JP3702167B2 - ガス化炉用バーナ及びこれを用いたガス化剤供給方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内筒内に形成され搬送ガスにより搬送された微粉炭、チャー等の燃料を燃料噴出路からガス化炉内に噴出するとともに、前記燃料噴出路と前記内筒を隔てて外筒の内周に形成されたガス化剤通路から空気及び酸素を含むガス化剤を前記ガス化炉内に噴出するようにしたガス化炉用バーナ及びこれを用いたガス化剤供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は微粉炭をガス化する石炭ガス化装置の全体構成を示し、図において105はガス化炉であり、01は微粉炭及びチャーを溶融させて高温ガスを発生させるコンバスタ、02は前記コンバスタ01で発生した高温ガスにより後述するリダクタバーナ05から噴出される微粉炭を加熱し熱分解させるガス化段を構成するリダクタである。
前記コンバスタ01には、微粉炭供給装置07からの微粉炭噴出用のコンバスタバーナ03及びチャー供給装置013からのチャー噴出用のチャーバーナ04が設けられている。また、前記微粉炭供給装置07からの微粉炭噴出用のリダクタバーナ05が設けられている。
【0003】
011は前記リダクタ02にて生成された熱分解ガスを搬送するための生成ガス管、012は該生成ガス管011を送られてきた前記熱分解ガスからチャーを分離するサイクロンであり、該サイクロンを012にて分離されたチャーはチャー供給装置013によりチャー供給管014及び前記チャーバーナ04を介して前記コンバスタ01に供給されるようになっている。
【0004】
前記微粉炭供給装置07からの微粉炭は石炭供給管071を通して後述する搬送ガス管0140、016に合流するようになっている。06は空気分離装置で、空気から窒素と酸素とを分離するものである。該空気分離装置06で分離された窒素は搬送ガス管016を通り途中で前記石炭供給管071から合流された微粉炭を前記コンバスタバーナ03に搬送し、また搬送ガス管015を通り途中で前記石炭供給管071から合流された微粉炭を前記リダクタバーナ05に搬送し、さらに搬送ガス管0140を通りチャーをチャー供給管014を介してチャーバーナ04に搬送する。
さらに、該空気分離装置06で分離された酸素は、酸素供給管018を経て前記コンバスタバーナ03への空気供給管017に合流される。
【0005】
かかる石炭ガス化装置において、前記コンバスタ01においては、前記コンバスタバーナ03から窒素ガスにより搬送された微粉炭、及びガス化剤として酸素が富化された空気が噴出されるとともに、前記のようにチャーバーナ04から窒素ガスとともにチャーが供給され、ガス化剤としての前記酸素が富化された空気により高温、高負荷燃焼が行われる。
かかる燃焼によって発生する2000℃程度の高温ガスは、上方にある前記リダクタ02に送られる。一方、該コンバスタ01における高温燃焼によって前記石炭中の灰分が溶融化され、溶融スラグとなってスラグホールから自然落下し、系外に排出される。
また、前記リダクタ02においては、前記リダクタバーナ05から窒素により搬送された微粉炭が噴出され、前記コンバスタ01からの高温ガスによって熱分解され、ガス化が行われる。
かかるガス化作用により生成された生成ガスは、該リダクタ02から送出され、生成ガス管011を通って前記サイクロン012に入り、前記のようにチャーの分離がなされた後、ガスタービン等の使用先に送られる。
【0006】
図4は図3に示される石炭ガス化装置のコンバスタバーナ03に用いられるバーナガン、並びにこれへの燃料及びガス化剤供給装置の従来技術の一例を示す。
図4において、0100はバーナガンで、中心部に燃料噴出路026が形成され、これの外側に環状のガス化剤通路022が形成されている。025は前記燃料噴出路026への燃料供給口、023は前記ガス化剤通路022へのガス化剤供給口、027は燃料及びガス化剤の炉内101への噴出口、020は該ガス化剤通路022と該噴出口027とを連通する複数の連絡孔である。
【0007】
かかる装置において、空気分離装置06では窒素と酸素とが分離される。窒素は搬送ガス管016を通り途中で微粉炭供給装置07から供給された微粉炭を前記バーナガンの燃料供給口に搬送する。また酸素は酸素供給管029を通って後述する空気供給管030に合流する。
一方、空気は空気加熱器021にて加熱され、空気供給管030に入り、途中で前記酸素供給管029からの酸素が混合され酸素が富化した300℃程度の高温空気となって前記バーナガンのガス化剤供給口023に送り込まれる。
【0008】
前記バーナガンの中心部に形成された燃料噴出路026からは80℃程度の燃料(微粉炭あるいはチャー)が前記噴出口027を経て炉内101に噴出され、該燃料噴出路026の外側に形成されたガス化剤通路022からは300℃程度の高温のガス化剤が前記連絡孔020及び噴出口027を経て炉内101に噴出され、ガス化が促進される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示されるような石炭ガス化装置においては、ガス火炉105内におけるガス化性能を高く保持するには、高酸素濃度で高温のガス化剤を供給することが要求される。
このため、図4に示される従来のバーナガン並びに燃料及びガス化剤供給装置にあっては、空気加熱器021にて加熱された空気に、空気供給管030の途中で濃度90%程度の酸素を混合し、該空気供給管030を通ってバーナガンのガス化剤通路022に送り込まれる空気を、300℃程度の高温で高濃度の酸素富化空気としている。
しかしながら、かかる従来技術にあっては、前記のような高温で高濃度の酸素富化空気をバーナガン0100に供給するために比較的長さの長い空気供給管030内を酸化性の強い高温の空気が通流することとなり、配管の内壁に焼損や高温腐食が発生し、配管系の破損に繋がるという問題点を有している。
【0010】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ガス化炉用バーナへの燃料及びガス化剤供給手段を改良することにより、ガス化剤供給用配管系およびガス化炉用バーナの破損を防止しつつ、高酸素濃度のガス化剤の使用を可能として、配管系およびガス化炉用バーナの耐久性を保持し高いガス化性能を備えたガス化炉用バーナ及びこれを用いたガス化剤供給方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するもので、請求項1記載の発明として、円筒状の内筒の内部に形成され搬送ガスにより搬送された微粉炭、チャー等の燃料を前記ガス化炉内に噴出する燃料噴出路と、円筒状の外筒の内周に前記燃料噴出路と前記内筒を隔てて環状に形成され空気及び酸素を含むガス化剤を前記ガス化炉内に噴出するガス化剤通路とを備え、前記内筒の入口端に燃料供給口を、出口端に噴出口を具えたガス化炉用バーナにおいて、
300℃以上の高温空気を供給する空気供給口と、前記高温空気より低温の高濃度酸素を供給する酸素供給口とを、前記円筒状の外筒の前記ガス化剤通路の途中にガス化剤流れ方向に沿って接続させるとともに、前記酸素供給口が、前記空気供給口より上流側の、前記燃料噴出路の燃料供給口側に位置するように配置し、前記ガス化剤通路内において前記高温空気と低温酸素とが混合されるように構成したことを特徴とするガス化炉用バーナを提案する。
【0012】
請求項2記載の発明は、前記ガス化炉用バーナの具体的構成に係り、請求項1において、
前記酸素供給口から前記ガス化剤通路に供給される高濃度酸素の温度を100℃程度の低温でかつ濃度90%以上の高濃度を保持し、一方前記空気供給口からガス化剤通路に供給される高温空気の温度を300℃以上の高温に保持されるとともに、前記空気供給口の開口部近傍において該空気供給口からの高温の空気と高濃度酸素とが合流し、該合流により酸素濃度が30容積%以上でかつ温度が300℃近傍のガス化剤を生成することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1ないし2の発明に係るガス化炉用バーナを使用する方法の発明に係り、前記ガス化剤通路の途中で該ガス化剤通路内に300℃以上の高温の空気を供給し、空気の供給位置より上流側の燃料供給口側で該空気よりも低温でかつ濃度90%以上の高濃度酸素を前記ガス化剤通路内に供給し、該ガス化剤通路内において前記空気と酸素とを混合させて酸素濃度が30容積%以上でかつ温度が300℃近傍のガス化剤を生成することを特徴とする。
【0014】
かかる発明によれば、ガス化剤通路の上流側に酸素供給口を配置するとともに該酸素供給口から設定された距離をおいた下流側に空気供給口を設けたこと、即ち請求項2のように、燃料供給口から酸素供給口までの距離酸素供給口と空気供給口との距離を、低温高濃度酸素と高温空気とが混合してなるガス化剤中の酸素濃度が30容積%以上でかつ合流後におけるガス化剤の温度が300℃近傍になるような距離に設定したことにより、ガス化炉用バーナに形成されたガス化剤通路内において高濃度の酸素と高温の空気とが十分に混合されて、所望のガス化作用をなすに必要な高温、高酸素濃度のガス化剤を生成することができる。
【0015】
そして、前記のように、ガス化炉用バーナに形成されたガス化剤通路内において高濃度の酸素と高温の空気とを混合させるので、前記空気供給用配管を通して前記空気供給口に導入される空気は、従来のもののように高温で高濃度の酸素富化空気を用いることを要さず、通常の300℃以上の加熱空気であればよい。
従って、かかる発明によれば、前記空気供給用配管の内壁に、酸化性の強い高温の空気が通流することによる、配管の焼損や高温腐食の発生が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0017】
図1は本発明の実施例に係るガス化炉用バーナの全体断面図、図2はガス化炉用バーナが用いられる石炭ガス化装置全体構成図、図3は作用説明用線図である。
【0018】
図2に示す石炭ガス化装置おいて、105はガス化炉であり、本発明に係るガス化炉用バーナは、コンバスタ01に微粉炭及びチャーをガス化剤とともに噴出し、これを溶融させて高温ガスを発生させるコンバスタバーナ03あるいはチャーバーナ04として用いられる。あるいは必要に応じてリダクタバーナ05として用いても良い。
【0019】
本発明に係るガス化炉用バーナを示す図1において、100はバーナガンで、次のように構成されている。
1は円筒状の外筒、2は該外筒1の内側に挿設された円筒状の内筒であり、両者の間に後述するガス化剤通路4が形成された2重管構造となっている。該内筒2の内部には、搬送ガスにより搬送された微粉炭、チャー等の燃料が通流(噴出)する燃料噴出路3が形成され、前記外筒1の内周と前記内筒2の外周との間には環状のガス化剤通路4が形成されている。7は前記燃料噴出路3への燃料供給口である。
11は炉内101への燃料15及び前記ガス化剤16の噴出口で、前記燃料噴出路3及びガス化剤通路4の出口端に連通されている。8は前記燃料噴出路3の出口側外周に設けられた円筒状のフィルタで、前記ガス化剤通路4を通流したガス化剤16の一部を濾過して前記噴出口11に送り出すものである。
10は前記ガス化剤通路4の出口端に炉内101に面して設けられた保炎器、9は前記外筒1の出口寄り(炉内101寄り)に巻装された冷却管である。
【0020】
前記外筒1には、前記ガス化剤通路4に夫々連通される酸素供給口5及び空気供給口6が固着されている。前記酸素供給口5は、バーナガン100の長手方向において、前記空気供給口6と前記燃料噴出路3への燃料供給口7との間の部位に配置される。
そして、前記酸素供給口5と前記空気供給口6とは、これらの設置位置、つまり前記燃料供給口7の端面Aから酸素供給口5中心Bまでの距離S1、及び酸素供給口5中心Bと空気供給口6中心Cとの距離S2は、該酸素供給口5から供給された低温の酸素が前記ガス化剤通路4を前記バーナガン100の長手方向に流動して、前記空気供給口6のガス化剤通路4への開口部近傍において該空気供給口6からの高温の空気と合流し、該合流後における前記低温の酸素及び高温の空気が混合してなるガス化剤中の酸素濃度が30容積%以上でかつ合流後におけるガス化剤の温度が300℃近傍になる。
【0021】
そして、前記酸素供給口5は、図2に示される空気分離装置06の酸素出口に接続され、該酸素供給口5を通って前記ガス化剤通路4に供給される酸素が、その温度を100℃程度の低温に、かつその濃度を90容積%以上の高濃度に保持されるようになっている。
また、前記空気供給口6は、図2に示される空気加熱器021の空気出口に接続されており、該空気加熱器021にて300℃程度の高温に加熱された空気が該空気供給口6を通って前記ガス化剤通路4に供給されるようになっている。
【0022】
かかる構成からなるバーナガン100を備えた石炭ガス化装置において、図2に示されるように、空気分離装置06においては、空気から窒素と酸素とが分離される。該空気分離装置06で分離された窒素は搬送ガス管016を通り途中で前記石炭供給管071から合流された微粉炭をコンバスタバーナ03に搬送し、また搬送ガス管015を通り途中で前記石炭供給管071から合流された微粉炭を前記リダクタバーナ05に搬送し、さらに搬送ガス管0140を通り、チャーをチャー供給管014を介してチャーバーナ04に搬送する。
【0023】
また前記空気分離装置06にて分離された100℃程度の低温の酸素は、その濃度を90容積%以上に保持され、図2に破線で示される酸素供給管0018を通ってバーナガン100の酸素供給口5に送られる。一方、空気は空気加熱器021にて300℃以上の高温に加熱され、空気供給管017を通ってバーナガン100の空気供給口6に送られる。
【0024】
前記バーナガン100においては、その中心部に形成された燃料噴出路026から80℃程度の燃料(微粉炭あるいはチャー)が前記噴出孔11を経て炉内101に噴出される。
また、前記酸素供給口5から前記ガス化剤通路4に導入された酸素は、前記のように、その温度が100℃程度の低温で、かつ濃度90%以上の高濃度を保持されて該ガス化剤通路4内を噴出口11方向に通流する。一方前記酸素供給口5よりも下流側に設けられた前記空気供給口6から前記ガス化剤通路4に導入された空気は、前記のように、300℃以上の高温に保持されている。
【0025】
そして、前記高濃度の酸素と高温の空気とは、前記空気供給口6のガス化剤通路4への開口部近傍において合流し、前記のように、燃料供給口7の端面Aから酸素供給口5中心Bまでの距離S1、及び酸素供給口5中心Bと空気供給口6中心Cとの距離S2を、前記該合流後における前記低温の酸素及び高温の空気が混合してなるガス化剤中の酸素濃度が30容積%以上でかつ合流後におけるガス化剤の温度が300℃近傍になるような長さに設定しているので、前記高濃度酸素と高温空気との混合体は、酸素濃度30容積%程度でかつ300℃程度の高温のガス化剤16となって、図1の実線矢印のように、噴出口11から直接炉内101に噴出され、その一部は前記フィルタ8を通過して異物を濾過された後、噴出口11から炉内101に噴出される。かかるガス化剤16の供給により、前記燃料のガス化が促進される。
【0026】
図3は、前記ガス化剤通路4のガス流れ方向におけるガス化剤16の温度及び酸素濃度の変化状況を示す。図に示されるように、前記空気供給口6の開口部位置Cにて低温高濃度の酸素Oと高温の空気(酸素量20%程度)とが混合することにより、酸素量O=30容積%程度、温度T=300℃程度のガス化剤16がバーナガン100内で生成される。
【0027】
かかる実施例によれば、バーナガン100におけるガス化剤通路4の上流側に酸素供給口5を配置するとともに、該酸素供給口5から設定された距離S2をおいた下流側に空気供給口6を設けたことにより、バーナガン100に形成されたガス化剤通路4内において高濃度の酸素と高温の空気とが十分に混合して、所望のガス化作用をなすに必要な高温、高酸素濃度のガス化剤16を生成することができる。
【0028】
そして、前記のように、バーナガン100に形成されたガス化剤通路4内において高濃度の酸素と高温の空気とを混合させるので、前記空気供給管017を通して前記空気供給口6に導入される空気は、従来のもののように高温で高濃度の酸素富化空気を用いることを要さず、通常の300℃以上の加熱空気であればよい。
従って、かかる実施例によれば、前記空気供給管017を含む配管の内壁に、酸化性の強い高温の空気が通流することによる焼損や高温腐食の発生が防止される。
【0029】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、かかる発明によれば、ガス化剤通路の上流側に酸素供給口を配置するとともに該酸素供給口から設定された距離をおいた下流側に空気供給口を設けたことにより、ガス化炉用バーナに形成されたガス化剤通路内において高濃度の酸素と高温の空気とが十分に混合されて、所望のガス化作用をなすに必要な高温、高酸素濃度のガス化剤を生成することができる。
【0030】
そして、前記のように、ガス化炉用バーナに形成されたガス化剤通路内において高濃度の酸素と高温の空気とを混合させるので、前記空気供給用配管を通して前記空気供給口に導入される空気は、従来のもののように高温で高濃度の酸素富化空気を用いることを要さず、通常の300℃以上の加熱空気であればよい。従って本発明によれば、空気供給用配管の内壁に、酸化性の強い高温の空気が通流することによる、配管の焼損や高温腐食の発生が防止される。
【0031】
要するに本発明によれば、ガス化剤供給用配管系およびガス化炉用バーナの破損を防止しつつ、高酸素濃度のガス化剤の使用を可能として、配管系およびガス化炉用バーナの耐久性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るガス化炉用バーナの全体断面図である。
【図2】 ガス化炉用バーナが用いられる石炭ガス化装置全体構成図である。
【図3】 作用説明用線図である。
【図4】 従来技術を示す図1対応図である。
【符号の説明】
1 外筒
2 内筒
3 燃料噴出路
4 ガス化剤通路
5 酸素供給口
6 空気供給口
7 燃料供給口
8 フィルタ
9 冷却管
10 保炎器
11 噴出口
15 燃料
16 ガス化剤
100、0100 バーナガン
101 炉内
01 コンバスタ
02 リダクタ
03 コンバスタバーナ
04 チャーバーナ
05 リダクタバーナ
06 空気分離装置
07 微粉炭供給装置
011 生成ガス管
012 サイクロン
013 チャー供給装置
014 チャー供給管
0140、015、016 搬送ガス管
021 空気加熱器
071 石炭供給管

Claims (3)

  1. 円筒状の内筒の内部に形成され搬送ガスにより搬送された微粉炭、チャー等の燃料を前記ガス化炉内に噴出する燃料噴出路と、円筒状の外筒の内周に前記燃料噴出路と前記内筒を隔てて環状に形成され空気及び酸素を含むガス化剤を前記ガス化炉内に噴出するガス化剤通路とを備え、前記内筒の入口端に燃料供給口を、出口端に噴出口を具えたガス化炉用バーナにおいて、
    300℃以上の高温空気を供給する空気供給口と、前記高温空気より低温の高濃度酸素を供給する酸素供給口とを、前記円筒状の外筒の前記ガス化剤通路の途中にガス化剤流れ方向に沿って接続させるとともに、前記酸素供給口が、前記空気供給口より上流側の、前記燃料噴出路の燃料供給口側に位置するように配置し、前記ガス化剤通路内において前記高温空気と低温酸素とが混合されるように構成したことを特徴とするガス化炉用バーナ。
  2. 前記酸素供給口から前記ガス化剤通路に供給される高濃度酸素の温度を100℃程度の低温でかつ濃度90%以上の高濃度を保持し、一方前記空気供給口からガス化剤通路に供給される高温空気の温度を300℃以上の高温に保持されるとともに、前記空気供給口の開口部近傍において該空気供給口からの高温の空気と高濃度酸素とが合流し、該合流により酸素濃度が30容積%以上でかつ温度が300℃近傍のガス化剤を生成することを特徴とする請求項1記載のガス化炉用バーナ。
  3. 円筒状の内筒の内部に形成され搬送ガスにより搬送された微粉炭、チャー等の燃料を前記ガス化炉内に噴出する燃料噴出路と、前記内筒の外周側に位置する円筒状の外筒と内筒の間に環状に形成され空気及び酸素を含むガス化剤を前記ガス化炉内に噴出するガス化剤通路とを備え、前記内筒の入口端に燃料供給口を、出口端に噴出口を具えたガス化炉用バーナを用いたガス化剤供給方法において、
    前記ガス化剤通路の途中で該ガス化剤通路内に300℃以上の高温の空気を供給し、空気の供給位置より上流側の燃料供給口側で該空気よりも低温でかつ濃度90%以上の高濃度酸素を前記ガス化剤通路内に供給し、該ガス化剤通路内において前記空気と酸素とを混合させて酸素濃度が30容積%以上でかつ温度が300℃近傍のガス化剤を生成することを特徴とするガス化剤供給方法。
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