JP3711631B2 - コンピュータシステムのディスクアレイ装置 - Google Patents

コンピュータシステムのディスクアレイ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムの記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、単体で用いられていた磁気ディスク装置(ハードディスク装置)に代えて、複数の磁気ディスク装置を並列に動かして読み出し/書き込みの高速化を図り、冗長構成によって信頼性をあげた外部記憶装置であるディスクアレイ装置が考えられている(論文:″A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks(RAID)″,David A.Patterson,Garth Gibson,and Randy H.Katz,Computer Science Division Department of Electrical Engineering and Computer Science,University of California Berkelay)。記憶装置は、一般的にディスクアレイ装置やRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)と呼ばれている。論文の中では、ディスクアレイ装置の構成により、そのレベルに1から5までの番号が与えられている。RAIDレベル3は、大量のデータを転送するシーケンシャルファイルアクセスに対し性能の向上が見込め、RAIDレベル5は、小さなサイズの読み書きが大量に発生するランダムアクセスに対して性能の向上が見込まれることは周知の通りである(日経エレクトロニクス1993/4/26No.576P.77〜91特集ディスクアレイ装置)。
【0003】
ここで、アレイ制御について、図8を用いて説明する。ディスクアレイ装置は複数の磁気ディスク装置を有する。アレイ制御とは、複数の磁気ディスク装置にどのようにデータを分散させ、また、どのように冗長データを作成し、冗長データをどこに格納するかを規定することである。
【0004】
図8に示すように、3台の磁気ディスク装置で構成するディスクアレイ装置には、0から7までのデータ格納領域がある。このデータ格納領域はストライプと呼ばれ、図8では、32KBのデータを格納することができる。
【0005】
また、P01,P23,P45,P67で表す冗長データ格納領域がある。P01には、ストライプ0番とストライプ1番に格納しているデータの排他的論理和(XOR)を演算した
(P01)=(ストライプ0のデータ)XOR(ストライプ1のデータ)
を格納する。同様にPnmの場合は、
(Pnm)=(ストライプnのデータ)XOR(ストライプmのデータ)
を格納する。このような冗長データは、ディスクアレイ装置を構成するディスク装置のディスク装置の内、1台のディスク装置が壊れた時に有効になる。この状態を縮退状態と呼ぶが、この状態における読み書き処理については後述する。
【0006】
データ格納領域のストライプn番からストライプm番と、冗長データ格納領域Pnmをまとめて、ストライプグループと呼ぶ。コンピュータシステムからディスクアレイ装置を見ると、ストライプ0番から7番まで連続した論理的な1台の記憶装置として認識される。しかし、実際には複数のディスク装置を使用している。
【0007】
図8に示したデータ領域と冗長データ領域の配置方式は、Left−Asymmetric方式と呼ばれ、RAIDレベル5のディスクアレイ装置では一般的な冗長データの配置方式である。
【0008】
まず、コンピュータシステムがディスクアレイ装置からデータを読み出す処理について説明する。例えば、ストライプ4と5には、アプリケーシヨンが格納されている。コンピュータシステムがこのアプリケーシヨンの読み出し要求をディスクアレイ装置に発行すると、ディスクアレイ装置は、物理ディスク装置1番のストライプ4番(64KBからの32KB)と、物理ディスク装置2番のストライプ5番(64KBからの32KB)を読み出し、コンピュータシステムに転送する。
【0009】
次にコンピュータシステムがディスクアレイ装置にデータを書き込む処理について説明する。ディスクアレイ装置の書き込み処理は、冗長データがあるために、単体で使用されるディスク装置とは異なる。データ領域に書き込みを行うと、冗長データも更新する必要がある。例えば、ストライプ6番にデータ書き込む時には、二つの方式がある。
【0010】
第1の方法は、ストライプ6番にデータを書き込む前に
(P67)=(ストライプ6のデータ)XOR(ストライプ7のデータ)
の演算を行い、冗長データP67を生成し、ストライプ6番のデータと、冗長データP67を書き込む方式である。P67を生成するには、ストライプ7のデータを読み出し、P67を生成する必要がある。
【0011】
第2の方法は、
(P67)=(書き込む前のストライプ6のデータ)XOR(ストライプ6に書き込むデータ)XOR(書き込む前のP67の冗長データ)
を演算する方式である。この演算を行うためには、ストライプ6にデータを書き込む前に、ストライプ6のデータと冗長データP67を読み出し、P67を求めてから、ストライプ6にデータを書き込み、冗長データP67を書き込む。
【0012】
以後、第1の方法を読み出し型ライト処理と呼び、第2の方法を部分更新型ライト処理と呼ぶことにする。
【0013】
冗長データにパリティを用いるディスクアレイ装置において特徴的な、縮退時のリード処理について説明する。例えば、図8で、ディスク装置1番が故障して読み書きができなくなったとする。この状態で、ストライプ4,5に格納されたアプリケーシヨンを読み出すことを考える。ディスクアレイ装置は、まず、ストライプ4番からアプリケーシヨンの前半分を読み出そうとするが、エラーが発生して読み出すことができない。このような場合、ディスクアレイ装置は、冗長データP45とストライプ5を読み出し
(ストライプ4のデータ)=(P45)XOR(ストライプ5のデータ)
を演算し、壊れたディスク装置1番のデータを生成する。生成したストライプ4のデータと、読み出したストライプ5のデータをコンピュータシステムに転送する。これにより、ディスク装置が1台壊れた縮退状態に追いてもデータの読み出しを行うことができる。
【0014】
もちろん、ディスクアレイ装置が、あらかじめディスク装置1番が壊れていることを知っていれば、ストライプ4番に対する読み出し処理は省略できる。
【0015】
縮退時に正しいデータを読むためには、正しいパリティが生成されていなければならない。このパリティ合わせには、二つの方式が用いられている。
【0016】
第1の方法は、全てのストライプグループに対して、
(Pnm)=(ストライプnのデータ)XOR(ストライプmのデータ)
を演算する方式である。
【0017】
第2の方法は、ディスクアレイを構成する全てのディスク装置に対して、ゼロを書き込む方式である。第2の方式は演算が必要な第1の方式に比べて、ディスク装置にデータを書き込むだけであり、処理が簡略化できる。上記パリティ演算式が満たされていれば、書き込むデータはゼロでなくても良い。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で示したように、冗長データにパリティを用いるディスクアレイ装置では、パリティがあっていなければ、縮退時のデータを保証することができない。つまり、パリティがあっていない状態で縮退状態に移行すると、失ったデータを正しく再生できない。そのため、ディスクアレイ装置では、パリティ合わせの処理を、ディスクアレイを構成した工場出荷時や、ユーザがアレイを構成した初期導入時に必ず行わなければならない。
【0019】
パリティ合わせにかかる時間は、ディスク装置の性能や、XOR演算性能等で決まる。例えば、ディスク装置の書き込み性能が1MB/秒の場合、1台のディスクをゼロ初期化するのに、4GBのディスクの場合68分程度かかる。
【0020】
ディスク装置は年々大容量化しており、ディスクアレイ装置の容量も大容量化している。パリティ合わせにかかる時間も年々増加している。
【0021】
本発明の目的は、ディスクアレイ装置の初期導入時にかかる、パリティ合わせ時間を無くすことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明はディスクアレイ装置に、ディスクアレイ装置内の冗長データの状態を保持する、冗長データ状態保持手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
また、上記目的を達成するために、コンピュータシステムとディスクアレイ装置間を流れるデータを関する要求監視手段と、要求監視手段と冗長データ保持手段の情報を元にアレイ制御を行う冗長データ生成手段を設けた。
【0024】
また、上記目的を達成するために、冗長データ保持手段を不揮発性の記憶手段を使用した。
【0025】
冗長データ状態保持手段は、ストライプグループ毎の冗長データの状態を保持する。具体的には、対応するストライプグループのパリティが既に生成済みであるか否かを保持する。コンピュータシステムから本発明を使用するディスクアレイ装置にライト要求が発行されると、ディスクアレイ装置は、ライトする場所のストライプを求め、そのストライプグループのパリティが生成されているか否かを冗長データ状態保持手段から読み出す。もう既にパリティが生成されている場合には、部分更新型ライト処理を行うことができる。まだパリティが生成されている場合には、読み出し型ライト処理を行い、そのストライプグループのパリティを合わせ、冗長データ情報保持手段にパリティを合わせたことを保持する。
【0026】
以上のように処理することで、ライトが発生したパリティグループからパリティが生成されて行く。このため、初期導入時にパリティ合わせを行わなくても、ディスクアレイを使用するうちにパリティ合わせを行うことができる。
【0027】
要求監視手段は、ディスクアレイ装置に発行されるコンピュータシステムからのリードライト要求を監視する。コンピュータシステムからの要求がある既定値以下になると、要求監視手段は、冗長データ監視手段にストライプグループのパリティを生成するように要求する。冗長データ生成手段は、冗長データ状態保持手段から、まだパリティ合わせを行っていないストライプグループを選び出し、そのストライプグループのパリティを合わせる。このように処理することで、ライトの発生していないストライプグループに対してもパリティを合わせることができる。
【0028】
本発明によるパリティ合わせの方式は、初期導入時に行わないため、全てのストライプグループのパリティが合うまでには時間がかかる。このため、冗長データ情報保持手段を不揮発性の記憶手段を用いている。よって、途中までパリティ合わせを行った状態で電源を遮断しても、次回電源起動時に以前のストライプグループの状態を失うことはない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。
【0030】
《第1実施例》
図1は、本発明の第1の実施例であるディスクアレイ装置を備えたコンピュータシステムの概略構成を示す図である。
【0031】
ディスクアレイ装置100とコンピュータシステム900は、バス950を用いて接続する。バス950としては、SCSI(Small Computer System Interface),ISA(Industry Standerd Architecture),EISA(Extended Industry Standerd Architecture),PCI(Peripheral CompornentInterconnect)などを用いる。また、PCMCIA(Personal Computer Memory Card Internatinal Association)やJEIDA(Japan Electronic Industry Development Association)によって規定されるインタフェースを用いることもできる。もちろん、その他のバスを用いてもよい。
【0032】
ディスクアレイ装置100には、複数のディスク装置500を接続する。本実施例の場合は3台のディスク装置500を接続する。ディスク装置を接続するバス550としてはIDEやSCSIが一般的である。本実施例ではSCSIを例にとる。
【0033】
ディスクアレイ装置100は、コンピュータシステム900のバス950と接続するためのバス変換器110と、ディスク装置500を接続するためのSCSIコントローラ120と、アレイ制御等を行うMPU130と、冗長データ情報保持手段を実現するEEPROM(Electric Erasable Programable Read Only Memory)140で構成する。EEPROM140に保持した情報は、ディスクアレイ装置100の電源が遮断されても消えることはない。
【0034】
MPU130では、プログラムにより図2で示す処理を行う。主な機能は、アレイ制御131と、要求監視132と、冗長データ生成133である。本実施例では、ディスクアレイ装置100内にMPU130を設けたが、コンピュータシステム900内にあるCPUにその処理を行わせる方法もある。
【0035】
本発明により設けた冗長データ情報保持手段について説明する。本実施例では、冗長データ情報保持手段をEEPROMで実現する。EEPROMの1ビット毎にストライプグループのパリティ生成済み(0:ビットOFF)と、パリティ未生成(1:ビットON)で表す。
【0036】
例えば、ストライプグループ0番のパリティ生成の情報を確認するためには、アドレス0000Hの0ビット目を確認し、もしそのビットが0ならばストライプグループ0番のパリティは生成済みであり、1ならパリティは未生成である。ストライプグループ10番のパリティ生成の情報を確認するためには、アドレス0001Hの2ビット目を確認し、もしそのビットが0ならストライプグループ0番のパリティは生成済みであり、1ならパリティは未生成である。
【0037】
ストライプグループが32768個あるようなディスクアレイ装置であれば、EEPROM140には4096KBの容量が必要になる。
【0038】
コンピュータシステム900からディスクアレイ装置にライト要求が送られてくると、MPU130内のアレイ制御131がライト要求を解釈し、ライトを行うストライプグループ番号を算出する。アレイ制御131は、EEPROM140から、ストライプグループ番号に対応するパリティの状態を獲得する。もし、パリティ未生成(対応するビットが1)なら読み出し型ライト処理を行う。パリティが生成済み(対応するビットが0)なら部分更新型ライト処理を行う。
【0039】
パリティが未生成(対応するビット1)で読み出し型ライト処理を行った場合には、EEPROM140の対応するビットを0にする。これにより次回、同ストライプグループにライト要求が来た場合には、部分更新型ライト処理を行うことができる。
【0040】
図6を用いて具体的にライト処理について説明する。図6は一つのストライプグループを抜き出したものである。ストライプグループは、データ領域のS0,S1と、冗長データ領域のP01からなる。
【0041】
データ領域S0の領域Aに対してライト要求が来た場合を考える。MPU130はライト要求を受け取ると、ストライプグループ番号を算出する。アレイ制御131は、EEPROM140から、ストライプグループ番号に対応するパリティの状態を獲得する。
【0042】
まず、パリティが未生成(対応するビットが1)の場合、アレイ制御131は、まず、領域Aにコンピュータシステムから送られてきたデータ(NEW−A)を書き込む。書き込みが終了すると、アレイ制御131はS0とS1のデータを全て読み出し、
(P01)=(S0)XOR(S1)
を算出する。算出した冗長データ(パリティ)をP01に書き込み、EEPROM140の対応するビットを0(パリティ生成済み)にする。
【0043】
次に、パリティ生成済み(対応するビット0)の場合、アレイ制御131は、まず、書き込む前の領域Aのデータ(OLD−A)と、領域Aに対応するP01内の領域P(OLD−P)を読み出す。アレイ制御131は
(NEW−P)=(OLD−A)XOR(OLD−P)XOR(NEW−A)
を算出する。ここで、(NEW−A)はコンピュータシステムから送られた、領域Aに書き込むべきデータである。アレイ制御131は、領域Aに(NEW−A)を、領域P(NEW−P)を書き込み処理を終了する。
【0044】
本発明を用いると、全てのストライプグループのパリティを生成する前に、1台のディスク装置500が故障して、縮退状態に移行することが考えられる。パリティが未生成で読み出し型ライト処理を行おうとしたが、読み出し対象のディスク装置が故障していてストライプのデータが読み出せない場合には、そのストライプからは全て0が読めたとして処理を行う。
【0045】
本発明を用いたディスクアレイ装置のリード処理は、縮退時リード処理とも従来のディスクアレイ装置と変わらない。
【0046】
本実施例では、要求監視手段はMPU130内の要求監視132で、冗長データ生成手段はMPU130内の冗長データ生成133で実現している。
【0047】
要求監視132は、コンピュータシステムから発行される、単位時間当たりのリードライト要求をカウントする。単位時間当たりのリードライト要求が既定値以下になると、要求監視132は、冗長データ生成133にパリティを生成するように要求する。
【0048】
冗長データ生成133は、EEPROM140をチェックし、まだビットが1(パリティが未生成)なストライプグループを捜し出す。冗長データ生成133は、当該ストライプグループに対してパリティ合わせを行う。
【0049】
以上のように処理することで、初期導入時にパリティ合わせを行っておかなくても、ライト処理を繰り返すうちに、使用したストライプグループからパリティを合わせることができる。また、要求監視手段と、冗長データ生成手段により、ディスクアレイ装置が内部処理としてパリティ合わせを行ってくれる。
【0050】
従来のディスクアレイ装置では、使用するユーザが初期導入時にパリティ合わせを行う必要が合ったが、本発明を用いることでユーザはパリティ合わせを意識する必要がない。
【0051】
《第2の実施例》
図4は本発明の第2の実施例であるディスクアレイ装置を備えたコンピュータシステムの概略構成を示す図である。
【0052】
第1の実施例と第2の実施例の違いは、第1の実施例ではディスクアレイ装置100にEEPROM140で実現していた冗長データ情報保持手段を、ディスク装置600内に設けた点である。
【0053】
ディスク装置は、図5(A)に示すように、一般的に512バイトを単位としてデータを保持する。本実施例で使用するディスク装置は、図5(B)に示すように、従来の512バイトの記録単位に冗長データ情報保持手段として属性バイト690を1バイト付加している。
【0054】
属性バイト690には、ストライプグループのパリティの状態を保持する。属性バイトの値が0の場合には、そのストライプグループのパリティは未生成であり、1の場合にはパリティは生成済みである。
【0055】
コンピュータシステム900からディスクアレイ装置にライト要求が送られてくると、MPU130内のアレイ制御131がライト要求を解釈する。アレイ制御131は、まず、部分更新型ライト処理を試みる。
【0056】
部分更新型ライト処理では、まず、書き込む前のデータと、書き込む前の冗長データを読み出す。そして、読み出した冗長データの属性バイトをチェックする。属性バイトが1の場合には、既に当該ストライプグループはパリティ生成済みであるため、そのまま部分更新型ライト処理を続行する。もし、属性バイトが0の場合には、読み出し型ライト処理に変更してライト処理を行い、データの書き込みと、当該ストライプグループのパリティ合わせを行う。冗長データを書き込むときには、属性バイトを1に変更して書き込む。これにより次回、同ストライプグループにライト要求が来た場合には、部分更新型ライト処理を行うことができる。
【0057】
図7を用いて具体的にライト処理について説明する。図7は一つのストライプグループを抜き出したものである。ストライプグループは、データ領域のS0,S1と、冗長データ領域のP01からなる。物理ディスク装置のデータの保持単位は512バイトとしているので、例えば32KBのストライプの場合、512バイトの領域64個で一つのストライプを構成している。
【0058】
データ領域S0の領域Aに対してライト要求が来た場合を考える。アレイ制御131は部分更新型ライト処理でライトを試みる。アレイ制御131は、書き込む前の領域Aのデータ(OLD−A)と、領域Aに対応するP01内の領域P(OLD−P)を読み出す。次に、読み出した領域Pの属性バイト690をチェックする。属性バイトの状態により以下の二つの処理に分かれる。
【0059】
読み出した領域P(OLD−P)の全ての属性バイト690が1の場合、ストライプグループすでにパリティ生成済みであるので、そのまま部分更新型ライト処理を続行する。アレイ制御131は、
(NEW−P)=(OLD−A)XOR(OLD−P)XOR(NEW−A)
を算出する。ここで、(NEW−A)はコンピュータシステムから送られた、領域Aに書き込むべきデータである。アレイ制御131は、領域Aに(NEW−A)を、領域Pに(NEW−P)を書き込み処理を終了する。
【0060】
読み出した領域P(OLD−P)の属性バイトに0が含まれている場合、ストライプグループはまだパリティが生成されていないので、読み出し型ライト処理に変更する。アレイ制御131は、まず、領域Aにコンピュータシステムから送られてきたデータ(NEW−A)を書き込む。書き込みが終了すると、アレイ制御131はS0とS1のデータを全て読み出し、
(P01)=(S0)XOR(S1)
を算出する。算出した冗長データ(パリティ)をP01に書き込む。このP01への冗長データ書き込み時に属性バイトを0から1に変更する。
【0061】
冗長データ情報保持手段をディスク装置内に設けることで、ディスクアレイ装置とディスク装置の関係が疎になる。第1の実施例の場合、冗長データの生成情報はディスクアレイ装置内のEEPROM140が持つ。このため、ディスク装置だけを他のディスクアレイ装置100に接続した場合には、EEPROM140内の冗長データの生成情報を引き継ぐ手段を用意しなければならない。第2の実施例の場合、冗長データの生成情報は、各ディスク装置が持つため、ディスク装置だけを他のディスクアレイ装置100に接続した場合にも自動的に情報が引き継がれる。
【0062】
第1の実施例で示したEEPROM140をディスク装置内に設けても、第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、ディスクアレイ装置の初期導入時にパリティ合わせを行わなくてもよい。これは、初期導入時にパリティ合わせにかかる時間を省略できるだけではなく、ディスクアレイ装置を使用するユーザに対して、パリティを意識させなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のディスクアレイ装置を備えたコンピュータシステムの構成を示したブロック図。
【図2】MPU130内部の構成を示すブロック図。
【図3】冗長データ情報保持手段を実現するEEPROM140の情報保持方式を示す説明図。
【図4】本発明の第2の実施例のディスクアレイ装置を備えたコンピュータシステムの構成を示したブロック図である。
【図5】従来のディスク装置のデータ配置方式と属性バイトを持つディスク装置のデータ配置方式を示す説明図。
【図6】第1の実施例における読み出し型ライト処理と、部分更新型ライト処理の説明図。
【図7】第2の実施例における読み出し型ライト処理と部分更新型ライト処理の説明図。
【図8】Left−Asymmetric配置方式のRAID5を示した説明図。
【符号の説明】
100…ディスクアレイ装置、
110…バス変換器、
120…SCSIコントローラ、
130…MPU、
140…EEPROM(冗長データ情報保持手段)、
500…ディスク装置、
550…SCSIバス、
900…コンピュータシステム、
950…バス。

Claims (4)

  1. コンピュータシステムに利用されるデータを読取可能なディスクアレイシステムであって、
    前記コンピュータシステムと接続可能なインターフェースと、
    前記インタフェースに接続されるコントローラーと、
    前記コントローラに接続されるメモリと、
    前記コントローラに接続される複数のディスク装置と、を備え、
    前記ディスク装置は、複数の格納領域に分割され、
    前記複数のディスク装置によって、複数のデータをそれぞれ格納可能なデータ格納領域と、前記複数のデータから演算可能な冗長データを格納可能な一の冗長データ格納領域と、が対応付けられてストライプグループが構成されており、
    前記メモリは、ストライプグループごとの冗長データの生成状態を保持し、
    前記コントローラは、
    前記メモリから前記ストライプグループごとに冗長データの生成状態を参照し、前記冗長データが生成されていないストライプグループを特定し、前記特定されたストライプグループを構成するデータ格納領域からデータを読み出し、前記読み出されたデータと前記ライト要求に含まれるデータとを用いて冗長データを作成し、前記冗長データを冗長データ格納領域に格納し、
    前記メモリに格納される前記ストライプグループの生成状態を更新する、ことを特徴とする、ディスクアレイシステム。
  2. コンピュータシステムに利用されるデータを読取可能なディスクアレイシステムであって、
    前記コンピュータシステムと接続可能なインターフェースと、
    前記インタフェースに接続されるコントローラーと、
    前記コントローラに接続されるメモリと、
    前記コントローラに接続される複数のディスク装置と、を備え、
    前記ディスク装置は、複数の格納領域に分割され、
    前記複数のディスク装置によって、複数のデータをそれぞれ格納可能なデータ格納領域と、前記複数のデータから演算可能な冗長データを格納可能な一の冗長データ格納領域と、が対応付けられてストライプグループが構成され、
    前記メモリは、ストライプグループごとの冗長データの生成状態を保持し、
    前記コントローラは、
    前記コンピュータシステムから前記インタフェースを介して、ストライプグループを構成するデータ格納領域に格納すべきデータのライト要求を受け、
    前記ライト要求に対応するストライプグループの冗長データの生成状態を参照し、
    前記冗長データが生成されていない場合、前記ライト要求に含まれるデータが格納されるべきデータ格納領域に対応付けられている他のデータ格納領域に格納されているデータを読み出し、前記読み出されたデータと前記ライト要求に含まれるデータとから冗長データを作成し、冗長データ格納領域に格納し、
    前記メモリに格納される前記ライト要求に含まれるデータを含むストライプグループの生成状態を更新する、
    ことを特徴とするディスクアレイシステム。
  3. 請求項2記載のディスクアレイシステムであって、
    前記コントローラは、前記冗長データが既に生成されている場合、前記冗長データ格納領域から冗長データを読み出し、前記冗長データを前記データとを用いて新たな冗長データを生成し、前記データを所定のデータ格納領域に、前記新たな冗長データを前記冗長データ格納領域に格納することを特徴とするディスクアレイシステム。
  4. コンピュータシステムに利用されるデータを読取可能なディスクアレイシステムであって、
    前記コンピュータシステムと接続可能なインターフェースと、
    前記インタフェースに接続されるコントローラーと、
    前記コントローラに接続される複数のディスク装置と、を備え、
    前記ディスク装置は、複数の格納領域に分割され、
    前記複数のディスク装置によって、複数のデータをそれぞれ格納可能なデータ格納領域と、前記複数のデータから演算可能な冗長データを格納可能な一の冗長データ格納領域と、が対応付けられてストライプグループが構成されており、
    前記冗長データ格納領域には、ストライプグループごとの冗長データの生成状態が記録され、
    前記コントローラは、
    前記コンピュータシステムから前記インタフェースを介して、ストライプグループを構成するデータ格納領域に格納すべきデータのライト要求を受け、
    前記ライト要求に対応するストライプグループの冗長データ格納領域から前記生成状態を含むデータを読み出し、
    前記生成状態を参照し、前記冗長データが生成されていない場合、前記ライト要求に含まれるデータが格納されるべきデータ格納領域に対応付けられている他のデータ格納領域に格納されているデータを読み出し、前記読み出されたデータと前記ライト要求に含まれるデータとから冗長データを作成し、前記生成状態を更新し、前記更新された生成状態を前記冗長データとともに冗長データ格納領域に格納する、
    ことを特徴とするディスクアレイシステム。
JP14700396A 1996-06-10 1996-06-10 コンピュータシステムのディスクアレイ装置 Expired - Lifetime JP3711631B2 (ja)

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