JP3714400B2 - センサー部品の基板への取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサー部品を基板に対して水平向きに取り付けるようにしたセンサー部品の基板への取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、CDプレイヤーやDVDプレイヤー等の光ディスク装置におけるディスクを回転させるスピンドルモータに直結された王冠状の回転体のスリットに一対のセンサー部品の発光部から受光部に向けて発光して透過させ、この発光の透過と遮蔽によって形成されたパルス波形の周期からディスクの回転数と回転速度を計測するようにしたものがある。そして、これらのセンサー部品を基板に対して水平向きに取り付ける場合には、部品本体のリード脚部の端部を基板に実装した後に、このリード脚部を直角に折り曲げて部品本体を水平向きに取り付けるようにしていた。ところが、このように、リード脚部を直角に折り曲げるために、このリード脚部にストレスを加えることとなり、センサー部品の性能劣化を引き起こす場合があるという問題があり、しかも、このセンサー部品の位置決めには、専用のホルダーを付加しなければならないので、部品点数が増えてコスト高になるという問題があった。
【0003】
また、特開昭52−13667号公報には、プリント基板の製造方法が記載されている。これは、図3(a)(b)(c)に示すように、プリント基板110に部品111をマウントし半田ディップした後に基板110を分割するようにした方法に於いて、基板110に形成したミシン穴又は溝等の分割線114と交叉するように形成した長径穴117に沿って可撓性導電材から成るジャンパー部材115をマウントし、分割線114に沿って分割後ジャンパー部材115により各分割された基板110間の電気的接続を行なうようにしたものである。ところが、これにおいては、縦横方向に基板110をジャンパー部材115で接続するものであって、センサー部品等の電気部品を基板に対して水平向きに取り付けるものではなかった。
【0004】
また、実開昭57−150973号公報には、発光ダイオード保持装置が記載されている。これは、図4(a)(b)、図5、図6に示すように、表示パネルに設置されたリード脚201aが表示パネルに取付けられた印刷配線基板203のパターンに接着される発光ダイオード201を保持する装置で、印刷配線基板203に固定され印刷配線基板203が表示パネルに取付けられる前に発光ダイオード201をリード脚201aを貫通孔205aに嵌めて表示パネルに設置されるときの位置に対応する状態にあらかじめ保持できるように構成された本体構造部205と、貫通孔205aから抜けでたリード脚201a部分をその先端部が印刷配線基板203のパターンに接着されるように本体構造部205の面に押圧して折り曲げることができるように構成された構造部105cとを備えたものである。ところが、これにおいては、発光ダイオード201のリード脚201a、201aを折り曲げるので、発光ダイオードに負担がかかるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題を解消し、センサー部品のリード脚部を直接折り曲げることなく水平向きに基板に取り付けることができて、センサー部品の性能劣化を起こすことがなく、しかも、センサー部品の基板への取り付けをホルダーを使用せずに正確な位置に取り付けることができ、部品点数を減らすことができてコストダウンを図ることができるセンサー部品の基板への取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項1に記載の発明は、基板に実装されて略水平向きに対向する一対のセンサー部品の間に複数のスリットが形成された回転体が配設されて、この回転体が回転するときに、左右のセンサー部品によってスリットを検出して、この検出したスリットの一定時間内における数に基づいて回転体の回転数と回転速度を検出するようにしているセンサー部品の基板への取付構造において、1枚の基板における左右一対の前記センサー部品の実装された部分を下向きに折り曲げて形成した垂下状態の左右の折り曲げ片のそれぞれに一対の前記センサー部品が個別に実装され、左右の前記折り曲げ片と前記基板の本体部とを繋ぐメッキ線で左右の前記折り曲げ片のそれぞれが垂直向きに保持されていると共に、折り曲げ箇所が切断された左右の前記折り曲げ片のそれぞれが基板の本体部から垂直に吊設されて、前記メッキ線が掛け渡された前記ガイド溝の深さ寸法によって前記折り曲げ片の高さ位置が決められて前記センサーの高さ位置が調整され、前記基板における左右の折り曲げ片のそれぞれの片側端部に、前記基板の本体部側の端縁に当接して前記折り曲げ片の水平方向の擦れを阻止することにより一対の前記センサー部品を位置決めする立ち上げ部が立ち上げられ、かつ、前記基板の折り曲げ部分の適宜個所に形成されたガイド溝に前記メッキ線が入り込むことによって前記折り曲げ片の水平方向の擦れが阻止されて一対の前記センサー部品が位置決めされていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセンサー部品の基板への取付構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態のセンサー部品の基板への取付構造を示す斜視図である。
【0008】
実施形態のセンサー部品の基板への取付構造は、図1に示すように、発光部、受光部を有するセンサー部品1、2が基板3上に実装されていて、この基板3におけるセンサー部品1、2が実装された部分に、それぞれ縦横方向に略L字形の割り溝が形成され幅方向中央部分がカットされており、更に、左右の割り溝を繋ぐ複数のメッキ線4が基板3上に掛け渡されていて、これら切り欠き溝部分を下向きに折り曲げ、この折り曲げ片5、6を垂下状態として互いのセンサー部品1、2が対向するようになっている。
【0009】
また、基板3における折り曲げ片5、6の片側端部には、基板3の本体部側に向けてV字形の切り欠き溝が形成されていて、折り曲げ片5、6を下向きに折り曲げた状態で、この切り欠き溝部分が上方に立ち上げられてこの立ち上げ片部5a、6aが基板3の本体部側における切り欠き溝の端縁に当接して、折り曲げ片5、6の水平方向の擦れを阻止するようになっている。そして、左右のセンサー部品1、2の間には、複数のスリット7aが形成された回転体7が配設されて、この回転体7が回転するときに、センサー部品1、2によってスリット7aを検出して、この検出したスリット7aの一定時間内における数に基づいて回転体7の回転数と回転速度を検出するようにしている。尚、この回転体7としては、例えば、CDプレイヤーやDVDプレイヤー等の光ディスク装置におけるディスクを回転させるスピンドルモータに直結された王冠状の回転体があり、この回転体のスリットに一対のセンサー部品の発光部から受光部に向けて発光して透過させ、この発光の透過と遮蔽によって形成せれたパルス波形の周期からディスクの回転数と回転速度を計測するようにしたものがある。
【0010】
この実施形態のセンサー部品の基板への取付構造によれば、センサー部品1、2のリード脚部(図示略)を直接折り曲げることなく水平向きに基板3に取り付けることができて、センサー部品1、2の性能劣化を起こすことがなく、しかも、センサー部品1、2の基板3への取り付けをホルダーを使用せずに正確な位置に取り付けることができ、部品点数を減らすことができてコストダウンを図ることができる。更に、折り曲げ片5、6の立ち上げ片部5a、6aが基板3の本体部側における切り欠き溝の端縁に当接して、折り曲げ片5、6の水平方向の擦れを阻止するようになっているので、この折り曲げ片5、6に水平向きに設けられたセンサー部品1、2の正確な位置決めを行うことができるとともに、この正確な状態を保持することができる。
【0011】
図2はセンサー部品の基板への取付構造を示し、(a)はセンサー部品を除去した状態の基板の折り曲げ前の状態を示す部分平面図、(b)はセンサー部品を除去した状態の基板を折り曲げてメッキ線で保持した状態の基板の部分斜視図である。
【0012】
ンサー部品の基板への取付構造は、図2(a)に示すように、基板3の折り曲げ部分(図では縦向きの切断部分)に、2つのメッキ線4、4の部分に、基板3の本体側と折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)とに切り込んだガイド溝8、8が形成されていて、図2(b)に示すように、基板3の折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)を折り曲げた状態で、ガイド溝8、8にメッキ線4、4が入り込むことによって、折り曲げ片5、6の水平方向の擦れが阻止されるようになっている。更に、ガイド溝8、8の深さ寸法を調整することによって、基板3の本体側から垂直に吊設された折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)の高さ位置を決めて、この折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)の高さ位置を調整するようになっている。
【0013】
このセンサー部品の基板への取付構造によれば、基板3の折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)を折り曲げた状態で、ガイド溝8、8にメッキ線4、4が入り込むことによって、折り曲げ片5、6の水平方向の擦れが阻止されることによって、折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)に水平向きに設けられたセンサー部品1、2の正確な位置決めを行うことができるとともに、この正確な状態を保持することができる。
【0014】
更に、ガイド溝4、4の深さ寸法を調整することによって、基板3の本体側から垂直に吊設された折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)の高さ位置を決めて、この折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)の高さ位置を調整できるので、この折り曲げ片5(折り曲げ片6も同様)に取り付けられたセンサー部品1(センサー部品2も同様)の高さ位置を調整することができて、これらのセンサー部品1、2によって検出される回転体7のスリット7a等の被検出物の高さ寸法に対して最も検出に適した高さ位置にセンサー部品1、2を配置することができる利点がある。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明は、基板に実装されて略水平向きに対向する一対のセンサー部品の間に複数のスリットが形成された回転体が配設されて、この回転体が回転するときに、左右のセンサー部品によってスリットを検出して、この検出したスリットの一定時間内における数に基づいて回転体の回転数と回転速度を検出するようにしているセンサー部品の基板への取付構造において、1枚の基板における左右一対の前記センサー部品の実装された部分を下向きに折り曲げて形成した垂下状態の左右の折り曲げ片のそれぞれに一対の前記センサー部品が個別に実装され、左右の前記折り曲げ片と前記基板の本体部とを繋ぐメッキ線で左右の前記折り曲げ片のそれぞれが垂直向きに保持されていると共に、折り曲げ箇所が切断された左右の前記折り曲げ片のそれぞれが基板の本体部から垂直に吊設されて、前記メッキ線が掛け渡された前記ガイド溝の深さ寸法によって前記折り曲げ片の高さ位置が決められて前記センサーの高さ位置が調整され、前記基板における左右の折り曲げ片のそれぞれの片側端部に、前記基板の本体部側の端縁に当接して前記折り曲げ片の水平方向の擦れを阻止することにより一対の前記センサー部品を位置決めする立ち上げ部が立ち上げられ、かつ、前記基板の折り曲げ部分の適宜個所に形成されたガイド溝に前記メッキ線が入り込むことによって前記折り曲げ片の水平方向の擦れが阻止されて一対の前記センサー部品が位置決めされているので、センサー部品のリード脚部を直接折り曲げることなく水平向きに基板に取り付けることができて、センサー部品の性能劣化を起こすことがなく、しかも、センサー部品の基板への取り付けをホルダーを使用せずに正確な位置に取り付けることができ、部品点数を減らすことができてコストダウンを図ることができる。また、センサー部品で回転体の回転数と回転速度を正確に検出することができる。
【0016】
特に、基板の本体部側の端縁に当接して前記折り曲げ片の水平方向の擦れを阻止する立ち上げ部を立ち上げてあるので、折り曲げ片に水平向きに設けられたセンサー部品の正確な位置決めを行うことができるとともに、この正確な状態を保持することができる。さらに、基板の折り曲げ部分の適宜個所に、前記メッキ線が入り込むことによって前記折り曲げ片の水平方向の擦れを阻止する前記メッキ線のガイド溝を形成してあるので、折り曲げ片に水平向きに設けられたセンサー部品のより以上正確な位置決めを行うことができるとともに、この正確な状態を保持することができる。
【0017】
また、基板の折り曲げ片の折り曲げ個所を切断して折り曲げ片を基板の本体部から垂直に吊設し、メッキ線が掛け渡されたガイド溝の深さ寸法によって、折り曲げ片の高さ位置を決めて、センサーの高さ位置を調整するようにしたので、ガイド溝の深さ寸法を調整することによって、基板の本体側から垂直に吊設された折り曲げ片の高さ位置を決めて、この折り曲げ片の高さ位置を調整できるので、この折り曲げ片に取り付けられたセンサー部品の高さ位置を調整することができて、これらのセンサー部品によって検出される回転体のスリット等の被検出物の高さ寸法に対して最も検出に適した高さ位置にセンサー部品を配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のセンサー部品の基板への取付構造を示す斜視図である。
【図2】 第2実施形態のセンサー部品の基板への取付構造を示し、(a)はセンサー部品を除去した状態の基板の折り曲げ前の状態を示す部分平面図、(b)はセンサー部品を除去した状態の基板を折り曲げてメッキ線で保持した状態の基板の部分斜視図である。
【図3】 従来のプリント基板の製造方法を示し、(a)はそのプリント基板の斜視図、(b)は(a)に示したプリント基板の分割状態を示す斜視図、(c)はプリント基板の分割手順を示す断面図である。
【図4】 従来の発光ダイオードを示し、(a)はその表面パネルに設置された発光ダイオードの状態を示す断面図、(b)はその発光ダイオードが表示パネルに設置される状態の斜視図である。
【図5】 図4の発光ダイオードを有する発光ダイオード装置の分解斜視図である。
【図6】 図4の発光ダイオードを有する発光ダイオード装置の断面図である。
【符号の説明】
1、2 センサー部品
3 基板
4 メッキ線
5、6 折り曲げ片
7 回転体
7a スリット
8 ガイド溝

Claims (1)

  1. 基板に実装されて略水平向きに対向する一対のセンサー部品の間に複数のスリットが形成された回転体が配設されて、この回転体が回転するときに、左右のセンサー部品によってスリットを検出して、この検出したスリットの一定時間内における数に基づいて回転体の回転数と回転速度を検出するようにしているセンサー部品の基板への取付構造において、
    1枚の基板における左右一対の前記センサー部品の実装された部分を下向きに折り曲げて形成した垂下状態の左右の折り曲げ片のそれぞれに一対の前記センサー部品が個別に実装され、左右の前記折り曲げ片と前記基板の本体部とを繋ぐメッキ線で左右の前記折り曲げ片のそれぞれが垂直向きに保持されていると共に、折り曲げ箇所が切断された左右の前記折り曲げ片のそれぞれが基板の本体部から垂直に吊設されて、前記メッキ線が掛け渡された前記ガイド溝の深さ寸法によって前記折り曲げ片の高さ位置が決められて前記センサーの高さ位置が調整され、
    前記基板における左右の折り曲げ片のそれぞれの片側端部に、前記基板の本体部側の端縁に当接して前記折り曲げ片の水平方向の擦れを阻止することにより一対の前記センサー部品を位置決めする立ち上げ部が立ち上げられ、かつ、前記基板の折り曲げ部分の適宜個所に形成されたガイド溝に前記メッキ線が入り込むことによって前記折り曲げ片の水平方向の擦れが阻止されて一対の前記センサー部品が位置決めされていることを特徴とするセンサー部品の基板への取付構造。
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