JP3709813B2 - 音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法およびプログラムと記録媒体 - Google Patents

音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法およびプログラムと記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットやイントラネット等のIP(Internet Protocol)ネットワークを介して音声データの伝送を行う場合での輻輳制御技術に係わり、特に、IPネットワークに設けられた音声ゲートウェイ装置のCPU負荷急増による呼処理輻輳、および、音声ゲートウェイ装置やルータにおける音声パケットの遅延増大と損失多発等によるパケット輻輳などに対する輻輳鎮圧を効率的に行うのに好適な音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法およびプログラムと記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、IPネットワークに設けられた音声ゲートウェイ装置やルータにおけるパケット輻輳を鎮圧するための輻輳制御技術としては、以下のものがある。
【0003】
▲1▼RED(Random Early Detection):ルータ内のバッファの平均待ちキュー長に応じて、確率的にパケットを廃棄する。
【0004】
▲2▼FIFO(First In First Out):ルータ内のバッファにはパケットを先着順で格納し、ルータ内のバッファが満杯で空きがない場合には、到着するパケットを廃棄する。
【0005】
▲3▼集中監視制御装置による輻輳制御:呼処理輻輳が発生した交換機から集中監視制御装置に輻輳通知を行い、集中監視・制御装置は、この輻輳通知をもとに、電話網内の各発側交換機に制御指示を行い、それを受け取った各発側交換機において、輻輳交換機に向かう発呼を呼数密度制御等により規制する。
【0006】
IPネットワーク(IP網)において音声を伝送する場合に起こり得る輻輳としては、例えば、音声ゲートウェイ装置(VoIPゲートウェイ)での発呼処理多発によりCPU(Central Processing Unit)使用率が急増する呼処理輻輳がある。これが継続すると、呼処理能力の急激な低下や呼処理時間の増大、さらには通信途絶が引き起こされる可能性がある。
【0007】
上述の▲1▼REDおよび▲2▼FIFOによる輻輳技術は、輻輳ルータ自身でパケットを廃棄することにより内部輻輳を鎮圧する技術であり、発呼が増大したことによるパケット輻輳の場合には、新たな発呼を規制していないため、輻輳ルータを経由する全ての音声のパケット損失率が劣化し、通話品質は改善されない。
【0008】
また、▲3▼における集中監視制御装置による輻輳制御技術は電話網を適用対象としてり、この輻輳制御をIP網にも適用する場合、集中監視・制御装置のハードコストや、これらの装置、および、音声ゲートウェイ装置やルータの各種制御機能の開発コストが膨大となる。また、集中監視・制御装置と各音声ゲートウェイ装置、ルータ間での制御情報量が膨大であり、IP網での実現は困難である。
【0009】
このような、音声ゲートウェイでの発呼処理多発によるCPU使用率の急増に伴う呼処理輻輳に対処する技術に次のものがある。
【0010】
▲4▼定期的な試験パケット送信による音声発呼受付判定:IPネットワーク内の全ての音声ゲートウェイ装置間で定期的に試験パケットの送受信を行い、試験パケットの往復時間を測定しておき、前記往復時間が閾値を超過した場合には、それ以降に到着した音声の発呼要求を拒否する。
【0011】
しかし、この技術では、定期的に全ての音声ゲートウェイ装置間で試験パケットを送受信するため、大規模な網ではスケーラビリティの問題がある。また、定期的な試験パケットによる遅延時間の判定であるため、試験パケット送受信の時刻と、発呼処理が行われる時刻が乖離していることによる輻輳判定の精度にも問題がある。
【0012】
このような問題を解決するための技術として、例えば、特願2000−383504号公報に記載の次の技術がある。
【0013】
▲5▼発呼要求時の輻輳試験用パケット送信による音声発呼受付判定:上記▲4▼のように定期的に試験パケットを発信する代わりに、発信側の音声ゲートウェイが呼接続要求を受信するたびに輻輳試験用パケットを発信し、着信側の音声ゲートウェイがそれに応答する。
【0014】
しかし、この技術を適用した場合、突発的な過負荷がネットワークに加わり、ある着信側音声ゲートウェイが輻輳した場合には、その着信側音声ゲートウェイに向かう輻輳試験用パケットの数も膨大になってしまい、その受信処理により、益々、輻輳が増幅される可能性がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、輻輳した着信側の音声ゲートウェイに対する輻輳試験用パケットの増加による輻輳悪化を回避することができない点である。
【0016】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、IPネットワークにおける輻輳を効率的に鎮圧することを可能とする音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法およびプログラムと記録媒体を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法では、発信側の音声ゲートウェイが音声データの発信要求を受信すると、輻輳試験パケットを着信側の音声ゲートウェイへ転送し、この輻輳試験パケットを受信した着信側の音声ゲートウェイにおいて、この輻輳試験パケットに輻輳有情報もしくは輻輳無情報を付加した後に発信側の音声ゲートウェイへ返送し、そして、発信側の音声ゲートウェイにおいて、返信されてきた輻輳試験パケットの輻輳有情報もしくは輻輳無情報に基づき、受信した音声データの発信要求の受付判定を行い、さらに、同一着信側の音声ゲートウェイから輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば、輻輳試験パケットの送信に対して呼数密度Mで規制し、予め定められた時間Tに対し、T/Mの時間内に送信抑制対象の着信側音声ゲートウェイ向けに受信した1以上の音声データ発信要求の内の1つに対してのみ上記輻輳試験パケットを送信することによって、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信を抑制するまた、試験パケットの送信抑制中の着信側音声ゲートウェイから輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば、当該着信側音声ゲートウェイに対する送信抑制状態を解除し、また、送信抑制中の着信側音声ゲートウェイから輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する送信抑制を強化し、逆に、輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する送信抑制を緩和する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる音声ゲートウェイの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1における音声ゲートウェイのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0019】
図2において、21はCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置、22はキーボードやマウス等からなる入力装置、23はHDD(Hard Disk Drive)等からなる外部記憶装置、24はCPU(Central Processing Unit)24aや主メモリ24bおよび入出力インターフェース24c等を具備してコンピュータ処理を行なう情報処理装置、25は本発明に係わるプログラムやデータを記録したCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)もしくはDVD(Digital Video Disc/Digital Versatile Disc)等からなる光ディスク、26は光ディスク25に記録されたプログラムおよびデータを読み出すための駆動装置、27は通信装置である。
【0020】
光ディスク25に格納されたプログラムおよびデータを情報処理装置24により駆動装置26を介して外部記憶装置23内にインストールした後、外部記憶装置23から主メモリ24bに読み込みCPU24aで処理することにより、情報処理装置24内に図1に示す音声ゲートウェイの各機能が構成される。
【0021】
図1において、1,2はIPネットワークとしてのインターネット12を介して音声データの伝送制御を行う音声ゲートウェイ装置であり、本例では、音声ゲートウェイ装置1を発信側、音声ゲートウェイ装置2を受信側として説明する。
【0022】
発信側の音声ゲートウェイ装置1と着信側の音声ゲートウェイ装置2には、それぞれ、同じ構成の輻輳制御装置3,3aが設けられているが、図1においては、説明を簡素にするために、発信側の音声ゲートウェイ装置1の輻輳制御装置3には、発信側での輻輳制御に必要な試験パケット送信・受信処理部4と音声発呼受付判定部6、試験パケット往復時間測定部10、および、送信規制部13を明記し、着信側の音声ゲートウェイ装置2の輻輳制御装置3aには、着信側での輻輳制御に必要な試験パケット受信・返送処理部5とCPU能率測定部7、呼処理輻輳判定部8、制御量算出部9を明記している。
【0023】
図中、図示していない発信端末からの音声発呼は、発信側の音声ゲートウェイ装置1で受信され、着信側の音声ゲートウェイ装置2に向けてインターネット12内の図示していないルータを経由して中継される。
【0024】
発信側の音声ゲートウェイ装置1において、輻輳制御装置3における試験パケット送信・受信処理部4は、発呼を検出した場合、幅輳試験パケット11を着信側の音声ゲートウェイ装置2に向けて送信する処理と、着信側の音声ゲートウェイ装置2から返送された輻輳試験パケット11aの受信処理を行い、また、この輻輳試験パケット11aに付与された輻輳情報(輻輳有・無)を音声発呼受付判定部6と送信規制部13へ送るものである。
【0025】
着信側の音声ゲートウェイ装置2において、輻輳制御装置3aにおける試験パケット受信・返送処理部5は、発信側の音声ゲートウェイ装置1の試験パケット送信・受信処理部4より送信された輻輳試験パケット11を受信すると共に、制御量算出部9からの判定結果(輻輳有・無情報)を輻輳試験パケット11に付与し、輻輳試験パケット11aとして発信側の音声ゲートウェイ装置1へ返送するものである。
【0026】
発信側の音声ゲートウェイ装置1における音声発呼受付判定部6は、着信側の音声ゲートウェイ装置2から返送された輻輳試験パケット11aの輻輳ビット(輻輳有・無情報)や輻輳試験パケット11と輻輳試験パケット11aとの往復時間等の情報に基づき、音声発呼の受付判定を行うものである。
【0027】
着信側の音声ゲートウェイ装置2において、CPU能率測定部7は、周期的にCPU能率(負荷)を測定し、呼処理輻輳判定部8へ通知するものである。
【0028】
この呼処理輻輳判定部8は、CPU能率測定部7から通知されたCPU能率(負荷)が予め設定された呼処理輻輳判定閾値を超過しているか否かを判定し、呼処理輻輳の判定を行い、その判定結果を制御量算出部9へ通知するものである。
【0029】
制御量算出部9は、呼処理輻輳判定部8からの呼処理輻輳判定結果(輻輳有・無情報)をパケット受信・返送処理部5へ通知するものである。
【0030】
発信側の音声ゲートウェイ装置1における試験パケット往復時間測定部10は、発信側の音声ゲートウェイ装置1から輻輳試験パケット11を送信してから、着信側の音声ゲートウェイ装置2からの輻輳試験パケット11aが返送されるまでの往復時間を測定し、その測定結果を音声発呼受付判定部6へ通知するものである。
【0031】
そして、発信側の音声ゲートウェイ装置1における送信規制部13は、試験パケット送信・受信処理部4から送られてくる輻輳試験パケットに付与された輻輳情報(輻輳有情報もしくは輻輳無情報)に基づき、これまでの連続回数や現在の規制状態を判断し、以降に送信する輻輳試験パケットの送信を抑制するものである。
【0032】
このような構成において、発信側の音声ゲートウェイ装置1は、音声発信要求受信時に、試験パケット送信・受信処理部4により、輻輳試験用パケット11を着信側の音声ゲートウェイ装置2へ転送する。
【0033】
着信側の音声ゲートウェイ装置2は、この輻輳試験用パケット11を試験パケット受信・返送処理部5により受信すると、CPU能率測定部7、呼処理輻輳判定部8、および、制御量算出部9で生成した輻輳情報(輻輳有・無)を、輻輳試験用パケット11に付加した後、輻輳試験用パケット11aとして、試験パケット受信・返送処理部5により、発信側の音声ゲートウェイ装置1へ返送する。
【0034】
すなわち、着信側の音声ゲートウェイ装置2では、CPU能力測定部7において、周期的に単位時間あたりのCPU能率(負荷)を測定しておき、この単位時間あたりのCPU能率(負荷)が予め設定された輻輳判定闘値を超過した場合、呼処理輻輳判定部8において、自装置が輻輳状態であると判定し、試験パケット受信・返送処理部5により、次周期内に受信した発信側の音声ゲートウェイ装置1から転送された輻輳試験パケット11に輻輳ビット(輻輳有情報)を付与して、輻輳試験パケット11aとし、インターネット12を介して発信側の音声ゲートウェイ装置1へ返送する。
【0035】
発信側の音声ゲートウェイ装置1は、返信された輻輳試験パケット11aを試験パケット送信・受信処理部4で受信し、その輻輳試験パケット11aの付加情報(輻輳有・無)に基づき、音声発呼受付判定部6において、音声発信要求の受付判定を行う。
【0036】
このようにして、着信側の音声ゲートウェイ装置2の輻輳状態を迅速に検出し、新たな音声発呼要求の受付拒否を行うことにより、輻輳の鎮圧を図ることができる。
【0037】
尚、着信側の音声ゲートウェイ装置2では、制御量算出部9により、輻輳時に輻輳無しビット(輻輳無)を付与させる輻輳試験パケット11aの数を、CPU能率測定部7において周期的に測定している単位時間あたりのCPU能率(負荷)に応じた処理可能呼数に相当する数以下とする。これにより、着信側の音声ゲートウェイ装置2の呼処理輻輳時にも、全ての音声発信要求を規制するのではなく、処理能力分の発呼数は受付可能とすることができ、輻輳時にもネットワークの有効利用となる最適な制御が可能となる。
【0038】
また、輻輳試験パケット11を送信した発信側の音声ゲートウェイ装置1では、着信側の音声ゲートウェイ装置2より返送された輻輳試験用パケット11aに輻輳ビットが付与されていた場合のみならず、試験パケット往復時間測定部10を用いて、試験パケット送信・受信部4において、輻輳試験パケット11を送信してから輻輳試験パケット11aが返送されるまでの往復時間を測定しておき、この往復時間が予め定められたパケット輻輳判定閾値を超過した場合、または、輻輳試験パケット11を送信してから予め定められたパケット輻輳判定タイマ値以内に、輻輳試験パケット11aが返送されない場合に、音声発呼受付判定部6において、音声発呼要求を拒否する。
【0039】
これにより、発呼要求を受け付けた発信側の音声ゲートウェイ装置1は、着信側の音声ゲートウェイ装置2の呼処理輻輳と共に、発信側と着信側の双方の音声ゲートウェイ装置1,2間の経由ルータでのパケット輻輳の認識ができ、新たな音声発呼要求の受付拒否を行うことにより、輻輳の鎮圧が可能となる。
【0040】
さらに、発信側の音声ゲートウェイ装置1における送信規制部13による、着信側の音声ゲートウェイ装置2に送信する輻輳試験パケット11の送信抑制は、以下のような技術を用いる。
【0041】
例えば、着信側の音声ゲートウェイ装置2から、連続して、予め定められた回数(Na)、輻輳有情報が付与された輻輳試験パケット11aが返されてきた場合に、試験パケットの送信規制状態に遷移し、その音声ゲートウェイ装置2向けの輻輳試験パケット11の送信をX%規制し、着信側の音声ゲートウェイ装置2向けの発信要求に対して、予め定められた割合(X%)の輻輳試験パケットの送信を抑え、残りの割合(1−X%)の輻輳試験パケットのみを送信する。
【0042】
このように、「%規制制御」とすることにより、発信側の音声ゲートウェイ装置1を含む、同じ着信側の音声ゲートウェイ装置2への複数の発信要求元の音声ゲートウェイに対する公平性が維持され、ある音声ゲートウェイからの呼だけがつながりやすいといった現象が起こらずに、各発信側音声ゲートウェイからの音声発信要求数に比例した要求が接続される。
【0043】
また、試験パケットの送信規制状態に遷移した場合に、その音声ゲートウェイ装置2向けの輻輳試験パケット11の送信に対して呼数密度Mで規制し、予め定められた短い時間Tに対し、T/Mの時間内に到着する着信側の音声ゲートウェイ装置2向けの複数の呼(発信要求)のうち1呼に対応する輻輳試験パケットのみを送信する。
【0044】
このように、呼数密度で規制し、予め定められた時間T内に、送信抑制対象の着信側の音声ゲートウェイ装置2向けに受信した1以上の音声データ発信要求の内の1つに対してのみ輻輳試験パケットを送信することにより、送信する輻輳試験パケットの総量を規制することができ、輻輳緩和を確実に行うことができる。
【0045】
また、このようにして輻輳試験パケットの送信抑制中の着信側の音声ゲートウェイ装置2から、輻輳無情報が付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Ma連続して返送されれば、この着信側の音声ゲートウェイ装置2に対する輻輳試験パケットの送信の抑制を解除する。これにより、インターネット12の状況に応じて送信抑制を適切に解除することができる。
【0046】
さらに、輻輳試験パケットの送信抑制中の着信側の音声ゲートウェイ装置2から、輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Nb連続して返送されれば、この音声ゲートウェイ装置2に対する輻輳試験パケットの送信の抑制を強化し、また、輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Mb連続して返送されれば、音声ゲートウェイ装置2に対する輻輳試験パケットの送信の抑制を緩和する。
【0047】
例えば、X%規制であれば、「X(k+1)=X(k)/β」(0<β<1)として強化し、「X(k+1)=X(k)×β」として緩和する。また、呼数密度Mでの規制の場合には、「M(k+1)=M(k)×α」(0<α<1)として強化し、「M(k+1)=M(k)/α」として緩和する。これにより、輻輳の程度に応じた適切な強度の規制を継続させることができる。
【0048】
また、以下に説明するように、このような着信側の音声ゲートウェイ装置2に対する輻輳試験パケットの送信の抑制を、この着信側の音声ゲートウェイ装置2側において制御することもできる。
【0049】
すなわち、着信側の音声ゲートウェイ装置2において、CPU能率測定部7により、周期的に単位時間あたりのCPU能率を測定し、呼処理輻輳判定部8により、CPU能率測定部7で測定したCPU能率Cが予め定められた閾値Eaになると(ここでは、閾値Eaより大きくなると(C>Ea))、自装置が呼処理の輻輳有状態であると判定し、次のCPU能率の測定周期内に試験パケット受信・返送処理部5において受信した輻輳試験パケット11に対して、輻輳有情報と共に、%規制や呼数密度規制等のために予め定められた抑制規則情報(「規制率X」や「呼数密度規制量M」等)を付与し、輻輳試験パケット11aとして発信側の音声ゲートウェイ装置1に返送する。
【0050】
輻輳試験パケット11aを受け取った発信側の音声ゲートウェイ装置1では、送信規制部13において、その抑制規則情報に基づき、輻輳試験パケットの送信の抑制を、例えば、規制率X%で、あるいは、呼数密度規制量Mで行う。
【0051】
また、このようにして、送信規制を受けている着信側の音声ゲートウェイ装置2において、CPU能率測定部7により周期的に測定している単位時間あたりのCPU能率Cが、予め定められた閾値Ebになると(ここでは、閾値Ebより小さくなると(C<Eb))、呼処理輻輳判断部8は、自装置に対する輻輳試験パケットの送信規制が不要となったものと判断し、その判断結果に基づき、試験パケット受信・返送処理部5により、受信した輻輳試験パケット11に対して、輻輳無情報と共に、送信規制を解除させる指示情報を付与し、輻輳試験パケット11aとして発信側の音声ゲートウェイ装置1に返送する。
【0052】
あるいは、送信規制を受けている着信側の音声ゲートウェイ装置2において、CPU能率測定部7により周期的に測定している単位時間あたりのCPU能率Cが、予め定められた閾値Ecになると(ここでは、閾値Ecより大きくなると(C>Ec))、呼処理輻輳判断部8は、自装置に対する輻輳試験パケットの送信規制の強化が必要と判断し、また、CPU能率Cが、予め定められた閾値Edになると(ここでは、閾値Edより小さくなると(C<Ed))、呼処理輻輳判断部8は、自装置に対する輻輳試験パケットの送信規制を緩和して良いものと判断し、その判断結果に基づき、試験パケット受信・返送処理部5により、受信した輻輳試験パケット11に対して、輻輳無情報と共に、送信規制を解除させる指示情報あるいは送信規制を緩和させる指示情報を付与し、輻輳試験パケット11aとして発信側の音声ゲートウェイ装置1に返送する。
【0053】
例えば、X%規制であれば、「C>Ec」の場合、「X(k+1)=X(k)/β」(0<β<1)として強化し、「C<Ed」の場合、「X(k+1)=X(k)×β」として緩和する。また、呼数密度Mでの規制であれば、「C>Ec」の場合には、「M(k+1)=M(k)×α」(0<α<1)として強化し、「C<Ed」の場合、「M(k+1)=M(k)/α」として緩和する。これにより、輻輳の程度に応じた適切な強度の規制を継続させることができる。
【0054】
このように、着信側の音声ゲートウェイ装置2において、そのCPU使用率に応じて発信側の音声ゲートウェイ装置1からの輻輳試験パケットの送信可否や、規制の解除、強化、緩和等を判定することにより、迅速かつ適切なタイミングでの輻輳検出や規制制御(規制実施、解除、強化、緩和)が可能となる。尚、%規制制御のための公平性も、総量制御による確実な輻輳緩和も維持できる。
【0055】
以下、図3を用いて、このような音声ゲートウェイ装置1,2によるネットワーク輻輳制御方法を説明する。
【0056】
図3は、本発明のネットワーク輻輳制御方法に係わる処理手順例を示すフローチャートである。
【0057】
図3に示すネットワーク輻輳制御方法では、ステップ101〜104での処理が、着信側の音声ゲートウェイ装置2としての処理動作であり、ステップ201〜206での処理が、発信側の音声ゲートウェイ装置1としての処理動作である。
【0058】
まず、ステップ101においては、着信側の音声ゲートウェイ装置2として、CPU能率測定部7により、測定周期毎にCPU能率(負荷)を測定し、呼処理輻輳判定部8へ、その測定結果を通知する。
【0059】
次のステップ102においては、呼処理輻輳判定部8により、測定周期毎に通知されたCPU能率(負荷)の測定結果が予め設定されている呼処理輻輳判定閾値Eaを超過しているか否かによりCPU輻輳を判定し、このCPU輻輳判定結果(「NG(輻輳有)」または、「OK(輻輳無)」)を制御量算出部9へ通知する。
【0060】
ステップ103では、制御量算出部9において、呼処理輻輳判定部8より通知されたCPU輻輳判定結果(「NG=輻輳」または「OK=正常」)を試験パケット受信・返送処理部5へ通知する。
【0061】
また、ステップ201では、発信側の音声ゲートウェイ装置1として、試験パケット送信・受信処理部4において発呼を検出すると、輻輳試験パケット11を着信側の音声ゲートウェイ装置2に向けて送信し、送信した旨を試験パケット往復時間測定部10に通知する。そして、ステップ202において、試験パケット往復時間測定部10により、この輻輳試験パケット11に関する往復時間の測定を開始する。
【0062】
そして、ステップ104では、着信側の音声ゲートウェイ装置2として、試験パケット受信・返送処理部5により、制御量算出部9より測定周期毎に通知されたCPU輻輳判定結果(「NG=輻輳」または「OK=正常」)を、受信した輻輳試験パケット11に付与して発信側の音声ゲートウェイ装置1へ返送する。
【0063】
ステップ203では、発信側の音声ゲートウェイ装置1として、着信側の音声ゲートウェイ装置2から返送された輻輳試験パケット11aを受信した試験パケット送信・受信処理部4において、輻輳試験パケット11aの受信通知を試験パケット転送時間測定部10に通知すると共に、輻輳試験パケット11aに付与されている情報(「輻輳(輻輳有)」、「正常(輻輳無)」を音声発呼受付判定部6および送信規制部13へ通知する。
【0064】
そして、ステップ204では、試験パケット往復時間測定部10において、ステップ202で測定開始した時刻から、予め設定されたパケット輻輳判定タイマ値以内に、輻輳試験パケット11aの受信通知を通知された場合には、輻輳試験パケット11,11aの往復時間の測定を終了し、この輻輳試験パケット往復時間を音声発呼受付判定部6へ通知する。尚、予め設定されたパケット輻輳判定タイマ値以内に、幅輳試験パケット11aの受信通知が通知されない場合には、輻輳試験パケット受信タイムアウトとして、その旨を音声発呼受付判定部6へ通知する。
【0065】
さらに、ステップ205では、音声発呼受付判定部6において、以下の条件1〜3の一つでも合致する内容がある場合、この音声発呼の受付を許容し、それ以外の場合、この音声発呼の受付を拒否する。
【0066】
条件1:試験パケット送信・受信処理部4より、輻輳試験パケット11aに輻輳有情報が付加されていると通知された場合。
【0067】
条件2:試験パケット往復時間測定部10より、輻輳試験パケット受信タイムアウトを通知された場合。
【0068】
条件3:試験パケット往復時間測定部10より通知された輻輳試験パケット往復時間が、予め設定されているパケット輻輳判定閾値を超過している場合。
【0069】
そして、ステップ206では、送信規制部13において、着信側の音声ゲートウェイ装置2からの、輻輳有情報(「NG」)や輻輳無情報(「OK」)が付与された輻輳試験パケット11aのそれぞれの連続受信回数や状態を判定し、その結果に基づき、以降の試験パケット送信・受信処理部4による輻輳試験パケット11の送信動作を制御し、例えば、上述した、%規制、呼数密度規制、規制解除、規制強化、規制緩和等を行う。
【0070】
以上、図1〜図3を用いて説明したように、本例の音声ゲートウェイとネットワーク輻輳制御方法では、発信側の音声ゲートウェイが音声データの発信要求を受信すると、輻輳試験用パケットを着信側の音声ゲートウェイへ転送し、この輻輳試験用パケットを受信した着信側の音声ゲートウェイにおいて、この輻輳試験用パケットに輻輳有情報もしくは輻輳無情報を付加した後に発信側の音声ゲートウェイへ返送し、そして、発信側の音声ゲートウェイにおいて、返信されてきた輻輳試験用パケットの輻輳有情報もしくは輻輳無情報に基づき、受信した音声データの発信要求の受付判定を行い、さらに、同一着信側の音声ゲートウェイから輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信を抑制する。
【0071】
そして、この送信の抑制として、抑制対象の着信側音声ゲートウェイ向けに受信した音声データ発信要求の内、予め定められた割合の発信要求に対してのみ輻輳試験パケットを送信する%規制制御技術、あるいは、予め定められた時間内に送信抑制対象の着信側音声ゲートウェイ向けに受信した1以上の音声データ発信要求の内の1つに対してのみ輻輳試験パケットを送信する呼数密度による規制制御技術を用いる。
【0072】
また、試験パケットの送信抑制中の着信側音声ゲートウェイから輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば、当該着信側音声ゲートウェイに対する送信抑制状態を解除し、また、送信抑制中の着信側音声ゲートウェイから輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する送信抑制を強化し、逆に、輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する送信抑制を緩和する。
【0073】
これにより、従来技術と比較して、呼処理輻輳やパケット輻輳を安価なコストで鎮圧することが可能となり、また、輻輳判定の精度の向上と制御量の最適化が可能となり、さらに、発信側の音声ゲートウェイ装置1からの輻輳試験パケット11の送信およびそれに対する着信側の音声ゲートウェイ装置2からの輻輳試験パケット11aの送信、すなわち、輻輳試験パケットの送受信による輻輳を回避することができる。
【0074】
また、輻輳試験パケット11を送信した発信側の音声ゲートウェイ装置1では、着信側の音声ゲートウェイ装置2より返送された輻輳試験用パケット11aに輻輳ビットが付与されていた場合のみならず、試験パケット往復時間測定部10を用いて、試験パケット送信・受信部4において、輻輳試験パケット11を送信してから輻輳試験パケット11aが返送されるまでの往復時間を測定しておき、この往復時間が予め定められたパケット輻輳判定閾値を超過した場合、または、輻輳試験パケット11を送信してから予め定められたパケット輻輳判定タイマ値以内に輻輳試験パケット11aが返送されない場合に、音声発呼受付判定部6において、音声発呼要求を拒否する。
【0075】
これにより、発呼要求を受け付けた発信側の音声ゲートウェイ装置1は、着信側の音声ゲートウェイ装置2の呼処理輻輳と共に、発信側と着信側の双方の音声ゲートウェイ装置1,2間の経由ルータでのパケット輻輳の認識ができ、新たな音声発呼要求の受付拒否を行うことにより、このような輻輳の鎮圧も可能となる。
【0076】
尚、本発明は、図1〜図3を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、ネットワーク例としてインターネット12を用いて説明したが、イントラネット等の他のIPネットワークにおいても適用することができる。
【0077】
また、本例では、音声ゲートウェイ装置の構成として図2のコンピュータ構成例を示したが、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FDを記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、IPネットワークにおける音声データ伝送に係わる音声ゲートウェイ装置の呼処理輻輳を迅速に、かつ、安価なコストで検出して鎮圧することが可能となると共に、輻輳判定の精度の向上と制御量の最適化が可能であり、さらに、輻輳した着信側の音声ゲートウェイに対する輻輳試験用パケットの増加による輻輳悪化を回避することができるので、IPネットワークにおける輻輳をより効率的に鎮圧することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる音声ゲートウェイの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1における音声ゲートウェイのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のネットワーク輻輳制御方法に係わる処理手順例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:発信側の音声ゲートウェイ装置、2:着信側の音声ゲートウェイ装置、3,3a:輻輳制御装置、4:試験パケット送信・受信処理部、5:試験パケット受信・返送処理部、6:音声発呼受付判定部、7:CPU能力測定部、8:呼処理輻輳判定部、9:制御量算出部、10:試験パケット往復時間測定部、11:輻輳試験パケット、11a:輻輳試験パケット(返送用)、12:インターネット、13:送信規制部、21:表示装置、22:入力装置、23:外部記憶装置、24:情報処理装置、24a:CPU、24b:主メモリ、24c:入出力インタフェース、25:光ディスク、26:駆動装置、27:通信装置。

Claims (14)

  1. IPネットワーク上での音声データの伝送制御を行う音声ゲートウェイであって、
    音声データの発信要求を受信すると、予め定められた輻輳試験パケットを着信側の音声ゲートウェイに送信する試験パケット送信手段と、
    他の音声ゲートウェイから送信されてきた上記輻輳試験パケットを受信する試験パケット受信手段と、
    該試験パケット受信手段で受信した上記輻輳試験パケットに輻輳の有無情報を付与して該輻輳試験パケットの送信元に返送する試験パケット返送手段と、
    上記着信側の音声ゲートウェイから返送されてきた上記輻輳試験パケットに輻輳有情報が付与されていれば上記受信した音声データの発信要求を拒否し、上記輻輳試験パケットに輻輳無情報が付与されていれば上記受信した音声データの発信要求を受け付ける音声発呼受付判定手段と、
    同一着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Na連続して返送されれば、上記輻輳試験パケットの送信に対して呼数密度Mで規制し、予め定められた時間Tに対し、T/Mの時間内に送信抑制対象の着信側音声ゲートウェイ向けに受信した1以上の音声データ発信要求の内の1つに対してのみ上記輻輳試験パケットを送信し、上記試験パケット送信手段による当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信を抑制する送信規制手段とを有することを特徴とする音声ゲートウェイ。
  2. 請求項1記載の音声ゲートウェイであって、
    上記送信規制手段は、上記輻輳試験パケットの送信を抑制している着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Ma連続して返送されれば、当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を解除することを特徴とする音声ゲートウェイ。
  3. 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載の音声ゲートウェイであって、
    上記送信規制手段は、
    上記輻輳試験パケットの送信を抑制している着信側の音声ゲートウェイから、上記輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Nb連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を強化し、
    上記輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Mb連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を緩和することを特徴とする音声ゲートウェイ。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の音声ゲートウェイであって、
    周期的に単位時間あたりのCPU能率を測定するCPU能率測定手段と、
    該CPU能率測定手段で測定したCPU能率が予め定められた閾値Eaになると自装置が呼処理の輻輳有状態であると判定する呼処理輻輳判定手段とを有し、
    該呼処理輻輳判定手段で呼処理の輻輳有状態を判定し、かつ、次の上記CPU能率の測定周期内に上記試験パケット受信手段で上記輻輳試験パケットを受信すれば、上記試験パケット返送手段により、該輻輳試験パケットに上記呼処理の輻輳有情報と予め定められた抑制規則情報を付与して返送し、
    上記送信規制手段は、上記輻輳試験パケットの送信の抑制を、上記抑制規則情報に基づき行うことを特徴とする音声ゲートウェイ。
  5. 請求項に記載の音声ゲートウェイであって、
    送信抑制を受けている間に上記CPU能率測定手段で測定したCPU能率が予め定められた閾値Ebになれば自装置に対する送信抑制が不要となったものと判断して、自装置に対する送信抑制の解除を指示する抑制解除指示情報を生成する手段を有し、
    該手段が送信抑制不要と判断すると、上記試験パケット返送手段は、上記輻輳試験パケットに、上記抑制解除指示情報を付与して返送し、
    上記送信規制手段は、返送されてきた上記輻輳試験パケットに付与された上記上記抑制解除指示情報に基づき、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信抑制を解除することを特徴とする音声ゲートウェイ。
  6. 請求項、もしくは、請求項のいずれかに記載の音声ゲートウェイであって、
    送信抑制を受けている間に上記CPU能率測定手段で測定したCPU能率が予め定められた閾値Ecになれば自装置に対する送信抑制の強化が必要と判断して、自装置に対する送信抑制の強化を指示する抑制強化指示情報を生成し、
    送信抑制を受けている間に上記CPU能率測定手段で測定したCPU能率が予め定められた閾値Edになれば自装置に対する送信抑制を緩和して良いと判断して、自装置に対する送信抑制の緩和を指示する抑制緩和指示情報を生成する手段を有し、
    該手段が送信抑制を強化もしくは緩和すべきと判断すると、上記試験パケット返送手段は、上記輻輳試験パケットに、上記抑制強化指示情報もしくは上記抑制緩和指示情報を付与して返送し、
    上記送信規制手段は、返送されてきた上記輻輳試験パケットに付与された上記抑制強化指示情報もしくは上記抑制緩和指示情報に基づき、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信抑制を強化もしくは緩和することを特徴とする音声ゲートウェイ。
  7. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれかに記載の音声ゲートウェイにおける各手段として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれかに記載の音声ゲートウェイにおける各手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. IPネットワーク上での音声データの伝送制御を行う音声ゲートウェイによるネットワーク輻輳制御方法であって、
    音声データの発信要求を受信すると、予め定められた輻輳試験パケットを着信側の音声ゲートウェイに送信する第1のステップと、
    他の音声ゲートウェイから送信されてきた上記輻輳試験パケットを受信する第2のステップと、
    該第2のステップで受信した上記輻輳試験パケットに輻輳情報を付与して該輻輳試験パケットの送信元に返送する第3のステップと、
    上記着信側の音声ゲートウェイから返送されてきた上記輻輳試験パケットに輻輳有情報が付与されていれば上記受信した音声データの発信要求を拒否する第4のステップと、
    上記輻輳試験パケットに輻輳無情報が付与されていれば上記受信した音声データの発信要求を受け付ける第5のステップと、
    同一着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Na連続して返送されれば、上記輻輳試験パケットの送信に対して呼数密度Mで規制し、予め定められた時間Tに対し、T/Mの時間内に送信抑制対象の着信側音声ゲートウェイ向けに受信した1以上の音声データ発信要求の内の1つに対してのみ上記輻輳試験パケットを送信し、上記第1のステップでの当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信を抑制する第6のステップと
    を有することを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
  10. 請求項に記載のネットワーク輻輳制御方法であって、
    上記輻輳試験パケットの送信を抑制している着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数連続して返送されれば、当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を解除するステップを有することを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
  11. 請求項9、もしくは、請求項10のいずれかに記載のネットワーク輻輳制御方法であって、
    上記輻輳試験パケットの送信を抑制している着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳有情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Nb連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を強化するステップと、
    上記輻輳試験パケットの送信を抑制している着信側の音声ゲートウェイから上記輻輳無情報を付与された輻輳試験パケットが予め定められた回数Mb連続して返送されれば当該音声ゲートウェイに対する上記輻輳試験パケットの送信の抑制を緩和するステップと
    を有することを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
  12. 請求項から請求項11のいずれかに記載のネットワーク輻輳制御方法であって、
    周期的に単位時間あたりのCPU能率を測定する第7のステップと、
    該第7のステップで測定したCPU能率が予め定められた閾値Eaになると自装置が呼処理の輻輳有状態であると判定する第8のステップとを有し、
    該第8のステップで呼処理の輻輳有状態を判定し、かつ、次の上記CPU能率の測定周期内に上記第2のステップで上記輻輳試験パケットを受信すれば、上記第3のステップで、該輻輳試験パケットに上記呼処理の輻輳有情報と予め定められた抑制規則情報を付与して返送し、
    上記第6のステップでは、上記輻輳試験パケットの送信の抑制を、上記抑制規則情報に基づき行うことを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
  13. 請求項12に記載のネットワーク輻輳制御方法であって、
    送信抑制を受けている間に上記第7のステップで測定したCPU能率が予め定められた閾値Ebになれば自装置に対する送信抑制が不要となったものと判断して、自装置に対する送信抑制の解除を指示する抑制解除指示情報を生成するステップを有し、
    該ステップで送信抑制が不要と判断すると、上記第3のステップでは、上記輻輳試験パケットに、上記抑制解除指示情報を付与して返送し、
    上記第6のステップでは、返送されてきた上記輻輳試験パケットに付与された上記上記抑制解除指示情報に基づき、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信抑制を解除することを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
  14. 請求項12、もしくは、請求項13のいずれかに記載のネットワーク輻輳制御方法であって、
    送信抑制を受けている間に上記第7のステップで測定したCPU能率が予め定められた閾値Ecになれば自装置に対する送信抑制の強化が必要と判断して、自装置に対する送信抑制の強化を指示する抑制強化指示情報を生成する第9のステップと、
    送信抑制を受けている間に上記第7のステップで測定したCPU能率が予め定められた閾値Edになれば自装置に対する送信抑制を緩和して良いと判断して、自装置に対する送信抑制の緩和を指示する抑制緩和指示情報を生成する第10のステップとを有し、
    上記第9のステップでの送信抑制を強化すべきとの判断もしくは上記第10のステップでの送信抑制を緩和すべきとの判断に基づき、上記第3のステップでは、上記輻輳試験パケットに、上記抑制強化指示情報もしくは上記抑制緩和指示情報を付与して返送し、
    上記第6のステップでは、返送されてきた上記輻輳試験パケットに付与された上記抑制強化指示情報もしくは上記抑制緩和指示情報に基づき、当該着信側音声ゲートウェイに対する輻輳試験パケットの送信抑制を強化もしくは緩和することを特徴とするネットワーク輻輳制御方法。
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