JP3706833B2 - 柔軟性円筒チューブの内容物充填装置及び充填方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は柔軟性円筒チューブの内容物充填装置及び充填方法に関するものであり、特に、クリーム、乳液、歯磨き等の粘性物を円筒チューブに充填する充填装置及び充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の此種柔軟性円筒チューブの内容物充填装置について図10乃至図14に従って説明する。図10はクリーム、乳液、歯磨き等の粘性物を充填したチューブ10を示し、該チューブ10は柔軟性を有する円筒形であり、該チューブ10の一端に設けた出口11にキャップ12を装着してある。また、キャップ12が設けられた反対側の端部14は、加熱処理にて略一直線に閉止されている。
【0003】
図11に示すように、充填装置にはチューブホルダ13が備えられており、前記チューブ10はキャップ12を下向きにしてチューブホルダ13に保持されている。該チューブホルダ13はシリンダ(図示せず)の作動により上下動可能であり、図示したように、該チューブホルダ13を上昇させると、前記キャップ12が設けられた反対側の開口された端部14から、チューブ10の内部にノズル16が挿入されるように形成してある。
【0004】
前記ノズル15の先端部16は先細りのテーパ状に形成され、このノズル15内にロッド17を上下スライド自在に挿通するとともに、該ロッド17の先端部18を前記ノズルの先端部16に対応する角度のテーパ状に形成してある。該ロッド17は、シリンダ19のボトム側ポート20またはロッド側ポート21の何れかへ空気圧若しくは油圧を導出することにより、シリンダ19内をピストン22が上下動して、ノズルの先端部16の内側面にロッドの先端部18が当接・離反自在となり、前記ノズル15を開閉するためのバルブ23が構成されている。図示した状態では、前記ロッドの先端部18がノズルの先端部16の内側面に当接してバルブ23が閉止状態であるため、例えばクリーム、乳液、歯磨き等、チューブ10内へ充填すべき内容物24はノズル15の内部に貯留されてチューブ10内には充填されない。
【0005】
充填すべき内容物24をチューブ10内へ充填する際には、図12に示すように、チューブ10の内部にノズル16が挿入された状態にて、前記シリンダ19内のピストン22を上動してロッド17を上昇させれば、前記ロッドの先端部18がノズルの先端部16の内側面から離反してバルブ23が開放状態となり、図示しないポンプによって圧送された前記内容物24が前記ノズルの先端部16から吐出される。そして、内容物24の吐出量に応じて前記チューブホルダ13を下降していくことにより、前記チューブ10から内容物が溢流することなく、チューブ10内に前記内容物24が充填される。
【0006】
前記チューブ10内に所定量の内容物24が充填されると、前記ロッド17が下降してバルブ23が閉止状態となり、前記ノズル15からの内容物24の吐出が停止する。そして、図13に示すように、前記チューブホルダ13を下降してチューブ10からノズル15を離反する。このとき、内容物24が高粘度である場合、液切れが悪くてノズルの先端部16に液溜り25が生じる。また、チューブ10の内部には内容物24の盛り上がり26が生じる。特に、内容物24がゴム系の接着剤の場合には、前記ノズルの先端部16の液溜り25とチューブ10の内部の盛り上がり26との間に糸をひき、糸状若しくは髭状の残留物28が発生する。
【0007】
この盛り上がり26は、図14に示すように、次工程でチューブ10の開口された端部14を加熱軟化溶融後にクランプシールするに際し、クランパ27にて該端部14を挟圧するのに伴って内容物24の最上面が上昇するため、内容物24の盛り上がり26部分がチューブの端部14に挟まり、シール不良を起こして剥離する虞がある。
【0008】
そこで、柔軟性円筒チューブへ内容物を充填する際に、ノズルの先端部に生ずる液溜り並びにチューブ内の盛り上がりを無くして、チューブ端部のクランプ作業を円滑且つ確実に行えるようにするとともに、特に内容物がゴム系の接着剤の場合に糸状若しくは髭状の残留物が生じないようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、柔軟性円筒チューブのキャップが設けられた反対側の開口された端部にノズルを挿入し、該ノズルの先端部に開閉自在に設けられたバルブを開放し、該ノズルから前記円筒チューブ内へ内容物を充填する充填装置であって、前記ノズルの先端内側部を先細りのテーパ状に形成するとともに、前記ノズル内に第1のロッドを上下スライド自在に挿通し且つ該第1のロッドの先端部を前記ノズルの先端内側部に対応させてテーパ状に形成し、該第1のロッドの先端部をノズルの先端内側部に接離させて前記ノズルを開閉する第1のバルブを構成し、更に、該第1のロッドの軸方向に通気孔を貫通して設け、この通気孔の先端内側部を先細りのテーパ状に形成するとともに、この通気孔内に第2のロッドを上下スライド自在に挿通し且つ該第2のロッドの先端部を前記通気孔の先端部内側部に対応させてテーパ状に形成し、該第2のロッドの先端部をノズルの先端内側部に接離させて前記通気孔を開閉する第2のバルブを構成した柔軟性円筒チューブの内容物充填装置に於いて、
上記内容物が貯留されたタンク下部に設けられた先端がテーパ状の開閉バルブを介して管路の途中に設けられたピストンポンプによって上記ノズルに内容物が圧送される構成となし、且つ、上記通気孔内にエアまたは接着剤の溶剤を貯留するタンクからエアまたは接着剤の溶剤を加圧圧送するとともに、上記第2のロッドの先端部は膨拡されて段部が設けられており、上記通気孔に設けてある係止部と該段部との間にスプリングを介装して、前記第2のロッドの先端部を下方へ押圧して前記通気孔の先端内側部に圧接してなり、更に、上記第1のロッドの先端部に多数の小径の孔を開穿して前記通気孔と該第1のロッドの先端部の外側とを連通させてエアまたは接着剤の溶剤を該多数の小径の孔から吐出される構成としてなる柔軟性円筒チューブの内容物充填装置、
及び、請求項2記載の発明は、上記第1のバルブを開放して、上記ノズルの先端部から円筒チューブ内へ内容物を充填した後にノズルと円筒チューブとを離反する際に、上記第2バルブを開放して、上記通気孔から接着剤の溶剤を吐出して円筒チューブ内に吹き込むことにより、ノズルの先端部に付着した液溜りを円筒チューブ内に吹き下ろすとともに、円筒チューブ内に充填された内容物の表面の突起を平滑にするようにした請求項1記載の柔軟性円筒チューブの内容物充填装置を使用する内容物充填方法であって、
上記通気孔から接着剤の溶剤を吐出して円筒チューブ内に吹き込むに当たり、前記接着剤の溶剤は前記通気孔内でエアにより一定圧に加圧され、上記第2のバルブを開放したときに、上記第1のロッドの先端部に開穿された多数の小径の孔を介してノズル先端から接着剤の溶剤を外部に吐出する柔軟性円筒チューブの内容物充填方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図9に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略するものとする。図1は充填装置30を示し、31はタンクであり、該タンク31にチューブ10へ充填すべき内容物24が貯留されている。該タンク31の下部には、先端部がテーパ形状のバルブ32が設けられており、シリンダ33のボトム側ポート34またはロッド側ポート35の何れかへ空気圧若しくは油圧を導出することにより、シリンダ33内のピストン36が図中左右方向へ動いて、バルブ32が開閉するように構成されている。このバルブ32が開放状態のときに、前記タンク31内に貯留された内容物24は管路37を通ってノズル15に流入する。
【0011】
この管路37の途中にピストンポンプ38が設けられ、アクチュエータ39の作動により該ピストンポンプ38が図中左方向へ動いて、管路37内の内容物24をノズル15へ圧送する。即ち、前記バルブ32を閉止してタンク31への逆流を防止した状態で、アクチュエータ39の作動にてピストンポンプ38を実線で示した位置から二点鎖線で示す位置まで移動することにより、管路37内の内容物24が押圧されてノズル15に充満する。
【0012】
図1及び図2に示すように、前記ノズル15の先端部16は先細りのテーパ状に形成され、このノズル15内に第1のロッド40を上下スライド自在に挿通するとともに、該第1のロッド40の先端部41を前記ノズルの先端部16に対応する角度のテーパ状に形成してある。そして、シリンダ19のボトム側ポート20またはロッド側ポート21の何れかへ空気圧若しくは油圧を導出することにより、シリンダ19内をピストン22が上下動して、ノズルの先端部16の内側面に第1のロッドの先端部41が当接・離反自在となり、前記ノズル15を開閉するための第1のバルブ41が構成されている。
【0013】
また、該第1のロッド40の内部には軸方向に通気孔43を貫通して設け、前記第1のロッドの先端部41に多数の小径の孔44,44…を開穿して、これらの孔44,44…を介して前記通気孔43と第1のロッドの先端部41の外側、即ち通気孔43とノズル15の外部とを連通させている。このように、小径の孔44を多数設けることにより、前記通気孔43内のエアまたは溶剤がノズルの先端部16から外部へ均一して吐出される。
【0014】
更に、前記通気孔43の先端部は先細りのテーパ状に形成され、この通気孔43内に第2のロッド45を上下スライド自在に挿通するとともに、該第2のロッド45の先端部46を前記通気孔43の先端部に対応する角度のテーパ状に形成してある。そして、シリンダ47のボトム側ポート48またはロッド側ポート49の何れかへ空気圧若しくは油圧を導出することにより、シリンダ47内をピストン50が上下動して、前記通気孔43の先端部内側面に第2のロッドの先端部46が当接・離反自在となり、前記通気孔43を開閉するための第2のバルブ51が構成されている。尚、第2のロッドの先端部46は膨拡されて段部52が設けられており、前記通気孔43に設けてある係止部53とこの段部52との間にスプリング54を介装して、前記第2のロッドの先端部46を下方へ押圧して通気孔43の先端部に圧接するように付勢している。
【0015】
例えば、前記シリンダ19のロッド側ポート21に空気圧若しくは油圧を導出すれば、前記ピストン22が上動して第1のロッド40が上昇し、図3に示すように、前記第1のロッドの先端部41がノズルの先端部16の内側面から離反して第1のバルブ42が開放状態となる。
【0016】
また、前記シリンダ47のロッド側ポート49に空気圧若しくは油圧を導出すれば、前記ピストン50が上動して第2のロッド45が上昇し、図4に示すように、前記第2のロッドの先端部46が通気孔43の内側面から離反して第2のバルブ51が開放状態となる。尚、55はエアまたは溶剤を貯留しているタンクであり、後述するように、ノズル15からチューブ10を離反する際に、該タンク55内のエアまたは溶剤を加圧して前記第2のバルブ51から吐出する。
【0017】
次に、前記チューブ10内へ内容物24を充填する方法について説明する。図1に示したように、先ず、キャップ12を下向きにしてチューブホルダ13にチューブ10を保持し、前記キャップ12が設けられた反対側の開口端部14にノズル15を挿入する。そして、図5に示すように、チューブ10の内部にノズル16が挿入された状態にて、前記シリンダ19内のピストン22を上動して第1のロッド40を上昇させれば、第1のロッドの先端部41がノズルの先端部16の内側面から離反して第1のバルブ42が開放状態となり、前記ピストンポンプ38によって圧送された前記内容物24が前記ノズルの先端部16から吐出される。そして、内容物24の吐出量に応じて前記チューブホルダ13を下降していくことにより、前記チューブ10から内容物が溢流することなく、チューブ10内に前記内容物24が充填される。
【0018】
そして、図6に示すように、前記チューブホルダ13を下降してチューブ10からノズル15を離反するが、このとき、内容物24が高粘度である場合、液切れが悪くてノズルの先端部16に液溜り25が生じたり、チューブ10の内部にも内容物24の盛り上がり26が生じることが多い。
【0019】
そこで、内容物24がクリーム、歯磨き等、通常の高粘性内容物の場合は、前記タンク55にエアを貯留しておき、図7に示すように、前記シリンダ47内のピストン50を上動して第2のロッド45を上昇させれば、第2のロッドの先端部46が通気孔43の内側面から離反して第2のバルブ51が開放状態となる。従って、前記タンク55に貯留されているエアが加圧されて通気孔43内を圧送され、前記第1のロッドの先端部41に開穿された多数の小孔44,44…からエアが吐出されて、ノズルの先端部16に付着した液溜り25をチューブ10内に吹き下ろすとともに、チューブ10内に生じた盛り上がり26を平滑にすることができる。
【0020】
一方、図8に示すように、内容物24が接着剤等の比較的に低粘性内容物の場合は、ノズルの先端部16の液溜り25とチューブ10の内部の盛り上がり26との間に糸をひき、糸状若しくは髭状の残留物28が発生する。しかし、前述したエアを吐出する方法では、却って残留物28が飛散してしまうため、エア吹きは適さない。
【0021】
そこで、前記タンク55に接着剤の溶剤を貯留しておき、図7で説明したのと同様に、前記シリンダ47内のピストン50を上動して第2のロッド45を上昇させれば、第2のロッドの先端部46が通気孔43の内側面から離反して第2のバルブ51が開放状態となる。従って、前記タンク55に貯留されている溶剤がが加圧されて通気孔43内を圧送され、前記第1のロッドの先端部41に開穿された多数の小孔44,44…から溶剤が吐出される。このため、ノズルの先端部16に付着した液溜り25及び糸状の残留物28の付着力が弱まり、これら液溜り25及び糸状の残留物28がノズルの先端部16から離反してチューブ10内に落下する。
【0022】
尚、前記タンク55内に貯留された溶剤は前記通気孔43内でエアにより一定圧に加圧されている。そして、前記シリンダ47内のピストン50の上動時間を制御することにより、前記第2のバルブ51が所定時間だけ開放され、そのときに、前記通気孔43から所定量(好ましくは1滴乃至2滴ぐらい)の溶剤が吐出されるようにしてある。
【0023】
斯くして、内容物24がクリーム、歯磨き等、通常の高粘性内容物、並びに、接着剤等の低粘性内容物の何れの場合であっても、前記第2のロッド45を上昇して第2のバルブ51を開放状態にし、前記第1のロッドの先端部41に開穿された多数の小孔44,44…からエアまたは溶剤を吐出すれば、ノズルの先端部16に付着した液溜り25や糸状若しくは髭状の残留物28が離反し、且つ、チューブ10内に生じた盛り上がり26が解消される。
【0024】
従って、図9に示すように、次工程でチューブ10の開口された端部14を加熱軟化溶融後にクランプシールするに際し、クランパ27にて該端部14を挟圧するのに伴って内容物24の最上面が上昇したとしても、内容物24がチューブの端部14に挟まることはなく、シール不良を起こす虞はない。
【0025】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、柔軟性円筒チューブ内へ内容物を充填するノズル内に第1のロッドを挿通して第1のバルブを形成し、さらに、該第1のロッド内に通気孔を設けてこの通気孔内に第2のロッドを挿通して第2のバルブを形成してある。従って、第1のバルブを開放すれば前記内容物をチューブ内へ充填することができ、充填直後に第2のバルブを開放すれば、エアまたは接着剤の溶剤が吐出して液溜りを吹き下ろすことができる。
又、内容物が貯留されたタンク下部に設けられた先端がテーパ状の開閉バルブを介して管路の途中に設けられたピストンポンプによって上記ノズルに内容物が圧送される構成としてあるから、管路の内容物をピストンポンプでノズルへ圧送するに当たり、上記開閉バルブを閉止することにより内容物のタンクへの逆流を防止することができる。
更に、上記柔軟性円筒チューブの内容物充填装置は、上記第2のロッドの先端部は膨拡されて段部が設けられており、前記通気孔に設けてある係止部とこの段部との間にスプリングを介装して、前記第2のロッドの先端部を下方へ押圧して前記通気孔の先端内側部に圧接してなり、更に、前記第1のロッドの先端部に多数の小径の孔を開穿して前記通気孔と該第1のロッドの先端部の外側とを連通させたので、簡単な構成で、第2のロッドを通気孔先端に常時付勢させることができ、且つ、前記通気孔内のエアまたは接着剤の溶剤をノズル先端から外部へ均一して吐出することができる。
【0028】
請求項2記載の発明は、前記チューブ内へ内容物を充填してノズルとチューブを離反する際に、上記通気孔から接着剤の溶剤を吐出することにより、接着剤等の内容物の場合に、ノズルの先端部の液溜りとチューブ内の盛り上がりとの間に生じる糸状若しくは髭状残留物をなくすことができる。
又、上記第1のロッドの先端部に開穿された多数の小径の孔を介して接着剤の溶剤をノズル先端から外部に吐出するので、通気孔内の接着剤の溶剤を上記多数の小径の孔を通じて外部に均一して吐出することができ、前記糸状若しくは髭状残留物をより有効に除去することができる。
【0029】
請求項2記載の発明は、上記接着剤の溶剤は上記通気孔内でエアにより一定圧に加圧され、上記第2のバルブを開放したときに、上記通気孔から所定量の溶剤が吐出されるようにしたので、上記の効果に加えて、接着剤の溶剤の吐出量が所定量に制御されて、確実に糸状若しくは髭状残留物をなくすことができる。
即ち、この発明は、上記第1のロッドの先端部に開穿された多数の小径の孔を介して吹き込み接着剤の溶剤をノズル先端から外部に吐出することに加えて、上記接着剤の溶剤は上記通気孔内でエアにより一定圧に加圧されるので、上記糸状若しくは髭状残留物をより確実になくすことができる。
【0030】
斯くして、内容物を充填した後チューブを加熱軟化溶融後にクランプシールをするに際して、内容物がチューブの端部に挟まってシール不良を起こす虞が解消され、チューブ端部のクランプ作業を円滑且つ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、ノズルをチューブに挿入した状態の充填装置の縦断正面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、(a)第1のバルブ及び第2のバルブの両方が閉じ状態であるときのノズル先端部の縦断正面図、(b)同底面図。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、第1のバルブが開放状態であるときのノズル先端部の縦断正面図。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、第2のバルブが開放状態であるときのノズル先端部の縦断正面図。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、ノズルからチューブに内容物を充填している状態の充填装置の縦断正面図。
【図6】本発明の一実施の形態を示し、ノズルをチューブから離反したときに液溜りが生じた状態の充填装置の縦断正面図。
【図7】本発明の一実施の形態を示し、ノズルの通気孔からエアを吐出した状態の充填装置の縦断正面図。
【図8】本発明の一実施の形態を示し、ノズルをチューブから離反したときに糸状の残留物が発生した状態の充填装置の縦断正面図。
【図9】本発明の一実施の形態を示し、(a)乃至(c)はチューブの端部を加熱軟化溶融後にクランプシールする工程を示す縦断正面図。
【図10】一般的な柔軟性円筒チューブを示し、(a)正面図、(b)側面図。
【図11】従来技術を示し、ノズルをチューブに挿入した状態の充填装置の縦断正面図。
【図12】従来技術を示し、ノズルからチューブに内容物を充填している状態の充填装置の縦断正面図。
【図13】従来技術を示し、ノズルをチューブから離反した状態の充填装置の縦断正面図。
【図14】従来技術を示し、(a)乃至(c)はチューブの端部を加熱軟化溶融後にクランプシールする工程を示す縦断正面図。
【符号の説明】
10 チューブ
11 出口
12 キャップ
14 端部
15 ノズル
24 内容物
25 液溜り
26 盛り上がり
28 糸状の残留物
30 充填装置
40 第1のロッド
41 第1のロッドの先端部
42 第1のバルブ
43 通気孔
45 第2のロッド
46 第2のロッドの先端部
51 第2のバルブ
Claims (2)
- 柔軟性円筒チューブのキャップが設けられた反対側の開口された端部にノズルを挿入し、該ノズルの先端部に開閉自在に設けられたバルブを開放し、該ノズルから前記円筒チューブ内へ内容物を充填する充填装置であって、前記ノズルの先端内側部を先細りのテーパ状に形成するとともに、前記ノズル内に第1のロッドを上下スライド自在に挿通し且つ該第1のロッドの先端部を前記ノズルの先端内側部に対応させてテーパ状に形成し、該第1のロッドの先端部をノズルの先端内側部に接離させて前記ノズルを開閉する第1のバルブを構成し、更に、該第1のロッドの軸方向に通気孔を貫通して設け、この通気孔の先端内側部を先細りのテーパ状に形成するとともに、この通気孔内に第2のロッドを上下スライド自在に挿通し且つ該第2のロッドの先端部を前記通気孔の先端部内側部に対応させてテーパ状に形成し、該第2のロッドの先端部をノズルの先端内側部に接離させて前記通気孔を開閉する第2のバルブを構成した柔軟性円筒チューブの内容物充填装置に於いて、
上記内容物が貯留されたタンク下部に設けられた先端がテーパ状の開閉バルブを介して管路の途中に設けられたピストンポンプによって上記ノズルに内容物が圧送される構成となし、且つ、上記通気孔内にエアまたは接着剤の溶剤を貯留するタンクからエアまたは接着剤の溶剤を加圧圧送するとともに、上記第2のロッドの先端部は膨拡されて段部が設けられており、上記通気孔に設けてある係止部と該段部との間にスプリングを介装して、前記第2のロッドの先端部を下方へ押圧して前記通気孔の先端内側部に圧接してなり、更に、上記第1のロッドの先端部に多数の小径の孔を開穿して前記通気孔と該第1のロッドの先端部の外側とを連通させてエアまたは接着剤の溶剤を該多数の小径の孔から吐出される構成としてなることを特徴とする柔軟性円筒チューブの内容物充填装置。 - 上記第1のバルブを開放して、上記ノズルの先端部から円筒チューブ内へ内容物を充填した後にノズルと円筒チューブとを離反する際に、上記第2バルブを開放して、上記通気孔から接着剤の溶剤を吐出して円筒チューブ内に吹き込むことにより、ノズルの先端部に付着した液溜りを円筒チューブ内に吹き下ろすとともに、円筒チューブ内に充填された内容物の表面の突起を平滑にするようにした請求項1記載の柔軟性円筒チューブの内容物充填装置を使用する内容物充填方法であって、
上記通気孔から接着剤の溶剤を吐出して円筒チューブ内に吹き込むに当たり、前記接着剤の溶剤は前記通気孔内でエアにより一定圧に加圧され、上記第2のバルブを開放したときに、上記第1のロッドの先端部に開穿された多数の小径の孔を介してノズル先端から接着剤の溶剤を外部に吐出することを特徴とする柔軟性円筒チューブの内容物充填方法。
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