JP3703543B2 - 肘掛け付き椅子型便器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肘掛け付き椅子型便器に関し、その左右の肘掛けの高さを簡便に調節できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の肘掛け付き椅子型便器としては、例えば肘掛けの支柱に、高さ方向に多段に取付孔を設けて、多段の取付孔の高さ位置を選択できるようにし、選択した取付孔から椅子にボルトをねじ込んで、肘掛けを椅子に固定できるようにしたものが知られている(例えば実開平4−31596号公報)。
【0003】
一方、車両用のシートのアームレストについては、その高さ調節可能なものが種々提案されている(例えば実開昭64−21653号公報、実開平3−26638号公報、実開平3−122747号公報、実開平5−28248号公報、実開平5−95349号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)
しかし、上記した従来の肘掛け付き椅子型便器では、肘掛けの高さ調節を行うために、ボルトを外した後、取付孔から抜き取り、肘掛けの高さ調節後、再度、ボルトを取付孔に挿入してねじ込まなければならず、肘掛けの高さ調節が面倒で、手数が掛かるという第1の問題点があった。
【0005】
また、前記した従来のアームレストの高さ調節機構では、全般的に構造が複雑であり、又、椅子型便器の肘掛けの高さ調節機構としては、大型で、重量がかさんでしまうという第2の問題点があった。
(目的)
そこで、本発明は、上記した第1,第2の問題点に鑑み提案されたもので、以下の点を目的とする。
【0006】
すなわち、請求項1記載の発明の目的とするところは、構造が簡便で、且つ肘掛けの高さ調節が容易な肘掛け付き椅子型便器を提供しようとするものである。
これに加えて、請求項1記載の発明は、肘掛けの高さ位置を固定できるようにすることで、肘掛けが不用意に移動するのを防止できるようにしたものである。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加えて、肘掛けの高さ調節時に、当該高さ位置に肘掛けを確実にロックできるようにしたものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加えて、肘掛けを上下に移動する際に、肘掛けが不用意に落下することを防止できるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
(請求項1の特徴点)
請求項1記載の発明は、次の3つの点を特徴とする。
【0009】
第1に、椅子本体(20)には、例えば図1〜3に示すように、左右の各肘掛け(30)を各々差し込む左右一対の差込溝(70)と、前記左右の各差込溝(70)の両側にそれぞれ対向する一対の側板(80,90)と、前記各側板(80,90)をそれぞれ貫通するとともに、前記各差込溝(70)の両側に対向する一対の貫通孔(81,91)とを備えている。
【0010】
第2に、前記左右の各肘掛け(30)には、例えば図1,2に示すように、前記左右の各差込溝(70)に差し込まれ、前記貫通孔(81,91)に連通するとともに、該貫通孔(81,91)の内径より溝幅が狭く、高さ方向に延びたスライド溝(33)と、このスライド溝(33)の高さの途中に設けられ、前記スライド溝(33)の溝幅より内径が大きい複数の固定孔(34)とをそれぞれ備えている。
【0011】
第3に、前記固定装置(40)には、例えば図1〜3に示すように、前記貫通孔(81,91)、及び各差込溝(70)内に位置するスライド溝(33)を一連に貫くとともに、前記スライド溝(33)の溝幅以下の外径を有し、軸方向に移動可能なシャフト(100)と、このシャフト(100)の長さの途中に位置し、前記スライド溝(33)の溝幅より外径が大きく、かつ前記固定孔(34)の内径以下の外径を有し、例えば図5,6に示すように、前記固定孔(34)内にはまり込んだロック位置で、前記シャフト(100)がスライド溝(33)に沿ってスライドするのを阻止するとともに、前記シャフト(100)がその軸方向に移動することで、例えば図7に示すように、前記固定孔(34)から抜け出て、前記貫通孔(81,91)内に待避したロック解除位置で、前記シャフト(100)がスライド溝(33)に沿ってスライドするのを許容する固定部(103)とを備えている。
【0012】
第4に、椅子本体(20)には、例えば図1,3に示すように、シャフト(100)をねじ込み、シャフト(100)の軸方向の移動を阻止する雌ネジ部(例えばナット120)を備えている。
第5に、前記シャフト(100)には、例えば図1,3に示すように、前記雌ネジ部(例えばナット120)にねじ込むことで、シャフト(100)がロック位置からロック解除位置に向かって軸方向に移動するのを阻止する雄ネジ部(104)を有する。
(請求項2の特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の構成に加えて、次の点を特徴とする。
【0013】
すなわち、固定装置(40)には、例えば図1,3に示すように、ロック解除位置からロック位置に向かってシャフト(100)を付勢するロック用付勢手段(例えばロック用ばね160)を備えている。
(請求項3の特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の特徴点に加えて、次の点を特徴とする。
【0014】
すなわち、固定装置(40)には、例えば図1〜4に示すように、シャフト(100)に通り、スライド溝(33)に沿ってスライドするスライダ(130)と、このスライダ(130)をスライド溝(33)に向かって付勢するスライダ用付勢手段(例えばスライド用ばね150)とを備えている。
(作用)
つぎに、上記した特徴点を備えた各請求項にそれぞれ記載された各発明の作用について、以下に説明する。
(請求項1の作用)
請求項1記載の発明によれば、次のような作用を奏する。
【0015】
すなわち、シャフト(100)をロック位置に向かって軸方向に移動すると、例えば図5,6に示すように、シャフト(100)の長さの途中に設けた固定部(103)が、スライド溝(33)の高さの途中に設けたいずれかの固定孔(34)内にはまり込む。
この状態では、固定部(103)の外径が、スライド溝(33)の溝幅よりも大きいため、シャフト(100)が当該固定孔(34)の位置でスライド溝(33)に沿って移動できなくなる。
【0016】
したがって、肘掛け(30)は、当該固定孔(34)の高さでロックされる。
これに対し、シャフト(100)をロック解除位置に向かって軸方向に移動すると、固定孔(34)内にはまり込んだシャフト(100)の固定部(103)が、例えば図7に示すように、固定孔(34)内から抜け出る。
この状態では、シャフト(100)の外径がスライド溝(33)の溝幅よりも小さいため、スライド溝(33)内をシャフト(100)が移動することができる。
【0017】
したがって、肘掛け(30)を高さ方向に移動することが可能となり、肘掛け(30)の高さ位置を調節することができる。
上記した作用に加え、次のような作用を奏する。
すなわち、椅子本体(20)に設けた雌ネジ部(例えばナット120)に、例えば図5,6に示すように、シャフト(100)に設けた雄ネジ部(104)をねじ込むことで、シャフト(100)がロック位置からロック解除位置に向かって軸方向に移動することを阻止できる。
(請求項2の作用)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の作用に加えて、次のような作用を奏する。
【0018】
すなわち、肘掛け(30)の高さを調節する際には、ロック用付勢手段(例えばロック用ばね160)の付勢力に抗して、シャフト(100)を、ロック解除位置に向かって軸方向に移動すればよい。これにより、固定孔(34)内にはまり込んだシャフト(100)の固定部(103)が、例えば図7に示すように、固定孔(34)内から抜け出て、ロックが解除される。
【0019】
その後、肘掛け(30)を上下して高さ位置を決めると、ロック用付勢手段(例えばロック用ばね160)の付勢力により、シャフト(100)の長さの途中に設けた固定部(103)が、図5,6に示すように、スライド溝(33)の高さの途中に設けたいずれかの固定孔(34)内にはまり込み、当該高さ位置に肘掛け(30)がロックされる。
(請求項3の作用)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の作用に加えて、次のような作用を奏する。
【0020】
すなわち、スライダ(130)は、スライダ用付勢手段(例えばスライド用ばね150)により、スライド溝(33)に向かって付勢され、しかもスライド溝(33)に沿ってスライドする。
このため、肘掛け(30)の高さを調節時に、肘掛け(30)がガタ付いたり、或いは肘掛け(30)が自重で落下するのを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1〜10は、本発明の実施の形態の一例を示すものである。
図1は、固定装置の分解斜視図、図2は椅子型便器の分解斜視図、図3は固定装置の分解縦断面図、図4は固定装置のスライダの斜視図をそれぞれ示す。
【0022】
また、図5〜7は、固定装置の動作を示す各種断面図であり、図5は固定装置のロック状態を示す縦断面図、図6は図5の横断面図、図7は図6に対応し、固定装置のロック解除状態を示す横断面図をそれぞれ示す。
さらに、図8〜10は、椅子型便器の使用状態をそれぞれ示し、図8は肘掛けの収納状態を示す椅子型便器の斜視図、図9は図8に対応し、便器の使用状態を示す椅子型便器の斜視図、図10は図9に対応し、肘掛けの上昇状態を示す椅子型便器の斜視図をそれぞれ示す。
(椅子型便器)
図2中、10は、肘掛け付き椅子型便器10を示し、この椅子型便器10は、図8に示すように、椅子と、又、図9,10に示すように、便器とを兼用できる。
【0023】
上記椅子型便器10は、図2に示すように、大別すると、椅子本体20と、この椅子本体20に高さ調節可能に取り付けられる左右一対の肘掛け30と、左右の肘掛け30を前記椅子本体20に各々固定する固定装置40とを備えている。
(椅子本体)
上記椅子本体20は、図2に示すように、それぞれほぼ水平な左右一対の肘掛け取付部21の両端から下方に向かって延びた左右一対の前脚22及び左右一対の後脚23を備えている。
【0024】
上記左右の後脚23からは、図2に示すように、上方に向かって左右一対の背板支持支柱24,24が延びている。
上記左右の背板支持支柱24の間には、図2に示すように、背板25及び横桟26を掛け渡している。
前記左右の肘掛け取付部21の間には、図9,10に示すように、ほぼ中央に開口部51を有する便座50を取り付けている。
【0025】
上記便座50の上面には、図8〜10に示すように、便座50に被せて開口部を塞ぐ、折り畳み式の座板60を開閉可能に取り付けてある。
一方、前記左右の各肘掛け取付部21には、図1〜3に示すように、肘掛け30を差し込む差込溝70と、この差込溝70の両側にそれぞれ内外に対向する一対の側板80,90と、内外の側板80,90をそれぞれ貫通するとともに、差込溝70の両側に対向する貫通孔81,91とを備えている。
【0026】
上記側板80,90は、図1,3に示すように、椅子本体20に対して、差込溝70の内側に位置し、便座50の枠体により構成される内側板80と、差込溝70の外側に位置する外側板90とから構成されている。
前記貫通孔81,91は、図1,3に示すように、内側板80に設けた内側貫通孔81と、外側板90に設けた外側貫通孔91とから構成されている。
(肘掛け)
前記肘掛け30は、図2に示すように、肘掛け板31と、この肘掛け板31の下面から下方に向かってT字形に延びた取付板32とを備えている。
【0027】
上記取付板32には、図1,2に示すように、左右の各差込溝70に差し込まれ、内側貫通孔81及び外側貫通孔91に連通するとともに、外側貫通孔91の内径より溝幅が狭く、高さ方向に長く延びたスライド溝33と、このスライド溝33の高さの途中に設けられ、スライド溝33の溝幅より内径が大きい複数の固定孔34・・・とを備えている。
(固定装置)
前記固定装置40は、図1〜3に示すように、内側貫通孔81と外側貫通孔91、及び各差込溝70内に位置するスライド溝33を一連に貫くとともに、スライド溝33の溝幅以下の外径を有し、軸方向に移動可能なシャフト100を備えている。
【0028】
上記シャフト100には、図1,3に示すように、その一端部に、外側貫通孔91の外側に突出する操作部101を設け、他端部には、内側貫通孔81の外側に突出するとともに、内側貫通孔81からシャフト100が抜けるのを阻止する抜け止め用のEリング110を取り付けるためのEリング取付溝102を設けてある。また、シャフト100の他端部には、シャフト100に挿通するとともに、内側貫通孔81よりも径の大きい、雌ねじ部としてのナット120を取り付けてある。
【0029】
そして、内側貫通孔81からシャフト100の先端部が突出した状態で、図5,6に示すように、シャフト100にナット120を通し、Eリング取付溝102にEリング110を取り付けることで、シャフト100の他端部が、内側貫通孔81から抜け出るのを阻止する。
前記操作部101の基部は、図1,3に示すように、細くなり、その先端部には、スライド溝33の溝幅より外径が大きく、かつ前記固定孔34の内径以下の外径を有し、図5,6に示すように、固定孔34内にはまり込んだロック位置で、シャフト100がスライド溝33に沿ってスライドするのを阻止するとともに、シャフト100がその軸方向に移動することで、図7に示すように、固定孔34から抜け出て、外側貫通孔91内に待避したロック解除位置で、シャフト100がスライド溝33に沿ってスライドするのを許容する固定部103を一体に形成している。
【0030】
また、シャフト100には、図1,3に示すように、上記固定部103に隣接させて、前記ナット120にねじ込むことで、シャフト100がロック位置からロック解除位置に向かって軸方向に移動するのを阻止する雄ネジ部104を設けてある。
一方、固定装置40には、図1〜4に示すように、シャフト100に通り、スライド溝33に沿ってスライドするスライダ130を備えている。
【0031】
上記スライダ130は、図4に示すように、ほぼ中央を貫通し、シャフト100の固定部103を挿入可能な挿入孔131と、スライダ130の一側面から突出し、挿入孔131を挟んで上下に位置する上下一対のガイド突起132,132と、このガイド突起132より低く、同方向に突出し、前記挿入孔131を略環状に取り囲む、先端に向かって円錐形に縮径する凸部133とを備えている。
【0032】
これに対し、前記スライド溝33に設けた固定孔34には、図3,4に示すように、スライダ130の凸部133がはまり込むとともに、円錐台形形に凹んだテーパー面35を設けてある。
さらに、固定装置40には、図1〜3に示すように、固定装置40を肘掛け取付部21に取り付けるための取付枠140を備えている。
【0033】
上記取付枠140は、図1〜3に示すように、全体が左右に長い楕円形状を成し、そのほぼ中央を貫通し、シャフト100の操作部101の細くなった基部を挿通可能な挿通孔141と、この挿通孔141を中心に、取付枠140の一側面から環状に突出し、肘掛け取付部21の外側貫通孔91内にはまり込むとともに、その内側にスライダ基板132を移動可能に保持する環状リブ153とを備えている。
【0034】
また、固定装置40には、図1〜3に示すように、取付枠140の環状リブ153内に挿入され、取付枠基板152とスライダ130との間で弾縮され、スライダ130を肘掛け30のスライド溝33に向かって付勢するスライダ用付勢手段であるスライド用ばね150を取り付けてある。
さらに、シャフト100の先端に取り付ける抜け止め用のEリング110とナット120との間には、図1,3に示すように、ロック解除位置からロック位置に向かってシャフト100を付勢するロック用付勢手段であるロック用ばね160を取り付けてある。なお、Eリング110とロック用ばね160との間には、ロック用ばね160がEリング110から抜け出ることを防止するためのワッシャ170を介在させてある。
【0035】
上記ロック用ばね160のばね力は、前記スライド用ばね150のばね力よりも小さく設定されている。したがって、シャフト100を外側貫通孔91から引き抜く方向に操作した場合であっても、スライダ130は、スライド用ばね150のばね力により、スライド溝33に向かって押し付けられている。
(使用方法)
つぎに、上記した構成を備えた椅子型便器10の使用方法について、図8〜10を用いて説明する。
【0036】
椅子本体20の差込溝70内に肘掛け30の取付板32を差し込み、固定装置40を取り付けた状態では、図5,6に示すように、シャフト100の固定部103が、スライド溝33の固定孔34内にはまり込んでいる。
この状態では、シャフト100の固定部103が、スライド溝33の溝幅よりも大きな径を有するため、固定部103がスライド溝33内に入り込むことができない。
【0037】
したがって、固定部103がはまり込んだ固定孔34の高さ位置で、肘掛け30を椅子本体20に固定することができる。
また、この状態から、操作部101を回転して、図5,6に示すように、シャフト100の雄ネジ部104をナット120にねじ込むことにより、さらに強固に、肘掛け30を椅子本体20に固定することができる。
【0038】
そして、肘掛け30の高さを調節するには、図7に示すように、シャフト100の雄ネジ部104がナット120にねじ込まれていない状態で、操作部101をロック用ばね160のばね力に抗して引き出すと、スライド溝33の固定孔34内からシャフト100の固定部103が抜け出て、固定部103が外側貫通孔91内に待避する。
この状態では、スライダ130は、スライド用ばね150のばね力により、スライド溝33に向かって押し付けられているため、不用意に肘掛け30が落下することを防止できる。
【0039】
そして、肘掛け30の取付板32を差込溝70内で上下動させると、スライダ130の凸部133が、固定孔34のテーパー面35を乗り越えてスライド溝33内に入り、シャフト100及びスライダ130を、適宜な固定孔34に移動させることができる。
シャフト100及びスライダ130を適宜な固定孔34に移動させて、肘掛け30の高さを調節した後、操作部101を引っ張っていた力を取り除くと、シャフト100の固定部103が、図5,6に示すように、ロック用ばね160のばね力により、当該高さ位置の固定孔34内にはまり込む。
【0040】
このようにして、着座する人の体格や姿勢等に合わせて、左右の肘掛け30の高さを適宜調節することができる。
そして、左右の各肘掛け30は、それぞれ別個に高さ調節ができるので、左右の肘掛け30の高さを段違いにも調節することができる。
また、図7,8に示すように、肘掛け30を座板60と同一の高さまで下げることで、ベッドから椅子型便器10に乗り移る際に、肘掛け30が邪魔にならずにスムースに移動することが可能となる。その後、図10に示すように、左右の肘掛け30を適宜な高さまで上昇させることにより、身体の不自由な人等が快適に便器を使用することができる。
【0041】
さらに、便座50を覆う座板60が開閉可能に設けてあるため、図8に示すように、便座50を座板60により覆って椅子として使用したり、図9,10に示すように、座板60を跳ね上げて便座50を露出させて便器として使用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、構造が簡便で、且つ肘掛けの高さ調節が容易な肘掛け付き椅子型便器を提供することができる。
【0043】
これに加えて、請求項1記載の発明によれば、肘掛けの高さ位置を固定できるようにすることで、肘掛けが不用意に移動するのを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加えて、肘掛けの高さ調節時に、当該高さ位置に肘掛けを確実にロックできる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、肘掛けを上下に移動する際に、肘掛けが不用意に落下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 固定装置の分解斜視図である。
【図2】 椅子型便器の分解斜視図である。
【図3】 固定装置の分解縦断面図である。
【図4】 固定装置のスライダの斜視図である。
【図5】 固定装置のロック状態を示す縦断面図である。
【図6】 図5の横断面図である。
【図7】 図6に対応し、固定装置のロック解除状態を示す横断面図である。
【図8】 肘掛けの収納状態を示す椅子型便器の斜視図である。
【図9】 図8に対応し、便器の使用状態を示す椅子型便器の斜視図である。
【図10】 図9に対応し、肘掛けの上昇状態を示す椅子型便器の斜視図である。
【符号の説明】
10 椅子型便器 20 椅子本体
21 肘掛け取付部 22 前脚
23 後脚 24 背板支持支柱
25 背板 26 横桟
30 肘掛け 31 肘掛け板
32 取付板 33 スライド溝
34 固定孔 35 テーパー面
40 固定装置 50 便座
60 座板 70 差込溝
80 内側板 81 内側貫通孔
90 外側板 91 外側貫通孔
100 シャフト 101 操作部
102 Eリング取付溝 103 固定部
104 雄ネジ部 110 Eリング
120 雄ねじ部としてのナット 130 スライダ
131 挿入孔 132 ガイド突起
133 凸部 140 取付枠
141 挿通孔 142 環状リブ
150 スライダ用ばね 160 ロック用ばね
170 ワッシャ

Claims (3)

  1. 椅子本体と、
    この椅子本体に高さ調節可能に取り付けられる左右一対の肘掛けと、
    左右の肘掛けを前記椅子本体に固定する固定装置とを備えた肘掛け付き椅子型便器において、
    上記椅子本体には、左右の各肘掛けを各々差し込む左右一対の差込溝と、
    前記左右の各差込溝の両側にそれぞれ対向する一対の側板と、
    前記各側板をそれぞれ貫通するとともに、前記各差込溝の両側に対向する一対の貫通孔とを備え、
    前記左右の各肘掛けには、前記左右の各差込溝に差し込まれ、前記貫通孔に連通するとともに、該貫通孔の内径より溝幅が狭く、高さ方向に延びたスライド溝と、
    このスライド溝の高さの途中に設けられ、前記スライド溝の溝幅より内径が大きい複数の固定孔とをそれぞれ備え、
    前記固定装置には、前記貫通孔、及び各差込溝内に位置するスライド溝を一連に貫くとともに、前記スライド溝の溝幅以下の外径を有し、軸方向に移動可能なシャフトと、
    このシャフトの長さの途中に位置し、前記スライド溝の溝幅より外径が大きく、かつ前記固定孔の内径以下の外径を有し、
    前記固定孔内にはまり込んだロック位置で、前記シャフトがスライド溝に沿ってスライドするのを阻止するとともに、
    前記シャフトがその軸方向に移動することで、前記固定孔から抜け出て、前記貫通孔内に待避したロック解除位置で、前記シャフトがスライド溝に沿ってスライドするのを許容する固定部とを備え、
    前記椅子本体には、シャフトをねじ込み、シャフトの軸方向の移動を阻止する雌ネジ部を備え、
    前記シャフトには、前記雌ネジ部にねじ込むことで、シャフトがロック位置からロック解除位置に向かって軸方向に移動するのを阻止する雄ネジ部を有することを特徴とする肘掛け付き椅子型便器。
  2. 固定装置には、その固定部を肘掛けの固定孔に向かって付勢するロック用付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の肘掛け付き椅子型便器。
  3. 固定装置には、シャフトに通り、スライド溝に沿ってスライドするスライダと、
    このスライダをスライド溝に向かって付勢するスライダ用付勢手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の肘掛け付き椅子型便器。
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