JP3707164B2 - 音程及び音程差抽出方法並びに装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声の周波数から音程を抽出する音程抽出方法及び2つの音声の周波数から音程差を抽出する音程差抽出方法並びにこれらを用いた音程差抽出装置に関し、特にカラオケ採点装置等に適用される音程及び音程差抽出方法並びに音程差抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声信号の周波数から音程を抽出したり、基準となる音声信号との音程差を抽出する技術は、音声信号から音程を認識したり、認識した音声を評価する各種の分野において利用される。以下、従来の音程抽出方法について説明する。
【0003】
図5は、43.654Hzから5587.7Hzまでの周波数をC調の等分平均率音階で表した図である。
この図をもとに周波数と半音単位(100セント単位)の音程との関係を求めると、数1のようになる。
【0004】
【数1】
f=c*2(p+q/12)
【0005】
但し、fは音声の周波数であり、cは基本周波数である。基本周波数cは、例えば16.351Hzに設定される。また、pはオクターブ数、qはオクターブ内音程である。オクターブ内音程qは、例えば半音単位で与えられ、音程記号C,C#,D,D#,E,F,F#,G,G#,A,A#,Bにそれぞれ対応して0,1,2,3,…,11の数値で表現される。従って、pは0以上の整数、qは0≦q<12を満たす数値となる。
数1から音程は、下記数2のように求めることができる。
【0006】
【数2】
p+q/12=log2(f/c)
ここで、数2の右辺が得られるpとqの組み合わせは複数存在するが、pが0以上の整数、qが0≦q<12であるという条件を満たすp,qの組み合わせは1通りであるため、そのp,qの組み合わせを音程として抽出すればよい。
例えば、f=440Hzが与えられたとすると、数2の右辺は数3のようになる。
【0007】
【数3】
log2(440/16.351)=4.75
【0008】
従って、この場合には、音程がp=4,q=0.75×12=9のように求められる。
【0009】
2つの音の音程差を求める場合には、上記数2に基づいて求められた2つの音程p1,p2及びq1,q2に基づいて、音程差dを下記数4のように求めればよい。
【0010】
【数4】
d=|(12*p1+q2)−(12*p2+q2)|
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の音程抽出方法では、数2に基づいて音程を算出する際、数2の右辺を求め、次に前述した条件を満たすp,qの組み合わせを求めるという処理が必要である。しかも、数2の右辺のf/cは、図5の周波数範囲だけでも2.6698〜341.734と広い範囲で変化するので、対数テーブルの設定や桁数の設定等が面倒で、演算処理のために構成、手順等が複雑化するという問題がある。
【0012】
また、上述した従来の音程差抽出方法では、例えばカラオケにおける歌唱力採点等に適用した場合、次のような問題がある。
カラオケにおける歌唱力採点は、実歌唱とお手本との周波数差又はオクターブを含めた音程差に基づいて行われる。実歌唱やお手本のボーカルの周波数(ピッチ)を抽出する手法としては、零クロス検出法又は自己相関法等があるが、それらの手法自体の原理的な面や音声信号の性質的な面に起因してオクターブを誤検出することが多いという問題がある。即ち、零クロス検出法は、基本的に2回零レベルをクロスした間隔をピッチ周期とする手法であるが、音声信号には基本波成分と多くの倍音成分とが混在されているために、2倍音等の影響で正確なピッチ周期の整数分の1をピッチ周期と誤検出してしまうことが多い。特に2倍音のエネルギーは大きく、本来のピッチ周期の1/2をピッチ周期として誤検出されることが多い。また、自己相関法は、あるサンプルについてそのサンプルと最も相関の強い(レベルが近い)サンプルが1周期後に現れると仮定して、最も相関の強いサンプルが現れる時間間隔をピッチ周期とするものであるが、周期性の高い音声信号では、2周期後にも当然相関が強いサンプルが現れるし、倍音成分の影響により1/2周期後にも相関の強いサンプルが現れることがある。よって、サンプリング周期が粗かったり、トレモロ、ビブラート等の変調効果をかけて歌唱している場合などに2周期後又は1/2周期後が最も相関が強いと検出され、誤検出してしまう。要するに、周波数(ピッチ)抽出は原理的にオクターブ誤抽出の可能性がある。
【0013】
一方、歌唱テクニックとして、意識的に実際のキーに対して1オクターブ上下にシフトして唄う人がいる。また、歌唱者の発声可能な音域とお手本の音域に隔たりがある場合、意識的に1オクターブずらした音域で唄う人が多い。このような歌唱をできる人は上級者の部類に入り、これを1オクターブずれとしてマイナス材料にするのは酷であるという問題もある。
【0014】
この発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、音声の周波数から音程を容易に抽出することができる音程抽出方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、2つの音声の周波数からオクターブ関係を除外した両音声の音程差を容易に精度良く抽出することができる音程差抽出方法及び装置を提供することを他の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る音程抽出方法は、音声の周波数から音程を抽出する音程抽出方法において、前記音声の周波数fと、基本周波数cと、オクターブ数p(0以上の整数)と、オクターブ内音程q(0≦q<12)とにより、
f/c=2(p+q/12)
と表現され得る周波数データf/cを、仮数部x、指数部yにより
f/c=x*2y (0.5≦x<1)
と浮動小数点で表現し、前記仮数部xからオクターブ内音程qを
q/12=log22x
して求め、前記指数部yからオクターブ数pを
p=y−1
して求めることを特徴とする。
【0016】
この発明に係る音程差抽出方法は、第1、第2の2つの音声の周波数から両者の音程差を抽出する音程差抽出方法において、前記第1の周波数f1と、前記第2の音声の周波数f2と、基本周波数cと、前記第1の音声のオクターブ数p1(0以上の整数)と、前記第2の音声のオクターブ数p2(0以上の整数)と、前記第1の音声のオクターブ内音程q1(0≦q1<12)と、前記第2の音声のオクターブ内音程q2(0≦q2<12)とにより、
f1/c=2(p1 +q1 /12) 、
f2/c=2 (p2+q2/12)
と表現され得る周波数データf1/c、周波数データf2/cを、仮数部x1、仮数部x2、指数部y1、指数部y2により
f1/c=x1*2y1 (0.5≦x1<1)
、f2/c=x2*2 y2 (0.5≦x2<1)
とそれぞれ浮動小数点で表現し、この仮数部x1、仮数部x2からオクターブ内音程q1、オクターブ内音程q2を
q1/12=log22x1、
q2/12=log 2 2x2、
として前記第1、第2の音声ごとに求め、この求められた2つのオクターブ内音程の差を音程差として求めることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る音程差抽出装置は、第1、第2の2つの音声の周波数f1、f2をそれぞれ基本周波数cで規格化する規格化手段と、これら規格化された周波数f1/c、f2/cをそれぞれ仮数部x1、x2、指数部y1、y2により
f1/c=x1*2y1 (0.5≦x1<1)
f2/c=x2*2y2 (0.5≦x2<1)
と浮動小数点で表現した周波数データに変換する浮動小数点変換手段と、この浮動小数点変換手段でそれぞれ変換された周波数データのうち仮数部x1、x2からオクターブ内音程q1、q2を
q1/12=log22x1、
q2/12=log 2 2x2、
して前記第1、第2の2つの音声ごとに算出する対数演算手段と、この対数演算手段でそれぞれ求められたオクターブ内音程の差から音程差を算出する音程差算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
次にこの発明の音声抽出方法の原理について説明する。
いま、基本周波数cで規格化された音声の周波数データf/cを浮動小数点で表現すると、数5のようになる。
【0019】
【数5】
f/c=x*2y
x:仮数部(0.5≦x<1) 2の補数形式
y:指数部
【0020】
一方、前述した数1は、数6のように変形することができる。
【0021】
【数6】
f/c=2p*2q/12
【0022】
このとき、q/12の範囲は0≦q/12<1であるので、2q/12の範囲は1≦2q/12<2となる。一方、数5は、
【0023】
【数7】
f/c=2x*2y-1
【0024】
と変形できる。このとき、xの範囲は0.5≦x<1であるので、2xの範囲は1≦2x<2となり、上記2q/12の範囲と同じになる。よって、
【0025】
【数8】
p=y−1
2q/12=2x
q/12=log22x
【0026】
が成立する。以上から、この発明でオクターブ数をP,オクターブ内音程をQと定義すると、従来の音程p,qとは、数9の対応関係となる。
【0027】
【数9】
P=p
Q=q/12
【0028】
従って、上記浮動小数点表現された周波数データf/cの仮数部x及び指数部yを用いて、オクターブ数P及びオクターブ内音程Qを下記数10のように表現することができる。
【0029】
【数10】
P=y−1
Q=log22x
【0030】
この発明に係る音程抽出方法によれば、上記数10に基づいてオクターブ数とオクターブ内音程が1回の演算でそれぞれ別個に求められる。しかも、オクターブ内音程の算出に際し、2xは、1≦2x<2の範囲に限定されているので、対数演算や桁設定なども極めて容易になる。
【0031】
更に、この発明によれば、オクターブ数とオクターブ内音程とが別々に求められることから、オクターブ数を全く無視し、オクターブ内音程に基づいて音程差を算出することにより、1オクターブシフトした音声間の音程の比較も簡単に行うことができる。即ち、この発明に係る音程差抽出方法によれば、実歌唱であるマイクボーカル及びカラオケソースから供給されるお手本ボーカル等の2つの音声の周波数から両者の音程差を抽出するに際し、これらを基本周波数でそれぞれ規格化して浮動小数点表現に変換し、得られた周波数データの仮数部xを更にlog22*xに変換してオクターブ内音程のみを求めているので、前記周波数データの指数部が無視され、音程差を容易に抽出することができる。このため、マイクボーカルとお手本ボーカルとを比較してカラオケで歌唱力を採点するカラオケ採点システムに適用する場合には、オクターブ数を無視して容易に採点することができる。
【0032】
なお、音程差の抽出に際し、オクターブ内音程の差を示す2の補数表現されたバイナリデータを1ビット左シフトした後に絶対値をとるようにすると、後に詳しく述べるように音程差の抽出処理が極めて簡単になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る音程抽出方法を適用したカラオケ採点システムの構成を示すブロック図である。
カラオケ用レーザーディスク等のLD1から再生される楽音に含まれるお手本ボーカルとマイクロフォン2から入力される実歌唱とは、それぞれ前処理部3を介して音程差抽出部4及び音量抽出部5に供給され、ここで音程差抽出処理及び音量抽出処理が施されて、採点部6に供給される。採点部6に供給された実歌唱は、前処理部3で抽出されたお手本ボーカルに基づいて採点処理が施され、パラメータ設定部7で設定されるパラメータに応じて表示部8に得点として出力される。
【0034】
図2は、音程差抽出部4の構成を示すブロック図である。
音程差抽出部4に供給されたお手本ボーカル信号S1及びマイクボーカル信号S2は、ピッチ抽出部111,112でそれぞれピッチ抽出される。ピッチ抽出されたボーカル信号S1,S2は、ON/OFF設定が可能なLPF121,122でそれぞれ適宜ビブラート成分が除去された後、規格化部131,132にそれぞれ供給され、ここで基本周波数cによって規格化されて、リニアフロート変換部141,142にそれぞれ供給される。リニアフロート変換部141,142は、バイナリ表示されたボーカル信号S1,S2の規格化された周波数データf1/c,f2/cをそれぞれ浮動小数点表示x1*2y1,x2*2y2に変換し、その仮数部x1,x2を対数変換部151,152にそれぞれ供給する。対数変換部151,152は、供給された仮数部x1,x2からそれぞれQ1=log22*x1,Q2=log22*x2の演算を行ってオクターブ内音程Q1,Q2を算出し、音程差算出部16に供給する。音程差算出部16は、減算器17、左シフト回路18及び絶対値化回路19により構成されている。減算器17は、供給されたオクターブ内音程Q1,Q2の差Q1−Q2を算出する。得られたQ1−Q2は、2の補数表現されたバイナリデータで、左シフト回路18で1ビット左シフトされた後、絶対値化回路19に供給され、ここで絶対値化されて音程差が抽出される。
【0035】
このように構成された音程差抽出部4において、いま、お手本ボーカル信号S1として抽出された周波数f1が440.00Hz(A4)、マイクボーカル信号S2として抽出された周波数f2が246.94Hz(B3)であるとすると、規格化部131,132の出力は、それぞれ
【0036】
【数11】
f1/c=26.9097
f2/c=15.1024
【0037】
となる。これらのデータがリニアフロート変換部141,142で浮動小数点に変換されると、それぞれ次のように表現される。
【0038】
【数12】
【0039】
そして、このうち仮数部x1,x2がそれぞれ対数変換部151,152に供給されると、これら対数変換部151,152からは、それぞれオクターブ内音程Q1,Q2として、
【0040】
【数13】
Q1=0.75
Q2=0.91666…
【0041】
が求められる。これらの音程Q1,Q2の差=0.1666…が求める音程差ということになり、これは12倍すると、約2であるから、1音だけ音程がずれているという評価になる。
【0042】
しかし、音程差は全ての場合について、上記のように単純な差分値とはならない。即ち、オクターブ内音程Q1,Q2は、前述したように、0≦Q1,Q2<1であるから、これらを2の補数で表現すると、図3(a)の第1領域(0〜0.999…)に存在する。従って、差分値Q1−Q2は、第1及び第2の領域(−1.0〜0.999…)に存在することになる。これら第1及び第2の領域をそれぞれ2つの領域に2分して第1−1領域(0.5〜0.999…)、第1−2領域(0〜0.4999…)、第2−1領域(−0.000…〜−0.5)、第2−2領域(−0.500…〜−1.0)とし、これら各領域に差分値x1,x2,x3,x4が求まった場合を考える。第1−2領域及び第2−1領域の差分値x2,x3は、その絶対値がそのまま音程差D2,D3となるが、第1−1領域及び第2−2領域に存在する差分値x1,x4については、それぞれ0.999…及び−1.0からの距離D1,D4が音程差となる。つまり音程はオクターブを単位として繰り返すので、音程差が0.5を越えることはあり得ないからである。
【0043】
そこで、この実施例では、差分値Q1−Q2を減算器17によって求めたら、その差分値に対して左シフト回路18で1ビット分左シフトするようにしている。これにより、図3(b)に示すように、第1−1領域(−1.0〜−0.000…)、第1−2領域(0〜0.999…)、第2−1領域(−0.000…〜−1.0)、第2−2領域(0.999…〜0)のように変化し、第1−1領域が第2−1領域に、また第2−2領域が第1−2領域にそのままシフトした形になる。さらに、差分値x1,x2,x3,x4の絶対値をとれば、2倍にはなっているものの、音程差D(0≦D<1)として絶対値化回路19により簡単に求められることになる。
【0044】
なお、以上は音程差抽出部4について説明したが、オクターブ数を含めた音程そのものを抽出する場合には、図4に示すようにリニアフロート変換部14で求められた指数部yのデータから減算器20によって1だけ減算することにより、オクターブ数Pが求められる。
【0045】
また、2つの音声についてそれぞれオクターブ数P1,P2及びオクターブ内音程Q1,Q2を求め、これらのデータから下記数14に基づいて音程差Dを算出するようにしても良い。
【0046】
【数14】
d=|12*(P1+Q2)−12*(P2+Q2)|
D=min{|d| mod 12,12−(|d| mod 12)}
X mod Y:XをYで割ったときの余り
【0047】
これにより、求められた音程差Dの範囲は、0≦D≦6となる。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、浮動小数点表現された周波数データf/cの指数部y及び仮数部xを用いて、即ちP=y−1,Q=log22xに基づいてオクターブ数とオクターブ内音程が1回の演算でそれぞれ別個に求められる。しかも、オクターブ内音程の算出に際し、2xは、1≦2x<2の範囲に限定されているので、対数演算や桁設定なども極めて容易になる。また、マイクボーカルとお手本ボーカルとを比較してカラオケで歌唱力を採点するカラオケ採点システムに適用する場合には、オクターブ数を無視して容易に採点することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る音程抽出方法を適用したカラオケ採点システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 音程差抽出部の構成を示すブロック図である。
【図3】 音程差抽出方法を説明するための図である。
【図4】 音程抽出部の構成を示すブロック図である。
【図5】 平均率音階を示す図である。
【符号の説明】
111,112…ピッチ抽出部、121,122…LPF、131,132…リニアフロート変換部、141,142…規格化部、151,152…対数変換部、16…音程差算出部、17…減算器、18…左シフト回路、19…絶対値化回路。
Claims (4)
- 音声の周波数から音程を抽出する音程抽出方法において、
前記音声の周波数fと、基本周波数cと、オクターブ数p(0以上の整数)と、オクターブ内音程q(0≦q<12)とにより、
f/c=2(p+q/12)
と表現され得る周波数データf/cを、仮数部x、指数部yにより
f/c=x*2y (0.5≦x<1)
と浮動小数点で表現し、
前記仮数部xからオクターブ内音程qを
q/12=log22x
して求め、
前記指数部yからオクターブ数pを
p=y−1
して求めることを特徴とする音程抽出方法。 - 第1、第2の2つの音声の周波数から両者の音程差を抽出する音程差抽出方法において、
前記第1の音声の周波数f1と、前記第2の音声の周波数f2と、基本周波数cと、前記第1の音声のオクターブ数p1(0以上の整数)と、前記第2の音声のオクターブ数p2(0以上の整数)と、前記第1の音声のオクターブ内音程q1(0≦q1<12)と、前記第2の音声のオクターブ内音程q2(0≦q2<12)とにより、
f1/c=2(p1 +q1 /12) 、
f2/c=2 (p2+q2/12)
と表現され得る周波数データf1/c、周波数データf2/cを、仮数部x1、仮数部x2、指数部y1、指数部y2により
f1/c=x1*2y1 (0.5≦x1<1)、
f2/c=x2*2 y2 (0.5≦x2<1)
とそれぞれ浮動小数点で表現し、
この仮数部x1、仮数部x2からオクターブ内音程q1、オクターブ内音程q2を
q1/12=log22x1、
q2/12=log 2 2x2、
として前記第1、第2の音声ごとに求め、
この求められた2つのオクターブ内音程の差を音程差として求める
ことを特徴とする音程差抽出方法。 - 前記オクターブ内音程の差を示す2の補数表現されたバイナリデータを1ビット左にシフトした後にその絶対値を求めることにより、前記2つの音声の音程差を算出することを特徴とする請求項2記載の音程差抽出方法。
- 第1、第2の2つの音声の周波数f1、f2をそれぞれ基本周波数cで規格化する規格化手段と、
これら規格化された周波数f1/c、f2/cをそれぞれ仮数部x1、x2、指数部y1、y2により
f1/c=x1*2y1 (0.5≦x1<1)
f2/c=x2*2y2 (0.5≦x2<1)
と浮動小数点で表現した周波数データに変換する浮動小数点変換手段と、
この浮動小数点変換手段でそれぞれ変換された周波数データのうち仮数部x1、x2からオクターブ内音程q1、q2を
q1/12=log22x1、
q2/12=log 2 2x2、
して前記第1、第2の2つの音声ごとに算出する対数演算手段と、
この対数演算手段でそれぞれ求められたオクターブ内音程の差から音程差を算出する音程差算出手段と
を備えたことを特徴とする音程差抽出装置。
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