JP3717766B2 - 配管吊下用の配管包持部材と配管吊金具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井或いは壁面に沿って配設される配管を固定する際に用いる配管吊下用の配管吊金具並びに配管吊金具用部材である外側吊りバンド内に固定して使用される配管包持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
天井付近に配管(16)を配設する場合、図7に示すように、天井から吊された配管吊持材(15)の先端に配管吊金具(B)を取り付け、配管吊金具(B)によって配管(16)を包持する。配管吊金具(B)はリング状になっており、リング内に配管(16)を挿通して配管(16)を固定するのであるが、防振の目的から配管吊金具(B)の内周面に合成ゴム(12)を取り付け、配管(16)の外周に合成ゴム(12)を圧縮させて接触させる事で配管(16)が振動しても前記合成ゴム(12)が配管(16)の振動を吸収するようにし、天井に振動が伝わるのを防いでいる。
【0003】
ところが、配管(16)の荷重は垂直下方にかかるため、配管(16)の周囲全面に合成ゴム(12)が取り付けられているにもかかわらず、配管(16)の荷重は合成ゴム(12)全体にかからず、配管(16)の垂直下方に位置する一部分(17)のみにかかる。そのため、前記垂直荷重を受ける交差斜線で示す配管(16)の直下部分(17)のみが局部的に圧縮を受けて他の部分に比べて劣化が著しく、その劣化した一部分(17)のためだけに配管吊金具(B)を取り替えなければならず、これが配管吊金具(B)の寿命を短かくする原因であった。
【0004】
また、配管(16)はその垂直荷重により配管(16)の直下部分(17)の合成ゴム(12)を圧縮するので前記圧縮分だけ下方に移動する。このため配管(16)の直上部分の合成ゴム(12)は、配管(16)をあまり圧縮することが出来ず、単に配管(16)と接触しているだけの状態となる。このような状態で配管(16)が振動すると、配管(16)の直上部分の合成ゴム(12)は振動を吸収する事ができず、逆に振動伝達部材となって配管(16)の振動を天井に伝えてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決課題は、
(1) 配管を配管吊金具で固定して天井や壁面などの支持部材から吊す場合、配管吊金具の内面に固着された弾性部材の一部分のみに垂直荷重が加わって局部的に劣化しないようにして配管吊金具の寿命を長くする事、
(2) 前記垂直荷重が配管を包持する弾性部材全体に均等に分散する事で、振動防止をより効果的に行う事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
「請求項1」は、天井や柱或いは壁などの支持部材から吊された配管吊持材(5)に取り付けられる外側吊りバンド(3)内に配設され、配管(6)を包持する配管包持本体部材(A1a)(A1b)であって、
(1) 配管(6)の外周に取り付けられ、配管(6)を包持する包持部材(1)と、
(2) 前記包持部材(1)の外周面に固着されている弾性部材(2)と、
(3) 前記弾性部材(2)の外周面に固着され、外側吊りバンド(3)に取着される取付部材(4)とからなる事を特徴とする。
【0007】
本発明の配管包持本体部材(A1a)(A1b)は配管(6)を包持し、更にその上から別個の部品である外側吊りバンド(3)を取り付けることにより、配管吊金具(A)の一部材として使用される。
【0008】
本発明の配管包持本体部材(A1a)(A1b)は外側吊りバンド(3)内に取着して使用され、配管吊金具(A)の構成部材となって配管(6)を吊持する事になる。そしてこの状態において配管(6)の荷重が包持部材(1)に掛かると配管(6)と共に包持部材(1)は垂直下方に移動しようとするが、包持部材(1)の外周には弾性部材(2)が固着され且つこの弾性部材(2)は取付部材(4)の内周に固着されているので、別個の部品である外側吊りバンド(3)内に取着された時、配管(6)の直下部分(1c1)の範囲内の弾性部材(2)は圧縮荷重を受け、配管(6)の直上部分(1c2)の範囲内の弾性部材(2)は引張荷重を受け、それ以外の部分(側方)の弾性部材(2)は剪断荷重を受ける事になり、弾性部材(2)は何れの部分でも配管(6)の荷重を担持する事になり、従来例のような弾性部材(2)の局部的劣化を防止でき、配管吊金具(A)の寿命を長くすることが出来る。
【0009】
これに加えて何れの部分においても弾性部材(2)は配管(6)に圧縮されて接しているため、何れの部分においても振動吸収部材として働き、従来例と異なり配管(6)の振動が弾性部材(2)を伝わって天井や柱或いは壁などの支持部材に伝わるような事がない。
【0010】
なお、配管(6)の直下部分(1c1)及び配管(6)の直上部分(1c2)の意味は、図1に示すように配管(6)の側面に接する垂線間の範囲を言う。前記は以下、本明細書全体に共通する。
【0011】
請求項2は、請求項1に記載の配管包持本体部材(A1a)(A1b)を外側吊りバンド(3)に組み合わせた配管吊金具(A1)に関し、
「(1) 請求項1に記載の配管包持本体部材(A1a)(A1b)と、
(2) 支持部材から吊された配管吊持材(5)に取り付けられ、且つ前記配管包持本体部材(A1a)を包持する外側吊りバンド(3)とからなる」事を特徴とするもので、作用は前記と同じである。なお、配管包持本体部材(A1a)(A1b)を外側吊りバンド(3)に包持させる場合、配管包持本体部材(A1a)(A1b)の取付部材(4)を外側吊りバンド(3)に固着させる。
【0012】
「請求項3」は、請求項1に記載の配管包持本体部材(A1a)(A1b)を使用せず、包持部材(1)と弾性部材(2)とが一体構成されている配管吊金具(A2、A3)の場合で、
「(1) 配管(6)の外周に取り付けられ、配管(6)を包持する包持部材(1)と、
(2) 前記包持部材(1)の外周面の内、少なくとも配管(6)の直下部分の範囲(1c1)及び配管(6)の直上部分の範囲(1c2)内に固着されている弾性部材(2)と、
(3) 支持部材から吊された配管吊持材(5)に取り付けられ、且つ前記弾性部材(2)の外周面に固着され、前記包持部材(1)を囲繞する外側吊りバンド(3)とからなる」事を特徴とするものであり、包持部材(1)及び弾性部材(2)の作用は前記と同じである。
【0013】
「請求項4」は弾性部材(2)の固着位置に関し「弾性部材(2)が配管(6)の直下部分の範囲(1c1)及び直上部分の範囲(1c2)の中間に位置する両側部分にも固着されている」ことを特徴とする。弾性部材(2)は少なくとも配管(6)の直下部分の範囲(1c1)及び直上部分の範囲(1c2)内に存在すれば足るが、その中間位置にも弾性部材(2)が固着されておればこの部分の弾性部材(2)には剪断荷重が加わる事になり、配管(6)の垂直荷重の分散化に貢献する。
「請求項5」は「弾性部材(2)が包持部材(1)の外周面の略全面に固着されている」場合で、弾性部材(2)は前述の作用により全体で配管(6)の荷重を担持する事になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。本発明の配管吊金具(A)は、図1(a)(b)及び図2に示すように外側吊りバンド(3)に配管包持本体部材(A1a)(A1b)を包持させて使用する場合(A1)と、図4〜6に示すように外側吊りバンド(3)に弾性部材(2)と包持部材(1)とが一体的に組み込まれている場合(A2,A3)とがある。
【0015】
まず、図3(a)(b)に示す配管包持本体部材(A1a)(A1b)について説明する。配管包持本体部材(A1a)(A1b)は外側吊りバンド(3)内に固定されることにより配管吊金具(A1)として使用される。本実施例の配管包持本体部材(A1a)(A1b)は、包持部材(1)と、合成ゴム、天然ゴム等のエラストマ或いはバネ材からなる弾性部材(2)と、取付部材(4)とから構成されている。
【0016】
包持部材(1)は略C字状の包持片(1イ)と、略逆C字状の包持片(1ロ)とで構成されており、その一端に蝶番部(7)が形成されており、枢着軸(1ハ)にて蝶着され、開口部(1g)を有する略リング状に構成されている。包持部材(1)は配管(6)を包持して固定するものであるため、包持部材(1)の内径は配管(6)の外径より若干小さく、蝶番部(7)の枢着軸(1ハ)を中心軸にして、配管(6)の外周を締め付け固定出来るようになっている。
【0017】
包持部材(1)の外周面(1c)には図3(a)のように内周側に溝(2b)が多数形成されている弾性部材(2)が頂部と蝶番部(7)を除く略全周にわたって固着されている場合と、図3(b)のようにブロック状の弾性部材(2)が少なくとも2箇所以上に固着されている場合とが考えられる。後者の場合、弾性部材(2)の個数は限定されず何箇所に固着されていても良い。また弾性部材(2)が個別に固着される場合、その位置は包持部材(1)の周囲において均一に配置されることが好ましい。また、本実施例では弾性部材(2)として合成ゴムを用いているが、これに限定するわけではなく天然ゴム或いはバネなど弾性を有するものであればどのようなものでも良い。この点は全実施例共通である。
【0018】
弾性部材(2)の外面(2a)には左右に取付部材(4)が固着されている。前記取付部材(4)は2枚の半円状の湾曲板(4a)からなっており互いに連結していない。取付部材(4)の両側辺には、図3に示すようにリブ(4b)が形成されている。図3中の(Y)部は配管包持本体部材(A1a)(A1b)の円周方向の断面を示したものである。リブ(4b)は必ずしも側辺の全辺にわたって形成されていなくても良いが、各側片に少なくとも2箇所ずつには形成されている。そして前記リブ(4b)は外側吊りバンド(3)に嵌め込まれた時、配管(6)の荷重が包持部材(1)に加わったとき、包持部材(1)と共に移動しないように取付部材(4)が外側吊りバンド(3)と一体固着されている事が好ましい。
【0019】
次に外側吊りバンド(3)に付いて説明する。図1(a)(b)の場合(図4も同様)外側吊りバンド(3)は略C字状のバンド片(3イ)と、略逆C字状のバンド片(3ロ)とで構成されており、その一端に蝶番部(3f)が形成されており、枢着軸(3ハ)にて蝶着され、他端が屈曲されて互いに対向して向き合う取付部(3d)が形成されており、取付部(3d)にはボルト孔(3d4)が穿設されている。
【0020】
次に本発明の配管包持本体部材(A1a)(A1b)を用いた防振配管吊金具(A)の使用方法について説明する。まず、包持部材(1)の蝶番(7)を軸にして、配管包持本体部材(A1a)(A1b)を開口させ、配管(6)に配管包持本体部材(A1a)(A1b)を嵌め込む。次に、蝶番(3f)を軸にして外側吊りバンド(3)を開口させ、配管包持本体部材(A1a)(A1b)のリブ(4b)内に外側吊りバンド(3)を嵌め込んで配管包持本体部材(A1a)(A1b)が包持されるように外側吊りバンド(3)が取り付けられる。そして、外側吊りバンド(3)の取付部(3d)の間に天井或いは壁等の支持部材から吊された配管吊持材(5)の下端を挿入し、ボルト(3c)をボルト孔(3d4)に挿入し、これを強く締め付けて固定する。外側吊りバンド(3)の内径は、取付部材(4)の外径より小径に形成されており、ボルト(3c)を締め付ける事で弾性部材(2)全体が径方向に圧縮され、配管包持本体部材(A1a)(A1b)は弾性部材(2)が圧縮を受けた状態で配管(6)に確実にフィットする。
【0021】
外側吊りバンド(3)は配管包持本体部材(A1a)(A1b)の上から巻着するように取り付けられているだけであるが、取付部材(4)に形成されたリブ(4b)の間に取り付けられるため、外側吊りバンド(3)が配管包持本体部材(A1a)(A1b)から離脱することはない。
【0022】
このようにして配管(6)が本発明の配管包持本体部材(A1a)(A1b)を用いた配管吊金具(A1)によって配管吊持材(5)に取り付けられるのであるが、配管(6)の荷重が配管(6)の包持部材(1)にかかっても、包持部材(1)はその外周面(1c)に固着され且つ圧縮された全ての弾性部材(2)によって支持され、更にその周囲を外側吊りバンド(3)が包持しているため、配管(6)の荷重は全ての弾性部材(2)に分散担持され、従来のように合成ゴム(12)の配管(6)の垂直下に位置する部分(17)のみが配管(6)の荷重を集中的に受けることはない。
【0023】
次に、本発明の防振配管吊金具(A)の第2実施例(A2)を図4に従って説明する。本実施例の防振配管吊金具(A2)は包持部材(1)と、合成ゴム、天然ゴム等のエラストマ或いはバネ材からなる弾性部材(2)と、外側吊りバンド(3)とから構成された一体型である。
【0024】
包持部材(1)は2枚の半円状の湾曲板(1d)からなるが、完全な半円ではなく配管(6)を包持したとき、各湾曲板(1d)の両端同士は離間している。また、各湾曲板(1d)の外周面(1c)には第1実施例(A1)と同様に、ブロック状の弾性部材(2)が配管(6)の直下部分の範囲(1c1)及び垂直上方部分の範囲(1c2)内において少なくとも2箇所以上に固着されている。図4の場合は蝶番部(3f)の開閉動作が可能となるように外側吊りバンド(3)の蝶番部(3f)の部分を外して弾性部材(2)が固着されている。
【0025】
弾性部材(2)の外面(2a)にはリング状の外側吊りバンド(3)が固着されている。外側吊りバンド(3)の形状は第1実施例と同様で、弾性部材(2)の外面(2a)にのみ固着され、弾性部材(2)を介して包持部材(1)と一体となっている。
【0026】
次にこの使用方法について説明する。まず、外側吊りバンド(3)の蝶番(3f)を中心に配管吊金具(A2)を開き、配管吊金具(A2)内に配管(6)を挿通させる。そして第1実施例(A1)と同様に外側吊りバンド(3)の取付部(3d)間に配管吊持材(5)を挿入し、配設用ボルト(3c)によって取付部(3d)を配管吊持材(5)に締め付け固定すると同時に弾性部材(2)を圧縮させ湾曲板(1d)が配管(6)の外周を締め付けるように固定する。これにより配管(6)は配管吊金具(A2)にて配管吊持材(5)に吊持される。
【0027】
配管(6)の重量によって包持部材(1)は前述同様垂直下方に荷重を受けるが、配管(6)の直下部分の範囲(1c1)に存在する弾性部材(2)には圧縮荷重が、垂直上方部分の範囲(1c2)に存在する弾性部材(2)には引っ張り荷重が、両側方の部分には剪断荷重が加わり、配管(6)は全弾性部材(2)よって支持されることになり、従来のように一部分に荷重が集中するような事がない。
【0028】
次に第3実施例(A3)について説明する。本実施例の防振配管吊金具(A3)は第2実施例と同様、包持部材(1)と、弾性部材(2)と、外側吊りバンド(3)とから構成された一体型(図5参照)であるが、2分割されるようになっている。包持部材(1)は2枚の半円状の湾曲板(1d)からなっており、2枚の前記湾曲板(1d)の両端同士をボルト(1a)で連結させる事によってリング状となり、配管(6)の外周を締め付ける。湾曲板(1d)の両端は折り曲げられてボルト(1a)のためのリング側締結部(1e)が形成されている。
【0029】
前記リング側締結部(1e)の形成位置はどの位置でもよいが、図5の場合は弾性部材(2)が設置されていない場所(この場合、垂直軸に対して45°傾斜した位置)が選定されている。包持部材(1)は配管(6)を包持して固定するものであるため、包持部材(1)の内径は配管(6)の外径より若干小さく、ボルト(1a)により配管(6)の外周を締め付け固定出来るようになっている。
【0030】
包持部材(1)の外周面(1c)には第2実施例(A2)と同様、ブロック状の弾性部材(2)が少なくとも2箇所以上に固着されているが、弾性部材(2)の個数は限定されず何箇所に固着されていても良い。図5の実施例では弾性部材(2)が包持部材(1)の外周面(1c)の内、配管(6)の直下部分の範囲(1c1)と直上部分の範囲(1c2)及びそれらの中間に位置する両側部分(1c3)に固着されている。
【0031】
弾性部材(2)の外面(2a)にはリング状の外側吊りバンド(3)が固着されている。この場合、外側吊りバンド(3)は連続して一体になっておらず、半円状の湾曲板(3d3)と取付部(3d)を有する湾曲板(3d1)(3d2)の3つのピースで構成されており、湾曲板(3d3)と湾曲板(3d1)(3d2)の端部を折曲して形成されたベルト側締結部(3e)をボルト(3a)にて固定する事で一体的になっている。そして前記ベルト側締結部(3e)と包持部材(1)のリング側締結部(1e)とは同じ2箇所の位置で結合されるようになっている。
【0032】
外側吊りバンド(3)の湾曲板(3d1)(3d2)の取付部(3d)は、天井から吊された配管吊持材(5)と連結するために湾曲板(3d1)(3d2)の端部を折曲して構成されており、ボルト(3c)用の通孔(3d4)が穿設されている。また、外側吊りバンド(3)の湾曲板(3d1)(3d2)は、弾性部材(2)を介して一方の包持部材(1)と一体となっており、他の湾曲板(3d3)は弾性部材(2)を介して他の包持部材(1)と一体となっている。
【0033】
次に、この使用方法について説明する。まず包持部材(1)を連結する2つのボルト(1a)と、それらと同位置に配設されており、外側吊りバンド(3)を連結する2つのボルト(3a)をすべて取り外し、配管吊金具(A3)を2つに分離する。分離された配管吊金具(A)のそれぞれを半円部(X1)(X2)とする。
【0034】
次に配管(6)の外周に半円部(X1)(X2)を配設し、2つの半円部(X1)(X2)によって配管(6)を挟む。そして2つの半円部(X1)(X2)の包持部材(1)の両端のリング側締結部(1e)同士をボルト(1a)によって結合させ、包持部材(1)にて配管(6)の外周を締め付け固定する。続いて同様に外側吊りバンド(3)のベルト側締結部(3e)同士をボルト(3a)によって結合し、弾性部材(2)を圧縮する。このようにして配管(6)の外周に配管吊金具(A3)を固着する。
【0035】
続いて配管(6)を持ち上げ、半円部(X1)の取付部(3d)の間に天井から吊された配管吊持材(5)の下端を挿入し、ボルト(3c)によって半円部(X1)を固定し、配管(6)を配管吊金具(A3)にて吊り下げる。前述同様配管(6)の荷重は包持部材(1)の外周面(1c)に固着された全ての弾性部材(2)によって分散担持される。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、包持部材の外周面に弾性部材を固着させ、前記弾性部材の外面に取付部材或いは外側吊りバンドを固着させることで、配管の荷重がかかった包持部材を弾性部材全体で支持するようになるため、弾性部材全体がある程度均等に劣化していく事になり、従来のように合成ゴムの一部分で支持していたために局部的な劣化が生じて配管吊金具の寿命が短くなるというような事を防ぐことが出来る。しかも、弾性部材全部が圧縮された状態で配管に取り付けられる事になるため、弾性部材全体が振動吸収部材として作用し、従来のように圧縮されず単に配管に接触しているだけの状態で振動伝達部材となる事がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の配管吊金具の正面図
【図2】図1の側面図
【図3】本発明の第1実施例に使用する配管包持部材の正面図
【図4】本発明の第2実施例の配管吊金具の正面図
【図5】本発明の第3実施例の配管吊金具の正面図
【図6】図5の側面断面図
【図7】従来の配管吊金具の正面図
【符号の説明】
(1) 包持部材
(1c) 外周面
(2) 弾性体
(4) 取付部材
(6) 配管

Claims (5)

  1. 支持部材から吊された配管吊持材に取り付けられる外側吊りバンド内に配設され、配管を包持する配管包持部材であって、
    (1) 配管の外周に取り付けられ、配管を包持する包持部材と、
    (2) 前記包持部材の外周面に固着されている弾性部材と、
    (3) 前記弾性部材の外周面に固着され、外側吊りバンドに取着される取付部材とからなる事を特徴とする配管包持部材。
  2. (1) 請求項1に記載の配管包持部材と、
    (2) 支持部材から吊された配管吊持材に取り付けられ、且つ前記配管包持部材を包持する外側吊りバンドとからなる事を特徴とする配管吊金具。
  3. (1) 配管の外周に取り付けられ、配管を包持する包持部材と、
    (2) 前記包持部材の外周面の内、少なくとも配管の直下部分及び配管の直上部分の範囲内に固着されている弾性部材と、
    (3) 支持部材から吊された配管吊持材に取り付けられ、且つ前記弾性部材の外周面に固着され、前記包持部材を囲繞する外側吊りバンドとからなる事を特徴とする配管吊金具。
  4. 弾性部材が配管の直下部分及び直上部分の中間に位置する両側部分にも固着されていることを特徴とする請求項3に記載の配管吊金具。
  5. 弾性部材が包持部材の外周面の略全面に固着されていることを特徴とする請求項3に記載の配管吊金具。
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JPS60122522U (ja) * 1984-01-27 1985-08-19 カルソニックカンセイ株式会社 車両用排気管の支持装置
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