JP3709324B2 - 歯車成形方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間鍛造又は冷間鍛造により歯車を成形するための歯車成形方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歯車成形装置において、例えば、自動車の変速機に用いられる歯車を熱間鍛造又は冷間鍛造により成形する場合、複数の製造工程を経て成形されている。
【0003】
図9A及び図9Bに、この従来技術に係る歯車成形装置の歯車成形工程を概略的に示す。先ず、第1の工程として、図9Aに示すように、先端部3が略三角形状の歯形成形部2が形成された金型1に歯車素材4を収容した後、パンチによって該歯車素材4を鉛直下方向に押圧し、該歯形成形部2内に該歯車素材4を流動させる。その後、一端部が略三角形状に形成された前記歯車素材4を前記金型1から脱型する。
【0004】
次に、第2の工程として、図9Bに示すように、該歯車素材4の他端部を、テーパ部7と直線部8とからなる歯形成形部6が形成された金型5に収容する。その後、パンチによって前記歯車素材4を鉛直下方向に押圧して、該歯形成形部6内に該歯車素材4を流動させることにより歯形9を成形する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記歯車成形装置では、歯車が成形されるまでに前記の通り歯車素材を反転させる等複数の製造工程を要するため、製造に長時間を要し、製造作業が煩雑であり且つ費用の高騰化を招くという問題が指摘されている。さらに、異なる種類の金型を配置するため、成形装置を複数台設置する必要があり、設備費用の増大と設置スペースの拡大化とを招き、装置自体の効率的な稼働が困難になっている。
【0006】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、歯車の形状に適合する歯形成形部が形成された金型を配置することにより、1回の製造工程で歯車を成形することが可能な、また歯車の製造時間を短縮するとともに、設備費用の削減と設置スペースの縮小化、さらには成形装置の運用効率を向上させるとともに、成形品に対する製造コストの低廉化を図ることができる歯車成形方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の歯形成形部が形成された第1の金型と、第2の歯形成形部が形成された第2の金型と、前記第1と第2の金型のいずれか一方に臨むパンチとを用いて歯車を成形する歯車成形方法であって、前記第1の歯形成形部又は前記第2の歯形成形部の一方に、一端に向かって集束する複数の傾斜部と、前記傾斜部に連なるとともに鉛直方向に延在する直線部とを設け、前記第1の金型又は前記第2の金型の一方で歯車素材を支持し、前記第1の金型の第1の歯形成形部の端部と前記第2の金型の第2の歯形成形部の端部とを、鉛直方向に対し直交するように接合させるとともに、前記第1の金型と前記第2の金型との間に歯車素材を収納し、前記パンチによって前記歯車素材を押圧することにより、該歯車素材を前記第1の歯形成形部内と前記第2の歯形成形部内とに同時に流動させて1回のパンチ作用で前記歯車の歯形部を成形することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、第1の金型と、第2の金型とを有し、前記第1の金型に形成された第1の歯形成形部と、前記第2の金型に形成された第2の歯形成形部とにより歯車の歯形部を成形するための歯形成形部が画成され、前記第1の金型と前記第2の金型の端部に、鉛直方向に対し直交する接合面を有するとともに、前記第1の歯形成形部又は前記第2の歯形成形部の一方に、一端に向かって集束する複数の傾斜部と、前記傾斜部に連なるとともに鉛直方向に延在する直線部とを設けたことを特徴とする。
【0009】
さらに、前記第1の歯形成形部は、略三角形状に形成された一対の互いに対向するチャンファ部と、軸方向に対して離間する方向に一主面が所定の角度傾斜したアンダーカット部と、軸方向に対して一主面が平行な直線部とからなり、前記第2の歯形成形部は、テーパ部と、軸方向に対して離間する方向に上面が所定の角度傾斜した第1の直線部と、該第1の直線部から軸方向に接近する方向に所定の角度傾斜した第2の直線部とを有し、前記直線部の上端と前記テーパ部の下端とが鉛直方向に対し直交して接合するとよい。
【0010】
以上のように、本発明によれば、歯車の歯形部を形成するための歯形成形部が、第1の金型に形成された第1の歯形成形部と第2の金型に形成された第2の歯形成形部とにより画成されるとともに、該第1の金型と該第2の金型とが1台の成形装置に配置されるため、1回の製造工程で歯車を鍛造成形することができ、歯車の製造時間を著しく短縮できる。しかも、歯車を成形するために異なる種類の金型を配置した成形装置を複数台設置する必要がないため、設備費用の削減と設置スペースの縮小化ができ、装置自体の運用効率が飛躍的に向上し、さらには成形品に対する製造コストの低廉化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る歯車成形方法につき、その装置との関係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図8を参照しながら以下詳細に説明する。なお、この歯車成形装置は、その用途が限定されるものではないが、例えば、自動車の変速機用歯車を製造するために用いられると好ましい。
【0012】
本実施の形態に係る歯車成形装置10は、環状の歯車素材12(図8A参照)を鍛造成形するためのものであり、図1に示すように、環状の第1の下架台14と、該第1の下架台14上に固着され該第1の下架台14より小径な環状の第2の下架台16と、該第1の下架台14及び該第2の下架台16の上方に位置する環状の第1の上架台18と、該第1の上架台18の底面側に固着され該第1の上架台18より小径な環状の第2の上架台20と、前記第1及び第2の下架台14及び16と前記第1及び第2の上架台18及び20との間に設けられる固定部22及びパンチ部24とを有する。前記第2の上架台20の底面には該第2の上架台20の軸を中心に等角度で離間する複数のガイドホルダ26が固着される。このガイドホルダ26には、それよりも小径な先端部28が設けられている。前記各ガイドホルダ26の先端部28と前記第2の下架台16との間には複数のガイド30が立設され、前記各ガイド30には、前記第2の下架台16の上面と前記先端部28とに着座するコイルスプリング32が巻回されている。
【0013】
前記第1の下架台14及び前記第2の下架台16の略中央部には、該第1の下架台14及び該第2の下架台16に連通した孔部34が形成されている。また、前記第1の上架台18の略中央部には大径な第1の開口部36が形成され、同様に、前記第2の上架台20の略中央部には該第1の開口部36に連通し、この第1の開口部36より小径な第2の開口部38が形成されている。前記第1の開口部36及び前記第2の開口部38内には、それぞれ内方に突出する爪部18a及び20aが形成され、該爪部18aは該爪部20aより突出長さが短くなっている。
【0014】
固定部22は、前記第2の下架台16の略中央部に形成された第1の凹部40に嵌着され略中央部に開口部43が形成された環状の基台42と、該基台42上に固着された略円柱状の第1のプレート44とを有し、該第1のプレート44の上端面の略中央部には、略円柱状のパンチガイド46が立設されている。このパンチガイド46の第1のプレート44側には、第2のプレート48及び第1のリング50が外装され、この第1のリング50上には該パンチガイド46に外嵌したノックアウトパンチ52が固着されている。前記ノックアウトパンチ52は、図1において、下方が肉厚部52bとして形成され、次いでテーパ部を介して上方が肉薄部52aとして形成される。
【0015】
また、前記第2のプレート48に被着するようにスリーブ54が前記第1のプレート44上に固着され、該スリーブ54上には前記ノックアウトパンチ52を囲繞するようにスペーサ56及び該スペーサ56に外嵌する固定金型58が設けられている。前記ノックアウトパンチ52と前記スリーブ54との間には、該ノックアウトパンチ52を周回する空間部55が形成されている。前記第1のプレート44には環状の載置部60が形成され、該第1のプレート44と前記スリーブ54の芯だしをするための第2のリング62が該第1のプレート44と該スリーブ54の外周面に嵌合している。前記第2のリング62は、前記第1のプレート44の載置部60に保持されている。
【0016】
前記固定金型58の外周面には爪部58aが形成されており、該爪部58aにホルダ64の爪部64aが係合することにより、前記基台42、前記第1のプレート44、前記第2のプレート48、前記スリーブ54、前記スペーサ56及び該固定金型58を鉛直下方向に押圧している。すなわち、前記基台42、前記第2のリング62及び前記ホルダ64の外側は、前記第2の下架台16に形成された第2の凹部66に着座する第1の保持材68に囲繞され、この第1の保持材68の上端部外周に刻設された螺子に第2の保持材70の内周に形成された螺子が螺合し、該第2の保持材70の屈曲部72が前記ホルダ64に係合していることから、該第2の保持材70を螺回させることにより該ホルダ64、前記固定金型58、前記スリーブ54、前記第1のプレート44及び基台42を鉛直下方向に押圧する。
【0017】
さらに、前記第1のリング50の底面には、前記第1のプレート44及び前記第2のプレート48を貫通してノックアウトピン74が固着されている。前記ノックアウトピン74は、前記基台42に形成された開口部43内を、図1において下方に延在するとともに、前記第1及び第2の下架台14及び16に連通する孔部34内に挿入された固定部用油圧ピストンのピストンロッド76に連結されている。
【0018】
従って、前記ノックアウトピン74は、固定部用油圧機構(図示せず)の作用下に変位する前記固定部用油圧ピストンのピストンロッド76により軸方向に上下動自在に構成されている。そして、前記ノックアウトピン74に連動して前記ノックアウトパンチ52が前記パンチガイド46の外周面を軸方向に摺動自在となる。
【0019】
一方、図2に示すように、前記ノックアウトパンチ52の先端面上部には、前記パンチガイド46と前記固定金型58との間を周回するキャビティ78が形成されている。このキャビティ78は、後述するように、歯車素材12をその上面から押圧したときに、該歯車素材12の肉が流動する流動スペースとなる。
【0020】
さらに、前記固定金型58は、図2及び図3に示すように、歯車素材12を載置するために略平坦状に形成された素材載置部80を有し、この素材載置部80の外周の段差部83を利用して略三角形状に形成されるように互いに対向する傾斜したチャンファ部81a、81aと、パンチガイド46の軸方向に対して離間する方向に一主面が所定の角度傾斜したアンダーカット部81bと、該パンチガイド46の軸方向に対して一主面が平行な直線部81cとからなる固定歯形成形部82が形成されている。この場合、素材載置部80と平行な段差部83の上面で、チャンファ部81aと直線部81cとが終端している。
【0021】
パンチ部24は、図1に示すように、筒状の第1のホルダ84と、該第1のホルダ84の上端部に外装される第2のホルダ86とを有し、該第2のホルダ86の内側に突出するように形成された突部88が該第1のホルダ84の上端面に当接する。また、第2のホルダ86の下端面には、前記第1のホルダ84の外周面に形成された第1の爪部84aに係着される止めリング90が嵌合し、該突部88と該止めリング90とで該第1のホルダ84を保持することにより、該第1のホルダ84と該第2のホルダ86とを固定する。すなわち、前記止めリング90を鉛直上方向に係止するように前記第2のホルダ86の外周の螺子に支持リング92の内側に形成された螺子が螺合している。前記第2のホルダ86の図1における上端部には、外方に突出する屈曲部94が形成され、この屈曲部94が前記第2の上架台20に形成された爪部20aに係合する。前記第1のホルダ84の内周面に形成された第2の爪部84bには、凹部98を有する環状の可動金型96が固着され、該凹部98には、スペーサ100が嵌合されている。勿論、この可動金型96は、前記固定金型58と対向するように配置されている。
【0022】
前記可動金型96と前記スペーサ100との固着面を含むように、該可動金型96及び該スペーサ100の上面に第1の押圧プレート102aが固着され、該第1の押圧プレート102a及び前記第2のホルダ86に形成された前記突部88上に第2の押圧プレート102bが固着されている。さらに、前記第2の押圧プレート102bと前記第2のホルダ86との固着面を含むように、該第2の押圧プレート102b及び該第2のホルダ86上に第3の押圧プレート102cが固着されるとともに、該第3の押圧プレート102cは前記第1の上架台18に形成された爪部18aに係合している。この第1〜第3の押圧プレート102a〜102cは、該第1〜第3の押圧プレート102a〜102cの順にその直径が大きくなっている。
【0023】
そして、前記可動金型96、前記スペーサ100及び前記第1〜第3の押圧プレート102a〜102cのそれぞれの略中心部には、鉛直下方向に延在したロッド104が貫通している。このロッド104は、下方に向かうにつれて直径が4段にわたって小さくなる略円柱状に形成されている。前記ロッド104の一端部にはパンチ106が固定され、その他端部は可動部用油圧機構(図示せず)に連結されており、該可動部用油圧機構の作用下に該ロッド104は軸方向に上下動自在である。従って、前記パンチ106も軸方向に上下動自在となる。
【0024】
なお、前記ロッド104と同様に、前記第3の押圧プレート102cも、前記可動部用油圧機構に連結されている。従って、前記可動部用油圧機構の作用下に互いに固着された前記第1〜第3の押圧プレート102a〜102cは軸方向に上下動自在である。それに伴い、前記第1の押圧プレート102aに固着された可動金型96も軸方向に上下動自在となり、前記固定金型58に対して接近又は離間自在となる。
【0025】
前記可動金型96は、図2及び図3に示すように、テーパ部108と、パンチガイド46の軸方向に対して離間する方向に上面が所定の角度傾斜した第1の直線部110aと、該第1の直線部110aから該パンチガイド46の軸方向に接近する方向に急激に上面が所定の角度傾斜した第2の直線部110bとからなる可動歯形成形部112を有する。
【0026】
前記可動歯形成形部112のテーパ部108の下端と、固定金型58に形成された固定歯形成形部82の直線部81cの上端とが、鉛直方向に対し直交(パンチガイド46の軸方向に対し直交する方向)して接合することにより歯車116(図8B参照)の歯形部118を成形する歯形成形部114を画成する。
【0027】
本実施の形態に係る歯車成形装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用及び効果について説明する。
【0028】
先ず、可動部用油圧機構(図示せず)の作用下に、図4に示すように、パンチ106及び可動金型96を固定金型58に対して離間した状態にする。そして、前記固定金型58に形成された素材載置部80に歯車素材12を載置する。その後、前記可動部用油圧機構の作用下に前記可動金型96を鉛直下方向に移動させ、該可動金型96を前記固定金型58に接近当接させる(図5参照)。
【0029】
次いで、同様に、前記可動部用油圧機構の作用下に、ロッド104を鉛直下方向に移動させる。これにより、パンチ106が鉛直下方向に変位し、該パンチ106によって前記歯車素材12の上面が鉛直下方向に押圧される(図6参照)。その際、歯車素材12を押圧するパンチ106の押圧速度は、予め所定の速度に設定されている。
【0030】
前記パンチ106によって鉛直下方向に押圧された歯車素材12の肉は、固定歯形成形部82と可動歯形成形部112とにより画成された歯形成形部114内に流動して、歯車116の歯形部118が成形される(図6及び図8B参照)。それと同時に、前記パンチガイド46と前記固定金型58との間に形成された該パンチガイド46に周回するキャビティ78にも前記歯車素材12の肉が流動することになる。
【0031】
その後、前記可動部用油圧機構(図示せず)の作用下に前記ロッド104を鉛直上方向に移動させる。これにより、前記パンチ106が鉛直上方向に変位することになり、該パンチ106が成形後の歯車118から離間する。同様に、前記可動部用油圧機構の作用下に可動金型96を鉛直上方向に移動させ前記固定金型58から離間させる(図7参照)。
【0032】
前記可動金型96及び前記パンチ106を前記固定金型58に対して離間した状態で、固定部用油圧機構(図示せず)を作動させる。前記固定部用油圧機構の作用下に固定部用油圧ピストンのピストンロッド76が鉛直上方向に移動し、それに伴いノックアウトピン74を介して第1のリング50に固着したノックアウトパンチ52がパンチガイド46の外周面を鉛直上方向に摺動する。鉛直上方向に摺動した前記ノックアウトパンチ52は、図7に示すように、やがて歯車116に当接し、該歯車116を前記固定金型58に形成された素材載置部80から離間させる。その後、前記歯車116は、搬送装置(図示せず)によって次工程に搬送され、最終的に所定の寸法及び形状に機械加工が施され製品として完成される。
【0033】
ここで、本実施の形態においては、固定金型58に形成された固定歯形成形部82の直線部81cの上端と、可動金型96に形成された可動歯形成形部112のテーパ部108の下端とが鉛直方向に対し直交して接合することにより歯車116の歯形部118を形成するための歯形成形部114が画成される。しかも、前記固定金型58と前記可動金型96とが1台の歯車成形装置10に配置されているため、該歯車成形装置10によって歯車素材12を鍛造成形する際、1回のパンチ作業で歯車116の歯形部118を成形することが可能となる。すなわち、1回の製造工程で歯車素材12から歯車116を鍛造成形することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、歯車の歯形部を形成するための歯形成形部が、固定金型に形成された固定歯形成形部と可動金型に形成された可動歯形成形部とにより画成され、該固定金型と該可動金型とが1台の成形装置に配置されているため、1回の製造工程で歯車を鍛造成形することができ、歯車の製造時間を著しく短縮できる。しかも、従来技術のように歯車を成形するために異なる種類の金型を配置した成形装置を複数台設置する必要がないため、設備費用の削減と設置スペースの縮小化を図ることができ、装置自体の運用効率が飛躍的に向上し、さらには成形品に対する製造コストの低廉化を図ることができるという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る歯車成形装置を示す一部省略縦断面図である。
【図2】図1の歯車成形装置における歯形成形部を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
【図3】図2の歯形成形部を示す一部省略拡大斜視説明図である。
【図4】図1の歯車成形装置において、固定部からパンチ部が離間した状態を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
【図5】図1の歯車成形装置において、固定金型に可動金型が当接した状態を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
【図6】図1の歯車成形装置において、パンチにより歯車素材が押圧された直後の状態を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
【図7】図1の歯車成形装置において、鍛造成形された後の歯車が前記固定金型から離型した状態を示す一部省略拡大縦断面説明図である。
【図8】図8Aは歯車素材を示す斜視図であり、図8Bは鍛造成形された後の歯車を示す斜視図である。
【図9】図9A及び図9Bは従来の歯車成形装置の概略動作説明図である。
【符号の説明】
10…歯車成形装置 12…歯車素材
58…固定金型 81a…チャンファ部
81b…アンダーカット部 81c…直線部
82…固定歯形成形部 96…可動金型
106…パンチ 108…テーパ部
110a…第1の直線部 110b…第2の直線部
112…可動歯形成形部 114…歯形成形部
116…歯車 118…歯形部

Claims (3)

  1. 第1の歯形成形部が形成された第1の金型と、第2の歯形成形部が形成された第2の金型と、前記第1と第2の金型のいずれか一方に臨むパンチとを用いて歯車を成形する歯車成形方法であって、
    前記第1の歯形成形部又は前記第2の歯形成形部の一方に、一端に向かって集束する複数の傾斜部と、前記傾斜部に連なるとともに鉛直方向に延在する直線部とを設け、
    前記第1の金型又は前記第2の金型の一方で歯車素材を支持し、
    前記第1の金型の第1の歯形成形部の端部と前記第2の金型の第2の歯形成形部の端部とを、鉛直方向に対し直交するように接合させるとともに、前記第1の金型と前記第2の金型との間に歯車素材を収納し
    前記パンチによって前記歯車素材を押圧することにより、該歯車素材を前記第1の歯形成形部内と前記第2の歯形成形部内とに同時に流動させて1回のパンチ作用で前記歯車の歯形部を成形することを特徴とする歯車成形方法。
  2. 第1の金型と、第2の金型とを有し、
    前記第1の金型に形成された第1の歯形成形部と、前記第2の金型に形成された第2の歯形成形部とにより歯車の歯形部を成形するための歯形成形部が画成され、
    前記第1の金型と前記第2の金型の端部に、鉛直方向に対し直交する接合面を有するとともに、
    前記第1の歯形成形部又は前記第2の歯形成形部の一方に、一端に向かって集束する複数の傾斜部と、前記傾斜部に連なるとともに鉛直方向に延在する直線部とを設けたことを特徴とする歯車成形装置。
  3. 請求項2記載の歯車成形装置において、
    前記第1の歯形成形部は、略三角形状に形成された一対の互いに対向するチャンファ部と、軸方向に対して離間する方向に一主面が所定の角度傾斜したアンダーカット部と、軸方向に対して一主面が平行な直線部とからなり、
    前記第2の歯形成形部は、テーパ部と、軸方向に対して離間する方向に上面が所定の角度傾斜した第1の直線部と、該第1の直線部から軸方向に接近する方向に所定の角度傾斜した第2の直線部とを有し、
    前記直線部の上端と前記テーパ部の下端とが鉛直方向に対し直交して接合することを特徴とする歯車成形装置。
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