JP3704486B2 - 特徴点表示装置、その方法、及びそのプログラム - Google Patents

特徴点表示装置、その方法、及びそのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、指紋の特徴点を表示する技術に関し、特に照合する指紋の特徴点と、この特徴点に一致する候補となる指紋の特徴点とを結線表示して識別し易くする技術に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、指紋照合の結果を裁判所等に提出する証拠資料を作成する場合、まず照合する指紋(入力側指紋)と、同一人物と思われる者の指紋(候補側指紋)とを担当員の目視又は指紋照合装置によって判別する。そして、担当員の手作業によって、入力側指紋の特徴点に一致する特徴点を一点ずつ候補側指紋から判別し、一致する特徴点同士を結線し、この結線に番号を付して証拠資料を作成していた。
【0003】
ここで、指紋照合ではないが、図形照合及び印鑑照合の技術として、例えば特開昭62−5488号や特開平5−18151号公報がある。特開昭62−5488号には、基準図形と照合図形を比較し、基準図形に一致する個所を基準図形とは別に表示する技術が開示されている。特開平5−18151号公報には、被照合印影パターンと登録印影パターンとの太さを考慮して一致個所と不一致個所とを判別する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した担当員による証拠資料の作成では、担当員の手作業により、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点とを結線するため、多大な時間を要する問題点があった。
【0005】
更に、担当員が結線に番号を付するため、付する番号の順序が画一化できず、参照する特徴点を直ちに特定することができない問題点があった。
【0006】
また、特開昭62−5488号公報の技術及び特開平5−18151号公報の技術では、一致点同士を結線して番号を付すことが考慮されていないないため、証拠資料とすることができない問題点があった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点とを自動的に結線し、番号を付して表示する技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置であって、
表示手段と、
第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与する付与手段と、
前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定する判定手段と、
前記判定手段により特徴点同士が対応すると判定された場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定する決定手段と、
前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを前記表示手段に表示させる制御手段と
前記線と該線に対応する対応識別情報とを消去する消去手段と、
前記消去手段により前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直す第2の決定手段
を有することを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決する第の発明は、上記第1の発明における前記特徴点表示装置は、
第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして前記表示手段に表示させる第2の制御手段
とを更に有することを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する第の発明は、第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置であって、
表示手段と、
第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを対応付ける対応付手段と、
対応付けを識別するための識別情報を決定する決定手段と、
前記対応付手段で対応付けられた特徴点同士の結線と、この結線された線に対応する前記識別情報とを前記表示手段に表示させる制御手段と
前記線と該線に対応する識別情報とを消去する消去手段と、
前記消去手段により前記線と該線に対応する識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する識別情報を決定し直す第2の決定手段
を有することを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決する第の発明は、上記第の発明における前記特徴点表示装置は、
第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして前記表示手段に表示させる第2の制御手段
とを更に有することを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決する第の発明は、情報処理装置を用いて、第1の特徴点と第2の特徴点とを表示させる方法であって、
前記情報処理装置が、第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得するステップと、
前記情報処理装置が、前記取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与するステップと、
前記情報処理装置が、前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定するステップと、
前記情報処理装置が、前記判定のステップで特徴点同士が対応すると判定した場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定するステップと、
前記情報処理装置が、前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを表示するステップと、
前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、前記情報処理装置が、前記消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直すステップ
とを有することを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決する第の発明は、上記第の発明における前記特徴点表示方法は、
前記情報処理装置が、第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定するステップと、
前記情報処理装置が、前記判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして表示するステップ
とを更に有することを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決する第の発明は、第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置を構成するコンピュータに、
第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得する処理と、
前記取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与する処理と、
前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定する処理と、
前記判定処理で特徴点同士が対応すると判定した場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定する処理と、
前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを表示する処理と、
前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直す処理
とを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決するための第8の発明は、上記第の発明において、
第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する処理と、
前記判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして表示する処理
とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムであることを特徴とする。
【0020】
上記課題を解決するための第の発明は、上記のプログラムが格納されてことを特徴とする記録媒体である
【0021】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態について説明する。
【0022】
指紋照合の結果から裁判所に提出する証拠資料を作成する場合、目視又は指紋照合装置によって、照合する指紋(以下、入力側指紋という)と、同一人物と思われる者の指紋(以下、候補側指紋という)とを判別する。そして、入力側指紋に点在する複数の特徴点に夫々一致する特徴点を候補側指紋から選び、一致する特徴点同士を結線して番号を付すチャーティング作業を行なう。
【0023】
そこで、本発明は、この証拠資料を作成するために、入力側指紋に点在する複数の特徴点に夫々一致する特徴点を候補側指紋から選び、一致する特徴点同士を結線して番号を付すチャーティング作業を自動的に行なうことを特徴とする。
【0024】
尚、入力側指紋の画像及び候補側指紋の画像から特徴点を選定する方法、及び入力側指紋の特徴点と一致する候補側指紋の特徴点を判定する際に用いる確信度の求め方は、従来から知られているため、詳細な説明は省略する。
【0025】
以下、図を参照して具体的に説明する。
【0026】
図1は特徴点表示装置のブロック図である。図2は指紋の中心点の決め方を説明するための図である。図3は表示部を説明するための図である。図4は特徴点の角度の求め方を説明するための図である。図5は第1の実施の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【0027】
本発明の特徴点表示装置100は、指紋情報入力部120と、表示部130と、計算部140と、付番部150と、判定部160と、決定部170と、制御部180とから構成されている。
【0028】
指紋情報入力部120は、入力側指紋の画像及び候補側指紋の画像が外部から入力されると、入力側指紋の画像及び候補側指紋の画像を基にして、入力指紋の中心点(基準点)と候補側指紋の中心点(基準点)とを決定するものである。
例えば、入力側指紋の模様が渦巻き模様である場合、指紋情報入力120は、図2に示すが如く、入力側指紋の紋様を判定し、紋様の最小部分30を見つけ出し、この見つけ出した紋様の最小部分30の中心を中心点31とする。
【0029】
更に、指紋情報入力部120は、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とを計算部140及び制御部180に入力するものである。
【0030】
表示部130は、入力側指紋の特徴点、候補側指紋の特徴点、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線、及び番号を表示するものであり、図3に示すが如く、入力側指紋の特徴点を表示する入力側指紋領域131と、候補側指紋の特徴点を表示する候補側指紋領域132と、結線されている入力側指紋の特徴点又は候補側指紋の特徴点を別の特徴点に変更するための変更ボタン133と、チャーティング作業を終了させるための決定ボタン134とを表示する。
【0031】
計算部140は、特徴点の位置情報を取得するものである。すなわち、計算部140は、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とが指紋情報入力部120から入力されると、まず入力側指紋の中心点が原点にくるよう平面座標に配置して各特徴点を座標点の情報に変換し、中心点から各特徴点までの距離を計算する。
例えば、入力側指紋の中心点の座標を(x、y)=(0,0)とし、入力側指紋の特徴点Aの座標を(x、y)=(1,1)とした場合、計算部140は、中心点から特徴点Aまでの距離を{(x−x+(y−y1/2={(1−0)+(1−0)1/2のようにして計算する。同様に、計算部140は、候補側指紋の各特徴点について、候補側指紋の中心点から各特徴点までの距離を計算する。
【0032】
更に、計算部140は、距離の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否かを判定する。そして、等距離の特徴点がある場合、計算部140は、各特徴点について、x軸を基準にして中心点からの角度を計算し、この角度が小さい順に中心点から近い特徴点とする。
例えば、図4に示すが如く、特徴点Aの座標を(x、y)=(1,1)、特徴点Bの座標を(x、y)=(−1,1)、x軸から特徴点Aまでの角度をθ,x軸から特徴点Bまでの角度をθとした場合、計算部140は、θ=tan−1(x/y)=tan−1(1/1)=45°,θ=tan−1(x/y)=tan−1(−1/1)=135°を計算する。これらの計算結果に基づいて、計算部140は、角度の小さい特徴点Aを特徴点Bより中心点からの距離が近い特徴点とみなす。
【0033】
このようにして、計算部140は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点について、中心点からの距離を把握する。
【0034】
付番部150は、上記の計算結果に従って、入力側指紋及び候補側指紋の全ての特徴点に、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与するものである。
例えば、入力側指紋に中心点から近い順に特徴点A,B,Cが存在し、候補側指紋に中心点から近い順に特徴点D,E,Fが存在する場合、付番部150は、特徴点Aに”1”、特徴点Bに”2”、特徴点Cに”3”を付与する。同様にして、付番部150は、特徴点Dに”1”、特徴点Eに”2”、特徴点Fに”3”を付与する。
【0035】
判定部160は、付番部150で付与された番号順に、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とを比較して確信度(対応度)を調べ、確信度が閾値を越えるか否かを判定するものである。ここで、確信度とは、指紋の分岐点や端点の位置等に基づいて、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とが一致している度合を表すものである。
【0036】
確信度が閾値を越えた場合、判定部160は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とが一致していると判定する。
【0037】
確信度が閾値を越えない場合、判定部160は、入力指紋の特徴点に一致する特徴点が候補側指紋に存在しないと判定する。
例えば、入力側指紋には、特徴点1、及び特徴点2が存在し、候補側指紋には、特徴点1,特徴点2、特徴点3、及び特徴点4が存在し、閾値を10とした場合、判定部160は、まず入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点1とを比較して確信度を調べ、確信度が10未満であると、次に入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点2とを比較して確信度を調べる。そして、確信度が10を越えると、判定部160は、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点2とが一致する特徴点であると判定する。次に、判定部160は、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点1,2,3、4とを順次比較して確信度を調べ、確信度が10を越える特徴点を探す。
【0038】
このようにして、判定部160は、入力側指紋の全ての特徴点について、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを比較して確信度を調べ、閾値を越える特徴点を候補側指紋から見つけ出す。
【0039】
決定部170は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定するものである。
例えば、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点2とが線で連結され、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点4とが線で連結される場合、決定部170は、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点2と結ぶ線に”▲1▼”を付し、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点4とを結ぶ線に”▲2▼”を付して表示部130に表示させる。
【0040】
制御部180は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点を表示部130に表示させた後、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点とを結線し、この結線した線に決定部170で決定した番号を付与して表示部130に表示させるものである。
【0041】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0042】
指紋情報入力部120は、入力側指紋の中心点及び候補側指紋の中心点を決定し(Step A1)、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とを計算部140及び制御部180に入力する(Step A2)。
【0043】
更に、計算部140は、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とが指紋情報入力部120から入力されると、各指紋の中心点が原点にくるよう平面座標に配置し、中心点から各特徴点までの距離を計算する(Step A3)。
【0044】
また、計算部140は、距離の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否かを判定する(Step A4)。
【0045】
そして、等距離の特徴点がある場合、計算部140は、x軸を基準にして中心点から特徴点までの角度を計算し、この角度の小さい順に中心点からの距離が近い特徴点とみなす(Step A5)。
【0046】
一方、等距離の特徴点がない場合、Step A6に進む。
【0047】
更に、付番部150は、上記の計算結果に従って、入力側指紋の全ての特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とに、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与する(Step A6)。
【0048】
次に、判定部160は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ(Step A7)、確信度が閾値を越えるか否かを判定する(Step A8)。
【0049】
そして、閾値を越える候補側の特徴点がない場合、判定部160は、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する(Step A9)。
【0050】
一方、閾値を越える候補側の特徴点がある場合、判定部160は、この所定の値を越える候補側の特徴点が入力側指紋の特徴点に一致する特徴点であると判定する(Step A10)。
【0051】
同様にして、判定部160は、入力側指紋の全ての特徴点について、StepA7からStep A10を繰り返す。
【0052】
更に、決定部170は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定する(Step A11)。
【0053】
そして、制御部180は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点を表示部130に表示させ、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と結線し、この線に決定部170で決定した番号を付与して表示部130に表示させる(Step A12)。
【0054】
尚、第1の実施の形態では、入力側指紋の中心点から特徴点までの距離が近い順に昇順で番号を付す場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、入力側指紋の中心点から特徴点までの距離が近い順に降順で番号を付すようにしてもよい。
【0055】
また、第1の実施の形態では、線を識別するために数字を付す場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、数字の代わりにアルファベットを付すようにしてもよい。
【0056】
また、第1の実施の形態では、入力側指紋の中心点及び候補側指紋の中心点を計算部140で決定する場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、ユーザがマウスカーソルを用いて入力側指紋の中心点及び候補側指紋の中心点を指定するようにしてもよい。
【0057】
第2の実施の形態について説明する。
【0058】
第2の実施の形態では、ユーザによって、特徴点同士を結ぶ線及び番号が消去された場合、表示部130に表示されている線の番号が飛んでしまうことを防止するため、線に付す番号を振り直すことを特徴とする。
【0059】
尚、上述した第1の実施の形態と同様のものについては、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0060】
図6は特徴点表示装置のブロック図である。図7は特徴点表示装置の表示画面を説明するための図である。
【0061】
マウス200は、マウスカーソルを操作するものである。
【0062】
表示部210は、入力側指紋の特徴点、候補側指紋の特徴点、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線、及び番号を表示するものであり、図7に示すが如く、入力側指紋の特徴点を表示する入力側指紋領域211と、候補側指紋の特徴点を表示する候補側指紋領域212と、番号を消去するための消去ボタン213とを表示する。
【0063】
検出部220は、マウスカーソルで入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与されている番号が指定され、表示部210の消去ボタン213が押下されたことを検出すると、その指定された番号の情報を、決定部270と制御部280とに送信するものである。
【0064】
決定部270は、第1の実施の形態で説明した決定部170の機能に加え、検出部220からの番号を受信すると、受信した番号が付与されている線以外の線に付与する番号を、再度、入力側指紋の特徴点に付与された番号の小さい方から昇順になるよう決定し直すものである。
例えば、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点1とを結ぶ線に”▲1▼”が付され、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点2と結ぶ線に”▲2▼”が付され、更に入力側指紋の特徴点3と候補側指紋の特徴点3とを結ぶ線に”▲3▼”が付されている場合、検出部220から番号”▲1▼”を受信すると、決定部270は、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点2とを結ぶ線に”▲1▼”、入力側指紋の特徴点3と候補側指紋の特徴点3とを結ぶ線に”▲2▼”を付すよう番号を決定する。
【0065】
制御部280は、第1の実施の形態で説明した制御部180の機能に加え、検出部220から入力側指紋の特徴点の番号と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与されている番号の情報を受信すると、番号及び番号が付与されている線を表示部210から消去させるものである。
例えば、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点4とが線で結ばれ、この線に番号”▲2▼”が付与されている場合、検出部220から番号”▲2▼”が送信されると、この番号を受信した制御部280は、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点4とを結ぶ線と、この線に付与されている番号”▲2▼”を消去する。
【0066】
更に、制御部280は、消去した線以外の線に、決定部270で決定し直した番号を付与して表示部210に表示させるものである。
【0067】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0068】
指紋情報入力部120は、入力側指紋の中心点及び候補側指紋の中心点を決定し、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とを計算部140及び制御部180に入力する。
【0069】
そして、計算部140は、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とが指紋情報入力部120から入力されると、各指紋の中心点から夫々の特徴点までの距離を計算する。
【0070】
更に、付番部150は、各特徴点の距離の計算結果に基づいて、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点に番号を付与する。
【0071】
次に、判定部160は、各指紋の特徴点に付与されている番号に従って、入力側指紋の特徴点に一致する特徴点を候補側指紋から見つけ出す。
【0072】
そして、決定部270は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定する。
【0073】
更に、制御部280は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点を表示部210に表示させ、更に入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と線で結び、番号を付与して表示部210に表示させる。
【0074】
ここまでは、第1の実施の形態で説明した場合と同様である。
【0075】
続いて、検出部220は、マウスカーソルで入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与されている番号が指定され、表示部210の消去ボタン213が押下されたことを検出すると、その指定された番号の情報を決定部270及び制御部280に送信する。
【0076】
そして、決定部270は、検出部220からの番号の情報を受信すると、受信した番号が付与されている線以外の線に付与する番号を、再度、入力側指紋の特徴点に付与された番号の小さい方から昇順になるよう決定し直す。
【0077】
更に、制御部280は、検出部220からの番号の情報を受信すると、この受信した番号及び番号が付与されている線を表示部210から消去し、この消去した線以外の線に、決定部270で決定し直した番号を付与して表示部210に表示させる。
【0078】
尚、第2の実施の形態では、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線及び線に付与されている番号を消去する際、線に付与されている番号をマウスカーソルで指定する場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、入力側指紋の特徴点、候補側指紋の特徴点、又は入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線を指定するようにしてもよい。
【0079】
第3の実施の形態について説明する。
【0080】
第3の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した特徴点同士が一致している度合を表す確信度の違いを視覚的にわかり易くするため、確信度毎に線を色分けすることを特徴とする。
尚、上述した第1の実施の形態と同様のものについては、同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0081】
図8は特徴点表示装置のブロック図である。
【0082】
決定部370は、第1の実施の形態で説明した決定部170の機能に加え、判定部160で調べた確信度に基づいて、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線の色を決定するものである。
例えば、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点1との確信度が12、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点2との確信度が13、入力側指紋の特徴点3と候補側指紋の特徴点3との確信度が11、入力側指紋の特徴点4と候補側指紋の特徴点4との確信度が12であり、確信度の高い順に赤、黄、青と色分けする場合、決定部370は、入力側指紋の特徴点1と候補側指紋の特徴点1とを結ぶ線を黄、入力側指紋の特徴点2と候補側指紋の特徴点2とを結ぶ線を赤、入力側指紋の特徴点3と候補側指紋の特徴点3とを結ぶ線を青、入力側指紋の特徴点4と候補側指紋の特徴点4とを結ぶ線を黄に色分けする。
【0083】
制御部380は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点を表示部130に表示させ、更に入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点とを線で結び、この線を決定部370で決定した色にして表示部130に表示させるものである。
【0084】
更に、制御部380は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に、決定部370で決定した番号を付与して表示部400に表示させるものである。
【0085】
続いて、上記構成における動作について説明する。
【0086】
指紋情報入力部120は、入力側指紋の中心点及び候補側指紋の中心点を決定し、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とを計算部140及び制御部180に入力する。
【0087】
そして、計算部140は、入力側指紋の中心点及び特徴点の情報と、候補側指紋の中心点及び特徴点の情報とが指紋情報入力部120から入力されると、各指紋の中心点から夫々の特徴点までの距離を計算する。
【0088】
更に、付番部150は、各特徴点の距離の計算結果に基づいて、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点に番号を付与する。
【0089】
次に、判定部160は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ、確信度が閾値を越えるか否かを判定する。
【0090】
そして、閾値を越える候補側の特徴点がない場合、判定部160は、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する。
【0091】
一方、閾値を越える候補側の特徴点がある場合、判定部160は、この所定の値を越える候補側の特徴点が入力側指紋の特徴点に一致する特徴点であると判定する。
【0092】
更に、判定部160は、各指紋の特徴点に付与されている番号に従って、入力側指紋の特徴点に一致する特徴点を候補側指紋から見つけ出す。
【0093】
ここまでは、第1の実施の形態で説明した場合と同様である。
【0094】
続いて、決定部370は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定し、判定部160で調べた確信度に基づいて、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線の色を決定する。
【0095】
そして、制御部380は、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と線で結び、この線を決定部370で決定した色にし、番号を付与して表示部130に表示させる。
【0096】
尚、第3の実施の形態では、線を色分けする場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、線の模様で確信度の違いを表現してもよい。
【0097】
また、第1の実施の形態から第3の実施の形態では、夫々の構成を個別に説明したが、この場合に限るものではない。例えば、第1の実施の形態に第3の実施の形態で説明した構成を加えてもよい。
【0098】
第4の実施の形態について説明する。
【0099】
第4の実施の形態では、第1の実施の形態〜第3の実施の形態で説明した特徴点表示装置を、ディジタル信号処理プロセッサ等を搭載したコンピュータで実現することを特徴とする。
【0100】
図9はコンピュータの装置構成を模式的に示す図である。
【0101】
コンピュータ10は、CPU20と、メモリ30と、記録媒体読出装置インターフェース40と、記録媒体読出装置50と、記録媒体60と、入力部70と、モニタインターフェース80と、モニタ90とから構成される。
【0102】
そして、CPU20は、計算部140、付番部150、判定部160、決定部150,270,370、制御部180,280,380、及び検出部210と同様の機能をもつものであり、入力部70は、指紋情報入力部120と同様の機能をもつものであり、更にモニタ90は、表示部130,210と同様の機能をもつものである。
【0103】
上記のように構成されているコンピュータによって、第1の実施の形態から第3の形態で説明した特徴点表示装置と同様の機能を実現する。
【0104】
第5の実施の形態について説明する。
【0105】
第5の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した特徴点表示装置が行なっていた、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点と結線し、番号を付して表示する処理をコンピュータに行なわせることを特徴とする。
【0106】
以下、第5の実施の形態を具体的に説明する。
【0107】
図9はコンピュータの装置構成を模式的に示す図である。図10は第5の実施の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【0108】
記録媒体60には、
(a)入力指紋の中心点と候補側指紋の中心点とを決定する処理と、
(b)入力側指紋の中心点から各特徴点までの距離を計算する処理と、
(c)候補側指紋の中心点から各特徴点までの距離を計算する処理と、
(d)(b)及び(c)の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否かを判定する処理と、
(e)等距離の特徴点がある場合、x軸を基準にして中心点から特徴点までの角度を計算し、この角度の小さい順に中心点からの距離が近い特徴点とみなす処理と、
(f)入力側指紋の全ての特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とに、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与する処理と、
(g)入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ、確信度が閾値を越えるか否かを判定する処理と、
(h)所定の値を越える候補側の特徴点がない場合、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する処理と、
(i)所定の値を越える候補側の特徴点がある場合、所定の値を越える候補側の特徴点が入力側指紋の特徴点に一致する特徴点であると判定する処理と、
(j)入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定する処理と、
(k)入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と線で結び、番号を付与して表示する処理
の前記(a)から(k)の処理をコンピュータ10に実行させるためのプログラムが記憶されている。
【0109】
そして、該プログラムをCPU20が、記録媒体60、記録媒体読出装置50、記録媒体読出装置インターフェース40を介してメモリ30から読み出し実行する。
【0110】
尚、プログラムは、マスクROM、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)等に格納してもよく、記録媒体60は、不揮発性メモリを含むほか、CD−ROM、FD、DVD(Digital Versatile Disk)、MT(磁気テープ)、可搬型HDD等の媒体のほか、例えばサーバ装置からコンピュータでプログラムを通信伝送する場合等、プログラムを担持する有線、無線で通信される通信媒体等も含む。
【0111】
続いて、上述した処理の動作について説明する。
【0112】
コンピュータ10のCPU20は、記録媒体60から入力側指紋の情報及び候補側指紋の情報を読出し、入力指紋の中心点と候補側指紋の中心点とを決定する(Step B1)。
【0113】
そして、CPU20は、入力側指紋の中心点から各特徴点までの距離と、候補側指紋の中心から各特徴点までの距離とを計算する(Step B2)。
【0114】
更に、CPU20は、距離の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否を判定する(Step B3)。
【0115】
等距離の特徴点がある場合、CPU20は、x軸を基準にして中心点から特徴点までの角度を計算し、この角度の小さい順に中心点からの距離が近い特徴点とみなす(Step B4)。
【0116】
等距離の特徴点がない場合、Step B5に進む。
そして、CPU20は、上記の計算結果に従って、入力側指紋の全ての特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とに、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与する(Step B5)。
【0117】
次に、CPU20は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ(Step B6)、確信度が閾値を越えるか否かを判定する(Step B7)。
【0118】
そして、閾値を越える候補側の特徴点がない場合、CPU20は、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する(Step B8)。
【0119】
一方、閾値を越える候補側の特徴点がある場合、CPU20は、この所定の値を越える候補側の特徴点が入力側指紋の特徴点に一致する特徴点であると判定する(Step B9)。
【0120】
同様にして、CPU20は、入力側指紋の全ての特徴点について、Step B6からStep B9を繰り返す。
【0121】
更に、CPU20は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定する(Step B10)。
【0122】
そして、CPU20は、入力側指紋の特徴点及び候補側指紋の特徴点を表示部130に表示させ、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点とを線で結び、番号を付与してモニタ90に表示させる(Step B11)。
【0123】
第6の実施の形態について説明する。
【0124】
第6の実施の形態では、第2の実施の形態で説明した、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号をふり直す処理を、コンピュータに行なわせることを特徴とする。
【0125】
以下、第6の実施の形態を具体的に説明する。
【0126】
記録媒体60には、
(a)消去する番号が指定されたことを検出する処理と、
(b)番号が付与されている線以外の線に付与する番号を、再度、入力側指紋の特徴点に付与された番号の小さい方から昇順になるよう決定し直す処理と、
(c)検出した番号及び番号が付与されている線をモニタ90から消去する処理と、
(d)消去した線以外の線に、番号を付与してモニタ90に表示させる処理
の前記(a)から(d)の処理をコンピュータ10に実行させるためのプログラムが記憶されている。
【0127】
そして、該プログラムをCPU20が、記録媒体60、記録媒体読出装置50、記録媒体読出装置インターフェース40を介してメモリ30から読み出し実行する。
【0128】
続いて、上述した処理の動作について説明する。
【0129】
CPU20は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与されている番号が指定されたことを検出すると、検出した番号及び番号が付与されている線をモニタ90から消去する。
【0130】
そして、CPU20は、検出した番号が付与されている線以外の線に、再度、入力側指紋の特徴点に付与された番号の小さい方から昇順になるよう番号を決定する。
【0131】
更に、CPU20は、消去した線以外の線に番号を付与してモニタ90に表示させる。
【0132】
第7の実施の形態について説明する。
【0133】
第7の実施の形態では、第3の実施の形態で説明した、確信度によって線を色分けする処理を、コンピュータに行なわせることを特徴とする。
【0134】
以下、第7の実施の形態を具体的に説明する。
【0135】
記録媒体60には、
(a)入力指紋の中心点と候補側指紋の中心点とを決定する処理と、
(b)入力側指紋の中心点から各特徴点までの距離を計算する処理と、
(c)候補側指紋の中心点から各特徴点までの距離を計算する処理と、
(d)(b)及び(c)の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否かを判定する処理と、
(e)等距離の特徴点がある場合、x軸を基準にして中心点から特徴点までの角度を計算し、この角度の小さい順に中心点からの距離が近い特徴点とみなす処理と、
(f)入力側指紋の全ての特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とに、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与する処理と、
(g)入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ、確信度が閾値を越えるか否かを判定する処理と、
(h)所定の値を越える候補側の特徴点がない場合、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する処理と、
(i) 所定の値を越える候補側の特徴点がある場合、入力側指紋の特徴点と、候補側指紋の特徴点とが一致していると判定する処理と、
(j)入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定する処理と、
(k)確信度に基づいて、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線の色を決定する処理と、
(l)入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と線で結び、この線を色分けし、番号を付与してモニタ90に表示させる処理
の前記(a)から(l)の処理をコンピュータ10に実行させるためのプログラムが記憶されている。
【0136】
そして、該プログラムをCPU20が、記録媒体50、記録媒体読出装置50、記録媒体読出装置インターフェース40を介してメモリ30から読み出し実行する。
【0137】
続いて、上述した処理の動作について説明する。
【0138】
図11は第7の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【0139】
コンピュータ10のCPU20は、記録媒体60から入力側指紋の情報及び候補側指紋の情報を読出し、入力指紋の中心点と候補側指紋の中心点とを決定する(Step C1)。
【0140】
そして、CPU20は、入力側指紋の中心点から各特徴点までの距離と、候補側指紋の中心から各特徴点までの距離とを計算する(Step C2)。
【0141】
更に、CPU20は、距離の計算結果に従って、等距離にある特徴点があるか否かを判定する(Step C3)。
【0142】
そして、等距離の特徴点がある場合、CPU20は、x軸を基準にして中心点から特徴点までの角度を計算し、この角度の小さい順に中心点からの距離が近い特徴点とみなす(Step C4)。
【0143】
一方、等距離の特徴点がない場合、Step C5に進む。
【0144】
そして、CPU20は、上記の計算結果に従って、入力側指紋の全ての特徴点と候補側指紋の全ての特徴点とに、中心点からの距離が近い順に昇順で番号を付与する(Step C5)。
【0145】
次に、CPU20は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを、特徴点に付与されている番号の小さい順に比較して確信度を調べ(Step C6)、確信度が閾値を越えるか否かを判定する(Step C7)。
【0146】
そして、閾値を越える候補側の特徴点がない場合、CPU20は、入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点がないと判定する(Step C8)。
【0147】
一方、所定の値を越える候補側の特徴点がある場合、CPU20は、この所定の値を越える候補側の特徴点が入力側指紋の特徴点に一致する特徴点であると判定する(Step C9)。
【0148】
同様にして、CPU20は、入力側指紋の全ての特徴点について、Step C6からStep C9を繰り返す。
【0149】
次に、CPU20は、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線に付与する番号を、入力側指紋の特徴点に付与されている番号の小さい方から昇順になるよう決定し(Step C10)、確信度に基づいて、入力側指紋の特徴点と候補側指紋の特徴点とを結ぶ線の色を決定する(Step C11)。
【0150】
そして、CPU20は、入力側指紋の特徴点と、この入力側指紋の特徴点に一致する候補側指紋の特徴点と線で結び、この線を色分けし、番号を付与してモニタ90に表示させる(Step C12)。
【0151】
尚、第7の実施の形態では、線を色分けする場合について説明したが、この場合に限るものではない。例えば、線の模様で確信度の違いを表現してもよい。
【0152】
また、第5の実施の形態から第7の実施の形態では、夫々の構成を個別に説明したが、この場合に限るものではない。例えば、第5の実施の形態に第6の実施の形態で説明した構成を加えてもよい。
【0153】
【発明の効果】
本発明によれば、一致する特徴点同士を自動的に結線して画一的に番号を付すため、チャーティング作業の効率が向上し、参照すべき特徴点を即座に特定できるという優れた効果を奏する。
【0154】
また、本発明によれば、ユーザによって任意の線及び番号が消去されても、再度、線に番号を振り直すため、欠番が生じないという優れた効果を奏する。
【0155】
また、本発明によれば、一致する特徴点毎の確信度の違いを色分けして表示するため、同一の確信度を、即座に見分けることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】特徴点表示装置のブロック図である。
【図2】指紋の中心点の決め方を説明するための図である。
【図3】表示部を説明するための図である。
【図4】特徴点の角度の求め方を説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】特徴点表示装置のブロック図である。
【図7】特徴点表示装置の表示画面を説明するための図である。
【図8】特徴点表示装置のブロック図である。
【図9】コンピュータの装置構成を模式的に示す図である。
【図10】第5の実施の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】第7の実施の形態における動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 コンピュータ
20 CPU
60 記録媒体
70 入力部
90 モニタ
100 特徴点表示装置
120 指紋情報入力部
130 表示部
140 計算部(取得手段)
150 付番部(付与手段)
160 判定部(判定手段)
170 決定部
180 制御部

Claims (9)

  1. 第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置であって、
    表示手段と、
    第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与する付与手段と、
    前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定する判定手段と、
    前記判定手段により特徴点同士が対応すると判定された場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定する決定手段と、
    前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを前記表示手段に表示させる制御手段と
    前記線と該線に対応する対応識別情報とを消去する消去手段と、
    前記消去手段により前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直す第2の決定手段
    を有することを特徴とする特徴点表示装置。
  2. 前記特徴点表示装置は、
    第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段で判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして前記表示手段に表示させる第2の制御手段
    を更に有することを特徴とする請求項1の特徴点表示装置。
  3. 第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置であって、
    表示手段と、
    第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを対応付ける対応付手段と、
    前記対応付けを識別するための識別情報を決定する決定手段と、
    前記対応付手段で対応付けられた特徴点同士の結線と、この結線された線に対応する前記識別情報とを前記表示手段に表示させる制御手段と、
    前記線と該線に対応する識別情報とを消去する消去手段と、
    前記消去手段により前記線と該線に対応する識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する識別情報を決定し直す第2の決定手段
    を有することを特徴とする特徴点表示装置。
  4. 前記特徴点表示装置は、
    第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして前記表示手段に表示させる第2の制御手段
    とを更に有することを特徴とする請求項3の特徴点表示装置。
  5. 情報処理装置を用いて、第1の特徴点と第2の特徴点とを表示させる方法であって、
    前記情報処理装置が、第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得するステップと、
    前記情報処理装置が、前記取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与するステップと、
    前記情報処理装置が、前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定するステップと、
    前記情報処理装置が、前記判定のステップで特徴点同士が対応すると判定した場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定するステップと、
    前記情報処理装置が、前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを表示するステップと、
    前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、前記情報処理装置が、前記消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直すステップ
    とを有することを特徴とする特徴点表示方法
  6. 前記情報処理装置が、第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定するステップと、
    前記情報処理装置が、前記判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして表示するステップ
    とを更に有することを特徴とする請求項5の特徴点表示方法
  7. 第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とを表示する装置を構成するコンピュータに、
    第1の指紋の特徴点の位置情報及び第2の指紋の特徴点の位置情報を取得する処理と、
    前記取得した位置情報を基にして、前記第1の指紋の特徴点及び前記第2の指紋の特徴点に、各々、順に識別する識別情報を付与する処理と、
    前記第1の指紋のいずれの特徴点が前記第2の指紋のいずれの特徴点に対応するかを前記順に識別された識別情報の順に判定する処理と、
    前記判定処理で特徴点同士が対応すると判定した場合、該特徴点同士の対応を識別するための対応識別情報を決定する処理と、
    前記第1の指紋の特徴点と該第1の指紋の特徴点に対応する第2の指紋の特徴点との結線と、この結線された線に対応する対応識別情報とを表示する処理と、
    前記線と該線に対応する対応識別情報とが消去された場合、この消去された線以外の線に対応する対応識別情報を決定し直す処理
    とを実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7のプログラムにおいて、
    第1の指紋の特徴点と第2の指紋の特徴点とが対応する度合を示す対応度を判定する処理と、
    前記判定した対応度に基づいて、前記線の態様を異にして表示する処理
    とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム
  9. 請求項7又は請求項8のプログラムが格納されてことを特徴とする記録媒体
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