JP3717236B2 - オゾン・プラズマ脱臭装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダクト内を流れる臭気成分のような処理すべき成分を含む気体に放電極により放電し、放電により発生するオゾンおよびラジカルによりその処理すべき成分を酸化分解するオゾン・プラズマ脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、臭気成分を含む気体を脱臭するために、放電により発生するオゾンおよびラジカルを利用して処理すべき臭気成分の酸化分解が行われている。図2には従来の脱臭装置の構成が模式的に示されている。この脱臭装置において、装置本体100の下流端にはファン101が配設されており、これにより脱臭すべき臭気成分を含む空気102がダクト103に吸引されると共に、脱臭処理後の空気104が排出される。ダクト103中には前記ファン101の上流側に放電極105が設けられており、この放電極105によって臭気成分を含む空気102中に放電されてオゾンおよびラジカルが発生するようにされている。これらオゾンおよびラジカルを含む空気106は放電極105の下流側に配設される脱臭触媒107において酸化分解され、清浄な空気として脱臭装置100から取り出される。
【0003】
ところで、前記従来の脱臭装置100を用いて脱臭を行う場合、放電極105に硝酸アンモニウム等の潮解性を有する塩が析出物として放電極に付着するという問題点がある。この放電極に対する酸化塩等の付着を防止する技術として、例えば特開平5−208116号公報に開示されているように、放電極表面を所定の温度に維持するヒータを設けるようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の脱臭装置100においては、前述のように放電極に酸化塩等が付着し、この付着した酸化塩等を取り除くために、放電極を頻繁に洗浄する必要がある。また、前述の特開平5−208116号公報には酸化塩等の付着を防止する技術が開示されているものの、放電極表面の温度を一定に維持するだけでは酸化塩等の付着を完全に防止するのは困難である。さらに、付着した酸化塩は潮解性を有するため、放電極が高湿度中にある場合、気体中の水蒸気を吸収して放電極の静電容量を増加させる恐れがある。そのため、放電極は正常な放電が出来なくなり、オゾンやラジカルの発生量が低下し、さらには放電極表面の絶縁性が低下し、放電が停止してオゾンおよびラジカルが発生しなくなるという不具合がある。
【0005】
本発明は前記不具合に鑑みてなされたもので、放電異常や放電極表面の絶縁低下による放電停止等を抑え正常な放電を維持することにより、オゾンおよびラジカルを高効率に発生させることできるオゾン・プラズマ脱臭装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、放電極表面に塩類が付着しても処理すべき成分を含んだ気体の湿度を低く維持すれば、前記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
すなわち、本発明によるオゾン・プラズマ脱臭装置は、
ダクト内を流れる処理すべき成分を含む気体に放電極により放電し、放電により発生するオゾンおよびラジカルによりその処理すべき成分を酸化分解するオゾン・プラズマ脱臭装置であって、
(a)前記ダクト内の放電極の上流側に設けられ、前記処理すべき成分を含む気体を加温してその気体の湿度を低くするためのヒータ、
(b)前記放電極の近傍における前記気体の湿度を検出する湿度検出手段および、
(c)この湿度検出手段からの出力に基づき前記気体の湿度が所定値以下になるように前記ヒータを制御する湿度制御手段、
を備えることを特徴とするものである。
【0008】
本発明において、ダクト内に流入した処理すべき成分を含んだ気体は、前記ヒータにより除湿された後、放電極へ流れる。この放電極の近傍における気体の相対湿度が前記湿度検出手段により検出され、この湿度検出手段からの出力に基づき、前記処理すべき成分を含んだ気体の湿度が所定値以下になるように、前記湿度制御手段によりヒータが制御される。
【0009】
前記処理すべき成分を含みかつ除湿された気体に放電され、この放電により発生するオゾンおよびラジカルにより処理すべき成分が酸化分解される。この酸化分解された成分を含む気体は、例えば触媒およびフィルタを通過し、清浄な気体として外部に取り出される。
【0010】
本発明によれば、ヒータおよび湿度制御手段により処理すべき成分を含む気体の湿度を所定値以下に維持することができるため、ヒータの下流側に設けられている放電極に除湿された気体を流入させることができる。従って、放電極表面に付着した酸化塩等を乾燥させることができるため、塩類の吸湿による放電異常および放電停止を防止することができる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明によるオゾン・プラズマ脱臭装置の具体的実施例について図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1には本発明の一実施例に係るオゾン・プラズマ脱臭装置の構成を説明する模式図が示されている。
【0015】
本実施例のオゾン・プラズマ脱臭装置1においては、処理すべき成分を含んだ空気2を下流側に設置される排気ファン3の作用により吸引して処理するための被処理空気吸引ダクト(以下「吸引ダクト」という。)4が設けられている。この吸引ダクト4の下流側には、混合ダクト5が設けられており、この混合ダクト5の下流側に、空気2を加温して除湿するヒータ6が配設され、ヒータ6の下流側にプレフィルタ7が設置されている。処理すべき成分を含んだ空気2は、ヒータ6,プレフィルタ7を通過し、除湿された空気8となる。この除湿された空気8の湿度は、プレフィルタ7の下流側に設置されている湿度検出手段としての湿度センサ9により検出され、この検出された信号が湿度制御装置10に入力されるようになっている。この湿度制御装置10においては、前記湿度センサ9からの入力信号に基づきヒータ6を制御するための制御量が換算される。こうして、空気8の湿度が所定値以下になるようにヒータ6が制御されている。
【0016】
前記除湿された空気8は、湿度センサ9の下流側にある放電極部11に流入する。この放電極部11内には放電極12が配置されており、この放電極12によりこの除湿された空気8に放電される。前記放電極部11を通過した空気13は、前記排気ファン3を通過する。この排気ファン3の下流側は、リターンダクト14および触媒15を備える排出ダクト16に分岐されており、この排出ダクト16中に設置される排気量調整ダンパ17およびリターンダクト14中に設置されるリターン量調整ダンパ18により、リターンダクト14側または排出ダクト16側に流す空気量が調整されている。このリターンダクト14の下流端が混合ダクト5の上流端に接続されている。また、リターンダクト14および吸引ダクト4には、流量計19および流量計20がそれぞれ設置されており、系内の空気量は、排気量調整ダンパ17,リターン量調整ダンパ18または吸引ダクト4の空気吸引口に設置される被処理空気量調整ダンパ21により制御される。
【0017】
前記排出ダクト16側に流入した空気は、触媒15およびその触媒15の下流側に設置されているアフタフィルタ22を通過して、排気口23から排出される。一方、リターンダクト14側に流入した空気は、混合ダクト5の上流端に還流され、再び混合ダクト5を経てヒータ6へ供給される。
【0018】
本実施例においては、処理すべき成分を含む空気がヒータ6により、相対湿度が所定値(80%以下が望ましい。)以下に維持されるので、放電極12に付着する酸化塩は、吸湿することがない。このため、放電異常や放電極表面の絶縁低下による放電停止等を防ぐことができ、正常な放電を維持することができる。
【0019】
本実施例において、排気量調節ダンパ16,リターン量調整ダンパ18または被処理空気量調整ダンパ21で系内の空気量を制御することにより、放電極を通過する空気8の線速度(20m/sec以上が望ましい。)を速くすることができる。このため、前記放電極12に付着した乾燥塩を飛散除去でき、放電極12を頻繁に洗浄する必要がなくなる。
【0020】
本実施例においては、リターンダクト14が設けられているので、ヒータ6で加温除湿した空気を再利用できるため、熱エネルギーの損失を防止することができる。また、空気が循環されることにより放電極12を通過する空気8の線速度を速められるため、大型ファン等の設備が必要でなくなる。
【0021】
本実施例においては、相対湿度が80%以下に維持されるように、湿度制御装置10が設定されているが、この湿度制御装置10においては湿度センサ9の設定値が可変とされているため、リターンダクト14を使用した場合、相対湿度を50%以下に維持させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例によるオゾン・プラズマ処理装置の構成を説明する模式図である。
【図2】図2は、従来の脱臭装置の構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 オゾン・プラズマ脱臭装置
4 被処理空気吸引ダクト
5 混合ダクト
6 ヒータ(除湿手段)
9 湿度センサ(湿度検出手段)
10 湿度制御装置(湿度制御手段)
12 放電極
14 リターンダクト
17 排気量調整ダンパ(線速度制御手段)
18 リターン量調整ダンパ(線速度制御手段)
21 被処理空気量調整ダンパ(線速度制御手段)
Claims (1)
- ダクト内を流れる処理すべき成分を含む気体に放電極により放電し、放電により発生するオゾンおよびラジカルによりその処理すべき成分を酸化分解するオゾン・プラズマ脱臭装置であって、
(a)前記ダクト内の放電極の上流側に設けられ、前記処理すべき成分を含む気体を加温してその気体の湿度を低くするためのヒータ、
(b)前記放電極の近傍における前記気体の湿度を検出する湿度検出手段および、
(c)この湿度検出手段からの出力に基づき前記気体の湿度が所定値以下になるように前記ヒータを制御する湿度制御手段、
を備えることを特徴とするオゾン・プラズマ脱臭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17247496A JP3717236B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | オゾン・プラズマ脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17247496A JP3717236B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | オゾン・プラズマ脱臭装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1015051A JPH1015051A (ja) | 1998-01-20 |
JP3717236B2 true JP3717236B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=15942666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17247496A Expired - Lifetime JP3717236B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | オゾン・プラズマ脱臭装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3717236B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100393171B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2003-07-31 | 사단법인 고등기술연구원 연구조합 | 배기가스 정화장치 |
JP6774345B2 (ja) * | 2017-01-26 | 2020-10-21 | アズビル株式会社 | ガス処理装置 |
JP6774346B2 (ja) * | 2017-01-26 | 2020-10-21 | アズビル株式会社 | ガス処理装置 |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP17247496A patent/JP3717236B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1015051A (ja) | 1998-01-20 |
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