JP3704469B2 - Ioポート接続方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IOポート接続方式に関するものであり、特に設定を必要とすることなくIOポートの接続を行うIOポート接続方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な中央処理装置は、ディジタル計算機の中枢をなすもので、命令やデータを記憶する主記憶装置、命令の呼び出し、解釈及び実行を制御する制御装置、また命令のオペランドに対して算術・論理演算を行う演算装置から構成される。また、一般的な中央処理装置は、主記憶装置を除いた制御装置と演算装置から構成される場合もある。
【0003】
通常、中央処理装置は、大型計算機を含む情報処理装置に内蔵されている。この情報処理装置では、中央処理装置に多数の他の装置が接続される。他の装置として、例えば入出力プロセッサ(以下、IOPと称す)や拡張記憶装置(以下、EMUと称す)等が挙げられる。中央処理装置は、処理内容により他の装置と情報をやりとりする際に、どの装置にどの情報をやりとりするのかを意識させる必要がある。例えば、IOP−A0で障害が発生したため、IOP−A0のログデータを採取する場合、他のIOPのログデータまで採取しているとデータ量が大きくなってしまう。このため、IOPの制御として、障害が発生したIOP−A0のデータのみを採取するものや、ログを採取し終わってIOP−A0を初期化する際に誤って稼働中のIOPがリセットコマンドを拾わないようにするものが考えられる。
【0004】
IOPの制御として、特許第2752911号公報では、装置単位にIDを決めておき、中央処理装置が配下の装置にリクエストを発行する際に、そのIDを付与することで制御装置のみが動作する“ポート接続確認方法”が知られている。
【0005】
このポート接続確認方法は、中央処理装置に任意の他装置が多数接続するコンピュータシステムのポート接続確認方法において、任意の他装置ごとの個別なIDを予め定め、コンピュータシステムの診断制御を行うために設けた診断プロセッサが診断制御情報提供手段により任意の他装置に対し個別なIDを含む診断制御情報を出力し、任意の他装置が診断制御情報受取手段により診断制御情報提供手段の出力を受取ると共に情報出力手段により診断制御情報受取手段が受け取った個別なIDを自装置の情報として中央処理装置に出力し、中央処理装置が任意の他装置の出力する情報を他装置情報受取手段で受取り、診断プロセッサが診断情報読出手段により中央処理装置の診断情報を読出し、この読出した結果と診断プロセッサ内のシステム構成情報保持手段が予め保持するコンピュータシステムの構成情報とから中央処理装置の接続点であるポートに接続されている装置をポート接続装置確認手段により確認することを特徴としている。
【0006】
他の従来技術として、特開2000−33755号公報では、プリンタのような周辺装置をネットワークに接続する際、ユーザの介入無しに、自動的に構成できる“周辺装置のネットワーク構成方法”が開示されている。
【0007】
この周辺装置のネットワーク構成方法は、ユーザの介入無しに、サーバノードが接続されているネットワーク上で周辺装置を構成する周辺機器のネットワーク構成方法であって、(a)サーバノードがネットワーク上の周辺装置を識別するための識別データを受けるステップと、(b)サーバノード上にドライバがまだインストールされていない場合、識別データの受信の際にサーバノードが周辺装置のドライバを自己インストールするステップとを有することを特徴としている。
【0008】
また、特表2000−508499号公報では、通信アーキテクチャに結合される電子装置に一意的装置識別子を割り当てる“装置識別子を割り当てる方法”が開示されている。
【0009】
この装置識別子を割り当てる方法は、一意的車両識別番号により識別される自動車において、自動車に付属する複数の電子装置の各々に装置識別子を割り当てる方法であって、車両識別番号を獲得する段階;および車両識別番号に基づき、自動車内に付属される各装置のための装置識別子を生成する段階;によって構成されることを特徴としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2752911号公報に示されているような技術では、中央処理装置のどのIOポートに何の処理装置が接続されているか、予めSG等で設定しておく必要がある。このため、IOポートの接続位置と装置IDは一対一の関係が必須であり、中央処理装置のポート部のみの障害が発生した場合、この技術では、他のIOポートに付け替えようとしてもSGを再設定する必要があるので、一旦稼働しているコンピュータシステムをクローズする必要がある。24時間稼働を採用するユーザが増えている現在において、この様な制御は問題となる。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。
【0012】
本発明の目的は、設定を必要とすることなくIOポートの接続を行うIOポート接続方式を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、IOポートの付け替えを容易に行うことができるIOポート接続方式を提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、コンピュータシステムをクローズすることなくIOポートの付け替えを行うことができるIOポート接続方式を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中の請求項対応の技術的事項には、括弧()付きで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明白にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈することを意味しない。
【0016】
本発明によるIOポート接続方式は、複数のIOポートを備えている中央処理装置(1)と、中央処理装置(1)のIOポートに接続された複数の処理装置(6)とを含む。処理装置(6)には、処理装置(6)を示すIDとして装置IDが設定されている。中央処理装置(1)は、処理装置(6)にアクセスし、アクセスされた処理装置(6)に対応する装置IDを読み出し、読み出された装置IDから制御対象の処理装置(6)としてアクセスするための制御用個別IDに変換する。
【0017】
中央処理装置(1)は、処理装置(6)にアクセスするための共通アクセスIDを設定する共通アクセスID設定部(2)を備えている。中央処理装置(1)は、共通アクセスIDを用いて処理装置(6)にアクセスする。
【0018】
中央処理装置(1)は、読み出された装置IDから制御用個別IDに変換する制御用ID生成設定部(3)を備えている。
【0019】
処理装置(6)は、中央処理装置(1)からアクセスされたことを判別するアクセスID判別部(10)を備えている。
【0020】
処理装置(6)は、設定された共通アクセスIDが格納されている共通アクセスID格納部(8)を備えている。格納されている共通アクセスIDは、アクセスID判別部(10)が判別するときに使用される。アクセスID判別部(10)は、中央処理装置(1)からアクセスされる共通アクセスIDと格納されている共通アクセスIDとを判別する。中央処理装置(1)は、処理装置(6)をアクセスしたとき、判別した結果に基づいてアクセスされた処理装置(6)に対応する装置IDを読み出す。
【0021】
処理装置(6)は、変換された制御用個別IDを格納する制御用ID格納部(9)を備えている。格納された制御用個別IDは、アクセスID判別部(10)が判別するときに使用される。アクセスID判別部(10)は、中央処理装置(1)からアクセスされる制御用個別IDと格納されている制御用個別IDとを判別する。制御対象の処理装置(6)は、判別した結果に基づいて中央処理装置(1)に読み出される。
【0022】
処理装置(6)は、装置IDを設定する装置ID固定値設定部(12)を備えている。
【0023】
装置ID固定値設定部(12)は、処理装置(6)の種類を表すための装置IDを設定する。
【0024】
装置ID固定値設定部(12)は、処理装置(6)の種類が同種であるとき、同種である処理装置(6)を区別するための装置IDを設定する。
【0025】
本発明によるIOポート接続方式は、更に、設定された処理装置(6)の装置IDを中央処理装置(1)が認識可能にする他装置固定ID認識部(14)を含む。
【0026】
本発明によるIOポート接続方式は、中央処理装置のどのIOポートに何の処理装置が接続されているかを設定する必要がなくIOポートの接続を行うことができるものである。このため、IOポートの接続位置と装置IDの対応は無関係となる。本発明によるIOポート接続方式は、中央処理装置のどのIOポートに何の処理装置が接続されているかを設定する特許第2752911号公報に記載された技術とは異なる。
【0027】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明によるIOポート接続方式の実施の形態を以下に説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式の構成を示すブロック図である。
【0029】
図1に示されるように、実施の形態1に係るIOポート接続方式には、他装置固定ID設定ルール認識部14、中央処理装置1、中央処理装置1のIOポートに接続された他の処理装置6が含まれる。この中央処理装置1は、複数の処理装置6を接続させるための複数の図示せぬ処理装置接続用IOポートを備えている。また、中央処理装置1は、共通アクセスID設定部2、制御用ID生成設定部3、アクセスID付与部4、制御対象装置情報読み書き部5を備えている。処理装置6は、ポート制御部11、装置ID固定値設定部12を備えている。ポート制御部11は、共通アクセスID格納部8、制御用ID格納部9、アクセスID判別部10を有している。尚、図1には本発明を説明するために必要な部分のみが記載されており、一般的なIOポート接続方式には必要であるが本発明の説明には不要な構成要素については省略してある。
【0030】
中央処理装置1は、処理装置6に対してアクセスが可能であるIDとしてアクセスIDを設定する。
【0031】
処理装置6は、中央処理装置1によりアクセスされる処理装置6のIDとして装置IDを設定する。この装置IDは、各処理装置と区別するためのものである。装置IDの設定には、一定のルールが設けられている。
【0032】
他装置固定ID設定ルール認識部14は、処理装置6に設けられた装置IDの設定のルールに基づいて中央処理装置1が認識可能な値に生成し、中央処理装置1に出力する。この他装置固定ID設定ルール認識部14は、処理装置6に設けられたルールをコーディングするために、診断プロセッサのファームウェア上に制御用テーブルを設けている。
【0033】
まず、(1)中央処理装置1の構成について図1を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
図1に示されるように、共通アクセスID設定部2は、中央処理装置1が複数の処理装置6にアクセスが可能であるアクセスIDとして共通アクセスIDを設定し、信号線101を介してアクセスID付与部4に出力する。
【0035】
制御用ID生成設定部3は、他装置固定ID設定ルール認識部14からの値を入力し、中央処理装置1が制御対象の処理装置6に対してのみアクセスが可能であるアクセスIDとして制御用個別IDを生成して設定し、信号線104を介してアクセスID付与部4に出力する。また、制御用ID生成設定部3は、信号線103を介して制御対象装置情報読み書き部5から共通アクセスIDにより読み出された処理装置6の装置IDを入力し、制御用個別IDを生成して設定し(変換)、信号線104を介してアクセスID付与部4に出力する。
【0036】
アクセスID付与部4は、信号線102を介して制御対象装置情報読み書き部5により処理装置6にアクセスさせる。アクセスID付与部4は、共通アクセスID設定部2から信号線101を介して共通アクセスIDを入力する。また、アクセスID付与部4は、制御用ID生成設定部3から信号線104を介して制御用個別IDを入力する。このアクセスID付与部4は、処理装置6にアクセスする際、アクセスIDである共通アクセスID、又は制御用個別IDを制御対象装置情報読み書き部5に付与する。
【0037】
制御対象装置情報読み書き部5には、処理装置6の装置IDを読み出すためのアクセスIDである共通アクセスIDが信号線102を介してアクセスID付与部4から付与される。制御対象装置情報読み書き部5は、付与された共通アクセスIDにより信号線100を介して処理装置6の装置IDを読み出し、信号線103を介して制御用ID生成設定部3に出力する。また、制御対象装置情報読み書き部5には、読み出された処理装置6の装置IDを制御用ID生成設定部3により制御対象の処理装置6に対してのみ読み出すために変換されたアクセスIDである制御用個別IDが信号線102を介してアクセスID付与部4から付与される。以降、中央処理装置1における制御対象の処理装置6は、制御対象装置情報読み書き部5に付与された制御用個別IDにより読み出される。
【0038】
これにより、中央処理装置1は、アクセスIDから処理装置6をアクセスすることができる。
【0039】
次に、(2)処理装置6の構成について図1を参照しながら詳細に説明する。
【0040】
図1に示されるように、ディップスイッチのような装置ID固定値設定部12は、装置毎にユニークとなるような上述した装置IDを設定する。この装置IDは、中央処理装置1の制御対象装置情報読み書き部5により読み込まれる。
【0041】
ポート制御部11のアクセスID判別部10は、中央処理装置1がアクセスする際に使用するアクセスIDが処理装置6宛てのアクセスIDであるか否かを判別する。
【0042】
ポート制御部11の共通アクセスID格納部8には、上述した共通アクセスIDが格納されている。格納されている共通アクセスIDは、アクセスID判別部10が判別する材料に使用される。アクセスID判別部10は、中央処理装置1からアクセスされる共通アクセスIDと格納されている共通アクセスIDとを判別する。判別した結果、一致している場合、中央処理装置1は、処理装置6をアクセスしたとき、アクセスされた処理装置6に対応する装置IDを読み出すことができる。
【0043】
ポート制御部11の制御用ID格納部9は、上述した制御用個別IDを格納する。格納された制御用個別IDは、アクセスID判別部10が判別する材料に使用される。アクセスID判別部10は、中央処理装置1からアクセスされる制御用個別IDと格納されている制御用個別IDとを判別する。制御対象の処理装置6は、判別した結果に基づいて中央処理装置1に読み出される。
【0044】
以上の構成により、実施の形態1に係るIOポート接続方式は、他装置の装置IDの設定に一定のルールをつけ、そのルールを中央処理装置1が認識していれば、中央処理装置1に他装置を接続するIOポートの場所を固定化する必要がなくなる。
【0045】
次に、実施の形態1に係るIOポート接続方式における装置IDの設定のルールを説明する。
【0046】
まず、中央処理装置1のIOポートに接続された処理装置6をIO処理装置(以下、IOPと称す)とする。また、中央処理装置1には、IOP−A及びIOP−Bの2種類のIOPが2台ずつ接続されているものとする。ここで、中央処理装置1に接続された4台のIOPをIOP−A0、IOP−A1、IOP−B0、IOP−B1とする。4台のIOPのうちIOP−A0及びIOP−A1は同種である。また、IOP−B0及びIOP−B1は同種である。実施の形態1に係るIOポート接続方式において、IOP−Ai及びIOP−Biが同種又は異種でも問題ないが、異種として説明する。
【0047】
実施の形態1に係るIOポート接続方式では、装置ID固定値設定部12により与えられる装置IDの設定ルールを一定とする必要がある。
【0048】
装置IDの設定ルールとして、各IOPの設定値を2バイトとする。以下、実施の形態1に係るIOポート接続方式では各IOPの設定値2バイトをHEX表示で説明する。
【0049】
1バイト目は、処理装置6の種類を表すためのIDであるものとする。ここで、IOP−A(IOP−A0及びIOP−A1)の1バイト目には1が与えられるものとする(1=IOP−A)。また、IOP−B(IOP−B0及びIOP−B1)の1バイト目には2が与えられるものとする(2=IOP−B)。
【0050】
2バイト目は、同種の処理装置6同士を区別するためのIDであるものとする。実施の形態1に係るIOポート接続方式では、接続する処理装置6に対して“0”からシーケンシャルに付与するものとする。各IOP(IOP−A0、IOP−A1、IOP−B0、IOP−B1)の値は、処理装置6(IOP−A、IOP−B)の装置ID固定値設定部12により与えられる。このルールに従うと、IOP−A0には10が与えられ(IOP−A0=10)、IOP−A1には11が与えられる(IOP−A1=11)。また、IOP−B0には20が与えられ(IOP−B0=20)、IOP−B1には21が与えられる(IOP−B1=21)。
【0051】
前述したように他装置固定ID設定ルール認識部14により装置IDの設定のルールをコーディングするための制御用テーブルを設けているため、中央処理装置1は、他装置固定ID設定ルール認識部14を参照して、装置IDの設定のルールを認識することができる。
【0052】
また、図1に示されるように、中央処理装置1が信号線100を介してIOPと情報のやりとりを行う際、制御対象の装置IDは、アクセスID付与部4によりIOP側に通知される。
【0053】
前述したように、IOPは、アクセスID判別部10により、信号線100に付与された装置IDが自装置ID(IOPの装置ID)のものと一致しているか否かを判別する。
【0054】
中央処理装置1が付与するアクセスIDとして、どの装置にでもアクセスできる共通アクセスIDと、装置ID固定値設定部12の値に従い各処理装置(IOP)に与えられるユニークとなる制御用個別IDとの二通りがある。ここで、制御用個別IDの値として、装置ID固定値設定部12の値そのものやIOPのビットの並び等が入れ替えられたものでもよい。また、制御用個別IDの値は、制御の都合により他の情報を加味したIDの値であってもよい。実施の形態1に係るIOポート接続方式では、IOPに与えられる値と装置ID固定値設定部12の値とで1対1であるものとする。
【0055】
中央処理装置1は、上述した診断プロセッサのファームフェアに他装置固定ID設定ルールをコーディングすることで、IOPの装置IDの設定のルールを認識している。従って、IOPが保持している装置ID固定値設定部12の値が読み出せれば、診断プロセッサは、どのIOポートにどのIOPが接続されているか否かを容易に判別が可能である。
【0056】
システムが初期化された直後において、実施の形態1に係るIOポート接続方式では、装置ID固定値設定部12の値を読み出すための最初の読み出し制御をどのアクセスIDで発行してよいのか不明であるため、どの装置にでもアクセスできる共通のアクセスIDを決めておく。ここで、共通アクセスIDをFFとする(共通アクセスID=FF)。
【0057】
次に、前述したID設定のルールを用いて、実施の形態1に係るIOポート接続方式の動作について、図2を参照しながら説明する。前述したように、共通アクセスIDの値をFFとする(共通アクセスID=FF)。
【0058】
図2は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式の動作を示すフローチャートである。
【0059】
図2に示されるように、IOPは、電源投入後や装置単位のリセットがされた場合、共通アクセスID格納部8に共通アクセスIDの値FFを保持している(ステップS1)。
【0060】
次に、中央処理装置1は、イニシャライズ時に共通アクセスIDの値FFで各IOPにおける装置ID固定値設定部12の装置IDの値を読み出す(ステップS2)。
【0061】
次いで、中央処理装置1は、その値を前述した装置IDの設定のルールに従って、制御用ID生成設定部3により制御用個別IDを生成する(ステップS5)。
【0062】
次に、制御用ID生成設定部3は、生成された制御用個別IDをアクセスID付与部4に出力する(ステップS6)。
【0063】
次いで、制御用個別IDは、アクセスID付与部4により制御対象装置情報読み書き部5を介してIOP内の制御用ID格納部8に格納される(ステップS7)。
【0064】
以降の中央処理装置1からのアクセスは、制御用個別IDがリクエストに付与された状態で行われる(ステップS8)。
【0065】
次に、前述したID設定のルールを用いて、実施の形態1に係るIOポート接続方式におけるIOP−A1にアクセスIDが格納されるまでの動作について、図3を参照しながら詳細に説明する。
【0066】
図3は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式においてアクセスIDが格納されるまでの動作を示すフローチャートである。
【0067】
図3に示されるように、IOP−A1の共通アクセスID格納部8は、リセット直後に共通アクセスIDの値FFを保持している(ステップS11)。
【0068】
次に、中央処理装置1は、IOP−A1の装置ID固定値設定部値12の装置IDを読み出すために、信号線100を介して共通アクセスIDの値FFで読み出す(ステップS12)。
【0069】
次いで、IOP−A1のアクセスID判別部10は、共通アクセスIDの値FFで読み出し制御がされたことを判断し、装置ID固定値設定部12の装置IDの値11を、信号線100を介して中央処理装置1に返却する(ステップS13)。
【0070】
次に、中央処理装置1の制御対象装置情報読み書き部5は、IOP−A1における装置ID固定値設定部12の装置IDの値11を、信号線103を介して制御用ID生成設定部3に出力する(ステップS14)。
【0071】
次いで、制御用ID生成設定部3は、診断プロセッサのファームウェア制御により、前述した装置IDの設定のルールに従って、IOP−A1のアクセスIDの値11を生成する(ステップS15)。ここでは、読み出された装置ID固定値設定部12の装置IDの値をそのままIOP−A1のアクセスIDの値としている。
【0072】
次に、制御用ID生成設定部3は、生成されたアクセスIDの値11をアクセスID付与部4に出力する(ステップS16)。
【0073】
次いで、アクセスID付与部4は、IOP−A1にアクセスIDの値11を書き込ませるために制御対象装置情報読み書き部5を介して共通アクセスIDの値FFでIOP−A1をアクセスさせる。アクセスIDの値11は、IOP−A1の制御用ID格納部9に格納される(ステップS17)。ここでは、装置ID固定値設定部12の装置IDの値そのままであれば、直接、装置ID固定値設定部12の装置IDの値が制御用ID格納部9に格納されてもよいが、大抵は付加された値が必要である。
【0074】
以降、中央処理装置1は、IOP−A1にアクセスする際、アクセスIDとして11を使用する(ステップS18)。
【0075】
同様に、IOP−A0、IOP−B0、IOP−B1のそれぞれは、ステップS11〜ステップS18を実行することで制御用ID格納部9にそれぞれアクセスIDとして10、20、21が格納される。これにより、中央処理装置1は、個別の装置IDを意識させた制御が可能となり、「どのIOポートに何の処理装置が接続されているか」を意識させる必要がない。
【0076】
以上の説明により、実施の形態1に係るIOポート接続方式によれば、中央処理装置のどのIOポートに何の処理装置が接続されているかを予めSG等により設定を必要とすることなくIOポートの接続を行うことができる。このため、IOポートの接続位置と装置IDの対応は無関係となる。
【0077】
また、実施の形態1に係るIOポート接続方式によれば、IOポートの接続位置と装置IDの対応は無関係であるため、IOポートの付け替えを容易に行うことができる。これは、中央処理装置のIOポート部で障害が発生して他のIOポートに付け替えたいというような要求がある場合、SG等の再設定が不要であるため、IOポート接続方式は、IOポートの付け替えを容易に行うことができる。
【0078】
また、実施の形態1に係るIOポート接続方式によれば、コンピュータシステムをクローズすることなくIOポートの付け替えを行うことができる。これは、SG等の再設定が不要であるため、IOポート接続方式は、稼働しているコンピュータシステムを一旦クローズするような弊害がなくなる。
【0079】
【発明の効果】
本発明のIOポート接続方式は、設定を必要とすることなくIOポートの接続を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本実施の形態1に係るIOポート接続方式においてアクセスIDが格納されるまでの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 中央処理装置
2 共通アクセスID設定部
3 制御用ID生成設定部
4 アクセスID付与部
5 制御対象装置情報読み書き部
6 処理装置
8 共通アクセスID格納部
9 制御用ID格納部
10 アクセスID判別部
11 ポート制御部
12 装置ID固定値設定部
14 他装置固定ID設定ルール認識部
100 信号線
101 信号線
102 信号線
103 信号線
104 信号線

Claims (2)

  1. 複数のIOポートを備えている中央処理装置と、
    前記中央処理装置の前記複数のIOポートのそれぞれに接続された複数の処理装置とを含み、
    前記複数の処理装置の各々は、
    自己のIDとして装置IDが設定された装置ID設定部と
    共通アクセスIDが格納されている共通アクセスID格納部と、
    アクセスID判別部とを備え、
    前記中央処理装置は、
    第1共通アクセスIDを用いて前記複数の処理装置のうちの第1処理装置にアクセスする制御対象装置情報読み書き部と
    制御用ID生成設定部とを備え、
    前記第1処理装置の前記アクセスID判別部は、前記中央処理装置からアクセスされる前記第1共通アクセスIDと、前記第1処理装置の前記共通アクセスID格納部に格納されている前記共通アクセスIDとが一致するか否かを表す共通アクセスID判別結果を生成し、
    前記制御用ID生成設定部は、
    前記共通アクセスID判別結果が一致を表すとき、前記第1処理装置の前記装置ID設定部から前記装置IDを読み出し、
    前記読み出された装置IDから、前記第1処理装置を制御対象の処理装置としてアクセスするための制御用個別IDに変換する
    IOポート接続方式。
  2. 請求項記載のIOポート接続方式において、
    前記複数の処理装置の各々
    御用ID格納部を更に備え
    前記中央処理装置は、
    前記制御用個別IDを前記制御対象の処理装置の前記制御用ID格納部に格納するアクセスID付与部を更に備え、
    前記制御対象装置情報読み書き部は、第1制御用個別IDを用いて前記制御対象の処理装置にアクセスし、
    前記制御対象の処理装置の前記アクセスID判別部は、前記中央処理装置からアクセスされる前記第1制御用個別IDと、前記制御対象の処理装置の前記制御用ID格納部格納されている前記制御用個別IDとが一致するか否かを表す制御用個別ID判別結果を生成し、
    前記制御対象の処理装置は、前記制御用個別ID別結果に基づいて前記中央処理装置に読み出される
    IOポート接続方式。
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