かが判断され、判定範囲202外であればステップ306で装置を動画モードとして画像メモリ511をスルー状態とし、ステップ207の処理でネガポジ反転を実行しない様、カメラ制御回路507からの制御信号512によって、ネガポジ反転回路513のネガポジ反転動作をOFFにする。
【0060】
又、ステップ302でR−Yの判定範囲202内である場合には、ステップ303で積分器103から端子108を介して入力されるB−Y信号が判定範囲203内であるか否かが判断され、判定範囲外であれば同様にステップ306の処理へ移行する。
【0061】
ステップ303で判定範囲202内である場合には、ステップ304で装置を静止画撮影モードとし、トリガがONとなったときに画像メモリ511に静止画を取り込むべく待機すると共に、ステップ405でネガポジ反転を実行する様、カメラ制御回路507からの制御信号512によって、ネガポジ反転回路513のネガポジ反転動作をONにする。すなわちネガフィルムを撮像していることが検出されている場合には、自動的に静止画撮影モードとすることができる。また本実施形態では、この場合はフィルムアダプタが装着されていることを意味するので、フィルム撮影モードとなる。
【0062】
以上の如く回路を構成して制御する事で、スイッチ列420内のスイッチ1103を用いて操作者が「ネガポジ反転機能の動作」を逐一選択しなくても、ネガフィルムを撮影している時だけ自動的にフィルム撮影モードに装置を移行させ、且つネガポジ反転機能が動作する様、ビデオ一体型カメラを構成する事が出来る。
【0063】
従って例えば通常ビデオ撮影直後の動画モード設定時に、ネガフィルム映像の取り込み撮影を行う場合でも複雑な操作を必要とせず、フィルムアダプターを取り付けるだけで円滑に写真フィルム取り込みモードに移行させる事が出来る。
【0064】
尚、上記の如きネガフィルム自動判別の手法は一通りではないが、本発明と同一の出願人による特開昭61−218268号、特開昭62−10967号に開示されているような方法もある。
【0065】
(第2の実施形態)
図12は本発明の特徴を表わす第2の実施形態に於けるカメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路105での処理のフローチャートであって、第1の実施形態の判別条件に加え、図9で説明した極めて至近距離にある被写体を撮影した時の撮像面合焦状態でのレンズ位置を判別条件として付加したものである。
【0066】
図12のフローチャートにおいて、ステップ1201で処理の実行が開始されると、ステップ1202で、変倍レンズが図9のワイド領域902の範囲内であるかどうかを判別し、範囲外であれば、第1の実施形態と同様に処理をステップ1208、1209に移行して動画モードで一般の被写体を撮影する状態に装置設定を行い、ネガポジ反転機能もOFFにする。
【0067】
ステップ1202で変倍レンズ位置が領域902の範囲内である場合には、ステップ1203でフォーカスコンペレンズ位置が曲線904より至近側の範囲内であるかどうかを判別し(フォーカスコンペレンズの位置条件は変倍レンズ位置により変化する)、範囲外である場合には、上記と同じくステップ1205の処理を実行する。
【0068】
ステップ1203でフォーカスコンペレンズ位置が図9の1203の範囲内である場合には、第1の実施形態と同様に、ステップ1204、1205でR−Y、B−Yの色差信号の状態を検出し、色差ベクトルが201の範囲内にある時には、フィルムアダプタが装着され写真フィルムが撮影されている状態と判別し、ステップ1206、1207で装置を静止画撮影モードに設定した後、ネガポジ反転機能をONとする。これによって静止画撮影モードで、画像メモリ511に取込んだ画像を表示する。またネガポジ反転機能をONすることによって、フィルム撮影モードになる。
【0069】
以上の如くレンズシステムの状態を判別条件として付加する事により、至近距離で、即ちフィルムアダプタを用いてネガフィルムを撮影している事が明確に判定できる様になるので、誤動作する事なく、静止画撮影モードかつネガフィルム撮影モードへの切り換えを自動的に実行させる事が可能になる。
【0070】
以上の構成により、フィルムアダプタを装着している場合自動的に静止画撮影モードすなわちネガフィルム撮影モードへ装置が移行されるので、操作の煩わしさが軽減されるばかりでなく、操作者が操作を忘れて動画モードのままネガフィルムをパソコンに取り込んだりする誤操作を未然に防止することができる。
【0071】
(第3の実施形態)
図13は、本発明における第3の実施形態におけるカメラ信号処理回路内にカメラ制御回路での処理のフローチャートであって、装置全体の概略構成は図4に示されるものであり、また、カメラ信号処理回路内の概略構成は図5に示されるものである。
【0072】
本実施形態では第1及び第2の実施形態に於けるような、ネガポジフィルム撮影の自動識別手段等を持たず、単に操作者がスイッチ列420内のネガポジ反転機能切り換えスイッチ1103を操作して、ネガポジ反転機能をONにした時には、自動的に静止画モードに装置を移行させようとするものである。
【0073】
この場合、カメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路105での処理を変更することによって、実現することができ、装置全体の概略構成は図4に示されるものであり、又、カメラ信号処理回路409内の概略構成は図5に示されるものと同じである。
【0074】
図13において、ステップ1301で処理の実行が開始されると、ステップ1302で操作者によってネガポジ反転機能がONされたかどうかを確認する。ネガポジ反転機能のON情報は、既述の通り通信線422及び423によってもたらされている。
【0075】
ステップ1302でネガポジ反転機能がONであることが判別されると、ステップ1303、1304で装置を静止画モードに設定後、ネガポジ反転機能をONすべく、ネガポジ反転回路512に信号ライン512を介してネガポジ反転ON信号を出力する。これによって、ネガフィルムをポジに変換した画像を表示あるいは記録することができる。
【0076】
ステップ1302で、ネガポジ反転機能がOFFであることが判別されると、ステップ1305、1306で装置を動画モードに設定後、ネガポジ反転機能をOFFすべく、ネガポジ反転回路512に信号ライン512を介してネガポジ反転OFF信号を出力し、これによって通常の動画撮影動作となる。
【0077】
以上の構成により、ネガフィルム撮影を自動判別する機能を持たない装置に於いても、ネガポジ反転機能がON状態の時には自動的に静止画モードへ装置が移行されるので、操作の煩わしさが軽減されるばかりでなく、操作者が操作を忘れて動画モードのままネガフィルムをパソコンに取り込んだりする誤操作を防ぐことができる。
【0078】
(第4の実施形態)
本実施形態は、静止画撮影モードと動画撮影モードとを備えるとともに、その静止画撮影モードの中に、連写モードと単写モードの2モードを有しているものに関する。
【0079】
このような装置においては、操作者がその時々の目的に応じて撮影モードを切り換えることになる。
【0080】
また連写撮影は、動く被写体を静止画として取込むときに撮影チャンスを逸する事を避ける事を主たる目的としている。フィルムアダプタ等を用いてネガフィルムを静止画撮影する場合には被写体はカメラと一体の完全な静止画であり、上記連写/単写選択スイッチを単写側にしておかないと、全く同じ静止画を何枚も撮影してしまうことになる。
【0081】
すなわち、必ず単写モードにするというモード確認及びスイッチ操作を忘れれば、上述のように全く同じ静止画を何枚も不必要に撮影する事にもなる。
【0082】
そこで本実施形態は、フィルム画像をカメラで取込む場合に、自動的に静止画単写モードに装置を移行させ、上記の不都合を除去し、上記の問題点を解決することを課題とする。
【0083】
図14は、本発明における第4の実施形態を示すブロック図である。同図において、図4のブロック図と同一構成部分については、同一の符号を用い、その説明を省略する。
【0084】
同図において、図4の構成と異なるのは、カメラ信号処理回路409より出力された映像信号をアンプ424で増幅し、LCD(液晶)表示回路425を介してLCD(液晶表示部)426に表示する。これによって、操作者は撮影している画像をモニタすることができる。この液晶表示部は、電子ビューファインダ、あるいは大型液晶モニタでもよい。
【0085】
またシステムコントローラ419からは、撮影モードを初めとして、各種表示用データが、キャラクタジェネレータ427へと供給され、その各種の表示内容に応じた文字あるいはマーキング等をLCD表示回路427へと供給し、カメラ信号処理回路409より供給された映像信号と重畳されてLCD426に表示される。
【0086】
ここで、前述した静止画取り込み機能について、さらに詳述すると、静止画撮影モードの発展型として、1回のトリガ操作で、複数コマを連続して、所定時間間隔で静止画像を取込む連写機能をあげることができる。
【0087】
この連写機能は動く被写体に対して一挙に数枚の静止画を撮影することができるので、瞬間の撮影チャンスを慎重に狙う手間を省き、一連の静止画から良好な映像1枚を選択することが可能であり、静止画撮影モードを有するものでは、重要な機能となっている。
【0088】
ヘリカルスキャン方式による磁気テープ上への映像信号記録に代表されるごとく、ビデオ一体型カメラの場合、記録ヘッドが高速で記録媒体上を走査することによって映像情報を記録しており、かつ静止画として成立する1フィールド、または1フレーム分の磁気テープの長手方向の記録幅は極めて小さい。
【0089】
すなわち、静止画を所定時間間隔で連続して記録する場合であっても磁気テープの長手方向の送り量が極めて小さく、動画撮影時の機構をそのまま用いる事ができることからも、銀塩カメラの連写撮影用フィルム送り装置の規模と比較しても、静止画の連写撮影はビデオ一体型カメラ向きの機能であると言える。
【0090】
連写撮影の操作方法の一例を図15、図16を用いて説明する。
【0091】
図15は、図14のブロック図におけるスイッチ列420の具体例を示しており、同図において、スイッチ1501を静止画撮影の位置に移動させ、スイッチ1503でネガポジ反転を選択すると、装置のファインダあるいはモニタ内には、図16に示すように、被写体像1602と共にネガポジ反転モードを示す表示1604と、トリガ1602の一回の操作で静止画を連続して所定時間間隔で所定枚数撮影するモードを示す表示1603がなされるの内容が表示される。
【0092】
またスイッチ1501で動画を選択した場合には1603の位置に1606の内容が表示される。
【0093】
さて次に本第4の実施形態としての特徴的な部分を説明する。本実施形態においても、実際の処理は図15のカメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路にて行われ、その部分の構成は、第1の実施形態における図1、図5の構成と同様であるため、その説明を省略し、その内部処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
図17は本実施形態におけるカメラ制御回路105内のフィルム撮影検出、及び静止画単写撮影モードへの自動移行のための処理を示している。
【0095】
ステップ1701で処理の実行が開始されると、ステップ1702で積分器104から端子109を介して入力されるR−Y信号が判定範囲202内であるか否かが判断され、判定範囲202外であればステップ1706で装置を動画モードとして画像メモリ511をスルー状態とし、ステップ1707の処理でネガポジ反転を実行しない様、カメラ制御回路507からの制御信号512によって、ネガポジ反転回路513のネガポジ反転動作をOFFにする。
【0096】
又、ステップ1702でR−Yの判定範囲202内である場合には、ステップ1703で積分器103から端子108を介して入力されるB−Y信号が判定範囲203内であるか否かが判断され、判定範囲外であれば同様にステップ1706の処理へ移行して動画撮影モードを設定する。
【0097】
ステップ1703で判定範囲202内である場合には、ステップ1704で装置を静止画撮影モードとし、トリガがONとなったときに画像メモリ511に静止画を取り込むべく待機すると共に、ステップ1705で、現在までの撮影モードにかかわらず、強制的に撮影モードを単写撮影モードとする。
【0098】
そしてトリガがONとなったときに画像メモリに一枚の静止画を取込むべく待機するとともに、ステップ1708へと進み、ネガポジ反転を実行する様、カメラ制御回路507からの制御信号512によって、ネガポジ反転回路513のネガポジ反転動作をONにする。
【0099】
すなわちネガフィルムを撮像していることが検出されている場合には、自動的に静止画撮影モードとすることができるとともに、単写撮影モードとすることができる。
【0100】
また本実施形態では、この場合はフィルムアダプタが装着されていることを意味するので、フィルム撮影モードとなる。
【0101】
以上の如く回路を構成して制御する事で、スイッチ列420内のスイッチ1603を用いて操作者が「静止画単写撮影モード」を逐一選択しなくても、ネガフィルムを撮影している時だけ自動的にフィルム撮影モードに装置を移行させ、且つネガポジ反転機能が動作する様、ビデオ一体型カメラを構成する事が出来る。
【0102】
従って例えば通常ビデオ撮影直後の動画モード設定時に、ネガフィルム映像の取り込み撮影を行う場合でも複雑な操作を必要とせず、フィルムアダプターを取り付けるだけで円滑に写真フィルム取り込みモードに移行させる事が出来る。
【0103】
尚、上記の如きネガフィルム自動判別の手法は一通りではないが、本発明と同一の出願人による特開昭61−218268号、特開昭62−10967号に開示されているような方法もある。
【0104】
(第5の実施形態)
図18は本発明の特徴を表わす第5の実施形態に於けるカメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路105での処理のフローチャートであって、第4の実施形態の判別条件に加え、図9で説明した極めて至近距離にある被写体を撮影した時の撮像面合焦状態でのレンズ位置を判別条件として付加したものである。
【0105】
図18のフローチャートにおいて、ステップ1801で処理の実行が開始されると、ステップ1802で、変倍レンズが図9のワイド領域902の範囲内であるかどうかを判別し、範囲外であれば、第4の実施形態と同様に処理をステップ1809に移行して動画モードで一般の被写体を撮影する状態に装置設定を行い、1810でネガポジ反転機能をOFFにする。
【0106】
ステップ1802で変倍レンズ位置が領域902の範囲内である場合には、ステップ1803でフォーカスコンペレンズ位置が曲線904より至近側の範囲内であるかどうかを判別し(フォーカスコンペレンズの位置条件は変倍レンズ位置により変化する)、範囲外である場合には、上記と同じくステップ1809、1810の処理を実行する。
【0107】
ステップ1803でフォーカスコンペレンズ位置が、図9の903の範囲内である場合には、前述の実施形態と同様に、ステップ1804、1805でR−Y、B−Yの色差信号の状態を検出し、色差ベクトルが201の範囲外である場合には、フィルムが撮影されておらず、ステップ1809、1810の処理を実行する。
【0108】
またステップ1804、1805でR−Y、B−Yの色差信号の状態を検出し、色差ベクトルが201の範囲内にある時には、フィルムアダプタが装着され写真フィルムが撮影されている状態と判別し、ステップ1806、1807、1808の処理を実行し、装置を静止画単写撮影モードに強制的に設定した後、ネガポジ反転機能をONとする。
【0109】
これによって静止画撮影モードで、且つ単写撮影モードが設定され、トリガのONに応じて、1枚の静止画像が、画像メモリ511に取込まれ、表示部に表示される。また外部に出力され、さらに不図示の磁気テープ等の記録媒体に記録することができる。またネガポジ反転機能をONすることによって、フィルム撮影モードになる。
【0110】
以上の如くレンズシステムの状態を判別条件として付加する事により、至近距離で、即ちフィルムアダプタを用いてネガフィルムを撮影している事が明確に判定できる様になるので、誤動作する事なく、静止画単写撮影モードかつネガフィルム撮影モードへの切り換えを自動的に実行させる事が可能になる。
【0111】
以上の構成により、フィルムアダプタを装着している場合自動的に静止画撮影モードすなわちネガフィルム撮影モードへ装置が移行されるので、操作の煩わしさが軽減されるばかりでなく、操作者が操作を忘れて動画モードのままネガフィルムをパソコンに取り込んだりする誤操作を未然に防止することができる。
【0112】
(第6の実施形態)
図19は、本発明における第6の実施形態におけるカメラ信号処理回路409内におけるカメラ制御回路105での処理のフローチャートである。
【0113】
本実施形態では第1及び第2の実施形態に於けるような、ネガポジフィルム撮影の自動識別手段等を持たず、単に操作者が図16に示すスイッチ列420内のネガポジ反転機能切り換えスイッチ1603を操作して、ネガポジ反転機能をONにした時には、自動的に静止画単写モードに装置を移行させようとするものである。
【0114】
この場合、カメラ信号処理回路409内のカメラ制御回路105での処理を変更することによって、実現することができ、装置全体の概略構成は図15に示されるものであり、又、カメラ信号処理回路409内の概略構成は図5に示されるものと同じである。
【0115】
図19において、ステップ1901で処理の実行が開始されると、ステップ1902で操作者によってネガポジ反転機能がONされたかどうかを確認する。ネガポジ反転機能のON情報は、既述の通り通信線422及び423によってもたらされている。
【0116】
ステップ1902でネガポジ反転機能がONであることが判別されると、ステップ1903、1904で装置を静止画モードに設定後、ステップ1905でネガポジ反転機能をONすべく、ネガポジ反転回路512に信号ライン512を介してネガポジ反転ON信号を出力する。
【0117】
これによって、ネガフィルムをポジに変換した画像を、静止画単写撮影によって取り込み、表示あるいは記録することができる。
【0118】
ステップ1902で、ネガポジ反転機能がOFFであることが判別されると、ステップ1906、1907で装置を動画モードに設定後、ネガポジ反転機能をOFFすべく、ネガポジ反転回路512に信号ライン512を介してネガポジ反転OFF信号を出力し、これによって通常の動画撮影動作となる。
【0119】
以上の構成により、ネガフィルム撮影を自動判別する機能を持たない装置に於いても、ネガポジ反転機能がON状態の時には自動的に静止画モードへ装置が移行されるので、操作の煩わしさが軽減されるばかりでなく、操作者が操作を忘れて動画モードのままネガフィルムをパソコンに取り込んだりする誤操作を防ぐことができる。
【0120】
(第7の実施形態)
本実施形態は、ネガフィルムやスライドフィルムなどの投影像を撮像装置により映像信号に変換し、磁気テープ等に記録したり、モニターに出力するなどの装置としてフォトビデオカメラシステムにおいて、実際にフィルムアダプタ等を用いてフィルムを撮影する際、フィルムの移動時(別のコマに移動する)に生じる、映像信号の急激な変化(映像信号のレベル変化)を最小限に抑えることを特徴とするフォトビデオカメラシステムを提供するものである。
【0121】
このようなシステムにおいては、フィルムキャリア等にフィルムをセットし、フィルムキャリアホルダー等により前記フィルムキャリアと前記撮像装置を固定し、前記フィルムキャリアにセットされたフィルムを背後からバックライトにより照射し、その投影像を撮像装置に装着された光学レンズ及び固体撮像素子により撮像し、撮像信号を信号処理回路で映像信号に変換して出力するための装置であり、その際フィルムの投影像を撮像したときの映像信号をネガポジ反転する機能を備えている。
【0122】
一般的に前記のような撮像装置においては、撮像する被写体(例えばネガフィルム等)を、適正な明るさに保つために露出制御回路を有しており、被写体の明るさが変化した場合、前記露出制御回路により、撮像素子の電子シャッター速度、アイリス、AGC、Y−ゲイン等をコントロールすることにより露出制御を行い、常に適正なビデオ信号レベルが得られるように動作している。
【0123】
しかしながら、フィルム上のあるコマから他のコマへと移動する場合、コマ間(無信号部)の明るさが前撮像画面(移動前のコマ)と大きく異なった場合、露出制御回路の過補正により、ある期間、明るさが大きく、急激に変化してしまい、非常に品位の悪い映像がモニタ上に表示されてしまう。さらに移動後の被写体に対して、過補正により安定した適正露出レベルを得るまでに、かなりの不要な時間を浪費する問題がある。
【0124】
そこで、本実施形態では、時事刻々と被写体の明るさが変化する通常撮影の場合に比較して、適正な露出を得るために必要とされる露出制御回路の応答速度から比べ、フィルム撮像時には、撮像する被写体の明るさの変化が、フィルム移動時にしか起こらないため、露出制御回路の応答速度を通常の被写体を撮像している場合と比較すると十分に遅くしても不自然さを感じないことから、フィルム撮像時には、そのフィルム撮影モードスイッチにより、またフィルム自動判別機能などを設けることにより、フィルム撮影時であることを検知可能とし、フィルム撮影時であることを検知した場合に、露出制御回路の応答速度を通常時の応答速度から十分に遅くすることにより、フィルム移動時に生じるモニタ上の画面の品位の悪い急激な明るさ変化を最小限に抑え、かつフィルム移動後の適正露出を得るまでの時間を短縮することを目的とする。
【0125】
図20は、本実施形態のフォトビデオカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【0126】
同図において、2001はネガフィルムを背後から照らすためのバックライトユニット、2002はフィルムを後述するフィルムキャリアホルダーに固定するためのフィルムホルダー、2003はフィルムを保持し撮像装置に装着するためのフィルムキャリアホルダー、2004は撮像レンズ、2005は入射光量を調整するアイリス、2006はCCD等の撮像素子、2007は前記撮像素子2005の出力しgのうにおける蓄積電化ノイズを低減する2重相関サンプリング回路(CDS回路)、2008は撮像信号のゲインを調整するためのAGC回路、2009は前記AGC回路2008より出力された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、2010は前記A/D変換器2009の出力信号を映像信号に変換するカメラ信号処理回路、2011は撮像画面上を複数画面に分割し、任意の領域に相当する画像信号を抽出すべく前記AGC回路2008より出力された撮像信号にゲートをかけるゲート回路、2012は前記ゲート回路2012によって、選択された撮像画面上の指定領域内に相当する撮像信号を積分して、その平均光量を求める積分器、2013はシステム全体を制御するマイクロコンピュータで構成されたシステムコントロール回路(露出制御回路含む)、2014は、ネガフィルムモード切り換えスイッチ、2016は前記システムコントロール回路2014より出力されたアイリス制御用デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、2017は後述するアイリスモータを駆動するアイリス駆動回路、2018はアイリスの開口量すなわち絞り値を検出するホール素子等で構成されたアイリスエンコーダ、2019は前記アイリスを駆動するアイリスモータ、2015は前記アイリスエンコーダ2018の出力を前記システムコントロール回路2013によって処理可能なデジタル信号に変換するA/D変換器、2021は前記システムコントロール回路2014より出力されるAGC制御用のデジタル信号を、アナログ信号に変換するためのD/A変換器、2022は前記信号処理回路2010からのデジタル信号を、前記システムコントロール回路2014からの制御信号に応じて、記憶し出力するための画像メモリ装置、2023は前記画像メモリ装置2022からのデジタル信号出力を、アナログ信号に変換するためのD/A変換器である。
【0127】
上記の構成において、露出を制御するための手段は、前記アイリス2005及び前記AGC回路2008と2種類の制御手段により行っている。
【0128】
本発明におけるフォトビデオカメラシステムは、以上のような構成となっており、以下にその具体的な動作について説明する。
【0129】
バックライトユニット2001から出射された光が、フィルムの1コマを照射し、その光が撮像装置の撮像レンズ2004を通って、撮像素子2006で光電変換され、AGC回路2008で適正なレベルに増幅された後、信号処理回路2010にてビデオ信号に変換され画像メモリ2022を介してD/A変換器2023でアナログ信号に変換され出力される。
【0130】
このとき前記構成において、露出制御を行うための手段は、AGC回路2008より出力された撮像信号をゲート回路2012にて積分し、システムコントロール回路2014内に構成されている露出制御回路に取り込み、入力信号レベルが前記露出制御回路に設定された所定のレベルと一致するようにアイリス2005及びAGC回路2008をシステムコントロール回路2014によって制御している。
【0131】
また、積分器2012はソフトまたはハードもしくは両方を用いて構成することができるが、その積分時間を任意に可変できる構成になっている。
【0132】
そこで、フィルム撮像モード切り換えスイッチ2015により、フィルム撮像時であることを、システムコントロール回路2014で検知した場合、システムコントロール回路2014に入力され5る垂直同期信号(VDパルス)から生成される積分器の積分時間を制御するためのリセットパルスを、例えば通常撮影モード時に、VDパルス1発ごとに出力していたリセットパルスを、VDパルスが3回入力されたときに1回リセットパルスを出力するようにし、積分器の積分時間を長くすることにより、撮像信号レベルが瞬間的に大きく変化した場合(フィルムの移動時)でも、積分器2012の出力はほとんど変化せず、それによってシステムコントロール回路2014に入力される信号レベルも、それに追従して大きく変化しないため、結果的に、露出制御回路の出力も変化しないため、露出制御回路により制御されるアイリス2005の過応答を抑えることができ、モニター上の品位の悪い見苦しい明るさ変化を最小限にできる。
【0133】
図22はこれらの各撮影モードにおける積分器の出力を示すものであり、同図(a)が通常撮影モード、同図(b)がフィルム撮影モードを示す。
【0134】
通常撮影モードではVDパルスごとに積分器の積分動作が行われ、露出制御はVDパルスの周期で行われているのに対して、フィルム撮影モードでは積分器のリセットパルスをVDパルスの周期の3倍にとり、3Vごとにリセットが行われ、積分時定数が3倍に長くなっていることがわかる。これによってフィルムのコマ送りによる露出の急激な変化が防止される。
【0135】
この時、リセットパルスのタイミングは、カウンタの設定により、必要に応じて任意に可変できる。
【0136】
図21は積分器の積分時間をコントロールするための動作を説明するためのフローチャートである。これらの処理はマイクロコンピュータ2113内において、実行される。
【0137】
このフローチャートの処理は、積分器の積分時間をフィルムモードSWが押されたときの動作について示したものである。
【0138】
まずステップ2101において、垂直同期信号パルス(VDパルス)がHiレベルであるか否かを判別する(システムによりVDパルスは、Lowアクティブの場合もある)。
【0139】
次にステップ2102で、フィルムモード切り換えスイッチのポジションが通常撮影モードかフィルム撮影モードかを選択し、フィルム撮影モードの場合には、ステップ2103において、カウンタによりVDパルスの入力が指定数(仮に3回)になっているかカウントする。
【0140】
指定数になるまでは、ステップ2104でVDパルスをカウントするVDカウンタをカウントアップし、ステップ2108へと進んで出力データを変化させることなく、現状の積分出力電圧値を出力する。
【0141】
ステップ2103でVDカウンタが指定数(3)になった場合には、ステップ2105へと進み、VDカウンタを0リセットし、ステップ2106で積分器のデータを読み込む。
【0142】
ステップ2107では読み込んだデータを指定回数分に割って演算を行い、電圧出力データを生成する。以後は通常撮影時と同じ処理により露出制御を行う。
【0143】
またステップ2102で、フィルム撮影モードが設定されておらず、通常撮影モードである場合には、そのままステップ2106へと進み、AE積分値を検波して、ドライバー駆動電圧を演算し、出力する(ステップ2107、2108)。
【0144】
このように、フィルム撮影モードが設定されているときには、露出制御用の積分値を所定の期間更新しないようにし、結果として積分時定数を大きくするようにしたので、フィルムのコマ送り時に、モニター上に明るさの急激な変化等の品位の悪い画像が最小限に抑えられ、コマの移動後にも速やかに適正露出を得ることができる。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように、本願における請求項1に記載の発明によれば、動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切り換え可能で、輝度信号生成手段と、色信号生成手段とをそれぞれ複数有する撮像装置において、その使用されている輝度信号生成手段と、色信号生成手段によって、動画撮影モードと、静止画撮影モードとを自動的に切り換えるようにしたので、その信号処理回路の状態に応じて自動的に撮影モードの設定を行うことができ、誤動作の防止、操作性向上に効果がある。
【0146】
たとえばビデオカメラでネガフィルムを撮影する場合、ビデオカメラのネガポジ反転機能をONにすることにより、静止画撮影モードにビデオカメラを自動的に設定することができ、操作の煩わしさの軽減と、誤操作による動画モードでの不要なシーンの撮影を避ける事が可能になる。
【0147】
また本願における請求項2に記載の発明によれば、撮像信号中の色信号成分に基づいて、自動的に輝度信号及び色信号処理回路を切り換えるようにしたので、たとえば被写体がネガフィルムであった場合には、輝度信号成分、色信号成分をそれぞれ変換してポジ画像に変換し、さらに撮影モードもフィルム撮影に適した静止画撮影モードに切り換えることができる。
【0148】
たとえば、ビデオカメラの特有の技術であるホワイトバランス回路を応用してネガフィルムの特徴的な色差ベクトルを検出し、フィルム撮影モードへの装置の設定とネガポジ反転機能のONを自動的に実行する事によって、操作者がネガポジ反転モード設定を行った上に静止画撮影モードに装置を移行させる煩わしさと誤操作の可能性を軽減させることが出来る。
【0149】
本願における請求項3に記載の発明によれば、さらに撮影モード設定にレンズ位置情報を用いているので、フィルム撮影モード、静止画撮影モードの自動設定をより高精度かつ正確に行うことができる。
【0150】
本願における請求項4に記載の発明によれば、静止画撮影に関して、単写撮影モードと、連写撮影モードとを備えるとともに、輝度信号生成手段と、色信号生成手段とをそれぞれ複数有する撮像装置において、その使用されている輝度信号生成手段と、色信号生成手段によって、静止画撮影単写モードと静止画撮影連写モードの切り換え、禁止を制御を自動的に行うようにしたので、その信号処理回路の状態に応じて自動的に撮影モードの設定を行うことができ、誤動作の防止、操作性向上に効果がある。
【0151】
たとえばビデオカメラでネガフィルムを撮影する場合、ビデオカメラのネガポジ反転機能をONにすることにより、静止画撮影モードの連写撮影モードの設定を禁止し、単写撮影モードに自動設定することができ、同一のフィルム画像を連写するような無駄な動作を未然に防止することができ、ビデオカメラを自動的に設定することができ、操作の煩わしさの軽減と、誤操作による動画モードでの不要なシーンの撮影を避ける事が可能になる。
【0152】
また本願における請求項5に記載の発明によれば、撮像信号中の色信号成分に基づいて、自動的に輝度信号及び色信号処理回路を切り換えるようにしたので、たとえば被写体がネガフィルムであった場合には、輝度信号成分、色信号成分をそれぞれ変換してポジ画像に変換し、さらに撮影モードもフィルム撮影に適した静止画単写撮影モードに切り換えることができる。
【0153】
たとえば、ビデオカメラの特有の技術であるホワイトバランス回路を応用してネガフィルムの特徴的な色差ベクトルを検出し、フィルム撮影モードへの装置の設定とネガポジ反転機能のONを自動的に実行する事によって、操作者がネガポジ反転モード設定を行った上に静止画単写撮影モードに装置を移行させる煩わしさと誤操作の可能性を軽減させることが出来る。
【0154】
本願における請求項6に記載の発明によれば、さらに撮影モード設定にレンズ位置情報を用いているので、フィルム撮影モード、静止画単写撮影モードの自動設定をより高精度かつ正確に行うことができる。
【0155】
また本願における請求項7に記載の発明によれば、ネガポジ反転時には、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するようにしたので、操作者がネガポジ反転モード設定を行った上に静止画単写撮影モードに装置を移行させる煩わしさと誤操作の可能性を軽減させることが出来る。
【0156】
本願における請求項8に記載の発明によれば、ネガフィルムが撮影されていることを自動検出することにより、ネガポジ反転手段を動作させてネガポジ反転を行うとともに、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止する操作をすべて自動化することができる。
【0157】
本願における請求項9に記載の発明によれば、さらに撮影モード設定にレンズ位置情報を用いているので、フィルム撮影モード、静止画単写撮影モードの自動設定をより高精度かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における撮像装置の各実施形態に共通する回路構成を示すブロック図である。
【図2】ネガポジ自動判別動作の原理を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明を適用するビデオカメラ(ビデオ一体型カメラ)の回路構成を説明するためのブロック図である。
【図5】図4のシステムにおいて、カメラ信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図6】ネガフィルムとポジフィルムとの色差信号座標上の違いを説明するための図である。
【図7】ネガポジ反転回路の内部構成を示す図である。
【図8】インナーフォーカスタイプレンズの構造を示す図である。
【図9】インナーフォーカスタイプレンズの特性を示す図である。
【図10】ビデオ一体型カメラにフィルムアダプタを装着して得たフィルム画像をパソコンに取り込むようにしたシステムの構成を示す図である。
【図11】ビデオ一体型カメラに設けられた各種スイッチからなるスイッチ列の一例を示す図である。
【図12】本発明における第2の実施形態を示すフローチャートである。
【図13】本発明における第3の実施形態を示すフローチャートである。
【図14】本発明における第4の実施形態におけるビデオカメラ(ビデオ一体型カメラ)の回路構成を説明するためのブロック図である。
【図15】本発明における第5の実施形態におけるビデオ一体型カメラに設けられた各種スイッチからなるスイッチ列の一例を示す図である。
【図16】本発明における第5の実施形態におけるビデオ一体型カメラの画面表示例を示す図である。
【図17】本発明における第5の実施形態を示すフローチャートである。
【図18】本発明における第5の実施形態を示すフローチャートである。
【図19】本発明における第6の実施形態を示すフローチャートである。
【図20】本発明における第7の実施形態におけるビデオカメラ(ビデオ一体型カメラ)の回路構成を説明するためのブロック図である。
【図21】本発明における第7の実施形態を示すフローチャートである。
【図22】本発明における第7の実施形態におけるタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 フィルム
3 フィルムアダプタ
4 ビデオ一体型カメラ
5 パソコン
105 カメラ制御回路
407 撮像素子
409 カメラ信号処理回路
419 システムコントローラ(シスコン)
420 スイッチ列
501 撮像光学系
502 YC信号生成回路
505 色信号生成回路
511 画像メモリ
513 ネガポジ反転回路
507 カメラ制御回路
Claims (9)
- 動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切り換え可能な撮像装置であって、
撮像光学系を介して結像された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像信号より輝度信号成分を生成する第1の輝度成分生成手段と、
前記撮像信号より色成分を生成する第1の色成分生成手段と、
前記撮像信号の輝度レベルに応じて明部と暗部を各々反転した輝度成分を生成する第2の輝度成分生成手段と、
前記撮像信号の色成分に応じて、予め定められた変換方式によって色成分を生成する第2の色成分生成手段と、
動画撮影モードと、静止画撮影モードとを切り換え可能で、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画撮影モードに切り換える制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1において、
前記撮像信号中の色成分に応じて前記被写体の色を識別する色識別手段を設け、前記制御手段は、前記映像信号を生成するために、前記第1の輝度信号生成手段及び前記第1の色成分生成手段の出力を用いるか、前記第2の輝度信号生成手段及び前記第2の色信号生成手段を用いるかを、前記色識別手段の出力に基づいて選択するとともに、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画撮影モードに切り換えるように構成されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1において、
被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系と、
前記レンズの位置を検出する位置検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成するとき、前記静止画撮影モードに強制的に切り換えるように構成されていることを特徴とする撮像装置。 - 撮像光学系を介して結像された光学像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像信号の輝度レベルに応じて前記映像信号の輝度成分を生成する第1の輝度成分生成手段と、
前記撮像信号の色成分に応じて前記映像信号の色成分を生成する第1の色成分生成手段と、
前記撮像信号の輝度レベルに応じて明部と暗部を各々反転した前記映像信号の輝度成分を生成する第2の輝度成分生成手段と、
前記撮像信号の色成分に応じて、予め定められた変換方式によって前記映像信号の色成分を生成する第2の色成分生成手段と、
単一の静止画像を撮影する静止画単写撮影モードと、前記静止画像を連続して撮影する静止画連写撮影モードとを切り換え可能で、前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画連写撮影モードを禁止する制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項4において、
前記撮像信号中の色成分に応じて前記被写体の色を識別する色識別手段を設け、前記制御手段は、前記映像信号を生成するために、前記第1の輝度信号生成手段及び前記第1の色成分生成手段の出力を用いるか、前記第2の輝度信号生成手段及び前記第2の色信号生成手段を用いるかを、前記色識別手段の出力に基づいて選択するとともに、前記第2の輝度成分生成手段と、前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成する場合には、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項4において、
被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系と、
前記レンズの位置を検出する位置検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記第2の輝度成分生成手段と前記第2の色成分生成手段の出力信号を用いて映像信号を生成するとき、前記静止画単写撮影モードに強制的に切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成されていることを特徴とする撮像装置。 - 撮像光学系を介して結像された光学像を光電変換して撮像信号を出力する撮像手段と、
輝度信号と色信号に所定の処理を施してネガポジ反転を行うネガポジ反転手段と、
単一の静止画像を撮影する静止画単写撮影モードと、前記静止画像を連続して撮影する静止画連写撮影モードとを切り換え可能で、前記ネガポジ反転手段の動作時には、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項7において、
前記撮像信号中の色成分に応じてネガフィルムが撮影されていることを検出する色識別手段を設け、
前記制御手段は、前記色識別手段によって前記ネガフィルムが撮影されていることが検出されている場合には、前記ネガポジ反転手段を動作させてネガポジ反転を行うとともに、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成されていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項8において、
被写体距離に応じてレンズの位置が変化する撮像光学系と、
前記レンズの位置を検出する位置検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記位置検出手段により前記レンズが所定の位置にあることが検出され、且つ前記色識別手段によって前記ネガフィルムが撮影されていることが検出されている場合には、前記ネガポジ反転手段を動作させてネガポジ反転を行うとともに、前記静止画単写撮影モードに切り換え、前記静止画連写撮影モードへの切り換えを禁止するように構成されていることを特徴とする撮像装置。
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-
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