JP3164499B2 - ディスクアレイにおけるパリティデータの無矛盾性保持方法 - Google Patents
ディスクアレイにおけるパリティデータの無矛盾性保持方法Info
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Description
に供するディスクアレイ格納デバイスに関し、特にディ
スクアレイ書き込みオペレーションを防護する方法に関
する。
クステーションに使用されている5.25インチないし
3.5インチデスクドライブのような小さな小型の低価
格ディスクドライブを複数個並列に接続したものが、コ
ンピューターシステム内に設けた情報格納用の単一の不
揮発性大型ディスクに代わる低価格な代用物として利用
されている。
ら発行されたデイビッド・エイ・パターソン、ガース・
ギブソンおよびランディー・エイチ・カッツ共著の「廉
価なディスクの冗長型アレイの一例」と題する記事(N
o.UCB/CSD 87/391)にはいくつかのラ
イドディスクアレイの設計例が掲載されている。ここに
引用する上記記事は、ディスクアレイおよびそれらの性
能、信頼性、電力消費量およびスケーラビリティ(scal
ability, 縮小拡張性)の改良について、単一の大型磁
気ディスクと比較して論じている。この記事にはライド
レベル(RAID levels)と呼ばれる五つのディスクアレ
イ構成が記載されている。その最も簡単なアレイである
ライドレベル1のシステムは、データ格納のためのN個
のディスクと、これらのデータディスクに書き込まれた
情報のコピーを格納するための別のN個の「ミラー」デ
ィスクとを含んでいる。残りのライドレベルであるライ
ドレベル2、3、4、5のシステムは、いくつかのデー
タディスクにまたがって格納するようにデータを分割す
る。エラー検査およびパリティ情報を格納するため、一
つ以上の付加的ディスクが使われる。
は並列アクセスアレイとして知られている。並列アクセ
スアレイは、すべてのメンバーディスク(データディス
クおよびパリティディスク)へのアクセスを行うことが
必要であり、特にI/O要求があったときにはこれを実
行するために同時的に書き込みを行うことが必要であ
る。ライドレベル4および5のディスクアレイは独立ア
クセスアレイとして知られている。独立アクセスアレイ
は単一のI/O要求の実行に際して同時にすべてのメン
バーディスクにアクセスする必要がない。メンバーディ
スクへのオペレーションは注意深く順序づけられ、メン
バードライブへの順待ち行列中におかれる。本発明はラ
イドレベル4および5のシステムのオペレーションの改
良を目指している。
ィスクからなるグループを1つ以上含むが、この場合、
N個のディスクはデータの格納に使用され、もう一つの
ディスクはパリティ情報の格納に利用される。保存すべ
きデータは、複数のディスクにまたがって格納するた
め、1つ以上のデータブロックからなるより大きな部分
に分割される。このデータに対応するパリティ情報は、
N個のデータドライブにまたがって格納されるデータの
対応部分のビット毎の排他的OR演算を行うことにより
計算することができ、専用のパリティディスクに書き込
まれる。データのこれら対応部分とそれに関わるパリテ
ィとを合わせて冗長グループと呼ぶ。パリティディスク
はディスクが故障したときに情報を再構築するのに使用
される。以下にさらに詳述するように、書き込みには依
然として二つのディスク、すなわちN個のデータディス
クの1つおよびパリティディスク、にアクセスすること
が必要である。読み取りオペレーションは、読み取るべ
きデータが各ディスク上に格納されているブロック長を
超えない限り、通常はN個のデータディスクのうちの一
ディスクのみにアクセスすればよい。
ているが、データに加えてパリティ情報が各グループ内
のN+1個のディスクにまたがって分配される点が異な
る。アレイ内のN+1個のディスクの各々がいくつかの
データ格納用ブロックといくつかのパリティ情報格納用
ブロックとを含む。パリティ情報がどこに格納されてい
るかはユーザーが与えるアルゴリズムによって制御され
る。ライドレベル4システムと同様に、ライドレベル5
の書き込みには少なくとも二つのディスクへのアクセス
が必要である。しかし、一グループへの書き込みであれ
ば、ライドレベル4システムにおけるような専用パリテ
ィディスクへのアクセスをもはや必要としない。この特
徴は同時的書き込みオペレーションを行うのに好都合で
ある。
データおよびパリティディスクドライブを含むライドレ
ベル5のシステムが図1に示してある。アレイコントロ
ーラ100がホストシステム200とこれらアレイディ
スクドライブとの間のデータ転送を組織化する。このコ
ントローラはまた、パリティ情報を計算し、検査する。
ブロック101ないし105はデータおよびパリティが
5個のアレイドライブに格納される様子を示す。データ
ブロックはブロック0ないしブロック15と示されてい
る。パリティブロックはパリティ0ないしパリティ3と
示されている。これらのパリティとデータブロックとの
間の関係は以下の通りである。
ロック1)XOR(ブロック2)XOR(ブロック3) パリティ1=(ブロック4)XOR(ブロック5)XO
R(ブロック6)XOR(ブロック7) パリティ2=(ブロック8)XOR(ブロック9)XO
R(ブロック10)XOR(ブロック11) パリティ3=(ブロック12)XOR(ブロック13)
XOR(ブロック14)XOR(ブロック15) 上述したように、パリティデータはN個のデータドライ
ブにまたがって格納されたデータの対応部分についてビ
ット毎の排他的OR演算(bit-wise exclusive-OR)を
実行することにより計算することができる。しかしなが
ら、各パリティビットは単にデータドライブからとった
対応データビットすべての排他的OR演算の結果である
から、新規パリティは次の方程式を使って旧データ、旧
パリティ、および新規データから容易に決定できる: 新規パリティ=(旧データ XOR 新規データ)XOR 旧パリティ この読み取り−修正−書き込み(read-modify-write)
方法は、書き込みオペレーションに際して更新すべきデ
ータドライブとパリティドライブのみにアクセスすれば
よい点で有利である。ただし、パリティ情報を更新する
ためにはデータドライブにまたがって格納されているデ
ータの対応部分のビット毎の排他的ORオペレーション
を行うべく当該アレイ中のすべてのドライブの読み取り
すなわちアクセスをしなければならない。読み取り−修
正−書き込みオペレーションの不利点は、通常のライド
レベル4あるいは5の書き込みオペレーションが最小限
二つのディスクの読取りとそれに続く二つのディスク書
き込みが必要なことである。
り、発生および書き込みオペレーションからデータの読
み取りおよび書き込みオペレーションを分離するように
読み取り-修正-書き込みプロセッサを改修することによ
り改善することができる。このように改修した読み取り
-修正-書き込みオペレーションは、更新すべきデータお
よびパリティを収納するディスクドライブを同定し、適
切な読み取りおよび書き込み要求を、同定されたデータ
およびパリティドライブを求めるI/O順待ち行列中に
配置する。このようにしてその実行が、当該データドラ
イブからの旧データの読み取りに続いて当該パリティド
ライブを求めるI/O順待ち行列内に最良の状態に収容
されて行われるように、パリティオペレーション、すな
わち、パリティドライブからの旧パリティ情報の読み取
り、新規パリティ情報の発生、パリティドライブへの新
規パリティ情報の書き込み、のいくつかあるいはすべて
のスケジュールが立てられる。
は改修した読み取り-修正-書き込み手順のどちらでも、
新規なデータおよびパリティの実際の書き込み転送は同
時に行われる必要はない。もしも新規データあるいは新
規パリティのいずれか一方がシステムの故障前に書き込
まれているが、他方がまだであるなら、冗長グループに
記録される事項はシステムの再起動後に矛盾(inconsis
tency)を生ずる。すなわちパリティ情報は当該冗長グ
ループ内に格納されているデータと合致しない。システ
ムの故障期間中に中断された書き込みオペレーションを
再試行しても当該冗長グループ内の矛盾は訂正されな
い。
電あるいはアレイの故障の発生に由来するデータの喪失
を防止するためには、ディスクアレイ書き込みオペレー
ションを防護するための方法および構造体が必要であ
る。
題は、書き込みI/Oオペレーションの中断後のディス
クアレイ内のパリティとデータとの間の無矛盾性(cons
istency)を維持するための新規かつ有用な方法を与え
ることである。
ィの更新のための読み取り−修正−書き込みプロセッサ
を採用するライドレベル4あるいは5のディスクアレイ
のような独立のアクセスディスクアレイ内におけるパリ
ティとデータ間の無矛盾性を維持する方法を与えること
である。
ライブの一つが故障したときの劣化モードで動作してい
るディスクアレイ内のパリティとデータ間の無矛盾製を
維持する新規かつ有用な方法を与えることである。
上のディスク書き込みI/Oオペレーションを中断させ
るシステムリセットあるいは停電に引き続き、独立アク
セスアレイサブシステム内の冗長グループ内に格納され
ているデータとパリティ間の無矛盾性を維持する方法が
与えられる。この方法は、ホストシステムからのリセッ
ト信号あるいは無停電電源からの電力低下警告信号の受
信に応答して、未完書き込みI/Oオペレーション(un
finished write I/O operation)を同定するため、実行
中のドライブの活動を調査するステップと、該未完書き
込みI/Oオペレーションと該未完書き込みI/Oオペ
レーションに関わる冗長グループとを同定するのに必要
な情報を不揮発性メモリ中に記録(logging)するステ
ップと、該システムメモリサブシステムを初期化する期
間中、該不揮発性メモリ内の記録事項を検査するステッ
プと、該記録中に同定される該未完書き込みI/Oオペ
レーションの各一つについて、該未完書き込みI/Oオ
ペレーションに関わる該冗長グループ内に格納されたデ
ータの対応部分のビット毎の排他的OR演算を行い、そ
の無矛盾パリティを計算するステップと、該一未完書き
込みI/Oオペレーションに関わる該冗長グループ内の
該パリティ格納領域に計算したパリティを書き込むステ
ップとを含む。
故障したデスクドライブを含んだまま動作している、独
立アクセスディスクアレイに適用しうる本発明のもう一
つの実施例では、本方法は該未完の書き込みI/Oオペ
レーションが新規データおよびパリティをマップするデ
ータ格納領域およびパリティデータ格納領域を同定する
のに必要な情報と、これらのデータおよびパリティデー
タ格納領域内に格納されている何らかの形態の旧データ
およびパリティ情報とを記録する。システムのリセット
あるいは電力の回復に引き続き、不揮発性メモリ内に保
存されている旧データおよびパリティを、該一未完書き
込みI/Oオペレーションが新規データをマップするデ
ータ格納領域内に現に格納されているデータと結合する
ことにより、未完書き込みI/Oオペレーションに関わ
る各冗長グループの無矛盾パリティを決定する。
よび利点を、添付の図面を参照しながら以下の実施例を
通して説明する。
イドレベル5の書き込みの例を示す。この場合、新規デ
ータはドライブAに書き込まれ、パリティ情報はドライ
ブB上で更新される。読み取り-修正-書き込みオペレー
ションを補助するためにコントローラ100内に含まれ
る構造体は、転送バッファ120および排他的OR(X
OR)論理回路130を有する。本発明はシステムの再
起動あるいは電力の停止に続くディスクアレイ内のパリ
ティの無矛盾性を確保する方法に関する。コントローラ
の構成の詳細は本発明の理解には必要でないと考えられ
る。しかし、本発明を使用することができるディスクア
レイコントローラの一形態の構成および動作に関する詳
細が米国特許第5, 257, 391号に記載されてお
り、それをここに引用する。米国第5, 257, 391
号は、「コンフィギュレーションコントロール信号に基
づきバッファおよびドライブバスを選択するためのホス
トインターフェースおよびバススイッチを有するディス
クコントローラ」に関する特許である。
の指令に基づき、旧データおよび旧パリティ情報ははじ
め、図2に示す二つのドライブから読み取られる。これ
らの旧データおよびパリティは、それぞれ、ドライブA
およびドライブB内の目標領域から読み取られ、排他的
OR論理回路130へ送られる。論理回路130はこれ
らの受信したデータおよびパリティを結合して排他的O
R積(旧データXOR旧パリティ)を発生する。この積
を中間パリティと呼称する。この中間パリティはバッフ
ァ120内の第一領域120D内に格納される。ホスト
システム200から受信した新規データは、バッファ1
20内の第二領域120Aに同時的に保存される。
びパリティ情報がドライブドライブAおよびドライブB
に書き込まれる。この新規データは格納バッファ120
内の領域120AからドライブドライブAへ直接に書き
込まれる。新規パリティ情報を発生するため、これらの
新規データおよび中間パリティは排他的OR論理回路1
30に与えられる。この新規パリティである旧データX
OR旧パリティXOR新規データはドライブBに書き込
まれる。
イシステムは図4に示すようにさらに不揮発性メモリ1
40およびコントローラ100内の別の論理回路150
を含む。論理回路150はホストシステム200からの
リセット信号あるいは無停電電力源300からの低電力
信号に応答し、未完の書き込みI/Oオペレーションを
同定するために現在のドライブ活動を調査する。論理回
路150にしたがってコントローラは次いで不揮発性メ
モリ140中に未完書き込みI/Oオペレーションに関
する情報を記録する。メモリ140中に記録された各未
完書き込みI/Oオペレーションに対するこの情報は、
影響を受ける可能性のある当該アレイ内の冗長グループ
を特定するのに必要であり、ディスクドライブの同定番
号、ブロックアドレス、およびライドレベルを含むこと
ができる。
トシステムの再起動に引き続きデータ冗長性を訂正する
プロセス、の例を示す。リセットあるいは停電後の電力
回復に続いてディスクアレイサブシステムが初期化され
る期間中、アレイコントローラは不揮発性メモリ内の記
録事項を検査する。もしも記録事項が存在すると、いか
なる未完書き込みオペレーションの再試行あるいは新規
の書込みオペレーションを開始するときでも、その前に
アレイ訂正プロセスが行われなければならない。故障し
たドライブがないときの冗長グループに対する和解オペ
レーションは、冗長グループ内のデータドライブにまた
がって格納されているデータ部分のビット毎の排他的O
R演算を行い、それらのデータの無矛盾パリティを計算
し、その結果を図5に示すアレイ内のパリティドライブ
Bに保存する。図5では、ドライブA、ドライブC,ド
ライブDおよびドライブEに保存されたデータが読み取
られ、XOR論理回路130により結合され、ドライブ
Bに保存される。
長グループ内のデータと矛盾しないことを保証するが、
ホストのリセットあるいは停電時における書き込みオペ
レーションのステータスが何であるかによって、そのデ
ータは正確でない可能性がある。パリティ情報の再計算
を行った後にすべての未完書き込みオペレーションを反
復すれば、ホストシステム200により行われるオペレ
ーションがアレイドライブに保存されたデータを訂正す
る。
はじめ、冗長データ内のすべての矛盾を特定してからそ
れらを訂正することもできようが、システムの性能を向
上させる観点からは上述した訂正オペレーションを実行
する方が有利である。
のあるディスクドライブが利用不可能であるときは変更
しなければならない。このようなアレイは、低減モード
(reduced mode)あるいは劣化モード(degraded mod
e)で動作している、という。劣化モードの動作では、
ある読み取りオペレーションが、正常動作しているディ
スクドライブ上のデータを要求すると、あたかもそのア
レイが無傷であり正規のモードで動作しているかのごと
くにそのデータが供給される。故障したドライブ上のデ
ータが要求されると、アレイ管理ソフトウェアは正常動
作しているドライブメンバーから対応するブロックを読
み取って、それらの内容について排他的OR演算の結果
を計算することによりそのデータを再生しなければなら
ない。
込みオペレーションは、読み取り-修正-書き込みオペレ
ーション期間中に更新されなければならないデータおよ
びパリティのロケーションの如何によって異なる。次の
三つの状況が起こりうる。
ティのマップ----- 更新すべきデータブロックおよびパリティブロックがそ
れぞれ生存ドライブ上に存在する場合にデータが冗長グ
ループへ書き込まれるときは、あたかも当該アレイが無
傷であるかのように読み取り-修正-書き込みルーチンが
実行される。
プ----- 更新する必要のあるパリティブロックが故障ドライブメ
ンバー上にあるなら、新規パリティは計算されず、書き
込まれない。ホストから受信した新規データは生存デー
タドライブに書き込まれる。
プ‐‐‐‐‐ 故障したドライブメンバーにデータを書き込むべきとき
は、ホストから受信した新規データと正常動作するアレ
イドライブから得られる対応のデータブロック(パリテ
ィブロックを除く)との排他的OR演算の結果を計算す
ることにより、新規パリティが決定される。この新規パ
リティは、次いで旧パリティ上に上書きされる。ホスト
から受信した新規データはこれらのアレイドライブへは
書き込まれない。
リティがマップされる書き込みオペレーションに中断が
起きたときは上記パリティ和解プロセスは、中断された
書き込み記録情報と共に何らかの形態の原冗長データが
不揮発性メモリ内に保存されているときのみ、可能であ
る。中断されたライドレベル5の書き込みオペレーショ
ンの場合、保存すべき冗長データは中間パリティ(旧デ
ータXOR旧パリティ)である可能性がある。図6は本
発明に基づく、ライド4またはライド5の劣化モードオ
ペレーションに対する、継続中の書き込みI/Oオペレ
ーションと中間パリティの記録プロセスを例示してい
る。中間パリティは不揮発性メモリバッファ120から
読み取ることができる。中間パリティに関する説明は図
2および図2に関する上記議論を参照されたい。冗長グ
ループに保存されたデータと矛盾しないパリティは、図
7に示すように、中間パリティと中断された書き込みデ
ータドライブのメディア上に格納されている現在のデー
タとを結合することにより、決定することができる。
ータがマップされるような書き込みオペレーションが中
断された場合は、中間パリティを不揮発性メモリに保存
する必要はない。要約すると、パリティの無矛盾性を維
持するためのアレイコントローラ論理回路は以下のオペ
レーションを行わなければならない。
ラが後に同定しうるための未完書き込み関連情報を不揮
発性メモリへ記録すること。
揮発性メモリ内のデータ冗長性を訂正するのに必要な何
らかの形態の原冗長データのコピーを保存すること。
すること。
した冗長データに含まれる潜在的な矛盾を訂正するこ
と。
生じた時点の記録中に残すのであれば、アレイコントロ
ーラの動作をそのまま維持することができ、したがって
正規のプロセッシングオーバーヘッドを低減することが
できる。アレイコントローラがホストからリセット信号
を受信すると、アレイコントローラはアレイデータ構造
体を走査して現在のアレイ活動を同定する。次いでコン
トローラは、リセット初期化を実行する前に、未完の書
き込みオペレーションに関する必要事項を不揮発性メモ
リ中に記録する。
同様なプロセスが実行される。アレイコントローラ論理
回路は、予定時間が経過した後、アレイドライブへのす
べての読み取り要求および書き込み要求の発行を禁止す
るルーチンを実行し、現在のアレイ活動を同定すべくア
レイデータ構造体を走査し、次いで未完書き込みオペレ
ーションに関する必要事項を不揮発性メモリ中に記録す
る。未完書き込みオペレーションのいくつかは実際に停
電する前に成功裏に完了する。書き込みオペレーション
が完了すると、その書き込みはもはや未完とは見なされ
ないので、これらの書き込みオペレーションに関わる記
録事項は廃棄される。この代わりとして、無停電電源か
らの電力低下警告を受けないシステムに停電に対する保
護を与えるためには、システムがすべて未完書き込みオ
ペレーションについての記録事項を不揮発性メモリ内に
維持すればよい。この場合も、書き込みオペレーション
が完了するとその書き込みオペレーションに関する記録
事項は不揮発性メモリから除去される。
トあるいは停電などによる書き込みI/Oオペレーショ
ンに中断後が生じたときでも、中断に続くディスクアレ
イ内のパリティおよびデータ間の無矛盾性を回復するこ
とができる新規かつ有用な方法を与える。この方法は特
に、データおよびパリティの更新に読み取り-修正-書き
込みプロセスを採用するライドレベル4あるいは5のデ
ィスクアレイのような独立のアクセスディスクアレイ内
におけるパリティとデータ間の無矛盾性を回復にとって
有用であることが了解できよう。本発明はまた、アレイ
内のドライブの一つが故障した劣化モードで動作してい
るディスクアレイ内のパリティとデータ間の無矛盾性の
回復に対しても新規かつ有用な方法を与えることができ
る。
したが、前記特許請求の範囲の記載した範囲において種
々に変更しうることを了解されたい。例えば、不揮発性
メモリ140はPROM、EPROMまたはEEPRO
Mデバイス、PCMCIAフラッシュカード、あるいは
磁気ディスクドライブでもよい。
種々の設計変更、置換、均等物の実施が可能であること
が明白であろう。したがって本発明の範囲は前記の請求
項の記載によってのみ限定されることを了解されたい。
5のアレイのブロック線図である。
込みオペレーションを示す図である。
込みオペレーションを示す図である。
ペレーションを不揮発性メモリに記録する記録プロセス
を示す図である。
くデータ冗長性訂正プロセスを示す図である。
ードオペレーションに対し、継続中の書き込みI/Oオ
ペレーションと中間パリティとを記録する記録プロセス
を示す図である。
続き劣化モードオペレーションで動作しているライド4
または5に対する冗長性訂正プロセスを示す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 独立アクセスディスクアレイサブシステ
ムにおいて生じた、一つ以上のディスク書き込みI/O
オペレーションを中断させるシステムリセットに引き続
いて、アレイサブシステム内の冗長グループのデータ格
納領域およびパリティ格納領域に記録された事項の無矛
盾性を維持する方法であって、 ホストシステムから受信したリセット信号に応答して、
未完書き込みI/Oオペレーションを同定するため、実
行中のドライブの活動を調査するステップと、 該未完書き込みI/Oオペレーションと該未完書き込み
I/Oオペレーションに関わる冗長グループとを同定す
るのに必要な情報を不揮発性メモリ中に記録するステッ
プと、 該システムリセットに続いてディスクアレイサブシステ
ムの初期化期間中、該不揮発性メモリ内の記録事項を検
査するステップと、 該未完書き込みI/Oオペレーションの各一つについ
て、該一未完書き込みI/Oオペレーションに関わる該
冗長グループのデータ格納領域にまたがって格納された
データの対応部分のビット毎の排他的OR演算を行い、
その無矛盾パリティを計算するステップと、 計算したパリティを、該一未完書き込みI/Oオペレー
ションに関わる該冗長グループ内の該パリティ格納領域
に書き込むステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であってさらに、
該未完書き込みI/Oオペレーションを再実行するステ
ップを含む方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、該未完
書き込みI/Oオペレーションに関わる冗長グループを
同定するのに必要な情報が、該未完I/Oオペレーショ
ンがデータとパリティ情報とをマップするブロックアド
レスを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項4】 独立アクセスディスクアレイサブシステ
ムにおいて生じた一つ以上のディスク書き込みI/Oオ
ペレーションを中断させるシステムリセットに引き続
き、冗長グループ内のデータ格納領域およびパリティ格
納領域に記録される事項の無矛盾性を維持する方法であ
って、 無停電電源から電力低下信号を受信したことに応答し
て、未完書き込みI/Oオペレーションを同定するた
め、実行中のドライブの活動を調査するステップと、 該電力低下信号の受信時から予定時間が経過した時に、
該未完書き込みI/Oオペレーションと、該未完書き込
みI/Oオペレーションに関わる冗長グループとを同定
するのに必要な情報を不揮発性メモリ中に記録するステ
ップと、 該電力低下状態からの回復に引き続いて行われるディス
クアレイサブシステム初期化の期間中、不揮発性メモリ
内の記録事項を検査するステップと、 該未完書き込みI/Oオペレーションの各一つについ
て、該一未完書き込みI/Oオペレーションに関わる該
冗長グループ内のデータ格納領域にまたがって格納され
たデータの対応部分のビット毎の排他的OR演算を行
い、その無矛盾パリティを計算するステップと、 該一未完書き込みI/Oオペレーションに関わる該冗長
グループ内の該パリティ格納領域に計算したパリティを
書き込むステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の方法であってさらに、
該未完書き込みI/Oオペレーションを再実行するステ
ップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項4に記載の方法において、該未完
書き込みI/Oオペレーションに関わる冗長グループを
同定するのに必要な情報が、該未完I/Oオペレーショ
ンがデータとパリティ情報とをマップするブロックアド
レスを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項7】 ホストシステムから受信した書き込みI
/O要求に応答して、読取り−修正−書き込みプロセス
を使用して該アレイ内の冗長グループに保存されたデー
タとパリティ情報とを更新する独立アクセスディスクア
レイサブシステムにおいて、一つ以上の書き込みI/O
オペレーションの実行を中断するシステムリセットに引
き続いて、該冗長グループ内のデータ格納領域およびパ
リティ格納領域に保存されたデータおよびパリティ情報
間の無矛盾性を維持する方法であって、 ホストシステムからリセット信号を受信したことに応答
して、未完書き込みI/Oオペレーションを同定するた
め、実行中のドライブの活動を調査するステップと、 該未完の書き込みI/Oオペレーションに関わる冗長グ
ループを同定するのに必要な不揮発性メモリ情報中に、
該未完書き込みI/Oオペレーションが新規データおよ
びパリティをマップするデータ格納領域およびパリティ
データ格納領域を同定するのに必要な情報を記録すると
ともに、該未完書き込みI/Oオペレーションが新規の
データおよびパリティをマップするデータ格納領域およ
びパリティデータ格納領域に保存された何らかの形態の
旧データおよびパリティ情報を記録するステップと、 該システムリセットに引き続きディスクアレイサブシス
テムの初期化期間中、該不揮発性メモリ内の記録事項を
検査するステップと、 該未完書き込みI/Oオペレーションの各一つについ
て、旧データおよびそれに関わるかつ該不揮発性メモリ
に保存されたパリティを、該一未完書き込みI/Oオペ
レーションが新規データをマップするデータ格納領域内
に現に格納されているデータと結合して、該冗長グルー
プ内に格納されているデータの無矛盾パリティを計算す
るステップと、 該一未完書き込みI/Oオペレーションに関わる該冗長
グループ内の該パリティ格納領域に該計算したパリティ
を書き込むステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の方法であって、さら
に、該未完の書き込みI/Oオペレーションを再実行す
るステップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載の方法において、 該独立アクセスディスクアレイサブシステムが劣化モー
ドで動作していて該アレイ内のディスクドライブの一つ
が動作しておらず、 該未完書き込みI/Oオペレーションが、該アレイサブ
システム内の活動中のディスクドライブ内にあるデータ
格納領域およびパリティ格納領域に新規データおよびパ
リティ情報をマップすることを特徴とする方法。 - 【請求項10】 請求項7に記載の方法において、 該不揮発性メモリに保存された旧データおよびパリティ
情報が、該旧データおよび旧パリティの排他的OR演算
の結果を含み、 冗長グループ内に格納されたデータの無矛盾パリティを
計算する該ステップが、該一つの未完書き込みI/Oオ
ペレーションごとに、 (1)該旧データと該一つの未完書き込みI/Oオペレ
ーションに関わるかつ該不揮発性メモリに保存されてい
る該旧パリティとの排他的OR演算の結果と、 (2)該一つの未完書き込みI/Oオペレーションが新
規データをマップするデータ格納領域内の現に格納され
ているデータとの排他的OR演算の結果を決定するステ
ップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項11】 ホストシステムから受信した書き込み
I/O要求に応答して、読み取り−修正−書き込みプロ
セスを使用して該アレイ内の冗長グループに保存された
データとパリティ情報とを更新する独立アクセスディス
クアレイサブシステムにおいて、一つ以上の書き込みI
/Oオペレーションの実行を中断する電力低下に引き続
き、該冗長グループ内のデータ格納領域およびパリティ
格納領域に保存されたデータおよびパリティ情報間の無
矛盾性を維持する方法であって、 無停電電源から電力低下信号を受信したことに応答し
て、未完書き込みI/Oオペレーションを同定するた
め、実行中のドライブの活動を調査するステップと、 該電力低下信号の受信時から予定時間が経過した時に、
該未完書き込みI/Oオペレーションに関わる冗長グル
ープを同定するのに必要な不揮発性メモリ情報中に、該
未完書き込みI/Oオペレーションが新規データおよび
パリティをマップするデータ格納領域およびパリティデ
ータ格納領域を同定するのに必要な情報を記録するとと
もに、該未完書き込みI/Oオペレーションが新規のデ
ータおよびパリティをマップするデータ格納領域および
パリティデータ格納領域に保存された何らかの形態の旧
データおよびパリティ情報を記録するステップと、 該電力低下状態からの回復に引き続いて、ディスクアレ
イサブシステムの初期化期間中、該不揮発性メモリ内の
記録事項を検査するステップと、 該未完書き込みI/Oオペレーションの各一つについ
て、旧データおよびそれに関わるかつ該不揮発性メモリ
に保存されたパリティを、該一の未完書き込みI/Oオ
ペレーションが新規データをマップするデータ格納領域
内に現に格納されているデータと結合して、該冗長グル
ープ内に格納されているデータと矛盾しないパリティを
計算するステップと、 該の一未完書き込みI/Oオペレーションに関わる該冗
長グループ内の該パリティ格納領域に該計算したパリテ
ィを書き込むステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、さ
らに、該未完の書き込みI/Oオペレーションを再実行
するステップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項13】 請求項11に記載の方法において、 該独立アクセスディスクアレイサブシステムが劣化モー
ドで動作していて該アレイ内のディスクドライブの一つ
が動作しておらず、 該未完書き込みI/Oオペレーションが、該アレイサブ
システム内の活動中のディスクドライブ内にあるデータ
格納領域およびパリティ格納領域に新規データおよびパ
リティ情報をマップすることを特徴とする方法。 - 【請求項14】 請求項11に記載の方法において、 該不揮発性メモリに保存された旧データおよびパリティ
情報が、該旧データおよび旧パリティの排他的OR演算
の結果を含み、 冗長グループ内に格納されたデータの無矛盾パリティを
計算する該ステップが、該一つの未完書き込みI/Oオ
ペレーションごとに、 (1)該旧データおよび該一つの未完書き込みI/Oオ
ペレーションに関わるかつ該不揮発性メモリに保存され
ている該旧パリティの排他的OR演算の結果と、 (2)該一つの未完書き込みI/Oオペレーションが新
規データをマップするデータ格納領域内に現に格納され
ているデータとの排他的OR演算の結果を決定するステ
ップを含むことを特徴とする方法。
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