JP3716207B2 - 無菌水製造装置及び製造方法 - Google Patents

無菌水製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清水等の無菌水の製造装置及び方法に関し、特に缶、ペットボトル等の容器の洗浄、充填機の充填バルブの洗浄、或いは充填する飲料用の清水そのものの加熱殺菌処理を施す製造装置と方法に関する。
【従来の技術】
日本においては飲用の自然水が豊富であり、日常使用する水道水も良質の原水から取り込んでいたため、欧州に比べ、天然水、ミネラルウォータ等の飲料水の容器詰め製品の製造と普及が遅れていた。しかし、近来の良質の自然水に対する嗜好の差別化に伴い、各地方の有名な天然水の銘柄がペットボトルに充填されて市場に出回るようになってきている。また、緊急時の保存飲料水に対する需要も増加する傾向にある。
天然水の産地での容器充填は小規模に行われ、流通範囲が限定される場合が多かったので、容器の殺菌、洗浄は、洗剤と洗浄桶による手作業に準じた便宜的な洗浄方法により行われ、充填する天然水は殺菌処理をせずに充填するので、充填設備も小規模で間に合っていた。
しかし、最近では、全国的な保存飲料水の需要の高まりに従って、より大規模な容器詰飲料水の充填製造設備が求められるようになり、この設備の付帯部分として、長期間の保存にも飲料用としての品質が保証できるように、容器の殺菌、洗浄用のための大能力の連続無菌水製造設備が必要になってきた。
【0002】
従来の大規模な無菌水製造設備として、図4の無菌水製造装置の要素部品配置と原料清水のフロー図に示したような連続無菌水製造装置がある。この装置は、プレート方式の熱交換器を3組設け、それぞれ、常温の原料清水と加熱無菌水との熱交換用熱交換器E07、熱交換器E07で温められた原料清水を加熱蒸気010により殺菌可能な温度に再加熱する熱交換器H09、無菌水製造設備の稼動前に配管系統に高温無菌水を循環してプレ加熱殺菌した後に高温無菌水を充填温度や充填機の洗浄温度まで冷却するための冷却水014による熱交換器C012と、役割分担をさせているものである。02は清水の送水ポンプ、08はブースターポンプ、011は保熱用のホールディングチューブ、018は配管系統のプレ加熱殺菌時に熱水量を加減する熱水循環タンクである。
清水タンク01に貯溜されている原料清水は、送水ポンプ02で送られて熱交換器E07で加温され、ブースターポンプ08で加圧され、熱交換器H09で121℃〜135℃に加熱され、ホールディングチューブ011で所要時間保持された後、熱交換器E07の熱媒側に通されて原料清水と熱交換して温度を下げ、減圧弁013で圧力を下げて容器濯ぎリンサ015、充填機016、キャップ殺菌洗浄017等へ供給される。熱交換器C012は配管系統のプレ加熱殺菌後の高温無菌水の冷却時だけに使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来方式の連続無菌水製造装置は、3セクションのプレート式熱交換器を用いたもので、装置構造が複雑であり、プレート式熱交換器はプレート間に挟設されたパッキンの形状が複雑で数量が多いため、高熱で劣化したり、清掃時に傷ついたりし易く、原料清水の漏れや異物混入の虞がある。
本発明は、装置構造がより簡単で、パッキン等からの原料清水の漏れや異物混入の虞の少ない熱交換器を備えた構成の連続無菌水製造装置とこの装置を用いるときの無菌水製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点に対し本発明は、以下の各項に述べる特徴を有する手段により課題の解決を図る。
(1) 飲料の原料水を貯める清水タンクと、清水タンクの原料清水を送り出す送水ポンプと、戻り殺菌済熱水と熱交換して原料清水を加熱する第1の熱交換器と、第1の熱交換器で加熱された原料清水を加熱蒸気で殺菌温度に再加熱する第2の熱交換器と、第1の熱交換器から第2の熱交換器へ繋がる配管に設置された原料清水を加圧するブースターポンプと、第2の熱交換器で加熱された原料清水の温度制御手段と、第2の熱交換器で加熱された原料清水を一定時間温度保持して殺菌済水とするホールディングチューブと、ホールディングチューブから送出された殺菌済水を第1の熱交換器の熱媒側へ送り込む殺菌済水配管と、第1の熱交換器で低温の原料清水と熱交換した加熱殺菌済水の圧力を低下させる減圧手段と、減圧した殺菌済水をキャップ殺菌洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、また熱水循環タンクへ繋がっている循環水配管と、循環水配管と繋がる熱水循環タンクと、循環水配管から分岐して上記清水タンクへ繋がる分岐配管とで構成された無菌水製造装置。
【0005】
(2) 上記(1)の無菌水製造装置において、第1の熱交換器、第2の熱交換器はシェルとチューブを組み合わせた熱交換器とし、第1の熱交換器はシェル側に供給原料清水を通し、チューブ側に高い水圧を維持している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)を通して、加熱殺菌水に未殺菌の供給原料清水が侵入しないようにした無菌水製造装置。
(3) 上記(1)〜(2)の無菌水製造装置において、無菌水の圧力の減圧手段としてオリフィスを用いた無菌水製造装置。
(4) 上記(1)〜(3)の無菌水製造装置を用い、清水タンクの原料清水を第1の熱交換器へ送り、第1の熱交換器で戻り熱水と熱交換して昇温し、昇温した原料清水を第2の熱交換器に入る前にブースターポンプで加圧し、第2の熱交換器において加熱蒸気で加熱して加熱水とし、ホールディングチューブで加熱水を一定時間温度保持して殺菌処理した後、第1の熱交換器の熱媒側へ加熱水を送って新しい原料水と熱交換して水温を下げた後、オリフィスで殺菌済水の圧力を下げ、キャップ殺菌洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、余剰な殺菌済水は上記の分岐配管を通して清水タンクへ還流する無菌水製造方法。
【0006】
(5) 上記(4)の無菌水製造方法において、第1の熱交換器から送り出された殺菌済水を充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給せず、全てを熱水循環タンクへ回流し、熱水循環タンクから直接に前記送水ポンプで第1の熱交換器の原料水供給側へ送って熱水を循環させ、殺菌水の配管系のプリ殺菌洗浄を行わせるようにした無菌水製造方法。
(6) 上記(5)の無菌水製造方法によりプリ殺菌洗浄後、熱水循環配管に設置してあるドレーンから循環熱水の1部を排出すると同時に、残りの熱水を循環配管から清水タンクへ高温の殺菌済水を送り込み、ドレーンから排出する熱水量を漸次増加して循環する熱水量を減少させ、その熱水減少量に見合う常温の清水を清水タンクへ供給することにより、第1の熱交換器へ送られる循環水温度を徐々に下げて、戻りの循環配管内を無菌状態に保ったまま通常の殺菌水製造工程へ移行させるようにする無菌水製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の無菌水製造装置及び製造方法について、図に基づいて説明する。
図1は無菌水製造装置の無菌水製造工程における原料清水の流れを示すブロック図、図2は図1の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌工程の熱水の流れを示すブロック図、図3は図2の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌の後の図1に示す無菌水製造工程へ移行する時の熱水、清水の流れを示すブロック図である。
図において、1は飲料の原料清水を貯める清水タンクであり、清水タンク1へは純水9が補給される。清水タンク1には清水の水面レベルを検出するレベルセンサ27が設置され、レベルセンサ27が清水タンク1の水面レベル低下を検出すると、レベルセンサ27の検出信号が純水補給配管に設置されたダイアフラム作動弁28を作動して純水9を清水タンク1へ補充する。2は清水タンク1の原料清水を配管32を経て第1の熱交換器3へ送り出す送水ポンプであり、送水ポンプ2はインバータで回転数を制御されるACモータで駆動される。清水タンク1と送水ポンプ2とを結ぶ配管31には制御装置20からの作動指令fにより動作する作動弁26が設置されている。
【0008】
第1の熱交換器3はシェル&チューブ式であり、第1の熱交換器3はシェル側に送水ポンプ2で送水された原料清水を通し、チューブ側に高い水圧を維持している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)を通して熱交換を行っている。後述するようにチューブ側に通す加熱殺菌水は2〜3kgf/cmの圧力を有しているので、シェル側の未殺菌の原料清水が侵入する虞はない。第1の熱交換器3と第2の熱交換器5を繋ぐ配管33に設置されたブースターポンプ4は第1の熱交換器3で加熱された原料清水を、2〜3kgf/cmの圧力に加圧するもので、送水ポンプ2と連動させるために、インバータで回転数を制御されるACモータで駆動される。第2の熱交換器5もシェル&チューブ式であり、ブースターポンプ4で加圧された原料清水はチューブ側を通り、加熱蒸気6はシェル側に投入して原料清水を再加熱して殺菌温度(121〜135℃)まで昇温させる。第2の熱交換器5のシェル側に圧力安全弁29が設置されている。原料清水の温度は、第2の熱交換器5の出口側に繋がれた配管34に設置された温度検出センサ21の検出信号で作動するダイアフラム式流量調整弁22により加熱蒸気6の供給量を調整することにより原料清水の温度が制御される。
【0009】
第2の熱交換器5の出口側に繋がれた配管34と結合しているホールディングチューブ7は、第2の熱交換器5から流出する高温の原料清水を一定時間、温度保持が可能な長さを有しているチューブよりなり、ホールディングチューブ7から流出する高温の無菌処理済水は配管35により第1の熱交換器3のチューブ側へ送り込まれる。第1の熱交換器3で低温の原料清水と熱交換して約40℃に冷却された無菌処理済水は無菌水配管36に設置されたオリフィス8によって圧力を降下し、配管36によって送られる途中で分岐し、作動弁15を介して飲料充填製造装置のキャップ殺菌洗浄10、作動弁16を介して充填機11、作動弁17を介して容器濯ぎリンサ12等へ分配するようになっている。配管36は熱水循環タンク13に繋がれ、配管36の途中にはダイアフラム式の流量調整弁23によって開閉するドレーンDが設置されている。配管36と流量調整弁23の間の配管にドレーンDを冷水44で冷却するクーラー43が設置されている。41は配管36を流れる循環水の温度を検出する温度センサ、42は配管36内の圧力を検出する圧力検出センサである。作動弁15、16、17及び流量調整弁23は制御装置20の指令a,b,cと内蔵するプログラムによって作動される。
【0010】
配管36の熱水循環タンク13に近い位置から分岐配管38が分岐し、配管38の端部は清水タンク1内に開口している。分岐配管38には作動弁24が設置され、制御装置20の指令dにより開閉される。熱水循環タンク13の下部に循環配管37が設けられ、循環配管37は清水タンク1から流出する原料清水の配管31に合流している。循環配管37に作動弁25、清水の配管31に作動弁26が設置され、制御装置20の指令e,fにより開閉される。熱水循環タンク13に近い配管36に圧力安全弁30が設けられている。
【0011】
無菌水の製造工程を説明する。
作動弁25を閉じ、作動弁26を開いて清水タンク1から常温(25℃)の原料清水を配管31に通して送水ポンプ2に送り、原料清水は送水ポンプ2により配管32を通って第1の熱交換器3のシェル側へ送られる。原料清水は第1の熱交換器3でチューブ側の熱水と熱交換して昇温し、昇温した原料清水をブースターポンプ4で加圧して第2の熱交換器5のチューブ側へ送り、第2の熱交換器5において加熱蒸気6をシェル側へ投入して殺菌温度(121〜135℃)まで加熱する(原料清水はブースターポンプ4で加圧して3kgf/cmの圧力を有していれば原料清水がこの殺菌処理温度で沸騰することはない)。殺菌温度(121〜135℃)の原料清水は、ホールディングチューブ7内を流れて一定時間殺菌温度を保持して殺菌処理した後、配管35により、第1の熱交換器3のチューブ側へ送られる。第1の熱交換器3で前述の新しい原料清水と熱交換して約40℃に温度を降下した後、オリフィス8で殺菌済の原料清水の圧力を下げ、制御装置20の指令a,b,cに夫々従って、配管36から分岐する配管に備えられた作動弁15を開いてキャップ殺菌洗浄10、作動弁16を開いて充填機11(充填バルブの洗浄)、作動弁17を開いて容器濯ぎリンサ12等へ分配する。余剰の無菌水は作動弁24を開いた状態にして分岐配管38を通して清水タンク1へ回流させる。
【0012】
無菌水製造を開始する前に行う、装置の循環配管路のプリ熱水殺菌工程を図2に基づいて説明する。
清水タンク1を除く、熱水循環タンク13を含む水配管に清水を満たし、作動弁15、16、17、24、25及び流量調整弁23を閉じ、作動弁26を開いた状態で送水ポンプ2とブースターポンプ4を回して熱水循環タンク13までの水圧を約3kgf/cmに上昇した後、作動弁26を閉にし、作動弁25を開にして熱水循環配管を密閉し、送水ポンプ2とブースタポンプ4を回して水を循環し、第2の熱交換器5に加熱蒸気6を投入して水温を上昇させる。
【0013】
循環する水温は少なくとも121℃以上とし、所定時間を経過して装置のプリ熱水殺菌を完了したら、図3の如く作動弁25を閉じ流量調整弁23を開いて熱水を放出する。水温が沸点より高いので、このままでは流量調整弁23を通った後で水蒸気となって噴出する。これを避けるために、流量調整弁23を通る前に循環熱水配管に設置してあるクーラー43に冷水44を流入し、循環熱水を冷却して100℃以下にする。作動弁25を閉じると同時に作動弁26を開き、清水タンク1内の清水を送水ポンプ2により第1の熱交換器3へ送出する。第1の熱交換器3で熱交換をして冷却された循環熱水が100℃以下になったら(温度センサ41で検出する)、作動弁24を開いて循環熱水を清水タンク1へ戻し、常温の清水と混合して熱交換器へ送り通常の無菌水製造工程へ移行する。流量調整弁23を通して排出される循環熱水に見合った純水9が清水タンク1へ補給される。この間も送水ポンプ2、ブースターポンプ4も駆動され、第1、第2の熱交換器3、5における熱交換も行われ殺菌処理は続けられており、循環熱水の温度が40℃になり、圧力検出センサ42の検出圧力が常態の無菌水製造時の圧力に戻ったことを確認して流量調整弁23を閉じて通常の無菌水製造へと移行する。このようにすれば、製造装置の配管を無菌状態に保つことができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明の無菌水製造装置は、原料清水を第1の熱交換器へ送り、第1の熱交換器で戻り熱水と熱交換して昇温し、昇温した原料清水を第2の熱交換器に入る前にブースターポンプで加圧し、第2の熱交換器において加熱蒸気で加熱して加熱水とし、ホールディングチューブで加熱水を一定時間、温度保持して殺菌処理した後、第1の熱交換器の熱媒側へ加熱水を戻して新しい原料清水と熱交換した後、オリフィスで殺菌済水の圧力を下げて無菌水を製造し、容器洗浄、充填機等へ供給した後の余剰な殺菌済水は分岐配管を通して清水タンクへ還流するようにしているので、第1の熱交換器で熱回収ができ、特別な冷却水の供給をしなくても洗浄等に手頃な水温の無菌水を製造することができ、また、余剰な殺菌済水も回収でき、運転コストが経済的な無菌水製造装置である(請求項1、4)。
【0015】
2組の熱交換器はシェルとチューブ式とし、第1の熱交換器はシェル側に供給原料清水を通し、高い水圧を維持している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)をチューブ側に通しているので、殺菌済水に未殺菌の供給原料清水が侵入することを防止でき、熱回収効率が良好である。また、プレート式の熱交換器の場合は形状が複雑なパッキンを多数使っているので、分解手入れのときにパッキンの損傷や洗浄等の保守作業に多くの人手と時間がかかるが、シェルとチューブ式の熱交換器はパッキンは形状が単純で数が少なく、洗浄手入れも簡単で人手が掛からない(請求項2)。
殺菌済水の減圧手段に単純な形状のオリフィスを使用すれば水流に停滞する部分が殆ど無く、堆積物が付着する虞が無い(請求項3)。
【0016】
熱交換器を作動させたままの状態で殺菌済水を充填機、容器濯ぎリンサ等へ分配しないで熱水循環タンクへ回流し、熱水循環タンクからそのまま熱交換器の原料水供給側へ送って熱水を循環させることにより、容易に配管系のプリ殺菌洗浄を行わせることができる(請求項5)。
上記のプリ殺菌洗浄後、熱水循環配管を清水タンクに繋ぎ、熱水循環配管からドレーンする熱水量を漸次増加し、それに見合うように原料清水の供給量を増加させれば、特別の冷却装置を使用する事なく、製造装置の循環配管を無菌状態に保ったままクールダウンして通常の無菌水製造工程へ移行させることができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無菌水製造装置の無菌水製造工程における原料清水の流れを示すブロック図である。
【図2】図1の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌工程の熱水の流れを示すブロック図である。
【図3】図2の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌の後の図1に示す無菌水製造工程へ移行する時の熱水、清水の流れを示すブロック図である。
【図4】従来の無菌水製造装置の要素部品の配置と無菌水製造工程における原料清水の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 清水タンク
2 送水ポンプ
3 第1の熱交換器
4 ブースタポンプ
5 第2の熱交換器
6 加熱蒸気
7 ホールディングチューブ
8 オリフィス
10 キャップ殺菌洗浄
11 充填機
12 容器濯ぎリンサ
13 熱水循環タンク
15、16、17、24、25、26 作動弁
20 制御装置
23 流量調整弁
43 クーラー

Claims (6)

  1. 飲料の原料水を貯める清水タンクと、清水タンクの原料清水を送り出す送水ポンプと、戻り殺菌済熱水と熱交換して原料清水を加熱する第1の熱交換器と、第1の熱交換器で加熱された原料清水を加熱蒸気で殺菌温度に再加熱する第2の熱交換器と、第1の熱交換器から第2の熱交換器へ繋がる配管に設置された原料清水を加圧するブースターポンプと、第2の熱交換器で加熱された原料清水の温度制御手段と、第2の熱交換器で加熱された原料清水を一定時間温度保持して殺菌済水とするホールディングチューブと、ホールディングチューブから送出された殺菌済水を第1の熱交換器の熱媒側へ送り込む殺菌済水配管と、第1の熱交換器で低温の原料清水と熱交換した加熱殺菌済水の圧力を低下させる減圧手段と、減圧した殺菌済水をキャップ殺菌洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、また熱水循環タンクへ繋がっている循環水配管と、循環水配管と繋がる熱水循環タンクと、循環水配管から分岐して上記清水タンクへ繋がる分岐配管とで構成されたことを特徴とする無菌水製造装置。
  2. 請求項1に記載する無菌水製造装置において、第1の熱交換器、第2の熱交換器はシェルとチューブを組み合わせた熱交換器とし、第1の熱交換器はシェル側に低温の原料清水を通し、チューブ側に高い水圧を維持している高温の殺菌済水を通して、殺菌済水に未殺菌の供給原料清水が侵入しないようにしたことを特徴とする無菌水製造装置。
  3. 請求項1〜2に記載する無菌水製造装置において、無菌水の圧力の減圧手段としてオリフィスを用いたことを特徴とする無菌水製造装置。
  4. 請求項1〜3に記載する無菌水製造装置を用い、清水タンクの原料清水を第1の熱交換器へ送り、第1の熱交換器で殺菌済の戻り熱水と熱交換して昇温し、昇温した原料水を第2の熱交換器に入る前にブースターポンプで加圧し、第2の熱交換器において加熱蒸気で加熱して加熱水とし、ホールディングチューブで加熱水を一定時間温度保持して殺菌処理した後、第1の熱交換器の熱媒側へ殺菌済熱水を送って新しい原料清水と熱交換して水温を下げた後、オリフィスで殺菌済水の圧力を下げ、キャップ殺菌洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、余剰な殺菌済水は上記の分岐配管を通して清水タンクへ還流することを特徴とする無菌水製造方法。
  5. 請求項4に記載する無菌水製造方法において、第1の熱交換器から送り出された殺菌済水を充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給せず、全てを熱水循環タンクへ回流し、熱水循環タンクから直接に前記送水ポンプで第1の熱交換器の原料水供給側へ送って熱水を循環させ、殺菌水の配管系のプリ殺菌洗浄を行わせるようにしたことを特徴とする無菌水製造方法。
  6. 請求項5に記載の無菌水製造方法によりプリ殺菌洗浄後、熱水循環配管に設置してあるドレーンから循環熱水の1部を排出すると同時に、残りの熱水を循環配管から清水タンクへ高温の殺菌済水を送り込み、ドレーンから排出する熱水量を漸次増加して循環する熱水量を減少させ、その熱水減少量に見合う常温の清水を清水タンクへ供給することにより、第1の熱交換器へ送られる循環水温度を徐々に下げて、戻りの循環配管内を無菌状態に保ったまま通常の殺菌水製造工程へ移行させるようにしたことを特徴とする無菌水製造方法。
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