JP3704388B2 - イメージスキャナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ等に用いられている原稿等の被写体を読み取って電気信号に変換するイメージスキャナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のイメージスキャナーは、図5に示すように、ケース2の上面に取り付けられた透明な読み取りガラス4の上に載置された原稿に、ケース2内に配置された発光ダイオード6から光を照射し、原稿にて反射された光をレンズアレー8で入光し、このレンズアレー8にて集光した光に応じてセンサーIC10が電気信号を出力するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のイメージスキャナーにおいては、原稿のシワや浮きにより原稿読み取りの解像度が低下し、鮮明に読み取れないことがあった。これは、レンズアレー8の読み取り側の焦点深度が浅い、即ちレンズのF値が小さいため、図6に示すように、原稿が反射する読み取り光線9を広い範囲でレンズアレー8が入光し、原稿の多少のゆがみでも読み取り光線9の範囲が大きく変わって解像度が著しく低下し、読み取ることができなくなるからである。このため、レンズアレー8の焦点深度をより深めるため、そのF値を高め、解像度を高めることが必要であったが、従来のイメージスキャナーにおいては以下に示すような課題があった。
【0004】
即ち、上記従来のイメージスキャナーにおいて、レンズアレー8の物体距離と結像距離は、図6に示すように、レンズアレー8から読み取りガラス4の表面までの物体距離A’と、レンズアレー8からセンサーIC10までの結像距離Aにそれぞれ設定されており、この距離A’,Aは通常等しい値(1対1)に設定しなければならない。このため、光学長Lは、この物体距離A’と結像距離Aにレンズアレー8の上下長を加えた値になる。
【0005】
このレンズアレー8において、そのF値を高めるには、その読み取り側のF値はA’/D(A’:読み取り側の物体距離、D:レンズアレー8のレンズ口径)に比例することから、物体距離A’を長くするか、又はレンズアレー8のレンズ口径Dを小さくすることが必要である。
【0006】
レンズアレー8の物体距離A’を長くすると結像距離Aも長くなり、図7に示すように光学長Lが大きくなり、製品の外寸も増大するという課題があった。
【0007】
また、図8に示すように、レンズアレー8のレンズ口径Dを小さくすると、レンズの製作が難しくなるばかりでなく、図9に示すように、レンズアレー8内のレンズの本数を大幅に増加しなければレンズアレー8の幅を従前通りに保つことができず、レンズコストが大幅に増大し、製品もコストアップしてしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされたもので、その目的は、製品の大型化やコストの増大をまねくことなくレンズアレーの解像度を高めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のイメージスキャナーは、読み取りガラス上の被写体に発光部から光を照射し、前記被写体が反射する読み取り光線をレンズアレーが入光し、受光部上に結像して該受光部より入射光に応じた電気信号を出力するイメージスキャナーにおいて、前記発光部及び受光部を同一面上かつ長手方向に線状に多数実装する基板と、前記読み取りガラスが取り付けられる上面側開口部と、前記基板が取り付けられる下面側開口部とを有するケースと、該ケース内の前記受光部上に設置されるレンズアレーと、前記読み取りガラスと前記レンズアレーとの間にある前記ケース内の段部に取り付けられ、前記レンズアレーに対応する位置に凹レンズ部が形成された板状部材からなる凹レンズアレーと、を備え、前記読み取り光線を前記レンズアレーの口径まで広げて入光させるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のイメージスキャナーにおいては、読み取りガラスとレンズアレーとの間に凹レンズアレーを設け、原稿等の被写体が反射する読み取り光線を凹レンズアレーを介することにより狭い範囲で入光しその後レンズアレーの口径まで広げて照射することができるので、読み取り光線の範囲を狭めることを可能にしている。このため、物体距離を長くした場合と同様に、読み取り光線をより狭い範囲で入光することができ、F値を高めることができる。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係るイメージスキャナーを示す断面図であり、図2はその要部のみを取り出した説明図である。12はプラスチックからなるケースであり、原稿等の被写体の幅方向に伸びた細長い直方体の外形を有し、その上面と下面にそれぞれ開口部12a、12bが設けられている。
【0012】
14は透明な読み取りガラスであり、ケース12の上面側の開口部12aに嵌め込まれており、この読み取りガラス14の上面に接する状態で原稿が位置付けられる。
【0013】
16は発光ダイオードからなる発光部、20はセンサーICからなる受光部であり、共に基板22上に実装されて外部回路等に電気的に接続される。この基板22は、ケース12の下面側の開口部12bに嵌め込まれて固定されている。このときにケース12内に収納される発光部16は所定の方向から読み取りガラス14を介して原稿等の被写体を照射するように位置付けられる。また、受光部20は発光部16からの光を直接受光しないように隔壁部12cで遮蔽されると共に後述するレンズアレー等を介して原稿等の被写体が反射する読み取り光線を受光するように位置付けられる。尚、この発光部16と受光部20は、ケース12の長手方向に線状に多数並べられて基板22に実装されている。
【0014】
18は読み取り光線19を集光して受光部20上に結像するレンズアレーであり、ケース12内の受光部20の真上に設置されている。このレンズアレー18も各発光部16と受光部20に対応するようにケース12の長手方向にレンズが多数並べられて一体化されているものである。
【0015】
24は凹レンズ部25が形成されている凹レンズアレーであり、読み取りガラス14とレンズアレー18との間の段部12dに固定されている。この凹レンズアレー24は、ケース12の長手方向に伸びる細長い矩形状をなす板状部材27にレンズアレー18に対応する位置に凹レンズ部25が位置するように形成されたものである。
【0016】
次に、上記構成からなるイメージスキャナーにおける原稿等の被写体の読み取りを説明する。はじめに、発光部16が点灯して読み取りガラス14上の原稿にケース12内から光を照射する。凹レンズアレー24は、被写体が反射する読み取り光線19を狭い範囲で入光してレンズアレー18の口径にまで広げてレンズアレー18に照射する。レンズアレー18は、凹レンズアレー24によりその照射角が広げられた読み取り光線を入光し、受光部20上に結像する。これにより受光部20は入光した読み取り光線に応じた電気信号を出力する。
【0017】
上記イメージスキャナーにおいては、図2に示すように、凹レンズアレー24を設けることにより、レンズアレー18の読み取りガラス側の物体距離Bが伸びることになる。しかし、その光学長Lは、前記従来例の課題として述べたような物体距離A’を長くすると結像距離Aも長くなってしまう場合に比べると、本実施例においては結像距離Aは変わらないため前記従来例よりも光学長Lを短くすることが可能であり、光学長Lを大きく変えることなく、より長い物体距離に設定することを可能にしている。
【0018】
図3及び図4は図2に示す実施例における凹レンズアレー24の他の実施例を示す説明図である。図3及び図4に示すように、狭い範囲の読み取り光線をレンズアレー18の口径に広げることができるような特性を有するように凹レンズ部を形成しているものであり、その形状は上下面を共に凹面としたもの、また上面を凹面とし下面を凸状にしたもの等を使用することもできる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、レンズアレーの口径や光学長を大きく変えることなく、焦点深度をより深いものにすることができるので、外形を大きくすることなく解像度の高い読み取りが可能なイメージスキャナーを提供することができる。
【0020】
また、レンズアレーの口径を小さくして多数設置する必要もないため、より安価で解像度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るイメージスキャナーを示す断面図である。
【図2】図1に示す要部のみを取り出した説明図である。
【図3】図2に示す実施例における凹レンズアレーの他の実施例を示す説明図である。
【図4】図2に示す実施例における凹レンズアレーの他の実施例を示す説明図である。
【図5】従来のイメージスキャナーを示す断面図である。
【図6】図5に示すレンズアレーの焦点深度を示す説明図である。
【図7】図6に示すレンズアレーの物体距離と結像距離を変更した状態を示す説明図である。
【図8】図6に示すレンズアレーの口径を変更した状態を示す説明図である。
【図9】図8に示すレンズアレーの斜視図である。
【符号の説明】
12 ケース
14 読み取りガラス
16 発光部
18 レンズアレー
20 受光部
22 基板
24 凹レンズアレー
Claims (1)
- 読み取りガラス上の被写体に発光部から光を照射し、前記被写体が反射する読み取り光線をレンズアレーが入光し、受光部上に結像して該受光部より入射光に応じた電気信号を出力するイメージスキャナーにおいて、
前記発光部及び受光部を同一面上かつ長手方向に線状に多数実装する基板と、
前記読み取りガラスが取り付けられる上面側開口部と、前記基板が取り付けられる下面側開口部とを有するケースと、
該ケース内の前記受光部上に設置されるレンズアレーと、
前記読み取りガラスと前記レンズアレーとの間にある前記ケース内の段部に取り付けられ、前記レンズアレーに対応する位置に凹レンズ部が形成された板状部材からなる凹レンズアレーと、を備え、
前記読み取り光線を前記レンズアレーの口径まで広げて入光させることを特徴とするイメージスキャナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35357295A JP3704388B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | イメージスキャナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35357295A JP3704388B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | イメージスキャナー |
Publications (2)
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JPH09186819A JPH09186819A (ja) | 1997-07-15 |
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Family
ID=18431751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35357295A Expired - Fee Related JP3704388B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | イメージスキャナー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3704388B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59218421A (ja) * | 1983-05-26 | 1984-12-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 原稿変倍読取方式 |
JPH0344966A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-02-26 | Sony Corp | 固体撮像装置 |
-
1995
- 1995-12-29 JP JP35357295A patent/JP3704388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09186819A (ja) | 1997-07-15 |
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