JP3713204B2 - 殺生物剤特性を有し特に印象例えば歯の印象の獲得において用いることのできるシリコーンエラストマーシステム - Google Patents
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Description
本発明の分野は、エラストマーに固まることができるポリオルガノシロキサン組成物及び塩素誘導体から選択する少なくとも一の殺生物剤活性成分を含む有機シリコンシステムの分野である。かかるシステムが狙う応用は、特に、印象の獲得であり、尚一層詳細には、義歯の作製に関連する歯の印象の獲得である。
【0002】
それ故、本発明は、殺生物剤特性を有し且つ特に印象例えば歯の印象の獲得に用いることのできるシリコーンエラストマーシステムに関する。
【0003】
この発明の主題は又、上記のシリコーンエラストマーシステムを含む印象特に歯の印象の獲得のための材料でもある。
【0004】
最後に、この発明は、印象例えば歯の印象の獲得のためのシステム又は材料の利用並びに該システム及び/又は該材料の製造方法を目的とする。
【0005】
殺生物剤活性の概念は、衛生学、安楽及び医学並びに準医療活動の分野に関連する。シリコーンエラストマーの利用は、これらの分野において非常に広まっている。これは、部分的に、シリコーンエラストマーが一方で化学的、機械的及び物理的特性の広い多様性を有し且つ他方では無毒性で無刺激性で非アレルゲン性の性質を与えるという事実のためである。更に、シリコーンエラストマーは、微生物に対して不毛の培養基質を構成し、これは、それらに衛生学に関して注目すべき特性を与える。
【0006】
その上、有利に2つの成分(EVF2又はRTV2)の形態で存在する冷加硫し得るエラストマー型のシリコーンが、印象の獲得、形態の再生及び創成にある技術に特に適しているということが知られている。これは、これらのシリコーンが架橋前に流動性及びフィルム形成能を付与されている(これにより、如何なるモデル又は形態の印象でも獲得可能となる)という事実により説明される。このシリコーンエラストマーの硬化を引き起こすその後の架橋は、これらの印象から適当な型を構成することを可能にする。架橋されたEVF(又はRTV)の優れた熱安定性は、これらの材料から作られた型がある種の型材料例えば金属の高い融点に耐えることを可能にする。
【0007】
EVF又はRTVシリコーンエラストマーでの型の製造は、型が金属性である場合に認められるものと異なって、型の製造のコスト及び期間が過大でない小シリーズを得るために特に有利である。
【0008】
歯科医、手足治療医及び形成外科医は、シリコーンエラストマーを用いて義歯又は矯正用フォーム(インサート、豊胸用プロテーゼ)の型を作るので、このEVF又はRTVの「型」応用とそれらの健康分野における利用との間には、繋がりがある。
【0009】
従って、制限はしないが、EVF又はRTVは、流体又はペースト型レオロジー下で非架橋状態で利用可能であるので、印象特に歯の印象の獲得の分野において特に有利である。その上、それらは、室温で数分以内に架橋し;それらは、無毒性であり且つ製薬分野における欧州規定を満たす。しかしながら、この印象の獲得では、患者は、表面又は内部さえ病原性微生物により汚染される状態のままであり、従って、印象の獲得は、歯科診療所と補綴歯科医の製造所との間の微生物の繁殖と散布のためのベクターとなっている。
【0010】
これに対抗することを試みるために、印象材料の殺菌処理を、それを慣用の殺菌剤と接触させることにより(例えば、浸漬又はスプレーによる)慣用的に行うことが可能である。表面に限られるこの型の殺菌処理は、勿論、汚染の連鎖を断つための所望の試みにおいて全く効力がない訳ではないが、全体的に不十分なままである。加えて、この表面殺菌の更なるステップは、制約を表しており、それがなければ実務家は喜んで行うことができる。
【0011】
特に歯の印象の獲得のためのこれらの材料の汚染除去の領域における効力の探究の関連において、内部と表面の両方で主要な機能を行う殺菌剤の材料自体への混合にある解決も又、公知である。この技術的命題の説明として、欧州特許出願EP No.0361301を挙げることができ、これは、歯の印象の獲得のためのアルギン酸塩ベースの材料への殺生物剤の導入を記載している。アルギン酸塩は、EVF又はRTVの殆どうなずけない代用物である。含まれる殺生物剤は、第4アンモニウム塩の並びにグアニジンベースの化合物及びその誘導体の水溶液の形態で存在する。この溶液は、アルギン酸塩ペーストの製造に必要な水に取って代わる。
【0012】
「歯の印象を獲得する」特殊な応用ではないが、やはり衛生学及び健康分野で用いられる殺生物性シリコーンエラストマーに関連する欧州特許出願EP−A−0493186も知られており、これは、下記を含む殺生物性有機シリコンシステムを記載している:
− 室温で又は熱の存在下で特に重付加反応によって架橋され得る2成分のオルガノポリシロキサン組成物、
− 並びに、水素酸の又は無機酸素酸の又は直鎖高分子ビグアニドに由来する有機酸の塩(ポリ(ヘキサメチレン−ビグアニド))よりなる殺生物システム。この殺生物活性を有するシリコーンエラストマーは、スポンジの貯蔵及び使用期間中に細菌の増殖と戦うようにスポンジに組み込むことを意図している。
【0013】
この従来技術の概観において、フランス国特許出願9308114(No.2707660にて発行)も言及すべきであり、それは、下記を含む組成物を架橋することにより得られるシリコーンエラストマーシステムに関する:
A − 100重量部のα,ω−ジ(ヒドロキシ)ジオルガノポリシロキサンシリコーン;
B − 加水分解し得る基を含む2〜20重量部の架橋性シラン;
C − 0〜150重量部の無機又は有機充填剤;
D − A+B+C100重量部当たり1〜150重量部の、水又は湿気との接触に際して活性な塩素を放出することのできる固体の無機又は有機化合物(好ましくは、次亜塩素酸カルシウム);
E − 随意の、重縮合架橋触媒。
この組成物は、その重量の少なくとも0.01%の供給された水及び随意内因的に生成した水及び随意外因的に供給された水を含む。この特許出願においては、かかるシステムの活性塩素放出剤としての利用が、特に水の処理のために推奨される。
【0014】
この特許出願によるエラストマーシリコーンシステムは、厳密に、重縮合により架橋可能なα,ω−ジ(ヒドロキシ)ジオルガノポリシロキサン型のシリコーンに限られている。更に、この特許出願中に開示されているシリコーンエラストマーシステムは、衛生学及び公衆衛生的応用の分野で有用なシール又はフィルムの製造に用いることができるとして記載されている。この従来技術文献中で構想されている他の応用は、水の処理のものである。このシステムは、この場合には、次亜塩素酸カルシウム殺生物活性成分を徐々に放出するカートリッジ中に含まれるシリコーンマトリクスの形態で与えられる。このシステムの、印象特に歯の印象の獲得のための材料としての応用は、この特許出願中では、全く扱われていない。
【0015】
EP−A−0361301、EP−A−0493186及びFR−A−2707660に記載されたような材料塊内で用いられる殺菌剤は、衛生学及び健康の分野におけるエラストマー材料の応用に特有の仕様に、特に、限定はしないが、印象特に歯の印象の獲得のための材料の場合に、合わないということが見出された。
【0016】
考慮中の仕様は、なかんずく、下記の仕様を含む:
− 殺生物剤を充填した材料は、皮膚及び粘膜特に口内の粘膜との接触に関して適合性であるべきであり、適用量において、無毒性で、非アレルゲン性であり且つ非刺激性であるべきであり;
− この材料は、表面において所望の殺菌剤活性を作用機構(接触活性及び/又は少量の活性生成物の放出)にかかわらずに発生できるように、殺生物剤の充分な含有量を含有すべきであり;
− この殺生物剤は、架橋用触媒特に重付加EVF又はRTVシステムの場合の白金触媒に対する如何なる阻害活性も生ずるべきではなく;
− この材料中の殺生物剤の存在は、このエラストマー材料の技術的性能を邪魔及び阻害すべきでなく;特に、「架橋可能性」、硬化時間、架橋前の流動学的特性、架橋後の機械的特性、寸法安定性及び熱安定性は、影響されるべきでない。
【0017】
かかる技術的関連において、本発明の本質的目的の一つは、殺生物特性を有して、特に、印象例えば歯の印象の獲得のために用いることのできるシリコーンエラストマーシステムを提供することである(可能な限り、上記の仕様に応ずることが、該システムにとって必要である)。
【0018】
この発明の他の本質的目的は、容易に得られて、安価であり、殺菌剤活性の見地から有効であり且つ使用中に優れた物理的及び化学的特性を有する殺生物性シリコーンエラストマーシステム(特に、EVF2又はRTV2型のもの)を提供することである。
【0019】
この発明の他の本質的目的は、歯の印象の獲得のための材料、特にこのシステムに対して上で目的とした仕様を満足するものを提供することである。
【0020】
この発明の他の本質的目的は、殺生物性シリコーンエラストマーシステムの、印象特に歯の印象の獲得のための利用を提供することである。
【0021】
本発明の他の本質的目的は、工業的であり且つ非常に高価ではない上記のシステムの製造方法を提供することである。
【0022】
これらの目的を達成するために、他の内で、本願発明者は、全く驚くべきことであり且つ予想外のことであるが、長く骨の折れる研究及び実験の後に、活性塩素促進剤である賢明に選択された殺生物剤のクラスを現代にもたらすという功績を有した。
【0023】
それ故、本発明は、殺生物特性を有し且つ本質的に下記を含むことを特徴とする、印象特に歯の印象の獲得のために用いることのできるシリコーンエラストマーシステムに関係する:
(I)架橋することができ又はエラストマー形態に架橋されている及び適宜少なくとも一の架橋用触媒を含む、少なくとも一のポリオルガノシロキサン(POS)組成物、
(II)及び、活性塩素前駆物質好ましくはN−塩素化化合物より、一層好ましくはN−クロラミンより選択する少なくとも一の殺生物剤;
但し、シリコーンマスに混ぜた疎水性殺菌剤を含み且つ印象用材料の表面に限って徐々に放出することのできるシリコーンベースの材料特に歯の印象のためのものは除き、この殺菌剤は、特に、エチレンジアミン四酢酸、塩化ベンザルコニウム及びトシルクロラミドナトリウム又はその類似物の1つよりなり;
そして、組成物(I)が重縮合により架橋され得るα,ω−ジ(ヒドロキシ)POSを含む場合に、殺生物剤の濃度CIIは全マス(I+II)に対する重量%で表して下記の通りであるという条件に従う:
【0024】
この発明の目的に関して、任意の種類の生きている微生物:栄養形態(胞子)又は他の状態の細菌、ウイルス、カビ、酵母に対する破壊的特性を賦与された薬剤を「殺生物剤」とみなす。
【0025】
殺生物剤の活性塩素前駆物質からの有利な選択に加えて、この発明は又、適合性シリコーンエラストマーの質的及び量的選択にも基づいている。POS組成物I及び殺生物剤IIの共同的組合せは、下記の利点を有するシステム又はシリコーンエラストマー材料へと導く:
− 長期間にわたって安定に殺菌性であり、
− 未架橋エラストマー(流動性、フィルム形成能)及び架橋エラストマー(堅固、寸法安定性、熱安定性)のすべての有利な特性を賦与されており;
− 特に工業用金型の作成のための低い製造コスト。
【0026】
この発明の一の特徴により、POS組成物(I)は、重付加により架橋することのできるPOSを含み、更に、殺生物剤の濃度CIIは、全マス(I+II)に対する重量%で表して、下記の通りである:
【0027】
これらの低濃度で、この発明により選択した殺生物剤が殺菌活性に関して完全に有効であり、その結果、シリコーンエラストマーを形成する重付加EVF又はRTVの反応性を阻害しないことに注意することは、特に興味深い。
【0028】
上記より、POS組成物(I)が、好ましくは、ヒドロシリル化反応によりエラストマーに硬化させることのできる重付加シリコーン組成物であり、それが下記を含むことを特徴とすることは明らかである:
(Ia)− 分子当たり少なくとも2つのケイ素に結合したアルケニル好ましくはビニル基を有する少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油;
(Ib)− 分子当たり少なくとも3つのケイ素に結合した水素原子を有する少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油、
(Ic)− 一般に白金群の金属の化合物である触媒的に有効な量の触媒。
【0029】
(Ia)及び(Ib)の量は、一般的に、(Ib)中のケイ素に結合された水素原子の(Ia)中のケイ素に結合されたビニル基に対するモル比が、一般に0.4〜10好ましくは0.6〜5となるように選択する。しかしながら、この比は、エラストマー形態を作製することを望むならば、2〜5であってよい。
【0030】
(Ia)中のアルケニル基及び(Ib)中の水素原子は、一般に、異なるケイ素原子に結合される。
【0031】
これらの組成物は、白金群の金属の化合物により触媒される、オルガノポリシロキサン(Ia)のアルケニル基のオルガノポリシロキサン(Ib)の水素化物基への付加反応(ヒドロシリル化とも呼ばれる)により架橋される。
【0032】
アルケニル化オルガノポリシロキサン(Ia)は、下記式のシロキシルユニットを有するオルガノポリシロキサンであってよい:
【化1】
(式中、Yは、ビニル基であり、Zは、触媒活性に不利な作用を有しない一価の炭化水素基であり、Zは、一般に、1〜8炭素原子を有するアルキル基例えばメチル、エチル、プロピル及び3,3,3−トリフルオロプロピル基並びにアリール基例えばキシリル、トリル及びフェニルから選択し、aは、1又は2であり、bは、0、1又は2であり、a+bは、1〜3である)、適宜、すべての他のユニットは、下記の平均の式を有するユニットである:
【化2】
(式中、Zは、上記と同じ意味を有し、cは、0〜3の値を有する)。
【0033】
オルガノポリシロキサンIbは、下記式のシロキシルユニットを含むオルガノヒドロゲノポリシロキサンであってよい:
【化3】
(式中、Wは、触媒活性に対する不利な作用を有さず且つZと同じ定義を有する一価の炭化水素基であり、dは、1又は2であり、eは、0、1又は2であり、d+eは、1〜3の値を有する)、適宜、すべての他のユニットは、下記の平均の式を有するユニットである:
【化4】
(式中、Wは、上記と同じ意味を有し、gは、0〜3の値を有する)。
【0034】
a、b、c、d及びgのすべての極限値は、含まれる。
【0035】
オルガノポリシロキサン(Ia)は、式(1)のユニットのみからなってよく且つ更に式(2)のユニットを含んでよい。
【0036】
オルガノポリシロキサン(A)は、直鎖の、分枝鎖の、環状の又は格子状の構造を有してよい。重合度は、2以上であって且つ一般に5000未満である。その上、オルガノポリシロキサン(Ia)が直鎖状であれば、それは、25℃で、500000mPa.s未満の粘度を有する。
【0037】
Zは、一般に、メチル、エチル及びフェニル基から選択し、Z基の少なくとも60モル%は、メチル基である。
【0038】
オルガノポリシロキサン(Ia)及び(Ib)は、周知であり、例えば、特許US−A−3220972、US−A−3284406、US−A−3436366、US−A−3697473及びUS−A−4340709に記載されている。
【0039】
式(1)のシロキシルユニットの例は、ビニルジメチルシロキシルユニット、ビニルフェニルメチルシロキシルユニット、ビニルシロキシルユニット及びビニルメチルシロキシルユニットである。
【0040】
式(2)のシロキシルユニットの例は、SiO4/2ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、ジフェニルシロキサン、メチルシロキサン及びフェニルシロキサンユニットである。
【0041】
オルガノポリシロキサン(Ia)の例は、ジメチルビニルシロキシル末端を有するジメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシル末端を有するメチルビニルジメチルポリシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシル末端を有するメチルビニルジメチルポリシロキサンコポリマー、環状メチルビニルポリシロキサンである。
【0042】
オルガノポリシロキサン(Ib)は、式(3)のユニットのみからなってよいし又は更に式(4)のユニットを含んでもよい。
【0043】
オルガノポリシロキサン(Ib)は、直鎖の又は分枝鎖の、環状の又は格子状の構造を有してよい。重合度は、2〜5000である。
【0044】
基Wは、上記の基Zと同じ意味を有する。
【0045】
式(3)のユニットの例は:
H(CH3)2SiO1/2、HCH3SiO2/2、H(C6H5)SiO2/2である。
【0046】
式(4)のユニットの例は、式(2)のユニットについて上で与えたものと同じである。
【0047】
オルガノポリシロキサン(Ib)の例は、ヒドロゲノジメチルシリル末端を有するジメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシル末端を有するジメチルヒドロゲノポリシロキサンコポリマー、ヒドロゲノジメチルシロキシル末端を有するジメチルヒドロゲノメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシル末端を有するヒドロゲノメチルポリシロキサン、環状メチルビニルポリシロキサンである。
【0048】
オルガノポリシロキサン(Ia)及び/又はオルガノポリシロキサン(Ib)は、シリコーンに適合性の無毒性有機溶媒にて希釈することができる。
【0049】
格子形態のオルガノポリシロキサン(Ia)及び(Ib)は、一般に、シリコーン樹脂と呼ばれる。
【0050】
重付加シリコーン組成物のベースは、直鎖状オルガノポリシロキサン(1)及び(2)のみを含んでよく(例えば、上記の米国特許:US−A−3220972、US−A−3697473及びUS−A−4340709に記載されたもの等)、又は分枝及び格子状オルガノポリシロキサン(Ia)及び(Ib)の両者を含んでもよい(例えば、上記の米国特許:US−A−3284406及びUS−A−3436366に記載されたもの等)。
【0051】
この重付加組成物は、更に、オルガノポリシロキサン(Ia)及び(Ib)100部当たり10〜5000mPa・sの粘度(25℃)を有する各鎖端が(CH3)3SiO0.5ユニットによりブロックされたポリジメチルシロキサン油5〜40重量部を含んでよい。
【0052】
触媒(Ic)も又、公知である。好ましくは、白金及びロジウムの化合物を用いる。米国特許US−A−3195601、US−A−3159602、US−A−3220972及び欧州特許EP−A−57459、EP−A−188978及びEP−A−190530に記載された白金及び有機生成物の錯体、米国特許US−A−3419593、US−A−3715334、USA−A−3377432及びUS−A−3814730に記載された白金及びビニル化オルガノポリシロキサンの錯体を利用することができる。
【0053】
英国特許:GB−A−1421136及びGB−A−1419769に記載されたロジウムの錯体を用いることもできる。
【0054】
白金触媒が、好適である。この場合には、白金金属の重量により計算した触媒(Ic)の重量は、一般に、2〜600ppmであり、オルガノシロキサン(Ia)及び(Ib)の全重量に基づいて一般に5〜200ppmである。
【0055】
本発明の関連において好適なこれらの重付加組成物は、下記を含むものである:
(Ia):鎖の各末端がビニルジオルガノシロキサンユニットでブロックされた少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油(ケイ素原子に結合された有機基は、メチル、エチル及びフェニル基から選択し、これらの基の少なくとも60モル%は、メチル基であり、25℃で100〜500000好ましくは1000〜200000mPa・sの粘度を有する);
(Ib):分子当たり少なくとも3の異なるケイ素原子に結合された水素原子を有する直鎖又は格子状液体コポリマー及びホモポリマーから選択する少なくとも一のオルガノヒドロゲノポリシロキサン(ケイ素原子に結合された有機基は、メチル及びエチル基から選択し、これらの基の少なくとも60%はメチル基であり、生成物(Ib)は、水素化物官能基のビニル基に対するモル比が1.1〜4であるような量で用いる):
(Ic):触媒的に有効な量の白金触媒。
【0056】
一層好ましくは、最大で50重量%のポリマーIaを、トリメチルシロキシル、メチルビニルシロキシル及びSiO4/2ユニットを含む格子状コポリマーで置き換える(ここに、ケイ素原子の2.5〜10モル%はビニル基を含み、トリメチルシロキシル基のSiO4/2基に対するモル比は0.5〜1である)。
【0057】
変法により及びCIIが1重量%未満であるとすると、POS組成物(I)は、重縮合反応によりシリコーンエラストマーに硬化させることのできる下記を含むジオルガノポリシロキサン組成物である:
(Ia’):鎖の各末端に少なくとも2つの縮合可能な若しくは加水分解可能な基、又は単一のヒドロキシル基を有する少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油、
(Ib’):少なくとも3つの縮合可能な若しくは加水分解可能な基を含むシラン、及び/又はこのシランの部分的加水分解から得られる生成物((A)が、ヒドロキシル末端を有する油である場合)、
(Ic’):重縮合用触媒。
【0058】
この発明による組成物において用いることのできるジオルガノポリシロキサン油(Ia’)は、一層詳細には、下記式(1’)に対応するものである:
【化5】
YnSi3−nO(SiR2O)xSiR3−nYn (1’)
(式中:
・Rは、同一か又は異なる一価の炭化水素基を表し、Yは、同一か又は異なる加水分解可能な若しくは縮合可能な基を表し、又はヒドロキシル基であり、
・nは、1、2及び3から選択し、n=1であり(Yがヒドロキシルのとき)、xは、1より好ましくは10より大きい整数である)。
【0059】
式(1’)の油の粘度は、25℃で、50〜106mPa・sである。R基の例として、1〜8炭素原子を有するアルキル基例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル及びオクチル、ビニル基、フェニル基を挙げることができる。
【0060】
置換されたR基の例として、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロフェニル及びベータ−シアノエチル基を挙げることができる。
【0061】
工業的に一般に用いられている式(1’)の生成物において、用いられるR基の少なくとも60%(数値)は、メチル基であり、他の基は、一般に、フェニル及び/又はビニル基である。
【0062】
加水分解可能なY基の例として、アミノ、アクリルアミノ、セチミノキシ、イミノキシ、エノキシ、アルコキシ、アルコキシアルキルエネオキシ、アシルオキシ及びホスファト基を挙げることができ、例えば、これらの内で下記を挙げることができる:
− Yアミノ基に関して:
n−ブチルアミノ、sec−t−ブチルアミノ及びシクロヘキシルアミノ基
− N−置換アシルアミノ基に関して:ベンゾイルアミノ基、
− アミノキシ基に関して:ジメチルアミノキシ、ジエチルアミノキシ、ジオクチルアミノキシ及びジフェニルアミノキシ基、
− イミノキシ及びシチミノキシ基に関して:アセトフェノンオキシム、アセトンオキシム、ベンゾフェノンオキシム、メチルエチルケトキシム、ジイソプロピルケトキシム及びクロロシクロヘキサノンオキシムに由来するもの、
− Yアルコキシ基に関して:1〜8炭素原子を有する基例えばメトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ及びオクチルオキシ基、
− Yアルコキシアルキレンオキシ基に関して:メトキシエチレンオキシ基、
− Yアシルオキシ基に関して:1〜8炭素原子を有する基例えばホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ及び2−エチルヘキサノイルオキシ基、
− Yホスファト基に関して:ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート及びジブチルホスフェート基に由来するもの。
【0063】
縮合可能なY基として、水素原子及びハロゲン原子好ましくは塩素を挙げることができる。
【0064】
上記の式(1’)においてY基がヒドロキシル基であるならばnが1に等しい場合には、ポリオルガノシロキサンエラストマーを上記の式(1’)のポリマーから調製するためには、縮合触媒に加えて、架橋剤(Ib’)を使用することが必要であり、それは、下記の一般式のシランである:
【化6】
R4−aSiY’a (2’)
(式中:
Rは、式(1’)において上で与えた意味を有し、Y’は、加水分解可能な又は縮合可能な同一若しくは異なる基を表し、aは3又は4に等しい)。
【0065】
Y基について与えられた例は、Y’基にあてはまる。
【0066】
油(A)のYがヒドロキシル基でない同じ場合には、式(2’)のシランを用いることは望ましい。その場合には、シラン(Ib’)のY’基と同じである油(Ia)のY基を用いるのが好ましい。
【0067】
式(1’)のα,ω−ジヒドロキシル化ジオルガノポリシロキサンは、一般に、油であり、その粘度は、500mPa・s(25℃)から500000mPa・s(25℃)まで変化し、好ましくは、800〜400000mPa・s(25℃)であり、それらは、本質的に式(R2SiO)のジオルガノシロキシルユニットよりなる直鎖状ポリマーである。
【0068】
しかしながら、RSiO3/2、RSiO1/2及びSiO4/2等の他のユニットの存在(不純物)は、一般に、排除されず、特に、ジオルガノシロキシルユニット数に対して1%以下では排除されない。
【0069】
親油のケイ素原子に結合された有機基(記号Rで表示される)は、1〜3炭素原子を有するアルキル基例えばメチル、エチル及びn−プロピル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基及びべータ−シアノエチル基から選択することができる。
【0070】
好ましくは、R基全体の少なくとも60%は、メチル基であり、1%以下は、ビニル基である。
【0071】
式R2SiOにより表されるユニットの例証として、下記式のものを挙げることができる:
(CH3)2SiO;CH3(CH2=CH)SiO;CH3(C6H5)SiO;CF3CH2CH2(CH3)SiO;NC−CH2CH2(CH3)SiO;NC−CH2(C6H5)SiO;
【0072】
これらの親油は、大部分は、シリコーンの製造者によって売買されている。その上、それらの製造技術は、周知であり:それらは、例えば、フランス国特許FR−A−1134005、FR−A−1198749、FR−A−1226745に記載されている。
【0073】
式(2’)のモノマーシラン(Ib’)の例として、特に、ポリアシルオキシシラン、ポリアルコキシシラン、ポリセチミノキシシラン及びポリイミノキシシラン並びに特に下記のシランを挙げることができる:
CH3Si(OCOCH3)3;C2H5Si(OCOCH3)3;
(CH2=CH)Si(OCOCH3)3;C6H5Si(OCOCH3)3;
CF3CH2CH2Si(OCOCH3)3;
NC−CF3CH2CH2Si(OCOH3)3;CH2ISi(OCOH2CH3)3;
CH3Si(ON=C(CH3)C2H5)2OCH2CH2OCH3;
CH3Si(ON=CH−CH3)2OCH2CH2OCH3
【0074】
式(1’)のアルファ−オメガ−ジヒドロキシル化ポリジオルガノシロキサンと結合した上記の(Ib’)シランは、空気から防護された場合に安定である一成分組成物において用いることができる。
【0075】
式(1’)のアルファ−オメガ−ジヒドロキシル化ポリジオルガノシロキサンと組み合わせて二成分組成物中で有利に用いることのできる式(2’)のモノマーシランの例として、ポリアルコキシシラン及び特に下記式のものを挙げることができる:
Si(OC2H5)4;Si(O−n−C3H7)4;Si(OC2H4OCH3)4;CH3Si(OCH3)3;CH2=CHSi(OCH3)3;CH3Si(OC2H4OCH3)3;CICH2Si(OC2H5)3;CH2=CHSi(OC2H4OCH3)3
【0076】
上記のモノマーシランのすべて又は幾らかは、ポリアルコキシシランにより置き換えることができる(各分子は、少なくとも2つの好ましくは3つのY’原子を含み、このケイ素の他の結合価は、シロキサン結合SiO及びSiRにより満たされている)。
【0077】
高分子架橋剤の例として、エチルポリシリケートを挙げることができる。
【0078】
式(2’)の架橋剤を、一般に、式(1’)のポリマー100重量部当たり0.1〜20重量部で用いる。
【0079】
上記のタイプのエラストマーに硬化させることのできるポリオルガノシロキサン組成物は、式(1)のポリシロキサン100重量部当たり、0.001〜10重量部、好ましくは0.005〜3重量部の縮合用触媒(Ic’)を含む。
【0080】
一成分組成物についての縮合用触媒の含有量は、一般に、二成分組成物において用いられるものよりずっと小さく、一般に、式(2’)のポリシロキサン100重量部当たり0.001〜0.05重量部である。
【0081】
式(2’)の架橋剤(Ib’)(一成分又は二成分組成物の調製に使用可能)は、シリコーンの市場で入手可能な製品であり;更に、室温以上で硬化する組成物におけるそれらの使用は、公知であり;特に、フランス国特許FR−A−1126411、FR−A−1179969、FR−A−1189216、FR−A−1198749、FR−A−1248826、FR−A−1314649、FR−A−1423477、FR−A−1432799及びFR−A−2067636中に現れている。
【0082】
この発明の有利な特徴により、このPOS組成物(I)(重付加型又は重縮合型)は、更に、下記よりなる群から選択する少なくとも一の官能性添加剤(Id)を含む:
− 重付加架橋反応の阻害剤、好ましくは、白金触媒阻害剤;
− 補強充填剤及び/又は半補強充填剤及び/又は増量剤、
− 可塑剤、
− 及びこれらの混合物。
【0083】
これらの阻害剤は、周知の化合物である。特に、有機アミン、シラザン、有機オキシム、ジカルボン酸ジエステル、アセチレン性アルコール、アセチレン性ケトン、ビニルメチルシクロポリシロキサンを用いることができる(例えば、US−A−3445420及びUS−A−3989667参照)。この阻害剤は、成分(Ia)100部当たり0.005〜5重量部好ましくは0.01〜3重量部の量で用いる。
【0084】
補強充填剤又は半補強充填剤又は増量剤は、好ましくは、ケイ質充填剤から選択する。
【0085】
補強ケイ質充填剤は、好ましくは、ヒュームドシリカ及び沈降シリカから選択する。それらは、BET法により測定して少なくとも50m2/gの好ましくは70m2/gより大きい比表面積、0.1μm(マイクロメートル)より小さい平均一次粒子寸法及び200g/リットル未満の見かけ密度を有する。
【0086】
これらのシリカは、そのまま又は通常この利用のために用いられる有機ケイ素化合物で処理した後に混ぜることができる。これらの化合物の内には、メチルポリシロキサン例えばヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルポリシラザン例えばヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン、クロロシラン例えばジメチルクロロシラン、トリメチルクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、アルコキシシラン例えばジメチルジメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、トリメチルメトキシシランがある。
【0087】
この処理の間、これらのシリカは、それらの出発重量を最大で20%の好ましくは約18%のレベルまで増すことができる。
【0088】
これらの半補強充填剤又は増量剤は、0.1μmより大きい粒子直径を有し、好ましくは、石英粉末、焼成クレー、ケイ藻土及びケイ酸アルミニウム及び/又はケイ酸ナトリウムである。
【0089】
これらの半補強充填剤又は増量剤は、アルミナ及び酸化チタンベースの充填剤よりなるものであってもよい。
【0090】
重量の見地からは、これらの充填剤は、POSIa又は(Ia’)+Ib又は(Ib’)の総計100部当たり、5〜100重量部好ましくは5〜50重量部に相当する。
【0091】
更なる添加剤(Id)を構成することのできる可塑剤は、例えば、流動パラフィン及び/又はパラフィンであってよい。
【0092】
この発明の関連において一層特に構想されるPOS組成物(I)は、二成分又は二個装を有する組成物である(二成分組成物A−Bとも呼ばれる)。それらは、室温で又は反応を加速するために熱により架橋されたエラストマーの前駆物質である。この架橋は、別々では硬化し得ない組成物AとBを混合することにより得られる。
【0093】
好適な重付加POS組成物(I)の場合には、それらが架橋阻害剤を含むことはそれらが二個装中の二成分組成物の形態である限り望ましい。実際、この阻害は、この発明によるEVF2又はRTV2//殺生物剤システムを構成する混合物の良好な均質化を得ることを可能にする遅延を与える。
【0094】
活性物質の良好な均質な分布を得るためには、シリコーンマトリクスが5000〜30000mPa・s(25℃)のオーダーの程度の粘度をを有することは、実際、望ましい。
【0095】
かかる粘度は、予備架橋により得ることができ、後者は、阻害剤の添加により所望の粘度でブロックされる。従って、シリコーンマトリクス内の活性物質を適当に均質化するためには、十分な時間を用いることができる。
【0096】
次いで、阻害剤が白金の触媒作用に対してもはや何の効果も有しなくなる温度までマトリクスを加熱することにより架橋を達成する。
【0097】
この発明によるシステムで用いる殺生物剤(II)に関して、それは好ましくは下記を含むn−塩素化化合物ベースの活性塩素前駆物質群から選択されるということに注意すべきである:
− クロラミンB(N−クロロベンゼンスルホンアミドナトリウム)、
− クロラミンT(N−クロロ−p−トルエンスルホンアミドナトリウム)、
− ジクロラミンT(N,N−ジクロロ−p−トルエンスルホンアミド)、
− N−トリクロロメチルメルカプト−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシルアミド)、
− ハラゾン(p−n−ジクロロスルホンアミド安息香酸)
− N−クロロスクシニド
− トリクロロメラミン
− クロロアゾディン(NCl=C(NH2)N=NC(NH2)=NCl)
− シアヌル酸のN−クロロ誘導体、好ましくは、トリクロロイソシアヌル酸及び/又はジクロロイソシアヌル酸ナトリウム二水化物、
− N−クロロヒダントイン、好ましくは、1−ブロモ−3−クロロ−5,5’−ジメチルヒダントイン、又は1,3−ジクロロ−5,5’イジメチルヒダントイン、
− 及びこれらの混合物。
【0098】
この殺菌剤の群は、本質的に、3価の窒素の1つ又は2つの結合価が塩素で置換されているアミンの誘導体を含むN−クロラミン族に対応する。水の存在下で、これらのN−クロラミンは、次亜塩素酸HClO又はこの酸の塩例えばNaClOを生成する。HClOは、NaClOは、高い殺菌能力を賦与された活性な塩素化誘導体であり、この発明によるシステムの関連において利用される。
【0099】
この発明の有利な特性により、それが関係するシステムは、POS組成物(I)を懸濁液又は溶液(好ましくはアルコール性)形態の殺生物剤と混合することにより得られる。
【0100】
有利には、殺生物剤(II)を、塩素を放出することにより働くこれらの殺菌剤と異なる少なくとも一の殺菌助剤(III)(好ましくは、少なくとも一の第四アンモニウム及び適宜少なくとも一の金属封鎖アクチベーター(好ましくは、金属イオン錯化剤から選択する)を含む界面活性剤配合物の群から選択する)と組み合わせる。
【0101】
殺生物剤(II)を規定する他のモードによれば、これは有利には、POS組成物(I)の架橋に対する阻害活性を含まないということが特定され得る。
【0102】
実際には、この発明によるシステムは、例えば、下記のようであってよい:
・POS組成物(I)は、下記を含み:
−(Ia):鎖の各末端がビニルジオルガノシロキシルユニットによりブロックされた少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油(ケイ素原子に結合している有機基は、メチル、エチル及びフェニル基から選択し、これらの基の少なくとも60モル%は、メチル基である)(25℃で、100〜500000の好ましくは1000〜200000mPa・sの粘度を有する);
−(Ib):直鎖又は格子状液体コポリマー及びホモポリマーから選択する少なくとも一のオルガノヒドロゲノポリシロキサン(異なるケイ素原子に結合した少なくとも3つの水素原子を分子当たり有し、これらのケイ素原子に結合した有機基は、メチル及びエチル基から選択し、これらの基の少なくとも60%は、メチル基であり、生成物(Ib)は、水素化物官能基のビニル基に対するモル比が1.1〜4となるような量で用いる);
−(Ic):触媒的に有効な量の白金触媒、
−(Id):好ましくは、シリカ、アルミナ、ケイ酸塩、ビニルジシロキサン、流動パラフィン、パラフィン及びこれらの混合物よりなる群から選択する少なくとも一の官能性添加剤、
・殺生物剤(II)は、クロラミン、好ましくは、トシルクロラミドナトリウム又はその塩素化類似体の一つを含み、
・殺生物剤(II)は、適宜、抗菌助剤(III)好ましくは塩化ベンザルコニウムと組み合わせる(有利には、アクチベーター金属封鎖剤好ましくはEDTAを補う)。
【0103】
別の面によれば、この発明は又、印象特に歯の印象の獲得のための上に規定したシステムを含む材料にも関係している。
【0104】
有利には、この材料は、更に、甘味料好ましくは合成甘味料及び/又は香味料及び/又は着色料及び/又は抗炎症剤及び/又は等張性生成物好ましくは糖類尚一層好ましくは水素化糖類(ソルビトールが最も特に選択される)及びこれらの混合物から選択する補助剤を含む。
【0105】
合成甘味料の例として、商標ASPARTAM(登録商標)、ACESULFAM(登録商標)の下で市販されている製品等を挙げることができる。
【0106】
ハッカ香味料は、使用できる香味料の内にある。
【0107】
抗炎症性補助剤の例として、アラントイン又はその類似体の一つを挙げることができる。
【0108】
塩化ベンザルコニウム又はその類似体の一つは、市販されている界面活性剤であり殺菌性の第四アンモニウムである。
【0109】
この発明の関連において用いる殺生物剤(II)は、例えば、活性塩素前駆物質例えばクロラミン並びに殺菌助剤(III)、金属封鎖アクチベーター及び補助剤を含む配合物であってよい。下記の組成を有するカルベニウムは、これらの配合物の例である:
2.5gの投与量のための配合物が、水1リットルに対して必要。
【0110】
本発明は又、上記のシステム又は材料の製造方法にも関係する。この方法は、本質的に、POS化合物(I)、殺生物剤(II)及び随意の殺菌助剤(III)(有利には、アクチベーター金属封鎖剤及び随意の上記の補助剤を補う)を混合することにあることを特徴とする。
【0111】
この混合は、伝統的に、当業者に公知の適当な技術により実施する。
【0112】
上記の有利な命題によれば、殺生物剤IIをアルコール性溶液の形態で導入するのが好ましい。
【0113】
本発明の主題は、上記のシステム又は材料の歯の印象の獲得のための利用でもあり、この利用は、本質的に、歯の印象の獲得において、このシリコーンエラストマーの架橋が、好ましくは成分AとBを混合することにより始まることを確実にすること及びエラストマーが十分に架橋し又は十分に固くなるまで架橋を継続させることにあることを特徴とする。
【0114】
この発明は、この発明による殺生物性シリコーンエラストマーシステムの製造並びに機械的特性及び殺菌剤特性に関するその評価を記載した下記の実施例の助けにより一層明確に理解されよう。
実施例
【0115】
実施例1〜3及び試験1〜3
I − 実施例1〜3においては、架橋性二成分を重付加反応により調製し、第一の印象ペースト状生成物へと導く(いわゆるタイプI二成分)。
【0116】
1.用いる原料のリスト:
1.1.− 二成分のパートA:
− POS(Ia):鎖の各末端が(CH3)2ViSiO0.5ユニットによりブロックされたポリジメチルシロキサン油(粘度100000mPa・sであり、油100g当たり約0.0024ビニル(Vi)官能基を即ち約0.065重量%のVi官能基を含む);
− POS(Ia1):POS(Ia)と同じ性質であるが、600mPa・sの粘度を有する油(油100g当たり約0.014Vi官能基を即ち約0.38重量%のVi官能基を含む);
− POS(Ia2):ジビニルテトラメチルジシロキサンよりなる重付加反応の遅延剤;
官能性添加剤(Id)
− 充填剤1:ケイ酸アルミニウム及びケイ酸ナトリウム(SIPERNAT44の名で市販されている);
− 充填剤2:アルミナの水和物(ALLUMINAM15/Bの名で市販されている);
− 充填剤3:ケイ藻土ベースのケイ質材料(DICALITE WHITE FILLERの名で市販されている);
− 成分1:流動パラフィン;
− 成分2:パラフィン(PARAFFINE RAFF.LASTRE52/5の名で市販されている);
− 触媒(Ic):ジビニルテトラメチルジシロキサンと錯体形成した白金ゼロ:約11重量%の白金ゼロをジビニルテトラメチルジシロキサンの配位子の形態で含むジビニルテトラメチルジシロキサン中の白金錯体の溶液を使用;この触媒の量は、用いた溶液の重量部で表している。
【0117】
1.2.− 二成分のパートB:
− POS(Ia):cf.パートA;
− POS(Ia1):cf.パートB;
− POS(Ib):鎖の各末端が(CH3)2ViSiO0.5ユニットによりブロックされたポリ(ジメチル)(メチルビニル)シロキサンガム(重量平均分子量540000g/モルを有し、ガム100g中に約0.00185Vi官能基を即ち約0.05重量%のVi官能基を含む);
− POS(Ib1):鎖の各末端が(CH3)2ViSiO0.5ユニットによりブロックされたポリ(ジメチル)(ヒドロゲノメチル)シロキサン油(30mPa・sの粘度を有し且つ油100g当たり約0.25H官能基を即ち約0.25重量%のHを含む);
官能性添加剤(Id)
− 充填剤1:cf.パートA;
− 充填剤2:cf.パートA;
− 充填剤3:cf.パートA;
− 成分1: cf.パートA;
− 成分2: cf.パートA;
− 殺菌剤(II):96%エチルアルコール(20部)中に80重量%のカルベニウム(80部)を含む溶液。
【0118】
2.試験した二成分IのパートA及びBの構成:
【0119】
3.組成物の調製
3.1−パートA:
(1)下記の成分を、23℃で、遊星形ミキサーに導入する:POS(Ia)、POS(Ia1)、充填剤1及び充填剤2;全体を20回転/分で1時間攪拌することにより均質化する。
(2)次いで、攪拌を止めてから充填剤3を加える:更なる均質化を20回転/分で1時間にわたって行う。
(3)次いで、攪拌を止めてから成分1と2を加える:更なる均質化を20回転/分で1時間にわたって行う。
(4)次いで、攪拌を止めてから触媒及びPOS(Ia2)を加える:更なる均質化を20回転/分で30分間行う。
(5)次いで、攪拌を止めずに、このマスを、226×102Paの減圧下で20分間23℃で運転することによりガス抜きする。
【0120】
3.2−パートB:
下記のステップを前ミキサー中で実施する:
(1)POS(Ia)、POS(Ia1)、POS(Ib)、充填剤1及び充填剤2の導入及び23℃で20回転/分で1時間にわたって攪拌することによる均質化;
(2)攪拌の停止及び充填剤3の添加:20回転/分での3時間にわたる均質化;
(3)攪拌の停止及び成分1及び2の添加:20回転/分での1時間にわたる均質化;
(4)攪拌の停止及び所望量の殺菌剤及びPOS(Ib1)の添加:20回転/分での30分間にわたる均質化;
(5)パートAについて上記したようにガス抜きする;
【0121】
3.3.タイプIの二成分A+B:
50重量部のパートA及び50重量部のパートBを室温(23℃)で混合することにより歯のRTV組成物が得られる。各二成分の架橋を、混合物の調製後、室温で行う。
【0122】
II−比較試験(試験1〜3)を、同様の性質を有するが殺菌剤が塩化ベンザルコニウムよりなる二成分(いわゆるタイプII二成分)を用いて行った。
【0123】
1.用いる原料のリスト:
1.1.パートA:
− POS(Ia)、POS(Ia1)、POS(Ia2)及び充填剤1:cf.§I.1.1のパートA;
− 充填剤2:アルミナ水和物(ALLUMINE ALCOAM10の名で市販されている);
− 充填剤3:ケイ藻土ベースのケイ質材料(CELITE SUPER FLOSの名で市販されている);
− 成分1及び2及び触媒:cf.§I−1.1のパートA。
【0124】
1.2パートB:
− POS(Ia)、POS(Ia1)、POS(Ib)、POS(Ib1)及び充填剤1:cf.§I−1.2.のパートB;
− 充填剤2及び3:cf.§II−1.1.のパートA;
− 成分1及び2:cf.§II−1.2.のパートB;
− 殺菌剤(II):96%エチルアルコール(50部)中の50重量%の塩化ベンザルコニウム(50部)の溶液
【0125】
2.試験した二成分IIのパートA及びBの構成:
【0126】
3.組成物の調製
3.1 −パートA:
手順を、上記の§I−3.1.に記したように行う。
【0127】
3.2 −パートB:
手順を、上記の§I−3.2.に記したように行うが、下記の僅かの改変を伴う:
・ステップ(1)〜(5):50回転/分;で攪拌する;
・ステップ(3):成分1及び2並びに殺菌剤の添加;
・ステップ(4):POSVを単独で加えて1時間にわたって均質化する。
【0128】
3.3.タイプIIの二成分A+B:
この二成分の架橋を、2部のA及びBを50/50重量比で混合した後に、§I−3.3.に上記したように、室温で行う。
【0129】
III−結果
それらを、下記の表1にまとめる。この表は、上記の技術により導入された殺菌剤の含有量並びに得られた生成物の作用時間及び硬化時間を示している。作用時間は、2部のパートA及びBの混合物が液体の性質を保持している時間(それを超えると、この材料は、エラストマーの性質を獲得する)に対応する。硬化時間は、歯の印象が扱えるようになるために必要な時間に対応する。
【0130】
【表1】
【0131】
実施例4〜6及び試験4〜6:
I − 実施例4〜6においては、重付加反応により架橋する二成分を調製するが、これは、第2の印象用液体生成物(いわゆるタイプIIIの二成分)へと導く。
【0132】
1.用いた原料のリスト:
1.1.パートA:
− POS(Ia)及び(Ia1):cf.実施例1〜3、§I−1.1.パートA;
官能性添加剤(Id)
− 充填剤4:ヘキサメチルジシラザンで処理したヒュームドシリカ(AEROSIL200の名で市販されている);
− 充填剤5:平均粒子直径10μmを有する石英粉末(SICRONSA600の名で市販されている);
− 充填剤6:TiO2;
− 成分3:ポリオキシエチル化及びプロピル化C8〜C10脂肪アルコール(SOPROFORBO327の名で市販されている);
− 触媒(Ic):cf.実施例1〜3、§I−1.1.パートA。
【0133】
1.2.−パートB:
− POS(Ia)及び(Ia1):cf.直ぐ上のパートA;
− POS(Ib1):cf.実施例1〜3、§I−1.2.パートB;
官能性添加剤(Id):
− 充填剤4、5及び6:cf.直ぐ上のパートA;
− 成分3: cf.直ぐ上のパートA;
− 殺菌剤: 80重量%のカルベニウム(80部)を96%エチルアルコール(20部)中に含む溶液。
【0134】
2.試験した二成分IIIのパートA及びBの構成:
【0135】
3.組成物の調製
3.1−パートA:
(1)第一の例においては、基本混合物(BMと略記する)を、24重量部の充填剤4と56重量部のPOS(II)を室温(23℃)で混合することにより調製する。
(2)パートAの調製のためには、40部のBMをタービン式分散装置内でPOSI、POS(II)の残り(24部)、充填剤5及び6並びに成分3と混合する:この手順を、23℃で、450回転/分で2時間攪拌することにより行う。
(3)次いで、この攪拌を止めた後で、マスの温度が≦70℃であることをチェックしてから、触媒を添加する;10分間450回転/分で均質化してから、マスのガス抜きをする(この手順は、266×102Paの減圧下で10分間行う)。
【0136】
3.2−パートB:
(1)残りのBMの40部をPOS(Ia)、POS(Ia)の残り、POS(Ia1)の残り(14.3部)、充填剤5及び6並びに成分3と混合する:次に、均質化を、450回転/分で1時間にわたって行う。
(2)次いで、撹拌を止めてから、POS(Ib1)を加える:その後、均質化を、450回転/分で10分間行う。
(3)この撹拌の別の停止及び、マスの温度が≦70℃であることをチェックしてから殺菌剤を添加する:次に、450回転/分での均質化を10分間行い;その後、パートAの最後に示したようにガス抜きする。
【0137】
3.3.タイプIIIの二成分A+B:
ここで再び、二成分の架橋を、2部のA及びBを重量比50/50で混合した後に、室温(23℃)で行う。
【0138】
II−比較試験(試験4〜6)を、同様の性質の二成分を用いて行ったが、殺菌剤は、塩化ベンザルコニウムよりなる(いわゆる、タイプIV二成分)。
【0139】
1.用いる原料のリスト:
1.1.パートA:
− POS(Ia)及び(Ia1):cf.実施例4〜6、§I−1.1.パートA;
− POS(Ia2): cf.実施例1〜3、§I−1.1.パートA;
官能性添加剤(Id)
− 充填剤4、5及び6: cf.実施例4〜6、§I−1.1.パートA;
− 充填剤7: オクタメチルシクロテトラシロキサンで処理したヒュームドシリカ(AEROSIL200の名で市販されている);
− 成分3及び触媒(Ic);cf.実施例4〜6、§I−1.1.パートA。
【0140】
1.2.パートB:
− POS(Ia)及び(Ib2)+充填剤4及び5+
成分3::cf.実施例4〜6、§I−1.2.パートB;
− 殺菌剤:50重量%の塩化ベンザルコニウム(50部)を96%エチルアルコール(50部)中に含む溶液
【0141】
2.試験した二成分IVのパートA及びBの構成:
【0142】
3.組成物の調製:
3.2−パートA:
手順を、実施例4〜6の§I−3.1.に示したように行うが、下記の改変を伴う:
ステップ(1):BMを27重量部の充填剤4と63重量部のPOS(Ia1)を混合することにより調製する;
ステップ(2):41.3部のBMをPOS(Ia)、POS(Ia1)の残り(20.55部)、充填剤5、6及び7並びに成分3と混合する;
ステップ(3):触媒及びPOS(Ia2)を加える。
【0143】
3.2−パートB:
手順を、実施例4〜6の§I−3.2.に示したように行うが、下記の改変を伴う:
ステップ(1):48.7部のBMの残りをPOS(Ia1)(6.61部)と混合する;
ステップ(2):それに、充填剤5を、POS(Ib1)の代わりに加え、この混合物を2時間均質化する;
ステップ(3):この時点で、殺菌剤と別個に、POS(Ib1)及び成分3を加え、この混合物を1時間30分間均質化する。
【0144】
3.2.タイプIVの二成分A+B:
ここで再び、二成分の架橋を、室温(23℃)で、2部のA及びBを重量比50/50で混合した後に行う。
【0145】
III−結果
それらを、下記の表2にまとめる。
【0146】
【表2】
【0147】
実施例7−殺菌剤活性
実施例1〜6によるシステム及び試験1〜6によるシステムの殺菌剤活性を、下記の様式で評価した。
【0148】
厚みが2mmで側面が2.5cmのフィルムを、試験したシステムのパートAとBの適当な混合物を室温で架橋させることにより調製する。
【0149】
シリコーンの正方形を105CFU/mlの力価を有する黄色ブドウ球菌の細菌懸濁液に浸して、この微生物がこの正方形の縁及び表面の両方で接触するようにする。
【0150】
30分の接触時間の後に、これらのフィルムを取り出して、相対湿度条件(STP50)下に置く(これは、最大で培養時間までであり、即ち、研究室の温度で6時間、24時間、3日間及び1週間後まで)。
【0151】
この培養を、トリプチカーゼ大豆培地及び寒天に包含することにより実施する(37±1℃、24〜48時間)。
【0152】
インキュベーション前に、これらの寒天に黄色ブドウ球菌培養物(8×104CFU)を接種する(この株は、口内培地の代表的微生物として選択したものである)。
【0153】
実施例1〜6によるシステムと同じタイプのシリコーンエラストマー殺生物剤を含まない対照を用いる。
【0154】
結果
【表3】
Claims (23)
- 殺生物特性を有し且つ本質的に下記:
I 下記を含むポリオルガノシロキサン(POS)組成物:
(Ia):25℃における粘度100〜500,000mPa・sを有する、鎖の各末端がビニルジオルガノシロキシルユニットによりブロックされた少なくとも一のジオルガノポリシロキサン油であって、ケイ素原子に結合された有機基は、メチル、エチル及びフェニル基から選択し、これらの基の少なくとも60モル%はメチル基であるもの;
(Ib):線状又は格子状液体コポリマー及びホモポリマーから選択しかつ異なるケイ素原子に結合された水素原子を分子当たり少なくとも3つ有し、これらのケイ素原子に結合される有機基は、メチル及びエチル基から選択し、これらの基の少なくとも60%はメチル基である少なくとも一のオルガノヒドロゲノポリシロキサンであって、生成物(Ib)は、水素化物官能基対ビニル基のモル比が1.1〜4となるような量で用いるもの;
(Ic):触媒的に有効な量の白金触媒;及び
(Id):一種以上の官能性添加剤;
II クロラミンを含む殺生物剤
を含み、
殺生物剤(II)に、随意に抗菌助剤(III)を組み合わせることを特徴とするシリコーンエラストマーシステム。 - 前記ジオルガノポリシロキサン油(Ia)が25℃における粘度1000〜200,000mPa・sを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記官能性添加剤をシリカ、アルミナ、ケイ酸塩、ビニルジシロキサン、流動パラフィン、パラフィン及びこれらの混合物よりなる群から選択することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- POS組成物(I)が、二成分組成物A−Bであり、室温で又は熱により、別々では硬化し得ないA成分とB成分とを混合することにより架橋されるエラストマーの前駆物質であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 殺生物剤(II)がナトリウムトシルクロラミド又はその塩素化類似体の内の一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 殺生物剤(II)を、下記を含む活性塩素前駆物質群から選択することを特徴とする請求項1又は5に記載のシステム:
− クロラミンB(ナトリウムN−クロロベンゼンスルホンアミド)、
− クロラミンT(ナトリウムN−クロロ−p−トルエンスルホンアミド)、
− ジクロラミンT(N,N−ジクロロ−p−トルエンスルホンアミド)、
− N−トリクロロメチルメルカプト−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシルアミド)、
− ハラゾン(p−n−ジクロロスルホンアミド安息香酸)
− N−クロロスクシニド
− トリクロロメラミン
− クロロアゾディン(NCl=C(NH2)N=NC(NH2)=NCl)
− シアヌル酸のN−クロロ誘導体及び/又はナトリウムジクロロイソシアヌル酸二水化物、
− N−クロロヒダントイン又は1,3−ジクロロ−5,5’イジメチルヒダントイン、
− 及びこれらの混合物。 - 前記シアヌル酸のN−クロロ誘導体がトリクロロイソシアヌル酸であることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
- 前記N−クロロヒダントインが1−ブロモ−3−クロロ−5,5’−ジメチルヒダントインであることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
- 殺生物剤(II)に、POS組成物(I)の架橋に対する阻害活性が存在しないことを特徴とする請求項1、5又は6に記載のシステム。
- 前記抗菌助剤(III)が塩化ベンザルコニウムであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記殺生物剤(II)にアクチベーター金属封鎖剤を補給することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記アクチベーター金属封鎖剤がEDTAであることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
- 印象を採得するために使用することができることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一に記載のシステム。
- 歯科用印象を採得するために使用することができることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一に記載のシステム。
- 請求項1〜12のいずれか一に記載のシステムを含むことを特徴とする、印象を採得するための材料。
- 甘味料及び/又は香味料及び/又は着色料及び/又は抗炎症剤及び/又は等張性生成物及びこれらの混合物から選択する補助剤を含む、請求項15に記載の材料。
- 前記甘味料が合成甘味料であることを特徴とする請求項16に記載の材料。
- 前記等張性生成物が糖類であることを特徴とする請求項16に記載の材料。
- 前記糖類が水素化糖類であることを特徴とする請求項18に記載の材料。
- 前記糖類がソルビトールであることを特徴とする請求項18に記載の材料。
- 前記印象が歯科用印象であることを特徴とする請求項15〜20のいずれか一に記載の材料。
- 請求項1〜12のいずれか一に記載のシステム及び/又は請求項15〜20のいずれか一に記載の材料の製造方法であって、本質的に、POS化合物(I)、殺生物剤(II)及び随意に殺菌助剤(III)及び随意に請求項16に規定する通りの補助剤を混合することに在ることを特徴とする製造方法。
- 殺生物剤(II)にアクチベーター金属封鎖剤を補給することを特徴とする請求項22に記載の方法。
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