JP3714492B2 - 記録再生装置、記録再生方法、送受信装置及び送受信方法 - Google Patents

記録再生装置、記録再生方法、送受信装置及び送受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図1〜図4)
発明の実施の形態(図1〜図4)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録再生装置、記録再生方法、送受信装置及び送受信方法に関し、例えば所望の情報を暗号化して記録又は送信すると共に、暗号化された情報(以下、これを暗号化情報と呼ぶ)を再生又は受信して復号化する記録再生装置又は送受信装置及びこれら各装置を用いた記録再生方法又は送受信方法に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の記録再生装置においては、記録媒体としてIC(Integrated Circuit)カードが用いられるものがある。
近年、ICカードはネツトワーク上での金融決裁に用いられるキヤツシユカードや個人を特定するID(Identification)カード及び特定の施設の入門証、さらには病院の診察券等として広く使用されはじめており、個人情報等が記録されている。
【0004】
このため記録再生装置においては、ICカードに個人情報等を記録する場合、個人情報等を暗号化することにより暗号化情報としてICカードに記録するようになされている。これによりICカードに記録された個人情報等に対する安全性(セキユリテイ)を確保し得るようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで記録再生装置においては、ICカードによつて個人を認証する場合や、当該ICカードに記録された暗号化情報を復号化する場合には、個人に特有の暗唱番号等のパスワードが用いられている。
ところがこのようなパスワードは、不正利用者に容易に見破られる可能性がある。このため不正利用者がICカードに記録されている他人の情報を容易に解読し得ると共に、この不正利用者がICカードを用いて当該ICカードを必要とする種々のシステムを容易に動作させる等の問題があつた。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、個人情報をほぼ確実に秘匿し得る記録再生装置、記録再生方法、送受信装置及び送受信方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から暗号化情報を再生して復号化する記録再生装置において、個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、記録媒体に暗号化情報を記録し、当該記録媒体から暗号化情報を再生する記録再生手段と、共通鍵に基づいて、記録媒体から再生された暗号化情報を復号化する復号化手段とを設けるようにし、共通鍵生成手段により、指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて共通鍵を生成するようにした。
【0008】
また本発明においては、記録再生装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から暗号化情報を再生して復号化する記録再生方法において、記録再生装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成し、記録再生装置に設けられた暗号化手段により、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成し、記録再生装置に設けられた記録再生手段により、記録媒体に暗号化情報を記録し、当該記録媒体から暗号化情報を再生し、記録再生装置に設けられた復号化手段により、共通鍵に基づいて、記録媒体から再生された暗号化情報を復号化するようにした。
【0009】
さらに本発明においては、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された暗号化情報を受信して復号化する送受信装置において、個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、暗号化情報を送信し、外部で送信された暗号化情報を受信する送受信手段と、共通鍵に基づいて、受信された暗号化情報を復号化する復号化手段とを設けるようにし、共通鍵生成手段により、指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて共通鍵を生成するようにした。
【0010】
さらに本発明においては、送受信装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された暗号化情報を受信して復号化する送受信方法において、送受信装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成し、送受信装置に設けられた暗号化手段により、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成し、送受信装置に設けられた送受信手段により、暗号化情報を送信し、外部で送信された暗号化情報を受信し、送受信装置に設けられた復号化手段により、共通鍵に基づいて、受信された暗号化情報を復号化するようにした。
【0011】
従つて本発明では、記録再生装置において、個人の指紋データに基づく指紋の形状を示す第1の画像及び声紋データに基づく声紋の形状を示す第2の画像のそれぞれ横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1及び第2のデータに基づいて共通鍵を生成することで、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成することができ、その結果、暗号化情報の解読を防止することができる。
【0012】
また本発明では、記録再生装置を用いた記録再生方法において、個人の指紋データに基づく指紋の形状を示す第1の画像及び声紋データに基づく声紋の形状を示す第2の画像のそれぞれ横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1及び第2のデータに基づいて共通鍵を生成することで、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成することができ、その結果、暗号化情報の解読を防止することができる。
【0013】
さらに本発明では、送受信装置において、個人の指紋データに基づく指紋の形状を示す第1の画像及び声紋データに基づく声紋の形状を示す第2の画像のそれぞれ横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1及び第2のデータに基づいて共通鍵を生成することで、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成することができ、その結果、暗号化情報が送信途中に他の送受信装置で受信された場合でも当該暗号化情報が解読されることを防止することができる。
【0014】
さらに本発明では、送受信装置を用いた送受信方法において、個人の指紋データに基づく指紋の形状を示す第1の画像及び声紋データに基づく声紋の形状を示す第2の画像のそれぞれ横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1及び第2のデータに基づいて共通鍵を生成することで、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成することができ、その結果、暗号化情報が送信途中に他の送受信装置で受信された場合でも当該暗号化情報が解読されることを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0016】
図1において、1は全体として実施例による記録再生装置を示し、個人に特有な指紋及び声紋に基づいて共通鍵を生成し、当該共通鍵に基づいて所望の情報を暗号化してICカード2に記録すると共に、当該ICカード2から暗号化情報を再生して共通鍵に基づいて復号化し得るようになされている。
【0017】
この場合図示しない所定のテレビカメラによつて個人の所定の指を撮像し、この指の画像に応じた指画像信号S1を共通鍵生成回路3に設けられた指紋画像データ生成部4に入力する。また図示しないマイクロフオンによつて所定の文字に相当する個人の音声を入力し、当該音声に応じた音声信号S2を共通鍵生成回路3の声紋画像データ生成部5に送出する。
【0018】
ここでまず指紋画像データ生成部4は、入力された指画像信号S1を図示しないアナログデイジタル変換器(以下、これをA/D変換器と呼ぶ)を介して指画像データに変換し、当該指画像データを所定数のフレーム間において積算処理して平均化する。これによりノイズが低減された指画像データが得られ、この後当該指画像データの各画素をそれぞれ所定の第1のしきい値と大小比較して2値化する。かくして指紋画像データ生成部4は、指紋の溝の形状に沿つて黒色のパターンを形成する指紋画像データD1を生成し、当該指紋画像データD1を共通鍵生成回路3の共通鍵生成部6に送出する。
【0019】
一方、声紋画像データ生成部5は、入力された音声信号S2を図示しないA/D変換器を介して音声データに変換し、当該音声データを図示しない所定のホルマント周波数分析部において音声の音韻に応じた周波数帯域毎に分割してこれら各周波数帯域毎の周波数を抽出する。この後各周波数帯域毎の周波数に基づいて音声データを音声波形の画像に変換して当該画像に基づく音声画像データを生成する。次いで音声画像データの各画素をそれぞれ所定の第2のしきい値と大小比較して2値化する。かくして声紋画像データ生成部5は、声紋の形状に沿つて黒色のパターンを形成する声紋画像データD2を生成し、当該声紋画像データD2を共通鍵生成部6に送出する。
【0020】
共通鍵生成部6は、入力された指紋画像データD1及び声紋画像データD2のフオーマツトを所定フオーマツトに変換して個人に特有な共通鍵を生成し、当該共通鍵に応じた共通鍵データD3を記録再生回路7のそれぞれ暗号化部8及び復号化部9に送出する。
【0021】
ここで、まずこの記録再生装置1においては、所望の情報を記録する場合、ホストコンピユータ10から診療情報等の情報に応じた情報データD4を暗号化部8に入力すると共に、当該暗号化部8に共通鍵生成部6から共通鍵データD3を入力する。
暗号化部8は、素因数分解を原理としたRSA(Rivest-Shamir-Adleman )暗号方式により共通鍵に基づいて情報データD4に応じた情報を暗号化して暗号化情報を生成し、当該暗号化情報に応じた暗号化情報データD5をICカード記録部11に送出する。
【0022】
ICカード記録部11は、暗号化情報データD5が入力されたとき、記録開始信号S3を端子12を介してICカード2に送出すると共に、当該暗号化情報データD5のフオーマツトをICカード2内の記録フオーマツトに変換する。この後フオーマツトを変換した暗号化情報データD6をICカード2に送出する。
ここでICカード2は、当該ICカード2と記録再生回路7とを接続するインターフエイス(I/F)15と、暗号化情報データD6が記録されるROM(Read Only Memory)16と、当該ROM16に暗号化情報データD6を記録し、又は当該ROM16から暗号化情報データD6を再生する所定の記録プログラム及び再生プログラムが書き込まれたRAM(Random Access Memory)17とが内部バス18を介してCPU19に接続されて構成されている。
【0023】
実際上ICカード2においては、ICカード記録部11から出力された記録開始信号S3がI/F15に入力され、当該I/F15は入力された記録開始信号S3を内部バス18を介してCPU19に送出する。
CPU19は、入力された記録開始信号S3に基づいて記録制御信号S4を内部バス18を介してRAM17に送出し、当該RAM17に書き込まれている記録プログラムを起動させることによりこの記録プログラムに基づいてI/F15及びROM16を制御する。
【0024】
このときI/F15には、ICカード記録部11から暗号化情報データD6が入力され、CPU19は暗号化情報データD6をI/F15から内部バス18を介してROM16に送出し、当該ROM16に暗号化情報データD6を記録する。このように記録再生装置1においては、共通鍵に基づいて暗号化した所望の情報をICカード2内のROM16に記録し得るようになされている。
【0025】
一方、この記録再生装置1においては、所望の情報を再生する場合、ホストコンピユータ10から記録再生回路7のICカード再生部20に所望の情報に対する図示しない再生開始信号を送出し、当該ICカード再生部20は、入力された再生開始信号S5を端子12を介してICカード2のI/F15に送出する。
I/F15は入力された再生開始信号S5を内部バス18を介してCPU19に送出する。CPU19は、入力された再生開始信号S5に基づいて再生制御信号S6を内部バス18を介してRAM17に送出し、当該RAM17に書き込まれている再生プログラムを起動させることによりこの再生プログラムに基づいてI/F15及びROM16を制御する。これによりCPU19は、ROM16に記録されている複数の暗号化情報データD6のうち所望の暗号化情報データD6を再生し、当該暗号化情報データD6を内部バス18及びI/F15を順次介してICカード再生部20に送出する。
【0026】
ICカード再生部20は、入力された暗号化情報データD6のフオーマツト(ICカード2内の記録フオーマツト)を記録再生装置1内のフオーマツトに変換し、当該フオーマツトが変換された暗号化情報データD7を復号化部9に送出する。
復号化部9は、共通鍵生成部6から共通鍵データD3が入力されており、暗号化情報データD7に応じた暗号化情報をRSA暗号方式により共通鍵データD3の共通鍵に基づいて復号化する。これによりこの復号化部9は、復号化された情報に応じた情報データD8をホストコンピユータ10に送出する。このように記録再生装置1においては、ICカード2から暗号化情報を再生すると共に、共通鍵に基づいて当該暗号化情報を復号化し得るようになされている。
なおホストコンピユータ10は、入力された情報データD8に応じた情報を図示しない表示部に表示し又はプリンタ等の図示しない所定の出力部を介して出力する。
【0027】
ここで、実際上図2に示すように、共通鍵生成回路3の共通鍵生成部6においては、指紋及び声紋データ抽出部25と所定のフオーマツト変換部26とから構成されている。
この場合、まず指紋画像データ生成部4から出力された指紋画像データD1は、指紋及び声紋データ抽出部25の第1の間引き部27に入力され、当該第1の間引き部27は、指紋画像データD1に基づく画像に対して可変サブサンプリングを行う。これにより第1の間引き部27は、指紋の溝が密集している部分以外の冗長な部分を間引いて画像を圧縮し、例えば 256×256 画素程度の大きさでなり、指紋の特徴が比較的強くでる画像を生成すると共に、当該画像に基づく指紋データD10をフオーマツト変換部26に送出する。
【0028】
一方、声紋画像データ生成部5から出力された声紋画像データD2は、指紋及び声紋データ抽出部25の第2の間引き部28に入力され、当該第2の間引き部28は、声紋画像データD2に基づく画像に対して上述した第1の間引き部27と同様に可変サブサンプリングを行う。これにより第2の間引き部28は、声紋が密集している部分以外の冗長な部分を間引いて画像を圧縮し、例えば 256×256 画素程度の大きさでなり、声紋の特徴が比較的強くでる画像を生成すると共に、当該画像に基づく声紋データD11をフオーマツト変換部26に送出する。
【0029】
ここで図3に示すように、フオーマツト変換部26は、入力された指紋データD10に基づく第1の画像30の横方向及び縦方向にそれぞれ順次排他的論理和を行い、当該第1の画像30の横方向及び縦方向においてそれぞれ 256ビツトのデータ31及び32を得る。この後これら各データを所定フオーマツトで繋ぎ合わせて 512ビツトの第1のデータを得る。
また入力された声紋データD11に基づく第2の画像33の横方向及び縦方向にそれぞれ順次排他的論理和を行い、当該第2の画像33の横方向及び縦方向においてそれぞれ 256ビツトのデータ34及び35を得る。この後これら各データを所定フオーマツトで繋ぎ合わせて 512ビツトの第2のデータを得る。
【0030】
次いでこのフオーマツト変換部26は、指紋データD10から得られた第1のデータと、声紋データD11から得られた第2のデータとを並列にし、これら第1及び第2のデータの横方向及び縦方向にそれぞれ順次排他的論理和を行う。これにより第1及び第2のデータの横方向において2ビツトのデータを得ると共に、第1及び第2のデータの縦方向において 512ビツトのデータを得る。この後フオーマツト変換部26は、これら2ビツトのデータと 512ビツトのデータとを所定フオーマツトで繋ぎ合わせることにより個人に特有な指紋及び声紋の特徴が強く出ており、かつ容易には見破り難い514 ビツトのデータからなる共通鍵を生成し得るようになされている。
【0031】
以上の構成において、記録再生装置1においては、まず指紋画像データ生成部4において指の画像を2値化してなる指紋画像データD1を生成して共通鍵生成部6に送出する。また声紋画像データ生成部5において音声データを画像化すると共に2値化してなる声紋画像データD2を生成して共通鍵生成部6に送出する。次いで第1の間引き部27において指紋画像データD1に基づく画像を指紋の特徴が比較的強くでるように間引くことにより指紋データD10を生成してフオーマツト変換部26に送出する。また第2の間引き部28において声紋画像データD2に基づく画像を声紋の特徴が比較的強くでるように間引くことにより声紋データD11を生成してフオーマツト変換部26に送出する。
【0032】
続いてフオーマツト変換部26において入力された指紋データD10及び声紋データD11に基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する。これにより記録再生装置1においては、まず情報を記録する場合には、暗号化部8に共通鍵に応じた共通鍵データD3を入力すると共に、所望の情報に応じた情報データD4を入力し、当該暗号化部8において所望の情報を共通鍵に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する。かくして暗号化情報に応じた暗号化情報データD5をICカード記録部11を介してICカード2に送出することにより当該暗号化情報をICカード2に記録することができる。
【0033】
一方、情報を再生する場合には、ICカード2から所望の暗号化情報データD6を再生し、当該暗号化情報データD6をICカード再生部20を介して復号化部9に入力すると共に、当該復号化部9に共通鍵データD3を入力する。これにより復号化部9において暗号化情報データD7に応じた暗号化情報を共通鍵に基づいて復号化することができる。
【0034】
従つてこの記録再生装置1においては、共通鍵生成回路3の指紋画像データ生成部4において指画像データから2値化した指紋画像データD1を生成すると共に、声紋画像データ生成部5において音声データから2値化した声紋画像データD2を生成し、共通鍵生成部6において指紋画像データD1及び声紋画像データD2からそれぞれ指紋データD10及び声紋データD11を生成すると共に、これら指紋データD10及び声紋データD11に基づいて個人に特有な指紋及び声紋からなる所定フオーマツトの共通鍵を生成するようにしたことにより、個人をほぼ確実に認証し得る共通鍵を生成することができる。
またこの記録再生装置1においては、このような共通鍵を生成するようにしたことにより、不正利用者による個人のICカード2の使用をほぼ完全に防止することができる。
【0035】
さらにこの記録再生装置1においては、指紋及び声紋データ生成部25において指紋画像データD1及び声紋画像データD2をそれぞれ個人の指紋及び声紋の特徴が比較的強くでるように間引いて指紋データD10及び声紋データD11を生成すると共に、これら指紋データD1に基づく第1の画像と、声紋データD11に基づく第2の画像とをそれぞれ横方向及び縦方向に順次排他的論理和を行い、これにより得られた第1及び第2のデータに基づいて共通鍵を生成するようにしたことにより、当該共通鍵を不正利用者に容易には見破られ難くすることができる。
【0036】
以上の構成によれば、個人に特有な指紋及び声紋に基づいてそれぞれ指紋データD10及び声紋データD11を生成し、これら指紋データD10及び声紋データD11に基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成回路3と、当該共通鍵に基づいて所望の情報を暗号化する暗号化部8と、共通鍵に基づいて暗号化情報を復号化する復号化部9とを設けるようにしたことにより、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成することができるので、暗号化情報の解読を防止することができ、かくして個人情報をほぼ確実に秘匿し得る記録再生装置を実現することができる。
【0037】
また以上の構成によれば、個人に特有な指紋及び声紋に基づいてそれぞれ指紋データD10及び声紋データD11を生成すると共に、これら指紋データD10及び声紋データD11に基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成し、次いで当該共通鍵に基づいて所望の情報を暗号化し、続いて共通鍵に基づいて暗号化情報を復号化するようにしたことにより、当該暗号化情報の解読を防止することができ、かくして個人情報をほぼ確実に秘匿し得る記録再生方法を実現することができる。
【0038】
なお上述の実施例においては、本発明を記録再生装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば記録再生装置1のICカード記録部11に変えて所定の送信回路を設けると共に、ICカード再生部20に変えて所定の受信回路を設けるようにした送受信装置に適用するようにしても良い。
【0039】
ここで、実際上送受信装置においては、まず所望の情報を送信する場合には、記録再生装置1の場合と同様に共通鍵生成回路において個人に特有な指紋及び声紋に基づいてそれぞれ指紋データ及び声紋データを生成すると共に、これら指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成して暗号化部に送出する。次いで暗号化部においてホストコンピユータから入力された所望の情報を例えばRSA暗号方式により共通鍵に基づいて暗号化して送信回路に送出する。続いて送信回路において入力された暗号化情報を伝送するための所定フオーマツトに変換して送信する。
【0040】
一方、この送受信装置において暗号化情報を受信する場合には、外部から送信された暗号化情報を受信回路によつて受信して、当該受信回路において暗号化情報を送受信装置内の所定フオーマツトに変換して復号化部に送出する。この場合復号化部には上述した共通鍵が入力されており、RSA暗号方式により暗号化情報を共通鍵に基づいて復号化する。これによりこの送受信装置においては、送信途中の暗号化情報が他の送受信装置において受信された場合でも当該暗号化情報の解読を防止することができ、かくして送信途中の個人情報をほぼ確実に秘匿し得る送受信装置及び送受信方法を実現することができる。
【0041】
また上述の実施例においては、暗号化部8及び復号化部9において、それぞれ入力された所望の情報及び暗号化情報をRSA暗号方式により共通鍵に基づいて暗号化及び復号化するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、RSA暗号方式に変えて素因数分解を原理とするウイリアムス暗号方式、ラピン暗号方式及び逆数暗号方式又は誤り訂正符号を原理とするマクリース暗号方式等のこの他種々の暗号方式を用いるようにしても良い。
【0042】
さらに上述の実施例においては、共通鍵生成部6のフオーマツト変換部26において入力された指紋データD10及び声紋データD11に基づく第1及び第2の画像30及び33の横方向及び縦方向にそれぞれ順次排他的論理和を行うようにして共通鍵を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の方式に基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成するようにしても良い。
【0043】
ここで例えば図4に示すように、フオーマツト変換部26においては、指紋データD10に基づく第1の画像30の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第3のデータと、声紋データD11に基づく第2の画像33の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第4のデータのうち一方の短い第3のデータ(又は第4のデータ)に対して他方の長い第4のデータ(又は第3のデータ)に長さを合わせるように所定のダミーデータを繋ぎ合わせる。この後これら第3及び第4のデータを並列にして横方向及び縦方向に順次排他的論理和を行い、これら第3及び第4のデータのそれぞれ横方向及び縦方向において得られるデータを繋ぎ合わせることにより共通鍵を生成するようにしても良い。
【0044】
また指紋データD10に基づく第1の画像30及び声紋データD11に基づく第2の画像33のそれぞれ横方向及び縦方向に排他的論理和を行つた後、又は上述したように第1及び第2の画像30及び33の走査線に沿つてランレングス符号化を行つた後、指紋データD10及び声紋データD11においてそれぞれ得られたデータの各ビツトを交互に並べて繋ぎ合わせたり、ランダムに繋ぎ合わせるようにして共通鍵を生成するようにしても良い。これにより実施例の場合よりも共通鍵を不正利用者にさらに見破られ難くすることができる。
【0045】
さらに上述の実施例においては、第1の間引き部27及び第2の間引き部28においてそれぞれ指紋画像データD1及び声紋画像データD2を間引いて圧縮することにより、 256×256 画素程度の大きさでなる指紋データD10と声紋データD11とを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の間引き部27及び第2の間引き部28において個人の指紋及び声紋の特徴を比較的強くだし得れば、この他種々の大きさでなる画像に基づく指紋データD10及び声紋データD11を生成するようにしても良い。
【0046】
さらに上述の実施例においては、指紋画像データ生成部4において指画像データに基づく画像を2値化して指紋画像データD1を生成すると共に、声紋画像データ生成部5において音声データを画像化した後、当該画像を2値化して声紋画像データD2を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、指紋の溝及び声紋の形状が判別し得れば、指画像データに基づく画像の各画素及び音声データを画像化した当該画像の各画素をそれぞれ複数の所定のしきい値と大小比較してそれぞれ各画像を多値化するようにして指紋画像データD1及び声紋画像データD2を生成するようにしても良い。
【0047】
さらに上述の実施例においては、記録再生装置1に用いる記録媒体としてICカード2を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、磁気ストライプカードや光カード等のこの他種々の記録媒体を用いるようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から暗号化情報を再生して復号化する記録再生装置において、個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、記録媒体に暗号化情報を記録し、当該記録媒体から暗号化情報を再生する記録再生手段と、共通鍵に基づいて、記録媒体から再生された暗号化情報を復号化する復号化手段とを設けるようにし、共通鍵生成手段により、指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて共通鍵を生成するようにしたことにより、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成して、暗号化情報の解読を防止することができ、かくして個人情報をほぼ確実に秘匿し得る記録再生装置を実現することができる。
【0049】
また上述のように本発明によれば、記録再生装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から暗号化情報を再生して復号化する記録再生方法において、記録再生装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成し、記録再生装置に設けられた暗号化手段により、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成し、記録再生装置に設けられた記録再生手段により、記録媒体に暗号化情報を記録し、当該記録媒体から暗号化情報を再生し、記録再生装置に設けられた復号化手段により、共通鍵に基づいて、記録媒体から再生された暗号化情報を復号化するようにしたことにより、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成して、暗号化情報の解読を防止することができ、かくして個人情報をほぼ確実に秘匿し得る記録再生方法を実現することができる。
【0050】
さらに上述のように本発明によれば、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された暗号化情報を受信して復号化する送受信装置において、個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、暗号化情報を送信し、外部で送信された暗号化情報を受信する送受信手段と、共通鍵に基づいて、受信された暗号化情報を復号化する復号化手段とを設けるようにし、共通鍵生成手段により、指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて共通鍵を生成するようにしたことにより、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成して、暗号化情報が送信途中に他の送受信装置で受信された場合でも当該暗号化情報が解読されることを防止することができ、かくして送信途中の個人情報をほぼ確実に秘匿し得る送受信装置を実現することができる。
【0051】
さらに上述のように本発明によれば、送受信装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された暗号化情報を受信して復号化する送受信方法において、送受信装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、声紋データに基づく個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成し、送受信装置に設けられた暗号化手段により、共通鍵に基づいて情報を暗号化して暗号化情報を生成し、送受信装置に設けられた送受信手段により、暗号化情報を送信し、外部で送信された暗号化情報を受信し、送受信装置に設けられた復号化手段により、共通鍵に基づいて、受信された暗号化情報を復号化するようにしたことにより、不正利用者に容易には見破られ難い共通鍵を生成して、暗号化情報が送信途中に他の送受信装置で受信された場合でも当該暗号化情報が解読されることを防止することができ、かくして送信途中の個人情報をほぼ確実に秘匿し得る送受信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による記録再生装置の構成を示すブロツク図である。
【図2】 本発明の一実施例による記録再生装置の共通鍵生成部の構成を示すブロツク図である。
【図3】 本発明の一実施例による共通鍵生成部のフオーマツト変換部における排他的論理和の説明に供する略線図である。
【図4】 他の実施例による共通鍵生成部のフオーマツト変換部におけるランレングス符号化の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……記録再生装置、2……ICカード、3……共通鍵生成回路、4……指紋画像データ生成部、5……声紋画像データ生成部、6……共通鍵生成部、8……暗号化部、9……復号化部、25……指紋及び声紋データ抽出部、26……フオーマツト変換部、27……第1の間引き部、28……第2の間引き部。

Claims (10)

  1. 所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生して復号化する記録再生装置において、
    個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、
    上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化手段と、
    上記記録媒体に上記暗号化情報を記録し、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生する記録再生手段と、
    上記共通鍵に基づいて、上記記録媒体から再生された上記暗号化情報を復号化する復号化手段と
    を具え、
    上記共通鍵生成手段は、
    上記指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて上記共通鍵を生成する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生して復号化する記録再生装置において、
    個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、
    上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化手段と、
    上記記録媒体に上記暗号化情報を記録し、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生する記録再生手段と、
    上記共通鍵に基づいて、上記記録媒体から再生された上記暗号化情報を復号化する復号化手段と
    を具え、
    上記共通鍵生成手段は、
    上記指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて上記共通鍵を生成する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  3. 上記共通鍵生成手段は、
    上記個人の所定の指を撮像することにより得られる指画像データを2値化又は多値化することにより上記指の指紋画像データを生成する指紋画像データ生成手段と、
    上記個人の所定の音声を入力することにより得られる音声データを上記音声の周波数に基づいて画像化して音声画像データを生成すると共に、当該音声画像データを2値化又は多値化することにより上記音声の声紋画像データを生成する声紋画像データ生成手段と、
    上記指紋画像データ及び上記声紋画像データに対して強調処理を施して上記指紋データ及び上記声紋データを抽出する指紋及び声紋データ抽出手段と
    を具え、
    上記強調処理は、
    可変サブサンプリングに基づく間引き処理である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の記録再生装置。
  4. 記録再生装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生して復号化する記録再生方法において、
    上記記録再生装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた暗号化手段により、上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた記録再生手段により、上記記録媒体に上記暗号化情報を記録し、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生する記録再生ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた復号化手段により、上記共通鍵に基づいて、上記記録媒体から再生された上記暗号化情報を復号化する復号化ステツプと
    を具えることを特徴とする記録再生方法。
  5. 記録再生装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を記録媒体に記録すると共に、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生して復号化する記録再生方法において、
    上記記録再生装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた暗号化手段により、上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた記録再生手段により、上記記録媒体に上記暗号化情報を記録し、当該記録媒体から上記暗号化情報を再生する記録再生ステツプと、
    上記記録再生装置に設けられた復号化手段により、上記共通鍵に基づいて、上記記録媒体から再生された上記暗号化情報を復号化する復号化ステツプと
    を具えることを特徴とする記録再生方法。
  6. 所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された上記暗号化情報を受信して復号化する送受信装置において、
    個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、
    上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化手段と、
    上記暗号化情報を送信し、上記外部で送信された上記暗号化情報を受信する送受信手段と、
    上記共通鍵に基づいて、上記受信された上記暗号化情報を復号化する復号化手段と
    を具え、
    上記共通鍵生成手段は、
    上記指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて上記共通鍵を生成する
    ことを特徴とする送受信装置。
  7. 所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された上記暗号化情報を受信して復号化する送受信装置において、
    個人の指紋データ及び声紋データに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成手段と、
    上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化手段と、
    上記暗号化情報を送信し、上記外部で送信された上記暗号化情報を受信する送受信手段と、
    上記共通鍵に基づいて、上記受信された上記暗号化情報を復号化する復号化手段と
    を具え、
    上記共通鍵生成手段は、
    上記指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて上記共通鍵を生成する
    ことを特徴とする送受信装置。
  8. 上記共通鍵生成手段は、
    上記個人の所定の指を撮像することにより得られる指画像データを2値化又は多値化することにより上記指の指紋画像データを生成する指紋画像データ生成手段と、
    上記個人の所定の音声を入力することにより得られる音声データを上記音声の周波数に基づいて画像化して音声画像データを生成すると共に、当該音声画像データを2値化又は多値化することにより上記音声の声紋画像データを生成する声紋画像データ生成手段と、
    上記指紋画像データ及び上記声紋画像データに対して強調処理を施して上記指紋データ及び上記声紋データを抽出する指紋及び声紋データ抽出手段と
    を具え、
    上記強調処理は、
    可変サブサンプリングに基づく間引き処理である
    ことを特徴とする請求項6又は請求項に記載の送受信装置。
  9. 送受信装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された上記暗号化情報を受信して復号化する送受信方法において、
    上記送受信装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の横方向及び又は縦方向に順次排他的論理和を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた暗号化手段により、上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた送受信手段により、上記暗号化情報を送信し、上記外部で送信された上記暗号化情報を受信する送受信ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた復号化手段により、上記共通鍵に基づいて、上記受信された上記暗号化情報を復号化する復号化ステツプと
    を具えることを特徴とする送受信方法。
  10. 送受信装置を用いて、所望の情報を暗号化して得られる暗号化情報を送信すると共に、外部で送信された上記暗号化情報を受信して復号化する送受信方法において、
    上記送受信装置に設けられた共通鍵生成手段により、個人の指紋データ及び声紋データを取り込み、当該指紋データに基づく上記個人の指紋の形状を示す第1の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第1のデータと、上記声紋データに基づく上記個人の声紋の形状を示す第2の画像の走査線に沿つてランレングス符号化を行うことにより得られる第2のデータとに基づいて所定フオーマツトの共通鍵を生成する共通鍵生成ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた暗号化手段により、上記共通鍵に基づいて上記情報を暗号化して上記暗号化情報を生成する暗号化ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた送受信手段により、上記暗号化情報を送信し、上記外部で送信された上記暗号化情報を受信する送受信ステツプと、
    上記送受信装置に設けられた復号化手段により、上記共通鍵に基づいて、上記受信された上記暗号化情報を復号化する復号化ステツプと
    を具えることを特徴とする送受信方法。
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