JP3716614B2 - 光走査システム - Google Patents

光走査システム Download PDF

Info

Publication number
JP3716614B2
JP3716614B2 JP10517498A JP10517498A JP3716614B2 JP 3716614 B2 JP3716614 B2 JP 3716614B2 JP 10517498 A JP10517498 A JP 10517498A JP 10517498 A JP10517498 A JP 10517498A JP 3716614 B2 JP3716614 B2 JP 3716614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
optical scanning
reference signal
polygon motor
polygon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10517498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11295625A (ja
Inventor
達也 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP10517498A priority Critical patent/JP3716614B2/ja
Publication of JPH11295625A publication Critical patent/JPH11295625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3716614B2 publication Critical patent/JP3716614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光走査システムに係り、より詳しくは、ポリゴンミラー及びポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータを含んで構成されたポリゴンモータユニットを複数備えた光走査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像信号で変調された光ビームにより記録媒体を走査して画像の記録を行う画像記録装置等では、光ビームを走査する光走査装置として、複数の反射鏡面を外周に備えたポリゴンミラーをポリゴンモータによって高速で回転させると共に該ポリゴンミラーの反射鏡面の所定位置に光ビームを照射することにより、反射鏡面に対する光ビームの入射角度を時間の経過と共に変化させて光ビームの反射鏡面による反射方向を変化させるものが広く一般に用いられている。
【0003】
次に、図9及び図10を参照して、この種の従来の光走査装置の構成例について説明する。図9に示すように、この光走査装置10は、レーザビーム14を発生するレーザ光発生器12を備えており、レーザ光発生器12からのレーザビーム14の出射方向には、レーザビーム14を平行光とするコリメータレンズ16、及び複数(図9では8面)の反射鏡面21を外周に備えたポリゴンミラー20が順に配置されている。
【0004】
なお、ポリゴンミラー20は、ポリゴンモータユニット18内に立設された図示しない固定軸を中心として回転可能に配置された回転軸19に固着されている。また、ポリゴンモータユニット18内の後述する回転機構部40(図10も参照)に所定の電流を供給することによって、ポリゴンミラー20を図9矢印A方向に回転することができるようにポリゴンモータユニット18は構成されている。また、レーザ光発生器12から出射されたレーザビーム14は、記録すべき画像の画像情報で変調されている。
【0005】
一方、ポリゴンミラー20の反射鏡面21によるレーザビーム14の反射方向には、fθレンズ等により構成された集光光学系22が配置されていると共に、集光光学系22よりレーザビーム14の下流側でかつ後述する感光体ドラム28の走査開始位置より若干外側を通過するレーザビーム14を反射可能な位置に反射鏡24が配置されており、反射鏡24によるレーザビーム14の反射方向にはレーザビーム14の入射を検知した際に所定の検知信号を出力するSOSセンサ26が配置されている。
【0006】
また、集光光学系22よりレーザビーム14の下流側でかつ光走査装置10の外部には、記録媒体としての感光体ドラム28が配置されている。
【0007】
図10(A)に示すように、ポリゴンモータユニット18にはポリゴンミラー20の回転機構を制御する駆動制御ユニット42が備えられており、駆動制御ユニット42のCLK端子にはポリゴンミラー20の回転速度の基準となる周波数の基準クロック信号fo が入力されており、S/S端子にはポリゴンミラー20の回転駆動の開始及び終了を示すスタート/ストップ信号が入力されており、さらにRDY端子からはポリゴンミラー20が所望の回転速度で安定して回転している場合に生成されるレディ信号が出力されている。
【0008】
一方、駆動制御ユニット42の出力端はポリゴンミラー20、ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータ等を含んで構成された回転機構部40に接続されている。
【0009】
図10(B)に示すように、上記駆動制御ユニット42は、一方の入力端に基準クロック信号fo が入力された位相比較器44を備えており、位相比較器44の出力端は位相補正器46の入力端に接続されており、位相補正器46の出力端は回転駆動部48に接続されており、回転駆動部48の出力端は回転機構部40の図示しないステータコイルに接続されている。
【0010】
一方、ポリゴンモータユニット18は、速度検出器50を備えており、速度検出器50の出力端は位相比較器44の他方の入力端に接続されている。
【0011】
なお、図10(B)では、図10(A)に示したスタート/ストップ信号及びレディ信号については図示を省略している。
【0012】
次に、図9及び図11を参照して、図9に示した光走査装置10により光走査を行う場合の全体的な動作について説明する。なお、図11は、時間経過に伴う光走査の状態の変化を各々順に示した平面図であり、図9ではレーザビーム14のポリゴンミラー20の反射鏡面に対する入射方向を感光体ドラム28の方向とは異なる方向から入射する、所謂サイド入射型の場合について示したが、図11では、レーザビーム14を感光体ドラム28の方向から入射する、所謂正面入射型の場合について示している。
【0013】
まず、ポリゴンミラー20が図9矢印A方向に高速で回転される。その後、レーザ光発生器12からレーザビーム14が出射されて図示しない変調手段によって変調された後、ポリゴンミラー20の反射鏡面21(以下、第1の反射鏡面21という)に入射される。
【0014】
ポリゴンミラー20の第1の反射鏡面21で反射されたレーザビーム14は反射鏡24に入射された後に反射されてSOSセンサ26に入射される。この際、SOSセンサ26からレーザビーム14の検知信号が出力される(図11(A)参照)。この検知信号がSOSセンサ26から出力されるタイミングに基づいて光走査の開始点が走査毎に決定される。即ち、SOSセンサ26から検知信号が出力されるタイミングを基準として、レーザビーム14の出射開始角度が一定となるようにレーザ光発生器12が制御される。
【0015】
その後、ポリゴンミラー20の矢印A方向の回転に伴って、レーザビーム14は徐々に進行方向が偏向され、感光体ドラム28上を走査する(図11(B)及び図11(C)参照)。
【0016】
ポリゴンミラー20の回転が更に進んで、次の反射鏡面21(以下、第2の反射鏡面21という)が回転してくると、レーザビーム14は第2の反射鏡面21に入射されて該第2の反射鏡面21でも上述した第1の反射鏡面21と同様にレーザビーム14の偏向が行われる。この際、レーザビーム14が走査する間に感光体ドラム28は図9矢印B方向に所定距離だけ回転されることによって感光体ドラム28の記録面が図11(D)矢印C方向に移動されており、第2の反射鏡面21で反射及び偏向されたレーザビーム14は第1の反射鏡面21によるレーザビーム14の走査位置より若干ずれた位置に照射される(図11(D)及び図11(E)参照)。
【0017】
このようにして、走査毎のレーザビーム14が感光体ドラム28上の同一の位置に走査されることなく、感光体ドラム28表面に順次走査が行われて感光体ドラム28表面に画像(静電潜像)が記録される。
【0018】
次に、図10(A)及び(B)に示したポリゴンモータユニット18の動作について説明する。
【0019】
回転機構部40の回転体が回転すると、速度検出器50では、回転速度に比例した周波数とされた速度検出信号fm を位相比較器44に対して出力する。この速度検出信号fm は位相比較器44によって基準クロック信号fo と比較されて、各信号の位相差に応じた速度差信号Φp を位相補正器46に対して出力する。
【0020】
速度差信号Φp は位相補正器46を通過することにより電流制御信号Vm となって回転駆動部48に出力される。回転駆動部48では、入力された電流制御信号Vm の大きさに基づいて、回転機構部40の回転体を回転させるステータコイル電流Im の電流値を制御する。
【0021】
ここで、もし、速度検出信号fm の周波数が基準クロック信号fo の周波数より低かった場合は、位相比較器44から出力される速度差信号Φp は大きくなり、この結果、回転駆動部48はステータコイル電流Im を増加させ、回転機構部40の回転体の回転は加速される。一方、これとは逆に、速度検出信号fm の周波数が基準クロック信号fo の周波数より高かった場合は、ステータコイル電流Im は減少され、回転機構部40の回転体の回転は減速される。即ち、回転機構部40の回転体の回転速度は常に一定値に収束される。
【0022】
ところで、上述したような光走査装置10を複数台備えれば、総合的な走査速度が光走査装置10の台数に応じて向上することは自明の理である。また、カラー画像を形成するカラー画像形成装置等に光走査装置を適用する場合を考えると、各要素色毎にレーザビームを発生して画像を書き込む必要があるので、各要素色毎に光走査装置を用意する構成が、ごく自然な構成であるといえる。従って、高速プリンタやカラー複写機等においては、光走査装置を複数台搭載することが広く一般に行われている。
【0023】
図12は、このように複数台の光走査装置を備えたカラー画像形成装置の構成例を示している。同図に示すカラー画像形成装置では、4種類の要素色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)の各々に対応した、光走査装置10K及び感光体ドラム28K、光走査装置10C及び感光体ドラム28C、光走査装置10M及び感光体ドラム28M、光走査装置10Y及び感光体ドラム28Yが備えられている。
【0024】
また、4つの感光体ドラム28K、28C、28M、及び28Yの各々に記録された要素色毎の画像(静電潜像)を転写可能な位置に転写ベルト30が複数のローラに巻き掛けられて設置されている。
【0025】
このカラー画像形成装置では、各要素色毎に各々感光体ドラム28K、28C、28M、及び28Yに画像が記録された後、転写ベルト30を図12矢印D方向に回転させることによって各感光体ドラム28に記録された画像が転写ベルト30に転写され、その後、転写ベルト30の画像が転写された位置が出力紙32の搬入位置まで移動するタイミングに同期して出力紙32が図12矢印E方向に移動されることにより出力紙32上にカラー画像が形成される。
【0026】
このように、複数台の光走査装置により並列に光走査を行うことによって1つの画像を形成する場合は、各々独立して行われた光走査の結果得られた画像を合成しているので、各光走査装置が行う光走査は、予め定められたタイミングに従って正確に行う必要がある。
【0027】
図13(B)は、図12に示したカラー画像形成装置において、各光走査装置が予め定められたタイミングに従って正確に光走査を行った場合の転写ベルト30上の走査潜像の状態を示している。同図に示すように、この場合は、各光走査装置に1つずつ備えられた合計4つのポリゴンミラー20(図13(A)乃至(C)では、ポリゴンa、ポリゴンb、ポリゴンc、ポリゴンdと表現)による走査潜像の副走査方向(スキャン方向に直交する方向)の間隔は均一とされ、この結果として品質の高い画像を形成することができる。
【0028】
一方、図13(A)のタイミングチャートに示すように、4つのポリゴンミラーの各々のレーザビームの走査開始タイミングが、各ポリゴンミラーによる走査開始の基準となる基準信号To の1周期の立ち上がりのタイミングに一致していない場合は、図13(C)に示すように、最終的に合成された走査潜像の副走査方向の間隔が不均一となり、画像品質を著しく悪化させることになる。
【0029】
この走査開始タイミングのずれは、各光走査装置に設けられたポリゴンミラーの向きが不揃いな状態で回転しているために生ずるもので、この各ポリゴンミラーのずれの量を本明細書では回転位相角という単位で表わす。即ち、回転位相角は、基準となる任意のタイミングにおいて、ある1つのポリゴンミラーの反射鏡面の向きを基準にとり、このポリゴンミラーに対してその他のポリゴンミラーの反射鏡面の回転がどれだけ進んでいるか、または遅れているかを角度で表わしたものであり、通常は物理的な回転角度をポリゴンミラーの反射鏡面数倍した値となる。例えば、8面の反射鏡面を備えたポリゴンミラーの場合、物理的に45°ずれると最初の状態に戻るので、物理的に22.5°ずれた場合の回転位相角は180°であり、物理的に11.25°ずれた場合の回転位相角は90°である。なお、図13(A)では、Φa-b 、Φa-c 、及びΦa-d がポリゴンミラーaを基準とした場合のポリゴンミラーb、c、及びdの回転位相角に相当する。
【0030】
このように、全てのポリゴンミラーの回転位相角が0であれば副走査方向の走査潜像の間隔が均一となる筈であるが、実際には各光走査装置間の距離等によっても走査潜像の間隔は違ってくるため、各ポリゴンミラーの回転位相角が各光走査装置の配置上の関係で決まるオフセット値と一致する場合に走査潜像の間隔は均一となり、品質の高い画像を形成することができることになる。
【0031】
そこで通常は、各ポリゴンミラーを回転駆動しているポリゴンモータの回転速度を微調整して、所定の回転位相角に合わせ込むような制御が行われている。この場合、ポリゴンモータの回転速度を決める基準クロック信号のパルスエッジを各々個別に制御して、各々のポリゴンミラーの回転位相角を変化させる方式が一般に取り入れられている。
【0032】
図14は、このような方式の従来の光走査システム(光走査装置を複数台備えたもの)の構成例を示したものである。同図に示すように、この光走査システムでは、メインコントローラ60から各要素色毎に設けられた4台の光走査装置10K、10C、10M、及び10Yに対して各々個別に生成された基準信号62K、62C、62M、及び62Yが各々独立した配線で供給されていた。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14に示したような従来の光走査システムでは、上述したように各光走査装置に対して各々異なる基準信号を供給する必要があるため、メインコントローラから各光走査装置へ基準信号を供給するための配線ケーブルが光走査装置の数と同じ数だけ必要であり、また、光走査装置の台数が多くなると、メインコントローラと光走査装置との間の距離が増加して、必然的に配線ケーブルも長くなるので、この結果としてノイズの影響を受け易くなると共に、組み立ての際の作業工数も多くなって製造コストが高くなる、という問題点があった。
【0034】
本発明は、上記問題点を解消するために成されたものであり、耐ノイズ性が高く、かつ組み立ての際の作業工数を簡略化することができる光走査システムを提供することを目的としている。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の光走査システムは、複数の反射鏡面を有するポリゴンミラーと前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとを各々有する複数のポリゴンモータユニットを含んで構成された光走査システムであって、パルス幅が所定の長さより長い長パルスと、パルス幅が前記所定の長さより短い短パルスとにより構成され、各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるか、又は各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定される、前記ポリゴンミラーの反射鏡面の向きを制御するための基準となる基準信号を生成する基準信号生成手段と、各々前記複数のポリゴンモータユニットに設けられると共に、前記基準信号が各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるものである場合、当該基準信号の各パルスを検出し、検出したパルスが長パルスである場合は短パルス数をカウントするカウンタの計数値をリセットし、検出したパルスが短パルスである場合は前記カウンタをインクリメントして、当該カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値に到達した場合にポリゴンミラーの回転駆動を制御するための基準クロック信号を生成した後、前記カウンタの計数値をリセットする一方、前記基準信号が各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定されるものである場合、当該基準信号の各パルスを検出し、検出したパルスが短パルスである場合は前記カウンタをインクリメントし、検出したパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しい場合は前記基準クロック信号を生成した後に前記カウンタの計数値をリセットし、検出したパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しくない場合は前記カウンタの計数値をリセットする複数の基準クロック信号生成手段と、を備え、前記基準信号生成手段が生成した同一の基準信号を前記ポリゴンモータユニットの少なくとも2つに供給するものである。
【0036】
請求項1記載の光走査システムは、複数の反射鏡面を有するポリゴンミラーと該ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとを各々有する複数のポリゴンモータユニットを含んで構成されており、パルス幅が所定の長さより長い長パルスと、パルス幅が前記所定の長さより短い短パルスとにより構成され、各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるか、又は各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定される、上記ポリゴンミラーの反射鏡面の向きを制御するための基準となる基準信号が基準信号生成手段によって生成され、基準信号生成手段によって生成された同一の基準信号が上記ポリゴンモータユニットの少なくとも2つに供給される。
一方、前記同一の基準信号が供給されたポリゴンモータユニットでは、基準クロック信号生成手段により、前記基準信号が各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるものである場合、当該基準信号の各パルスが検出され、検出されたパルスが長パルスである場合は短パルス数をカウントするカウンタの計数値がリセットされ、検出されたパルスが短パルスである場合は前記カウンタがインクリメントされて、当該カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値に到達した場合にポリゴンミラーの回転駆動を制御するための基準クロック信号が生成された後、前記カウンタの計数値がリセットされる一方、前記基準信号が各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定されるものである場合、当該基準信号の各パルスが検出され、検出されたパルスが短パルスである場合は前記カウンタがインクリメントされ、検出されたパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しい場合は前記基準クロック信号が生成された後に前記カウンタの計数値がリセットされ、検出されたパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しくない場合は前記カウンタの計数値がリセットされる。
【0037】
従って、同一の上記基準信号が同時に供給されるポリゴンモータユニットでは、反射鏡面の向きを正確に制御することができ、正確なタイミングで光走査を行うことができる。なお、同一の基準信号を基準信号生成手段から少なくとも2つのポリゴンモータユニットに供給するための信号線の接続形態としては、デイジーチェーン状の接続、枝別れ型の接続、本線/支線型の接続等を適用することができる。
【0038】
このように請求項1記載の光走査システムによれば、複数のポリゴンモータユニットのうちの少なくとも2つに対して、パルス幅が所定の長さより長い長パルスと、パルス幅が前記所定の長さより短い短パルスとにより構成され、各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるか、又は各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定されるものとして生成した同一の基準信号を供給する形態としたので、同一の基準信号を供給するための接続線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる。
【0039】
また、請求項2記載の光走査システムは、請求項1記載の光走査システムにおいて、前記基準信号生成手段が生成した基準信号を、前記各ポリゴンモータの回転速度を制御するための基準信号としても利用することを特徴としたものである。
【0040】
請求項2記載の光走査システムによれば、請求項1記載の発明における基準信号生成手段が生成した基準信号が、各ポリゴンモータの回転速度を制御するための基準信号としても利用される。
【0041】
このように請求項2記載の光走査システムによれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、同一の基準信号が入力されたポリゴンモータユニットでは、入力された基準信号によってポリゴンミラーの回転速度をも制御することができるので、回転速度を制御するために要する回路を省略することができる。
【0042】
また、請求項3記載の光走査システムは、請求項2記載の光走査システムにおいて、前記同一の基準信号が供給される複数のポリゴンモータユニットにおいて、各々が有するポリゴンミラーは反射鏡面の向きを各々個別に変更することが可能であり、かつその変更量及び変更タイミングの指示は前記同一の基準信号によって行うことを特徴としたものである。
【0043】
請求項3記載の光走査システムによれば、請求項2記載の光走査システムの同一の基準信号が供給される複数のポリゴンモータユニットにおいて、各々が有するポリゴンミラーは反射鏡面の向きを各々個別に変更することが可能とされ、かつその変更量及び変更タイミングの指示が上記同一の基準信号によって行われる。
【0044】
このように請求項3記載の光走査システムによれば、請求項2記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、請求項2記載の発明における同一の基準信号が供給される複数のポリゴンモータユニットが各々有するポリゴンミラーの反射鏡面の向きが各々個別に変更可能であり、かつその変更量及び変更タイミングの指示を同一の基準信号によって行なうようにしたので、基準信号を変化させるのみで、同一の基準信号が供給されるポリゴンモータユニットの各々のポリゴンミラーの反射鏡面の向きだけを制御することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0046】
〔第1実施形態〕
まず、図1(A)を参照して、本第1実施形態に係る光走査システムの構成について説明する。
【0047】
同図に示すように、本第1実施形態に係る光走査システムは、本光走査システム全体の制御を行うメインコントローラ60を備えており、メインコントローラ60の位相基準信号αを出力する出力端は4種類の要素色(ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエロー)の各色に各々対応する画像を形成する4台の光走査装置10K、10C、10M、及び10Yに枝別れ型に接続されている。また、メインコントローラ60には、光走査装置10Kの位相を示す位相信号βを出力する出力端が接続されており、メインコントローラ60は、光走査装置10Kから入力された位相信号βとメインコントローラ60内のクロック64とに基づいて位相基準信号αを生成して、各光走査装置に枝別れ型の接続によって供給している。
【0048】
また、4台の光走査装置10によって偏向された各々のレーザビーム14の出射方向には感光体ドラム28K、28C、28M、及び28Yが各々配置されており、この4台の感光体ドラム28に接触可能に転写ベルト30が配置されている。なお、転写ベルト30は、図1矢印D方向へ移動されることによって4台の感光体ドラム28に形成された画像(静電潜像)を転写することができる。
【0049】
ここで、本第1実施形態に係る光走査システムでは、図13(B)に示すように転写ベルト30上に転写される全ての走査潜像の副走査方向の間隔が略均一になるように、各光走査装置10と各感光体ドラム28との間の配置間隔、及び転写ベルト30の搬送速度等が予め調整されている。
【0050】
また、4台の光走査装置10の内部には、供給された位相基準信号αを回転位相角の基準として使うか否かを切り替える図示しないスイッチが設けられており、該スイッチによりメインコントローラ60によって制御する光走査装置を予め選定することができる。
【0051】
以上のように構成された光走査システムでは、予め上記図示しないスイッチにより選定された光走査装置10によって、対応する感光体ドラム28上に光走査が行われた後、転写ベルト30を図1矢印D方向に移動することによって感光体ドラム28上に形成された静電潜像が各々転写ベルト30に転写される。
【0052】
以上説明したように、本第1実施形態に係る光走査装置10では、複数台の光走査装置10に対して同一の位相基準信号αを供給するための信号線を枝別れ型に接続する形態としたので、上記信号線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる。
【0053】
なお、本第1実施形態では、メインコントローラと4台の光走査装置との接続形態を図1(A)に示すような枝別れ型の接続とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図1(B)に示すような接続形態としても本実施形態と同様の効果、即ち信号線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる、という効果を奏することができる。
【0054】
図1(B)は、メインコントローラ60から回転速度の基準となる同一の速度基準信号γを枝別れ型の接続によって各光走査装置に供給し、かつ位相の基準となる位相基準信号αをデイジーチェーン状の接続により各光走査装置に供給する場合の構成例を示したものである。
【0055】
〔第2実施形態〕
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
【0056】
同図に示すように、本第2実施形態に係る光走査システムは、各光走査装置の位相及び回転速度の基準となる基準信号62をデイジーチェーン状の接続により各光走査装置に供給している。
【0057】
従って、本第2実施形態に係る光走査システムでは、上記第1実施形態と比較して、信号線の長さをより短くすることができ、耐ノイズ性をより高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数をより簡略化することができる。
【0058】
また、本第2実施形態に係る光走査システムでは、各光走査装置10にポリゴンモータの回転速度を決定するための信号源を持たせる必要がなく、ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータの駆動回路を簡略化することができると共に、各光走査装置10の回転速度と回転位相とを同時かつ動的に制御することができ、動作中に走査線位置の微妙な調整等を行うことができる。
【0059】
なお、本第2実施形態では、メインコントローラと4台の光走査装置との接続形態をデイジーチェーン状の接続とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本線/支線型の接続等としても信号線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる、という効果を奏することができる。
【0060】
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態に係る光走査システムの全体的な構成は図2に示したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0061】
まず、図3を参照して、4台の光走査装置10(図2も参照)内の構成について説明する。同図に示すように各光走査装置10内にはポリゴンモータユニット18’が備えられており、ポリゴンモータユニット18’には、前段からの基準信号62が入力されたパルス幅識別器70が備えられている。
【0062】
また、パルス幅識別器70の一方の出力端は長パルスカウンタ72の入力端に接続されており、長パルスカウンタ72の出力端は基準クロック生成器76の一方の入力端に接続されている。一方、パルス幅識別器70の他方の出力端は短パルスカウンタ74の入力端に接続されており、短パルスカウンタ74の出力端は基準クロック生成器76の他方の入力端に接続されている。なお、基準クロック生成器76には外部クロックが入力されており、基準クロック生成器76はこの外部クロックに基づいて作動する。
【0063】
さらに、基準クロック生成器76の出力端は駆動制御ユニット42のCLK端子に接続されている。なお、本第3実施形態における駆動制御ユニット42及び回転機構部40の構成は図10に示したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0064】
一方、各光走査装置10内には前段からの基準信号62が入力されたバッファ78が備えられており、バッファ78の出力端は次段の光走査装置10に接続されている。なお、上述した前段及び次段は、図2から明らかなように、対象とする光走査装置が光走査装置10Kである場合の前段はメインコントローラ60であると共に次段は光走査装置10Cであり、対象とする光走査装置が光走査装置10Cである場合の前段は光走査装置10Kであると共に次段は光走査装置10Mであり、対象とする光走査装置が光走査装置10Mである場合の前段は光走査装置10Cであると共に次段は光走査装置10Yであり、さらに対象とする光走査装置が光走査装置10Yである場合の前段は光走査装置10Mであると共に次段はない。
【0065】
なお、本第3実施形態に係る基準信号62は、図4に示すように、パルス幅が所定の長さより長いパルス(以下、長パルスという)と、パルス幅が上記所定の長さより短いパルス(以下、短パルスという)とにより構成されており、各短パルスが各光走査装置10における回転位相角の基準となっている。また、各短パルスと各光走査装置10との対応付けは、長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われる。即ち、例えば、長パルスの後の2つ目の短パルスは光走査装置10Kを基準とした光走査装置10Cの回転位相角Φ1-2 を意味し、同様に4つ目の短パルスは光走査装置10Kを基準とした光走査装置10Yの回転位相角Φ1-4 を意味する。
【0066】
また、本第3実施形態に係る各光走査装置10の配置位置は、各ポリゴンモータの回転位相角が90°ずつずれたとき、転写ベルト30上に合成された走査潜像の副走査方向の間隔が略均一となるように予め調整されている。
【0067】
次に、図3に示したポリゴンモータユニット18’の作用について説明する。なお、ポリゴンモータユニット18’における長パルスカウンタ72及び短パルスカウンタ74の計数値は、動作開始前に初期化が行われる。
【0068】
前段の光走査装置10(またはメインコントローラ60)から入力された基準信号62はパルス幅識別器70とバッファ78とに各々入力され、バッファ78に入力された基準信号62はバッファ78によって信号レベルを適当な大きさに調節され、次段の光走査装置10へと出力される。なお、当該ポリゴンモータユニット18’が光走査装置10Yのものである場合は次段はないので、出力信号はどこへも供給されない。
【0069】
パルス幅識別器70では、入力された基準信号62の各パルスのパルス幅が上記所定の長さと比較され、所定の長さより長い場合は長パルスカウンタ72に対して計数トリガ信号が出力され、短い場合は短パルスカウンタ74に対して計数トリガ信号が出力される。
【0070】
長パルスカウンタ72及び短パルスカウンタ74では、パルス幅識別器70からの計数トリガ信号を入力する毎に計数値がインクリメントされ、計数値が所定の設定値に達した場合にカウント完了信号が基準クロック生成器76に対して出力される。なお、本実施形態では、長パルスカウンタ72に対する設定値は1に、短パルスカウンタ74に対する設定値は、当該光走査装置10の配置順位に対応した値、即ち、例えば光走査装置が光走査装置10Kである場合は1が、光走査装置が光走査装置10Mである場合は3が、各々設定されている。
【0071】
基準クロック生成器76では長パルスカウンタ72及び短パルスカウンタ74から入力されたカウント完了信号に基づいて基準クロック信号fo が生成されて駆動制御ユニット42に出力される。駆動制御ユニット42では、図10で示した動作と同様の動作で回転機構部40の回転駆動の制御が行われる。
【0072】
以上の動作によって、各光走査装置10における基準クロック生成器76から駆動制御ユニット42に対して出力される基準クロック信号fo は、図4に示すように、各光走査装置10の回転位相角に対応したタイミングの信号となる。
【0073】
なお、本実施形態は電子回路によって実現されているが、全く同等の機能はマイクロプロセッサ等を用いて実現することも可能である。この場合の処理の流れはおおよそ図5のフローチャートで示したものとなる。
【0074】
まず、図5のステップ100では、基準信号62のパルスの検出待ちを行い、パルスを検出した際に肯定判定となってステップ102へ移行する。
【0075】
ステップ102では、検出されたパルスのパルス幅が上記所定の長さより長いか短いかの判定を行い、長い場合はステップ110へ移行して短パルス数をカウントするカウンタ(図3では短パルスカウンタ74に相当)の計数値をリセットした後に上記ステップ100へ戻る。
【0076】
一方、ステップ102においてステップ100で検出されたパルスのパルス幅が上記所定の長さより短いと判定された場合はステップ104へ移行して上記カウンタをインクリメントした後、ステップ106へ移行する。なお、このステップ100、ステップ102、ステップ104、及びステップ110は、図3のパルス幅識別器70の動作に相当している。
【0077】
ステップ106では、上記カウンタの計数値が予め設定された回数に到達したか否かを判定し、到達していない場合はステップ100へ戻り、到達した場合はステップ108へ移行する。なお、この際の予め設定された回数は、当該ポリゴンモータユニット18’が含まれる光走査装置10の配置順位を示す数であり、例えば対象としている光走査装置が光走査装置10Kの場合は1で、対象としている光走査装置が光走査装置10Cの場合は2である。
【0078】
ステップ108では、基準クロック信号fo を生成(図3では基準クロック生成器76の動作に相当)して駆動制御ユニットに出力し、次のステップ110では、上記カウンタの計数値をリセットし、その後ステップ100へ戻る。
【0079】
なお、図3に示したポリゴンモータユニット18’は、図6に示した簡単な構成で実現することができる。
【0080】
同図における80〜90の部分は、図3におけるパルス幅識別器70の動作を行う部分である。また、92、94は図3における短パルスカウンタ74の動作を行う部分であり、4種類の基準信号を出力することができる。なお、図3における長パルスカウンタ72は本実施形態では必要ないため、図6には含まれていない。また、96は図3における基準クロック生成器76の動作を行う部分であり、前段のシフトレジスタ92から出力されたパルス信号のデューティー比が略50%となるように加工する。なお、基準クロック生成器76の部分に、上述したデューティー比の変更の他に、ノイズ除去や信号レベルの安定化等の機能を持たせるようにしてもよい。
【0081】
以上詳細に説明したように、本第3実施形態に係る光走査システムでは、複数台の光走査装置10に対して基準信号62を入力するための信号線をデイジーチェーン状の接続により接続する形態としたので、上記信号線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる。
【0082】
また、本第3実施形態に係る光走査システムでは、光走査装置10の台数に相当する信号を重畳して1つの基準信号62として用いているので、複数の光走査装置10を見かけ上略同時に制御することができる。
【0083】
〔第4実施形態〕
本第4実施形態は、基準信号62として、図7に示すような長短2種類のパルス幅のパルスからなるパルス列を用いるものである。また、本第4実施形態に係る各光走査装置10の配置位置は、上記第3実施形態と同様に、各ポリゴンモータの回転位相角が90°ずつずれたとき、転写ベルト30上に合成された走査潜像の副走査方向の間隔が略均一となるように予め調整されている。
【0084】
図7に示す基準信号62は、パルス幅が所定の長さより長いパルス(以下、長パルスという)と、パルス幅が上記所定の長さより短いパルス(以下、短パルスという)とにより構成されており、短パルスの直後にきた長パルスの立ち下がりの信号エッジが、各々の光走査装置10の回転位相角の基準となっている。
【0085】
また、これらのパルスと各光走査装置10との対応付けは、長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定される。即ち、例えば、2つの長パルスに挟まれた短パルスの数が3であれば、その後の長パルスが光走査装置10Mの回転位相角の基準となり、同様に短パルスの数が1であれば、その後の長パルスが光走査装置10Kの回転位相角の基準となる。
【0086】
なお、この他の構成については、上記第3実施形態と略同一であるが、異なる点は、図3における長パルスカウンタ72の設定値が2であることと、基準クロック生成器76が駆動制御ユニット42へ出力する基準クロック信号f0 を生成する際の動作シーケンスのみである。より具体的には、上記第3実施形態では、短パルスカウンタ74から出力されたカウント終了信号に同期して基準クロック信号f0 を出力していたが、本第4実施形態では、長パルスカウンタ72から出力されたカウント終了信号に同期して基準クロック信号f0 を出力する。
【0087】
なお、本実施形態は電子回路によって実現されているが、全く同等の機能はマイクロプロセッサ等を用いて実現することも可能である。この場合の処理の流れはおおよそ図8のフローチャートで示したものとなる。
【0088】
まず、ステップ200では、基準信号62のパルスの検出待ちを行い、パルスを検出した際に肯定判定となってステップ202へ移行する。
【0089】
ステップ202では、検出されたパルスのパルス幅が上記所定の長さより長いか短いかの判定を行い、短い場合はステップ204へ移行して短パルスを計数するカウンタをインクリメントした後に上記ステップ200へ戻る。
【0090】
一方、ステップ202においてステップ200で検出されたパルスのパルス幅が上記所定の長さより長いと判定された場合はステップ206へ移行して上記カウンタの値をnに代入した後、次のステップ208では、nが予め設定された設定値と等しいか否かを判定し、等しい場合はステップ210へ移行し、等しくない場合はステップ212へ移行する。なお、この際の予め設定された設定値は、光走査装置10の配置順位を示す数であり、例えば光走査装置が光走査装置10Kの場合は1で、光走査装置が光走査装置10Cの場合は2である。
【0091】
ステップ210では、基準クロック信号fo を生成して駆動制御ユニットに出力し、次のステップ212では、上記カウンタの計数値をリセットし、その後ステップ200へ戻る。
【0092】
以上詳細に説明したように、本第4実施形態に係る光走査システムでは、複数台の光走査装置10に対して基準信号62を入力するための信号線をデイジーチェーン状の接続により接続する形態としたので、上記信号線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる。
【0093】
また、本第4実施形態に係る光走査システムでは、光走査装置10の台数に相当する信号を重畳して1つの基準信号62として用いているので、複数の光走査装置10を見かけ上略同時に制御することができる。
【0094】
なお、上記第3及び第4実施形態では、基準信号を図4及び図7に示すものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基準信号は各光走査装置10の対応付けができるものであればよく、この条件が満足されるあらゆるパターンの基準信号を適用することができることはいうまでもない。
【0095】
また、上記各実施形態では、本発明の光走査システムをカラー画像形成装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は複数の光走査装置を用いたあらゆる装置に適用することができ、例えば画像担体に記録された画像を読み取る画像読取装置に適用してもよい。
【0096】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、複数のポリゴンモータユニットのうちの少なくとも2つに対して、パルス幅が所定の長さより長い長パルスと、パルス幅が前記所定の長さより短い短パルスとにより構成され、各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるか、又は各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定されるものとして生成した同一の基準信号を供給する形態としたので、同一の基準信号を供給するための接続線の長さを短くすることができ、耐ノイズ性を高くすることができると共に、組み立ての際の作業工数を簡略化することができる、という効果が得られる。
【0097】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、同一の基準信号が入力されたポリゴンモータユニットでは、入力された基準信号によってポリゴンミラーの回転速度をも制御することができるので、回転速度を制御するために要する回路を省略することができる、という効果が得られる。
【0098】
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、請求項2記載の発明における同一の基準信号が供給される複数のポリゴンモータユニットが各々有するポリゴンミラーの反射鏡面の向きが各々個別に変更可能であり、かつその変更量及び変更タイミングの指示を同一の基準信号によって行なうようにしたので、基準信号を変化させるのみで、同一の基準信号が供給されるポリゴンモータユニットの各々のポリゴンミラーの反射鏡面の向きだけを制御することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光走査システムの概略構成を示す構成図である。
【図2】第2実施形態に係る光走査システムの概略構成を示す構成図である。
【図3】第3及び第4実施形態に係る光走査装置内のポリゴンモータユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】第3実施形態における基準信号の状態、及び該基準信号を用いてポリゴンモータユニットの内部で生成される基準クロック信号の状態を示すタイミングチャートである。
【図5】第3実施形態に係る各光走査装置内のポリゴンモータユニットの動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】第3実施形態に係るポリゴンモータユニットのより具体的な構成の一例を示す構成図である。
【図7】第4実施形態における基準信号の状態、及び該基準信号を用いてポリゴンモータユニットの内部で生成される基準クロック信号の状態を示すタイミングチャートである。
【図8】第4実施形態に係る各光走査装置内のポリゴンモータユニットの動作の手順を示すフローチャートである。
【図9】従来の画像形成装置における光走査装置の構成を示す構成図である。
【図10】(A)は従来の光走査装置内のポリゴンモータユニットの構成を示す構成図で、(B)は(A)に示した駆動制御ユニットの構成を示す構成図である。
【図11】従来の光走査装置における時間経過に伴う光走査の状態の変化を各々順に示した平面図である。
【図12】従来の光走査装置を複数台用いた場合の光走査システムの概略構成を示す構成図である。
【図13】(A)は従来の基準信号、各ポリゴンミラーの動作のタイミング及び各ポリゴンミラーの回転位相角の一例を示すタイミングチャートであり、(B)は各ポリゴンミラーの回転位相角が全て0である場合の転写ベルト上の走査潜像の状態を示す概略図であり、(C)は各ポリゴンミラーの回転位相角が(A)で示すようにずれた場合の転写ベルト上の走査潜像の状態を示す概略図である。
【図14】従来の光走査装置を複数台使用した場合の光走査システム内の接続状態を示す構成図である。
【符号の説明】
10 光走査装置
12 レーザ光発生器
18 ポリゴンモータユニット
20 ポリゴンミラー
21 反射鏡面
28 感光体ドラム
40 回転機構部
42 駆動制御ユニット
44 位相比較器
46 位相補正器
48 回転駆動部
50 速度検出器
60 メインコントローラ(基準信号生成手段)
62 基準信号
70 パルス幅識別器
72 長パルスカウンタ
74 短パルスカウンタ
76 基準クロック生成器

Claims (3)

  1. 複数の反射鏡面を有するポリゴンミラーと前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとを各々有する複数のポリゴンモータユニットを含んで構成された光走査システムであって、
    パルス幅が所定の長さより長い長パルスと、パルス幅が前記所定の長さより短い短パルスとにより構成され、各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるか、又は各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定される、前記ポリゴンミラーの反射鏡面の向きを制御するための基準となる基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    各々前記複数のポリゴンモータユニットに設けられると共に、前記基準信号が各短パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスを基準として幾つ目の短パルスであるかに基づいて行われるものである場合、当該基準信号の各パルスを検出し、検出したパルスが長パルスである場合は短パルス数をカウントするカウンタの計数値をリセットし、検出したパルスが短パルスである場合は前記カウンタをインクリメントして、当該カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値に到達した場合にポリゴンミラーの回転駆動を制御するための基準クロック信号を生成した後、前記カウンタの計数値をリセットする一方、前記基準信号が各パルスと各ポリゴンモータユニットとの対応付けが前記長パルスの直前に連続して入力される短パルスの数によって決定されるものである場合、当該基準信号の各パルスを検出し、検出したパルスが短パルスである場合は前記カウンタをインクリメントし、検出したパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しい場合は前記基準クロック信号を生成した後に前記カウンタの計数値をリセットし、検出したパルスが長パルスであり、かつ前記カウンタの計数値がポリゴンモータユニットの配置順位に対応した値と等しくない場合は前記カウンタの計数値をリセットする複数の基準クロック信号生成手段と、
    を備え、
    前記基準信号生成手段が生成した同一の基準信号を前記ポリゴンモータユニットの少なくとも2つに供給する光走査システム。
  2. 前記基準信号生成手段が生成した基準信号を、前記各ポリゴンモータの回転速度を制御するための基準信号としても利用することを特徴とした請求項1記載の光走査システム。
  3. 前記同一の基準信号が供給される複数のポリゴンモータユニットにおいて、各々が有するポリゴンミラーは反射鏡面の向きを各々個別に変更することが可能であり、かつその変更量及び変更タイミングの指示は前記同一の基準信号によって行うことを特徴とした請求項2記載の光走査システム。
JP10517498A 1998-04-15 1998-04-15 光走査システム Expired - Fee Related JP3716614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10517498A JP3716614B2 (ja) 1998-04-15 1998-04-15 光走査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10517498A JP3716614B2 (ja) 1998-04-15 1998-04-15 光走査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295625A JPH11295625A (ja) 1999-10-29
JP3716614B2 true JP3716614B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=14400323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10517498A Expired - Fee Related JP3716614B2 (ja) 1998-04-15 1998-04-15 光走査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3716614B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4099545B2 (ja) 2001-03-06 2008-06-11 フジノン株式会社 光学走査装置の光路構造
JP5082686B2 (ja) * 2007-08-30 2012-11-28 カシオ電子工業株式会社 印字ヘッド制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11295625A (ja) 1999-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3040643B2 (ja) 光走査装置
JP3716614B2 (ja) 光走査システム
US6172696B1 (en) Image forming apparatus having photosensitive drum driven by stepping motor
JP2004306292A (ja) 画像形成装置
EP0721127B1 (en) Raster output scanner for reducing color misregistration
JPH02170110A (ja) 光ビーム走査装置
JP2003341131A (ja) 画像形成装置
JP3596970B2 (ja) 光ビーム走査装置
JP2003191525A (ja) カラー画像形成装置及びその方法、プログラム並びに記憶媒体
JP4083935B2 (ja) 画像形成装置
JP2001051216A (ja) 光ビーム走査制御回路及びそれを用いた光学ユニット並びに画像形成装置
JP3452166B2 (ja) 光ビーム走査装置
JP2003021799A (ja) 画像形成装置
JP2003154703A (ja) 画像形成装置
JPH0990257A (ja) カラー画像形成装置
JP2794682B2 (ja) 画像形成装置
JPS6317052A (ja) レ−ザプリンタ
JPH10324019A (ja) 画像形成装置
JP3563926B2 (ja) 画像形成装置
JP2005010495A (ja) 走査光学装置
JP3568175B2 (ja) 光ビーム走査装置
JPH04316063A (ja) 多色印字装置
JP2000289247A (ja) 画像形成装置
JPH1138738A (ja) 画像形成装置
JPH09277594A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees