JP3706816B2 - 柄付き編地およびその編成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、編機によって作成される柄付き編地およびその編成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、編機によって柄を作成する場合、編成する編針/編成しない編針を1本毎に選ぶ選針制御によって、色糸を編地表面に出す/出さないといった組み合わせにより表されるジャガード組織が代表的であった。その応用である、インターシア編み、パイル編み、あるいは、両面生地組織についても、結束箇所(タック)を変更することにより、メッシュ柄やアイレット柄などが作成されてきた。
一方で、シングルジャージ編機やダブルジャージ編機のように選針機能を有しないものでも、2色の糸の配置の組み合わせによりボーダー(横縞)柄を作成してきた。また、2色の糸あるいは2種の糸を同一フィーダに供給し、生地表側と生地裏側に異なる色や糸を表現するプレーティング組織により柄を作成することも知られている。
そして、意匠撚糸やスラブヤーンなどのように、1本の糸自体に色差や番手差を有する原糸を使用した場合には、通常の平編みやリブ編みであっても色差や番手差のある編地が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記したジャガード組織、インターシア編み、パイル編み、あるいは、両面生地組織などの場合、選針制御用のアクチュエータ装置に加え、各フィーダ数に対応する数のヤーンストレージフィーダなどの装置が必要となる。そのため、設備コストが嵩み、制御も複雑になるという課題があった。
なかでも、ジャガード組織は、色糸を編地のニードルループ面に露出させる/露出させないといった制御により柄を作成するので、色糸の露出の如何に関わらず各編目のループ長はほぼ一定であり、色糸が露出する部分の境目がはっきりと際立つため、模様がシンプルすぎて面白味に欠ける。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素な構成により、平易な柄から特異な柄に至るまで容易に形成される柄付き編地およびその編成方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る柄付き編地は、色、染色性、または光沢性の異なる複数種類の編糸を個別の糸ガイドからそれぞれに対応する編針に個別に給糸して前後のコースで形成された各編糸のループの連鎖によりウェールを成した編地であって、前記複数種類の編糸のうち1種類以上の編糸の給糸張力を編成コース内の所望の編成領域で2以上の段階をもたせて変更して当該1種類以上の編糸の各ループ長を段階的に変化させることにより前記給糸張力が変更された編糸と前後するコースの編糸が編地表面に現れる割合を段階的に変化させ当該編成領域における編地の濃淡、色調、または光沢の2以上の諧調をもった変化で形成された柄を有するものである。
【0006】
そして、本発明に係る編成方法は、色、染色性、または光沢性の異なる複数種類の編糸を個別の糸ガイドからそれぞれに対応する編針に個別に給糸して前後のコースで形成された各編糸のループをウェール方向に連鎖させて成る編地の編成方法であって、前記複数種類の編糸に対して個々に配備された張力変動装置を用いて前記複数種類の編糸のうち1種類以上の編糸の給糸張力を編成コース内の柄の編成領域で2以上の段階をもたせて変更して当該1種類以上の編糸の各ループ長を前記柄の編成領域で段階的に変化させることにより、前記給糸張力が変更された編糸と前後するコースの編糸が編地表面に現れる割合を段階的に変化させ当該編成領域における編地の濃淡、色調、または光沢の2以上の諧調をもった変化で形成された柄を得るものである。
【0007】
更に、複数種類の編糸を用いる編成方法において、給糸張力が変更される編糸として、伸縮性を有する糸を用いるものである。
前記の伸縮性を有する糸としては特に限定されないが、例えばコアスパンヤーン(CSY)やフィラメントツイステッドヤーン(FTY)などのようなウレタン芯を有するストレッチヤーン、あるいは、ウーリーナイロン糸、ウーリーエステル糸などが挙げられる。
【0008】
本発明において「柄」は、編地表面の粗密の変化、編地表面の色調や光沢または質感の変化、または、編地表面において連続するループの幾何学的な変化などにより生じる。上記した粗密の変化は、同一編地表面中で部位によってループ長(ループの大きさ)が変化することにより現れる。色調や光沢または質感の変化は、複数種類の編糸を用い糸種ごとにループ長を変化させることによって、それぞれの糸が編地表面に現われる割合が変化することによって生じる。連続するループの幾何学的な変化は、コース方向に連続するループが、ループ長が変化することによって例えば直線的ではなくウエーブ調に並ぶなどにより生じる。更に、粗密による光の透過量の変化も柄の効果を与える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る柄付き編地を編成する編機の要部を示し張力変動装置を含む概略構成図、図2は前記編機に設けられた張力変動装置の側面図、図3は前記張力変動装置の正面図である。
各図において、この実施形態に用いる編機1は、例えば編糸Yを糸コーン6からいったん編機上部へ引き上げたのち、糸ガイド5を通過させ、フィーダ4を経て編針3に導くように構成されている。ここでは、編機1として、シリンダ2の周りに多数の編針3,3,3,・・・が配備され、これらの編針3に編糸Yを個別に給糸するように、個々の編針3に対応して糸コーン6、糸ガイド5、フィーダ4の組が複数組設けられた汎用公知の丸編機を例示してある。
【0010】
この編機1は、糸ガイド5から編針3に供給される編糸Y(後述する図4の編機1では、一方の編糸Ya)の給糸張力を編地編成中に変動させる張力変動装置30を備えている。この張力変動装置30は、給糸される編糸Y(図4ではYa)と摺接して編糸Y(Ya)に張力を与える張力付与機構7と、張力付与機構7を駆動するモータ10と、モータ10を駆動制御する制御装置12およびドライバ13とから、主として構成されている。
【0011】
制御装置12は、張力付与機構7の制御動作を演算し指令信号を出力するシーケンサ15や、後述するカウンタnやカウンタmといった設定データを読み書き可能に格納するメモリ16などを有している。シーケンサ15のデータ入力側には、所定の編成開始位置を検出する位置検出センサ11や、キーボードなどに代表される外部入力装置14が接続されている。シーケンサ15のデータ出力側はドライバ13と接続されている。ドライバ13はモータ10に駆動電流を与えてモータ10の駆動軸25を矢印U(図3参照)のように正逆転させる。
【0012】
前記の張力付与機構7は、糸ガイド5からフィーダ4に至る編糸Y(図4ではYa)の走行経路に配備されている。この張力付与機構7は、適宜の間隔で基盤17上に固定部材26を介して立設された4本の固定側櫛状ロッド9,9,9,9と、固定側櫛状ロッド9,9,9,9間にそれぞれ入り込むように揺動する4本の可動側櫛状ロッド8,8,8,8とを備えている。前記の可動側櫛状ロッド8,8,8,8はそれぞれの根元部が揺動台19に固設されている。揺動台19は、基盤17上に固設された脚台18の両端に枢支軸20,20を介して揺動自由に枢支され、これによって可動側櫛状ロッド8,8,8,8が固定側櫛状ロッド9,9,9,9に対し近接離間(図中W方向)する構成となっている。前記のモータ10は基盤17の下面に取付けられており、例えばサーボモータやステッピングモータを用いるのが高精度の張力制御を行ううえで好ましいが、ソレノイドアクチュエータなどでも代用できる。
【0013】
揺動台19には基盤17の下方まで延在する連結杆21が付設されている。一方、モータ10の駆動軸25にレバー24が固着され、レバー24の前面に軸23が突設されている。この軸23は連結杆21の下部に穿設された縦長の軸挿通孔22に移動自在で挿通される。これにより、可動側櫛状ロッド8,8,8,8と駆動軸25とが駆動連結される。
【0014】
一方、種類の異なる2種類の編糸Ya,Ybを用いる場合は、図4に示す編機1が使用される。この編機1では、少なくとも、それぞれの編糸につき1口ずつ合計2口のフィーダ4,4が用いられる。編糸Yaは、既述した編糸Yと同様、コーン6、糸ガイド5、張力付与機構7、フィーダ4を経て編針3に給糸される。編糸Ybは、編糸Yaとは別個の、コーン6、糸ガイド5、フィーダ4を経て別の編針3へ給糸されるようになっている。
【0015】
引続き、上記構成の編機1による柄付き編地の編成方法を、図5から図8を主に用いて説明する。
ここでは、チェック柄の編地Eを1本(図4では2本)の編糸Y(図4ではYaおよびYb)で編成する例を示す。図中、nは柄ごとの編糸Y(図4ではYaまたはYb)のコース数を示し、ここでは1〜35である。mは1コース内における小ループ編地部分H(または所定編地部分L)の個数を示す。ここではm=1〜10であって、シリンダ2の1周分が10等分されることとなる。すなわち、小ループ編地部分Hと所定編地部分Lの組がコース方向(矢印Cの方向、すなわちシリンダ2の周方向である)に10組繰り返し編成される。尚、図4の編機1における1コース分は、2本の編糸Ya,Ybが共にシリンダ2を1周して編成される分である。
【0016】
まず、位置検出センサ11が編成開始位置の編針3を検出して出力すると、制御装置12のシーケンサ15は編成開始位置の検出を示す信号PSを受信する(ステップS1)。そこで、シーケンサ15はメモリ16のカウンタnを1から1つインクリメントして書き換える(ステップS2)。この時点でカウンタnは35に達していないから(ステップS3のN)、処理手順はステップS4に進む。処理初期において編成すべき柄モードは例えば柄Aに設定されているので(ステップS4のA)、ステップS5で信号Aがドライバ13に出力される。これによって、ドライバ13がモータ10を駆動させ、張力付与機構7の可動側櫛状ロッド8を固定側櫛状ロッド9内に入り込ませる。尚、信号Aおよび後述の信号Bは継続的でなく瞬時の信号である。
【0017】
信号Aの出力により可動側櫛状ロッド8が揺動して固定側櫛状ロッド9間に入り込むと、可動側櫛状ロッド8および固定側櫛状ロッド9に対する編糸Y(図4ではYa)(図7中の下段の編糸Y1(図13では小ループ編地部分HaにおけるYa1))の摩擦力が高くなって、編針3に供給される編糸Y(Ya)の張力が大きくなる。すると、信号Aの出力からしばらくして小さなループ長r(図7参照)の編目が編成され、密組織の小ループ編地部分Hが形成される。小ループ編地部分Hの編み始め部分と編み終わり部分は編目の粗密感や色の濃淡が徐々に変化していくグラデーション部分g(図8参照)となっている。
可動側櫛状ロッド8は信号Aによりいったん固定側櫛状ロッド9内に入り込んだのち、入り込み方向とは逆の方向に自動的に戻される。これにより、編糸Yの給糸張力が低くなり編目が通常のループ長R(図7参照)に戻って、粗組織の所定編地部分Lが形成される。
【0018】
そして、シーケンサ15はカウンタmを1から1つインクリメントして書き換える(ステップS6)。この時点でカウンタmは10に達していないから(ステップS7のN)、処理手順はステップS8に進み、次の信号出力までの時間Tの経過を待つ。当該時間Tが経過すると(ステップS8のY)、処理手順はステップS5に戻り、先ほどのステップS5〜S7の処理が残り9回分繰り返される。
このように1コース分が編成されてカウンタmが10に達すると(ステップS7のY)、カウンタmが1にリセットされ(ステップS9)、処理手順はステップS1に戻る。かかるステップS1〜S9の処理はカウンタnが35になるまで繰り返される。これにより、35コース分の編糸Y1〜Yn(n=1〜35)による編地Eが編成され、小ループ編地部分Hから始まって小ループ編地部分H,所定編地部分Lがコース方向(矢印C方向)に交互に編成された柄A(図6参照)が形成される。
尚、2種類の編糸Ya,Ybを用いて編成する場合は、図13のように、70コース分(YaとYbがそれぞれ35コース分)の編糸Ya1〜Ybn(n=1〜35))による編地E9が編成され、所定編地部分L2から始まって所定編地部分L2、小ループ編地部分Haがコース方向(矢印C方向)に交互に編成された柄が形成される。
【0019】
上述のようにしてカウンタnが35に達すると(ステップS3のY)、編成すべき柄モードが柄Aから柄B(図6参照)に切り換えられ(ステップS15)、カウンタnが1にリセットされる(ステップS16)。
編成すべき柄モードは柄Bであるので(ステップS4のB)、信号出力までの時間T/2(先述した信号A〜A間の時間Tの半分)が経過するまで待機する(ステップS10のN)。当該時間T/2が経過すると(ステップS10のY)、ステップS11で信号Bがドライバ13に出力される。すると、信号Aの場合と同様に、ドライバ13がモータ10を駆動させ、張力付与機構7の可動側櫛状ロッド8を固定側櫛状ロッド9内に入り込ませる。これによって、編糸Y(図4ではYa)の摩擦力が高くなり、小さなループ長rの小ループ編地部分Hが形成される。
【0020】
そして、シーケンサ15はカウンタmを1から1つインクリメントして書き換える(ステップS12)。この時点でカウンタmは10に達していないから(ステップS13のN)、処理手順はステップS14に進み、次の信号出力までの時間Tの経過を待つ。当該時間Tが経過すると(ステップS14のY)、処理手順はステップS11に戻り、ステップS11〜S13の処理が、残り9回分繰り返される。
このようにしてカウンタmが10に達すると(ステップS13のY)、カウンタmが1にリセットされ(ステップS9)、処理手順はステップS1に戻される。かかるステップS1〜S4、S10〜S14、S9の処理はカウンタnが35になるまで繰り返される。これにより、35コース分の編糸Y1〜Yn(図13では70コース分の編糸Ya1〜Ybn)(n=1〜35)による編地が編成され、所定編地部分Lから始まって所定編地部分L,小ループ編地部分Hがコース方向(矢印C方向)に交互に編成された柄Bが形成される。尚、柄Bにおいて2種類の編糸Ya,Ybを用いて編成する場合も、図13のように編糸Ya1〜Ybn(n=1〜35)による編地E9が編成される。
【0021】
カウンタnが35に達すると(ステップS3のY)、編成すべき柄モードが柄Bから再び柄Aに切り換えられ(ステップS15)、カウンタnが1にリセットされる(ステップS16)。引続き、これまでに述べた全体の処理手順が繰り返される。
上述した柄Bにおける小ループ編地部分Hは、柄Aにおける所定編地部分Lのコース方向(矢印C方向)と直角の方向に隣り合って配置される。このようにして、柄Aと柄Bとからなるチェック柄の編地Eが得られる。
【0022】
以上述べたように、この実施形態による柄付き編地Eは、編糸のループ長が異なる緊張の部分(H)と緩和な部分(L)が意図的に配置され、それらの組み合わせにより密度変化による柄模様を有するものである。この編地Eの編成方法は、ジャガード機能を有しない平編み生地編成用の編機と通常の糸を用いて、供給する糸に張力付加を行う/行わないといった簡素な制御構成による。かかる編成方法において、色柄でなく、ループ長差の結果として凹凸表面や異なる質感の編地を作成するのであれば、最低1本の糸による編成ですむ。また、色糸使用による凹凸色柄を作成する場合は、色糸を含む最低2本の糸による編成でよい。これらの場合、通常の平編みを行うカムポジションのままですみ、各糸毎のカム調整は不要である。また、色柄を表わしたい編地箇所に各色糸を編成するための選針装置も必要でなくなる。
【0023】
加えて、編地Eにおける小ループ編地部分Hと所定編地部分Lの境目はぼんやりとしたグラデーション部分gとなっており、全く新規な柄模様を呈する。殊に、ループ長差により色糸を編地表面に多く露出させる/露出させないの組み合わせによる色柄表現をした場合は、色糸多露出部分と色糸少露出部分の境目におけるグラデーションが見た目に顕著となり美しい。
更に、この実施形態では、1コース内で大小ループの編目部分が一定のピッチで存在し、それが数十コース連続して形成されている。結果として、緊張の部分と緩和な部分がコース方向に沿って繰り返し配置されるため、プレインシングルジャージ組織であるにも関わらず、表面にいくぶん凹凸を有する趣のある編地が得られた。
【0024】
そして、この実施形態の編成方法は、制御プログラムに用いるカウンタn、カウンタm、柄モード切り換え、信号A、Bの出力タイミングなどを設定変更したり、プログラムの一部を適宜変更することにより、様々な柄の編地を編成することができる。
例えば、図9に示すように、ストライプ柄の編地E2(同図(a))、空隙チェック柄の編地E3(同図(b))、菱形チェック柄の編地E4(同図(c))、スパイラル柄の編地E5(同図(d))、梨地状のランダム柄の編地E6(同図(e))、ランダムボーダー柄E7の編地(同図(f))、ボーダー柄の編地E8(同図(g))が編成例である。図9(a)〜(g)に示した柄付き編地E2〜E8中のハッチング部分や太線部分は小ループ編地部分を表している。尚、図9(e)のような梨地状のランダム柄の編地E6は、そのままでは柄として面白味に欠ける。特に、1種類の編糸だけでシングル丸編機などにより編成した場合は、柄を確認しづらいことがある。かかる場合に複数種類の編糸を使用すれば、趣があって輪郭もはっきりした柄が得られる。
【0025】
以下、本発明の実施例をいくつか示す。
[実施例1]
樋口社製シングルジャージ編機(20ゲージ、1,500針、24インチ)を使用し、アイロテープを用いた積極給糸下で、第1のフィーダに<1>未染色綿糸(第1のフィーダに給糸される編糸には<1>を付している。以下同じ)を用いるとともに、第2のフィーダに<1>と同種の糸である<2>未染色綿糸(第2のフィーダに給糸される編糸には<2>を付している。以下同じ)を用いた生地編成とする。そこで、モータ10駆動による張力付与機構7の作用によって、<1>の編糸に給糸張力を加える/加えないの2段階制御を行うことにより、異密度組織のチェック柄を作成した。この場合、図10に示した編地E1のように、所定編地部分L1の間に小ループ編地部分H1が飛石状に配置されている。
【0026】
続く、実施例2から実施例6までと実施例11は、図4に示したと同様の編機を用いて、複数のフィーダにそれぞれ異なる種類の編糸を給糸する例を示している。また、実施例7から実施例10までと実施例12は、複数のフィーダにそれぞれ異なる種類の編糸を給糸する例はもとより、同じ種類の編糸を給糸する例(実施例1)も含んでいる。
【0027】
[実施例2]
実施例1における<1>未染色綿糸と<2>未染色綿糸の替わりに、<1>未染色綿糸と<2>染色綿糸を用いたこと以外は実施例1と同様にして編成した。これにより、異密度組織のチェック色柄を有する編地E1が得られた。この場合、小ループ編地部分H1は<1>未染色綿糸が小ループに絞られて<2>染色綿糸が編地表面に浮き出るため、所定編地部分L1よりも色濃く現れた。また、小ループ編地部分H1と所定編地部分L1の境目のグラデーション部分g,gもくっきりと現れて特異な柄を呈した。
【0028】
図11に、前記の所定編地部分L1(同図(a))と小ループ編地部分H1(同図(b))を拡大して撮影した写真を示す。これらの写真を観察すると、所定編地部分L1よりも小ループ編地部分H1の方が見た目に編糸Ya(上記<1>の糸)の占める面積が少なくなっており、色付きの編糸Yb(上記<2>の糸)が色濃く現れていることが判る。
【0029】
[実施例3]
実施例1における<1>未染色綿糸と<2>未染色綿糸の替わりに、<1>未染色エステル糸と<2>未染色綿糸を用いたこと以外は実施例1と同様にして編成した。編成後の編地を反応染料で染めると、綿糸だけが染まりエステル糸は未染色のままである異密度組織のチェック柄を有する編地E1が得られた。このように、用いる糸の染色性の違いを利用して後染めする場合においても、先染めの実施例2と同様に色の濃さ、グラデーション部分g,gの特異性などの効果を有する。尚、上記のように編成した未染色編地を分散染料で後染めすると、エステル糸だけが染まり綿糸は未染色のままの編地E1が得られる。
【0030】
[実施例4]
実施例1における<1>未染色綿糸と<2>未染色綿糸の替わりに、<1>フィラメント未染色糸と<2>染色綿糸を用いたこと以外は実施例1と同様にして編成した。これにより、異密度組織のチェック色柄を有する編地が得られた。この場合、異形断面を有する<1>フィラメント未染色糸は<2>染色綿糸よりも糸表面に光沢があって質感が異なるため、得られた編地は糸が同一色の場合であっても質感の違いによる柄を呈する。
【0031】
[実施例5]
実施例1における<1>未染色綿糸と<2>未染色綿糸の替わりに、<1>フィラメントストレッチヤーン未染色糸と<2>染色綿糸を用いたこと以外は実施例1と同様にして編成した。これにより、異密度組織のチェック色柄を有する編地が得られた。
この場合、コース毎の張力付与時点を、ウェール方向について順次遅らせたり順次早めたりすることにより、図12のような菱形のチェック柄を有する編地E9が得られた。
【0032】
また、張力を付与する側の編糸Yaとして伸縮性のあるストレッチヤーンを用いたことにより、編地E9では、図13に示すように、強制的な張力付与により小さなループ長raで形成された小ループ編地部分Haと、張力変動を与えない通常給糸により通常サイズのループ長Rで形成された所定編地部分L2とが、コース方向(矢印C方向)とウェール方向(矢印D方向)とでそれぞれ交互に繰り返し配置されてチェック柄を成している。この場合、所定編地部分L2におけるループ長Rに対し小ループ編地部分Haにおける編糸Yaのループ長raは著しく小さくなっている。因みに、所定編地部分のループ長Rを同じ大きさにしたとすると、編糸Yaのループ長raは図7に示した小ループ編地部分Hのループ長rよりも小さい。その結果、菱柄輪郭のウェーブがいっそう大きくなり、柄のコントラストも顕著になった。
【0033】
ここで、図14に、編地E9の所定編地部分L2(同図(a))と小ループ編地部分Ha(同図(b))を拡大して撮影した写真を示す。これらの写真を観察すると、所定編地部分L2よりも小ループ編地部分Haの方が見た目に編糸Yaの占める面積が少なく、色付きの編糸Ybが色濃く現れていることが判る。また、所定編地部分L2と小ループ編地部分Haの色濃度差の方が、図11(a),(b)に示した所定編地部分L1と小ループ編地部分H1の色濃度差よりも差が大きいことが判る。
【0034】
[実施例6]
実施例1における<1>未染色綿糸と<2>未染色綿糸の替わりに、<1>フィラメントストレッチヤーン未染色糸と<2>フィラメントヤーン未染色糸を用いたこと以外は実施例1と同様にして編成した。これにより、異密度組織のチェック柄を有する編地が得られた。この場合も、実施例5と同様にコントラストが顕著になる効果が得られた。
【0035】
[実施例7]
実施例1〜6と同じ編糸の組合わせで、ドライバ13への信号AまたはBを制御装置12によってランダムに出力することにより、図9(e)に示したようなランダム柄の編地E6を得た。
【0036】
[実施例8]
実施例1〜6と同じ編糸の組合わせで、各コースごとに矢印C方向の同じ位置で信号AまたはBを出力することにより、図9(a)に示したようなストライプ(縦縞)柄の編地E2を得た。
【0037】
[実施例9]
実施例1〜8における積極給糸下を、消極給糸下とした以外は、実施例1〜8と同じ条件で編成して柄付き編地を得た。
【0038】
[実施例10]
実施例1〜9における<2>の編糸についても<1>の編糸とともに、張力変動装置30による張力変動を行う。この場合、<1>の編糸には実施例1〜9と同様、所定編地部分L1(図10参照)では張力変動装置30による張力付与を行わず、小ループ編地部分H1(図10参照)で張力付与を行う。一方、<2>の編糸は<1>の編糸とは逆に、L1の部位で張力付与を行い、H1の部位では張力付与を行わないようにする。
実施例1〜9におけるL1の部位では<1>の編糸と<2>の編糸が編地表面でほぼ同等の割合で現れていたが、この実施例10のような制御を行うことによって、L1の部位で<2>の編糸のループが小さくなり、編地表面に現れる<1>の編糸の割合が大きくなる。従って、H1の部位とL1の部位とで編地表面を占める<2>の編糸の割合の変化が実施例1〜9のときよりも大きくなり、結果として実施例1〜9よりもコントラストの顕著な編地が得られた。
【0039】
[実施例11]
実施例1で述べた編機を使用し、第1のフィーダに<1>赤色染色綿糸、第2のフィーダに<2>青色染色綿糸、および第3のフィーダに<3>黄色染色綿糸を用いた生地編成とする。<1>〜<3>の編糸全てに対して張力変動装置が個々に配備され、それぞれの張力変動装置は独立に制御が可能となっている。<1>の編糸のみに張力を付与すると、<1>のループ長が小さくなり編地表面に占める<1>の割合が小さくなる。したがって、<2>と<3>の中間色である緑色が編地表面に現われる。同様に、<2>と<3>についても1本だけに張力を付与した場合には残り2色の中間色が表現される。更に、3本の編糸のうち2本の編糸に張力を付与した場合は、残りの1色が顕著に現れて表現される。このように、2種類以上(ここでは3本)の編糸の給糸張力を個別に変動させるように構成し、更には張力を付与する個別のタイミングも例えばコンピュータなどで制御することによって、多様な色の柄模様が表現できる。
【0040】
[実施例12]
実施例1〜11において、張力を加える/加えないの2段階の制御ではなく、ステッピングモータなどをモータ10として用い、モータ10を多段階若しくは無段階に制御した。これによって、実施例1〜10では柄の濃淡に諧調を持たせることができた。また、実施例11では色調に諧調のある柄を有する編地が得られた。
【0041】
前記の実施例12により得た編地E10の写真を図15に示す。編地E10は、図12の小ループ編地部分Haと同様の菱形柄が形成されているが、当該菱形の柄全体はウェール方向(図13中の矢印D方向)に順に形成された小ループ編地部分H13,H12,H11からなっている。これらは小ループ編地部分H11、小ループ編地部分H12、小ループ編地部分H13の順に大きな張力が編糸Yaに付与されて形成されたものである。すなわち、小ループ編地部分H11、小ループ編地部分H12、小ループ編地部分H13は、その順に色が濃くなり諧調的に配置されている。小ループ編地部分H13は小ループ編地部分H12と比べると淡いが、所定編地部分L2よりはわずかながら濃い。
【0042】
尚、これまでに述べた実施形態および実施例では、所定編地部分の編成に用いた給糸張力よりも大きな給糸張力で小ループ編地部分を形成するようにしたが、本発明の柄付き編地の編成方法はそれに限定されるものでなく、例えば所定編地部分の編成に用いた給糸張力よりも小さくした給糸張力で大ループ編地部分を形成する場合も包含される。
また、上記した編地E,E1,E2〜E7,E9,E10は、同じコース内に小ループ編地部分と所定編地部分を有しているが、本発明方法はそれに限らない。例えば、コース全体を小ループ編地部分Hにして数10コース編成し、続いてコース全体を所定編地部分Lにして数10コース編成するといったようにしても構わない。これにより、図9(g)のようなボーダー柄の編地E8を得ることも可能である。
【0043】
そして、上記実施形態および実施例に示した糸種よりも多い種類(例えば、4種類以上)の糸を用いて柄付き編地を編成することも可能であり、その際は全部の編糸に対し張力変動装置による張力制御を個別に行うことにより、柄のバリエーションの向上化を図ることができる。また、張力制御を行う編糸と行わない編糸を混在させて編成することも可能である。
【0044】
本発明の張力付与機構としては例述した櫛状のものに限らず、例えばシンバル状円盤を2枚重ねたその間に編糸を通して給糸張力を調整する機構を採用してもよい。
また、本発明が適用される編機としては、既述の丸編機に限らず、例えば横編機でもよい。
そして、本発明は、先述した平編みのみならず、例えば両面編み、パイル編み、リブ編み、インターロック編み、その他に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る柄付き編地およびその編成方法は、色、染色性、または光沢性の異なる複数種類の編糸を用い、そのうち1種類以上の編糸の給糸張力を編成コース内の柄の編成領域で2以上の段階をもたせて変更して当該1種類以上の編糸の各ループ長を柄の編成領域で段階的に変化させるようにしたので、給糸張力が変更された編糸と前後するコースの編糸が編地表面に現れる割合が段階的に変化して、当該編成領域における編地の濃淡、色調、または光沢の2以上の諧調をもった変化で形成された柄を得ることができる。
【0046】
染色性の異なる複数種類の編糸を用いる場合は、編成後の工程で編地を染色することにより所望の色柄が得られる。
【0047】
複数種類の編糸として光沢性が異なる編糸を用いた場合は、光沢が変化した柄を有する編地を得ることができる。
【0048】
また、張力変動を2以上の段階をもたせて制御することにより、柄模様の濃度および色調に諧調を付与することができる。例えば、白と有彩色など二色の編糸を用いた場合には、柄の濃淡に諧調を持たせることができる。また、色調の異なる編糸を3種類以上用いた場合は濃淡および色調に諧調を付けることができ、多様なバリエーションの柄付き編地を編成し得る。
【0049】
種類の異なる複数の編糸のうち、張力を変動させて制御する編糸として伸縮性を有する糸、例えばストレッチヤーンなどを用いた場合は、伸縮性が小さい通常の編糸と比べてループ長の変化が大きくなり、柄のコントラストが顕著になる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る柄付き編地を編成する編機の要部を示し張力変動装置を含む概略構成図である。
【図2】 前記編機に設けられた張力変動装置の側面図である。
【図3】 前記張力変動装置の正面図である。
【図4】 本発明の別の実施形態に係る柄付き編地を編成する編機の概略構成図である。
【図5】 前記張力変動装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】 前記張力変動装置の制御動作を示すタイムチャートである。
【図7】 前記一実施形態の編機により編成された編地における編糸の状態説明図である。
【図8】 前記編地に形成された柄を示す説明図である。
【図9】 ループ長の異なる部分からなる種々の柄が形成された編地を示す概略図であって、(a)はストライプ柄の編地、(b)は空隙チェック柄の編地、(c)は菱形チェック柄の編地、(d)はスパイラル柄の編地、(e)はランダム柄の編地、(f)はランダムボーダー柄の編地、(g)はボーダー柄の編地をそれぞれ示している。
【図10】 別の柄を有する編地の例を示す説明図である。
【図11】 図10の編地を拡大して撮影したものであって、(a)は所定編地部分L1を写真で表した図、(b)は小ループ編地部分H1を写真で表した図である。
図である。
【図12】 前記別の実施形態の編機により編成された編地を写真で表した図である。
【図13】 前記別の実施形態の編機により編成された編地における編糸の状態説明図である。
【図14】 図12の編地を拡大して撮影したものであって、(a)は所定編地部分L2を写真で表した図、(b)は小ループ編地部分H2を写真で表した図である。
【図15】 前記別の実施形態の編機により給糸張力を段階的に変えて編成された編地を写真で表した図である。
【符号の説明】
1 編機
3 編針
4 フィーダ
5 糸ガイド
7 張力付与機構
8 可動側櫛状ロッド
9 固定側櫛状ロッド
10 モータ
12 制御装置
30 張力変動装置
C 矢印
D 矢印
E、E1〜E10 編地
H、H1、Ha、H11、H12、H13 小ループ編地部分
L、L1、L2 所定編地部分
R、r、ra ループ長
Y、Y1〜Yn、Ya〜Ya、Yb〜Yb、Ya1〜Yan、Yb1〜Ybn 編糸
Claims (3)
- 色、染色性、または光沢性の異なる複数種類の編糸を個別の糸ガイドからそれぞれに対応する編針に個別に給糸して前後のコースで形成された各編糸のループの連鎖によりウェールを成した編地であって、
前記複数種類の編糸のうち1種類以上の編糸の給糸張力を編成コース内の所望の編成領域で2以上の段階をもたせて変更して当該1種類以上の編糸の各ループ長を段階的に変化させることにより前記給糸張力が変更された編糸と前後するコースの編糸が編地表面に現れる割合を段階的に変化させ当該編成領域における編地の濃淡、色調、または光沢の2以上の諧調をもった変化で形成された柄を有することを特徴とする柄付き編地。 - 色、染色性、または光沢性の異なる複数種類の編糸を個別の糸ガイドからそれぞれに対応する編針に個別に給糸して前後のコースで形成された各編糸のループをウェール方向に連鎖させて成る編地の編成方法であって、
前記複数種類の編糸に対して個々に配備された張力変動装置を用いて前記複数種類の編糸のうち1種類以上の編糸の給糸張力を編成コース内の柄の編成領域で2以上の段階をもたせて変更して当該1種類以上の編糸の各ループ長を前記柄の編成領域で段階的に変化させることにより、前記給糸張力が変更された編糸と前後するコースの編糸が編地表面に現れる割合を段階的に変化させ当該編成領域における編地の濃淡、色調、または光沢の2以上の諧調をもった変化で形成された柄を得るようにしたことを特徴とする柄付き編地の編成方法。 - 給糸張力が変更される編糸として、伸縮性を有する糸を用いる請求項2に記載の柄付き編地の編成方法。
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