JP3705334B2 - Wiring structure manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置やマイクロマシン装置などを構成している基板上に形成される配線構造の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置やマイクロマシン装置を製作するためには、周囲を絶縁膜で絶縁された配線構造を形成したり、多層構造の配線を実現することが必要である。その場合、配線切れなどの原因となる段差をなくすため、配線が接する絶縁膜の表面を平坦化する平坦化技術が必要である。従来、半導体装置、特に半導体集積回路装置の配線形成に用いられてきた平坦化技術に、化学的機械的研磨(CMP)法とエッチバック法がある。これらの技術を用いた半導体装置やマイクロマシン装置の配線構造の製造方法に関して図を参照して説明する。
【0003】
まず、図7を参照してCMP法の例を説明する。図7(a)に示すように、絶縁層302を有する半導体基板301上に配線材料303を堆積し、フォトリソグラフィーにより配線構造形成部上にレジストパタン304を形成する。次に、レジストパタン304をマスクとして配線材料303をエッチングし、その後レジストパタン304を除去することで、図7(b)に示す金属配線305を半導体基板301上に形成する。次に、図7(c)に示すように、半導体基板301と金属配線305を覆う絶縁膜306を堆積する。次に、絶縁膜306の凸になった部分をCMP法で削ることで、図7(d)に示す平坦化された絶縁膜306を得る。
【0004】
次に、図8を参照してエッチバック法の例を説明する。図8(a)〜(c)は、図7(a)〜(c)と同じであるので説明を省略する。次に、図8(d)に示すように、絶縁膜306上に新たにレジスト307を塗布して平らな表面を作る。次に、絶縁膜306とレジスト307のエッチング速度が同じになる条件で、プラズマエッチングを行い、図8(e)に示す平坦化された絶縁膜306を得る。
【0005】
また、前述した方法と露光技術を複合した平坦化方法も知られている。この平坦化方法について、図9を参照して説明する。図9(a)〜(c)は、図7(a)〜(c)と同じであるので説明を省略する。次に、絶縁膜306上に新たにフォトレジスト308を塗布し、図9(d)に示すように、フォトリソグラフィーにより凸状の部分だけフォトレジスト308が被覆しないようにパターニングする。次に、フォトレジスト308をマスクとして絶縁膜306をエッチングし、その後フォトレジスト308を除去することで、図9(e)に示す、残留突起309を有する絶縁膜306を得る。次に、この残留突起309をさらにエッチング若しくはCMP法で除去し、図9(f)に示す平坦化された絶縁膜306を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した方法では、絶縁膜を堆積する装置や平坦化するための装置などが必要であり、工程が複雑になることからコスト増やスループットの低下が避けられない。また、従来の平坦化技術で用いる絶縁膜は、その用途から膜厚1μm前後のものがほとんどであり、半導体センサやマイクロマシン装置などで必要とする数10μmの膜厚構造を実現することは困難である。このため、厚い絶縁膜形成が可能であり、平坦化も容易に実現できる方法が望まれていた。
本発明の目的は、半導体装置やマイクロマシン装置用の配線構造を低コストで容易に実現できる製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、この発明の配線構造の製造方法は、基板上に金属配線を形成する工程と、基板上に形成された金属配線の間に充填されかつ金属配線を覆うポジ型の感光性を有する有機材料からなる樹脂層を金属配線の厚みに第1の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、樹脂層の金属配線に重なりなおかつ金属配線の幅より狭い領域に第1の所定光量の紫外線を第1の所定時間照射することで樹脂層に潜像を形成する工程と、潜像を有する樹脂層を第1の所定条件で現像処理することで樹脂層の起伏を平坦化する工程と、現像処理された樹脂層を第1の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させて硬化する工程と、を備え、第1の所定条件での現像処理と第1の所定の温度での加熱処理により、樹脂層は平坦化されるとともに金属配線の表面が露出する厚さとなるように第1の所定の厚みが設定され、さらに、(a)樹脂層の上および露出した金属配線の上に金属配線と直接接触するように次層の金属配線を形成する工程と、(b)樹脂層の上にポジ型の感光性を有する有機材料からなる次層の樹脂層を次層の金属配線の厚みに第2の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、(c)次層の樹脂層の次層の金属配線に重なりなおかつ次層の金属配線の幅より狭い領域に第2の所定光量の紫外線を第2の所定時間照射することで次層の樹脂層に潜像を形成する工程と、(d)潜像を有する次層の樹脂層を第2の所定条件で現像処理することで次層の樹脂層の起伏を平坦化する工程と、(e)現像処理された次層の樹脂層を第2の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させ、硬化する工程とからなる次層を形成する(a)〜(e)の各工程を備え、第2の所定条件での現像処理と第2の所定の温度での加熱処理により、次層の樹脂層は平坦化されるとともに次層の金属配線の表面が露出する厚さとなるように第2の所定の厚みが設定され、次層を形成する(a)〜(e)の各工程を所定回数繰り返すようにしたものである。
【0008】
また、基板上に金属配線を形成する工程と、基板上に形成された金属配線の間に充填され、かつ金属配線を覆う、感光性を有する有機材料からなる樹脂層を金属配線の厚みに第1の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、樹脂層の第1の所定の領域に第1の所定光量の紫外線を第1の所定時間照射することで樹脂層に潜像を形成する工程と、潜像を有する樹脂層を第1の所定条件で現像処理することで樹脂層の起伏を平坦化する工程と、現像処理された樹脂層を第1の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させて硬化する工程と、を備え、第1の所定条件での現像処理と第1の所定の温度での加熱処理により、樹脂層は平坦化されるととともに金属配線の表面が露出する厚さとなるように第1の所定の厚みが設定され、さらに、(a)樹脂層の上および露出した金属配線の上に金属配線と直接接触するように次層の金属配線を形成する工程と、(b)樹脂層の上に感光性を有する有機材料からなる次層の樹脂層を次層の金属配線の厚みに第2の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、(c)次層の樹脂層の第2の所定の領域に第2の所定光量の紫外線を第2の所定時間照射することで次層の樹脂層に潜像を形成する工程と、(d)潜像を有する次層の樹脂層を第2の所定条件で現像処理することで次層の樹脂層の起伏を平坦化する工程と、(e)現像処理された次層の樹脂層を第2の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させ、硬化する工程とからなる次層を形成する(a)〜(e)の各工程を備え、第2の所定条件での現像処理と第2の所定の温度での加熱処理により、次層の樹脂層は平坦化されるとともに次層の金属配線の表面が露出する厚さとなるように第2の所定の厚みが設定され、次層を形成する(a)〜(e)の各工程を所定回数繰り返すことで所定層数の金属配線形成後に樹脂層および次層の樹脂層のすべてを除去する工程を備えるようにした。
この場合、樹脂層を除去する工程の一構成例は、樹脂層の除去に酸素プラズマを用いるようにした。
【0009】
また、配線構造の製造方法の一構成例は、樹脂層に光が照射されたところが現像処理で除去されやすくなるものを用いるようにした。
この場合、樹脂層にはポリイミド又はポリベンゾオキサゾール前駆体を基質とした樹脂を用いるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
はじめに、この発明の参考例について、図1と図2を用いて説明する。この参考例は、基板上の配線を覆う絶縁層の表面を平坦化するものである。
【0011】
まず、図1(a)に示すように、絶縁層102を有する基板101上に蒸着法を用いてクロムからなる金属膜103を0.1μm程度に薄く形成し、加えて、その金属膜103上に、金からなるシード膜104を蒸着法により0.1μm程度に薄く形成する。ここで、金属膜103は、基板101と配線材料膜又はシード膜104との密着性を向上させるために形成する。また、例えば、配線材料膜に使用する材料の拡散を阻止したり、他の元素の移動を阻止するためのバリア膜として用いる。なお、この金属膜103としては、使用する配線材料の種類によって、それぞれ最適のものを選択するようにすればよい。また、配線材料膜をメッキ法で形成する場合、用いる材料の組み合わせによっては、金属膜103をシード膜として用いることもできる。
【0012】
次に、図1(b)に示すように、シード膜104上にフォトレジスト105を5.0μm程度の厚さに塗布し、フォトリソグラフィーによりパターニングを行って配線構造形成部からフォトレジスト105を取り除き、シード膜104を露出させる。
次に、図1(c)に示すように、電解メッキ法により、露出したシード膜104上に金からなる配線材料膜を5.0μm程度の厚さに形成した後、フォトレジスト105を剥離して金属配線106を形成する。なお、配線材料膜は、金に限るものではなく、アルミや銅若しくは銀などを用いることもできる。また、メッキ法に限るものではなく、スパッタ法やCVD法、あるいは、流動法など他の成膜方法を用いるようにしてもよい。
【0013】
次に、図1(d)に示すように、不要なシード膜104と金属膜103をウェットエッチング処理で取り除く。シード膜104の除去に用いる処理液は、ヨウ素、ヨウ化アンモニウム、水、エタノールの混合液で、エッチング速度は毎分0.05μmである。金属膜103の除去に用いる処理液は、フェリシアン化カリ、NaOH、水の混合液で、エッチング速度は毎分0.1μmである。エッチング終了後、基板101を純水などで洗浄して処理液を洗い流し、乾燥させる。
【0014】
次に、図2(e)に示すように、配線構造を有する基板101上に、スピンコートなどによって感光性樹脂を8.0μmの厚さに塗布し、これをプリベークして溶剤を揮発させて乾燥させることで、感光性樹脂膜107を形成する。なお、当然であるが、この感光性樹脂膜107は絶縁性の材料であり、以降で示す感光性樹脂は、絶縁性を有しているものである。この感光性樹脂膜107を構成する感光性樹脂としては、ポリイミド,ポリアミド酸,ポリベンゾオキサゾール(PBO)などを基質としたベース樹脂に、ポジ型感光剤(ジアゾナフトキノン等)を付加したポジ型感光性樹脂を用いる。この場合、PBOをベース樹脂とするポジ型感光樹脂では、例えば、住友ベークライト株式会社製のCRC8300(商品名)を用いて、良好な結果が得られた。このCRC8300の場合、プリベークは120℃に加熱したホットプレートで4分間行う。
【0015】
次に、図2(f)に示すように、金属配線106よりも幅が狭く、光を透過するパターンを有するフォトマスク108を用い、このフォトマスク108を通して感光性樹脂膜107に紫外線109を露光し、金属配線106上の感光性樹脂膜107に潜像110を形成する。
【0016】
ここで、この露光工程を、より詳細に説明すると、まず、用いるフォトマスク108には、所望とする箇所に光透過部で構成された金属配線106よりも幅が狭いパタン108cが形成され、また、例えば周辺部には、マスクアライメントマークが形成されている。すなわち、このフォトマスク108は、合成石英などから構成された透明基板108aに、クロムなどの金属膜からなる遮光膜108bが形成され、その遮光膜108bの所定のところに上述した光透過部からなるパタン108cなどが形成されたものである。なお、ここでは、ポジ型の感光性樹脂を用いるようにしているため、フォトマスク108のパタン108cは光透過部で構成するようにした。これに対し、ネガ型の感光性樹脂を用いる場合は、例えば、合成石英などから構成された透明基板に、クロムなどの金属膜からなる遮光体でパタンを構成したマスクを用いるようにすればよい。
【0017】
露光に際しては、そのフォトマスク108のパタン形成面を感光性樹脂膜107形成面に対向して近設させる。このとき、基板101に形成されている基板アライメントマークと上述したマスクアライメントマークとの位置関係を所定の状態とすることで、基板101とフォトマスク108との相対位置関係を所定の状態とする。このことにより、フォトマスク108に形成されている金属配線106よりも幅が狭いパタンの位置が、金属配線106上の感光性樹脂膜107の位置に重なる。
以上の位置合わせを行った後、フォトマスク108のパタンが形成されていない面側より紫外線109を照射し、そのパタンを感光性樹脂膜107に転写することで、潜像110が形成される。その際、潜像110部分の感光性樹脂膜107が所定の露光量を受けるように紫外線出力と露光時間を決めておく。
【0018】
次に、現像処理を行う。現像処理は、現像液を用いて潜像110が形成された感光性樹脂膜107を除去する工程である。この場合、この参考例では、感光性樹脂膜107としてポジ型のCRC8300を用いているので、アルカリ水溶液の現像液を用いる。なお、現像液は用いる感光性樹脂それぞれに適合したものを用いるようにする。ここで、この参考例で用いた感光性樹脂膜の露光量に対する現像による膜減り量の関係を図3に示す。図3は、感光性樹脂膜の光感光特性を示す特性図であり、横軸が感光性樹脂膜の露光量で単位はmJ/cm2、縦軸が現像時間1分当たりの膜減り量で単位はμmである。同図によれば、露光量ゼロでも膜減り量が発生することから、未感光部分も現像液でエッチングされ、そのエッチング速度は毎分約1.2μmであることが分かる。さらに、感光した樹脂部分はより早くエッチングされ、そのエッチング速度は露光量によって変化することが分かる。よって、感光性樹脂膜107の起伏に合わせて露光量と現像条件を設定することにより、潜像部分と未感光部分の膜厚差とエッチング速度差がバランスして現像処理で平坦な形状が実現できる。
【0019】
次に硬化処理を行う。硬化処理は、ポジ型感光性樹脂をハードベークすることによって、樹脂を硬化させると共に、感光剤を除去する工程である。CRC8300の場合、窒素雰囲気下で、150℃で30分間ベークし、続けて310〜320℃で30分間ベークする。ここで、この参考例で用いた感光性樹脂膜の硬化処理における膜減り量の硬化温度依存性を図4に示す。同図において、横軸が感光性樹脂膜の硬化処理温度で単位は℃、縦軸が前述の硬化処理による膜減り量で単位はμmである。これから硬化処理により、膜減りすることが分かる。以上の特性を考慮し、感光性樹脂膜107の膜厚を決定することにより、現像処理と硬化処理を行って、図2(g)に示すように、平坦な絶縁層112を得ることができる。具体的には、最終的に未露光部分の膜厚が絶縁層112の厚さになるように、硬化処理での減少分と現像時の減少分を絶縁層112の厚さに加えた膜厚の感光性樹脂膜107を塗布形成する。この参考例では、2.0μm減少することを前提に塗布形成した。
【0020】
以上説明したように、感光性樹脂膜を用いることにより、容易に絶縁層の表面を平坦に加工できることが分かる。
なお、上記参考例では、ポジ型の感光性樹脂を用いるようにしたが、ポリイミドやベンゾシクロブテン(BCB)にネガ型感光剤を付加したネガ型感光性樹脂を用いるようにしてもよい。このように、ネガ型感光性樹脂を使用する場合には、前述したマスクのパタンの遮光部と透過部との関係を反転させればよい。この場合、マスクの遮光部のパタンは、金属配線よりも幅が広いパタンにする。
ただし、このネガ型の感光性樹脂を用いる方法は、配線上の感光性樹脂のエッチング速度を、例えば現像時間などの現像条件で制御する。このため、この方法と、前述した参考例のようにポジ型の感光性樹脂を用いる方法とを比較すると、エッチング速度の制御性は露光量と現像条件を組み合わせできるポジ型の感光性樹脂を用いる方が優れている。
【0021】
次に、この発明の実施の形態について、図5と図6を用いて説明する。
この実施の形態は、多層配線を基板上に形成するものである。ここでは、基板との間に空隙を有する2層配線を基板上に形成する場合を例にして説明する。ここで、絶縁層102を有する基板101上に1層目の金属配線106を形成する工程と、この金属配線106を覆う絶縁層112の表面を平坦化する工程は、前述の参考例で説明した図1(a)〜(d)及び図2(e)〜(f)と同じであるので、説明を省略する。この場合、前述の参考例と異なる点は、現像処理と硬化処理で1層目の金属配線106の表面が露出するように感光性樹脂膜107をエッチングすることである。金属配線106の表面を露出させる方法としては、最終的に感光性樹脂膜107の未露光部分の膜厚が金属配線106の厚さになるように、硬化処理での減少分と現像時の減少分を金属配線106の厚さに加えた膜厚の感光性樹脂膜107を塗布形成する方法を用いる。このようにして、図2(h)に示すような、絶縁層112が平坦化され、1層目の金属配線106の表面が露出した基板101を得る。
【0022】
次に、図5(a)に示すように、基板101の表面に蒸着法を用いてクロムからなる金属膜203を0.1μm程度に薄く形成し、加えて、その金属膜203上に、金からなるシード膜204を蒸着法により0.1μm程度に薄く形成する。
次に、図5(b)に示すように、シード膜204上にフォトレジスト205を5.0μm程度の厚さに塗布し、フォトリソグラフィーによりパターニングを行って配線構造形成部からフォトレジスト205を取り除き、シード膜204を露出させる。
【0023】
次に、図5(c)に示すように、電解メッキ法により、露出したシード膜204上に金からなる配線材料膜を5.0μm程度の厚さに形成した後、フォトレジスト205を剥離して2層目の金属配線206を形成する。
次に、図6(d)に示すように、不要なシード膜204と金属膜203を、この順にウェットエッチング処理で取り除く。シード膜204と金属膜203の除去に用いる処理液と処理方法は、前述の参考例で説明したものと同じであるので、説明を省略する。
次に、酸素プラズマを用いて絶縁層112を除去する。これにより、図6(e)に示すような、基板との間に空隙を有する2層配線が形成される。
なお、目的により、絶縁層112を除去せずに残してもよいことは言うまでもない。
【0024】
ところで、有機樹脂層を層間絶縁膜として用いると、膜の応力が小さくひび割れが生じにくいため、厚くすることが可能であり、有機樹脂層をスピンコートする場合でも、硬化後の厚さで1層を10μm以上に形成することが可能である。よって、この発明の方法によれば、メッキ法と感光性ポリイミドのような有機系絶縁膜を用いることにより金属配線や絶縁層の平坦化と厚膜化が可能である。これにより金属配線を梁などの構造体として使用することもでき、半導体センサやマイクロマシン装置の構造を容易に実現することができる。
また、この発明においては、ポジ型感光性樹脂の硬化処理の温度(250〜350℃程度)を配線形成プロセスの最高温度とすることが可能であるため、下地基板や下地配線(層間絶縁膜や配線金属)の種類に対する適用範囲が広いという効果がある。
【0025】
上記の実施の形態では、ポジ型感光樹脂内に潜像を形成する際にマスクと感光性樹脂を近接して配置し、1対1の倍率で露光する、いわゆる、密着(コンタクト)又は近接(ソフトコンタクト)露光法を用いたが、露光法に関しては、縮小投影露光法であってもよいことは言うまでもない。また、例えば、図1に示した基板101上の絶縁層102の有無は、この発明とは直接関わらない。すなわち、金属配線を電気配線として用いず、構造体として用いる場合、絶縁層102はなくてもよい。基板の種類や形状、あるいは集積回路等の搭載の有無に関してもこの発明とは直接関わらない。また、感光性樹脂の塗布は、スピンコートに限らず、均一な厚さに塗布できる方法であれば、スプレーコート法などほかの方法でもよい。また、マスクのパタンを適宜変更し、上述したこの発明による工程を繰り返すことによって、多層配線が容易に形成できる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の製造方法を用いると、従来の配線工程に比べて大幅に工程数と製造装置数を減らすことが可能なため、スループットの大幅な向上とコストダウンを図ることができる。また、有機樹脂膜を用いるために、10μm以上の厚さの配線を形成することもでき、半導体装置やマイクロマシン装置の構造を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例における配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図2】 図1に続く、この発明の参考例における配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図3】 この発明の参考例で用いるポジ型感光性樹脂の光感光特性を示す特性図である。
【図4】 この発明の参考例で用いるポジ型感光性樹脂の温度特性を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施の形態における配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図6】 図5に続く、この発明の実施の形態における配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図7】 従来のCMP法による配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図8】 従来のエッチバック法による配線構造の製造方法を示す説明図である。
【図9】 露光技術を複合した従来の平坦化方法による配線構造の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
101…基板、102,112…絶縁層、103,203…金属膜、104,204…シード膜、105,205…フォトレジスト、106,206…金属配線、107…感光性樹脂膜、108…フォトマスク、109…紫外線、110…潜像。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a wiring structure formed on a substrate constituting a semiconductor device, a micromachine device, or the like.
[0002]
[Prior art]
In order to manufacture a semiconductor device or a micromachine device, it is necessary to form a wiring structure whose periphery is insulated by an insulating film, or to realize a multilayered wiring. In that case, in order to eliminate the level difference that causes the wiring breakage or the like, a planarization technique for planarizing the surface of the insulating film with which the wiring contacts is necessary. Conventional planarization techniques that have been used to form wiring of semiconductor devices, particularly semiconductor integrated circuit devices, include a chemical mechanical polishing (CMP) method and an etch back method. A method of manufacturing a wiring structure of a semiconductor device or micromachine device using these techniques will be described with reference to the drawings.
[0003]
First, an example of the CMP method will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 7A, a
[0004]
Next, an example of the etch back method will be described with reference to FIG. Since FIGS. 8A to 8C are the same as FIGS. 7A to 7C, description thereof is omitted. Next, as shown in FIG. 8D, a
[0005]
Further, a planarization method that combines the above-described method and an exposure technique is also known. This planarization method will be described with reference to FIG. Since FIGS. 9A to 9C are the same as FIGS. 7A to 7C, description thereof will be omitted. Next, a photoresist 308 is newly applied on the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described method requires an apparatus for depositing an insulating film, an apparatus for flattening, and the like, and the process becomes complicated, so an increase in cost and a decrease in throughput are inevitable. In addition, most of the insulating films used in the conventional planarization technique have a film thickness of about 1 μm because of their use, and it is difficult to realize a film thickness structure of several tens of μm required for semiconductor sensors, micromachine devices, and the like. is there. Therefore, there has been a demand for a method that can form a thick insulating film and can easily realize flattening.
An object of the present invention is to provide a manufacturing method capable of easily realizing a wiring structure for a semiconductor device or a micromachine device at a low cost.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a method for manufacturing a wiring structure according to the present invention includes a step of forming a metal wiring on a substrate, and a positive type filling between the metal wiring formed on the substrate and covering the metal wiring. first forming a thickness obtained by adding a predetermined thickness, less than the width of the overlap and yet the metal wires to the metal wiring of the resin layer region of the resin layer made of a photosensitive organic material to thickness of metal wires to the first and forming a latent image on the resin layer with ultraviolet rays at a predetermined light intensity by irradiating the first predetermined time, the resin layer by developing the resin layer at a first predetermined condition with the latent image A step of flattening the undulations, and a step of heat-treating the developed resin layer to a first predetermined temperature so as to eliminate the photosensitivity and curing , and a development process under a first predetermined condition When the heat treatment at a first predetermined temperature, the resin layer is planarized First predetermined thickness is set such that the surface of the metal wiring becomes thick to expose with the further so as to contact (a) a metal wire directly over the top of the resin layer and the exposed metal wire A step of forming a metal wiring of the next layer; and (b) a second predetermined thickness that is the same as the thickness of the metal wiring of the next layer with the resin layer of the next layer made of an organic material having positive photosensitivity on the resin layer. (C) a second predetermined amount of ultraviolet light is applied to a region that overlaps the metal wiring of the next layer of the next resin layer and is narrower than the width of the metal wiring of the next layer ; A step of forming a latent image on the resin layer of the next layer by irradiating for a predetermined time; and (d) developing the resin layer of the next layer having the latent image under a second predetermined condition, planarizing undulations, (e) treatment heating the resin layer of the developing treated following layer to the second predetermined temperature In abolished the photosensitive by to form the next layer and a step of curing includes the steps of (a) ~ (e), the development process and the second predetermined temperature at a second predetermined condition By the heat treatment, the second predetermined thickness is set so that the resin layer of the next layer is flattened and the surface of the metal wiring of the next layer is exposed to form the next layer (a) to Each step (e) is repeated a predetermined number of times.
[0008]
In addition, a step of forming a metal wiring on the substrate and a resin layer made of a photosensitive organic material filled between the metal wiring formed on the substrate and covering the metal wiring are formed to a thickness of the metal wiring. Forming a latent image on the resin layer by irradiating the first predetermined region of the resin layer with a first predetermined amount of ultraviolet light for a first predetermined time; A step of developing the resin layer having a latent image under a first predetermined condition to flatten the undulation of the resin layer, and heat-treating the developed resin layer to a first predetermined temperature. The resin layer is flattened by the development process under the first predetermined condition and the heat treatment at the first predetermined temperature, and the metal wiring is cured. The first predetermined thickness is set so that the surface is exposed, and further, a) a step of forming a metal wiring of the next layer so as to be in direct contact with the metal wiring on the resin layer and on the exposed metal wiring; and (b) a step made of an organic material having photosensitivity on the resin layer. Forming a resin layer of a layer with a thickness obtained by adding a second predetermined thickness to the thickness of the metal wiring of the next layer; and (c) a second predetermined region in a second predetermined region of the resin layer of the next layer. A step of forming a latent image on the next resin layer by irradiating a light amount of ultraviolet rays for a second predetermined time; and (d) developing the next resin layer having a latent image under a second predetermined condition. The step of flattening the undulations of the next resin layer in step (e), the step of (e) removing the photosensitivity by curing the developed resin layer of the next layer to a second predetermined temperature, and curing. Each of the steps (a) to (e) is formed, and the development process is performed under the second predetermined condition and at the second predetermined temperature. By the heat treatment, the resin layer of the next layer is flattened and the second predetermined thickness is set so that the surface of the metal wiring of the next layer is exposed to form the next layer (a) to (e) ) Is repeated a predetermined number of times to provide a step of removing all of the resin layer and the next resin layer after forming a predetermined number of metal wirings.
In this case, in one configuration example of the step of removing the resin layer, oxygen plasma is used for removing the resin layer.
[0009]
Also, example of a method for manufacturing a wiring structure, when light is irradiated to the resin layer so as to use those more likely to be removed in the development process.
In this case, a resin having a polyimide or polybenzoxazole precursor as a substrate is used for the resin layer.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
First, a reference example of the present invention will be described with reference to FIGS. In this reference example , the surface of the insulating layer covering the wiring on the substrate is planarized.
[0011]
First, as shown in FIG. 1A, a
[0012]
Next, as shown in FIG. 1B, a
Next, as shown in FIG. 1C, a wiring material film made of gold is formed on the exposed
[0013]
Next, as shown in FIG. 1D,
[0014]
Next, as shown in FIG. 2E, a photosensitive resin is applied to a thickness of 8.0 μm by spin coating or the like on the
[0015]
Next, as shown in FIG. 2F, a
[0016]
Here, the exposure process will be described in more detail. First, in the
[0017]
At the time of exposure, the pattern formation surface of the
After performing the above alignment, the
[0018]
Next, development processing is performed. The development process is a process of removing the
[0019]
Next, a curing process is performed. The curing process is a process of curing the resin and removing the photosensitive agent by hard baking the positive photosensitive resin. In the case of CRC8300, baking is performed at 150 ° C. for 30 minutes in a nitrogen atmosphere, followed by baking at 310 to 320 ° C. for 30 minutes. Here, FIG. 4 shows the curing temperature dependence of the film reduction amount in the curing treatment of the photosensitive resin film used in this reference example . In the figure, the horizontal axis represents the curing treatment temperature of the photosensitive resin film, the unit is ° C., and the vertical axis represents the amount of film reduction due to the aforementioned curing treatment, and the unit is μm. It can be seen from this that the film is reduced by the curing treatment. In consideration of the above characteristics, by determining the film thickness of the
[0020]
As described above, it can be seen that the surface of the insulating layer can be easily processed flat by using the photosensitive resin film.
In the above reference example , a positive photosensitive resin is used. However, a negative photosensitive resin obtained by adding a negative photosensitive agent to polyimide or benzocyclobutene (BCB) may be used. In this way, when using a negative photosensitive resin, the relationship between the light shielding portion and the transmissive portion of the mask pattern described above may be reversed. In this case, the pattern of the light shielding part of the mask is a pattern having a width wider than that of the metal wiring.
However, in this method using a negative photosensitive resin, the etching rate of the photosensitive resin on the wiring is controlled by development conditions such as development time. Therefore, when this method is compared with the method using a positive photosensitive resin as in the above-mentioned reference example , the control of the etching rate uses a positive photosensitive resin capable of combining the exposure amount and the development conditions. Is better.
[0021]
Next, the implementation of embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 5 and 6.
Implementation form of this is to form a multilayer wiring board. Here, a case where a two-layer wiring having a gap with the substrate is formed on the substrate will be described as an example. Here, the step of forming the
[0022]
Next, as shown in FIG. 5A, a
Next, as shown in FIG. 5B, a
[0023]
Next, as shown in FIG. 5C, a wiring material film made of gold is formed on the exposed
Next, as shown in FIG. 6D, the
Next, the insulating
Needless to say, the insulating
[0024]
By the way, when an organic resin layer is used as an interlayer insulating film, it is possible to increase the thickness because the film stress is small and cracking is difficult to occur, and even when the organic resin layer is spin-coated, the thickness after curing is one layer. Can be formed to 10 μm or more. Therefore, according to the method of the present invention, the metal wiring and the insulating layer can be flattened and thickened by using a plating method and an organic insulating film such as photosensitive polyimide. Thereby, the metal wiring can be used as a structure such as a beam, and the structure of the semiconductor sensor or the micromachine device can be easily realized.
In the present invention, the temperature of the positive photosensitive resin curing process (about 250 to 350 ° C.) can be set to the highest temperature in the wiring formation process. There is an effect that the applicable range with respect to the type of (wiring metal) is wide.
[0025]
In the above embodiment, when forming a latent image in the positive photosensitive resin, the mask and the photosensitive resin are arranged close to each other and exposed at a magnification of 1: 1, so-called contact (contact) or proximity ( Although the soft contact exposure method is used, it goes without saying that a reduction projection exposure method may be used as the exposure method. Further, for example, the presence or absence of the insulating
[0026]
【The invention's effect】
As described above, when the manufacturing method of the present invention is used, the number of steps and the number of manufacturing apparatuses can be greatly reduced as compared with the conventional wiring process, so that the throughput can be significantly improved and the cost can be reduced. it can. In addition, since an organic resin film is used, a wiring with a thickness of 10 μm or more can be formed, and a structure of a semiconductor device or a micromachine device can be easily obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a method of manufacturing a wiring structure in a reference example of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a method for manufacturing a wiring structure according to a reference example of the present invention, continued from FIG. 1;
FIG. 3 is a characteristic diagram showing photosensitivity characteristics of a positive photosensitive resin used in a reference example of the present invention .
FIG. 4 is a characteristic diagram showing temperature characteristics of a positive photosensitive resin used in a reference example of the present invention .
5 is an explanatory diagram showing a method for manufacturing a wiring structure in the form of implementation of the present invention.
[6] followed by 5 is an explanatory view showing the method of manufacturing the wiring structure in the form of implementation of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a method for manufacturing a wiring structure by a conventional CMP method.
FIG. 8 is an explanatory view showing a method of manufacturing a wiring structure by a conventional etch-back method.
FIG. 9 is an explanatory view showing a method of manufacturing a wiring structure by a conventional planarization method combined with an exposure technique.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記基板上に形成された前記金属配線の間に充填され、かつ前記金属配線を覆う、ポジ型の感光性を有する有機材料からなる樹脂層を前記金属配線の厚みに第1の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、
前記樹脂層の前記金属配線に重なりなおかつ前記金属配線の幅より狭い領域に第1の所定光量の紫外線を第1の所定時間照射することで前記樹脂層に潜像を形成する工程と、
前記潜像を有する前記樹脂層を第1の所定条件で現像処理することで前記樹脂層の起伏を平坦化する工程と、
現像処理された前記樹脂層を第1の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させて硬化する工程と、
を備え、
前記第1の所定条件での現像処理と前記第1の所定の温度での加熱処理により、前記樹脂層は平坦化されるととともに前記金属配線の表面が露出する厚さとなるように前記第1の所定の厚みが設定され、
さらに、
(a)前記樹脂層の上および露出した前記金属配線の上に前記金属配線と直接接触するように次層の金属配線を形成する工程と、
(b)前記樹脂層の上にポジ型の感光性を有する有機材料からなる次層の樹脂層を前記次層の金属配線の厚みに第2の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、
(c)前記次層の樹脂層の前記次層の金属配線に重なりなおかつ前記次層の金属配線の幅より狭い領域に第2の所定光量の紫外線を第2の所定時間照射することで前記次層の樹脂層に潜像を形成する工程と、
(d)前記潜像を有する前記次層の樹脂層を第2の所定条件で現像処理することで前記次層の樹脂層の起伏を平坦化する工程と、
(e)現像処理された前記次層の樹脂層を第2の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させ、硬化する工程と
からなる次層を形成する(a)〜(e)の各工程を備え、
前記第2の所定条件での現像処理と前記第2の所定の温度での加熱処理により、前記次層の樹脂層は平坦化されるとともに前記次層の金属配線の表面が露出する厚さとなるように前記第2の所定の厚みが設定され、
前記次層を形成する(a)〜(e)の各工程を所定回数繰り返すことを特徴とする配線構造の製造方法。Forming a metal wiring on the substrate;
Filled between the metal wiring formed on said substrate, and a first predetermined thickness to cover the metallic wire, a resin layer made of an organic material having positive photosensitivity in Thickness of the metal wiring Forming a thickness with
Forming a latent image on the resin layer by irradiation with ultraviolet light of the first predetermined quantity a first predetermined time to the narrow region than the width of the overlap and yet the metal wiring metal wiring of the resin layer,
Flattening the undulation of the resin layer by developing the resin layer having the latent image under a first predetermined condition;
A step of curing the resin layer that has been subjected to the development treatment so as to lose photosensitivity by heat treatment to a first predetermined temperature; and
With
The resin layer is flattened by the development process under the first predetermined condition and the heat treatment at the first predetermined temperature, and the thickness of the metal wiring is exposed . A predetermined thickness of 1 is set,
further,
(A) forming a metal wiring of the next layer so as to be in direct contact with the metal wiring on the resin layer and the exposed metal wiring;
(B) forming a second resin layer made of an organic material having positive photosensitivity on the resin layer with a thickness obtained by adding a second predetermined thickness to the thickness of the metal wiring of the next layer; When,
(C) The second predetermined amount of ultraviolet light is irradiated to a region that overlaps the metal wiring of the next layer of the resin layer of the next layer and is narrower than the width of the metal wiring of the next layer for a second predetermined time. Forming a latent image on the resin layer of the layer;
(D) a step of flattening the undulation of the resin layer of the next layer by developing the resin layer of the next layer having the latent image under a second predetermined condition;
(E) The subsequent resin layer is subjected to a heat treatment at a second predetermined temperature so that the photosensitivity is lost and cured, and the following layers are formed: (a) to (e) With each process,
By the development process under the second predetermined condition and the heat treatment at the second predetermined temperature, the resin layer of the next layer is flattened and has a thickness that exposes the surface of the metal wiring of the next layer. The second predetermined thickness is set as follows,
A method of manufacturing a wiring structure, wherein the steps (a) to (e) for forming the next layer are repeated a predetermined number of times.
前記基板上に形成された前記金属配線の間に充填され、かつ前記金属配線を覆う、感光性を有する有機材料からなる樹脂層を前記金属配線の厚みに第1の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、
前記樹脂層の第1の所定の領域に第1の所定光量の紫外線を第1の所定時間照射することで前記樹脂層に潜像を形成する工程と、
前記潜像を有する前記樹脂層を第1の所定条件で現像処理することで前記樹脂層の起伏を平坦化する工程と、
現像処理された前記樹脂層を第1の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させて硬化する工程と、
を備え、
前記第1の所定条件での現像処理と前記第1の所定の温度での加熱処理により、前記樹脂層は平坦化されるととともに前記金属配線の表面が露出する厚さとなるように前記第1の所定の厚みが設定され、
さらに、
(a)前記樹脂層の上および露出した前記金属配線の上に前記金属配線と直接接触するように次層の金属配線を形成する工程と、
(b)前記樹脂層の上に感光性を有する有機材料からなる次層の樹脂層を前記次層の金属配線の厚みに第2の所定の厚みを加えた厚さで形成する工程と、
(c)前記次層の樹脂層の第2の所定の領域に第2の所定光量の紫外線を第2の所定時間照射することで前記次層の樹脂層に潜像を形成する工程と、
(d)前記潜像を有する前記次層の樹脂層を第2の所定条件で現像処理することで前記次層の樹脂層の起伏を平坦化する工程と、
(e)現像処理された前記次層の樹脂層を第2の所定の温度に加熱処理することで感光性を消失させ、硬化する工程と
からなる次層を形成する(a)〜(e)の各工程を備え、
前記第2の所定条件での現像処理と前記第2の所定の温度での加熱処理により、前記次層の樹脂層は平坦化されるとともに前記次層の金属配線の表面が露出する厚さとなるように前記第2の所定の厚みが設定され、
前記次層を形成する(a)〜(e)の各工程を所定回数繰り返すことで所定層数の金属配線形成後に前記樹脂層および前記次層の樹脂層のすべてを除去する工程を備えたことを特徴とする配線構造の製造方法。 Forming a metal wiring on the substrate;
A thickness obtained by adding a first predetermined thickness to the thickness of the metal wiring, which is filled between the metal wirings formed on the substrate and covers the metal wiring, and made of a photosensitive organic material. Forming the step,
Forming a latent image on the resin layer by irradiating the first predetermined region of the resin layer with a first predetermined amount of ultraviolet light for a first predetermined time;
Flattening the undulation of the resin layer by developing the resin layer having the latent image under a first predetermined condition;
A step of curing the resin layer that has been subjected to the development treatment by causing the resin layer to undergo heat treatment at a first predetermined temperature, and then curing the resin layer;
With
By the development process under the first predetermined condition and the heat treatment at the first predetermined temperature, the resin layer is flattened and the first wiring layer has a thickness that exposes the surface of the metal wiring. The predetermined thickness of is set,
further,
(A) forming a metal wiring of the next layer so as to be in direct contact with the metal wiring on the resin layer and on the exposed metal wiring;
(B) forming a second resin layer made of an organic material having photosensitivity on the resin layer with a thickness obtained by adding a second predetermined thickness to the thickness of the metal wiring of the next layer;
(C) forming a latent image on the resin layer of the next layer by irradiating a second predetermined area of the resin layer of the next layer with a second predetermined amount of ultraviolet light for a second predetermined time;
(D) a step of flattening the undulation of the resin layer of the next layer by developing the resin layer of the next layer having the latent image under a second predetermined condition;
(E) a step of heat-treating the developed resin layer of the next layer to a second predetermined temperature to eliminate photosensitivity and curing;
Comprising the steps (a) to (e) of forming the next layer comprising:
By the development process under the second predetermined condition and the heat treatment at the second predetermined temperature, the resin layer of the next layer is flattened and the thickness of the surface of the metal wiring of the next layer is exposed. The second predetermined thickness is set as follows,
The step of (a) to (e) for forming the next layer was repeated a predetermined number of times to provide a step of removing all of the resin layer and the resin layer of the next layer after forming a predetermined number of metal wirings. A method of manufacturing a wiring structure characterized by the above.
前記樹脂層および前記次層の樹脂層のすべてを除去する工程は、樹脂層の除去に酸素プラズマを用いることを特徴とする配線構造の製造方法。In the manufacturing method of the wiring structure according to claim 2,
The process for removing all of the resin layer and the subsequent resin layer uses oxygen plasma for removing the resin layer.
前記樹脂層は光が照射されたところが前記現像処理で除去されやすくなることを特徴とする配線構造の製造方法。In the manufacturing method of the wiring structure of any one of Claims 1-3,
The method for manufacturing a wiring structure according to claim 1, wherein the resin layer is easily removed by the development process when irradiated with light.
前記有機材料はポリイミドを基質とした樹脂である
ことを特徴とする配線構造の製造方法。In the manufacturing method of the wiring structure according to claim 4,
The method for manufacturing a wiring structure, wherein the organic material is a resin using polyimide as a substrate.
前記有機材料はポリベンゾオキサゾール前駆体を基質とした樹脂である
ことを特徴とする配線構造の製造方法。In the manufacturing method of the wiring structure according to claim 4,
The method for manufacturing a wiring structure, wherein the organic material is a resin using a polybenzoxazole precursor as a substrate.
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