JP3707149B2 - マウント部の電気接点保持構造とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラボディなどに形成されたカメラボディ側マウント部に対して、着脱自在に係合する交換レンズ側マウント部の電気接点保持構造とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のマウント部の電気接点保持構造の電気接点回りの外観図である。図5は、図4の断面図である。
レンズ鏡筒l00は、固定筒108と、この固定筒l08の外周部に回転可能に嵌合し、絞り制御を行うための絞り環104と、この固定筒108の外周部に取り付けられた外筒105と、この固定筒108に取り付けられたマウント部101と、このマウント部101に2本(図1中1本のみ図示)の固定ビス106により取り付けられた後述する電気接点部材102と、マウント部101に3本(図1中1本のみ図示)のビス109により取り付けられた後述するフランジ部材107とを備えている。
【0003】
電気接点部材102は、5本の接点ピンl02cと、この接点ピンl02cに接続されたフレキシブルプリント基板110と、この接点ピン102cとフレキシブルプリント基板110の一部とを収納する下側受け部材102a及び上側蓋部材102bとにより構成されている。
フランジ部材107は、レンズ側の固有の情報、例えば、焦点距離などを、このフランジ部の円周方向に形成された凹凸の機械的伝達部により、カメラボディ側に伝達するとともに、レンズ鏡筒100の漏光を防ぐための遮光部材である。このフランジ部材107の外周部には、その円周方向に沿って所定の角度範囲にわたり切欠部が形成されており、この切欠部には、電気接点部材l02が収納されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のレンズ鏡筒は、電気接点部材102を取り付け収納するためのマウント部101とフランジ部材107が別部材であるために、これらの部品点数の増加は、レンズ鏡筒101のコストアップの原因となっていた。
また、従来のレンズ鏡筒101に電気接点部材102を取り付けるときには、マウント部101側に電気接点部材102を引き出す工程と、マウント部101にフランジ部材l07を固定ビス106により取り付ける工程と、マウント部101に電気接点部材102をビス109により取り付ける工程とが必要であった。これらの組立工程数の増加は、コストアップを招いていた。
【0005】
本発明の課題は、部品点数と組立工程を増加させずに、マウント部に電気接点を簡単に取り付けることができるマウント部の電気接点保持構造とその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
すなわち、請求項1の発明は、他のマウント部と着脱自在に係合するマウント部(1)と、前記マウント部に設けられた電気接点部材(22)と、前記電気接点部材と電気部品とを結ぶ配線部材(25)とを含み、前記マウント部は、前記電気接点部材を保持する保持部(lc)と、前記マウント部に形成され、このマウント部の内側から前記電気接点部材を導入可能な導入口(lf)と、前記導入口から導入された前記電気接点部材を前記保持部へ案内する案内部(le)とを含むことを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、他のマウント部と着脱自在に係合するマウント部と、前記マウント部と係合する本体(2)とを備え、前記マウント部は、前記電気接点部材を保持する保持部と、前記マウント部の内側から前記電気接点部材を導人可能な導人口と、前記導入口から導人された前記電気接点部材を前記保持部へ案内する案内部とを含み、前記本体は、本体側に設けられた電気部品と、前記電気部品と前記電気接点部材とを結ぶ配線部材と、前記本体を前記マウント部に係合するときに、前記電気接点部材を前記導入口に押し出す押出部(2d)とを含むことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載されたマウント部の電気接点保持構造において、前記押出部は、前記電気接点部材を前記保持部において固定する支持部(2e)を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマウント部の電気接点保持構造の製造方法において、前記マウント部を前記本体に係合する動作により、前記押出部は、前記電気接点部材を押し出しながら、前記導入口へ導入し、この電気接点部材を前記案内部により案内しつつ、前記保持部に保持させることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載のマウント部の電気接点保持構造の製造方法において、前記マウント部と前記本体とが係合したときに、前記支持部により前記電気接点部材を保持部に固定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造を備えたレンズ鏡筒の断面図である。図2は、同レンズ鏡筒のマウント部の平面図である。なお、図2においては、マウント部から電気接点部材を取り除いた状態を示している。
【0012】
固定マウント1は、図示しないカメラボディ側の雌マウントに装着するための雄側のマウント部である。この固定マウント1は、遮光用の内筒部1aと、この内筒部1aと一体的に形成された外筒部1bとから構成されている。内筒部1aには、この外周部に形成され、カメラボディ側のバヨネット部と係合するマウント側バヨネット部1hと、後述する空間部1f,保持穴1d,開口部1i,傾斜面1eとが形成されている。外筒部1bには、後述する固定筒2の外径部2aと嵌め込み、固定するための内径部1gが形成されている。
【0013】
空間部1fは、固定マウント部1の内周部側から後述する電気接点部材22を保持穴1cに導入するための空間である。空間部lfは、電気接点部材22を容易に導入可能な程度の大きさであり、内筒部1aと外筒部1bとの間において、略コ字形の袋状に形成されている。
【0014】
保持穴1cは、電気接点部材22を保持するための穴である。保持穴1cは、この保持穴1cの底部が空間部lfと連通するように、空間部1fから光軸Iと略直交する方向(ラジアル方向)に形成されており、電気接点部材22を嵌め込むように収納している。
【0015】
傾斜面leは、空間部1fから導入された電気接点部材22を保持穴lcへ案内するための部分である。傾斜面1eは、空間部1fと保持穴1cとの間において、内筒部1aの外周部ldから保持穴1cへと延びている。傾斜面1eは、開口部1iの下方に形成されており、図2に示すように、光軸Iに対して斜め放射状に計3ヶ所形成されている。
【0016】
開口部1iは、保持穴1cにより保持された電気接点部材22の接点ピン21が突出するための部分である。開口部1iは、接点ピン21が突出可能な程度の大きさに、内筒部1aの外周部を切り欠くように形成されている。
【0017】
固定筒2は、固定マウント1と一体に設けられた固定部分である。固定筒2の内周部には、この内周部から突出した3ヶ所の直進キー部分2bと、後述する押出部2dとが形成されている。固定筒2の外周部には、固定マウント1を固定するとともに、後述するズーム目盛環3の内径部3aと回転摺動が可能なように嵌め込まれた外径部2aと、ブラシ取付環7の内周部と回転摺動が可能なように嵌め込まれた段付き嵌合部2cとが形成されている。
【0018】
押出部2dは、固定筒2にマウント1を嵌め込み、係合するときに、電気接点部材22を空間部1fへ押し出すための部分である。押出部2dは、固定筒2の内周部から突出し、先端が光軸I方向に折り曲げられている。
【0019】
支持部2eは、保持穴1cに保持された電気接点部材22の押出部2d側の端部を固定するための部分である。支持部2eは、押出部2dの一部に形成され、電気接点部材22の押出部2d側の端面と接触している。
【0020】
ズーム操作環5は、光軸周りに回転させることによってズーミングを行うためのものである。ズーム操作環5の外周部には、このズーム操作環5、後述するズーム目盛環3及び雌へリコイド環4を一体的に固定するために、これらの外周部に図示しないテープが貼られており、このテープ上を覆うゴムリング6と、後述する雌へリコイド環4の段付き内径部4bを回転自在に嵌め込むための段付き径部5aが形成されている。
【0021】
ズーム目盛環3は、ズーミングを行うための焦点距離などを表示した部材である。ズーム目盛環3の内周部には、この内周部から突出した内径部3aと、雌へリコイド環4の段付き外径部4aを嵌め込み、ズーミングの範囲をカバーする角度範囲で回転摺動が可能な段付き内径部3bとが形成されている。また、ズーム目盛環3の内周面には、段付き内径部3bの一部にビス19により取り付けられ、光軸Iから離れる方向に突出したズームエンコーダ用ブラシ20を備えたズームエンコーダ用ブラシ取付板18が設けられている。
【0022】
カム筒9は、後述するピン8bとカムフォロワ12aとに駆動力を付与するための部材である。カム筒9は、外筒部9aと、内筒部9cと、外筒部9aと内筒部9cとを一体的に連結する連結部9dとから構成されている。
外筒部9aの外周部には、雌へリコイド環4の雌へリコイドネジ部と噛み合う雄へリコイドネジ部9bが形成されており、外筒部9aの内周部には、内周面から突出した連結部9dが形成されている。内筒部9cの外周部には、この外周部から突出した凸カム9eと、外筒部9aを保持するための連結部9dとが形成されている。内筒部9cの内周部には、後述する第2のレンズ群L2の移動を制御する凹状のカム溝9gが形成されている。
【0023】
雄へリコイド部材8は、第1のレンズ群Ll側の外周部に雄へリコイドネジ部8cを形成した部材である。雄へリコイド部材8の内周部には、この内周部から突出し、凸カム9eと摺動自在に係合する6本のピン8bが形成されている。このピン8bは、光軸I方向に2本一対で配列されており、一対の凸カム9e問に摺動自在に挟み込まれている。雄へリコイド部材8の外周部には、第2のレンズ群L2側の端部からこの雄へリコイド部材8の略中央付近まで、直進キー部分2bと摺動自在に係合する直進案内溝8fが形成されている。この直進案内溝8fは、光軸I方向に沿って形成された3本の等分角度の直進溝である。
【0024】
フィルタ環10は、マニュアルフォーカスを行うときに、第1のレンズ群Llを手動操作により回転するとともに、着脱自在のフィルタを取り付けるための部材である。フィルタ環10には、ブラシ取付環7のキー突起部7aと係合する袋状のキー溝部10bが、第2のレンズ群L1の端部から光軸I方向に沿って形成されている。フィルタ環10の内周部には、雄へリコイド部材8の雄へリコイドネジ部8cと噛み合う雌へリコイドネジ部l0aと、フィルタ雌ネジ部10dとが形成されている。フィルタ環10の外周部には、マニュアルフォーカスのためのローレットl0cが先端に設けられている。
【0025】
レンズ保持部材11は、第1のレンズ群L1を保持するための部材である。
レンズ保持部材11には、第1のレンズ群Llを固定するための押さえ環13と、フィルタ雌ネジ部10dと噛み合うフィルタ雄ネジ部11aとが形成されている。
【0026】
ブラシ取付環7は、距離エンコーダ用ブラシ17を取り付けるための部材である。ブラシ取付環7には、キー溝部10bと摺動自在に係合する2本の等分角度のキー突起部7aが形成されている。
【0027】
フレキシブルプリント基板25は、可撓性を備え折り曲げ可能なプリント配線部材である。フレキシブルプリント基板25は、カメラボディ側と交換レンズ側との間で信号の伝達を行ったり、カメラボディ側の電源が供給される図示しない中央処理装置(CPU)などの電気部品と部組を構成している。フレキシブルプリント基板25には、電気接点部材22と、距離エンコーダ用ブラシ17と、ズームエンコーダ用ブラシ20とが接続されている。フレキシブルプリント基板25は、固定筒2に沿って光軸I方向に延び、押出部2dに沿って保持穴lcまで設けられており、固定筒2の段付き嵌合部2cとマウント部1側の内径部に貼り付けられている。
【0028】
電気接点部材22は、カメラボディ側に設けられた電気接点と接続するレンズ側の電気接点を収納するための部材である。電気接点部材22は、フレキシブルプリント基板25に接続され、カメラボディ側の電気接点と接触する接点ピン21と、このフレキシブルプリント基板25と接点ピン21とを収納する下側受け部23と上側ハウジング22とから構成されている。電気接点部材22は、ビス24により固定マウント1の内径部laに取り付けられている。
【0029】
レンズ保持部材12は、第2群レンズL2を保持するための部材である。保持部材12の外周部には、カム溝9gと係合する帯状のカムフォロワ12aと、この保持部材12の2ヶ所を切り欠き、図示しないビスにより固定筒2に取り付けられた直進案内キー部材26と係合するキー溝部12bとが形成されている。保持部材12の内周部には、第2のレンズ群L2を固定するための押さえ環14が取り付けられている。
【0030】
次に、本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造を備えたレンズ鏡筒の動作をズーミング動作とフォーカシング動作とに分けて説明する。
(ズーミング動作)
ズーム操作環5が光軸I回りに回転すると、ズーム操作環5と一体の雌へリコイド環4も回転する。この雌へリコイド環4の雌へリコイドネジ部と噛み合う雄へリコイドネジ部9bが形成されたカム筒9は、ズーム操作環5と一体となって光軸回りに回転し、このカム筒5に形成された凸カム9eも光軸回りに回転する。凸カム9eは、ピン8bに挟まれるように係合しており、ピン8bが形成された雄へリコイド部材8は、カム筒5の回転により光軸I回りに回転しようとする。しかし、雄へリコイド部材8の直進溝8fは、固定筒2の直進キー部分2bと係合しているために、雄へリコイド部材8は、光軸I回りの回転が規制され、光軸I方向に前後移動する。その結果、雄へリコイドネジ部8cと噛み合う雌へリコイドネジ部10aが形成されたフィルタ環10は、このフィルタ雌ネジ部10dと噛み合うフィルタ雄ネジ部1laが形成されたレンズ保持部材11と一体となって移動する。そして、レンズ保持部材11に固定された第1のレンズ群Llは、光軸I方向にズーミング移動する。
一方、レンズ保持部材12のカムフォロワ12aは、カム筒9のカム溝9gに係合しているために、レンズ保持部材12は、カム筒9の回転による駆動力を受ける。レンズ保持部材12のキー溝部12bは、直進案内キー部材26と係合しているために、レンズ保持部材12は、直進案内キー部材26により案内されながら、第2のレンズ群L2と一体となって光軸I方向にズーミング移動する。
【0031】
(フォーカシング動作)
雄へリコイド部材8の直進案内溝8fは、固定筒2の直進キー部分2bと係合しているために、雄へリコイド部材8は、光軸I回りに回転できず、光軸I方向の移動のみが許容されている。フィルタ環10が回転すると、このフィルタ環10は、雄へリコイド部材8の雄へリコイドネジ部8cと雌へリコイドネジ部10aが噛み合いながら回転し、光軸I方向に移動する。その結果、合焦レンズ群でもある第1のレンズ群Llを取り付けたレンズ保持部材11は、フィルタ環10とともに光軸I方向に移動し、合焦動作を行う。
ブラシ操作環7は、固定筒2の案内溝2bにより光軸I回りの回転のみ可能に拘束されており、ブラシ操作環7のキー突起部7aは、フィルタ環10のキー溝部10bと係合しているために、ブラシ操作環7は、フィルタ環10の回転と連動して回転する。
【0032】
(電気接点部材の取付方法)
次に、本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造への電気接点部材の取付方法を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造に電気接点部材を取り付けるときの取付方法を説明する図である。
フレキシブルプリント基板25は、固定筒2に貼り付けられているが、電気接点部材22が接続された側の一部は、図3に示すように、固定筒2に貼り付けられておらず、固定筒2に対して不安定なフリーな状態である。外筒部1bの内径部1gに固定筒2の外径部2aを嵌め込み、マウント部1と固定筒2とを係合するときには、マウント部1の内周部に形成された空間部lfに電気接点部材22を位置づけるようにする。固定筒2をマウント部1へ向けて移動すると、押出部2dは、電気接点部材22を空間部1fへ向けて押し出す。案内部leは、押出部2dにより押し出されつつある電気接点部材22を図中矢印方向に案内し、この電気接点部材22を保持穴1cへ導く。マウント部1と固定筒2とが完全に係合すると、電気接点部材22は、保持穴lc内に収納され、接点ピン21は、開口部1iから突出する。電気接点部材22の固定筒2側の端部は、押出部2dに形成された支持部2eにより固定され、電気接点部材22は、ビス24によりマウント部1に完全に固定される。
【0033】
本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造は、マウント部1を構成する内筒部1aと外筒部1bとが一体部品であり、図4及び図5に示す従来のマウント部の電気接点保持構造のように、マウント部101とフランジ部材107とが別部材ではない。したがって、部品点数の低下と、レンズ鏡筒101のコストダウンを図ることができる。
また、電気接点部材22をマウント部1に簡単に取り付けることができるために、従来のマウント部の電気接点保持構造のように、マウント部101にフランジ部材107を固定ビス106により取り付ける工程が不要となる。したがって、組立工程数の低下と、コストダウンを図ることができる。
さらに、傾斜面1eは、図2に示すように、光軸Iに対して斜め放射状に計3ヶ所形成されているために、電気接点部材22が空間部lfに傾いたり、ずれて導入されても、傾斜部leにより保持部1cへ確実に案内することができる。
【0034】
(他の実施形態)
以上説明した実施形態に限定されることはなく、本発明の技術思想によれば、種々の変形又は変更が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、カメラボディ側マウント部と着脱自在に係合する交換レンズ側マウント部の電気接点保持構造に限定されるものではなく、例えば、カメラボディ側マウント部の電気接点保持構造や電気部品のコネクタなどにも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1記載の発明によれば、電気接点部材を保持する保持部がマウント部に形成されており、このマウント部の内側には、電気接点部材を導入可能な導入部と、この導入部から導入された電気接点部材を保持部へ案内する案内部が形成されているので、部品点数を増やすことなく電気接点部材をマウント部に設けることができ、コストの削減を図ることができる。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、マウント部に本体を係合するときに、電気接点部材を導入口へ押し出す押出部を設けたので、電気接点部材をスムーズに保持部に組み込むことができ、組立工程の削減、組立作業の効率化及びコストの削減を図ることができる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、押出部が支持部を備えているので、この支持部により電気接点部材を保持部に確実に固定することができる。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、マウント部を本体に係合する動作により、保持部により電気接点部材が保持されるので、電気接点部材をスムーズに保持部に組み込むことができ、組立工程の削減、組立作業の効率化及びコストの削減を図ることができる。
【0039】
請求項5記載の発明によれば、マウント部と本体とが係合したときに、支持部により電気接点部材を保持部に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造を備えたレンズ鏡筒の断面図である。
【図2】同レンズ鏡筒のマウント部の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るマウント部の電気接点保持構造に電気接点部材を取り付けるときの取付方法を説明する図である。
【図4】従来のマウント部の電気接点保持構造の電気接点回りの外観図である。
【図5】従来のマウント部の電気接点保持構造の電気接点回りの断面図である。
【符号の説明】
1 マウント部
1c 保持穴
1e 傾斜面
1f 空間部
2 固定筒
3 ズーム目盛環
2d 押出部
2e 支持部
9 カム筒
21 接点ピン
22 電気接点部材
22a 上側ハウジング部材
22b 下側受け部材
25 フレキシブルプリント基板
Claims (5)
- 他のマウント部と着脱自在に係合するマウント部と、
前記マウント部に設けられた電気接点部材と、
前記電気接点部材と電気部品とを結ぶ配線部材とを含み、
前記マウント部は、
前記電気接点部材を保持する保持部と、
前記マウント部に形成され、このマウント部の内側から前記電気接点部材を導入可能な導入口と、
前記導入口から導入された前記電気接点部材を前記保持部へ案内する案内部とを含むこと、
を特徴とするマウント部の電気接点保持構造。 - 他のマウント部と着脱自在に係合するマウント部と、
前記マウント部と係合する本体とを備え、
前記マウント部は、
前記電気接点部材を保持する保持部と、
前記マウント部の内側から前記電気接点部材を導入可能な導入口と、
前記導入口から導入された前記電気接点部材を前記保持部へ案内する案内部とを含み、
前記本体は、
本体側に設けられた電気部品と、
前記電気部品と前記電気接点部材とを結ぶ配線部材と、
前記本体を前記マウント部に係合するときに、前記電気接点部材を前記導入口に押し出す押出部とを含むこと、
を特徴とするマウント部の電気接点保持構造。 - 請求項2に記載されたマウント部の電気接点保持構造において、
前記押出部は、前記電気接点部材を前記保持部において固定する支持部を備えること、
を特徴とするマウント部の電気接点保持構造。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマウント部の電気接点保持構造の製造方法において、
前記マウント部を前記本体に係合する動作により、前記押出部は、前記電気接点部材を押し出しながら、前記導入口へ導入し、この電気接点部材を前記案内部により案内しつつ、前記保持部に保持させること、
を特徴とするマウント部の電気接点保持構造の製造方法。 - 請求項4に記載のマウント部の電気接点保持構造の製造方法において、
前記マウント部と前記本体とが係合したときに、前記支持部により前記電気接点部材を保持部に固定すること、
を特徴とするマウント部の電気接点保持構造の製造方法。
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JP23783296A JP3707149B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | マウント部の電気接点保持構造とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1083018A JPH1083018A (ja) | 1998-03-31 |
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1996
- 1996-09-09 JP JP23783296A patent/JP3707149B2/ja not_active Expired - Lifetime
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