JP3719746B2 - 往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置 - Google Patents

往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置に係り、特に電力あるいは化学プラント等における水質調整用薬品の注入装置に使用される比較的小容量の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水質調整用薬品の注入装置は、供給タンク内の薬液を、通常は前述したように、比較的小容量の往復動ポンプを介して、プラント内の所定個所へ注入するように構成されている。
【0003】
因みに、この種の水質調整用薬品の注入装置においては、薬品の注入量はプラント内の水質に対応した所定量に設定しなければならない。しかるに、このような薬品の注入装置においては、前記薬品の注入量すなわちポンプ吐出流量が、そのポンプ特性すなわち往復動ポンプの吐出容量は、往復動プランジャ等のストローク長さおよびストローク回数から設定するために、定量性に優れている。これと同時に、ポンプの吐出容量は比較的容易に変更し得ることから、前記所定量についても比較的容易に設定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した往復動ポンプ、すなわち水質調整用薬品の注入装置に使用される比較的小容量の往復動ポンプには、次に述べるような難点があった。
【0005】
注入装置における薬品の注入量、すなわちポンプ吐出流量は、前述したように、プラント内の水質に対応した所定量に設定される。そして、この所定設定量は、近来益々微量となり、かつ高精度の変更設定が要求されている。しかるに、前記従来の往復動ポンプは、前記要求を達成することが実際的には不可能であった。すなわち、前記従来の往復動ポンプの吐出流量の計測および積算は、一般に、この往復動ポンプが接続される薬液供給タンクに設けられる液面レベル計の液面変動量より算定されている。
【0006】
因みに、ポンプ配管系に使用されている通常の流量計は、脈動を有し、しかも前記微量、高精度の変更を要求されるこの種の往復動ポンプの配管系に対しては、使用不適であるが、この算定による計測および積算は、操作が繁雑であるばかりでなく、正確性を欠くものである。このため、結果的に、前述のポンプ吐出流量およびその積算(薬品注入量)の設定精度は、十分に高めることはできなかった。
【0007】
なお、前記難点を解決する手段として、例えば本出願人に係る新規技術(実公平6−39102号公報)が開示されている。しかしながら、この技術は、特定の往復動ポンプ(ダイアフラムポンプ)のポンプ本体内に特別に加工するものであり、従ってこの種の一般的な往復動ポンプに対して、全般的かつ簡便に適用し得るものではない。
【0008】
そこで、本発明の目的は、微少かつ変動する往復動ポンプの吐出流量を簡便かつ高精度に計測および積算することができる往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明に係る往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置は、供給タンクから取扱液を吸込みこの取扱液を供給部へ向けて吐出するように構成した小容量の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置であって、往復動ポンプと前記供給タンクとを連通する吸込配管系内に、大気開放形計量シリンダを含む複数の計量配管系を設けると共に、この複数の計量配管系の間を交互に切替えると共に前記計量シリンダにより得られる計量動作信号に基づいて前記往復動ポンプの作動制御と切替弁の切替え制御とを行う切替制御手段と、前記計量動作信号に基づいてポンプ吐出流量を計測するポンプ吐出流量計測手段とを設けてなる往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置において前記切替制御手段は、吸込配管系よりそれぞれバイパスされた複数のバイパス計量配管系にそれぞれ複数の作動弁を設けると共に、複数の計量シリンダに配設した各レベル計に対して設定する複数の作動接点と対応する動作点を有し、それぞれ複数の作動弁及び往復動ポンプの操作部と制御ラインに接続される切替制御器とから構成されることを特徴とする。
【0010】
この場合、計量シリンダは、このシリンダ内に流入排出される取扱液の流量を計測するためのレベル計を設けた構成とすることができる。
【0011】
また、切替制御手段は、複数の計量配管系内の各切替弁を交互に切替えると共にそのそれぞれの計量シリンダに配設したレベル計の動作信号により、吸込配管系ないし計量配管系に設置した往復動ポンプの作動制御および切替弁の切替え制御を行うように構成することができる。
【0012】
さらに、ポンプ吐出流量計測手段は、所定時間内におけるポンプ吐出流量設定値と、計量シリンダに配設したレベル計の動作信号に基づいて計測されたポンプ吐出流量計測値との偏差を算定し、この偏差と所定の許容値とを比較演算して、前記偏差が許容値より大きい場合に警報出力を発生するようにシステム構成することができる。
【0013】
本発明においては、切替制御手段により複数(通常は2つ)の計量配管系が、それぞれ往復動ポンプと連通すると、供給タンク内の取扱液は、それぞれの大気開放形計量シリンダ内へ流入し、一旦計量シリンダ内の所定レベルまで上昇した後、前記一方の計量配管系を遮断すると同時に、往復動ポンプを起動することにより、前記他方の計量配管系の計量シリンダ内の取扱液が、この計量シリンダ内を下降して往復動ポンプ側へ排出される。そして、この下降排出に際して、前記計量シリンダ内のレベル計の動作信号に基づいてポンプ吐出流量計測手段が作動することにより、前記下降排出流量(ポンプ吐出流量)が所定時間の間、自動的に計測される。その後、前記所定時間が経過すると、前記他方の計量配管系が遮断されると同時に、前記一方の計量配管系の計量シリンダが交替的に連通することにより、前述の場合と同様にして、ポンプ吐出流量の連続的な計測が続行される。従って、本発明によれば、前記流量が脈動しかつ変動する微少量であっても、ポンプ吐出流量を、連続的にしかも高精度に計測することができると共に、その間の積算も同時に達成することできる。
【0014】
また、本発明においては、前記ポンプ吐出流量計測手段は、往復動ポンプの供給タンクに対する吸込配管系内に設置し得るので、ポンプ等の主体設備を変更することなく、また既設の設備であっても、この種の一般的な往復動ポンプに対して、全般的にしかも簡便に追加適用することができる。
【0015】
従って、本発明においては、薬液等の取扱液の必要注入量が絶えず計算され、それに適合するようにポンプのストローク長や回転数(ストローク回数)が絶えず調整され、設定流量が絶えず変動している条件下において、変動する設定流量に対し実際の流量が適合しているかをチェックすることができると共に、エアロック等の障害をチェックすることができることを特徴とする。
【0016】
【実施例】
次に、本発明に係る往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0017】
図1において、先ず本発明に係る往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置は、好適には、前述したように水質調整用薬品の注入装置等に適用される。そして、基本的には、薬液等の供給タンク10から薬液等の取扱液を吸込み、この薬液をプラント内の所定個所(供給部)へ向けて吐出する、小容量の往復動ポンプ12からなる装置であって、前記往復動ポンプ12の供給タンク10に対する吸込配管系14内に、この吸込配管系14からバイパスして供給タンク10に連通する大気開放形計量シリンダ20A、20Bをそれぞれ含む複数(通常は、図示されるように2つ)の計量配管系30A、30Bと、これらの計量配管系30A、30Bの間を切替えると共にそのそれぞれの計量シリンダ20A、20Bの計量動作信号に基づいて前記往復動ポンプ12の作動制御と切替弁の切替え制御とを行う切替制御手段40と、前記計量動作信号に基づいてポンプ吐出流量を計測してその異常を監視するポンプ吐出流量計測機構50とを設けた構成からなる。
【0018】
そこで、次に前記各構成要素につき、詳細に説明する。
【0019】
先ず、計量シリンダ20A、20Bは(なお、これらは同一構造であるので前者20Aについてのみ説明する)、大気開放ベント部20Aaを有し、そして連通管20Abおよび20Acを介してそれぞれ供給タンク10および計量配管系30Aと連通される。計量シリンダ20Aの内部には、薬液の流量を計測するための磁歪式レベル計22Aを備える。なお、この計量シリンダ20Aは、例えば往復動ポンプ12の基準吐出量が3l/minである場合には、そのシリンダ本体は、例えば5l(面積80A×高さ1m)に設定する。そして、磁歪式レベル計22Aには、4つの作動接点LL、L、H、HHを設けた構成とする(但し、この場合、供給タンク10の高さは、10m以上必要である)。この場合、前記作動接点L、Hは設定点であり、作動接点LL、HHは限界点である。なお、この磁歪式レベル計22Aは、計量シリンダ20A内の液レベルに応じて、アナログ的に液レベル信号を出力することができる。
【0020】
次に、切替制御手段40は、吸込配管系14よりそれぞれバイパスされた2つのバイパス計量配管系30A、30Bに、それぞれ2つの電磁(または空気圧)作動弁24A、26Aおよび24B、26Bを設けると共に、レベル計22Aおよび22Bに対して設定する4つの作動接点LL、L、H、HHと対応する動作点を有し、前記それぞれの作動弁24A、24Bおよび26A、26B並びに往復動ポンプ12の各操作部と制御ラインにより接続される切替制御器42とから構成される。なお、各作動弁は、瞬時作動(配管系とほぼ同じ口径)の高頻度タイプに構成し、前記切替制御器42は、例えばパソコンもしくはディジタル式コントローラにより構成することができる。また、図1における参照符号16は、前記作動弁に対応して吸込配管系14内に設けた手動もしくは自動操作弁を示す。
【0021】
従って、このような構成からなる切替制御手段40は、吸込配管系14の手動操作弁16を閉じた状態で、始動押ボタンスイツチ42aを操作すると、切替制御器42により、まず最初に計量配管系30A、30Bのそれぞれ一方の作動弁24A、24Bを開き、他方の作動弁26A、26Bを閉じることにより、供給タンク10内の薬液を、それぞれの大気開放形計量シリンダ20A、20B内へその所定レベル(対応する計量シリンダ内の磁歪式レベル計22A、22Bの上部作動接点H)まで流入上昇させることができる。
【0022】
すなわち、前記計量シリンダ20A、20B内へ流入する薬液が所定レベル
(レベル計22A、22Bの上部作動接点H)に達すると、それぞれレベル計22A、22Bが動作し、この動作信号によって切替制御器42を介し、前記作動弁24A、24Bを閉じる。
【0023】
次いで、前記他方の作動弁26A、26Bのうち一方の作動弁26Aのみを開くことにより、前記一方の計量シリンダ20Aが往復動ポンプ12と連通し、この状態で前記ポンプ12が起動することにより、前記計量シリンダ20A内の薬液が、このシリンダ20A内を下降し、往復動ポンプ12側へ排出される。しかるに、この薬液の下降排出に際して、計量シリンダ20A内のレベル計22Aの動作信号に基づいてポンプ吐出流量計量手段50が動作し、前記計量シリンダ20A内を下降して前記ポンプ12側へ排出される前記薬液の流量(ポンプの実際の吐出流量Qa)が、所定時間T1 (例えば、1分または2分)の間、前記レベル計22Aの動作信号に基づいて、前記ポンプ吐出流量計測手段50により自動的に計測される。
【0024】
その後、前記所定時間T1 が経過すると、作動弁24Aが開くと共に作動弁26Aが閉じ、そして作動弁24Bが閉じて、作動弁26Bが開く状態となる。この状態になると、往復動ポンプ12に対して、今まで連通していた前記一方の計量シリンダ20Aが遮断されると同時に、今まで遮断されていた他方の計量シリンダ20Bが交替的に連通する。これにより、前述の場合と同様にして、前記計量シリンダ20B内を下降して前記ポンプ12側へ排出される前記薬液の流量(ポンプの実際の吐出流量Qa)が、所定時間T2 (例えば、1分または2分)の間、前記レベル計22Bの動作信号に基づいて、前記ポンプ吐出流量計測手段50により自動的に計測される。そして、前記操作制御は、必要に応じて繰り返される。
【0025】
すなわち、往復動ポンプの場合、瞬間吐出流量は、ポンプ吐出量Qmax ×ポンプストローク長さl0 /lmax (%)×ポンプ回転数(ストローク回数)n0 /nmax (%)により、理論的に求められる。従って、前記理論値に基づいて、1分間における吐出流量を計測するとすれば、次式によりポンプ吐出流量Q0 (設定値)を求めることができる。
【0026】
【数1】
Figure 0003719746
【0027】
しかるに、ポンプ吐出流量計量手段50は、図2のシステム構成として示される。図2に示すシステム構成において、往復動ポンプ12の吐出流量の計測および監視は、まず設定されたポンプ吐出流量Q0 〔最大吐出量Qmax に対する設定ストローク長さl0 、設定ストローク回数n0 および前記所定時間T1 またはT2 の積算値〕が、それぞれ乗算器51、52による乗算と共に、タイマ演算器53による前記所定時間T1 またはT2 についての演算が、前記演算式に基づいて行われる。
【0028】
このようにして得られたポンプ吐出流量Q0 は、実際の吐出流量(計量シリンダ20A、20Bにおける各レベル計22A、22Bの作動接点の設定点L、Hで決定される)Qaとの偏差を引算器54により算定し、得られた偏差を所定の許容値mと比較器55により比較することにより行う。従って、この場合、前記比較器55において得られる偏差が、許容値mより大きければ警報出力が発生し、この警報出力により適宜ポンプ吐出流量計測手段50の外部に設けた警報機器56等を作動させることができる。
【0029】
このようにして、本発明装置においては、所定時間の間における計量シリンダの液面低下を検出(磁歪式レベル計で測定)することにより、所定時間当りのポンプ吐出流量を算定することができる。そして、前記レベル計による設定点H、Lにおける動作信号に基づいて、計量シリンダによる計量回数ないしは複数の計量シリンダの交替回数(カウンタ57で計数)を検出することにより、長時間単位の注入(吐出)積算値(使用量)のチェックを行うことも可能である。従って、仮にポンプの吐出流量が脈動し、かつ変動する微少量であっても、高精度な計測および監視を行うことができる。なお、このように構成されるポンプ吐出流量計測手段50は、例えば前記切替制御手段40を構成するパソコン等で共用することが可能である。
【0030】
なお、本発明においては、ポンプ吐出流量計測手段50が、前述のように往復動ポンプ12の供給タンク10に対する吸込配管系14内に設置されているので、例えばポンプ等の主体設備が変更されることなく、また既設の設備であっても、この種の一般的な往復動ポンプに対して、全般的にしかも簡便に追加適用し得ることも明らかである。
【0031】
また、前述した第1図および第2図に示す実施例においては、計量シリンダ20A、20Bを吸込配管系14からバイパスした計量配管系30A、30Bに設けた構成を示したが、吸込配管系14に対して計量シリンダ(20A、20B)を備えた計量配管系(30A、30B)を設けることも可能である。すなわち、計量配管系をバイパスラインとした場合には、計量シリンダに対し薬液を流入ないし排出(流量測定)する時のみ弁16を閉じることにより、運転を停止することなくポンプ吐出流量の計測を行うことができる。これに対し、吸込配管系14に直接計量シリンダを設ける場合には、前記計量シリンダを弁16の下流側に設け、計量シリンダに対し薬液を流入ないし排出(流量測定)する時のみ弁16を閉じることにより、運転を停止することなくポンプ吐出流量の計測を行うことができる。
【0032】
しかるに、計量配管系をバイパスラインとした場合は、計量シリンダ20A、20Bの点検および清掃に際して便利である。
【0033】
因みに、本発明の計量シリンダのベント部20Aa、20Baは、ヒドラジン等の有害薬液を使用する場合のエアロック対策として有効である。
【0034】
また、本発明においては、ポンプ吐出流量計測手段によるポンプ吐出流量を計測する手段として、前述した計測時間を設定する方法に代えて、予めポンプのストローク数を設定する方法等を適用することができる。すなわち、このストローク数を設定する方法は、往復動ポンプ側に回転数センサを設ける(例えば、ポンプを駆動するピストン作動カム軸にエンコーダを取付ける)ことにより、ポンプ吐出流量の測定期間を時間ではなく、ストローク回数で設定する。これにより、例えば1ストロークの間における液面低下量から、正確なポンプ吐出流量を求めることができる。この場合には、レベル計による作動接点である設定値L、Hの設定が不要であり、長時間単位の注入(吐出)積算値(使用量)のチェックを行うのにも有効である。
【0035】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、その精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。すなわち、例えば、各計量配管系においてそれぞれ切替弁24A、26Aおよび24B、26Bを構成する各2つの2方向作動弁は、1つの3方向作動弁で計量シリンダの接続分岐点にそれぞれ設ける構成とすることができる。また、前記各切替弁26A、26Bは、それぞれ計量シリンダの接続される分岐ラインに設けることもできる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置は、供給タンクから取扱液を吸込みこの取扱液を供給部へ向けて吐出するように構成した小容量の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置であって、往復動ポンプと前記供給タンクとを連通する吸込配管系内に、大気開放形計量シリンダを含む複数の計量配管系を設けると共に、この複数の計量配管系の間を交互に切替えると共に前記計量シリンダにより得られる計量動作信号に基づいて前記往復動ポンプの作動制御と切替弁の切替え制御とを行う切替制御手段と、前記計量動作信号に基づいてポンプ吐出流量を計測するポンプ吐出流量計測手段とを設けてなる往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置において、前記切替制御手段は、吸込配管系よりそれぞれバイパスされた複数のバイパス計量配管系にそれぞれ複数の作動弁を設けると共に、複数の計量シリンダに配設した各レベル計に対して設定する複数の作動接点と対応する動作点を有し、それぞれ複数の作動弁及び往復動ポンプの操作部と制御ラインに接続される切替制御器とを設けた構成としたことにより、複数の計量配管系が切替制御手段を介して往復動ポンプと連通し、供給タンク内の取扱液が、それぞれ大気開放形計量シリンダ内へ所定レベルまで流入上昇した後に、前記複数の計量配管系の中の1つのみを往復動ポンプに連通した状態でこのポンプを起動すると、前記連通している計量配管系の計量シリンダ内の取扱液が、この計量シリンダ内を下降して往復動ポンプ側へ排出される。そして、この下降排出に際して、前記計量シリンダ内のレベル計の動作信号に基づいて、前記下降排出流量(ポンプ吐出流量)が所定時間の間、ポンプ吐出流量計測手段により自動的に計測することができる。
【0037】
その後、記所定時間が経過すると、往復動ポンプに対して別の計量配管系が交替的に連通することにより、前述の場合と同様にして、ポンプ吐出流量が連続的にかつ自動的に計測を行うことができる。
【0038】
従って、本発明によれば、複数の計量配管系を設けて、それぞれの計量シリンダを交替的に使用することにより、ポンプ吐出流量の連続的な自動計測を簡便に達成することができる。この場合、ポンプ吐出流量が脈動し、かつ変動する微少量であっても、高精度にポンプ吐出流量の計測を行うことができると共に前記吐出流量の異常を監視し、さらにその間におけるポンプ吐出流量の積算を行うこともできる。
【0039】
また、本発明においては、前記ポンプ吐出流量計測機構は、往復動ポンプの供給タンクに対する吸込配管系内に設置されているので、ポンプ等の主体設備が変更されることなく、また既設の設備であっても、この種の一般的な往復動ポンプに対して、全般的にしかも簡便に追加適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置の一実施例を示す全体構成の概略説明図である。
【図2】図1に示す吐出流量監視および積算装置におけるポンプ吐出流量計測手段の計測および監視システムを示すシステム構成図である。
【符号の説明】
10 供給タンク
12 往復動ポンプ
14 吸込配管系
16 弁
20A、20B 計量シリンダ
20Aa、20Ba ベント部
20Ab、20Bb 連通管
22A、21B レベル計
24A、26A、24B、26B 作動弁
30A、30B 計量配管系
40 切替制御手段
42 切替制御器
42a 押ボタンスイッチ
50 ポンプ吐出流量計測手段
51、52 乗算器
53 タイマ演算器
54 引算器
55 比較器
56 警報機器
57 カウンタ

Claims (4)

  1. 供給タンクから取扱液を吸込みこの取扱液を供給部へ向けて吐出するように構成した小容量の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置であって、往復動ポンプと前記供給タンクとを連通する吸込配管系内に、大気開放形計量シリンダを含む複数の計量配管系を設けると共に、この複数の計量配管系の間を交互に切替えると共に前記計量シリンダにより得られる計量動作信号に基づいて前記往復動ポンプの作動制御と切替弁の切替え制御とを行う切替制御手段と、前記計量動作信号に基づいてポンプ吐出流量を計測するポンプ吐出流量計測手段とを設けてなる往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置において
    前記切替制御手段は、吸込配管系よりそれぞれバイパスされた複数のバイパス計量配管系にそれぞれ複数の作動弁を設けると共に、複数の計量シリンダに配設した各レベル計に対して設定する複数の作動接点と対応する動作点を有し、それぞれ複数の作動弁及び往復動ポンプの操作部と制御ラインに接続される切替制御器とから構成されることを特徴とする往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置。
  2. 計量シリンダは、このシリンダ内に流入排出される取扱液の流量を計測するためのレベル計を設けてなる請求項1記載の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置。
  3. 切替制御手段は、複数の計量配管系内の各切替弁を交互に切替えると共にそのそれぞれの計量シリンダに配設したレベル計の動作信号により、吸込配管系ないし計量配管系に設置した往復動ポンプの作動制御および切替弁の切替え制御を行うように構成してなる請求項1記載の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置。
  4. ポンプ吐出流量計測手段は、所定時間内におけるポンプ吐出流量設定値と、計量シリンダに配設したレベル計の動作信号に基づいて計測されたポンプ吐出流量計測値との偏差を算定し、この偏差と所定の許容値とを比較演算して、前記偏差が許容値より大きい場合に警報出力を発生するようにシステム構成してなる請求項1記載の往復動ポンプの吐出流量監視および積算装置。
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