JP3719586B2 - 電子カメラの調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位相差方式のオートフォーカス部とコントラスト方式のオートフォーカス部とを備える電子カメラにおいて、位相差方式のオートフォーカスの調整動作を容易に行うことが可能な電子カメラの調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
位相差方式の測距センサを用いた位相差方式のオートフォーカス部(自動焦点調節機構)を有するデジタルカメラ(電子カメラ)が存在する。このようなデジタルカメラを生産するにあたっては、その生産工程中にその測距センサの調整を行う工程(調整工程)が必要になる。
【0003】
従来、このような調整工程においては、図14に示すように、光源(被写体)と結像レンズ306aとの間の距離dが所定の距離d0(たとえば1m)となるように正確な測定を行った上で、(位相差方式の)測距センサ306内の撮像素子上における2つの結像位置相互間の間隔a(以下、像間隔aとも称する)に関する出力データをモニタリングしながら、当該像間隔aが、上記の距離d0に応じてあらかじめ定められた規定値a0となるように測距センサ306の光軸方向(矢印AX1)の位置を微調整してその固定位置を決定することが行われていた。ここで、光源および結像レンズ306a相互間の距離dと測距センサ306内の撮像素子上の像間隔aとの相互間の関係については、上記の調整工程に先立って予め求められており、この規定値a0は、距離dと像間隔aとの関係に基づき、上記の所定の距離d0に対応して求められる値である。このような調整を行った後においては、測距センサ306内の撮像素子上の像間隔aが値a0となる状態において、距離d=d0であると判断されて、当該距離d0の被写体に焦点を合わせるようにレンズ(フォーカスレンズ)301を移動させることにより合焦状態の被写体が撮像される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような調整工程を各個別のデジタルカメラについて行うにあたっては、上記の距離dが所定の距離d0となるよう、その距離dを正確に測定して調整しなければならないため、多大な手間と時間とが必要になるという問題がある。
【0005】
また、デジタルカメラにおいては、このような位相差方式のオートフォーカス部の他に、コントラスト方式のオートフォーカス部をも備えるものが存在する。これは、高速応答性に優れる位相差方式オートフォーカスと、精度に優れるコントラスト方式オートフォーカスとの両利点を生かすために、両方式のオートフォーカスを用途に応じて使い分けるなどの目的で両方式のオートフォーカスを備えるものである。
【0006】
そして、特にこのような両方式(位相差方式およびコントラスト方式)のオートフォーカス部を備えるデジタルカメラにおいては、両方式のオートフォーカス部の調整を行う必要があるが、両方式におけるオートフォーカス相互間の整合性を確保しつつ各方式のオートフォーカス部の調整を別個独立に行うことは非常に労力を要するという問題を有している。
【0007】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、位相差方式およびコントラスト方式の両方式のオートフォーカス部を備える電子カメラにおいて、その位相差方式のオートフォーカス部の調整動作を容易に行うことが可能な電子カメラの調整方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コントラスト方式オートフォーカス部と位相差方式オートフォーカス部とを備える電子カメラの調整方法であって、任意の距離に配置された調整用被写体を合焦状態にする第1のレンズ位置を、前記コントラスト方式オートフォーカス部によって求める工程と、被写体が合焦状態となるときのレンズ位置と前記位相差方式オートフォーカス部の測距センサの像間隔との間の関係に基づいて、前記第1のレンズ位置に対応する像間隔である第1の像間隔を求める工程と、前記調整用被写体についての像間隔が前記第1の像間隔に一致するように、前記測距センサの光軸方向の固定位置を決定する工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
<A1.デジタルカメラの基本構成>
図1ないし図4はそれぞれ本発明の調整対象となるデジタルカメラ1の正面図、背面図、側面図および底面図であり、図5はデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
【0012】
デジタルカメラ1は、図1に示すように、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3(図1、図2および図4に太線で図示)とから構成されている。撮像部3は、撮影レンズ(撮影用レンズ)であるマクロ機能付きレンズ301を有するとともに、銀塩レンズシャッターカメラと同様に、被写体からのフラッシュ光の反射光を受光する調光センサ305、被写体までの距離を測定するための測距センサ306、および、光学ファインダ31が設けられる。
【0013】
なお、撮像部3内部にはレンズ301の後方位置にCCDカラーエリアセンサであるCCD303(図5参照)を有し、CCD303は撮像回路302の一部となっている。
【0014】
カメラ本体部2の前面には、図1に示すように、左端部にグリップ部4および中央上部に内蔵フラッシュ5が設けられ、上面にはシャッタボタン8が設けられている。
【0015】
一方、図2に示すように、カメラ本体部2の背面には、略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダに相当)、記録画像の再生表示等を行うためのLCD10が設けられている。また、LCD10の下方に、デジタルカメラ1の操作を行うキースイッチ群221〜226および電源スイッチ227が設けられる。電源スイッチ227の左側には、電源がオン状態で点灯するLED228およびメモリカードへのアクセス中である旨を表示するLED229が配置される。
【0016】
さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮影モード」、「再生モード」および「プリファレンスモード」の間でモードを切り替えるモード設定スイッチ14が設けられる(図3参照)。撮影モードは、写真撮影を行ったり、仮撮影の画像を一時的にLCD10に表示したりするモードであり、再生モードは、メモリカードに記録された撮影済み画像をLCD10に再生表示するモードであり、さらに、プリファレンスモードは、表示される選択項目の中から選択することにより各種の設定を行うモードである。
【0017】
モード設定スイッチ14は3接点のスライドスイッチであり、図2において下にセットすると撮影モードに設定され、中央にセットすると再生モードに設定され、上にセットするとプリファレンスモードに設定される。
【0018】
また、カメラ背面右側には、4連スイッチ230が設けられ、ボタン231,232を押すことによりズーミングを行い、ボタン233,234を押すことによって露出補正を行う。
【0019】
撮像部3の背面には、図2に示すように、LCD10をオン/オフさせるためのLCDボタン321およびマクロボタン322が設けられる。LCDボタンが押されるとLCD表示のオン/オフが切り替わる。例えば、専ら光学ファインダ31のみを用いて撮影するときには、節電の目的でLCD表示をオフにする。マクロ撮影時には、マクロボタン322が押されることにより、AFモータ308(図5参照)が駆動されレンズ301がマクロ撮影可能な状態になる。
【0020】
カメラ本体部2の側面には、図3に示すようにDC入力端子235が設けられる。
【0021】
カメラ本体部2の底面には、図4に示すように、電池装填室18とカード装填室17とが設けられる。カード装填室17は、メモリカード91や機能カード92を装填するための2つのカードスロット17a,17bを有する。両装填室は、クラムシェルタイプの蓋15により開閉自在になっている。
【0022】
ここで、機能カードとは、カードスロットに装着することにより、その電子機器(この実施の形態ではデジタルカメラ1)にデータ記憶以外の所定の機能をハードウェア的に付加する機能付加手段となっているカードをいい、具体的には、メモリカード以外の、音声カード、ビデオカード、モデムカード、ISDNカード、USBカード、IEEE1394カード等を指す。なお、図4ではカードスロット17a,17bに1つのメモリカード91および1つの機能カード92が装着された状態を例示している。以下の説明において、メモリカードおよび機能カードを総称する場合に電子カードと呼ぶ。
【0023】
蓋15には、開口部15aが形成されており、いずれのカードスロットに機能カード92を装着しても蓋15を閉じると機能カードのコネクタ部分が外部に露出するようになっている。これにより、蓋15を閉じた状態で外部機器と結線することが可能とされている。
【0024】
デジタルカメラ1では、4本の単三形乾電池を電池装填室18に装填することにより、これらを直列接続してなる電源電池236(図5参照)を駆動源としている。もちろん、図4に示すDC入力端子235からアダプタからの電力を供給して使用することも可能である。
【0025】
次に図5を参照しながら撮像部3の内部構成について順に説明する。
【0026】
この撮像部3の内部には、レンズ301のズーム比の変更と、収容位置と撮影位置との間のレンズ移動を行うためのズームモータ307、合焦を行うためのAF(オートフォーカス)モータ308、および絞り301eの調節を行う絞りアクチュエータ309とが設けられている。
【0027】
レンズ301は、より厳密には、複数のレンズを有するレンズ系として構成されており、これらの複数のレンズの光軸方向における位置を、上記のズームモータ307やAFモータ308の駆動を用いて調整することにより、レンズ301は、ズーム比の変更を行うズームレンズとしての機能と、合焦位置の調整を行うフォーカスレンズとしての機能とを果たすことができる。
【0028】
撮像回路302は、レンズ301によりCCD303上に結像された被写体の光像をCCD303を用いて光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)として出力する。
【0029】
なお、デジタルカメラ1では撮像部3における露出制御は、絞り301eの調節のみならず、CCD303の露光量(シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間)も調節して行われる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行うことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行われる。なお、画像信号のレベル調整は、後述の信号処理回路313内のAGC(オートゲインコントロール)回路により行われる。
【0030】
タイミングジェネレータ314は、カメラ本体部2内のタイミング制御回路202から送信されるクロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ314は、例えば、積分開始/終了(すなわち、露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0031】
信号処理回路313は、撮像回路302から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は図示しないが、その内部にCDS(相関二重サンプリング)回路とAGC回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路でゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0032】
調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量をカメラ本体部2の全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から全体制御部211を介してカメラ本体部2のフラッシュ制御回路214へ発光停止信号が出力される。フラッシュ制御回路214は、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより、内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0033】
次に、カメラ本体部2の内部構成について説明する。
【0034】
全体制御部211は主にCPUからなり、上述した撮像部3内およびカメラ本体部2内の各周辺構成の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するものである。周辺構成とはアドレスバス、データバス、コントロールバス等によって接続されている。
【0035】
なお、図5(および後述の図6)中の画像データの流れについても便宜上、周辺構成間の矢印によって示しているが、実際には、画像データは全体制御部211を介して各周辺構成ごとに送られる。そのため全体制御部211内には、DRAMからなるワークRAM211a、および、プログラムを格納するためのフラッシュROM211bが内蔵される。
【0036】
次に、カメラ本体部2の内部における画像信号の処理および画像表示に関する構成について説明する。
【0037】
撮像部3の信号処理回路313から送られたアナログ画像信号はカメラ本体部2内の画像処理部200において各種画像処理が施される。図6は画像処理部200の構成を示すブロック図である。まず、画像処理部200へ送られてきたアナログ画像信号はA/D変換器205において各画素ごとに10ビットのデジタル信号に変換される。A/D変換器205は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0038】
なお、タイミング制御回路202は、全体制御部211の制御により、基準クロック、タイミングジェネレータ314およびA/D変換器205に対するクロックを生成する。
【0039】
黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号(以下、「画素データ」という。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行うものであり、後工程のγ補正を考慮したホワイトバランスの調整を行う。ホワイトバランスの調整は、全体制御部211からWB回路に入力されるレベル変換テーブル(正確にはそのデータ)を用いて行われ、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は全体制御部211により撮影画像毎に設定される。
【0040】
γ補正回路208は、画素データのγ特性を補正するものである。γ補正回路208からの出力は図5および図6に示すように画像メモリ209に送られる。
【0041】
画像メモリ209は、画像処理部200から出力される画素データを記憶するメモリであり、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn行m列(n,mは自然数)のマトリクス状に配列した画素を有している場合、n×m画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する記憶領域(アドレス)に記憶されるようになっている。
【0042】
VRAM210は、LCD10に再生表示される画像データのバッファメモリである。VRAM210は、LCD10の画素数に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0043】
このような構成により、撮影モードにおける撮影待機状態においては、撮像部3により所定間隔毎に撮像された画像の各画素データが画像処理部200により処理され、画像メモリ209に記憶されるとともに全体制御部211を介してVRAM210に転送され、LCD10に表示される(ライブビュー表示)。これにより撮影者はLCD10に表示された画像により被写体像を視認することができる。
【0044】
また、再生モードにおいては、メモリカードから読み出された画像に全体制御部211による所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送されてLCD10に再生表示される。なお、LCD10において画像を表示する際には、全体制御部211の制御によりバックライト16が点灯する。
【0045】
次に、カメラ本体部2内のその他の構成について順に説明する。
【0046】
カードI/F212は、カードスロット17a,17bに装填された各種カードとの間で信号の受け渡しを行うインタフェースである。具体的にはメモリカードの画像データの書込みおよび画像データの読出しを行ったり、各種機能カードとの画像データまたは各種信号の入出力を行う。先述の通り、このデジタルカメラ1はカードスロットを2つ有し、2枚のカードが装着可能である。
【0047】
フラッシュ制御回路214は、前述のように、内蔵フラッシュ5の発光を制御する回路である。フラッシュ制御回路214は、全体制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光の有無、発光量および発光タイミング等を制御し、調光回路304から入力される発光停止信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御する。
【0048】
時計回路219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0049】
また、カメラ本体部2内にはズームモータ307およびAFモータ308を駆動するためのズームモータ駆動回路215およびAFモータ駆動回路216が設けられる。これらの回路は、シャッタボタン8やその他の上述した各種スイッチ、ボタンである操作部250の操作に応じて機能する。
【0050】
例えば、シャッタボタン8は銀塩カメラで採用されているような半押し状態と押し込んだ状態とが検出可能な2段階スイッチになっており、待機状態でシャッタボタン8を半押し状態にすると、測距センサ306からの測距情報によって距離情報が全体制御部211へと入力される。そして、全体制御部211の指示によって、AFモータ駆動回路216がAFモータ308を駆動し、合焦位置へレンズ301を移動させる。なお、後述するように、このようなオートフォーカス(AF)動作には、コントラスト方式(ビデオ方式)によるものや、位相差方式によるものなどが存在するが、このデジタルカメラ1は、この両方式(すなわちコントラスト方式および位相差方式)のオートフォーカス動作(自動焦点調節動作)を行うことが可能である。
【0051】
また、ボタン231,232が押されると、これらのボタンからの信号が全体制御部211に送られ、全体制御部211の指示によってズームモータ駆動回路215がズームモータ307を駆動してズームレンズを移動させ、ズーミングを行う。
【0052】
その他、絞りアクチュエータ309を駆動する絞り駆動回路217もカメラ本体部2内に設けられる。
【0053】
全体制御部211および各周辺構成への電力供給は給電回路237により行われ、給電回路237にはDC入力端子235を介してACアダプタから、あるいは、電源電池236から電力が供給される。
【0054】
以上、カメラ本体部2内の各構成について説明したが、全体制御部211は周辺構成とのデータの受け渡しやタイミング制御の他に様々な機能をソフトウェア的に行うものとなっている。
【0055】
例えば、全体制御部211は露出制御値(シャッタスピードおよび絞り値)を設定するための輝度判定機能と露出設定機能とを備えている。輝度判定機能とは、撮影待機状態において、CCD303により1/30(秒)毎に取り込まれ、画像メモリ209に記憶される画像を利用して被写体の明るさを判定するものである。露出設定機能とは、輝度判定による被写体の明るさの判定結果に基づいてシャッタスピード(CCD303の積分時間)や絞り値を設定するものである。
【0056】
また、全体制御部211は撮影画像の記録処理を行うために、フィルタリング処理機能、記録画像生成機能、さらには、再生画像生成機能を備えている。
【0057】
フィルタリング処理機能とは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行うものである。
【0058】
記録画像生成機能は、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカードに記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。具体的には、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカードに転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカードに記録する。また、メモリカードへの圧縮画像データの記録に際して画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施してメモリカードに記録する。
【0059】
具体的操作としては、撮影モードにおいて、シャッタボタン8により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と圧縮率設定スイッチで設定された圧縮率によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオン/オフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)とともに両画像をメモリカードに記憶する。
【0060】
例えば、メモリカードには1600×1200画素の圧縮画像データと80×60画素のサムネイル表示用の画像データが記録され、この場合、1コマ分の画像データの容量は約1MBとなる。また、機能カードとして音声カードが装着される場合には、音声データも記録可能となり、メモリカード内では画像ファイルのタグに音声ファイルへのリンク情報が記入される。
【0061】
また、再生画像生成機能はメモリカードに記録された圧縮画像をデータ伸張して再生画像を生成する機能である。具体的操作としては、モード設定スイッチ14を再生モードに設定すると、メモリカード内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出されてデータ伸張され、VRAM210に転送される。これにより、LCD10にはコマ番号の最も大きな画像、すなわち直近に撮影された画像が表示される。
【0062】
<A2.オートフォーカス動作>
つぎに、このデジタルカメラ1におけるオートフォーカス(AF)動作について説明する。
【0063】
このデジタルカメラ1は、コントラスト方式のオートフォーカス動作を行うコントラスト方式オートフォーカス部と、位相差方式のオートフォーカス動作を行う位相差方式AFオートフォーカス部とを備える。
【0064】
そのため、全体制御部211は、図7の機能ブロック図に示すように、コントラスト方式のオートフォーカス動作を行うコントラスト方式AF(オートフォーカス)制御部211cと、位相差方式のオートフォーカス動作を行う位相差方式AF(オートフォーカス)制御部211dとを有している。これらにより、両方式のオートフォーカス動作のそれぞれを実現することができる。
【0065】
<コントラスト方式AF>
コントラスト方式のオートフォーカス動作は、全体制御部211のコントラスト方式AF制御部211cの制御下において、AFモータ308(図5参照)がレンズ301を駆動することにより実現される。具体的には、CCD303における撮像画像のコントラスト情報を用いて行われる。
【0066】
ここにおいて、撮像画像のコントラスト情報は、図8に示すように、CCD303内の各位置(i,j)における各画素の画素値P(i,j)を隣接画素の画素値P(i+1,j)と比較した値ΔP(=|P(i+1,j)−P(i,j)|(ただし、記号||は絶対値を表す))を算出し、この値ΔPを所定のエリア(AFエリア)R1内の複数の画素について合算することにより求められる。すなわち、コントラスト情報は、AFエリアR1内の各画素に関する値ΔPの総和(コントラスト値C=ΣΔP)として求められる。なお、ここでは、処理速度を向上させるため、CCD303内の一部の領域であるAFエリアR1を当該撮像画像のコントラスト情報を代表する領域として設定し、当該AFエリアR1内に含まれる各画素についての値ΔPの総和を算出する場合を例示しているが、CCD303内の全ての画素についての値ΔPの総和をコントラスト情報として求めてもよい。
【0067】
図9においては、コントラスト情報(コントラスト値C=ΣΔP)とレンズ301の光軸方向の位置x(図13参照)との関係を表す曲線CLが示されている。図9に示すように、レンズ301が合焦状態の位置に存在する場合(x=xv)に、上記のコントラスト値Cが最も大きくなっている。
【0068】
コントラスト方式のオートフォーカス動作は、このような性質、すなわち、合焦状態において最もコントラスト値Cが高くなること(C=Cmaxとなること)を利用するものである。
【0069】
そのため、コントラスト方式のオートフォーカス動作は、レンズ301の光軸方向の位置xを相違させて撮像した少なくとも2枚の撮像画像のコントラストを比較することにより行われる。
【0070】
具体的には、全体制御部211に入力された2枚の撮像画像のそれぞれについてのコントラスト値を比較し、コントラスト値がより大きくなる方向にレンズ301を移動する。このレンズ301の移動は、コントラスト方式AF制御部211cの制御下においてAFモータ駆動回路216を介してAFモータ308を駆動することにより行われる。
【0071】
そして、このような動作を繰り返してレンズ301を移動させることにより、レンズ301を合焦状態の位置へと移動することができる。このような動作が、コントラスト方式のオートフォーカス動作である。
【0072】
以上のように、コントラスト方式AF制御部211cやAFモータ308などが協働することにより、コントラスト方式オートフォーカス部としての機能が実現される。
【0073】
<位相差方式AF>
位相差方式のオートフォーカス動作は、全体制御部211の位相差方式AF制御部211dの制御下において、AFモータ308がレンズ301を駆動することにより実現される。具体的には、測距センサ306からの情報を用いて行われる。
【0074】
図10は、デジタルカメラ1の内部構成を示す上面図である。図10(a)の一部破断図に示されるように、測距センサ306は撮像部3の内部の所定の位置に固定されており、その前側(被写体側)には結像レンズ306a(図1参照)が配置されている。また、図10(b)は、図10(a)の一部拡大図であり、併せて測距センサ306の内部構成をも示す図である。図10(b)に示すように、測距センサ306は、2枚のセパレータレンズ306dなどの光学系とCCD306cなどを有している。結像レンズ306aにおける光軸の左右両側を通る光束は、それぞれ、この測距センサ306へと入射した後、測距センサ306内のセパレータレンズ306dにより、CCD306c内の左右両側に分かれた2つの位置のそれぞれに一定の間隔aをおいて結像する。
【0075】
このCCD306cにおける2つの結像位置に関する像間隔aは、被写体と結像レンズ306aとの距離dが所定の距離d0を有する際に所定の間隔a0を有している。また、上記距離dが距離d0よりも小さな値になると像間隔aは小さくなり、上記距離dが距離d0よりも大きな値になると像間隔aは大きくなる。このように、上記距離dと像間隔aとの間には所定の関係が存在する。したがって、あらかじめこの関係を求めておくことにより、像間隔aの値に基づいて距離dを求めることができる。
【0076】
さらに、各距離dに対応する合焦状態のレンズ301の各位置x(図13参照)をもあらかじめ求めておく。これは、各距離dを正確に測定した状態でその距離dに対応する合焦状態を確認し、その合焦状態におけるレンズ301の位置xを取得する動作を、複数の距離dに対して繰り返し行うことなどにより実現できる。合焦状態を確認する手法としては、上述のコントラスト方式AF動作を採用することが可能である。これによれば、複数の距離d(図13など参照)のそれぞれに対して、コントラスト方式AF動作を行ってその各距離dに対応する合焦状態のレンズ301の位置xの値を求める動作を繰り返すことにより、上記の関係(距離dとその距離dに対応する合焦状態のレンズ301の位置xとの関係)を取得することができる。
【0077】
以上のようにして、予め、(1)像間隔aと距離dとの間の関係、(2)距離dとその距離dに対応する合焦状態のレンズ301の位置xとの関係、を求めておく。なお、上記の各動作は、当該デジタルカメラ1の一般的な仕様を定めるための動作であり、後述する各個別の電子カメラの調整動作に先立って行われる動作である。
【0078】
そして、これらの2つの関係に基づき、撮像時におけるオートフォーカス動作を次のようにして行うことができる。
【0079】
具体的には、まず、撮像時における測距センサ306内の像間隔aを求め、上記(1)の関係に基づいて、当該像間隔aに対応する距離dを求める。そして、その距離dに対応する位置xを上記(2)の関係に基づいて求めた上で、レンズ301をその位置xへと移動させることにより、レンズ301による撮像状態を合焦状態とすることができる。このレンズ301の移動は、位相差方式AF制御部211dの制御下においてAFモータ駆動回路216を介してAFモータ308を駆動することにより行われる。このような動作が、位相差方式のオートフォーカス動作である。
【0080】
なお、この位相差方式のオートフォーカス動作においては、一の瞬間における測距センサ306内の像間隔aに基づいて、レンズ301の合焦位置を一度に算出することができ、上記のコントラスト方式のオートフォーカス動作のような2枚以上の撮像画像の取得動作を必要としないので、高速動作が可能になる。
【0081】
以上のように、位相差方式AF制御部211dやAFモータ308などが協働することにより、位相差方式オートフォーカス部としての機能が実現される。
【0082】
<A3.位相差オートフォーカスの調整動作>
次に、上記構成を有するデジタルカメラ1を生産するにあたって、本発明に係るデジタルカメラ1の位相差方式AF(オートフォーカス)の調整動作を適用する場合について説明する。
【0083】
図11は、当該調整動作を含む生産工程を示す図である。図11のステップSP10においては、ステップSP20以降の位相差方式オートフォーカス部の調整動作等に先立って、デジタルカメラ1における測距センサ306以外の加工済み部品等を組み立てる組立動作が行われる。
【0084】
次のステップSP20においては、測距センサ306の調整動作を行うにあたって、適宜の調整用設備が取り付けられる。具体的には、図13に示すように、測距センサ306内の像間隔a(図10参照)、およびレンズ301の光軸方向(矢印AX1の方向)の位置xに関する出力データをモニタリングする(測定する)モニタリング装置(測定装置)STなどが取り付けられる。ここにおいて、このモニタリング装置STは、調整対象となる個別のデジタルカメラ1に対して、各値a,xに関する電気的信号を出力する各センサ部からその出力値を直接的に取り出すことができるように接続されてもよいし、あるいは、一旦、全体制御部211に取り込まれた各値a,xを読み出すように接続されてもよい。なお、図13においては、レンズ301は、簡略化のため1枚のレンズとして示されているが、上述したように厳密には複数のレンズで構成されている。
【0085】
また、図13に示すように、デジタルカメラ1から任意の距離dだけ離れた位置においては、所定の模様(パターン)などを有する試験用(調整用)チャートTCが設けられる。ここにおいて、この試験用チャートTCと結像レンズ306aとの距離dは、所定の距離d0に設定する必要はなく、任意の距離でよい。言い換えれば、所定の距離d0を正確に測定する必要がない。
【0086】
そして、ステップSP30(図11)において、コントラスト方式オートフォーカス部からの情報に基づいて、位相差方式オートフォーカス部の測距センサの調整が行われる。
【0087】
ここにおいて、このステップSP30における個別のデジタルカメラ1の調整動作に先立って、当該デジタルカメラ1の一般的な仕様として、(1)デジタルカメラ1内の所定の基準位置から被写体までの距離d(ここでは結像レンズ306aと試験用チャートTCとの間の距離)と測距センサ306内の像間隔aとの関係、および(2)上記の距離dと当該距離dに対応する合焦状態のレンズ301の位置xとの関係、は上述したようにあらかじめ求められているものとする。具体的には、このうち(1)の関係については、たとえば、複数の距離dと、それらの各距離dに対応する測距センサ306内の像間隔aを測定しておくことにより、両者の関係を求めることができ、(2)の関係については、コントラスト方式のオートフォーカス動作により得られる各合焦状態のレンズ301の位置xを、複数の距離dに対応させてあらかじめ測定しておくことにより求めておくことができる。なお、上記の(1)および(2)の関係を求めるにあたって、測定ポイント以外における関係、すなわち、距離dに対する測定値が存在しない場合においても各種の補間により、その値を得ることができる。
【0088】
そして、このステップSP30においては、図12に示すような調整動作が行われる。この調整動作は、コントラスト方式オートフォーカス部を用いることにより合焦状態のレンズの位置を決定し、その決定された合焦状態のレンズの位置を基準にして行う動作である。
【0089】
そのため、まず、ステップSP31において、調整対象となるデジタルカメラ1により試験用チャートTCを撮像する。この際、コントラスト方式オートフォーカス部の動作によって、レンズ301は、その試験用チャートTCの撮像画像が合焦状態となる位置xに移動される。つぎに、この合焦状態のレンズ301の光軸方向の位置x=xvを、モニタリング装置ST(図13)を用いて、取得する(ステップSP32)。以降の調整動作においては、このレンズ位置x(=xv)が基準になる。
【0090】
そして、この合焦状態のレンズ301の光軸方向の位置xvに対応する距離dvを上記の(2)の関係に基づいて定める(ステップSP33)。これにより、試験用チャートTCおよび結像レンズ306aの間の距離d(=dv)を、実際に距離を測定する動作を行うことなく簡易に得ることができる。
【0091】
つぎに、この距離dvに対応する測距センサ306内の像間隔aの値avを上記の(1)の関係に基づいて求める(ステップSP34)。言い換えれば、この像間隔の値avは、コントラスト方式オートフォーカス部で決定された合焦状態のレンズの位置x(=xv)に応じて予め定められた規定値である。
【0092】
さらに、測距センサ306からの像間隔aに関する出力値をモニタリングしながら、この像間隔aが上記の規定値avに一致するように、測距センサ306の光軸方向(図13の矢印AX1の方向)の位置xを微調整した上で、測距センサ306を所定の固定部材に対してネジで締結することなどにより固定する。図10(a)においては、微調整前の測距センサ306の位置を2点鎖線で表し、微調整後の測距センサ306の固定位置を実線で表している。
【0093】
なお、上記調整工程においては、撮像条件を一定にするため、絞り301eを開放した状態で調整動作を行うことが好ましい。
【0094】
以上のようにして、ステップSP30の調整動作が完了する。この調整動作が完了した後においては、測距センサ306が正確な位置に固定配置されているので、被写体(ここでは試験用チャートTC)および結像レンズ306aの間の距離dと測距センサ306内の像間隔aとが正確に対応する。したがって、位相差方式AFによる正確なオートフォーカス動作が可能になる。
【0095】
その後、ステップSP40において、調整用設備の取り外しを行い、ステップSP50において、残余の組み立て作業および検査作業を行うことにより、各デジタルカメラ1を生産することができる。
【0096】
以上のように、この実施形態に係る調整方法によれば、位相差方式オートフォーカス部の調整を行うにあたって、コントラスト方式オートフォーカス部からの情報に基づいて、位相差方式オートフォーカス部の測距センサ306の調整を行う。言い換えれば、コントラスト方式AFを用いて合焦状態を確認し、その合焦状態のレンズ301の位置xと距離dとの関係に基づいて、距離dを算出することにより、調整動作が行われる。具体的には、上記ステップSP30において、コントラスト方式オートフォーカス動作を用いて合焦状態のレンズ301の位置xvを求め(ステップSP31,SP32)、さらにこの合焦状態のレンズ301の位置xvに対応する距離dvを求めることができる(ステップSP33)。そして、測距センサ306における像間隔aが、当該距離dv(位置xv)に対応して予め定められた規定値avとなるように測距センサの光軸方向の固定位置が決定される(ステップSP35)。
【0097】
したがって、従来必要であった作業、つまり、調整対象となる各個別のデジタルカメラ1を被写体(あるいは光源)等に対して正確な位置に配置するための正確な距離測定作業(上記の従来技術の欄で説明したような結像レンズ306aと被写体との間の距離dを正確な値d0に設定する作業)が不要になる。すなわち、各個別の電子カメラの調整動作における正確な距離測定が不要になる。したがって、位相差方式オートフォーカス部の調整動作を容易に行うことができる。また、上記のような位相差方式オートフォーカス部の調整動作によれば、同時に、両方式(コントラスト方式および位相差方式)のオートフォーカス相互間の整合性を確保することもできるので、より簡易に両方式の調整動作を行うことが可能になる。
【0098】
<B.その他>
上記実施形態においては、結像レンズ306aを固定した上で、測距センサ306のみを移動することにより調整動作を行ったが、結像レンズ306aと測距センサ306とを一体的に移動させることにより位相差方式オートフォーカス部の調整動作を行ってもよい。
【0099】
また、上記実施形態においては、電子カメラの一例として、静止画を撮像するデジタルカメラ(デジタルスチルカメラ)について説明したが、本発明は、デジタルビデオカメラなど動画を撮像する電子カメラにも適用することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、任意の距離に配置された調整用被写体を合焦状態にする第1のレンズ位置がコントラスト方式オートフォーカス部によって求められ、第1のレンズ位置に対応する第1の像間隔が求められ、調整用被写体についての像間隔が第1の像間隔に一致するように測距センサの光軸方向の固定位置が決定されるので、各個別の電子カメラの調整動作における正確な距離測定が不要になる。したがって、位相差方式オートフォーカス部の調整動作を容易に行うことができる。また、この位相差方式オートフォーカス部の調整動作によれば、同時に、両方式(コントラスト方式および位相差方式)のオートフォーカス相互間の整合性を確保することもできるので、より簡易に両方式の調整動作を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの正面図である。
【図2】デジタルカメラの背面図である。
【図3】デジタルカメラの側面図である。
【図4】デジタルカメラの底面図である。
【図5】デジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。
【図6】画像処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図7】全体制御部211の機能ブロック図である。
【図8】オートフォーカスエリアを説明する概念図である。
【図9】レンズ301の位置とコントラスト値との関係を表す図である。
【図10】デジタルカメラ1の内部構成および測距センサ306の内部構成を示す図である。
【図11】デジタルカメラの生産工程を説明するフローチャートである。
【図12】ステップSP30の詳細動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る調整動作を示す概念図である。
【図14】従来例に係る調整動作を示す概念図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
301 レンズ
303 CCD
306 測距センサ
306a 結像レンズ
306c CCD
306d セパレータレンズ
ST モニタリング装置
TC 試験用チャート
a,a0,av (測距センサ306内の)像間隔
d,d0,dv (被写体までの)距離
x,xv (合焦状態のレンズ301の)位置
Claims (1)
- コントラスト方式オートフォーカス部と位相差方式オートフォーカス部とを備える電子カメラの調整方法であって、
任意の距離に配置された調整用被写体を合焦状態にする第1のレンズ位置を、前記コントラスト方式オートフォーカス部によって求める工程と、
被写体が合焦状態となるときのレンズ位置と前記位相差方式オートフォーカス部の測距センサの像間隔との間の関係に基づいて、前記第1のレンズ位置に対応する像間隔である第1の像間隔を求める工程と、
前記調整用被写体についての像間隔が前記第1の像間隔に一致するように、前記測距センサの光軸方向の固定位置を決定する工程と、
を含むことを特徴とする電子カメラの調整方法。
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