JP6060501B2 - 筆跡管理プログラム及び記録表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筆跡管理プログラム及び記録表示装置に関する。
従来の記録表示装置として、タッチパネルに接触した実筆跡と接触していない空中筆跡とを筆跡情報として記録し、当該筆跡情報を用いて筆跡照合するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の記録表示装置は、タッチパネルに接触している接触点の座標データ(X、Y)と筆圧データ(Z)とを時系列で「筆跡」として取得する取得手段と、タッチパネルに接触した実筆跡と接触していない空中筆跡のうち、実筆跡の終了時点までに空中筆跡を含めて取得手段が取得したデータから有効なデータ範囲と決定する有効データ決定手段とを有し、有効データ決定手段が決定した有効なデータ範囲のデータを筆跡情報として記録して、当該筆跡情報を用いて筆跡照合する。
特開2005−149119号公報
本発明の目的は、筆跡のみを照合する認証に比べて、認識率を向上する筆跡情報を登録する筆跡管理プログラム及び記録表示装置を提供することにある。
[1]コンピュータを、
タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
前記筆跡及び前記非筆跡を筆跡情報として記録する記録手段として機能させるための筆跡管理プログラム。
[2]コンピュータを、
タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
前記分離手段が分離した前記筆跡及び前記非筆跡を予め記録した筆跡及び非筆跡と照合する照合手段として機能させるための筆跡管理プログラム。
[3]前記照合手段は、前記分離手段が分離した前記非筆跡と前記予め記録した非筆跡との照合を、前記分離手段が分離した前記筆跡と前記予め記録した筆跡との照合に比べて重み付けを小さくして照合度を算出する前記[2]に記載の筆跡管理プログラム
]タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
前記筆跡及び前記非筆跡を筆跡情報として記録する記録手段とを有する記録表示装置。
]タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
前記分離手段が分離した前記筆跡及び前記非筆跡を予め記録した筆跡及び非筆跡と照合する照合手段とを有する記録表示装置
請求項1又は4に係る発明によれば、筆跡のみを照合する認証に比べて、認識率を向上する筆跡情報を登録することができる。
請求項2又は5に係る発明によれば、筆跡のみを照合する認証に比べて、認識率を向上することができる。
請求項3に係る発明によれば、筆跡に対して非筆跡の重み付けを小さくすることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る記録表示装置の構成例を示す概略図である。 図2は、記録表示装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、記録表示装置の筆跡登録動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、記録表示装置の筆跡照合動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、記録表示装置の筆跡照合動作の一例を説明するための図である。 図6は、手つきノイズ分離手段の動作の一例を説明するためのグラフ図である。 図7は、手つきノイズ分離手段の動作の一例を説明するためのグラフ図である。 図8は、手つきノイズ分離手段の動作の一例を説明するためのグラフ図である。 図9は、手つきノイズ分離手段の誤接触判定処理動作の一例を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
(記録表示装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る記録表示装置の構成例を示す概略図である。また、図2は、記録表示装置の構成例を示すブロック図である。
この記録表示装置1は、電子部品等で構成される制御部10及び記憶部11を格納する本体に、接触位置を検出する光透過型のタッチパネル12A及び画像や文字等を表示する表示部12Bを兼ねたタッチパネルディスプレイ12と、図示しないスイッチ等を有し、制御部10は利用者の右手3R、左手3L又はスタイラスペン2による接触領域A、Aw1、Aw2の接触を検出し、筆跡登録が必要とされる場面において、検出した座標の軌跡を筆跡情報111として記憶部11に記録する。
また、記録表示装置1は、筆跡認証が必要とされる場面において、記録した筆跡情報111と、検出される座標の軌跡とを照合し、筆記された筆跡が利用者本人のものであるか否か認証する。
なお、ここで「軌跡」とは、タッチパネル12Aに対して物体が接触したときの一連の接触点を意味しており、タッチパネル12Aに対しての継続した接触により得られる二次元座標上で連続した複数の座標点の集合という概念の他、タッチパネル12Aの1点に対して接触したときの1つの接触点という概念も含まれる。また、ここで言う「継続」との概念には、「時系列的に連続」との概念に加え、「同時」との概念も含まれる。従って、タッチパネル12Aにおける二次元座標上で連続した複数の点の集合に対して物体が同時に接触した場合にはそれらの点は一単位の軌跡の構成要素として取り込まれる。
記録表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され各部を制御するとともに各種のプログラムを実行する制御部10と、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、タッチパネルディスプレイ12とを有する。また、外部と通信する通信部を有していてもよい。なお、記録表示装置1は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)又は携帯電話機等である。
制御部10は、後述する筆跡管理プログラム110を実行することで、接触検出手段100、手つきノイズ分離手段101、筆跡情報記録手段102、筆跡情報照合手段103及び認証結果通知手段104等として機能する。
接触検出手段100は、タッチパネル12Aにおいて接触の位置座標の軌跡を検出する。なお、接触は利用者が筆記を目的に接触(以下、「真正接触」という。)する真正接触領域A及び筆記を目的とせずに接触(以下、「誤接触」という。)する誤接触領域Aw1及びAw2を検出する。
手つきノイズ分離手段101は、接触検出手段100が検出した軌跡を真正接触が継続した筆跡と、誤接触が継続した非筆跡としての手つき(ノイズも含む)とに分離する。分離方法については後述する。
筆跡情報記録手段102は、筆跡登録が必要とされる場面において、手つきノイズ分離手段101が分離した筆跡及び手つきの双方を筆跡情報111として記憶部11に記録する。
筆跡情報照合手段103は、筆跡認証が必要とされる場面において、接触検出手段100が検出し、手つきノイズ分離手段101によって筆跡と手つきとに分離された筆跡情報と、記憶部11の筆跡情報111とを照合する。
認証結果通知手段104は、筆跡情報照合手段103の照合結果に基づき、筆記された筆跡及び手つきが利用者本人のものであると認証される場合は表示部12Bに表示することでその旨利用者に通知し、認証されない場合はその旨利用者に通知する。
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100〜104として動作させる筆跡管理プログラム110、筆跡情報記録手段102が記録する筆跡情報111及び誤接触特徴情報112等を記憶する。なお、誤接触特徴情報112は、第2の実施の形態において用いられるものであり、後に説明する。
第1の実施の形態において、タッチパネル12Aは、スタイラスペン2の先端が近づくと電磁誘導により接触を検出する電磁誘導デジタイザと、表面に加わる圧力により変化する抵抗値により接触を検出する感圧センサとを有する。つまり、スタイラスペン2の接触は電磁誘導デジタイザにより検出され、スタイラスペン2の接触及び手つきノイズは感圧センサにより検出される。
なお、電磁誘導デジタイザ及び圧力センサは、2値(接触の有無のみ)で接触を検出してもよいし、それぞれ接近距離及び接触圧力を連続的な数値で検出してもよい。
(記録表示装置の動作)
以下に、記録表示装置1の動作を図1〜4を参照しつつ、(1)筆跡登録動作、(2)筆跡照合動作に分けて説明する。
(1)筆跡登録動作
図3は、記録表示装置1の筆跡登録動作の一例を示すフローチャートである。
まず、記録表示装置1は、筆跡登録要求が有る(S1;Yes)と、接触検出手段100は、タッチパネル12Aにおいて接触の位置座標を時系列とともに検出する(S2)。なお、接触は真正接触領域A及び誤接触領域Aw1及びAw2を検出する。また、検出は予め定めた間隔、例えば、10msecで行われ、時系列で検出された接触の座標、つまり接触の位置座標の軌跡が手つきノイズ分離手段101に出力される。
次に、手つきノイズ分離手段101は、接触検出手段100が検出した接触の位置座標の軌跡のうち、電磁誘導デジタイザ及び感圧センサにより同一座標に接触が検出されたものを真正接触が継続した筆跡とし、電磁誘導デジタイザでは検出されずに感圧センサによってのみ接触が検出されたものを誤接触が継続した手つきと判定することで分離する(S4)。
次に、筆跡情報記録手段102は、筆跡登録が必要とされる場面において、手つきノイズ分離手段101が分離した筆跡及び手つきの双方を組にして筆跡情報111として記憶部11に記録する。
(2)筆跡照合動作
図4は、記録表示装置1の筆跡照合動作の一例を示すフローチャートである。
まず、記録表示装置1は、筆跡認証要求が有る(S11;Yes)と、接触検出手段100は、タッチパネル12Aにおいて接触の位置座標を時系列とともに検出する(S12)。なお、「(1)筆跡登録動作」と同様に、接触は真正接触領域A及び誤接触領域Aw1及びAw2を検出する。また、検出は予め定めた間隔、例えば、10msecで行われ、接触の位置座標の軌跡が手つきノイズ分離手段101に出力される。
次に、手つきノイズ分離手段101は、接触検出手段100が検出した接触の位置座標の軌跡のうち、電磁誘導デジタイザ及び感圧センサにより同一座標に接触が検出されたものを真正接触が継続した筆跡とし、電磁誘導デジタイザでは検出されずに感圧センサによってのみ接触が検出されたものを誤接触が継続した手つきと判定することで分離する(S14)。
次に、筆跡情報照合手段103は、手つきノイズ分離手段101によって筆跡と手つきとに分離した情報と、記憶部11の筆跡情報111とを照合する(S15)。照合のための合致率を算出する手法としては、座標間の距離計算法を用いることができる。
認証結果通知手段104は、筆跡情報照合手段103の照合結果に基づき、合致率が予め定めた閾値以上である場合(S16;Yes)、筆記された筆跡及び手つきが利用者本人のものであると認証し、認証された旨を表示部12Bに表示する(S17)。
また、合致率が予め定めた閾値より小さい場合(S16;No)、筆記された筆跡及び手つきが利用者本人のものでなく、認証できない旨を表示部12Bに表示する(S18)。
図5は、記録表示装置1の筆跡照合動作の一例を説明するための図である。
上記ステップS15において、筆跡情報照合手段103は、筆跡P1を形成する、ある時刻における真正接触領域Aの重心の座標と、同一時刻における誤接触領域Aw1の重心の座標との距離をdとし、真正接触領域Aの重心の座標と、同一時刻における誤接触領域Aw2の重心の座標との距離をdとしたとき、dとdとを比較する。ここで、dがdに比べて大きい場合等であって誤接触領域Aw2が筆記をする手ではないと判断できる場合、合致度の計算に重み付けを行い誤接触領域Aw2の合致度の重み付けを誤接触領域Aw1の合致度の計算に比べて小さく、又は0としてもよい。
筆跡情報照合手段103は、上記した重み付けを行うことにより、筆記動作に直接的に関係しない、主に記録表示装置1を支える利き手でない手の手つきの影響を抑制することができる。
(第1の実施の形態の効果)
上記した第1の実施の形態によると、筆跡及び手つきを筆跡情報111として登録し、筆跡認証時に筆跡及び手つきを照合してサイン等の筆跡を認証したため、筆跡のみを照合する認証に比べて、認識率を向上することができる。
また、手の大きさ等の生理的特徴や体全体の動作の癖等が手つきに反映されるため、筆跡のみを模倣した偽造の筆跡について筆跡認証の信頼性が向上する。
なお、筆跡情報照合手段103は、Aによる軌跡に対するAw1による軌跡の重み付けを小さく設定してもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態のタッチパネル12Aが電磁誘導デジタイザ及び感圧センサを用いたのに対し、静電容量式のマルチタッチセンサを用いた点で異なる。
また、手つきノイズ分離手段101は、検出された位置座標が筆跡であるか手つきであるかの判定を接触座標の時系列データから特徴量を抽出することで行う点で異なる。
他の構成及び動作は第1の実施の形態と共通するため、以下、第2の実施の形態における手つきノイズ分離手段101の動作について説明する。
(第2の実施の形態の動作)
まず、手つきノイズ分離手段101は、以下に説明する誤接触判定動作によって誤接触を判定する。そして、誤接触と判定されたもの以外を真正接触とすることでこれらを分離する。
なお、ここでは、タッチパネル12Aに対するスタイラスペン2による接触を真正接触とし、タッチパネル12Aに対するスタイラスペン2による接触以外の接触(例えば指や手などによる接触)を誤接触とする場合について説明する。
まず、手つきノイズ分離手段101は、接触検出手段100で検出された接触によってタッチパネル12A上に描かれる軌跡に対して固有の識別情報の一例であるポインタIDを付与する。
次に、軌跡毎に付与されたポインタIDに対応させて時系列順に座標情報を図示しないメモリに一時的に記憶する。例えば、座標情報とこの座標情報を取得した時刻を示す時刻情報とを対応させてポインタID単位でメモリに記憶する。
次に、現時点でメモリに記憶されている座標情報をポインタID毎に取得し、取得したポインタID毎の座標情報から、軌跡の特徴を示す特徴情報をポインタID毎に導出し、導出した特徴情報をポインタID毎に時系列順にメモリに記憶する。
特徴情報としては、例えば、現時点の軌跡の大きさを表す大きさ情報、現時点の軌跡の大きさのばらつきの度合いを表す度合い情報、及び現時点の軌跡が描かれるための接触の継続時間に基づいて導出された継続時間依拠情報が挙げられる。
例えば、大きさ情報としては、現時点でタッチパネル12Aに含まれる接触点を構成要素としている軌跡の面積及び軌跡の長さ(ここでは一例として二次元座標から導出される接触点の移動距離)が挙げられ、度合い情報としては、現時点でタッチパネル12Aに含まれる接触点を構成要素としている軌跡の面積の分散及び軌跡の長さの分散が挙げられ、継続時間依拠情報としては、現時点でタッチパネル12Aに含まれる接触点を構成要素としている軌跡(1ストローク)内の接触点の個数が挙げられる。
以下では、一例として、大きさ情報として軌跡の面積を適用し、度合い情報として軌跡の面積の分散及び軌跡の長さの分散を適用し、継続時間依拠情報として軌跡内の接触点の個数を適用する。
なお、ここで言う軌跡内の接触点の個数には、1点に対する接触であっても10ms毎に1個としてカウントされる。また、軌跡の面積の分散及び軌跡の長さの分散については、スタイラスペン2による接触(真正接触)の方がスタイラスペン2以外の物体(例えば指や手)による誤接触よりも大きい傾向にあることは発明者らによって既に検証済みである。これは真正接触の移動量が誤接触の移動量よりも大きいことによるものと考えられる。
また、軌跡内の接触点の個数に応じた重みを付与する。具体的には、軌跡内の接触点の個数が多くなるほど大きさ重みを付与している。これは、軌跡内の接触点の個数が多くなるほど特徴情報を導出するために用いられる座標情報の数が増え、判定の精度が高いという検証済みの事実を前提した処理である。
なお、軌跡内の接触点の個数が更新される毎に重みも更新される。一例として、軌跡内の接触点の個数が1〜39の場合に重みとして1.0が採用され、軌跡内の接触点の個数が40〜79の場合に重みとして1.2が採用され、軌跡内の接触点の個数が80〜119の場合に重みとして1.4が採用され、軌跡内の接触点の個数が120以上の場合に重みとして1.6が採用される。
図9は、手つきノイズ分離手段101の誤接触判定処理動作の一例を示すフローチャートである。図6〜8は、手つきノイズ分離手段101の動作の一例を説明するためのグラフ図である。
まず、手つきノイズ分離手段101は、メモリから、予め登録されている誤接触特徴情報112を取得する(S21)。誤接触特徴情報112として、タッチパネル12Aに対する物体の誤接触による軌跡の特徴を示すとともに予め登録された情報を適用しており、具体的には、一例として図6〜図8に示される第1〜第3誤接触領域情報が挙げられる。
図6に示す例では、軌跡の長さの分散であって誤接触を表す分散の範囲と真正接触を表す分散の範囲との境界を示す閾値(長さ分散閾値)と、軌跡の面積(接触面積)であって誤接触を表す面積の範囲と真正接触を表す面積の範囲との境界を示す閾値(面積閾値)とで各々規定される誤接触領域を示す情報(第1誤接触領域情報)、真正接触領域を示す情報(第1真正接触領域情報)、及び誤接触か真正接触かが判然とせずに更なる判定の余地が残されている領域を示す情報(第1未判定領域情報)が示されている。
また、図7に示す例では、軌跡の面積の分散であって誤接触を表す分散の範囲と真正接触を表す分散の範囲との境界を示す閾値(面積分散閾値)と長さ分散閾値とで各々規定される誤接触領域を示す情報(第2誤接触領域情報)、及び誤接触か真正接触かが判然とせずに更なる判定の余地が残されている領域を示す情報(第2未判定領域情報)が示されている。
更に、図8に示す例では、軌跡の個数であって誤接触を表す個数の範囲と真正接触を表す個数の範囲との境界を示す閾値(個数閾値)と長さ分散閾値とで各々規定される誤接触領域を示す情報(第3誤接触領域情報)、及び真正接触領域を示す情報(第2真正接触領域情報)が示されている。
次に、手つきノイズ分離手段101は、現時点でのタッチパネル12Aに対する物体の接触点が構成要素とされている軌跡に付与されたポインタIDのうち、判定処理対象とされる軌跡のポインタID(注目ポインタID)を取得する(S22)。
次に、手つきノイズ分離手段101は、上記ステップS22の処理で取得された注目ポインタIDに対応する軌跡における本処理が未実行の1接触点分の特徴情報を取得し、取得した特徴情報と上記ステップS21の処理で取得された誤接触特徴情報112とを比較する(S23)。また、ステップS23では、特徴情報としての軌跡内の接触点の個数に対して付与されている重みと予め定められた重み(ここでは1.4)との比較も行う。
次に、上記ステップS23の処理で特徴情報としての軌跡内の接触点の個数に付与された重みと予め定められた重みとが比較された結果として、特徴情報としての軌跡内の接触点の個数に対して付与されている重みが予め定められた重み未満であるか否かを判定し(S24)、ここで否定判定となった場合にはステップS26に移行し、肯定判定となった場合には、上記ステップS23の処理で特徴情報と誤接触特徴情報112とが比較された結果として、特徴情報が誤接触特徴情報112に相当するか否かを判定し、ここで肯定判定となった場合にはステップS25に移行する一方、否定判定となった場合にはステップS26に移行する。
なお、ステップS24の処理には、重みの比較結果を判定する処理が含まれているが、この処理はなくても良い。この場合、誤接触判定処理に係る総処理時間が短くなる。しかし、誤接触であることをより高精度に判定するためにはステップS24で例示するように重みの比較結果を判定する処理を含めた方が良いので、本処理では重みに係る判定を含む処理を行う例を挙げている。
次に、誤接触特徴情報112を含む決定木により特徴情報が誤接触特徴情報112に相当するか否かを判定する(S24)。例えば、図6に示す軌跡の長さの分散と軌跡の面積との決定木、図7に示す軌跡の面積の分散と軌跡の長さの分散との決定木、及び図8に示す軌跡の個数と軌跡の長さの分散との決定木により特徴情報が誤接触特徴情報112に相当するか否かを判定する。
具体的には、上記ステップS23の処理で取得された特徴情報としての軌跡の長さの分散及び軌跡の面積が一例として図6に示す第1誤接触領域情報により示される領域に含まれるか否かを判定し、含まれる場合には特徴情報が誤接触情報に相当すると判定(S24が肯定判定)し、誤接触情報に相当しないと判定された場合には特徴情報としての軌跡の長さの分散及び軌跡の面積が第1真正接触領域情報により示される領域に含まれるか否かを判定し、含まれる場合には特徴情報が誤接触情報に相当しないと判定(S24が否定判定)する。
ここで、特徴情報が第1誤接触領域情報により示される領域及び第1真正接触領域情報により示される領域の双方に含まれない場合には第1未判定領域情報により示される領域に含まれると判定し、上記ステップS23の処理で取得された特徴情報としての軌跡の面積の分散及び軌跡の長さの分散が一例として図7に示す第2誤接触領域情報により示される領域に含まれるか否かを判定し、含まれる場合には特徴情報が誤接触情報に相当すると判定(S24が肯定判定)する。
ここで、特徴情報が第2誤接触領域情報により示される領域に含まれない場合には第2未判定領域情報により示される領域に含まれると判定し、上記ステップS23の処理で取得された特徴情報としての軌跡の個数及び軌跡の長さの分散が一例として図8に示す第3誤接触領域情報により示される領域に含まれるか否かを判定し、含まれる場合には特徴情報が誤接触情報に相当すると判定(S24が肯定判定)し、含まれない場合(第2真正接触領域情報により示される領域に含まれる場合)には特徴情報が誤接触情報に相当しないと判定(S24が否定判定)する。
次に、手つきノイズ分離手段101は、注目ポインタIDにより特定される軌跡における判定対象とされた接触点単位でフラグを設定した後、ステップS26に移行する(S25)。なお、本実施の形態では、接触点単位で時刻情報及び座標情報が取得されるので、ステップS25の処理としては、判定対象とされた接触点に対応する時刻情報及び座標情報に1対1で対応するようにフラグを設定する形態例が挙げられる。
次に、手つきノイズ分離手段101は、上記ステップS22の処理で取得された注目ポインタIDにより特定される軌跡を構成している全接触点についての特徴情報と誤接触特徴情報112とを比較したか否かを判定し(S26)、否定判定となった場合には上記ステップS23に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップS27に移行する。
次に、手つきノイズ分離手段101は、現時点で検出されている接触による軌跡に係るポインタIDが他に存在しているか否かを判定し(S27)、否定判定となった場合には上記ステップS22に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップS28に移行する。
次に、手つきノイズ分離手段101は、注目ポインタIDを取得した後、ステップS29に移行し、現時点で設定されているフラグの個数が、フラグが設定されていない接触点の個数を上回っているか否か(判定対象とされた軌跡を構成している接触点の個数の過半数を超えているか否か)を判定し(S28)、肯定判定となった場合にはステップS30に移行し、フラグの個数が全接触点の個数の過半数を超えていると判定された軌跡を特定するポインタIDに対して、誤接触により描かれた軌跡であることを示す誤接触情報を付与した後、ステップS31に移行する。
一方、ステップS29において否定判定となった場合にはステップS32に移行し、現時点で取得されている注目ポインタIDに誤接触情報が付与されているか否かを判定し、否定判定となった場合には誤接触判定処理を終了する一方、肯定判定となった場合にはステップS33に移行し、注目ポインタIDから誤接触情報を消去した後、ステップS31に移行する。
次に、手つきノイズ分離手段101は、現時点で検出されている接触による軌跡に係るポインタIDが他に存在しているか否かを判定し(S31)、否定判定となった場合には上記ステップS28に戻る一方、肯定判定となった場合には誤接触判定処理を終了する。
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によると、タッチパネル12Aに静電容量式のマルチタッチセンサを用いた場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果を達成することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
また、上記筆跡管理プログラム110をCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能であり、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ装置等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。また、接触検出手段100、手つきノイズ分離手段101、筆跡情報記録手段102、筆跡情報照合手段103及び認証結果通知手段104等の一部又は全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。なお、上記実施の形態の動作説明で示した各ステップは、順序の変更、ステップの省略、追加が可能である。
1 記録表示装置
2 スタイラスペン
3L 左手
3R 右手
10 制御部
11 記憶部
12 タッチパネルディスプレイ
12A タッチパネル
12B 表示部
100 接触検出手段
101 手つきノイズ分離手段
102 筆跡情報記録手段
103 筆跡情報照合手段
110 筆跡管理プログラム
111 筆跡情報
112 誤接触特徴情報

Claims (5)

  1. コンピュータを、
    タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
    前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
    前記筆跡及び前記非筆跡を筆跡情報として記録する記録手段として機能させるための筆跡管理プログラム。
  2. コンピュータを、
    タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
    前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
    前記分離手段が分離した前記筆跡及び前記非筆跡を予め記録した筆跡及び非筆跡と照合する照合手段として機能させるための筆跡管理プログラム。
  3. 前記照合手段は、前記分離手段が分離した前記非筆跡と前記予め記録した非筆跡との照合を、前記分離手段が分離した前記筆跡と前記予め記録した筆跡との照合に比べて重み付けを小さくして照合度を算出する請求項2に記載の筆跡管理プログラム。
  4. タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
    前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
    前記筆跡及び前記非筆跡を筆跡情報として記録する記録手段とを有する記録表示装置。
  5. タッチパネルに対する接触の軌跡を検出する接触検出手段と、
    前記接触検出手段が検出した複数の接触の軌跡を、筆記を目的とした筆跡と、前記タッチパネルに対する手つきである非筆跡とに分離する分離手段と、
    前記分離手段が分離した前記筆跡及び前記非筆跡を予め記録した筆跡及び非筆跡と照合する照合手段とを有する記録表示装置。
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