JP2003175384A - 無菌水製造装置及び製造方法 - Google Patents

無菌水製造装置及び製造方法

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JP2003175384A JP2001378006A JP2001378006A JP2003175384A JP 2003175384 A JP2003175384 A JP 2003175384A JP 2001378006 A JP2001378006 A JP 2001378006A JP 2001378006 A JP2001378006 A JP 2001378006A JP 2003175384 A JP2003175384 A JP 2003175384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構造がより簡単で、パッキン等からの原
料清水の漏れや異物混入の虞の少ない熱交換器を備えた
構成の連続無菌水製造装置と、この装置を用いるときの
無菌水製造方法を提供すること。 【解決手段】 原料清水を第1の熱交換器へ送り、第1
の熱交換器で戻り熱水と熱交換して昇温し、昇温した原
料清水を第2の熱交換器に入る前にブースターポンプで
加圧し、第2の熱交換器において加熱蒸気で加熱して加
熱水とし、ホールディングチューブで加熱水を一定時
間、温度保持して殺菌処理した後、第1の熱交換器の熱
媒側へ加熱水を戻して新しい原料清水と熱交換した後、
オリフィスで殺菌済水の圧力を下げて無菌水を製造し、
容器洗浄、充填機等へ供給した後の余剰な殺菌済水は分
岐配管を通して清水タンクへ還流するようにした無菌水
製造装置と方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清水等の無菌水の
製造装置及び方法に関し、特に缶、ペットボトル等の容
器の洗浄、充填機の充填バルブの洗浄、或いは充填する
飲料用の清水そのものの加熱殺菌処理を施す製造装置と
方法に関する。
【従来の技術】日本においては飲用の自然水が豊富であ
り、日常使用する水道水も良質の原水から取り込んでい
たため、欧州に比べ、天然水、ミネラルウォータ等の飲
料水の容器詰め製品の製造と普及が遅れていた。しか
し、近来の良質の自然水に対する嗜好の差別化に伴い、
各地方の有名な天然水の銘柄がペットボトルに充填され
て市場に出回るようになってきている。また、緊急時の
保存飲料水に対する需要も増加する傾向にある。天然水
の産地での容器充填は小規模に行われ、流通範囲が限定
される場合が多かったので、容器の殺菌、洗浄は、洗剤
と洗浄桶による手作業に準じた便宜的な洗浄方法により
行われ、充填する天然水は殺菌処理をせずに充填するの
で、充填設備も小規模で間に合っていた。しかし、最近
では、全国的な保存飲料水の需要の高まりに従って、よ
り大規模な容器詰飲料水の充填製造設備が求められるよ
うになり、この設備の付帯部分として、長期間の保存に
も飲料用としての品質が保証できるように、容器の殺
菌、洗浄用のための大能力の連続無菌水製造設備が必要
になってきた。
【0002】従来の大規模な無菌水製造設備として、図
4の無菌水製造装置の要素部品配置と原料清水のフロー
図に示したような連続無菌水製造装置がある。この装置
は、プレート方式の熱交換器を3組設け、それぞれ、常
温の原料清水と加熱無菌水との熱交換用熱交換器E0
7、熱交換器E07で温められた原料清水を加熱蒸気0
10により殺菌可能な温度に再加熱する熱交換器H0
9、無菌水製造設備の稼動前に配管系統に高温無菌水を
循環してプレ加熱殺菌した後に高温無菌水を充填温度や
充填機の洗浄温度まで冷却するための冷却水014によ
る熱交換器C012と、役割分担をさせているものであ
る。02は清水の送水ポンプ、08はブースターポン
プ、011は保熱用のホールディングチューブ、018
は配管系統のプレ加熱殺菌時に熱水量を加減する熱水循
環タンクである。清水タンク01に貯溜されている原料
清水は、送水ポンプ02で送られて熱交換器E07で加
温され、ブースターポンプ08で加圧され、熱交換器H
09で121℃〜135℃に加熱され、ホールディング
チューブ011で所要時間保持された後、熱交換器E0
7の熱媒側に通されて原料清水と熱交換して温度を下
げ、減圧弁013で圧力を下げて容器濯ぎリンサ01
5、充填機016、キャップ殺菌洗浄017等へ供給さ
れる。熱交換器C012は配管系統のプレ加熱殺菌後の
高温無菌水の冷却時だけに使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来方式の連続無菌水
製造装置は、3セクションのプレート式熱交換器を用い
たもので、装置構造が複雑であり、プレート式熱交換器
はプレート間に挟設されたパッキンの形状が複雑で数量
が多いため、高熱で劣化したり、清掃時に傷ついたりし
易く、原料清水の漏れや異物混入の虞がある。本発明
は、装置構造がより簡単で、パッキン等からの原料清水
の漏れや異物混入の虞の少ない熱交換器を備えた構成の
連続無菌水製造装置とこの装置を用いるときの無菌水製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し本発
明は、以下の各項に述べる特徴を有する手段により課題
の解決を図る。 (1) 飲料の原料水を貯める清水タンクと、清水タン
クの原料清水を送り出す送水ポンプと、戻り殺菌済熱水
と熱交換して原料清水を加熱する第1の熱交換器と、第
1の熱交換器で加熱された原料清水を加熱蒸気で殺菌温
度に再加熱する第2の熱交換器と、第1の熱交換器から
第2の熱交換器へ繋がる配管に設置された原料清水を加
圧するブースターポンプと、第2の熱交換器で加熱され
た原料清水の温度制御手段と、第2の熱交換器で加熱さ
れた原料清水を一定時間温度保持して殺菌済水とするホ
ールディングチューブと、ホールディングチューブから
送出された殺菌済水を第1の熱交換器の熱媒側へ送り込
む殺菌済水配管と、第1の熱交換器で低温の原料清水と
熱交換した加熱殺菌済水の圧力を低下させる減圧手段
と、減圧した殺菌済水をキャップ殺菌洗浄、充填機、容
器濯ぎリンサ等へ送給し、また熱水循環タンクへ繋がっ
ている循環水配管と、循環水配管と繋がる熱水循環タン
クと、循環水配管から分岐して上記清水タンクへ繋がる
分岐配管とで構成された無菌水製造装置。
【0005】(2) 上記(1)の無菌水製造装置にお
いて、第1の熱交換器、第2の熱交換器はシェルとチュ
ーブを組み合わせた熱交換器とし、第1の熱交換器はシ
ェル側に供給原料清水を通し、チューブ側に高い水圧を
維持している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)を通して、
加熱殺菌水に未殺菌の供給原料清水が侵入しないように
した無菌水製造装置。 (3) 上記(1)〜(2)の無菌水製造装置におい
て、無菌水の圧力の減圧手段としてオリフィスを用いた
無菌水製造装置。 (4) 上記(1)〜(3)の無菌水製造装置を用い、
清水タンクの原料清水を第1の熱交換器へ送り、第1の
熱交換器で戻り熱水と熱交換して昇温し、昇温した原料
清水を第2の熱交換器に入る前にブースターポンプで加
圧し、第2の熱交換器において加熱蒸気で加熱して加熱
水とし、ホールディングチューブで加熱水を一定時間温
度保持して殺菌処理した後、第1の熱交換器の熱媒側へ
加熱水を送って新しい原料水と熱交換して水温を下げた
後、オリフィスで殺菌済水の圧力を下げ、キャップ殺菌
洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、余剰な殺菌
済水は上記の分岐配管を通して清水タンクへ還流する無
菌水製造方法。
【0006】(5) 上記(4)の無菌水製造方法にお
いて、第1の熱交換器から送り出された殺菌済水を充填
機、容器濯ぎリンサ等へ送給せず、全てを熱水循環タン
クへ回流し、熱水循環タンクから直接に前記送水ポンプ
で第1の熱交換器の原料水供給側へ送って熱水を循環さ
せ、殺菌水の配管系のプリ殺菌洗浄を行わせるようにし
た無菌水製造方法。 (6) 上記(5)の無菌水製造方法によりプリ殺菌洗
浄後、熱水循環配管に設置してあるドレーンから循環熱
水の1部を排出すると同時に、残りの熱水を循環配管か
ら清水タンクへ高温の殺菌済水を送り込み、ドレーンか
ら排出する熱水量を漸次増加して循環する熱水量を減少
させ、その熱水減少量に見合う常温の清水を清水タンク
へ供給することにより、第1の熱交換器へ送られる循環
水温度を徐々に下げて、戻りの循環配管内を無菌状態に
保ったまま通常の殺菌水製造工程へ移行させるようにす
る無菌水製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の無菌水製造装置及び製造
方法について、図に基づいて説明する。図1は無菌水製
造装置の無菌水製造工程における原料清水の流れを示す
ブロック図、図2は図1の無菌水製造装置の配管路の熱
水殺菌工程の熱水の流れを示すブロック図、図3は図2
の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌の後の図1に示す
無菌水製造工程へ移行する時の熱水、清水の流れを示す
ブロック図である。図において、1は飲料の原料清水を
貯める清水タンクであり、清水タンク1へは純水9が補
給される。清水タンク1には清水の水面レベルを検出す
るレベルセンサ27が設置され、レベルセンサ27が清
水タンク1の水面レベル低下を検出すると、レベルセン
サ27の検出信号が純水補給配管に設置されたダイアフ
ラム作動弁28を作動して純水9を清水タンク1へ補充
する。2は清水タンク1の原料清水を配管32を経て第
1の熱交換器3へ送り出す送水ポンプであり、送水ポン
プ2はインバータで回転数を制御されるACモータで駆
動される。清水タンク1と送水ポンプ2とを結ぶ配管3
1には制御装置20からの作動指令fにより動作する作
動弁26が設置されている。
【0008】第1の熱交換器3はシェル&チューブ式で
あり、第1の熱交換器3はシェル側に送水ポンプ2で送
水された原料清水を通し、チューブ側に高い水圧を維持
している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)を通して熱交換
を行っている。後述するようにチューブ側に通す加熱殺
菌水は2〜3kgf/cmの圧力を有しているので、
シェル側の未殺菌の原料清水が侵入する虞はない。第1
の熱交換器3と第2の熱交換器5を繋ぐ配管33に設置
されたブースターポンプ4は第1の熱交換器3で加熱さ
れた原料清水を、2〜3kgf/cmの圧力に加圧す
るもので、送水ポンプ2と連動させるために、インバー
タで回転数を制御されるACモータで駆動される。第2
の熱交換器5もシェル&チューブ式であり、ブースター
ポンプ4で加圧された原料清水はチューブ側を通り、加
熱蒸気6はシェル側に投入して原料清水を再加熱して殺
菌温度(121〜135℃)まで昇温させる。第2の熱
交換器5のシェル側に圧力安全弁29が設置されてい
る。原料清水の温度は、第2の熱交換器5の出口側に繋
がれた配管34に設置された温度検出センサ21の検出
信号で作動するダイアフラム式流量調整弁22により加
熱蒸気6の供給量を調整することにより原料清水の温度
が制御される。
【0009】第2の熱交換器5の出口側に繋がれた配管
34と結合しているホールディングチューブ7は、第2
の熱交換器5から流出する高温の原料清水を一定時間、
温度保持が可能な長さを有しているチューブよりなり、
ホールディングチューブ7から流出する高温の無菌処理
済水は配管35により第1の熱交換器3のチューブ側へ
送り込まれる。第1の熱交換器3で低温の原料清水と熱
交換して約40℃に冷却された無菌処理済水は無菌水配
管36に設置されたオリフィス8によって圧力を降下
し、配管36によって送られる途中で分岐し、作動弁1
5を介して飲料充填製造装置のキャップ殺菌洗浄10、
作動弁16を介して充填機11、作動弁17を介して容
器濯ぎリンサ12等へ分配するようになっている。配管
36は熱水循環タンク13に繋がれ、配管36の途中に
はダイアフラム式の流量調整弁23によって開閉するド
レーンDが設置されている。配管36と流量調整弁23
の間の配管にドレーンDを冷水44で冷却するクーラー
43が設置されている。41は配管36を流れる循環水
の温度を検出する温度センサ、42は配管36内の圧力
を検出する圧力検出センサである。作動弁15、16、
17及び流量調整弁23は制御装置20の指令a,b,
cと内蔵するプログラムによって作動される。
【0010】配管36の熱水循環タンク13に近い位置
から分岐配管38が分岐し、配管38の端部は清水タン
ク1内に開口している。分岐配管38には作動弁24が
設置され、制御装置20の指令dにより開閉される。熱
水循環タンク13の下部に循環配管37が設けられ、循
環配管37は清水タンク1から流出する原料清水の配管
31に合流している。循環配管37に作動弁25、清水
の配管31に作動弁26が設置され、制御装置20の指
令e,fにより開閉される。熱水循環タンク13に近い
配管36に圧力安全弁30が設けられている。
【0011】無菌水の製造工程を説明する。作動弁25
を閉じ、作動弁26を開いて清水タンク1から常温(2
5℃)の原料清水を配管31に通して送水ポンプ2に送
り、原料清水は送水ポンプ2により配管32を通って第
1の熱交換器3のシェル側へ送られる。原料清水は第1
の熱交換器3でチューブ側の熱水と熱交換して昇温し、
昇温した原料清水をブースターポンプ4で加圧して第2
の熱交換器5のチューブ側へ送り、第2の熱交換器5に
おいて加熱蒸気6をシェル側へ投入して殺菌温度(12
1〜135℃)まで加熱する(原料清水はブースターポ
ンプ4で加圧して3kgf/cmの圧力を有していれ
ば原料清水がこの殺菌処理温度で沸騰することはな
い)。殺菌温度(121〜135℃)の原料清水は、ホ
ールディングチューブ7内を流れて一定時間殺菌温度を
保持して殺菌処理した後、配管35により、第1の熱交
換器3のチューブ側へ送られる。第1の熱交換器3で前
述の新しい原料清水と熱交換して約40℃に温度を降下
した後、オリフィス8で殺菌済の原料清水の圧力を下
げ、制御装置20の指令a,b,cに夫々従って、配管
36から分岐する配管に備えられた作動弁15を開いて
キャップ殺菌洗浄10、作動弁16を開いて充填機11
(充填バルブの洗浄)、作動弁17を開いて容器濯ぎリ
ンサ12等へ分配する。余剰の無菌水は作動弁24を開
いた状態にして分岐配管38を通して清水タンク1へ回
流させる。
【0012】無菌水製造を開始する前に行う、装置の循
環配管路のプリ熱水殺菌工程を図2に基づいて説明す
る。清水タンク1を除く、熱水循環タンク13を含む水
配管に清水を満たし、作動弁15、16、17、24、
25及び流量調整弁23を閉じ、作動弁26を開いた状
態で送水ポンプ2とブースターポンプ4を回して熱水循
環タンク13までの水圧を約3kgf/cmに上昇した
後、作動弁26を閉にし、作動弁25を開にして熱水循
環配管を密閉し、送水ポンプ2とブースタポンプ4を回
して水を循環し、第2の熱交換器5に加熱蒸気6を投入
して水温を上昇させる。
【0013】循環する水温は少なくとも121℃以上と
し、所定時間を経過して装置のプリ熱水殺菌を完了した
ら、図3の如く作動弁25を閉じ流量調整弁23を開い
て熱水を放出する。水温が沸点より高いので、このまま
では流量調整弁23を通った後で水蒸気となって噴出す
る。これを避けるために、流量調整弁23を通る前に循
環熱水配管に設置してあるクーラー43に冷水44を流
入し、循環熱水を冷却して100℃以下にする。作動弁
25を閉じると同時に作動弁26を開き、清水タンク1
内の清水を送水ポンプ2により第1の熱交換器3へ送出
する。第1の熱交換器3で熱交換をして冷却された循環
熱水が100℃以下になったら(温度センサ41で検出
する)、作動弁24を開いて循環熱水を清水タンク1へ
戻し、常温の清水と混合して熱交換器へ送り通常の無菌
水製造工程へ移行する。流量調整弁23を通して排出さ
れる循環熱水に見合った純水9が清水タンク1へ補給さ
れる。この間も送水ポンプ2、ブースターポンプ4も駆
動され、第1、第2の熱交換器3、5における熱交換も
行われ殺菌処理は続けられており、循環熱水の温度が4
0℃になり、圧力検出センサ42の検出圧力が常態の無
菌水製造時の圧力に戻ったことを確認して流量調整弁2
3を閉じて通常の無菌水製造へと移行する。このように
すれば、製造装置の配管を無菌状態に保つことができ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の無菌水製造装置は、原料清水を
第1の熱交換器へ送り、第1の熱交換器で戻り熱水と熱
交換して昇温し、昇温した原料清水を第2の熱交換器に
入る前にブースターポンプで加圧し、第2の熱交換器に
おいて加熱蒸気で加熱して加熱水とし、ホールディング
チューブで加熱水を一定時間、温度保持して殺菌処理し
た後、第1の熱交換器の熱媒側へ加熱水を戻して新しい
原料清水と熱交換した後、オリフィスで殺菌済水の圧力
を下げて無菌水を製造し、容器洗浄、充填機等へ供給し
た後の余剰な殺菌済水は分岐配管を通して清水タンクへ
還流するようにしているので、第1の熱交換器で熱回収
ができ、特別な冷却水の供給をしなくても洗浄等に手頃
な水温の無菌水を製造することができ、また、余剰な殺
菌済水も回収でき、運転コストが経済的な無菌水製造装
置である(請求項1、4)。
【0015】2組の熱交換器はシェルとチューブ式と
し、第1の熱交換器はシェル側に供給原料清水を通し、
高い水圧を維持している加熱殺菌後の被冷却水(熱水)
をチューブ側に通しているので、殺菌済水に未殺菌の供
給原料清水が侵入することを防止でき、熱回収効率が良
好である。また、プレート式の熱交換器の場合は形状が
複雑なパッキンを多数使っているので、分解手入れのと
きにパッキンの損傷や洗浄等の保守作業に多くの人手と
時間がかかるが、シェルとチューブ式の熱交換器はパッ
キンは形状が単純で数が少なく、洗浄手入れも簡単で人
手が掛からない(請求項2)。殺菌済水の減圧手段に単
純な形状のオリフィスを使用すれば水流に停滞する部分
が殆ど無く、堆積物が付着する虞が無い(請求項3)。
【0016】熱交換器を作動させたままの状態で殺菌済
水を充填機、容器濯ぎリンサ等へ分配しないで熱水循環
タンクへ回流し、熱水循環タンクからそのまま熱交換器
の原料水供給側へ送って熱水を循環させることにより、
容易に配管系のプリ殺菌洗浄を行わせることができる
(請求項5)。上記のプリ殺菌洗浄後、熱水循環配管を
清水タンクに繋ぎ、熱水循環配管からドレーンする熱水
量を漸次増加し、それに見合うように原料清水の供給量
を増加させれば、特別の冷却装置を使用する事なく、製
造装置の循環配管を無菌状態に保ったままクールダウン
して通常の無菌水製造工程へ移行させることができる
(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無菌水製造装置の無
菌水製造工程における原料清水の流れを示すブロック図
である。
【図2】図1の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌工程
の熱水の流れを示すブロック図である。
【図3】図2の無菌水製造装置の配管路の熱水殺菌の後
の図1に示す無菌水製造工程へ移行する時の熱水、清水
の流れを示すブロック図である。
【図4】従来の無菌水製造装置の要素部品の配置と無菌
水製造工程における原料清水の流れを示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 清水タンク 2 送水ポンプ 3 第1の熱交換器 4 ブースタポンプ 5 第2の熱交換器 6 加熱蒸気 7 ホールディングチューブ 8 オリフィス 10 キャップ殺菌洗浄 11 充填機 12 容器濯ぎリンサ 13 熱水循環タンク 15、16、17、24、25、26 作動弁 20 制御装置 23 流量調整弁 43 クーラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 一暢 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 3L103 AA13 BB01 CC02 4D034 BA03 CA06 CA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料の原料水を貯める清水タンクと、清
    水タンクの原料清水を送り出す送水ポンプと、戻り殺菌
    済熱水と熱交換して原料清水を加熱する第1の熱交換器
    と、第1の熱交換器で加熱された原料清水を加熱蒸気で
    殺菌温度に再加熱する第2の熱交換器と、第1の熱交換
    器から第2の熱交換器へ繋がる配管に設置された原料清
    水を加圧するブースターポンプと、第2の熱交換器で加
    熱された原料清水の温度制御手段と、第2の熱交換器で
    加熱された原料清水を一定時間温度保持して殺菌済水と
    するホールディングチューブと、ホールディングチュー
    ブから送出された殺菌済水を第1の熱交換器の熱媒側へ
    送り込む殺菌済水配管と、第1の熱交換器で低温の原料
    清水と熱交換した加熱殺菌済水の圧力を低下させる減圧
    手段と、減圧した殺菌済水をキャップ殺菌洗浄、充填
    機、容器濯ぎリンサ等へ送給し、また熱水循環タンクへ
    繋がっている循環水配管と、循環水配管と繋がる熱水循
    環タンクと、循環水配管から分岐して上記清水タンクへ
    繋がる分岐配管とで構成されたことを特徴とする無菌水
    製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する無菌水製造装置にお
    いて、第1の熱交換器、第2の熱交換器はシェルとチュ
    ーブを組み合わせた熱交換器とし、第1の熱交換器はシ
    ェル側に低温の原料清水を通し、チューブ側に高い水圧
    を維持している高温の殺菌済水を通して、殺菌済水に未
    殺菌の供給原料清水が侵入しないようにしたことを特徴
    とする無菌水製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2に記載する無菌水製造装置
    において、無菌水の圧力の減圧手段としてオリフィスを
    用いたことを特徴とする無菌水製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載する無菌水製造装置
    を用い、清水タンクの原料清水を第1の熱交換器へ送
    り、第1の熱交換器で殺菌済の戻り熱水と熱交換して昇
    温し、昇温した原料水を第2の熱交換器に入る前にブー
    スターポンプで加圧し、第2の熱交換器において加熱蒸
    気で加熱して加熱水とし、ホールディングチューブで加
    熱水を一定時間温度保持して殺菌処理した後、第1の熱
    交換器の熱媒側へ殺菌済熱水を送って新しい原料清水と
    熱交換して水温を下げた後、オリフィスで殺菌済水の圧
    力を下げ、キャップ殺菌洗浄、充填機、容器濯ぎリンサ
    等へ送給し、余剰な殺菌済水は上記の分岐配管を通して
    清水タンクへ還流することを特徴とする無菌水製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する無菌水製造方法にお
    いて、第1の熱交換器から送り出された殺菌済水を充填
    機、容器濯ぎリンサ等へ送給せず、全てを熱水循環タン
    クへ回流し、熱水循環タンクから直接に前記送水ポンプ
    で第1の熱交換器の原料水供給側へ送って熱水を循環さ
    せ、殺菌水の配管系のプリ殺菌洗浄を行わせるようにし
    たことを特徴とする無菌水製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の無菌水製造方法により
    プリ殺菌洗浄後、熱水循環配管に設置してあるドレーン
    から循環熱水の1部を排出すると同時に、残りの熱水を
    循環配管から清水タンクへ高温の殺菌済水を送り込み、
    ドレーンから排出する熱水量を漸次増加して循環する熱
    水量を減少させ、その熱水減少量に見合う常温の清水を
    清水タンクへ供給することにより、第1の熱交換器へ送
    られる循環水温度を徐々に下げて、戻りの循環配管内を
    無菌状態に保ったまま通常の殺菌水製造工程へ移行させ
    るようにしたことを特徴とする無菌水製造方法。
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