JP3716194B2 - 携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムに関し、特に、加速度センサーを備え、検出された加速度情報を用いて動作モードの制御を行う携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯電話装置にはマナーモードやドライブモードなどの、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが装備されているものがある。このマナーモードは、例えば突然の呼び出し通報により会議が中断されるといったことを防止する目的のためのものであり、起動中に呼び出された際に発信者に対して「只今電話に出る事ができません。しばらく経ってからお掛け直し下さい」のメッセージが流れるようにするものである。
【0003】
またドライブモードは、運転中の呼び出し通報によって運転が妨害されることを防ぐ目的のためのものであり、起動中に呼び出された際に発信者に対して「只今運転中の為、電話に出る事ができません。しばらく経ってからお掛け直し下さい」のメッセージが流れるようにするものである。
【0004】
こうしたマナーモードやドライブモードなどの、呼び出しを一時的に停止させる動作モードは、上記のような目的によるものであるため、起動中に呼び出し通報があっても所有者には呼び出しがあったことを通報しない。また、こうした動作モードは、上記のような目的によるものであるため、所有者が必要に応じて設定し、それら機能が必要なくなった場合には所有者自ら解除することにより着信時の呼び出しが再開されることとなっている。
【0005】
また、本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開2001−144853号公報に開示されている「携帯電話機」がある。これは、加速度を検出する手段を有し、検出された加速度パターンが予め記憶されている加速度パターンに当てはまる場合、予め設定された動作モードに切り替えるものである。
【0006】
また、本発明と技術分野の類似する先願発明例2として、特開平11−341570号公報に開示されている「移動携帯電話」がある。これは、加速度を検出する手段を有し、検出された加速度から速度を算出し、算出された速度が予め定められた値を超えると通話ができないようにするものである。
【0007】
また、本発明と技術分野の類似する先願発明例3として、本出願人により先に出願されている特願2000−038239号がある。これは、予めスケジュール記憶部に設定された日時に、自動的に無線部の機能を使用不可にするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯電話装置では、マナーモードやドライブモードなど呼び出しを一時的に停止させる動作モードを起動した際、会議や運転などが終了したにも関わらずその動作モードの解除を怠ると、所有者は発信者からの呼び出しに気づかない為に大事な用件を聞き逃すばかりか、発信者にも多大な迷惑を掛けてしまうことになりかねないものであった。
【0009】
また、先願発明例1は、予め記憶されている加速度パターンに当てはまる場合に、予め設定された動作モードに切り替えるものである。これは、自動車の運転時に通話不能とすることを主に想定したものであり、所有者が歩行状態になるときの検出など、特に人の動作に関わる検出では判断基準が粗くなってしまうものであった。
【0010】
また、先願発明例2と先願発明例3は、それぞれ単独では本発明と目的、効果とも異なるものである。また、先願発明例2と先願発明例3とを組み合わせると先願発明例1に近い技術的手段をつくることもできるが、予め設定された日時や速度によって制御するものであり、判断基準が粗くなってしまうものであった。
【0011】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、加速度情報による行動パターンの検出の信頼性を格段に向上させ、発信者からの呼び出しに気づかないことによる通報遅延を防止し、確実な呼び出し通報が期待できる携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、パターン格納手段に格納されている基準行動パターンとを比較することにより、所有者の現在の行動パターンを識別する識別手段と、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された場合に、識別手段により識別された行動パターンに基づいて動作モードを解除するように制御する制御手段と、を備え、パターン格納手段に格納される基準行動パターンは、所有者からの登録によって格納され、基準行動パターンの登録が、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、識別手段は、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対して登録された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが、比較によって同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、時間のカウントを行う計時手段を有し、制御手段は、起動されている動作モードに対応しない行動パターンが識別手段により識別されると、計時手段に該識別からの経過時間のカウントを開始させ、該カウントが指定された時間に達した際、動作モードを解除することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、起動されている動作モードに対応しない行動パターンが識別手段により識別され、計時手段による経過時間のカウントが開始された際、指定された時間に達する前に識別手段が行動パターンの変化を識別すると、計時手段による経過時間のカウントをリセットすることを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、動作モードの解除を報知する報知手段を有し、報知手段は、制御手段が動作モードを解除する際に報知を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、報知手段が、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせにより報知することを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、制御手段が、加速度検出手段が運動加速度の検出を指定された時間経過後に開始するように制御することを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明は、加速度検出手段による運動加速度の検出を開始させるまでの時間の指定を、所有者により指定させることを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の発明は、3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、を備える携帯電話装置で呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際に、該動作モードを解除する動作モード解除方法であって、所有者による基準行動パターンの登録を受ける登録工程と、登録工程の完了後に動作モードが起動された際、加速度検出手段が運動加速度の検出を開始する検出工程と、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、登録工程によりパターン格納手段に格納された基準行動パターンとを識別手段により比較し、所有者の現在の行動パターンを識別する識別工程と、識別手段により動作モードに対応しない行動パターンが識別された場合、計時手段により経過時間のカウントを開始する計時工程と、識別手段により識別される行動パターンが変化することなく計時手段によるカウントが指定された時間に達した場合、動作モードを解除する解除工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
請求項9記載の発明は、登録工程では、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、識別工程では、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対してパターン格納手段に格納された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別することを特徴とする。
【0022】
請求項10記載の発明は、計時工程で経過時間のカウントを開始した後、カウントが指定された時間に達するよりも前に、識別手段により識別される行動パターンが変化した場合、計時手段は経過時間のカウントをリセットすることを特徴とする。
【0023】
請求項11記載の発明は、解除工程により動作モードを解除する際、解除したことを報知手段が報知することを特徴とする。
【0024】
請求項12記載の発明は、報知手段による報知が、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせによることを特徴とする。
【0025】
請求項13記載の発明は、検出工程では、登録工程の完了後に動作モードが起動された際、加速度検出手段による加速度の検出を開始することなく、計時手段により経過時間のカウントを開始し、該カウントが指定された時間に達してから加速度検出手段による加速度の検出を開始することを特徴とする。
【0026】
請求項14記載の発明は、検出工程での加速度検出手段による加速度の検出を開始するまでの時間は、所有者により指定させることを特徴とする。
【0027】
請求項15記載の発明は、3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、を備える携帯電話装置のプログラムであって、携帯電話装置に、所有者による基準行動パターンの登録を受ける登録処理と、登録処理の完了後に、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際、加速度検出手段に運動加速度の検出を開始させる検出処理と、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、登録処理によりパターン格納手段に格納された基準行動パターンとを識別手段により比較させ、所有者の現在の行動パターンを識別する識別処理と、識別手段により動作モードに対応しない行動パターンが識別された場合、計時手段に経過時間のカウントを開始させる計時処理と、識別手段により識別される行動パターンが変化することなく計時手段によるカウントが指定された時間に達した場合、動作モードを解除する解除処理と、を実行させることを特徴とする。
【0028】
請求項16記載の発明は、登録処理では、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、識別処理では、加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対してパターン格納手段に格納された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別させることを特徴とする。
【0029】
請求項17記載の発明は、計時処理で経過時間のカウントを開始した後、カウントが指定された時間に達するよりも前に、識別手段により識別される行動パターンが変化した場合、計時手段に経過時間のカウントをリセットさせることを特徴とする。
【0030】
請求項18記載の発明は、解除処理により動作モードを解除する際、解除したことを報知手段に報知させることを特徴とする。
【0031】
請求項19記載の発明は、報知手段による報知が、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせによることを特徴とする。
【0032】
請求項20記載の発明は、検出処理では、登録処理の完了後に動作モードが起動された際、加速度検出手段に加速度の検出を開始させることなく、計時手段に経過時間のカウントを開始させ、該カウントが指定された時間に達してから加速度検出手段に加速度の検出を開始させることを特徴とする。
【0033】
請求項21記載の発明は、検出処理での加速度検出手段による加速度の検出を開始するまでの時間は、所有者により指定させることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムを図面を用いて詳細に説明する。ここで、本発明に係る携帯電話装置にはマナーモードやドライブモードなどの、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが装備されているものとする。
【0035】
図1は、本発明の第1の実施形態としての携帯電話機の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係る携帯電話機100は、加速度センサ部1と、行動検出部2と、パターン格納部3と、行動識別部4と、主制御部5と、無線通信部6と、アンテナ7と、表示部8と、マイク9と、スピーカ10と、通報部11と、タイマ部12と、キー入力部13と、を有して構成される。
【0036】
図1に示す各部について、以下に説明する。
加速度センサ部1は、3次元方向に加えられる運動加速度を検出する。行動検出部2は、携帯電話機100の所持されている方向(水平方向、鉛直方向に対する角度)を検出し、加速度センサ部1により検出された運動加速度の情報を補正し、X,Y,Z方向それぞれにかかる加速度を検出する。こうして、加速度センサ部1と行動検出部2とが、加速度検出手段として動作することとなる。
【0037】
パターン格納部3は、行動パターンを識別する際の基準となる基準行動パターンを格納するものであり、不揮発性の読み書き可能メモリであることが望ましい。この基準行動パターンは、3次元のX,Y,Z方向それぞれにおける加速度の時間推移情報によって定義され、1つの基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能である。この加速度の時間推移情報は所有者により登録されるものであるが、登録がまだされていない状況では、予め格納されている初期設定としての基準行動パターンを用いることとする。
【0038】
行動識別部(識別手段)4は、行動識別部2により補正されたX,Y,Z方向それぞれにかかる加速度のデータと、パターン格納部3に格納されている基準行動パターンである加速度の時間推移情報とを比較することにより、所有者の現在の行動パターンを識別する。
【0039】
主制御部5はCPUなどで構成され、不図示のメモリに格納されるプログラムによって携帯電話機100全体の動作の制御を行う。
【0040】
無線通信部6は、アンテナ7により公衆用無線基地局などと送信信号や受信信号の送受信を行う。
表示部8は液晶ディスプレイなどであり、無線通信部6での通信状態を示す画面や所有者に機能を選択させる際の画面など、各種の画面を表示する。そして、マイク9とスピーカ10とにより、所有者は電話機としての会話を行う。
【0041】
通報部(報知手段)11は、主制御部5が、呼び出しを一時的に停止させる動作モードを解除した際、ブザーなどの警告音の鳴動、バイブレータの振動、LEDなどの発光素子による発光によって解除したことを所有者に報知する。なお、この発光素子による発光は、点灯に限定されず、点滅などでもよい。
【0042】
タイマ部(計時手段)12は、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際、起動されてからの経過時間をカウントする。
【0043】
キー入力部13は、電話番号を入力するためのダイヤルキーや、表示部8に表示された各種機能による選択を行うキーなど、所有者が各種の機能における入力を行うためのものである。
【0044】
本発明に係る携帯電話装置は、上記のような構成を有することにより、呼び出しを一時的に停止させる動作モードを所有者が起動したにもかかわらず、その動作モードに対応しない動作を指定された時間よりも長く続けた場合に、その動作モードを主制御部5により解除する動作モード解除機能を備えている。
【0045】
次に、本発明の第1の実施形態としての携帯電話機の動作について説明する。まず、本携帯電話機の動作モード解除機能を使用するために、基準行動パターンの登録を行う。
【0046】
基準行動パターンは、予め「歩く」、「座る」、「乗り物に搭乗」、などいくつかの行動パターンについて、パターン格納部3に初期設定として格納されている。この初期設定としての基準行動パターンの数は、メモリ容量などによって適宜定めることとしてよい。所有者からの登録が行われない間は、これらの初期設定としての基準行動パターンである、3次元のX,Y,Z方向それぞれにおける加速度の時間推移情報が用いられることとなる。
【0047】
所有者による基準行動パターンの登録は、上述した初期設定としての基準行動パターンのそれぞれに対して行うこととする。そして、1つの基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であることとする。たとえば、「歩く」という行動パターンにおける基準行動パターンには、「歩く1」、「歩く2」・・・と複数の登録が可能となっている。このように複数の登録を可能としているのは、同じ「歩く」という動作についてもでこぼこ道や階段、平地や上り坂など周辺状況の違いによって所有者の動きも異なるものとなり、その異なりを含めて1つの「歩く」という行動パターンとして識別できるようにするためである。こうして周辺状況による様々な動作を登録することにより、行動パターンの識別の信頼性を格段に高めることができる。
【0048】
図2は、登録時の表示部8による表示画面の例を示す図である。図2に示すように基準行動パターンの登録には、まず表示部8に表示される各種の行動パターンから1つを所有者がキー入力部13により選択する。図2は、予め基準行動パターンが格納されている「歩く」、「座る」、「立つ」、「乗り物に搭乗」の4つの行動パターンの内、「歩く1」を選択した状態の例を示すものである。この状態から所有者が歩きながらキー入力部13によりスタートを入力すると、予め指定された時間だけ加速度センサ部1は運動加速度を検出し、検出された運動加速度の情報を行動検出部2は3次元のX,Y,Z方向のそれぞれの加速度に補正し、補正された加速度の時間推移情報が主制御部5の制御によりパターン格納部3に格納されることとなる。この登録の際の動作は他の行動パターンについても同様であり、こうした登録をそれぞれの行動パターンについてなるべく多く行うことによりその所有者に対する識別の信頼性を高めることとなる。こうした登録によりパターン格納部3に格納された加速度の時間推移情報は、それぞれの基準行動パターンを示すものとして行動識別部4による識別に用いられることとなる。
【0049】
なお、上記の登録時の動作では、加速度センサ部1は予め指定された時間だけ検出を行うこととしているが、この加速度センサ部1で検出する時間であり、パターン格納部3に格納される加速度の時間推移情報の時間幅となる登録時間は、所有者により入力することとしてもよい。この場合、図2に示す表示画面には登録時間の入力部がさらに設けられることとなる。また、この登録時間と、1つの行動パターンにおける登録の数とは、メモリの容量の範囲で登録が可能であることとしてよい。
【0050】
図3は、パターン格納部3に格納される基準行動パターンの一例を示す図であり、各行に(a)から(d)それぞれの行動パターン、各列にX,Y,Zそれぞれの方向を示し、それぞれのグラフはその交点の行動パターンと方向における加速度の時間推移情報を表すものである。
【0051】
図3に示すように、基準行動パターンはX,Y,Zそれぞれの方向における3次元の加速度の時間推移情報により定義される。図3に示すそれぞれのグラフでは横軸を時間、縦軸をそれぞれの方向における加速度の大きさとして、加速度が時間の経過によって推移していく様子を表している。
【0052】
図3(a)は所有者が歩行している状態、図3(b)および図3(c)は立ったり座ったりしている状態、図3(d)は乗り物に搭乗している状態の加速度の時間推移情報の一例をそれぞれ示している。上述したように1つの行動パターンでも周辺状況などにより様々なグラフとなることが想定されるため、こうした加速度の時間推移情報を基準行動パターンとして多く登録しておくことにより、行動パターンの識別の信頼性を格段に高めるようにするものである。
【0053】
図4は、動作モード解除機能を設定するための、表示部8による設定画面の一例を示す図である。ここで、第1の実施形態としての携帯電話装置は、呼び出しを一時的に停止させる動作モードとして、マナーモードとドライブモードとを有していることとして説明する。
【0054】
設定画面は、解除機能使用選択81と、継続指定時間82と、通報手段選択83との設定箇所を有し、それぞれの設定状態は下線を付けた部分によって示される。また、それぞれの設定はキー入力部13により行われることとする。
【0055】
解除機能使用選択81は、マナーモードやドライブモードを起動した時に、その動作モードに対して動作モード解除機能を使用するか否かを選択するための設定箇所である。
【0056】
継続指定時間82は、マナーモードやドライブモードが起動された後に、その動作モードに対応しない行動パターンが行動識別部4により識別された際、その対応しない行動パターンが識別されてからその動作モードを解除するまでの時間を入力(指定)するための設定箇所である。
【0057】
通報手段選択83は、動作モード解除機能によりマナーモードやドライブモードが解除された際、通報部11により報知する方法を選択するための設定箇所である。図4ではVIBがバイブレータの振動による触覚の報知、鳴音が警告音の鳴動による聴覚の報知、LEDがLEDの発光による視覚の報知をそれぞれ表している。
【0058】
図4は上述したそれぞれの設定箇所で、マナーモードとドライブモードとの両方について動作モード解除機能を採用し、それぞれの動作モードに対応しない行動パターンが10分間継続した場合にはその動作モードを解除し、解除した旨をバイブレータの振動と、警告音の鳴動と、LEDの発光とによって所有者に報知するように設定した状態を示すものである。すなわち、マナーモードを起動した際には、乗り物への搭乗など通常歩行以上の運動加速度が加わる行動パターンが10分間継続すると、マナーモードを解除するとともに解除した旨を上記によって報知する設定である。また、ドライブモードを起動した際には、歩行状態が10分間継続するとドライブモードを解除するとともに解除した旨を上記によって報知する設定である。なお、設定(指定)した継続指定時間が経過する前に行動パターンが変化した場合には、動作モードが起動されてからの経過時間をカウントしていたタイマ部12のカウントはリセットされ、マナーモードやドライブモードはそのまま起動状態を継続することとなる。
【0059】
次に、本発明の第1の実施形態としての携帯電話機が、動作モード解除機能を設定して動作モードを起動した後の動作について、図5を用いて説明する。図5は、本携帯電話機がマナーモードかドライブモードを起動した際の処理動作を示すフローチャートである。
【0060】
携帯電話機100を携帯している所有者が、マナーモードもしくはドライブモードを起動すると(ステップS1)、加速度センサ部1は所有者の行動による運動加速度、例えば歩行した時に発生する上下方向の振動などを検出し、検出されたX軸、Y軸およびZ軸に生ずる、各方向の加速度信号を行動検出部2へ送る(ステップS2)。行動検出部2は、送られてきた加速度信号を携帯電話機100の携帯されている方向に基づいて補正する。
【0061】
こうして補正された加速度のデータを、行動識別部4はマナーモードもしくはドライブモードの起動後、常時もしくは予め定められた一定時間ごとに行動検出部2から受け取り、パターン格納部3に格納されている基準行動パターンと比較を行い、所有者の現在の行動パターンを識別する(ステップS3)。この行動識別部4による比較は、行動検出部2から送られてくる加速度のデータを経過時間によってまとめた加速度の時間推移情報と、パターン格納部3に格納されている基準行動パターンである加速度の時間推移情報とがある一定の許容範囲内で合致するか否かを順に検索していくこととなる。この基準行動パターンは、1つの基準行動パターンに対して図3に示す加速度の時間推移情報が複数登録可能であり、こうした複数の加速度の時間推移情報がパターン格納部3に格納されているため、上述した行動識別部4での比較により1つの基準行動パターンに対して格納された複数の加速度の時間推移情報の何れかが、行動検出部2から送られてくる加速度の時間推移情報とある一定の許容範囲内で合致すると判定される(同一と識別される)と、合致すると判定された加速度の時間推移情報を含むその1つの基準行動パターンの表す「歩く」、「座る」などの行動パターンが、所有者の現在の行動パターンであると識別されることとなる。このように基準行動パターンは所有者によって複数の加速度の時間推移情報を登録することとしているため、上記のある一定の許容範囲はやや狭めに設定することとしてよい。また、基準行動パターンの検索は、図2に示すように基準行動パターンが「歩く」、「座る」、「立つ」、「乗り物に搭乗」の4つである場合、そのいずれかに合致するか否かを検索することとなる。
【0062】
こうして識別された行動パターンを行動識別部4は主制御部5へ送る(ステップS4)。ここでマナーモードが起動している場合(ステップS5)、会議中を想定していることから、乗り物への搭乗などにより通常歩行する以上の速度の行動パターンとして識別されると、主制御部5はタイマ部12に経過時間のカウントを開始させる。このカウントが設定画面の継続指定時間82で設定された時間(n分間)になるまで行動識別部4により識別される行動パターンが変化しない場合(ステップS6)、主制御部5はマナーモードを解除する(ステップS7)。すなわち、起動されているマナーモードに対応しない行動パターンが行動識別部4により識別され、タイマ部12による経過時間のカウントが所有者により設定(指定)された時間(n分間)に達すると、主制御部5はマナーモードを解除する。
【0063】
また、ドライブモードが起動している場合(ステップS8)、運転中を想定していることから、「歩く」の行動パターン(歩行行動)が識別されると、主制御部5はタイマ部12に経過時間のカウントを開始させる。このカウントが設定画面の継続指定時間82で設定された時間(n分間)になるまで行動識別部4により識別される行動パターンが変化しない場合(ステップS9)、主制御部5はドライブモードを解除する(ステップS10)。すなわち、起動されているドライブモードに対応しない行動パターンが行動識別部4により識別され、タイマ部12による経過時間のカウントが所有者により設定(指定)された時間(n分間)に達すると、主制御部5はドライブモードを解除する。
【0064】
こうして主制御部5がマナーモードやドライブモードを解除する際、設定画面の通報手段選択83での設定により、通報部11は視覚(LEDの発光)、聴覚(警告音の鳴動)、触覚(バイブレータの振動)、もしくはこれらの組み合わせで所有者に報知を行う。
【0065】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に開始時間設定機能をさらに加えたものである。この開始時間設定機能は、所有者により設定(指定)された時間の経過後に加速度センサ部1に運動加速度の検出を開始させることにより、不要な回路部で消費する電力を削減するようにするものである。以下の説明において、第1の実施形態と共通する構成や動作についてはその説明を省略する。
【0066】
本発明の第2の実施形態としての携帯電話機100の構成は、第1の実施形態と基本的に同様である。
ここでタイマ部12は、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際、起動されてからの経過時間のカウントを行うが、このカウントは、開始時間設定機能により設定(指定)された時間が経過するまでは開始時間設定機能のためのカウントであり、設定された時間が経過して加速度センサ部1が検出を開始した後は、その動作モードに対応しない行動パターンが行動識別部4により識別されてから、その行動パターンが指定された時間まで継続するか否かを測定するためのカウントとなる。
【0067】
図6は、第2の実施形態における、動作モード解除機能を設定するための設定画面の一例を示す図である。この図6では、第1の実施形態での図4に示す設定画面に、時間設定情報84という設定箇所がさらに加えられている。この時間設定情報84は、上述した加速度センサ部1に運動加速度の検出を開始させるまでの時間を設定する設定箇所である。図6は、マナーモードとドライブモードとの両方について、動作モードの起動から1時間30分後に運動加速度の検出を開始することとして設定した状態を示している。
【0068】
図6に示す設定では、マナーモードやドライブモードを起動してから1時間30分は加速度センサ部1による運動加速度の検出は開始されないこととなる。すなわち、指定時間が経過するまでは、加速度センサ部1と、行動検出部2と、パターン格納部3と、行動識別部4とは電力を消費しないこととなり、これにより携帯電話機100の限られた内蔵電源を有効に活用することができる。
【0069】
そしてタイマ部12による経過時間のカウントが1時間30分になると、加速度センサ部1による検出が開始され、ここからの動作は第1の実施形態と同様である。
【0070】
この開始時間設定機能は、会議が少なくとも1時間30分はかかることが分かっている場合や、自動車の運転の際に目的地まで少なくとも1時間30分はかかることが予想される場合などに、省電力化を図ることができるものである。なお、検出の開始までの時間は上述したように、所有者によって任意に設定(指定)が可能である。
【0071】
なお、本発明の実施形態では、タイマ部12が計時手段として呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動されてからの経過時間をカウントすることとして説明しているが、主制御部5のCPUが経過時間をカウントする計時手段としての機能を有することとしてもよい。
【0072】
また、本発明の実施形態では、基準行動パターンとして図2に示す「歩く」、「座る」、「立つ」、「乗り物に搭乗」の4つを例として説明しているが、人の動作に関する表現であればこれに限定されず、他の表現や他の内容でもよい。
【0073】
また、本発明の実施形態では呼び出しを一時的に停止させる動作モードとして、マナーモードとドライブモードの2つを有することとして説明しているが、呼び出しを一時的に停止させる動作モードであればこれに限定されず、他の名称や他のモードでもよい。このとき、図4と図6との解除機能使用選択81の項目は、該当する動作モードを表示して、所有者により選択させることとしてよい。
【0074】
また、本発明の実施形態では動作モードを解除する条件として、マナーモードは通常歩行する以上の速度の行動パターンがn分間継続し、ドライブモードは「歩く」の行動パターンがn分間継続することとしているが、その動作モードに対応しない行動パターンであればこれに限定されず、他の条件も設定してよい。また、呼び出しを一時的に停止させる動作モードを他に有する場合についても、その動作モードに対応しない行動パターンを解除の条件として設定してよい。
【0075】
また、上述する各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明の携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムによれば、所有者が仮にマナーモードやドライブモードなど、呼び出しを一時的に停止させる動作モードの解除をし忘れても、加速度センサ部1からの運動加速度の情報により各モード起動中に発生し得ない(その動作モードに対応しない)行動パターンが識別されて指定された時間継続されれば、その動作モードを解除することができる。さらに、行動識別部4での識別に用いる基準行動パターンを所有者により登録させることができ、その登録も1つの基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能とすることにより、加速度センサ部1からの運動加速度の情報による識別(判定)の精度を格段に向上させることを可能としている。こうして、呼び出しを一時的に停止させる動作モードを解除する機能の信頼性を飛躍的に向上させ、通報遅延を防止し、大事な用件を聞き逃すことなく、かつ発信者にも多大な迷惑を掛けず、確実な呼び出し通報を期待できるようにすることが可能となる。
【0077】
さらに、本発明の携帯電話装置およびその動作モード解除方法、並びにプログラムによれば、所有者により指定された時間経過後に加速度センサ部1による運動加速度の検出を開始させ、その時間経過後から加速度センサ部1、行動検出部2、パターン格納部3、行動識別部4での電力消費がなされるようにすることにより、上述した効果を損なうことなく消費する電流を削減することができ、限られた電池容量を有効に活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図2】登録時の表示部8による表示画面の例を示す図である。
【図3】パターン格納部3に格納される基準行動パターンの一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における、動作モード解除機能を設定するための設定画面の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態としての携帯電話機が、マナーモードかドライブモードを起動した際の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における、動作モード解除機能を設定するための設定画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 加速度センサ部
2 行動検出部
3 パターン格納部
4 行動識別部
5 主制御部
6 無線通信部
7 アンテナ
8 表示部
9 マイク
10 スピーカ
11 通報部
12 タイマ部
13 キー入力部
100 携帯電話機
Claims (21)
- 3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、
加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、
前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、前記パターン格納手段に格納されている基準行動パターンとを比較することにより、所有者の現在の行動パターンを識別する識別手段と、
呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された場合に、前記識別手段により識別された行動パターンに基づいて前記動作モードを解除するように制御する制御手段と、を備え、
前記パターン格納手段に格納される基準行動パターンは、所有者からの登録によって格納され、
基準行動パターンの登録は、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、
前記識別手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対して登録された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが、前記比較によって同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別することを特徴とする携帯電話装置。 - 時間のカウントを行う計時手段を有し、
前記制御手段は、起動されている前記動作モードに対応しない行動パターンが前記識別手段により識別されると、前記計時手段に該識別からの経過時間のカウントを開始させ、該カウントが指定された時間に達した際、前記動作モードを解除することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。 - 起動されている前記動作モードに対応しない行動パターンが前記識別手段により識別され、前記計時手段による経過時間のカウントが開始された際、
前記指定された時間に達する前に前記識別手段が行動パターンの変化を識別すると、前記計時手段による経過時間のカウントをリセットすることを特徴とする請求項2記載の携帯電話装置。 - 前記動作モードの解除を報知する報知手段を有し、
前記報知手段は、前記制御手段が前記動作モードを解除する際に報知を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の携帯電話装置。 - 前記報知手段は、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせにより報知することを特徴とする請求項4記載の携帯電話装置。
- 前記制御手段は、前記加速度検出手段が運動加速度の検出を指定された時間経過後に開始するように制御することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の携帯電話装置。
- 前記加速度検出手段による運動加速度の検出を開始させるまでの時間の指定を、所有者により指定させることを特徴とする請求項6記載の携帯電話装置。
- 3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、を備える携帯電話装置で呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際に、該動作モードを解除する動作モード解除方法であって、
所有者による基準行動パターンの登録を受ける登録工程と、
前記登録工程の完了後に前記動作モードが起動された際、前記加速度検出手段が運動加速度の検出を開始する検出工程と、
前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、前記登録工程により前記パターン格納手段に格納された基準行動パターンとを識別手段により比較し、所有者の現在の行動パターンを識別する識別工程と、
前記識別手段により前記動作モードに対応しない行動パターンが識別された場合、計時手段により経過時間のカウントを開始する計時工程と、
前記識別手段により識別される行動パターンが変化することなく前記計時手段によるカウントが指定された時間に達した場合、前記動作モードを解除する解除工程と、
を有することを特徴とする携帯電話装置の動作モード解除方法。 - 前記登録工程では、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、
前記識別工程では、前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対して前記パターン格納手段に格納された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別することを特徴とする請求項8記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。 - 前記計時工程で経過時間のカウントを開始した後、カウントが指定された時間に達するよりも前に、前記識別手段により識別される行動パターンが変化した場合、前記計時手段は経過時間のカウントをリセットすることを特徴とする請求項8または9記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。
- 前記解除工程により前記動作モードを解除する際、解除したことを報知手段が報知することを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。
- 前記報知手段による報知は、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせによることを特徴とする請求項11記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。
- 前記検出工程では、前記登録工程の完了後に前記動作モードが起動された際、前記加速度検出手段による加速度の検出を開始することなく、前記計時手段により経過時間のカウントを開始し、該カウントが指定された時間に達してから前記加速度検出手段による加速度の検出を開始することを特徴とする請求項8から12の何れか1項に記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。
- 前記検出工程での前記加速度検出手段による加速度の検出を開始するまでの時間は、所有者により指定させることを特徴とする請求項13記載の携帯電話装置の動作モード解除方法。
- 3次元方向の運動加速度を検出する加速度検出手段と、加速度の時間推移情報により定義された複数の基準行動パターンを格納するパターン格納手段と、を備える携帯電話装置のプログラムであって、
前記携帯電話装置に、
所有者による基準行動パターンの登録を受ける登録処理と、
前記登録処理の完了後に、呼び出しを一時的に停止させる動作モードが起動された際、前記加速度検出手段に運動加速度の検出を開始させる検出処理と、
前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、前記登録処理により前記パターン格納手段に格納された基準行動パターンとを識別手段により比較させ、所有者の現在の行動パターンを識別する識別処理と、
前記識別手段により前記動作モードに対応しない行動パターンが識別された場合、計時手段に経過時間のカウントを開始させる計時処理と、
前記識別手段により識別される行動パターンが変化することなく前記計時手段によるカウントが指定された時間に達した場合、前記動作モードを解除する解除処理と、
を実行させることを特徴とする携帯電話装置のプログラム。 - 前記登録処理では、1の基準行動パターンに対して加速度の時間推移情報を複数登録可能であり、
前記識別処理では、前記加速度検出手段により検出された加速度の時間推移情報と、1の基準行動パターンに対して前記パターン格納手段に格納された複数の加速度の時間推移情報の何れかとが同一と識別された場合、当該1の基準行動パターンの表す行動パターンが所有者の現在の行動パターンであると識別させることを特徴とする請求項15記載の携帯電話装置のプログラム。 - 前記計時処理で経過時間のカウントを開始した後、カウントが指定された時間に達するよりも前に、前記識別手段により識別される行動パターンが変化した場合、前記計時手段に経過時間のカウントをリセットさせることを特徴とする請求項15または16記載の携帯電話装置のプログラム。
- 前記解除処理により前記動作モードを解除する際、解除したことを報知手段に報知させることを特徴とする請求項15から17の何れか1項に記載の携帯電話装置のプログラム。
- 前記報知手段による報知は、警告音の鳴動、バイブレータの振動、発光素子による発光のいずれか1つまたはこれらの組み合わせによることを特徴とする請求項18記載の携帯電話装置のプログラム。
- 前記検出処理では、前記登録処理の完了後に前記動作モードが起動された際、前記加速度検出手段に加速度の検出を開始させることなく、前記計時手段に経過時間のカウントを開始させ、該カウントが指定された時間に達してから前記加速度検出手段に加速度の検出を開始させることを特徴とする請求項15から19の何れか1項に記載の携帯電話装置のプログラム。
- 前記検出処理での前記加速度検出手段による加速度の検出を開始するまでの時間は、所有者により指定させることを特徴とする請求項20記載の携帯電話装置のプログラム。
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