JP3709680B2 - 打撃工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンマドリル等に使用される緩衝材の変形量を規制可能な規制部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は緩衝部材17’を具備する打撃工具を示す縦断側面図である。緩衝部材17’は、シリンダ3との対向面17”を有しており、緩衝部材17’の両側面をプレート16’及びフロントカバー18’で保持し、且つ緩衝部材17’の反対向面側をシリンダケース11の内周面で保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成では、緩衝部材の対向面を何ら保持していないため、中間打撃子の軸力が大きいと緩衝部材が変形可能な位置まで変形してしまい、場合によっては緩衝部材が変形したまま元の状態に戻らないという問題を有していた。また、打撃時に生じる熱により緩衝部材が熱膨張すると上記シリンダ側に緩衝部材が変形してしまうため、緩衝部材が変形したまま元の状態に戻らないという上記同様の問題を有していた。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解消し、緩衝部材の変形量を規制することで、緩衝部材の寿命向上を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、先端工具に打撃力を伝達する中間打撃子と、該中間打撃子を収容するシリンダと、該シリンダ外周に位置し、軸受を介して前記シリンダを回転可能に軸支するシリンダケースと、該シリンダケースに固定されるフロントカバーとを有し、前記シリンダの軸方向において前記フロントカバーと前記軸受との間に緩衝材と、該緩衝材と前記軸受との間にプレートを備えた打撃工具において、前記緩衝材の半径方向内側の前記シリンダとの対向面と前記シリンダ外周との間に前記緩衝材の変形量を規制する規制部材を設けたことにより達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明になるハンマドリルの一実施例を示す縦断側面図である。
【0007】
先端工具1を案内するリテーナスリーブ2は、シリンダ3にニードルピン4で係止されており且つ中間打撃子5の外周を案内している。長溝を有する先端工具1は、リテーナスリーブ2に配設したニードルローラ6に係止されており、ニードルローラ6はニードルホルダ7に保持されている。ニードルホルダ7の外周に配設されたグリップ8は、リテーナスリーブ2にフロントキャップ9で係止されている。シリンダ3はシリンダケース11に軸受12を介して軸支されており、軸受12の内輪は、スリーブ13、スリーブ14、トメワ15によりシリンダ3に一体的に設けられている。また、軸受12の外輪は、プレート16、緩衝部材である例えばウレタンリング17をフロントカバー18で保持し、このフロントカバー18をシリンダケース11にネジ止めすることにより固定されている。更にシリンダ3の内周には、ダンパホルダ20、ダンパ21、ダンパワッシャ22が順に配設されており、中間打撃子5の平面部5aにそれぞれが当接するようにCリング19で固定している。中間打撃子5は、先端工具1と打撃子23との間に配設されており、図示しないモータの回転力を運動変換部により打撃力に変換し、この打撃力を打撃子23等を介して中間打撃子5に伝達することで、先端工具1に打撃力を伝達することができる。
【0008】
被削材の加工作業時、被削材から先端工具1を離すと図1に示すように中間打撃子5はリテーナスリーブ2に衝突するため、これにより先端工具1側に軸力が発生する。この軸力は、リテーナスリーブ2からニードルピン4を介してシリンダ3に伝わり、更にシリンダ3から軸受12、プレート16、ウレタンリング17に伝わるため、最終的にウレタンリング17で吸収させることができる。なお、ウレタンリング17は、軸方向に一定の締め代を有する状態でプレート16とフロントカバー18に挟持されていると共に軸受12の固定を行っている。プレート16は、ウレタンリング17の反先端工具1側に位置する側面と当接する部分と、ウレタンリング17の対向面17aと当接可能な規制部材16aとを一体形成することでL字型に構成されている。このような構成にすることで、先端工具1を前方に引き抜く大きな力、即ち大きな軸力が発生した場合であっても上記対向面17aの上方にウレタンリング17の圧縮変形量を規制可能な規制部材16aが設けられているため、ウレタンリング17がシリンダ3側に変形しようとしても上記規制部材16aにより所定量しか変形しないため、ウレタンリング17は軸方向に変形しにくくなり、これによりウレタンリング17の過剰な変形を規制することができるので、結果的にウレタンリング17の寿命向上を図ることができるという効果を本実施例は奏するものである。また、打撃時に生じる熱によりウレタンリング17が熱膨張し上記シリンダ3側に変形してしまうことを上記規制部材16aで防止することができる。なお、プレート16の軸方向長さをウレタンリング17の軸方向長さより小さくすると、ウレタンリング17により短時間の衝撃力を吸収し、静的に小さい荷重をウレタンリング17以外の機械部品により受けることができるため、ウレタンリング17の寿命向上を更に図ることができる。
【0009】
ここで、上述した実施例では、一体形成によりプレート16に規制部材16aを設けているが、シリンダ3側へのウレタンリング17の変形量を規制するものであれば、プレートと別体に規制部材を設けても上記同様の効果を得ることができる。例えば、従来に示すプレートとは別に円筒形状のリングを軸受12とフロントカバ18との間に配設しても良い。また、上述した実施例では、ウレタンリング17を変形させていった場合、規制部材16aの端部がフロントカバー18の側面に当接しない構成になっているが、規制部材16aの端部をフロントカバー18の側面に当接させることで、ウレタンリング17の変形量を当接距離に応じて設定することができる。更に上述した実施例では、プレート16の軸方向長さをウレタンリング17の軸方向長さより小さくしているが、ウレタンリング17の変形に問題が生じない範囲内であれば、必ずしも短くする必要はない。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、緩衝部材の変形量を規制する規制部材を設けることで、緩衝部材の寿命向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるハンマドリルの一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】 従来のハンマドリルを示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1は先端工具、3はシリンダ、5は中間打撃子、12は軸受、16はプレート、16aは規制部材、17は緩衝部材、17aは対向面、18はフロントカバー、23は打撃子である。
Claims (2)
- 先端工具に打撃力を伝達する中間打撃子と、該中間打撃子を収容するシリンダと、該シリンダ外周に位置し、軸受を介して前記シリンダを回転可能に軸支するシリンダケースと、該シリンダケースに固定されるフロントカバーとを有し、前記シリンダの軸方向において前記フロントカバーと前記軸受との間に緩衝材と、該緩衝材と前記軸受との間にプレートを備えた打撃工具において、
前記緩衝材の半径方向内側の前記シリンダとの対向面と前記シリンダ外周との間に前記緩衝材の変形量を規制する規制部材を設けたことを特徴とする打撃工具。 - 前記規制部材は前記プレートと一体であり、前記プレートは断面L字型に構成されていることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32646897A JP3709680B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 打撃工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32646897A JP3709680B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 打撃工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11156756A JPH11156756A (ja) | 1999-06-15 |
JP3709680B2 true JP3709680B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=18188155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32646897A Expired - Fee Related JP3709680B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 打撃工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3709680B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5092898B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2012-12-05 | マックス株式会社 | 駆動工具 |
JP6979613B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-12-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ハンマードリル |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32646897A patent/JP3709680B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11156756A (ja) | 1999-06-15 |
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