JP3709290B2 - Disassembly tool for fastening members - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、締結部材の分解工具及び締結部材の分解方法に関し、詳しくは、機械的締結によって母材に締結された締結部材を分解して、該母材から該締結部材を取り外す締結部材の分解工具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
鋼板やプラスチックなどの母材同士、あるいは、該母材に他の部材を接合する接合技術には、溶接、接着、機械的締結などがある。
上記溶接は、大がかりで高価な設備や、安全性を確保できるスペースが必要となる不具合がある。
上記接着は、比較的安価で、且つ、僅かなスペースで作業を行える利点があるが、接着剤が固化して接合が完了するまで、母材の姿勢を固定しておく必要があるため、接合に時間がかかる不具合がある。
また、これらの溶接や接着では、母材の接合時に接合不良が発生して接合し直したり、母材をリサイクル使用したりする場合に、母材を損傷せずに接合部を分解することが不可能となる。
【０００３】
一方、上記機械的締結には、▲１▼ネジ締結、▲２▼ピン締結、▲３▼リベット締結、などがあり、種々の分野で多く用いられている。
周知のように、上記ネジ締結は、スパナやドライバーを用いて、図１４（ａ）に示すようなボルト３とナット４、または、図１４（ｂ）に示すようなタッピングビス５などの締結部材を、母材１、２の締結穴１ａ、２ａに螺合させることによって、母材１、２を機械的に接合する締結方法である。
【０００４】
また、上記ピン締結は、カシメマシンやカシメ工具を用いて、図１５（ａ）に示すように、締結部材としてのピン６を、母材１、２の締結穴１ａ、２ａにカシメ付けることによって、母材１、２を機械的に接合する締結方法である。なお、ここでは、図１５（ｂ）に示すように、母材１に軸７をカシメ付ける場合もピン締結とし、該軸７を締結部材と見なすこととする。
【０００５】
上記リベット締結は、リベッティングマシンやリベッティング工具を用いて、図１６（ａ）に示すようなソリッドリベット８、図１６（ｂ）に示すようなチューブラーリベット９、図１６（ｃ）に示すようなブラインドリベット１０などの締結部材を、図１６（ｄ）、（ｅ）、（ｆ）に示すように、母材１、２の締結穴１ａ、２ａに締結することによって、母材１、２を機械的に接合する締結方法である。
【０００６】
上記ブラインドリベット１０は、図１６（ｃ）に示すように、リベットボディ１１と、該リベットボディ１１の軸穴１１ａに挿通されたマンドレル（芯軸）１２とで構成されており、例えば、図１７（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）に示すような手順で、上記母材１、２の締結穴１ａ、２ａに締結される。
すなわち、このブラインドリベット１０は、先ず、図１７（ａ）に示すように、母材１、２の締結穴１ａ、１ｂに、リベットボディ１１の胴部１１ｂを差し込む。
次いで、図１７（ｂ）に示すように、このブラインドリベット１０のマンドレル１２にリベッティング工具１３をセットする。
そして、図１７（ｃ）に示すように、リベットボディ１１のフランジ部１１ｃに、リベティング工具１３のノーズピース１３ａを密着させた状態で、リベティング工具１３のトリガーを引くと、該リベッティング工具１３のジョー１３ｂによって、ブラインドリベット１０のマンドレル１２が掴まれて引き上げられる。
これにより、リベットボディ１１の胴部１１ｂの母材２から突出している部分が、マンドレル１２のマンドレルヘッド１２ａによって絞り加工のように塑性変形されて、母材２にカシメ付けられる。
この状態で、上記ジョー１３ｂによって上記マンドレル１２が更に引き上げられると、図１７（ｄ）に示すように、該マンドレル１２の破断部１２ｂ（図１６（ｃ）参照）で、該マンドレル１２が破断されて、ブラインドリベット１０による母材１、２の締結が完了する。
このブラインドリベット１０は、図１７（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）に明らかなように、その胴部１１ｂ側（母材１、２の背面側）を支持せずに母材１、２への締結作業ができるので、例えば、母材１、２の背面側に手が入らないような箇所の締結に適している。
【０００７】
なお、その他の締結方法として、図１８に示すように、一方の母材１に予め一体的に形成された締結部１ｂを、他方の母材２の締結穴２ａにカシメ付けて、母材１、２を機械的に接合するバーリングカシメと呼ばれている締結方法が知られている。ここでは、このバーリングカシメにより締結された母材１の締結部１ｂも、上記締結部材と見なすこととする。
【０００８】
このような機械的締結では、母材に締結された締結部材の締結部を分解することによって、母材から締結部材を取り外すことができるので、前述した溶接や接着などの接合技術に比較して、僅かなスペースで、該締結部材の母材への再締結や母材のリサイクルを安価且つ容易に行える利点がある。
【０００９】
しかしながら、前述のピン締結や、リベット締結、及び、バーリングカシメ等の機械的締結に用いられる締結部材は、その胴部が塑性変形されることによって母材に締結されているため、該締結部材の母材への締結時に締結不良が発生して締結し直したり、母材をリサイクル使用したりする場合には、該締結部材を母材から取り外す際に、該締結部材の締結部を破壊しなければならず、その分解作業に手間を要したり、分解時に母材を損傷したりする不具合があった。
【００１０】
すなわち、この種の締結部材を分解する一般的な方法としては、例えば、図１９に示すように、ドリル（不図示）により回転するキリ１４によって、該締結部材（ここでは、上記ブラインドリベット１０）の締結部（上記フランジ部１１ｃ）を切削し、該締結部材の締結部を胴部１１ｂから取り除いた後、この切削部側から該胴部１１ｂを叩いて、母材１、２から締結部材を抜き取るようにしているが、このような従来の分解方法では、ドリルやキリ１４の準備や選定、及び、切削作業等の段取りに手間がかかる。
また、この従来の分解方法では、図２０に示すように、締結部（フランジ部１１ｃ）の切削時に、キリ１４の先端部が母材１に達して、該母材１の締結穴１ａが切削されてしまうことがある。
このように、該母材１の締結穴１ａが切削されてしまった場合には、該母材１をリサイクルできなくなったり、該母材１に締結部材（ブラインドリベット１０）を再締結しても十分な締結力を確保できなくなったりする不具合があった。
【００１１】
また、このようなドリルを用いた締結部材の分解方法では、締結部材の締結部の切削時に、キリ１４の回転によって該締結部材が連れ廻りして、母材に擦り傷が付いたり、締結部の切削ができなくなったりすることもあった。
ここで、上記締結部材の連れ廻りによって損傷した母材が、製品の外装面を構成しているような場合には、該製品の商品価値が著しく低下して、製品自体が不良品となる虞が高い。
【００１２】
また、このように、締結部材の締結部の切削時に、キリ１４の回転によって該締結部材が連れ廻りするような場合には、通常、図１９に示すように、該締結部材のフランジ部１１ｃや胴部１１ｂを、プライヤーやペンチなどの把持工具１５で掴んで、締結部材の連れ廻りを阻止する方法が採られるが、この作業を単独で行うことは難しく、且つ、危険が伴うため、複数の作業員を必要とする。
【００１３】
特に、上記締結部材のフランジ部１１ｃの形状が皿状に形成されていて、該フランジ部１１ｃを把持工具１５で掴むことが不可能な場合（図２４参照）や、該締結部材が、その胴部１１ｂ側に手が入らないような箇所に締結されている場合には、該締結部の胴部１１ｂを把持工具１５で掴んで、該締結部材の連れ廻りを阻止することが難しいため、上述のようなドリルを用いた締結部材の切削作業は極めて難しい。
【００１４】
なお、図１４（ａ）、（ｂ）に示したようなネジ締結の場合には、母材１、２から締結部材としてのボルト・ナット３、４やタッピングビス５を比較的容易に取り外せるケースが多いが、この場合においても、例えば、ボルト・ナット３、４やタッピングビス５の螺合部が錆び付いて固着していたり、ネジ山が破損し、ボルト・ナット３、４やタッピングビス５が母材１、２に対して空回りしたり、締結工具（スパナやドライバー）に対する係合部が損傷していたりする場合には、該ボルト・ナット３、４やタッピングビス５の取り外しに多大な困難が伴う。
【００１５】
そこで、本発明者は、例えば、図２１、または、図２２に示すように、上記母材１、２の締結穴１ａ、２ａの内径ｄ1よりも小径の刃先１０３を有し、且つ、該締結穴１ａの内周面に略平行な上記締結部材としてのブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿った略円筒形状の刃先部１０４を有する切断刃１０２と、該母材１の締結穴１ａの中心軸方向に沿って、該切断刃１０２を進退自在に支持する切断刃支持体２００と、該母材１の締結穴１ａの中心軸方向に沿って、該フランジ部１１ｃに該切断刃１０２の刃先部１０４を食い込ませて、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿って該ブラインドリベット１０の締結部を切断する切断力を、該切断刃１０２に付与する切断力付与手段３００と、を有する分解工具１００Ａ、１００Ｂを開発した。なお、該分解工具１００Ａ、１００Ｂの詳細な構成については後述する。
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この分解工具１００Ａ、１００Ｂでは、上記切断刃１０２により上記締結部材のフランジ部１１ｃがリング状に切断されるため、該切断により該締結部材の胴部１１ｂから分離されたフランジ部１１ｃが、該切断刃１０２に絡み付き易く、該切断刃１０２に対する該フランジ部１１ｃの分離性が悪くなる不具合がある。
【００１８】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、母材に締結された締結部材におけるフランジ部と胴部との連結部分を切断した後のフランジ部の分離性が良好な締結部材の分解工具を提供することである。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１の発明は、母材の締結穴に挿通された胴部と、該締結穴の周縁部に圧接されかつ該胴部と実質的に一体に構成されたフランジ部とを有する締結部材が締結された該母材から、該締結部材を取り外す締結部材の分解工具において、上記締結部材の胴部とフランジ部との胴部軸方向の境界領域に沿って、該胴部と該フランジ部とを略円筒状に切断する円筒状切断刃と、該締結部材のフランジ部を該胴部の軸中心に対して略放射状に切断する放射状切断刃と、該円筒状切断刃及び放射状切断刃を支持する切断刃支持体とを有することを特徴とするものである。
【００２０】
この分解工具においては、上記締結部材の胴部とフランジ部との胴部軸方向の境界領域に沿って、上記円筒状切断刃により該締結部材の締結部が円筒状に切断され、且つ、上記放射状切断刃により該締結部材のフランジ部が放射状に切断されることによって、該胴部から該フランジ部が分離され、該母材に締結された該締結部材が該母材から取り外される。ここで、上記締結部材の胴部とフランジ部との胴部軸方向の境界領域とは、例えば、図１６（ｆ）に示す該締結部材としてのブラインドリベット１０のリベットボディ１１の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界であって、同図において破線Ａで示す該胴部１１ｂの外周面に略平行な円筒状の領域をいう。
この分解工具においては、上記円筒状切断刃により該締結部材の締結部が円筒状に切断され、且つ、上記放射状切断刃により該締結部材のフランジ部が放射状に切断されることによって、該締結部材の胴部から該フランジ部が複数に分割して分離されるので、該切断後に、該フランジ部が該円筒状切断刃に絡み付くことがなく、該フランジ部の分離性が向上される。
【００２１】
請求項２の発明は、請求項１の分解工具において、上記放射状切断刃の刃先が、上記軸中心に向かって突出するように傾斜していることを特徴とするものである。
【００２２】
この分解工具においては、上記放射状切断刃の刃先が、上記軸中心に向かって突出するように傾斜しているので、該放射状切断刃により上記締結部材のフランジ部が切断される際に、該放射状切断刃の刃先が該フランジ部の軸中心側から外周側に向けて徐々に食い込む。これにより、該締結部材のフランジ部の切断時における該放射状切断刃に加わる負荷が軽減され、該放射状切断刃に付与する切断力が小さくて済む。
【００２５】
請求項３の発明は、請求項１又は２の締結部材の分解工具において、上記放射状切断刃を、上記軸中心を回転中心として所定角度回転させるための回転手段を有していることを特徴とするものである。
【００２６】
この分解工具においては、上記回転手段により、上記放射状切断刃を、上記軸中心を回転中心として所定角度回転させることができる。これにより、該放射状切断刃により、上記締結部材のフランジ部をより細かく分割して切断できるので、該締結部材の締結部の切断時における上記円筒状切断刃に加わる負荷がより軽減され、該円筒状切断刃に付与する切断力がより小さくて済む。
【００２７】
請求項４の発明は、請求項１、２又は３の締結部材の分解工具において、上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃に、上記胴部軸方向に沿って上記締結部材の締結部を切断する切断力を付与する切断力付与手段を有することを特徴とするものである。
【００２８】
この分解工具においては、外部からの衝撃によらず、上記切断力付与手段によって上記円筒状切断刃及び放射状切断刃に切断力が付与されることによって、該円筒状切断刃により上記締結部材の胴部とフランジ部との境界領域が切断され、該放射状切断刃により該締結部材のフランジ部が切断される。
【００２９】
請求項５の発明は、請求項４の分解工具において、上記切断力付与手段によって付与された切断力によって、上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃の刃先が、少なくとも、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態で、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の移動を停止させる切断刃停止手段を有していることを特徴とするものである。
【００３０】
この分解工具においては、上記切断刃停止手段によって、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の刃先が、少なくとも、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態で、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の移動が停止されるので、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃による母材の損傷が確実に回避される。
ここで、上記円筒状切断刃の刃先が、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態とは、上記締結部材の胴部とフランジ部とが、完全に分離された状態、あるいは、僅かな肉部を残して繋がった状態の何れの状態でもよい。また、上記放射状切断刃の刃先が、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態とは、上記締結部材のフランジ部が、完全に分割切断された状態、あるいは、僅かな肉部を残して繋がった状態の何れの状態でもよい。
【００３１】
請求項６の発明は、請求項１、２、３、４又は５の締結部材の分解工具において、上記締結部材の胴部と略同軸をなす該締結部材のフランジ部に形成された軸穴に勘合して、上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃の切断位置を位置決めする切断刃位置決め部材を有していることを特徴とするものである。
【００３２】
この分解工具においては、上記切断刃位置決め部材が上記フランジ部の軸穴に勘合することにより、上記締結部材の締結部を切断する際に、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の切断位置が位置決めされるので、該締結部材の締結部の切断時に、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の切断位置がずれることがなく、該胴部から該フランジ部を確実に分離できる。
【００３３】
請求項７の発明は、請求項１、２、３、４、５又は６の締結部材の分解工具において、上記放射状切断刃は、上記円筒状切断刃に対して、切断方向に移動調整自在に配設されていることを特徴とするものである。
【００３４】
この分解工具においては、上記放射状切断刃が、上記円筒状切断刃に対して、切断方向に移動調整自在に配設されているので、例えば、該円筒状切断刃または該放射状切断刃の刃先の研磨等によって、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係が変化した場合でも、該円筒状切断刃に対して、該放射状切断刃を該切断方向に沿って移動調整することによって、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係が適正な位置関係になるように調整できる。
また、これにより、上記円筒状切断刃と放射状切断刃とを交換することなく、分解対象となる締結部材の締結部及びフランジ部の寸法に見合うように、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係を変更できる。
【００３５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
なお、本実施形態にかかる締結部材の分解工具は、前述したピン締結や、リベット締結、及び、バーリングカシメ等の機械的締結に用いられる締結部材であれば、どのようなタイプの締結部材であっても分解することが可能であるが、説明の便宜上、ここでは、図１６（ｆ）に示したようなブラインドリベット１０を分解対象として説明する。
【００３６】
まず、図２１、及び、図２２に示した前述の分解工具１００Ａ、１００Ｂについて説明する。
これらの分解工具１００Ａ、１００Ｂは、前述したように、上記母材１、２の締結穴１ａ、２ａの内径ｄ1よりも小径の刃先１０３を有し、且つ、該締結穴１ａの内周面に略平行な上記締結部材としてのブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿った略円筒形状の刃先部１０４を有する切断刃１０２と、該母材１の締結穴１ａの中心軸方向に沿って、該切断刃１０２を進退自在に支持する切断刃支持体２００と、該母材１の締結穴１ａの中心軸方向に沿って、該フランジ部１１ｃに該切断刃１０２の刃先部１０４を食い込ませて、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿って該ブラインドリベット１０の締結部を切断する切断力を、該切断刃１０２に付与する切断力付与手段３００とを有している。
【００３７】
図２１に示す上記分解工具１００Ａの切断力付与手段３００は、例えば、油圧シリンダまたはエアーシリンダで構成されており、該切断刃支持体２００に設けられた加圧経路２００ａを通して、オイルまたはエアーが出入りすることによって、矢印ａ方向に沿って該切断刃１０２を進退させる。
ここで、上記切断力付与手段３００の駆動源であるオイルまたはエアーの供給手段としては、上記ブラインドリベット１０を母材１、２に締結するリベッティング工具１３のジョー１３ｂの駆動源であるオイルまたはエアーの供給手段を、そのまま利用することができる。
また、上記切断刃支持体２００は、作業者が該分解工具１００Ｂを片手でも容易に操作できるように、例えば、ピストル型のような握り部を備えた形状に形成されていることが望ましい。
【００３８】
この分解工具１００Ａを用いて母材１、２に締結されたブラインドリベット１０を分解するには、先ず、図２１に示すように、その切断刃１０２の刃先１０３を、上記締結部材としてのブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に臨ませる。
次いで、この状態で、例えば、上記切断力付与手段３００により、上記切断刃１０２に対して切断方向への切断力を付勢する。
【００３９】
これにより、図２３に示すように、該分解工具１００Ａの切断刃１０２の刃先部１０４が、ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿って食い込んで、該ブラインドリベット１０の締結部が切断され、該胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃが分離される。
【００４０】
一方、図２２に示す分解工具１００Ｂは、その切断刃１０２に対して、オイルやエアーの供給手段のような外部駆動源を用いずに、切断力を付与することができるように、その切断力付与手段３００を構成したものである。
すなわち、この分解工具１００Ｂの切断力付与手段３００は、該切断刃１０２に対して切断方向への切断力を付勢する切断力付勢手段としての伸張性のコイルスプリング３０３と、該コイルスプリング３０３の該切断刃１０２に対する切断方向への付勢力が蓄積された位置（コイルスプリング３０３が収縮した位置）に該切断刃１０２を係止させる切断刃係止手段としてのストッパー３０４と、該ストッパー３０４による該切断刃１０２の係止を解除する切断刃係止解除手段としての解除ボタン３０５とで構成されている。
【００４１】
この分解工具１００Ｂを用いて母材１、２に締結されたブラインドリベット１０を分解するには、先ず、上記分解工具１００Ａの場合と同様に、該切断刃１０２の刃先１０３を、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に臨ませ、この状態で、該分解工具１００Ｂの切断刃支持体２００を、該ブラインドリベット１０側に押し付ける。
これにより、上記切断刃１０２が、上記コイルスプリング３０３の伸張力に抗して、該コイルスプリング３０３を収縮させながら上記切断刃支持体２００内に押し込まれる。
【００４２】
そして、上記切断刃支持体２００内に押し込まれた切断刃１０２の位置が、上記コイルスプリング３０３の収縮により、該切断刃１０２に対する切断方向への付勢力、つまり、該コイルスプリング３０３の伸張力が充分に蓄積された位置に達すると、該切断刃１０２の外周部に進退自在に配設された上記ストッパー３０４が、該切断刃支持体２００の内周部に形成された係止穴２００ｂに、バネ３０６の弾力により押し出されて係合し、上記付勢力が蓄積された状態で、該切断刃１０２が該切断刃支持体２００に係止される。
【００４３】
この状態で、上記切断刃支持体２００の外周部に進退自在に配設された上記解除ボタン３０５が、バネ３０７の弾力に抗して、該切断刃支持体２００内に押し込まれると、該解除ボタン３０５の解除ピン３０５ａによって、上記係止穴２００ｂに係合しているストッパー３０４が、バネ３０６の弾力に抗して、該切断刃１０２内に押し戻されて、切断刃支持体２００に対する該切断刃１０２の係止が解除される。
【００４４】
そして、この切断刃支持体２００に対する該切断刃１０２の係止が解除されることによって、上記コイルスプリング３０３の伸張力により、上記切断刃１０２に対して切断方向への切断力が付勢される。
これにより、図２１に示した場合と同様に、該分解工具１００Ｂの切断刃１０２の刃先部１０４が、ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域に沿って食い込んで、該ブラインドリベット１０の締結部が切断され、該胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃが分離される。
この分解工具１００Ｂにおいては、オイルやエアーの供給手段のような外部駆動源を用いずに、その切断刃１０２に切断力を付与できるので、身近に外部駆動源がないような場所で分解作業を行う場合に好適である。
【００４５】
上記分解工具１００Ａ、１００Ｂにおいては、図２３に示すように、その切断刃１０２の刃先部１０３が、母材１、２の締結穴１ａ、２ａの中心軸と略平行に直線的に移動して該ブラインドリベット１０の締結部を切断するので、前記従来のドリルを用いた分解方法のように、ブラインドリベット１０の分解時に、該ブラインドリベット１０が空回りしたり、該空回りなどにより母材１、２が損傷されたりすることがなく、母材１、２から該ブラインドリベット１０を容易且つ迅速に取り外すことができる。
【００４６】
また、この分解工具１００Ａ、１００Ｂを用いて母材１、２に締結されたブラインドリベット１０を分解する場合には、図１９に示したように、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃや胴部１１ｂを、プライヤーやペンチなどの把持工具１５で掴んで固定しておく必要がない。
従って、この分解工具１００Ａ、１００Ｂによれば、例えば、図２４に示すように、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃの形状が皿状に形成され、該フランジ部１１ｃのフランジ面が母材１内に食い込んでいたり、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂのカシメ付け部が母材２内に食い込んでいたりして、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃや胴部１１ｂを、プライヤーやペンチなどの把持工具１５で掴むことが困難な場合でも、その切断刃１０２により該ブラインドリベット１０の締結部を切断して、該胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃを分離させることができる。
【００４７】
なお、上記分解工具１００Ａ、１００Ｂの切断刃１０２の締結部材切断時における切断ストロークは、図２５に示すように、上記切断力付与手段３００によって該切断刃１０２に付与される切断力によって、該切断刃１０２の刃先１０３が、少なくとも、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面近傍に到達し、且つ、該切断刃１０２の刃先部１０４の外周面が、該母材１の締結穴１ａの縁部近傍に位置した状態で、該切断刃１０２の移動が停止されるように設定されていることが望ましい。
【００４８】
そこで、上述の分解工具１００Ａ、１００Ｂにおいては、図２１及び図２２に示すように、上記切断刃１０２の外周面に形成された段部１０５を、上記切断刃支持体２００の内周面に形成された段部２０８に係止させることによって、上述の所定の位置で、該切断刃１０２の移動を停止させるように構成されている。
【００４９】
これにより、図２５に示したように、該切断力によって、該切断刃１０２の刃先１０３が、少なくとも、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面近傍に到達し、且つ、該切断刃１０２の刃先部１０４の外周面が、該母材１の締結穴１ａの縁部近傍に位置した状態で、該切断刃１０２の移動を停止させることができ、該切断刃１０２による母材１の損傷を確実に回避できる。
【００５０】
ところが、上述のような構成の分解工具１００Ａ、１００Ｂにおいては、前述したように、その切断対象となる締結部材としてのブラインドリベット１０の締結部の厚さが大きい場合や、該ブラインドリベット１０の材質が硬い場合には、該締結部を切断するために、大きな切断力を必要とする。
このため、上述のような締結部が厚手の締結部材や、締結部が硬質の締結部材を分解できるように該分解工具１００Ａ、１００Ｂを構成すると、その切断刃１０２に大きな切断力を付与できるようにするために、大型な切断力付与手段３００が必要となるため、分解工具自体が大型化してその操作性が低下する不具合が生じる。
【００５１】
また、この分解工具１００Ａ、１００Ｂでは、上記切断刃１０２により上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃがリング状に切断されるため、該切断により締ブラインドリベット１０の胴部１１ｂから分離されたフランジ部１１ｃが、該切断刃１０２に絡み付き易く、該切断刃１０２に対する該フランジ部１１ｃの分離性が悪くなる不具合がある。
【００５２】
そこで、本発明の実施形態にかかる分解工具では、上記の不具合を解消するために、上記胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの胴部軸方向の境界領域に沿って、該胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとを略円筒状に切断する円筒状切断刃と、該フランジ部１１ｃを、軸中心に対して略放射状に切断する放射状切断刃とを有する構成とする。
【００５３】
図１（ａ）、（ｂ）に、上記円筒状切断刃５００の一例を示す。
この円筒状切断刃５００は、図１（ａ）に示すように、その円筒状刃５０２の刃先５０３が、図２１及び図２２に示した分解工具１００Ａ、１００Ｂの切断刃１０２の刃先１０３と略同様に、リング状の一枚の刃で形成されているものでもよく、あるいは、図１（ｂ）に示すように、該刃先５０３が、複数（図では４つ）に分割された刃で形成されているものでもよい。
【００５４】
ここで、前者のように、刃先５０３が一枚の刃で形成されている円筒状切断刃５００の場合には、上記ブラインドリベット１０に対する刃先５０３の当接位置を変化させずに上記ブラインドリベット１０の締結部を切断できる利点がある。また、後者のように、刃先５０３が複数に分割された刃で形成されている円筒状切断刃５００の場合には、後述する回転手段により該円筒状刃５０２を回転させて、その刃先５０３の当接位置を変化させながら該ブラインドリベット１０の締結部を切断する必要があるが、該締結部を切断する際の切断力が小さくて済む利点を有している。
【００５５】
図２（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃを略放射状に切断する場合に用いられる上記放射状切断刃６００の一例を示す。
図示の放射状切断刃６００は、ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃを切断する際に、該ブラインドリベット１０の軸穴１１ａに勘合して、該放射状切断刃６００の切断位置を位置決めする切断刃位置決め部材としてのセンタリング軸４００に、放射状刃６０２を配設して構成されている。
【００５６】
ここで、上記放射状刃６０２は、上記センタリング軸４００と一体に形成されたものであってもよく、または、該センタリング軸４００に対して着脱自在に一体化されたものであってもよい。
また、該放射状刃６０２は、単一でもよく、あるいは、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、複数であってもよい。
更に、該放射状刃６０２の形状は、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、略均一な厚さの板状であってもよく、または、図２（ｃ）に示すように、該センタリング軸４００側の厚みを大きくしたくさび状であってもよい。
なお、該放射状刃６０２を複数設けた場合には、各放射状刃６０２の刃先６０３によって上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが略均等に分割して切断されるように、各放射状刃６０２の刃先６０３を略等間隔に配置することが好ましく、これにより、該フランジ部１１ｃの切断時に加わる放射状刃６０２の負荷が略均等化される。
【００５７】
この放射状切断刃６００を用いて、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃを切断するには、まず、図３に実線で示すように、上記センタリング軸４００の下端の嵌合部４００ａを、該ブラインドリベット１０の軸穴１１ａに勘合させる。これにより、該放射状切断刃６００の各放射状刃６０２の刃先６０３が、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃに対して、それぞれ適切な切断位置に位置決め（センタリング）される。
【００５８】
次いで、該センタリング軸４００の嵌合部４００ａが、該ブラインドリベット１０の軸穴１１ａに勘合した状態で、上記放射状切断刃６００に切断方向（矢印ａ方向）への切断力を付与する。これにより、図３に鎖線で示すように、該放射状切断刃６００の各放射状刃６０２の刃先６０３が、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃに食い込み、該フランジ部１１ｃが複数に分割された状態に切断される。
例えば、図２（ａ）に示した４個の放射状刃６０２を備えた放射状切断刃６００を用いて、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃを切断した場合には、図４に示すように、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが、４分割された状態に切断される。
【００５９】
この分解工具においては、上記ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの胴部軸方向の境界領域に沿って、上記円筒状切断刃５００により該ブラインドリベット１０の締結部が円筒状に切断され、且つ、上記放射状切断刃６００により該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが放射状に切断されることによって、該胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃが複数に分割された状態で分離されて、母材１、２に締結された該ブラインドリベット１０が該母材１、２から取り外される。
【００６０】
従って、この分解工具においては、上記放射状切断刃６００により上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが放射状に複数に分割して切断されるので、該ブラインドリベット１０の締結部の切断時における上記円筒状切断刃５００に加わる負荷が軽減され、該円筒状切断刃５００に付与する切断力が小さくて済み、分解工具の小型化が可能になる。
また、上記放射状切断刃６００により該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが放射状に切断されることによって、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃが複数に分割して分離されるので、該切断後に、該フランジ部１１ｃが該円筒状切断刃５００に絡み付くことがなく、分解工具と該フランジ部１１ｃとの分離性が向上される。
【００６１】
ここで、上記放射状切断刃６００の各放射状刃６０２の刃先６０３は、図３に角度θで示すように、上記センタリング軸４００の嵌合部４００ａの軸中心に向かって突出するように傾斜していることが望ましい。
【００６２】
このように、上記放射状切断刃６００の各放射状刃６０２の刃先６０３を、上記センタリング軸４００の嵌合部４００ａの軸中心に向かって突出するように傾斜させることによって、該放射状切断刃６００により上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが切断される際に、該放射状刃６０２の刃先６０３が該フランジ部１１ｃの軸中心側から外周側に向けて徐々に食い込むようになる。
従って、このように形成された分解工具においては、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃの切断時における該放射状切断刃６００の負荷を軽減できるので、該放射状切断刃６００に付与する切断力が小さくて済むので、該放射状切断刃６００による該フランジ部１１ｃの切断作業が容易化される。
【００６３】
また、上記円筒状切断刃５００と、上記放射状切断刃６００とは、図５に示す分解工具１００Ｃのように、一体的に構成されたものであってもよい。
上記円筒状切断刃５００と上記放射状切断刃６００とを一体的に構成した分解工具１００Ｃにおいては、該円筒状切断刃５００による上記ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの境界領域の切断と、該放射状切断刃６００による該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃとの切断とを、一度の切断動作で略同時に行うことができるので、分解工具の操作が容易となり、該ブラインドリベット１０の分解作業に要する時間を短縮できる。
【００６４】
また、この分解工具１００Ｃは、その円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００に切断力を付与するために、図２２に示した分解工具１００Ｂと同様に構成された切断力付与手段３００が設けられており、ハンマーなどの他の工具を用いずに、該円筒状切断刃５００の円筒状刃５０２及び放射状切断刃６００の放射状刃６０２に切断力を付与することができるように構成されている。
なお、この分解工具１００Ｃにおいて、前記図２２に示した分解工具１００Ｂと同封号を付した部材や部位は、該分解工具１００Ｂの部材や部位と同様の構成及び機能を有するので、それらの説明を省略することとする。
【００６５】
更に、この図５に示す分解工具１００Ｃは、上記切断力付与手段３００により付与された切断力によって、該円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の刃先５０３、６０３が、少なくとも、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面に略到達した状態で、図２２に示した分解工具１００Ｂと同様、該円筒状切断刃５００の基部に形成された段部５０５が、上記切断刃支持体２００の内周面に形成された段部２０８に係止されることによって、該円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の移動が停止されるように構成されている。
【００６６】
これにより、上記円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の刃先５０３、６０３が、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面近傍に到達し、且つ、該円筒状切断刃５００の外周面が、該母材１の締結穴１ａの縁部近傍に位置した状態で停止されるので、該円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００による母材１の損傷が確実に回避される。
【００６７】
ここで、上記円筒状切断刃５００の刃先５０３が、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面に略到達した状態とは、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとが、完全に分離された状態、あるいは、僅かな肉部を残して繋がった状態の何れの状態でもよい。また、上記放射状切断刃６００の刃先６０３が、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと上記母材１との境界面に略到達した状態とは、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃが、完全に分割切断された状態、あるいは、僅かな肉部を残して繋がった状態の何れの状態でもよい。
【００６８】
また、この分解工具１００Ｃは、上記ブラインドリベット１０の胴部１１ｂに形成されたマンドレル１２が挿通される軸穴１１ａに勘合して、該ブラインドリベット１０の締結部を切断する際に、該締結部に対する上記円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の切断位置を位置決めする切断刃位置決め部材としての可動式のセンタリング軸４００を有している。
【００６９】
このセンタリング軸４００は、図５に示すように、上記円筒状切断刃５００の円筒状刃５０２の中空部内に、上記ブラインドリベット１０の軸穴１１ａの軸方向に略沿って進退できるように配設されており、該センタリング軸４００と、該円筒状刃５０２との間には、該センタリング軸４００に対して移動力を付勢する移動力付勢手段としての伸張性のコイルバネ４０１が配設されている。
更に、このセンタリング軸４００は、上記コイルバネ４０１の伸張力によって、平生、その嵌合部４００ａが、上記円筒状切断刃５００の刃先１０３よりも突出した位置に臨むように形成されている。
【００７０】
このセンタリング軸４００は、図５に示すように、上記ブラインドリベット１０の締結部を切断する際に、その嵌合部４００ａが、該ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃの軸穴１１ａに勘合することにより、上記円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の切断位置を位置決めする。
これにより、該締結部の切断時に、該円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００の切断位置がずれることがなくなり、該ブラインドリベット１０の胴部１１ｂから該フランジ部１１ｃを確実に分離でき、また、バリの発生を極めて少なくできる。
また、このセンタリング軸４００は、上記円筒状切断刃５００の円筒状刃５０２に対して、上記軸穴１１ａの軸方向に略沿った方向に進退自在に配設されているので、該円筒状切断刃５００によって上記締結部を切断する際に、該センタリング軸４００によって該円筒状切断刃５００の切断方向への移動が阻害されることがなく、該締結部を確実に切断できる。
更に、上記コイルバネ４０１によって、上記センタリング軸４００に対して上記軸穴１１ａに嵌合する方向への移動力が付勢されているので、該軸穴１１ａに対する該センタリング軸４００の嵌合部４００ａの嵌合操作を容易に行うことができる。
【００７１】
また、上記放射状切断刃６００は、上記円筒状切断刃５００に対して、切断方向に移動調整自在に配設されていることが望ましい。
図６に示す分解工具１００Ｄは、上記放射状切断刃６００を上記円筒状切断刃５００に螺合させることによって、該放射状切断刃６００を該円筒状切断刃５００に対して切断方向に移動調整自在に構成したものである。
【００７２】
この分解工具１００Ｄは、上記放射状切断刃６００が、上記円筒状切断刃５００に対して、切断方向に移動調整自在に螺合されているので、例えば、該円筒状切断刃５００または該放射状切断刃６００の刃先５０３、６０３の研磨等によって、該円筒状切断刃５００と該放射状切断刃６００との刃先５０３、６０３の該切断方向の相対的な位置関係が変化した場合でも、該円筒状切断刃５００に対して、該放射状切断刃６００を該切断方向に沿って移動調整することによって、該円筒状切断刃５００と該放射状切断刃６００との刃先５０３、６０３の該切断方向の相対的な位置関係を、適正な位置関係になるように調整できる。
また、このような構成とすることにより、上記円筒状切断刃５００と放射状切断刃６００とを交換することなく、分解対象となる締結部材の締結部及びフランジ部１１ｃの寸法に見合うように、該円筒状切断刃５００と該放射状切断刃６００との刃先５０３、６０３の該切断方向の相対的な位置関係を変更できる。
【００７３】
図７に、上記円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００を、その軸中心を回転中心として所定角度回転させるための回転手段を備えた分解工具１００Ｅの一例を示す。
この分解工具１００Ｅにおいては、上記回転手段により、上記放射状切断刃６００を、その軸中心を回転中心として所定角度回転させることができるので、該放射状切断刃６００により、上記ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃをより細かく分割して切断できる。
従って、この分解工具１００Ｅでは、該ブラインドリベット１０の締結部の切断時における上記円筒状切断刃５００に加わる負荷をより軽減でき、該円筒状切断刃５００に付与する切断力をより小さくできる。
【００７４】
また、この分解工具１００Ｅにおいては、上記回転手段により、上記円筒状切断刃５００を、その軸中心を回転中心として所定角度回転させながら、該円筒状切断刃５００により、上記ブラインドリベット１０の締結部を切断できる。
従って、このこの分解工具１００Ｅでは、図１（ｂ）に示したような、刃先５０３が分割された円筒状切断刃５００を用いて、該ブラインドリベット１０の締結部を切断できるので、該切断時の該円筒状切断刃５００に付与する切断力をより小さくできる。
【００７５】
上記分解工具１００Ｅは、図７に示すように、圧縮空気発生機２５とエアーホース２４で連結されており、圧縮空気によって作動するように構成されている。また、この分解工具１００Ｅの主要部である円筒状構造体２１は、ピストン２６、３０、スプリング２７、３１、パッキン２８、接合部２９、押さえ棒３２、ピストン３０に固定されている凸部３３、アタッチメント４０、円筒状切断刃５００、及び、放射状切断刃６００等から構成されている。
【００７６】
上記圧縮空気は、エアーバルブ２４ｖの切替動作によって、エアホース２４ａ、２４ｂを通って、ピストン室５１、５２に供給されるようになっている。エアーバルブ２４ｖは分解工具１００Ｅの内部に配設されており、図示しない操作ボタンに連動して動作が切り替わるようになっている。
また、ピストン３０の先端には、上記円筒状切断刃５００、及び、放射状切断刃６００が取り付けられている。
この円筒状切断刃５００、及び、放射状切断刃６００は、摩耗時の交換を考慮し、ピストン３０と一体ではなく、交換可能に取り付けられている方が望ましい。
【００７７】
上記円筒状構造体２１の内周面には、直線状溝部と螺旋状溝部が形成されており、凸部３３がこの溝部に沿って動くことにより、ピストン３０が等角度で間欠的に回転するようになっている。この回転動作については後に詳述する。
【００７８】
図８（ａ）に、ピストン２６と押さえ棒３２との接合部２９の組立前の詳細図を示す。ピストン２６の先端には球部３５が形成されている。また、押さえ棒３２の上端は半球状の穴部４１が形成されており、ピストン２６の球部３５が入り込む構造になっている。そして、球部３５が半球状の穴部４１に入っている状態で、二つのジョイント３６を、球部３５の上部を挟み込むようにしてセットする。その後に、結合板３７とネジ３８とによって、ジョイント３６と押さえ棒３２とを結合することにより、ピストン２６と押さえ棒３２が回動自在に連結される。
図８（ｂ）は、組立後の接合部２９を示す。
【００７９】
図９（ａ）は、図８の矢印Ｇ方向から見たピストン３０及び円筒状切断刃５００の刃先５０３、及び、放射状切断刃６００の刃先６０３の図を示す。
この円筒状切断刃５００は、図９（ａ）に示すように、例えば、直径４．８ｍｍの円周において中心角４５度に対応する刃先５０３を、４５度づつ間隔をあけて、円周上に４個配列した構成になっている。なお、円周上に配列した円筒状刃５０２の直径は、母材１を損傷させないために、母材１の締結穴１ａの穴径４．９ｍｍよりも小さな４．８ｍｍになっている。
【００８０】
また、上記放射状切断刃６００は、図９（ａ）に示すように、例えば、直径４．８ｍｍの円周から、中心角４５度に対応する刃先６０３を、９０度づつ間隔をあけて、放射状に４個配列した構成になっている。
【００８１】
次に、この分解工具１００Ｅによって、上記ブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとの胴部軸方向の境界領域に沿って、該ブラインドリベット１０の締結部を切断する動作、及び、該フランジ部１１ｃを切断する動作について説明する。
【００８２】
図７において、まず、上記操作ボタンを押圧すると、エアーバルブ２４ｖの切替動作によって、圧縮空気がエアホース２４ｂを通って、ピストン室５２の中に入る。ピストン室５２はパッキン２８で密閉されている為、ピストン３０は圧縮空気の力によって図７のＦ方向に押し出される。ピストン３０は、アタッチメント４０の内面にあるストッパーＤ１、Ｄ２に突き当たるまで動く。
そして、操作ボタン２２の押圧を解除すると、エアーバルブ２４ｖの切替動作によって、ピストン室５２の圧縮空気はエアホース２４ｂを通って排気ポート２４ｃから抜けていく。この為、ピストン３０はスプリング３１の力により、ストッパーＣ１、Ｃ２に当たる位置まで戻る。
【００８３】
ここで、ピストン３０の等角度間欠回転動作について説明する。
図１０は、円筒状構造体２１の内面展開図である。円筒状構造体２１の内面には、ピストン３０の外周面に配設されている円柱状の凸部３３の外径よりも若干広い幅の溝部が形成されている。４５度間隔に８箇所の直線状溝部５３ａ〜５３ｈと、これらの直線状溝部５３ａ〜５３ｈをつなぐような形で螺旋状溝部５４ａ〜５４ｈとが形成されている。また、直線状溝部５３ａ〜５３ｈと螺旋状溝部５４ａ〜５４ｈの分岐点４２ａ〜４２ｈには、それぞれ板バネ３９ａ〜３９ｈが配設されている。凸部３３はピストン３０に固定されているので、凸部３３が直線状溝部５３ａ〜５３ｈと螺旋状溝部５４ａ〜５４ｈに沿って移動することに伴って、ピストン３０を等角度で間欠的に回転させることができる。
【００８４】
直線状溝部５３ａから５３ｂに沿って凸部３３及び凸部３３を支持しているピストン３０が移動する動作について、図７、及び、図１０によって説明する。
まず、上記操作ボタンを押圧すると、ピストン室５２に空気圧が加わり、ピストン３０を直線状溝部５３ａに沿ってまっすぐに押し出す。このとき、分岐点４２ａに配設された板バネ３９ａの先端部は、凸部３３が通過する方向に対して下流側に向いているので、凸部３３が通過する際に弾性変形する。このことによって、凸部３３は分岐点４２ａをそのまま通過する。そして、ピストン３０はアタッチメント４０内面のストッパーＤ１、Ｄ２に突き当たるまで動く。このようにして、操作ボタンを押圧したときには、ピストン３０は回転しないでまっすぐに押し出される。
【００８５】
そして、操作ボタンの押圧を解除すると、ピストン３０はスプリング３１によって押し戻される。このとき、凸部３３は、分岐点４２ａに配設された板バネ３９ａによって動きを規制され、図１０のＸ方向に移動し、螺旋状溝部５４ａに入る。凸部３３はピストン３０に固定されているので、ピストン３０をこの螺旋状溝部５４ａに沿って回転させる。さらにピストン３０が押し戻されると、凸部３３は直線状溝部５３ｂに入る。
このような動作によって、ピストン３０は直線状溝部５３ａと５３ｂに対応する角度だけ回転する。即ち、４５度回転するのである。
以降、操作ボタンの押圧と解除を繰り返す度に、ピストン３０は押し出されて戻るときに４５度回転する。これに伴ってピストン３０の先端部に取り付けられた円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００も回転する。
【００８６】
次に、母材１、２からブラインドリベット１０の胴部１１ｂとフランジ部１１ｃとを取り外すための、押さえ棒３２の動作について、図７を用いて説明する。操作ボタンを押圧すると、エアーバルブ２４ｖの切替動作によって圧縮空気はエアホース２４ａを通りピストン室５１に入る。これにより、ピストン２６は図７のＦ方向に押し出される。ピストン２６は、円筒状構造体２１内面のストッパーＢ１、Ｂ２に突き当たるまで動く。なお、ピストン２６は、接合部２９を介して、ピストン３０の中心部を貫通している押さえ棒３２と連結している。このため、操作ボタン２３の押圧により、押さえ棒３２もピストン２６に連動して、Ｆ方向に動く。
そして、操作ボタンの押圧を解除すると、ピストン室５１の圧縮空気はエアホース２４ａから排気ポート２４ｃへと抜けていくので、スプリング２７の力により、ピストン２６は、円筒状構造体２１内面のストッパーＡ１、Ａ２の位置まで戻る。ピストン２６に連動して押さえ棒３２も、元の位置に戻る。
【００８７】
なお、押さえ棒３２とピストン３０とは、特にピストン室５２側において密閉性が要求される為、Ｏリング等のパッキン２８が配設されている。本分解工具１００Ｅの構造上、パッキン２８はスラスト方向の移動に対しては密閉性が良くなければならないが、接合部２９により、押さえ棒３２はピストン３０とともに回動自在であり、パッキン２８には回転方向の力が加わらないので、パッキン２８の信頼性向上につながる。
【００８８】
次に、この分解工具１００Ｅを用いて、上記ブラインドリベット１０を分解する場合の動作について説明する。
図１１は、分解工具１００Ｅの円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００により、ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃと胴部１１ｂとの胴部軸方向の境界領域に沿って、ブラインドリベット１０の締結部を切断している状態の断面図を示す。
【００８９】
分解工具１００Ｅのアタッチメント４０の開口部内径は、例えば９．７ｍｍで、ブラインドリベット１０のフランジ部１１ｃの外径９．６ｍｍよりもごく僅かに大きくなっている。
まず、図１１に示すように、フランジ部１１ｃがアタッチメント４０の中に入り込むように、上部から押さえて分解工具１００Ｅをセットする。
しかる後に操作ボタンを押圧すると、圧縮空気によってピストン３０が押し出され、ピストン３０の先端に取付けられている円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００は、フランジ部１１ｃを均等間隔で部分的に切断する。ここで、ピストン３０はストッパーＤ１、Ｄ２でストロークを規制されているので、母材１、２を損傷することはない。
【００９０】
第一回の切断加工終了後、操作ボタンの押圧を解除する。
これにより、円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００は、４５度回転しながら戻る。
さらに、該操作ボタンを押圧すると、円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００は、第一回目の切断箇所から４５度ずれた部分を切断する。
以上のように、操作ボタンの押圧と解除を少なくとも二回繰り返すことによって、フランジ部１１ｃに円筒状切断刃５００及び放射状切断刃６００に対応した、円周状切断部５０４、及び、放射状切断部６０４が形成され、フランジ部１１ｃと胴部１１ｂが切断される。
【００９１】
図１２（ａ）は、分解工具１００Ｅによる操作ボタンの１回の操作で、フランジ部１１ｃに、４ヶ所の円周状切断部５０４、及び、放射状切断部６０４切断群が形成された状態を示す平面図である。
また、図１２（ｂ）は、操作ボタンを少なくとも二回操作することにより、フランジ部１１ｃに、リング状の円周状切断部５０４、及び、８カ所の放射状切断部６０４が形成されたことを示す平面図である。
【００９２】
このようにして、フランジ部１１ｃにリング状の円周状切断部５０４が形成されることによって、フランジ部１１ｃと胴部１１ｂとが切断されて分離される。また、該フランジ部１１ｃに放射状切断部６０４が形成されることによって、該フランジ部１１ｃが複数に分割された状態に切断される。
【００９３】
ここで、通常、上記胴部１１ｂは、母材１、２の貫通孔１ａ、２ａに圧接される形で留まっているため、上述のようにしてフランジ部１１ｃが分離された後、母材１、２から該胴部１１ｂを強制的に取り外す必要がある。
図１３は、上記分解工具１００Ｅの押さえ棒３２によって、母材１、２から胴部１１ｂを取り外している状態を示す説明図である。
【００９４】
図１２（ｂ）に示したように、フランジ部１１ｃに円周状切断部５０４及び放射状切断部６０４が形成された後に、操作ボタンを押圧すると、押さえ棒３２が押し出され、胴部１１ｂへ力を加える。すると、押さえ棒３２の加圧力により、フランジ部１１ｃを残したまま、胴部１１ｂとマンドレル１２ａは取り外される。
【００９５】
【発明の効果】
請求項１乃至７の発明によれば、上記円筒状切断刃により該締結部材の締結部が円筒状に切断され、且つ、上記放射状切断刃により該締結部材のフランジ部が放射状に切断されることによって、該締結部材の胴部から該フランジ部が複数に分割して分離されるので、該切断後に、該フランジ部が該円筒状切断刃に絡み付くことがなく、該フランジ部の分離性が向上されるという優れた効果がある。
【００９６】
特に、請求項２の発明によれば、上記放射状切断刃の刃先が、上記軸中心に向かって突出するように傾斜しているので、該放射状切断刃により上記締結部材のフランジ部が切断される際に、該放射状切断刃の刃先が該フランジ部の軸中心側から外周側に向けて徐々に食い込み、これにより、該締結部材のフランジ部の切断時における該放射状切断刃に加わる負荷が軽減され、該放射状切断刃に付与する切断力が小さくて済むという優れた効果がある。
【００９８】
また、請求項３の発明によれば、上記回転手段により、上記放射状切断刃を、上記軸中心を回転中心として所定角度回転させることができるので、該放射状切断刃により、上記締結部材のフランジ部をより細かく分割して切断でき、該締結部材の締結部の切断時における上記円筒状切断刃に加わる負荷をより軽減して、該円筒状切断刃に付与する切断力をより小さくできるという優れた効果がある。
【００９９】
特に、請求項４の発明によれば、外部からの衝撃によらず、上記切断力付与手段によって上記円筒状切断刃及び放射状切断刃に切断力を付与することによって、該円筒状切断刃により上記締結部材の胴部とフランジ部との境界領域を切断し、該放射状切断刃により該締結部材のフランジ部を切断できるという優れた効果がある。
【０１００】
また、請求項５の発明によれば、上記切断刃停止手段によって、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の刃先が、少なくとも、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態で、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の移動が停止されるので、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃による母材の損傷を確実に回避できるという優れた効果がある。
【０１０１】
特に、請求項６の発明によれば、上記切断刃位置決め部材が上記フランジ部の軸穴に勘合することにより、上記締結部材の締結部を切断する際に、上記円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の切断位置が位置決めされるので、該締結部材の締結部の切断時に、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の切断位置がずれることがなく、該胴部から該フランジ部を確実に分離できるという優れた効果がある。
【０１０２】
また、請求項７の発明によれば、上記放射状切断刃が、上記円筒状切断刃に対して、切断方向に移動調整自在に配設されているので、例えば、該円筒状切断刃または該放射状切断刃の刃先の研磨等によって、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係が変化した場合でも、該円筒状切断刃に対して、該放射状切断刃を該切断方向に沿って移動調整することによって、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係が適正な位置関係になるように調整できる。また、これにより、上記円筒状切断刃と放射状切断刃とを交換することなく、分解対象となる締結部材の締結部及びフランジ部の寸法に見合うように、該円筒状切断刃と該放射状切断刃との刃先の該切断方向の相対的な位置関係を変更できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）、（ｂ）は、本発明の実施形態に係る締結部材の分解工具の円筒状切断刃を示す概略斜視図。
【図２】（ａ）、（ｂ）（ｃ）は、本発明の実施形態に係る締結部材の分解工具の放射状切断刃を示す概略斜視図。
【図３】上記放射状切断刃によりブラインドリベットのフランジ部を切断する状態を示す概略断面図。
【図４】上記放射状切断刃により切断されたブラインドリベットのフランジ部を示す概略斜視図。
【図５】本発明の実施形態に係る締結部材の分解工具１００Ｃを示す概略断面図。
【図６】本発明の他の実施形態に係る締結部材の分解工具１００Ｄを示す概略断面図。
【図７】本発明の更に他の実施形態に係る締結部材の分解工具１００Ｅの主要部の構成図。
【図８】上記分解工具１００Ｅの接合部の詳細図。
【図９】（ａ）及び（ｂ）は、上記分解工具１００Ｅの円筒状切断刃及び放射状切断刃の刃先の構成を示す説明図。
【図１０】上記分解工具１００Ｅの円筒状構造体の内面展開図。
【図１１】上記分解工具１００Ｅで締結部材を切断している状態を示す説明図。
【図１２】（ａ）及び（ｂ）は、上記分解工具１００Ｅにより締結部材を切断する過程の説明図。
【図１３】上記分解工具１００Ｅで、締結部材の胴部を取り外している状態を示す説明図。
【図１４】（ａ）、（ｂ）は、ネジ締結について説明するための要部断面図。
【図１５】（ａ）、（ｂ）は、ピン締結について説明するための要部断面図。
【図１６】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）、（ｅ）、（ｆ）は、リベット締結について説明するための要部断面図。
【図１７】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）は、ブラインドリベットの母材への締結手順を示す行程図。
【図１８】チューブラーリベットについて説明するための要部断面図。
【図１９】従来の締結部材の分解方法について説明するための概略断面図。
【図２０】従来の締結部材の分解方法の不具合について説明するための概略断面図。
【図２１】本発明が実施される分解工具１００Ａの構成を示す概略断面図。
【図２２】本発明が実施される他の分解工具１００Ｂの構成を示す概略断面図。
【図２３】上記分解工具１００Ａ（または、１００Ｂ）により締結部材のフランジ部を切断した状態を示す概略断面図。
【図２４】上記分解工具１００Ａ（または、１００Ｂ）により締結部材の皿状のフランジ部を切断した状態を示す概略断面図。
【図２５】上記分解工具１００Ａ（または、１００Ｂ）の切断刃により切断された締結部材のフランジ部の状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
１、２ 母材
１ａ、２ａ 母材の締結穴
１０ ブラインドリベット
１１ａ ブラインドリベットの軸穴
１２ ブラインドリベットのマンドレル
１１ｂ ブラインドリベットの胴部
１１ｃ ブラインドリベットのフランジ部
２１ 円筒状構造体
２４、２４ａ、２４ｂ エアーホース
２４ｃ 排気ポート
２５ 圧縮空気発生機
２６、３０ ピストン
２７、３１ スプリング
２８ パッキン
２９ 接合部
３２ 押さえ棒
３３ 凸部
３５ ピストン２６先端の球部
３６ ジョイント
３７ 結合板
３８ ネジ
３９ａ〜３９ｈ 板バネ
４０ アタッチメント
４１ 押さえ棒上端の半球状の穴部
４２ａ〜４２ｈ 分岐点
４３ 円周状切断部
５１、５２ ピストン室
１００Ｃ、１００Ｄ、１００Ｅ 分解工具
２００ 切断刃支持体
３００ 切断力付与手段
４００ センタリング軸
４００ａ センタリング軸の嵌合部
５００ 分解工具の円筒状切断刃
５０３ 円筒状切断刃の刃先
５０５ 円筒状切断刃の段部
６００ 分解工具の放射状切断刃
６０３ 放射状切断刃の刃先[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a fastening member disassembling tool and a fastening member disassembling method, and more particularly, disassembling a fastening member fastened to a base material by mechanical fastening and removing the fastening member from the base material. CraftIngredientsIt is related.
[0002]
[Prior art]
Joining techniques for joining base materials such as steel plates and plastics or other members to the base material include welding, adhesion, and mechanical fastening.
The above welding has a problem that it requires large and expensive equipment and a space that can ensure safety.
The above bonding is relatively inexpensive and has the advantage of being able to work in a small space, but it is necessary to fix the posture of the base material until the adhesive is solidified and bonding is completed. There is a problem that takes time.
In addition, in these welding and bonding, when a joining failure occurs during joining of the base material, it is possible to disassemble the joint without damaging the base material when re-joining or recycling the base material. It becomes impossible.
[0003]
On the other hand, the mechanical fastening includes {circle around (1)} screw fastening, {circle around (2)} pin fastening, and {circle around (3)} rivet fastening, and is often used in various fields.
As is well known, the screw fastening is performed by using a wrench or a screwdriver to fasten a bolt 3 and nut 4 as shown in FIG. 14 (a) or a tapping screw 5 as shown in FIG. 14 (b). Is fastened to the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2 so that the base materials 1 and 2 are mechanically joined.
[0004]
Further, the pin fastening is performed by caulking the pin 6 as a fastening member into the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2 using a caulking machine or a caulking tool as shown in FIG. This is a fastening method for mechanically joining the base materials 1 and 2. Here, as shown in FIG. 15 (b), when the shaft 7 is caulked to the base material 1, the pin is fastened and the shaft 7 is regarded as a fastening member.
[0005]
  The rivet is fastened by using a rivet machine or a riveting tool, such as a solid rivet 8 as shown in FIG. 16 (a), a tubular rivet 9 as shown in FIG. 16 (b), or as shown in FIG. 16 (c). Figure of fastening member such as blind rivet 1016As shown in (d), (e), and (f), this is a fastening method in which the base materials 1 and 2 are mechanically joined by fastening them to the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2.
[0006]
As shown in FIG. 16 (c), the blind rivet 10 includes a rivet body 11 and a mandrel (core shaft) 12 inserted through a shaft hole 11a of the rivet body 11. For example, FIG. (A), (b), (c), and (d) are fastened to the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2 in the procedure as shown in FIG.
That is, in this blind rivet 10, first, as shown in FIG. 17A, the body 11 b of the rivet body 11 is inserted into the fastening holes 1 a and 1 b of the base materials 1 and 2.
Next, as shown in FIG. 17B, the rivet tool 13 is set on the mandrel 12 of the blind rivet 10.
17C, when the trigger of the riveting tool 13 is pulled with the nose piece 13a of the rivet tool 13 in close contact with the flange portion 11c of the rivet body 11, the jaws of the rivet tool 13 The mandrel 12 of the blind rivet 10 is grasped and pulled up by 13b.
As a result, the portion protruding from the base material 2 of the trunk portion 11 b of the rivet body 11 is plastically deformed like a drawing process by the mandrel head 12 a of the mandrel 12 and caulked to the base material 2.
In this state, when the mandrel 12 is further pulled up by the jaw 13b, the mandrel 12 is broken at the breaking portion 12b (see FIG. 16C) of the mandrel 12, as shown in FIG. Thus, the fastening of the base materials 1 and 2 with the blind rivet 10 is completed.
As is apparent from FIGS. 17 (a), (b), (c), and (d), the blind rivet 10 does not support the body 11b side (the back side of the base materials 1 and 2), and does not support the mother rivet 10. Since the fastening operation to the materials 1 and 2 can be performed, for example, it is suitable for fastening a portion where the hands do not enter the back side of the base materials 1 and 2.
[0007]
As another fastening method, as shown in FIG. 18, a fastening portion 1 b that is integrally formed in one base material 1 is caulked in a fastening hole 2 a of the other base material 2, and the base material 1 A fastening method called burring caulking that mechanically joins 2 is known. Here, the fastening portion 1b of the base material 1 fastened by the burring caulking is also regarded as the fastening member.
[0008]
In such mechanical fastening, since the fastening member can be removed from the base material by disassembling the fastening portion of the fastening member fastened to the base material, compared with the joining techniques such as welding and adhesion described above. In a small space, there is an advantage that the fastening member can be refastened to the base material and the base material can be recycled inexpensively and easily.
[0009]
However, since the fastening member used for the mechanical fastening such as pin fastening, rivet fastening, and burring caulking is fastened to the base material by plastic deformation of the body, When a fastening failure occurs during fastening to the base metal and the fastening is re-executed or the base material is recycled, the fastening portion of the fastening member must be destroyed when the fastening member is removed from the base material. In other words, there is a problem that the disassembling work takes time and damages the base material at the time of disassembling.
[0010]
  That is, as a general method for disassembling this type of fastening member, for example, FIG.19As shown in FIG. 3, the fastening portion (the flange portion 11c) of the fastening member (here, the blind rivet 10) is cut by a drill 14 rotated by a drill (not shown), and the fastening portion of the fastening member is After removing from the portion 11b, the body portion 11b is hit from the cutting portion side so as to extract the fastening member from the base materials 1 and 2. In such a conventional disassembling method, It takes time to prepare, select, and set up cutting work.
  Further, in this conventional disassembling method, as shown in FIG. 20, when the fastening portion (flange portion 11 c) is cut, the tip end of the drill 14 reaches the base material 1, and the fastening hole 1 a of the base material 1 is cut. It may be done.
  Thus, when the fastening hole 1a of the base material 1 has been cut, the base material 1 cannot be recycled, or even if the fastening member (blind rivet 10) is re-fastened to the base material 1. There was a problem that sufficient fastening force could not be secured.
[0011]
Further, in the disassembling method of the fastening member using such a drill, when the fastening part of the fastening member is cut, the fastening member is rotated by the rotation of the drill 14, and the base material is scratched or the fastening part is Sometimes cutting was impossible.
Here, in the case where the base material damaged by the rotation of the fastening member constitutes the exterior surface of the product, the product value of the product is remarkably lowered, and the product itself may become a defective product. Is expensive.
[0012]
Further, when the fastening member is rotated by the rotation of the drill 14 at the time of cutting the fastening portion of the fastening member as described above, normally, as shown in FIG. A method is adopted in which the body portion 11b is gripped by a gripping tool 15 such as a pliers or pliers to prevent the fastening member from being turned around. Requires workers.
[0013]
In particular, when the shape of the flange portion 11c of the fastening member is formed in a dish shape and the flange portion 11c cannot be gripped by the gripping tool 15 (see FIG. 24), the fastening member When it is fastened to a place where the hand does not enter the side of the part 11b, it is difficult to hold the body part 11b of the fastening part with the gripping tool 15 and prevent the fastening member from being rotated. The cutting work of the fastening member using a drill such as is extremely difficult.
[0014]
In addition, in the case of screw fastening as shown in FIGS. 14A and 14B, the case where the bolts / nuts 3 and 4 and the tapping screw 5 as the fastening members can be removed from the base materials 1 and 2 relatively easily. However, even in this case, for example, the screwed portions of the bolts and nuts 3 and 4 and the tapping screw 5 are rusted and fixed, or the screw thread is damaged, so that the bolts and nuts 3 and 4 and the tapping screw 5 are It is very difficult to remove the bolts / nuts 3 and 4 and the tapping screw 5 when the base material 1 or 2 is idle or the engaging part with the fastening tool (spanner or screwdriver) is damaged. Is accompanied.
[0015]
Therefore, the present inventor, for example, as shown in FIG. 21 or FIG. 22, the inner diameter d of the fastening holes 1 a and 2 a of the base materials 1 and 2.1And a substantially cylindrical shape along a boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10 as the fastening member, which has a cutting edge 103 having a smaller diameter than that of the fastening hole 1a A cutting blade 102 having a cutting edge portion 104, a cutting blade support 200 that supports the cutting blade 102 so as to advance and retreat along the central axis direction of the fastening hole 1a of the base material 1, and fastening of the base material 1 The edge portion 104 of the cutting blade 102 is bitten into the flange portion 11c along the central axis direction of the hole 1a, and the blind rivet is formed along the boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10. Disassembly tools 100A and 100B having cutting force applying means 300 for applying a cutting force for cutting ten fastening portions to the cutting blade 102 have been developed. The detailed configuration of the disassembling tools 100A and 100B will be described later.
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
  HoweverIn the disassembling tools 100A and 100B, the cutting member 102 is used to remove the fastening member.Flange part 11cIs cut into a ring shape, the flange portion 11c separated from the body portion 11b of the fastening member by the cutting is easily entangled with the cutting blade 102, and the separation of the flange portion 11c with respect to the cutting blade 102 is poor. There is a bug.
[0018]
  The present invention has been made in view of the above problems, and its object is to separate the flange portion after cutting the connecting portion between the flange portion and the body portion of the fastening member fastened to the base material. Disassembly work for fastening members with good performanceIngredientsIs to provide.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention of claim 1 is inserted into a fastening hole of a base material.TheThe body and the periphery of the fastening hole are pressed against each otherAndSubstantially integrated with the barrelConfiguredWith flangeHaveFastening memberWas concludedFrom the base materialThe fastening memberIn the disassembly tool of the fastening member to be removed, the aboveFastening memberAlong the boundary region in the axial direction of the trunk portion between the trunk portion and the flange portion,TheA cylindrical cutting blade for cutting the flange portion into a substantially cylindrical shape, and the flange portion of the fastening memberTheTheTrunkA radial cutting blade that cuts substantially radially with respect to the axial center ofA cutting blade support for supporting the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade;It is characterized by having.
[0020]
  In this disassembly tool, the fastening portion of the fastening member is cut into a cylindrical shape by the cylindrical cutting blade along the boundary region in the body axial direction between the body portion and the flange portion of the fastening member, and When the flange portion of the fastening member is radially cut by the radial cutting blade, the flange portion is separated from the body portion, and the fastening member fastened to the base material is removed from the base material.. ThisHere, the boundary region in the trunk portion axial direction between the trunk portion and the flange portion of the fastening member is, for example, the trunk portion 11b of the rivet body 11 of the blind rivet 10 as the fastening member shown in FIG. A cylindrical region that is a boundary with the flange portion 11c and that is substantially parallel to the outer peripheral surface of the trunk portion 11b indicated by a broken line A in FIG.
  In this disassembly tool,UpThe fastening portion of the fastening member is cut into a cylindrical shape by the cylindrical cutting blade, and the flange portion of the fastening member is cut radially by the radial cutting blade, so that the flange is removed from the body portion of the fastening member. Since the part is divided into a plurality of parts and separated, the flange part does not get entangled with the cylindrical cutting blade after the cutting, and the separability of the flange part is improved.
[0021]
According to a second aspect of the present invention, in the disassembling tool according to the first aspect, the cutting edge of the radial cutting blade is inclined so as to protrude toward the center of the shaft.
[0022]
In this disassembly tool, the cutting edge of the radial cutting blade is inclined so as to protrude toward the axial center. Therefore, when the flange portion of the fastening member is cut by the radial cutting blade, the radial cutting blade The cutting edge of the cutting blade gradually bites from the axial center side of the flange portion toward the outer peripheral side. Thereby, the load applied to the radial cutting blade at the time of cutting the flange portion of the fastening member is reduced, and the cutting force applied to the radial cutting blade can be small.
[0025]
  Claim3The invention of claim 1Or 2In the disassembling tool for the fastening member, the radial cutting blade has a rotating means for rotating the radial cutting blade by a predetermined angle about the axis center.
[0026]
In this disassembly tool, the rotating means can rotate the radial cutting blade by a predetermined angle about the axis center. Thereby, the flange portion of the fastening member can be divided and cut more finely by the radial cutting blade, so that the load applied to the cylindrical cutting blade at the time of cutting the fastening portion of the fastening member is further reduced, and the cylinder The cutting force applied to the cylindrical cutting blade can be smaller.
[0027]
  Claim4The invention of claim 1 and 2Or 3In the disassembling tool for the fastening member, the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade have cutting force applying means for applying a cutting force for cutting the fastening portion of the fastening member along the axial direction of the trunk portion. It is characterized by this.
[0028]
In this disassembling tool, the cutting force is applied to the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade by the cutting force applying means regardless of an external impact, so that the body of the fastening member is formed by the cylindrical cutting blade. The boundary region between the flange portion and the flange portion is cut, and the flange portion of the fastening member is cut by the radial cutting blade.
[0029]
  Claim5The invention of claim4In the disassembling tool, the cutting edge applied by the cutting force applying means causes the cylindrical cutting blade and the cutting edge of the radial cutting blade to be at least a boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material. The cutting blade stopping means for stopping the movement of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is provided.
[0030]
In this disassembly tool, the cutting edge of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade at least substantially reaches the boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material by the cutting blade stopping means. Since the movement of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is stopped, damage to the base material by the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is surely avoided.
Here, when the cutting edge of the cylindrical cutting blade substantially reaches the boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material, the body portion and the flange portion of the fastening member are completely separated. It may be in any state, such as a connected state or a connected state leaving a slight meat part. Further, the state in which the cutting edge of the radial cutting blade substantially reaches the boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material is a state in which the flange portion of the fastening member is completely divided and cut, or It may be in any state in which a few meat portions are left and connected.
[0031]
  Claim6The invention of claim 1, 2, 3, 4Or 5In the disassembling tool for the fastening member, the fastening member is fitted into a shaft hole formed in the flange portion of the fastening member that is substantially coaxial with the body portion of the fastening member.,UpThe cylindrical cutting blade and a cutting blade positioning member for positioning the cutting position of the radial cutting blade are provided.
[0032]
In this disassembly tool, when the cutting blade positioning member is fitted into the shaft hole of the flange portion, the cutting position of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is cut when the fastening portion of the fastening member is cut. Therefore, when the fastening portion of the fastening member is cut, the cutting positions of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade are not shifted, and the flange portion can be reliably separated from the body portion.
[0033]
  Claim7The invention of claim 1, 2, 3, 4, 5Or 6In the disassembling tool for the fastening member, the radial cutting blade is arranged to be movable and adjustable in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade.
[0034]
  In this disassembly tool, the radial cutting blade is disposed so as to be movable and adjustable in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade. For example, the cylindrical cutting blade or the cutting edge of the radial cutting blade Even when the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edge between the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is changed by polishing or the like, the radial cutting blade is moved in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade. Can be adjusted so that the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edge between the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is an appropriate positional relationship.
  In addition, thereby, the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade can be matched to the dimensions of the fastening portion and the flange portion of the fastening member to be disassembled without exchanging the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade. The relative positional relationship of the cutting direction of the blade edge can be changed.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
The disassembly tool for the fastening member according to the present embodiment is any type of fastening member as long as it is a fastening member used for mechanical fastening such as pin fastening, rivet fastening, and burring caulking as described above. However, for the sake of convenience of explanation, here, the blind rivet 10 as shown in FIG.
[0036]
First, the above-described disassembly tools 100A and 100B shown in FIGS. 21 and 22 will be described.
As described above, these disassembly tools 100A and 100B have an inner diameter d of the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2, respectively.1And a substantially cylindrical shape along a boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10 as the fastening member, which has a cutting edge 103 having a smaller diameter than the fastening hole 1a and is substantially parallel to the inner peripheral surface of the fastening hole 1a. A cutting blade 102 having a cutting edge portion 104, a cutting blade support 200 that supports the cutting blade 102 so as to advance and retreat along the central axis direction of the fastening hole 1a of the base material 1, and fastening of the base material 1 The edge portion 104 of the cutting blade 102 is bitten into the flange portion 11c along the central axis direction of the hole 1a, and the blind rivet is formed along the boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10. And a cutting force applying means 300 for applying a cutting force for cutting the ten fastening portions to the cutting blade 102.
[0037]
The cutting force applying means 300 of the disassembling tool 100A shown in FIG. 21 is composed of, for example, a hydraulic cylinder or an air cylinder, and oil or air enters and exits through a pressure path 200a provided in the cutting blade support 200. By doing so, the cutting blade 102 is advanced and retracted along the direction of the arrow a.
Here, the oil or air supply means that is the driving source of the cutting force applying means 300 is oil or air that is the driving source of the jaw 13b of the riveting tool 13 that fastens the blind rivet 10 to the base materials 1 and 2. The supply means can be used as it is.
The cutting blade support 200 is preferably formed in a shape having a grip portion such as a pistol type so that the operator can easily operate the disassembly tool 100B with one hand.
[0038]
In order to disassemble the blind rivet 10 fastened to the base materials 1 and 2 using the disassembling tool 100A, first, as shown in FIG. 21, the cutting edge 102 of the cutting blade 102 is used as a blind rivet as the fastening member. 10 faces the boundary region between the body 11b and the flange 11c.
Next, in this state, for example, the cutting force is applied to the cutting blade 102 in the cutting direction by the cutting force applying means 300.
[0039]
Accordingly, as shown in FIG. 23, the cutting edge portion 104 of the cutting blade 102 of the disassembling tool 100A bites along the boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10, and the blind rivet 10 A fastening part is cut | disconnected and this flange part 11c is isolate | separated from this trunk | drum 11b.
[0040]
On the other hand, the disassembly tool 100B shown in FIG. 22 has its cutting force so that it can be applied to the cutting blade 102 without using an external drive source such as oil or air supply means. The providing unit 300 is configured.
That is, the cutting force applying means 300 of the disassembling tool 100B includes an extensible coil spring 303 as a cutting force urging means that urges the cutting force in the cutting direction against the cutting blade 102, and the coil spring 303. A stopper 304 serving as a cutting blade locking means for locking the cutting blade 102 at a position where the urging force of the cutting blade 102 in the cutting direction is accumulated (position where the coil spring 303 contracts), and the stopper 304 It comprises a release button 305 as a cutting blade locking release means for releasing the locking of the cutting blade 102.
[0041]
In order to disassemble the blind rivet 10 fastened to the base materials 1 and 2 using the disassembling tool 100B, first, similarly to the disassembling tool 100A, the cutting edge 103 of the cutting blade 102 is moved to the blind rivet 10. In this state, the cutting blade support 200 of the disassembling tool 100B is pressed against the blind rivet 10 side.
Thus, the cutting blade 102 is pushed into the cutting blade support 200 while contracting the coil spring 303 against the extension force of the coil spring 303.
[0042]
The position of the cutting blade 102 pushed into the cutting blade support 200 is such that the urging force in the cutting direction with respect to the cutting blade 102 due to the contraction of the coil spring 303, that is, the extension force of the coil spring 303. When the fully accumulated position is reached, the stopper 304 disposed on the outer peripheral portion of the cutting blade 102 so as to freely advance and retreat is inserted into the locking hole 200b formed on the inner peripheral portion of the cutting blade support 200. The cutting blade 102 is locked to the cutting blade support 200 in a state where the spring 306 is pushed out and engaged by the elastic force of the spring 306 and the urging force is accumulated.
[0043]
In this state, when the release button 305 disposed on the outer periphery of the cutting blade support 200 is pushed into the cutting blade support 200 against the elasticity of the spring 307, the release button 305 is released. The stopper 304 engaged with the locking hole 200b is pushed back into the cutting blade 102 against the elasticity of the spring 306 by the release pin 305a of the button 305, and the cutting with respect to the cutting blade support 200 is performed. The locking of the blade 102 is released.
[0044]
When the cutting blade 102 is unlocked from the cutting blade support 200, the cutting force in the cutting direction is urged against the cutting blade 102 by the extension force of the coil spring 303. .
Accordingly, as in the case shown in FIG. 21, the cutting edge portion 104 of the cutting blade 102 of the disassembling tool 100B bites in along the boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10, and the blind The fastening portion of the rivet 10 is cut, and the flange portion 11c is separated from the body portion 11b.
In the disassembling tool 100B, a cutting force can be applied to the cutting blade 102 without using an external drive source such as oil or air supply means. It is suitable for carrying out.
[0045]
In the disassembling tools 100A and 100B, as shown in FIG. 23, the cutting edge portion 103 of the cutting blade 102 linearly moves substantially parallel to the central axes of the fastening holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2. Since the fastening portion of the blind rivet 10 is cut, when the blind rivet 10 is disassembled as in the conventional disassembling method using a drill, the blind rivet 10 is idled or the base materials 1, 2 are caused by the idle rotation or the like. The blind rivet 10 can be easily and quickly removed from the base materials 1 and 2 without being damaged.
[0046]
When disassembling the blind rivet 10 fastened to the base materials 1 and 2 using the disassembling tools 100A and 100B, as shown in FIG. 19, the flange portion 11c and the trunk portion 11b of the blind rivet 10 are used. It is not necessary to hold and fix with a gripping tool 15 such as pliers or pliers.
Therefore, according to the disassembling tools 100A and 100B, for example, as shown in FIG. 24, the shape of the flange portion 11c of the blind rivet 10 is formed in a dish shape, and the flange surface of the flange portion 11c is formed in the base material 1. Or the caulking portion of the barrel portion 11b of the blind rivet 10 bites into the base material 2, and the flange portion 11c or the barrel portion 11b of the blind rivet 10 is used as a gripping tool such as a pliers or pliers. Even if it is difficult to grip the rivet 15, the cutting blade 102 can cut the fastening portion of the blind rivet 10 to separate the flange portion 11c from the barrel portion 11b.
[0047]
Note that the cutting stroke at the time of cutting the fastening member of the cutting blade 102 of the disassembly tools 100A and 100B is determined by the cutting force applied to the cutting blade 102 by the cutting force applying means 300 as shown in FIG. The cutting edge 103 of the blade 102 reaches at least the vicinity of the boundary surface between the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the base material 1, and the outer peripheral surface of the cutting edge portion 104 of the cutting blade 102 is the base material 1. It is desirable that the cutting blade 102 is set to stop moving in a state in which it is positioned near the edge of the fastening hole 1a.
[0048]
Therefore, in the disassembly tools 100A and 100B described above, as shown in FIGS. 21 and 22, the stepped portion 105 formed on the outer peripheral surface of the cutting blade 102 is formed on the inner peripheral surface of the cutting blade support 200. The movement of the cutting blade 102 is stopped at the predetermined position described above by being engaged with the stepped portion 208.
[0049]
Thereby, as shown in FIG. 25, the cutting force causes the cutting edge 103 of the cutting blade 102 to reach at least the vicinity of the boundary surface between the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the base material 1, and The movement of the cutting blade 102 can be stopped in a state where the outer peripheral surface of the cutting edge portion 104 of the cutting blade 102 is positioned in the vicinity of the edge of the fastening hole 1a of the base material 1, and the cutting blade 102 Damage to the base material 1 can be avoided reliably.
[0050]
However, in the disassembling tools 100A and 100B having the above-described configuration, as described above, when the thickness of the fastening portion of the blind rivet 10 as the fastening member to be cut is large, or the material of the blind rivet 10 is When is hard, in order to cut | disconnect this fastening part, a big cutting force is required.
For this reason, when the disassembly tools 100A and 100B are configured such that the fastening portion as described above can disassemble a thick fastening member or a fastening member having a rigid fastening portion, a large cutting force can be applied to the cutting blade 102. Therefore, the large cutting force imparting means 300 is required, so that the disassembling tool itself is enlarged and its operability is lowered.
[0051]
In the disassembling tools 100A and 100B, the flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut into a ring shape by the cutting blade 102. Therefore, the flange portion 11c separated from the body portion 11b of the fastening blind rivet 10 by the cutting. However, there is a problem that the cutting blade 102 is easily entangled and the separation of the flange portion 11c from the cutting blade 102 is deteriorated.
[0052]
Therefore, in the disassembling tool according to the embodiment of the present invention, in order to eliminate the above-described problem, the barrel portion 11b and the flange portion are arranged along the boundary region in the barrel portion axial direction between the barrel portion 11b and the flange portion 11c. It is set as the structure which has the cylindrical cutting blade which cut | disconnects 11c into a substantially cylindrical shape, and the radial cutting blade which cuts this flange part 11c substantially radially with respect to an axial center.
[0053]
An example of the cylindrical cutting blade 500 is shown in FIGS.
In the cylindrical cutting blade 500, as shown in FIG. 1A, the cutting edge 503 of the cylindrical blade 502 is substantially the same as the cutting edge 103 of the cutting blade 102 of the disassembling tools 100A and 100B shown in FIGS. Similarly, it may be formed by a single ring-shaped blade, or the blade edge 503 is formed by a plurality of blades (four in the drawing) as shown in FIG. It may be what is done.
[0054]
Here, as in the former case, in the case of the cylindrical cutting blade 500 in which the blade edge 503 is formed by a single blade, the blind rivet 10 is not changed without changing the contact position of the blade edge 503 with respect to the blind rivet 10. There is an advantage that the fastening portion can be cut. Further, in the case of the cylindrical cutting blade 500 in which the blade edge 503 is formed of a plurality of blades as in the latter case, the cylindrical blade 502 is rotated by rotating means described later, and the cutting edge 503 Although it is necessary to cut the fastening portion of the blind rivet 10 while changing the contact position, there is an advantage that the cutting force when cutting the fastening portion can be small.
[0055]
FIGS. 2A, 2B, and 2C show an example of the radial cutting blade 600 used when the flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut substantially radially.
The illustrated radial cutting blade 600 is used as a cutting blade positioning member for positioning the cutting position of the radial cutting blade 600 by fitting into the shaft hole 11a of the blind rivet 10 when the flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut. A radial blade 602 is disposed on the centering shaft 400.
[0056]
Here, the radial blade 602 may be formed integrally with the centering shaft 400 or may be integrated detachably with respect to the centering shaft 400.
Further, the radial blade 602 may be single or plural as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b).
Furthermore, the shape of the radial blade 602 may be a plate having a substantially uniform thickness as shown in FIGS. 2A and 2B, or as shown in FIG. A wedge shape in which the thickness on the centering shaft 400 side is increased may be used.
When a plurality of the radial blades 602 are provided, the blade tips 603 of the radial blades 602 are cut so that the flange portion 11c of the blind rivet 10 is substantially equally divided by the blade tips 603 of the radial blades 602. Are preferably arranged at substantially equal intervals, whereby the load on the radial blade 602 applied when the flange portion 11c is cut is substantially equalized.
[0057]
In order to cut the flange portion 11c of the blind rivet 10 using the radial cutting blade 600, first, as shown by the solid line in FIG. 3, the fitting portion 400a at the lower end of the centering shaft 400 is moved to the blind rivet 600. 10 shaft holes 11a are fitted. Thereby, the cutting edge 603 of each radial blade 602 of the radial cutting blade 600 is positioned (centered) at an appropriate cutting position with respect to the flange portion 11 c of the blind rivet 10.
[0058]
Next, the fitting portion 400a of the centering shaft 400 applies a cutting force in the cutting direction (arrow a direction) to the radial cutting blade 600 in a state of being fitted into the shaft hole 11a of the blind rivet 10. Thereby, as shown by a chain line in FIG. 3, the blade tips 603 of the radial blades 602 of the radial cutting blade 600 bite into the flange portion 11c of the blind rivet 10, and the flange portion 11c is divided into a plurality of portions. Disconnected.
For example, when the flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut using the radial cutting blade 600 provided with the four radial blades 602 shown in FIG. 2A, as shown in FIG. The flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut into a state of being divided into four parts.
[0059]
In this disassembling tool, the fastening portion of the blind rivet 10 is cut into a cylindrical shape by the cylindrical cutting blade 500 along the boundary region in the barrel axial direction between the barrel portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10. In addition, the flange 11c of the blind rivet 10 is radially cut by the radial cutting blade 600, so that the flange 11c is separated from the body 11b in a state of being divided into a plurality of parts. The blind rivets 10 fastened to 1 and 2 are removed from the base materials 1 and 2.
[0060]
Therefore, in this disassembling tool, the flange portion 11c of the blind rivet 10 is radially divided into a plurality of pieces by the radial cutting blade 600 and cut, so that the cylindrical cutting at the time of cutting the fastening portion of the blind rivet 10 is performed. The load applied to the blade 500 is reduced, the cutting force applied to the cylindrical cutting blade 500 is small, and the disassembly tool can be downsized.
Further, since the flange portion 11c of the blind rivet 10 is radially cut by the radial cutting blade 600, the flange portion 11c is divided into a plurality of parts and separated from the body portion 11b of the blind rivet 10. After the cutting, the flange portion 11c does not get entangled with the cylindrical cutting blade 500, and the separability between the disassembling tool and the flange portion 11c is improved.
[0061]
Here, the edge 603 of each radial blade 602 of the radial cutting blade 600 is inclined so as to protrude toward the axial center of the fitting portion 400a of the centering shaft 400, as shown by an angle θ in FIG. It is desirable.
[0062]
Thus, the radial cutting blade 600 causes the radial cutting blade 600 to incline the blade tips 603 of the radial blades 602 so as to protrude toward the axial center of the fitting portion 400a of the centering shaft 400. When the flange portion 11c of the blind rivet 10 is cut, the cutting edge 603 of the radial blade 602 gradually bites from the axial center side of the flange portion 11c toward the outer peripheral side.
Therefore, in the disassembling tool formed in this way, the load on the radial cutting blade 600 when cutting the flange portion 11c of the blind rivet 10 can be reduced, so that the cutting force applied to the radial cutting blade 600 is small. Therefore, the cutting operation of the flange portion 11c by the radial cutting blade 600 is facilitated.
[0063]
Further, the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 may be integrally configured as in a disassembling tool 100C shown in FIG.
In the disassembling tool 100C in which the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are integrally formed, the cylindrical cutting blade 500 cuts the boundary region between the body portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10. And the cutting with the flange portion 11c of the blind rivet 10 by the radial cutting blade 600 can be performed substantially simultaneously by one cutting operation, so that the operation of the disassembling tool is facilitated, and the disassembling work of the blind rivet 10 is facilitated. Can be shortened.
[0064]
Further, the disassembling tool 100C is provided with a cutting force applying means 300 configured similarly to the disassembling tool 100B shown in FIG. 22 in order to apply a cutting force to the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600. Thus, a cutting force can be applied to the cylindrical blade 502 of the cylindrical cutting blade 500 and the radial blade 602 of the radial cutting blade 600 without using another tool such as a hammer.
In this disassembling tool 100C, the members and parts having the same reference numerals as those of the disassembling tool 100B shown in FIG. 22 have the same configuration and function as the members and parts of the disassembling tool 100B. It will be omitted.
[0065]
Further, in the disassembling tool 100C shown in FIG. 5, the cutting edges 503 and 603 of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are at least provided by the cutting force applied by the cutting force applying means 300. The stepped portion 505 formed at the base of the cylindrical cutting blade 500 in the state of substantially reaching the boundary surface between the flange portion 11c and the base material 1 is similar to the disassembling tool 100B shown in FIG. The movement of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 is stopped by being locked to a step portion 208 formed on the inner peripheral surface of the blade support 200.
[0066]
Thereby, the cutting edges 503 and 603 of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 reach the vicinity of the boundary surface between the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the base material 1, and the cylindrical cutting blade Since the outer peripheral surface of 500 is stopped in a state where it is located near the edge of the fastening hole 1a of the base material 1, damage to the base material 1 by the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 is reliably avoided. The
[0067]
Here, the state in which the cutting edge 503 of the cylindrical cutting blade 500 substantially reaches the boundary surface between the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the base material 1 means that the body portion 11b of the blind rivet 10 and the flange portion 11c may be in a completely separated state, or in a state where it is connected while leaving a slight meat part. The state in which the cutting edge 603 of the radial cutting blade 600 substantially reaches the boundary surface between the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the base material 1 means that the flange portion 11c of the blind rivet 10 is completely divided. It may be in either a cut state or a connected state leaving a slight meat part.
[0068]
Further, the disassembling tool 100C is fitted into the shaft hole 11a through which the mandrel 12 formed in the body portion 11b of the blind rivet 10 is inserted, and when the fastening portion of the blind rivet 10 is cut, A movable centering shaft 400 is provided as a cutting blade positioning member for positioning the cutting positions of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 with respect to the above.
[0069]
As shown in FIG. 5, the centering shaft 400 is disposed in the hollow portion of the cylindrical blade 502 of the cylindrical cutting blade 500 so as to be able to advance and retract substantially along the axial direction of the shaft hole 11a of the blind rivet 10. An extensible coil spring 401 is disposed between the centering shaft 400 and the cylindrical blade 502 as a moving force urging means for urging the moving force against the centering shaft 400. ing.
Further, the centering shaft 400 is formed so that the extending portion of the centering shaft 400 protrudes from the cutting edge 103 of the cylindrical cutting blade 500 due to the stretching force of the coil spring 401.
[0070]
As shown in FIG. 5, when the fastening portion of the blind rivet 10 is cut, the centering shaft 400 is fitted into the shaft hole 11a of the flange portion 11c of the blind rivet 10. The cutting positions of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are positioned.
Thereby, when the fastening portion is cut, the cutting positions of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are not shifted, and the flange portion 11c can be reliably separated from the body portion 11b of the blind rivet 10. , Generation of burrs can be extremely reduced.
Further, the centering shaft 400 is disposed so as to be movable back and forth in the direction substantially along the axial direction of the shaft hole 11a with respect to the cylindrical blade 502 of the cylindrical cutting blade 500. When the fastening portion is cut by the blade 500, the centering shaft 400 does not hinder the movement of the cylindrical cutting blade 500 in the cutting direction, and the fastening portion can be cut reliably.
Further, since the coil spring 401 urges the centering shaft 400 to move in the direction of fitting into the shaft hole 11a, the coil spring 401 urges the fitting portion 400a of the centering shaft 400 against the shaft hole 11a. The fitting operation can be easily performed.
[0071]
The radial cutting blade 600 is preferably disposed so as to be movable and adjustable in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade 500.
The disassembling tool 100D shown in FIG. 6 can adjust the movement of the radial cutting blade 600 relative to the cylindrical cutting blade 500 in the cutting direction by screwing the radial cutting blade 600 into the cylindrical cutting blade 500. It is composed.
[0072]
In the disassembling tool 100D, the radial cutting blade 600 is screwed to the cylindrical cutting blade 500 so as to be movable and adjustable in the cutting direction. For example, the cylindrical cutting blade 500 or the radial cutting blade Even if the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edges 503 and 603 between the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 is changed by polishing or the like of the 600 cutting edges 503 and 603, the cylindrical cutting blade By moving and adjusting the radial cutting blade 600 along the cutting direction with respect to 500, the relative positions of the cutting edges 503 and 603 of the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 in the cutting direction. The relationship can be adjusted to an appropriate positional relationship.
Further, by adopting such a configuration, the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are exchanged without changing the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 so as to meet the dimensions of the fastening portion of the fastening member to be disassembled and the flange portion 11c. The relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edges 503 and 603 between the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 can be changed.
[0073]
  FIG. 7 shows an example of a disassembling tool 100E provided with a rotating means for rotating the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 by a predetermined angle about the axis center thereof.
  In the disassembling tool 100E, the radial cutting blade 600 can be rotated by a predetermined angle about the axial center of the radial cutting blade 600 by the rotating means. Therefore, the flange portion 11c of the blind rivet 10 is driven by the radial cutting blade 600. Can be cut into smaller pieces.
  Therefore, thisMinutesIn the tool 100E, the load applied to the cylindrical cutting blade 500 at the time of cutting the fastening portion of the blind rivet 10 can be further reduced, and the cutting force applied to the cylindrical cutting blade 500 can be further reduced.
[0074]
Further, in the disassembling tool 100E, the fastening portion of the blind rivet 10 is rotated by the cylindrical cutting blade 500 while the cylindrical cutting blade 500 is rotated by a predetermined angle about the axis center thereof by the rotating means. Can be cut.
Accordingly, in this disassembling tool 100E, the fastening portion of the blind rivet 10 can be cut using a cylindrical cutting blade 500 having a blade edge 503 divided as shown in FIG. The cutting force applied to the cylindrical cutting blade 500 can be made smaller.
[0075]
As shown in FIG. 7, the disassembling tool 100E is connected by a compressed air generator 25 and an air hose 24, and is configured to operate by compressed air. Moreover, the cylindrical structure 21 which is the main part of the disassembling tool 100E includes pistons 26 and 30, springs 27 and 31, packing 28, joint portion 29, presser bar 32, and a convex portion 33 fixed to the piston 30. It is comprised from the attachment 40, the cylindrical cutting blade 500, the radial cutting blade 600, etc. FIG.
[0076]
The compressed air is supplied to the piston chambers 51 and 52 through the air hoses 24a and 24b by the switching operation of the air valve 24v. The air valve 24v is disposed inside the disassembling tool 100E, and the operation is switched in conjunction with an operation button (not shown).
The cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are attached to the tip of the piston 30.
It is desirable that the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 are attached not to be integrated with the piston 30 but to be replaceable in consideration of replacement at the time of wear.
[0077]
A linear groove and a spiral groove are formed on the inner peripheral surface of the cylindrical structure 21, and the piston 30 rotates intermittently at an equal angle by moving the convex portion 33 along the groove. It is like that. This rotation operation will be described in detail later.
[0078]
FIG. 8A shows a detailed view of the joint portion 29 between the piston 26 and the presser bar 32 before assembly. A spherical portion 35 is formed at the tip of the piston 26. A hemispherical hole 41 is formed at the upper end of the presser bar 32 so that the ball part 35 of the piston 26 can enter. Then, in a state where the sphere portion 35 is in the hemispherical hole portion 41, the two joints 36 are set so as to sandwich the upper portion of the sphere portion 35. Thereafter, the joint 36 and the pressing bar 32 are coupled by the coupling plate 37 and the screw 38, so that the piston 26 and the pressing bar 32 are rotatably connected.
FIG. 8B shows the joint 29 after assembly.
[0079]
FIG. 9A shows a view of the piston 30, the cutting edge 503 of the cylindrical cutting blade 500, and the cutting edge 603 of the radial cutting blade 600 as viewed from the direction of arrow G in FIG. 8.
As shown in FIG. 9 (a), the cylindrical cutting blade 500 has, for example, a cutting edge 503 corresponding to a central angle of 45 degrees on a circumference of a diameter of 4.8 mm, spaced by 45 degrees on the circumference. The arrangement is four. The diameter of the cylindrical blades 502 arranged on the circumference is 4.8 mm, which is smaller than the hole diameter 4.9 mm of the fastening hole 1 a of the base material 1 so as not to damage the base material 1.
[0080]
Further, as shown in FIG. 9 (a), the radial cutting blade 600 has a radial cutting edge 603 corresponding to a central angle of 45 degrees from the circumference of a diameter of 4.8 mm, for example, at intervals of 90 degrees. The arrangement is four.
[0081]
Next, the disassembling tool 100E cuts the fastening portion of the blind rivet 10 along the boundary region in the barrel axial direction between the barrel portion 11b and the flange portion 11c of the blind rivet 10, and the flange. The operation of cutting the part 11c will be described.
[0082]
In FIG. 7, when the operation button is first pressed, compressed air enters the piston chamber 52 through the air hose 24b by the switching operation of the air valve 24v. Since the piston chamber 52 is sealed with the packing 28, the piston 30 is pushed in the direction F in FIG. 7 by the force of compressed air. The piston 30 moves until it hits the stoppers D1 and D2 on the inner surface of the attachment 40.
When the pressing of the operation button 22 is released, the compressed air in the piston chamber 52 escapes from the exhaust port 24c through the air hose 24b by the switching operation of the air valve 24v. For this reason, the piston 30 returns to the position where it hits the stoppers C1 and C2 by the force of the spring 31.
[0083]
Here, the equiangular intermittent rotation operation of the piston 30 will be described.
FIG. 10 is an inner surface development view of the cylindrical structure 21. On the inner surface of the cylindrical structure 21, a groove having a width slightly wider than the outer diameter of the columnar convex portion 33 disposed on the outer peripheral surface of the piston 30 is formed. Eight linear groove parts 53a to 53h are formed at intervals of 45 degrees, and spiral groove parts 54a to 54h are formed so as to connect these linear groove parts 53a to 53h. Further, leaf springs 39a to 39h are provided at branch points 42a to 42h of the linear groove portions 53a to 53h and the spiral groove portions 54a to 54h, respectively. Since the convex portion 33 is fixed to the piston 30, the piston 30 is intermittently rotated at an equal angle as the convex portion 33 moves along the linear groove portions 53a to 53h and the spiral groove portions 54a to 54h. Can be made.
[0084]
The movement of the convex portion 33 and the piston 30 supporting the convex portion 33 along the linear groove portions 53a to 53b will be described with reference to FIGS.
First, when the operation button is pressed, air pressure is applied to the piston chamber 52, and the piston 30 is pushed out straight along the linear groove 53a. At this time, the distal end portion of the leaf spring 39a disposed at the branch point 42a faces the downstream side with respect to the direction in which the convex portion 33 passes, and therefore elastically deforms when the convex portion 33 passes. Thereby, the convex part 33 passes the branch point 42a as it is. Then, the piston 30 moves until it hits the stoppers D1 and D2 on the inner surface of the attachment 40. Thus, when the operation button is pressed, the piston 30 is pushed straight without rotating.
[0085]
When the operation button is released, the piston 30 is pushed back by the spring 31. At this time, the movement of the convex portion 33 is restricted by the leaf spring 39a disposed at the branch point 42a, moves in the X direction of FIG. 10, and enters the spiral groove portion 54a. Since the convex portion 33 is fixed to the piston 30, the piston 30 is rotated along the spiral groove portion 54a. When the piston 30 is further pushed back, the convex portion 33 enters the linear groove portion 53b.
By such an operation, the piston 30 rotates by an angle corresponding to the linear grooves 53a and 53b. That is, it rotates 45 degrees.
Thereafter, each time the operation button is repeatedly pressed and released, the piston 30 rotates 45 degrees when pushed back. Along with this, the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 attached to the tip of the piston 30 also rotate.
[0086]
Next, the operation of the presser bar 32 for removing the body 11b and the flange 11c of the blind rivet 10 from the base materials 1 and 2 will be described with reference to FIG. When the operation button is pressed, the compressed air enters the piston chamber 51 through the air hose 24a by the switching operation of the air valve 24v. As a result, the piston 26 is pushed out in the direction F of FIG. The piston 26 moves until it hits the stoppers B1 and B2 on the inner surface of the cylindrical structure 21. The piston 26 is connected to a presser bar 32 penetrating the central portion of the piston 30 through a joint portion 29. For this reason, when the operation button 23 is pressed, the presser bar 32 also moves in the F direction in conjunction with the piston 26.
When the pressing of the operation button is released, the compressed air in the piston chamber 51 escapes from the air hose 24a to the exhaust port 24c, so that the piston 26 is moved to the stopper A1 on the inner surface of the cylindrical structure 21 by the force of the spring 27. Return to position A2. In conjunction with the piston 26, the presser bar 32 also returns to its original position.
[0087]
Since the presser bar 32 and the piston 30 are required to be sealed, particularly on the piston chamber 52 side, a packing 28 such as an O-ring is provided. Due to the structure of the disassembling tool 100E, the packing 28 must have a good sealing property against movement in the thrust direction, but the presser bar 32 can be rotated together with the piston 30 by the joint portion 29. Since no rotational force is applied, the reliability of the packing 28 is improved.
[0088]
Next, an operation when the blind rivet 10 is disassembled using the disassembling tool 100E will be described.
FIG. 11 shows the fastening portion of the blind rivet 10 along the boundary region of the flange portion 11c of the blind rivet 10 and the barrel portion 11b in the axial direction of the cylinder by the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 of the disassembly tool 100E. Sectional drawing of the state which has cut | disconnected is shown.
[0089]
The opening inner diameter of the attachment 40 of the disassembling tool 100E is, for example, 9.7 mm, which is slightly larger than the outer diameter 9.6 mm of the flange portion 11c of the blind rivet 10.
First, as shown in FIG. 11, the disassembly tool 100 </ b> E is set by pressing from above so that the flange portion 11 c enters the attachment 40.
Thereafter, when the operation button is pressed, the piston 30 is pushed out by the compressed air, and the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 attached to the tip of the piston 30 partially cut the flange portion 11c at equal intervals. . Here, since the stroke of the piston 30 is restricted by the stoppers D1 and D2, the base materials 1 and 2 are not damaged.
[0090]
After the first cutting process, the operation button is released.
Thereby, the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 return while rotating 45 degrees.
Further, when the operation button is pressed, the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 cut a portion shifted by 45 degrees from the first cutting position.
As described above, by pressing and releasing the operation button at least twice, the circumferential cutting portion 504 and the radial cutting portion 604 corresponding to the cylindrical cutting blade 500 and the radial cutting blade 600 on the flange portion 11c. Is formed, and the flange portion 11c and the body portion 11b are cut.
[0091]
FIG. 12A shows a state in which four circumferential cutting portions 504 and radial cutting portions 604 cutting groups are formed on the flange portion 11c by one operation of the operation button by the disassembly tool 100E. It is a top view.
FIG. 12B shows that the ring-shaped circumferential cutting portions 504 and the eight radial cutting portions 604 are formed in the flange portion 11c by operating the operation button at least twice. FIG.
[0092]
In this manner, the ring-shaped circumferential cutting portion 504 is formed in the flange portion 11c, whereby the flange portion 11c and the body portion 11b are cut and separated. Further, by forming the radial cutting portion 604 in the flange portion 11c, the flange portion 11c is cut into a plurality of divided portions.
[0093]
Here, since the body portion 11b normally remains in pressure contact with the through holes 1a and 2a of the base materials 1 and 2, the base material 1 is separated after the flange portion 11c is separated as described above. 2, it is necessary to forcibly remove the body 11 b from 2.
FIG. 13 is an explanatory view showing a state in which the body portion 11b is removed from the base materials 1 and 2 by the holding bar 32 of the disassembly tool 100E.
[0094]
As shown in FIG. 12B, when the operation button is pressed after the circumferential cutting portion 504 and the radial cutting portion 604 are formed on the flange portion 11c, the presser bar 32 is pushed out and force is applied to the trunk portion 11b. Add Then, the body 11b and the mandrel 12a are removed by the pressing force of the presser bar 32 while leaving the flange 11c.
[0095]
【The invention's effect】
  Claims 1 to7According to the invention, the fastening portion of the fastening member is cut into a cylindrical shape by the cylindrical cutting blade, and the flange portion of the fastening member is cut radially by the radial cutting blade. Since the flange part is separated into a plurality of parts from the body part of the cylinder, the flange part is not entangled with the cylindrical cutting blade after the cutting, and the separation of the flange part is improved. effective.
[0096]
In particular, according to the invention of claim 2, since the cutting edge of the radial cutting blade is inclined so as to protrude toward the axial center, the flange portion of the fastening member is cut by the radial cutting blade. At this time, the cutting edge of the radial cutting blade gradually bites from the axial center side to the outer peripheral side of the flange portion, thereby reducing the load applied to the radial cutting blade when cutting the flange portion of the fastening member. There is an excellent effect that the cutting force applied to the radial cutting blade is small.
[0098]
  Claims3According to the invention, since the radial cutting blade can be rotated by a predetermined angle about the axis center by the rotation means, the flange portion of the fastening member is more finely divided by the radial cutting blade. There is an excellent effect that the load applied to the cylindrical cutting blade at the time of cutting the fastening portion of the fastening member can be further reduced and the cutting force applied to the cylindrical cutting blade can be further reduced.
[0099]
  In particular, the claims4According to the invention, by applying cutting force to the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade by the cutting force applying means without depending on external impact, the barrel of the fastening member is formed by the cylindrical cutting blade. There is an excellent effect that the boundary region between the flange portion and the flange portion can be cut, and the flange portion of the fastening member can be cut by the radial cutting blade.
[0100]
  Claims5According to the invention, the cutting blade stopping means causes the cylindrical cutting blade and the cutting edge of the radial cutting blade to at least substantially reach the boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material. Since the movement of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is stopped, there is an excellent effect that damage to the base material by the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade can be surely avoided.
[0101]
  In particular, the claims6According to the invention, when the cutting blade positioning member is fitted into the shaft hole of the flange portion to cut the fastening portion of the fastening member, the cutting position of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade Therefore, when the fastening portion of the fastening member is cut, the cutting position of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is not shifted, and the flange portion can be reliably separated from the body portion. There is an effect.
[0102]
  Claims7According to the invention, since the radial cutting blade is disposed so as to be movable and adjustable in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade, for example, the cylindrical cutting blade or the cutting edge of the radial cutting blade Even when the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edge between the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is changed by polishing or the like, the radial cutting blade is moved in the cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade. Can be adjusted so that the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edge between the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade is an appropriate positional relationship. In addition, thereby, the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade can be matched to the dimensions of the fastening portion and the flange portion of the fastening member to be disassembled without exchanging the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade. There is an excellent effect that the relative positional relationship in the cutting direction of the cutting edge can be changed.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are schematic perspective views showing a cylindrical cutting blade of a disassembly tool for a fastening member according to an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A, 2B, and 2C are schematic perspective views showing radial cutting blades of a disassembling tool for a fastening member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing a state where a flange portion of a blind rivet is cut by the radial cutting blade.
FIG. 4 is a schematic perspective view showing a flange portion of a blind rivet cut by the radial cutting blade.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a disassembling tool 100C for a fastening member according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic sectional view showing a disassembling tool 100D for a fastening member according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a configuration diagram of a main part of a disassembly tool 100E for a fastening member according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a detailed view of a joint portion of the disassembly tool 100E.
FIGS. 9A and 9B are explanatory views showing the configuration of the cutting edge of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade of the disassembling tool 100E.
FIG. 10 is an inner surface development view of the cylindrical structure of the disassembling tool 100E.
FIG. 11 is an explanatory view showing a state where a fastening member is cut by the disassembly tool 100E.
12A and 12B are explanatory views of a process of cutting a fastening member with the disassembly tool 100E.
FIG. 13 is an explanatory view showing a state where the body portion of the fastening member is removed with the disassembling tool 100E.
FIGS. 14A and 14B are main part cross-sectional views for explaining screw fastening; FIGS.
FIGS. 15A and 15B are main part cross-sectional views for explaining pin fastening. FIGS.
16 (a), (b), (c), (d), (e), and (f) are principal part cross-sectional views for explaining rivet fastening.
FIGS. 17A, 17B, 17C, and 17D are process diagrams illustrating a procedure for fastening a blind rivet to a base material. FIGS.
FIG. 18 is a cross-sectional view of a main part for explaining a tubular rivet.
FIG. 19 is a schematic cross-sectional view for explaining a conventional method of disassembling a fastening member.
FIG. 20 is a schematic cross-sectional view for explaining a defect in a conventional fastening member disassembling method.
FIG. 21 is a schematic sectional view showing the structure of a disassembling tool 100A in which the present invention is implemented.
FIG. 22 is a schematic cross-sectional view showing the configuration of another disassembly tool 100B in which the present invention is implemented.
FIG. 23 is a schematic cross-sectional view showing a state where the flange portion of the fastening member is cut by the disassembly tool 100A (or 100B).
FIG. 24 is a schematic cross-sectional view showing a state in which the dish-shaped flange portion of the fastening member is cut by the disassembly tool 100A (or 100B).
FIG. 25 is a cross-sectional view of the main part showing the state of the flange portion of the fastening member cut by the cutting blade of the disassembly tool 100A (or 100B).
[Explanation of symbols]
1, 2 Base material
1a, 2a Base material fastening holes
10 Blind rivets
11a Shaft hole of blind rivet
12 Blind rivet mandrels
11b Body of blind rivet
11c Blind rivet flange
21 Cylindrical structure
24, 24a, 24b Air hose
24c Exhaust port
25 Compressed air generator
26, 30 piston
27, 31 Spring
28 Packing
29 joints
32 presser bar
33 Convex
35 Sphere at the tip of piston 26
36 joints
37 Bonding plate
38 screws
39a-39h Leaf spring
40 attachments
41 Hemispherical hole on top of presser bar
42a-42h fork
43 Circumferential cutting part
51, 52 Piston chamber
100C, 100D, 100E Disassembly tool
200 Cutting blade support
300 Cutting force applying means
400 Centering shaft
400a Centering shaft fitting
500 Cylindrical cutting blade of disassembly tool
503 Cutting edge of cylindrical cutting blade
505 Stepped part of cylindrical cutting blade
600 Radial cutting blade of disassembly tool
603 Radial cutting edge

Claims (7)

母材の締結穴に挿通された胴部と、該締結穴の周縁部に圧接されかつ該胴部と実質的に一体に構成されたフランジ部とを有する締結部材が締結された該母材から、該締結部材を取り外す締結部材の分解工具において、
上記締結部材の胴部とフランジ部との胴部軸方向の境界領域に沿って、該胴部と該フランジ部とを略円筒状に切断する円筒状切断刃と、
該締結部材のフランジ部を該胴部の軸中心に対して略放射状に切断する放射状切断刃と、
該円筒状切断刃及び放射状切断刃を支持する切断刃支持体とを有することを特徴とする締結部材の分解工具。From the base material to which a fastening member having a body portion inserted through the fastening hole of the base material and a flange portion that is pressed against the peripheral edge portion of the fastening hole and substantially integrated with the body portion is fastened In the disassembly tool of the fastening member for removing the fastening member,
A cylindrical cutting blade that cuts the barrel portion and the flange portion into a substantially cylindrical shape along a boundary region in the barrel portion axial direction between the barrel portion and the flange portion of the fastening member;
A radial cutting blade for cutting the flange portion of the fastening member substantially radially with respect to the axial center of the body portion;
A disassembling tool for a fastening member, comprising: a cutting blade support that supports the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade. 請求項１の締結部材の分解工具において、
上記放射状切断刃の刃先が、上記軸中心に向かって突出するように傾斜していることを特徴とする締結部材の分解工具。The disassembling tool for a fastening member according to claim 1,
The disassembling tool for a fastening member, wherein a cutting edge of the radial cutting blade is inclined so as to protrude toward the center of the axis. 請求項１又は２の締結部材の分解工具において、
上記放射状切断刃を、上記軸中心を回転中心として所定角度回転させるための回転手段を有していることを特徴とする締結部材の分解工具。In the disassembly tool of the fastening member according to claim 1 or 2,
A disassembling tool for a fastening member, comprising a rotating means for rotating the radial cutting blade by a predetermined angle about the axis center. 請求項１、２又は３の締結部材の分解工具において、
上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃に、上記胴部軸方向に沿って上記締結部材の締結部を切断する切断力を付与する切断力付与手段を有することを特徴とする締結部材の分解工具。In the disassembly tool for the fastening member according to claim 1, 2, or 3,
A fastening member having cutting force applying means for applying a cutting force for cutting the fastening portion of the fastening member along the barrel axial direction to the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade. Disassembly tool. 請求項４の締結部材の分解工具において、
上記切断力付与手段によって付与された切断力によって、上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃の刃先が、少なくとも、上記締結部材のフランジ部と上記母材との境界面に略到達した状態で、該円筒状切断刃、及び、放射状切断刃の移動を停止させる切断刃停止手段を有していることを特徴とする締結部材の分解工具。The disassembling tool for a fastening member according to claim 4,
With the cutting force applied by the cutting force applying means, the cylindrical cutting blade and the cutting edge of the radial cutting blade substantially reach at least the boundary surface between the flange portion of the fastening member and the base material. A disassembling tool for a fastening member, comprising a cutting blade stopping means for stopping the movement of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade. 請求項１、２、３、４又は５の締結部材の分解工具において、
上記締結部材の胴部と略同軸をなす該締結部材のフランジ部に形成された軸穴に勘合して、上記円筒状切断刃、及び、上記放射状切断刃の切断位置を位置決めする切断刃位置決め部材を有していることを特徴とする締結部材の分解工具。In the disassembling tool of the fastening member according to claim 1, 2, 3, 4 or 5,
A cutting blade positioning member for positioning a cutting position of the cylindrical cutting blade and the radial cutting blade by fitting into a shaft hole formed in a flange portion of the fastening member that is substantially coaxial with the body portion of the fastening member. A disassembling tool for a fastening member, comprising: 請求項１、２、３、４、５又は６の締結部材の分解工具において、
上記放射状切断刃は、上記円筒状切断刃に対して、切断方向に移動調整自在に配設されていることを特徴とする締結部材の分解工具。 In the disassembling tool of the fastening member according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6,
The disassembling tool for a fastening member, wherein the radial cutting blade is disposed so as to be movable and adjustable in a cutting direction with respect to the cylindrical cutting blade .
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