JP3702337B2 - 味パルス刺激装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は動物、特にヒトの味覚の誘発脳波及び脳磁波検査に有効な味液パルス刺激を実現した装置である。
【0002】
【従来の技術】
ヒトの脳機能において、味覚の情報処理を分担する脳活動領域を調べることは医学的、工学的にも重要である。この機能を非侵襲的に調べることが出来る。
【0003】
脳波や脳磁図法は舌上で繰り返し何回も味覚刺激を与えることが必要である。このため、できるだけ舌に順応効果を与えないで、特定の味液を特定の時間だけ舌上で判別出来るように物理的に区切って与えた後、無味脱イオン水溶液で舌上を完全に洗浄する操作を繰り返さなければならない。この種の装置としては電磁弁だけを立体的に組み合わせた装置がみられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような電磁弁を立体的に組み合わせた装置では、電磁弁の配管を立体的に組み合わせる構造のためにチューブ配管の長さが長くなり、接続配管の体積が大きい為に味液の一部が残留する洗浄液で薄められる部分が発生するため、濃度が一定しない致命的欠点がある。実際は味液と洗浄水とが混じり合って設定した濃度で刺激できないという問題点がある。
【0005】
さらに数種類の味液のパルス化を実現するには電磁弁の増設に伴ってさらに複雑な立体配置とともに配管の長さが長くなるなど、味の多チャンネル化や混合刺激(2〜3チャンネル)を実現するには限界があった。
【0006】
本発明は、これらの従来の問題点を解決することを目的とするものであり、多数の電磁弁を配置しこれらの電磁弁を切り替えるとともに、無臭空気(泡)で区切ることで一定濃度の味液パルスを実現し、舌上に数種類の味液パルスを与えて刺激できるようにする味パルス刺激装置を実現することを課題とする。
【0007】
本発明は上記課題を解決するために、平面形状が円形のマニホールドを備えた味パルス刺激装置であって、前記マニホールドには、通路と通孔が形成されており、上記通路は、前記マニホールドの中心に配置されるとともに、被験者の舌に味液を供給する味液供給パイプが接続されており、上記通孔は、上記通路から放射状に複数形成され、それぞれの入口はマニホールドの外面に開口し、それぞれの出口は上記通路に開口しており、前記入口の各々に電磁弁が設けられていることを特徴とする味パルス刺激装置を提供する。
【0010】
上記複数形成された通孔は、互いに同じ又は異なる種類の味液を供給し、出力ポートから1種類の味液又は2種類以上混合した味液を供給することを特徴とする。
【0011】
上記複数形成された通孔は、前記電磁弁を介して、味液の供給源及び無臭空気の供給源に連通していることを特徴とする。
【0012】
上記複数形成された通孔は、前記電磁弁を介して、味液の供給源、無臭空気の供給源及び舌上洗浄用の無味脱イオン水の供給源に連通している。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る味パルス刺激装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例を説明する平面図であり、図2はその側面図である。
【0014】
本発明に係る味パルス刺激装置1は、マニホールド2を有し、このマニホールド2の中心には通路3が形成されている。マニホールド2の平面形状は、実施例では円形であるが、円形に限らず、矩形、多角形等いずれの形状でもよい。マニホールド2は、テフロン等の臭いや味の吸着しない素材から形成される。
【0015】
マニホールド2の通路3から、マニホールド2の外周に向けて複数の通孔4が形成されている。この実施例では、円形のマニホールド2の通路3から放射状に通孔4が形成されている。通孔4の長さは夫々均等である。通路3の直径は、通孔4の直径より充分大きく形成されている。この通路3には味液供給パイプ5の基端が取り付けられ、この味液パイプ5を通して味液が被験者の舌に供給される。
【0016】
通路3はこの実施例ではマニホールド2の中心に形成されているが、通孔4の長さを均等に形成できれば、特に中心に形成されていなくてもよい。
【0017】
マニホールド2の外周囲には、夫々の通孔4を開閉する電磁弁6が取り付けられている。複数の電磁弁6は、夫々味の異なる複数の種類の味液A〜E、無臭空気、舌上洗浄用の無味脱イオン水等の供給源7に連通している。ここで、無臭空気は各溶液を分離して流す為であり、無味脱イオン水は舌上を充分に洗浄するためのものである。
【0018】
電磁弁6は、数ミリ秒の立ち上がり応答をもった高速小型電磁弁6であり、TTLレベルのトリガー入力信号で開閉動作し、トリガー信号の時間幅だけ弁を開放して味液を通路3に通孔4を通して供給する。
【0019】
複数の電磁弁6は、制御装置8(入出力装置、記憶装置、CPUを有するパソコン)によって、個々に独立的に開閉されるように制御してもよいし、又は互いに同時若しくは時間をずらして選択的に開閉されるように制御してもよい。いずれにしろ、制御装置8に記憶するプログラムにより、複数の電磁弁6は、被験者への味液の提供の仕方に応じていろいろな態様の開閉制御が可能である。
【0020】
例えば、複数の電磁弁6の中、1種類の味液に対応した電磁弁6と無臭空気に対応した別の電磁弁6を選択して、これらの電磁弁を夫々交互に連続的に開閉すれば、1種類の味液がシーケンシヤルに次々に無臭空気で分断されてパルス的に通路3に供給され、味液供給パイプ5を通して被験者の舌に送られる。
【0021】
又、ある種類の味液を供給してから、無味脱イオン水を供給することにより、舌上を充分に洗浄して、次の別の種類の味液を供給する際に、影響されないようにすることができる。
【0022】
さらに、複数の味液供給源7に対する電磁弁6を同時に開けば、同時に複数種類の味液が通路に供給され、複数種類の味液の混合した混合味液が味液供給パイプを通して被験者の舌に送られる。この場合でも、無臭空気に対応する電磁弁と交互に供給することにより、無臭空気で分断された混合味液をパルス的に供給することができる。
【0023】
本発明では、電磁弁6から通路3までの通孔4の長さが短く、しかも均等であるから、複数の電磁弁6からの味液の供給タイミングを同時にすることができる。しかしながら、味液の種類によっては、粘性が著しく異なると供給のタイミングがずれてしまうことも生じるので、これを解決するためには、通孔の長さをさらに短く設計したり、味液毎に電磁弁6の開閉時間幅(味液供給のパルス幅)を変えたり、味液の供給スピード(流速)を変えたり、場合によっては通孔の太さや長さを変えて形成したりすることも考えられる。
【0024】
又、電磁弁6を開閉する時間幅でパルス幅や味液の流速を変えることで刺激時間が簡単に変えられ、任意の味液パルスが実現する。
【0025】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明したが、本発明は以上の実施例に限定するとはなく、特許請求の範囲記載の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)各種の味に対応して通孔及び電磁弁を複数設ける多チャンネルで味を制御する構成としたので、各種の味を単独又は混合して被験者に供給することができる。通路に対して長さの同じ通孔を配置し、その通孔の入り口端に夫々電磁弁を設けたから、複数種類の味液が同時に通路の供給されて混合味液とされる。又、通孔の長さを短くすることにより、味液の粘性にそれほど左右されない混合味液をミックスすることもできる。
【0027】
(2)単独又は混合した味液と無臭空気とが交互に供給されるように複数の電磁弁を制御すれば、味液を無臭空気で分断した切れの良いパルス的な味刺激を被験者の舌に与えることができる。これにより、他の味液と不用意に混合したり、溶液の一部が洗浄液で薄められたり、濃度が一定しない等の問題が解消できるとともに、2種以上の混合味について被験者の舌に鮮明な味刺激を与えることができ、味液刺激による脳内誘発応答が強くなり、検出される信号に対する雑音比(S/N比)が大きく改善され、特に脳磁図における脳内部位の同定に大きく寄与する。
【0028】
(3)通孔及び電磁弁配置の数を増すことで、多チャンネル化が容易にでき、より多数の種類の味を単独で又は混合し複雑な味として提供でき、味液と無味液とを混合すれば濃度の調整も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する平面図である。
【図2】本発明の実施例を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 味パルス刺激装置
2 マニホールド
3 通路
4 通孔
5 味液供給パイプ
6 電磁弁
7 味液供給源
8 制御装置
Claims (4)
- 平面形状が円形のマニホールドを備えた味パルス刺激装置であって、前記マニホールドには、通路と通孔が形成されており、
上記通路は、前記マニホールドの中心に配置されるとともに、被験者の舌に味液を供給する味液供給パイプが接続されており、
上記通孔は、上記通路から放射状に複数形成され、それぞれの入口はマニホールドの外面に開口し、それぞれの出口は上記通路に開口しており、前記入口の各々に電磁弁が設けられていることを特徴とする味パルス刺激装置。 - 上記複数形成された通孔は、互いに同じ又は異なる種類の味液を供給し、出力ポートから1種類の味液又は2種類以上混合した味液を供給することを特徴とする請求項1記載の味パルス刺激装置。
- 上記複数形成された通孔は、前記電磁弁を介して、味液の供給源及び無臭空気の供給源に連通していることを特徴とする請求項1記載の味パルス刺激装置。
- 上記複数形成された通孔は、前記電磁弁を介して、味液の供給源、無臭空気の供給源及び舌上洗浄用の無味脱イオン水の供給源に連通していることを特徴とする請求項1記載の味パルス刺激装置。
Priority Applications (1)
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JP2001267739A JP3702337B2 (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 味パルス刺激装置 |
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JP2001267739A JP3702337B2 (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 味パルス刺激装置 |
Publications (2)
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JP2003070761A JP2003070761A (ja) | 2003-03-11 |
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ID=19093835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001267739A Expired - Lifetime JP3702337B2 (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 味パルス刺激装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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-
2001
- 2001-09-04 JP JP2001267739A patent/JP3702337B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2003070761A (ja) | 2003-03-11 |
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