JP3702145B2 - ユニット化されたインジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ユニット化されたインジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用エンジンの大部分は、エンジンと燃料配管との間にインジェクタを配置してエンジンに燃料を供給する。インジェクタがエンジンのシリンダヘッドに取付けられるものと吸気管に取付けられるものが存在するが、ここでは両者を総称してエンジン側に取付けられるという。
エンジン側に対するインジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離は、車種によりあるいは自動車メーカによって相違する。またインジェクタには電力線を接続する必要があるところ、この電力線の端子形状が車種によりあるいは自動車メーカによって相違する。
このために、現在のインジェクタ供給メーカは、燃料噴射に関する仕様は同じでありながら、インジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離のバリエーションや電力線の端子形状のバリエーションに対応できるように、多種類のインジェクタを生産することを余儀なくされており、これが量産効果を低下させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記バリエーションに対応でき、しかも量産効果を得られるようにすることを課題として開発された。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】
上記課題は下記のインジェクタによって解決される。このインジェクタは、エンジン側に配置されるインジェクタ本体と、燃料配管側に配置される延長アダプタとを接続して形成される。インジェクタ本体は、先端に燃料噴射孔を持つ燃料通路を形成する第1の筒部と、その燃料噴射孔を開閉する弁と、その弁を開弁させるソレノイドコイルと、その弁を閉弁側に付勢する付勢手段と、そのソレノイドコイルに通電する電力線に接続するための第1の端子と、第1の筒部の後端に配され燃料通路を流れる燃料から異物を除去するフィルタを備えている。延長アダプタは、第1の筒部の後端部に接続される第2の筒部と、第1の端子に接続される第2の端子と、その第2の端子に接続されているとともに電力線が接続される第3の端子を有する。
このインジェクタは、インジェクタ本体に延長アダプタが接続されて形成されることから、燃料噴射に関する仕様が同じであれば同一のインジェクタ本体が使用でき、インジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離のバリエーションや電力線の端子形状のバリエーションに対しては延長アダプタを取替えることで対応することができる。
ここで、高い精度が求められるために生産コストが高くなるインジェクタ本体が、インジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離のバリエーションや電力線の端子形状のバリエーションに抗して同一種類ですむことから、量産効果が得られる。延長アダプタには複数種類が必要とされるが、もともと生産コストが安価に製造できるものであり、多種類を製造してもインジェクタ全体の生産コストにあまり影響しない。
このようにして、本発明のインジェクタによると、インジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離のバリエーションや電力線の端子形状のバリエーションに対応できるインジェクタ群を安価に生産することが可能となる。
【0005】
上記のインジェクタの場合、第1の筒部の後端部に対する接続部の形状と第2の端子の形状と位置を共通にし、燃料配管に対する接続部および/または第3の端子の形状および/または位置を異にする複数種類の延長アダプタ群を用意しておき、そのなかから1種類の延長アダプタを選択して用いることが有効である。この場合、インジェクタがユニット化され、多種多様な要求に最小限の変化で対応することが可能となる。
【0006】
上記のモジュール化にあたっては、第1の端子を第1の筒部の後端部と平行に延出させることが有効である。
このインジェクタ本体は、端子と筒部後端部が平行に延出していることから、その延出方向に沿って延長アダプタを接続することで、燃料通路が延長されると同時に端子同士の接続が完了し、簡単にインジェクタを形成することができる。また後記するように、延長アダプタを使わないでそのまま燃料配管に接続することも可能となる。
【0007】
即ち、このユニットされたインジェクタ本体によると、インジェクタ本体を直接燃料配管に接続して燃料噴射用の部品組立体を簡単に形成することができる。この燃料噴射用の部品組立体は、個々のインジェクタをエンジン側と燃料配管の間に配置するのに比して簡単に組付けることができ、燃料噴射システムの組付けの負荷が軽減される。
【0008】
【発明の実施の形態】
最初に本実施の形態の特徴を列記する。
(形態1) 第1端子は、第1筒部の後端部と平行に後方に延出している。この場合、電力の供給を受けいれる第1端子側が突出端子となり、電力を供給する第2端子側がその突出端子を受入れる側となり、電力が供給された状態で端子が突出することがなく安全性が向上する。
(形態2) インジェクタ本体と延長アダプタは、スナップフィット、溶着、圧入、接着、接続用クリップのいずれかの一を利用して接続が確保されている。これによって、インジェクタ本体と延長アダプタが長期にわたって確実に接続される。
(形態3) 延長アダプタは、第2端子と第3端子と両者を接続する配線がインサート成形された樹脂成形品である。この形態によると、延長アダプタを安価に生産することができる。
(形態4) インジェクタ本体のソレノイドコイルは、コイル自体が円筒形状を保持する能力を持つ。この形態によると、インジェクタ本体を小型化することができる。
(形態5) インジェクタ本体のソレノイドコイルは、巻付けの中心となる糸巻き(ボビン)を有しない。この形態によると、インジェクタ本体を小型化することができる。
(形態6) インジェクタ本体のソレノイドコイルは、第1の筒部の外周回りに軸方向位置を調整可能に組み付けられている。この形態によると、軸方向位置を調整することで、インジェクタの応答性を調整することができる。
【0009】
【実施例】
図1はユニット化されたインジェクタの部品群を示している。(A)と(C)はインジェクタ本体Aを示し、これはインジェクタの種類を問わないで共通的に利用される。(E)から(J)は延長アダプタC群を示し、いずれか1種類が選択されて利用される。(B)と(D)は、1種類の延長アダプタ(この場合、ロングタイプCL)がインジェクタ本体Aに接続されてインジェクタBが形成された状態を示している。
【0010】
延長アダプタC群は、(E)に示すショートタイプCS、(F)に示すミディアムタイプCM、(G)に示すロングタイプCLに大別される。ショートタイプCSはエンジン側のインジェクタ取付け位置と燃料配管間の距離が短い場合に選択され、ミディアムタイプCMはその距離が中間の場合に選択され、ロングタイプCLはその距離が長い場合に選択される。
【0011】
距離を同じくするタイプにもさらに細かな種類が存在し、例えば(G)に示される標準型のロングタイプCLに対して、(H)は電力線端子を接続する位置が先端側にあるものCL1、(I)は電力線の端子形状が相違している場合に利用されるものCL2、(J)は燃料配管に対する接続部C4の形状が相違しているものCL3を示す。この(H)から(J)に示すバリエーションがショートタイプCSにもミディアムタイプCMにも存在する。
【0012】
(E)から(J)に示す延長アダプタC群は、いずれも、インジェクタ本体Aの燃料通路を形成する筒部の後端部32Aに対する接続部C2の形状が同じであり、任意の延長アダプタCをインジェクタ本体Aに接続することができる。
【0013】
また、(E)から(J)に示す延長アダプタC群は、いずれも、インジェクタ本体Aの端子28A、28B(以下集合的に28ということがある)に接続される第2端子C1(正確には一対存在するが、ここでは集合的に第2端子C1という)の形状と位置が同じであり、任意の延長アダプタCをインジェクタ本体Aに接続することができる。即ち、任意の延長アダプタCの接続部C2をインジェクタ本体Aの後端部32Aに接続すると、第1端子28に第2端子C1が接続される。第1端子28は筒部の後端部32Aと平行に延出している為に、燃料通路の接続と端子同士の接続が同時に単一の動作で完了する。
【0014】
ショートタイプCSではインジェクタ本体に対する接続部C2と燃料配管に対する接続部C4の距離が短く、ミディアムタイプCMではその距離が中間であり、ロングタイプCLではその距離が長い。(H)の場合、電力線の端子に接続する第3端子C3の位置が前方にあり、(I)の場合、その第3端子C3の形状が相違している為に電力線の端子形状が標準形でないものを接続することができ、(J)の場合、燃料配管に対する接続部C4の形状が相違し、燃料配管側のインジェクタ取付け部の形状が標準型でない場合に対応することができる。
【0015】
インジェクタ本体Aは従来の量産品に比して小型化されており、図(B)に示すインジェクタB、即ち、インジェクタ本体Aに延長アダプタCを接続した状態で従来の量産品と同じサイズとなる。
【0016】
図2には、インジェクタ本体Aの断面図を示す。図中32は磁性材で形成された筒(第1の筒)であり、その内部に燃料通路を形成している。筒32の先端には弁座体4が固定されている。
弁座体4は、外形が円柱状であり、筒32の内周に圧入されている。弁座体4の内側には、後方から円柱状の孔4Dが開けられ、その先端側に円錐面4Aが形成され、円錐面4Aの先端は弁座体4の先端面に開口して燃料噴射孔4Bを形成している。円柱状の孔4Dは球状の弁先端10を軸方向に案内するガイド面として機能し、円錐面4Aは球状の弁先端10と当接して燃料噴射孔4Bを閉じるシール面として機能する。円柱状の孔4Dの回りには、周方向に等距離な3箇所に軸方向に伸びる燃料通路4Cが形成されている。
【0017】
弁座体4の先端には、プレート6が固定されている。プレート6はリング状の溶接部位8で弁座体4に固定されている。プレート6には複数の小孔6Aが形成されており、この小孔6Aによって噴射される燃料が霧化され、かつ噴射方向が決められる。
弁座体4とプレート6は筒32に圧入された後、筒32の先端がかしめられて筒32に位置決めされている。
【0018】
弁座体4の後方に、弁9が筒32内で軸線方向に移動自在に収容されている。弁9は、球状の弁先端10と軸部12が接続部11でレーザ溶接されて形成されている。弁9の先端10は、前記したように、球状の弁先端10が円柱状の孔4Dによって半径方向には移動不能で軸方向に移動可能に案内されている。弁9の後端は、拡径部12Dが筒32によって半径方向には移動不能で軸方向に移動可能に案内されている。軸部12の小径部12Bには直径上の2箇所に孔12Aが設けられており、軸部12の内部から外部に燃料が通過できる。軸部12の少なくても拡径部12Dは磁性化されている。
【0019】
筒32の内部で弁9の後方には、磁性材で形成されたパイプ36が圧入されて固定されている。パイプ36の軸方向距離の略中間部に内側にくびれたリング状部分36Aが形成され、そのリング状のくびれ部分36Aと弁9との間に圧縮バネ34が圧縮状態で収容されている。圧縮バネ34の先端側は、弁9の軸部12の拡径部12Dと小径部12B間のリング状のフランジ部12Cで受けられている。
【0020】
パイプ36は筒32に固定されているために、圧縮バネ34は弁9を先端側に付勢し、球状の弁先端10が弁座体4のシート面4Aに当接し、燃料噴射孔4Bが閉じられる。バネ34の力で弁9は閉弁されている。
【0021】
筒32の外周に、磁気力によって弁9をパイプ36側に吸引して弁9をシート面4Aから離して(即ち弁を開いて)燃料を噴射孔4Bから噴射させるソレノイドコイル18が組付けられている。ソレノイドコイル18は、円筒状の外側コア16と円板状のヨーク20によって筒32の外周に位置決めされている。円筒状の外側コア16の後端部には、図1(A)に良く示されるように、ソレノイドコイル18と第1端子28を接続する配線やその回りに形成される樹脂成形体22Aが通り抜ける開口が切り欠かれている。
【0022】
図3はソレノイドコイル18を示し、このソレノイドコイル18は断面が長方形または正方形の導電性ワイヤを円筒状に巻いた形状をしている。このワイヤは導電性の芯の回りに絶縁層が被覆され、絶縁層の表面に融着層が被覆されており、円筒状に巻かれた状態で融着層同士を融着している為に、ソレノイドコイル18自体が円筒形状を保つ。融着層にはポリビニルブチラール、ナイロン、エポキシが好適に用いられる。融着処理には溶剤を利用したり、あるいは熱をかけて融着させる。
このソレノイドコイル18は、従来使用されていた糸巻きを有しないことから小型化される。また、断面長方形または正方形のワイヤが利用されていることから円筒形状に巻いたときにワイヤ間の接触部に隙間がなく、同一磁束を得るために断面円形のワイヤを巻いて作ったソレノイドコイルに比して体積を小さくすることができる。
【0023】
糸巻きを有さず、しかもワイヤ間に隙間を有しないソレノイドコイル18を利用したことから、インジェクタ本体Aを非常に小型化でき、図1(B)に示す従来のサイズの約半分の大きさに抑えることができた。この小型化に成功したことがインジェクタBをインジェクタ本体Aと延長アダプタCに分離してユニット化することを可能とした。
【0024】
図3に示すように、ソレノイドコイル18の後方には樹脂製の板30が配置されている。樹脂製の板30には、一対の端子28A、28Bとなる金属板がインサート成形されており、一対の端子28A、28Bの位置決めをする。また、樹脂製の板30は、ソレノイドコイル18の一対の端末をそれぞれの端子28Aと28Bに接続した状態を保持する。
【0025】
図2に示すように、ソレノイドコイル18と樹脂製の板30は、外側コア16とヨーク20によって位置決めされる。このとき、ソレノイドコイル18が外側コア16の内部でおどらないようにワッシャ15が利用されている。外側コア16とヨーク20は筒32の外周に圧入されてその軸方向位置が決められる。
【0026】
外側コア16と、筒32と、弁9の少なくとも拡径部12Dと、パイプ36と、ヨーク20は強磁性材料で形成されている。但し、筒32のうち、弁9の拡径部12Dとパイプ36が当接しあう近辺では全周に亘って非磁性化されている。このためにソレノイドコイル18に通電されると、外側コア16から、筒32、弁9の拡径部12D、弁9の拡径部12Dとパイプ36間の微小空間、パイプ36、ヨーク20を経て外側コア16に戻る磁気通路が形成される。この結果、バネ34の力に抗して弁9がパイプ36側に吸引されて燃料噴射孔4Bが開けられる。
【0027】
上記磁気経路の磁気抵抗は、ソレノイドコイル18の筒32に対する軸方向位置によって変化する。従ってソレノイドコイル18によって弁9をパイプ36側に吸引する力、ひいてはソレノイドコイル18に通電を開始してから弁9が開くまでの時間もまたソレノイドコイル18の筒32に対する軸方向位置によって変化する。
このインジェクタ本体Aでは、インジェクタ本体Aの組付け後に外側コア16とヨーク20の軸方向位置を調整して、インジェクタの応答性、即ち、ソレノイドコイル18に通電を開始してから弁9が開くまでの時間を一定時間に調整する。この調整方法によると、調整のための装置を簡単に製造できる。また、調整時間を短縮化できる。さらに、従来は応答性の調整のために、パイプ36の圧入位置を調整している為に圧入しすぎると再調整できず、不良品となってしまっていたが、本実施形態では、ソレノイドコイル18を先端側にも後端側にも調整できる為に、上記の不都合が存在しない。
【0028】
図2において、図示14はインジェクタ本体Aとエンジン側の接続部を気密に保つオーリングであり、24はインジェクタ本体Aと延長アダプタCの接続部を気密に保つオーリングであり、26は燃料から異物を除去するフィルタである。また、2はインジェクタ本体Aの先端部を覆うアダプタであり、22は樹脂製の円板30とヨーク22と外側コア16の後端部の外周を覆うカバーであり、ともに、樹脂が射出成形されて形成されている。この樹脂のカバー22は概ね円筒形であるが、図1(A)に示すように、第1端子28の存在部位では、側方に突出し、第1端子28の基部となる。
【0029】
図4と5は、インジェクタ本体Aに延長アダプタCを接続したインジェクタBを示す。図4に示されるように、延長アダプタCは、内部に一対の金属片40E,40Fがインサート成形された樹脂成形品42で一体に成形されている。一対の金属片40E、40Fは、それぞれが一端に、第1端子を受け入れる第2端子40A、40Bを持ち、他端に、電力線の端子を接続する第3端子40C、40Dを持つ。図4では、一対の金属片40Eと40Fが重なって表示されており、記号のみを二重に付している。それぞれの第2端子40A、40Bは2枚の金属板間に第1の端子28A、28Bを受け入れる。それぞれの第3端子40C、40Dは軸線方向に対して斜め上方に突出する。一対の電力線のそれぞれの先端には第4の端子が取付けられており、それぞれの第4端子は2枚の金属板間にそれぞれの第3端子40C、40Dを受け入れる。第2端子40A、40Bが図1では集合的にC1で示されている。第3端子40C、40Dが図1では集合的にC3で示されている。
【0030】
樹脂成形品42は、樹脂で一体に成形され、以下の形状を持つ。42Aは電力線先端の端子付きプラグ部を受け入れる筒部である。42Bは筒(第2の筒部)を作る壁であり、内部に燃料通路42Fを形成している。42Cは燃料配管に対する接続部であり(図1ではC4で示される)、オーリング44が燃料配管と延長アダプタCの接続部を気密に保つ。42Dと42Eは、インジェクタ本端Aの筒部32の後端部32Aを受け入れる部分であり、オーリング24によってインジェクタ本端Aと延長アダプタCの接続部が気密に保たれる。インジェクタ本端Aの筒部32の後端部32Aに対する接続部42D、42Eが図1では集合的にC1で示されている。42Gはインジェクタ本体Aの樹脂製カバー22の後端部を受け入れて外から被覆する筒部である。但し、この筒部42Gは円周方向の一部で切り欠かれてインジェクタ本体Aの第1端子28の基部22Aを受け入れる。この筒部42Gには図5に示されるように、直径上の2箇所に貫通孔42Hが形成されている。
【0031】
樹脂製カバー22には、貫通孔42Hに対応する直径上の2箇所に外側に突出するバネ22Bが形成されている。このバネ22Bは、インジェクタ本端Aに延長アダプタCが接続されたとき、貫通孔42H内に突出してインジェクタ本端Aと延長アダプタCを抜止めする。
インジェクタ本端Aと延長アダプタCの抜止めは、バネ22Bと貫通孔42Hのスナップフィットでもよいが、両者を溶着、圧入、または接着して抜止めしても良い。あるいは接続用クリップを利用して両者を抜止めしても良い。
【0032】
インジェクタ本端Aに延長アダプタCが接続されて形成されたインジェクタBは、従来のインジェクタと同様に、エンジン側と燃料配管の間に設置されて用いられ、第3端子40C、40Dに電力線が接続されて用いられる。
【0033】
上記したところから明らかに、燃料の噴射を制御する機能はインジェクタ本体Aで達成される。延長アダプタCは、インジェクタのエンジン側への取付け部と燃料配管の距離にあわせてインジェクタの燃料通路を延長するものであり、樹脂で一体成形されている。延長アダプタCは多種類のものを用意しても元々安価に製造できるものであり、大きな問題とならない。それに対してインジェクタ本体Aには精巧な機構が組み込まれており、製造するコストが高い。このユニット化されたインジェクタによると、インジェクタのエンジン側への取付け部と燃料配管の距離のバリエーションに抗して同一のインジェクタ本体Aが利用できることから、製造コストが高価なインジェクタ本体Aについて十分な量産効果を得ることができインジェクタ一個あたりの製造コストを大幅に低下することが可能となる。
【0034】
上記したインジェクタ本体Aは延長アダプタCと接続して使用することもできるが、図6に示すように、燃料配管60に直接接続することもできる。ここで、122は、インジェクタ本体Aの樹脂製カバーであり、その外周から一対のバネ片122Aが突出している。このインジェクタ本体Aは、図1に示した樹脂製カバー22を形成するときの金型を代えるだけで製造でき、他は図2のものと同一である。
燃料配管60には、インジェクタ本体の後端部32Aを受け入れる開口部60C(これは燃料通路に連通している)、樹脂製カバー122を受け入れるくぼみ60B、第1端子28A、28Bを受け入れる第2端子(これは陰になっていて図示されていない。第2端子は燃料配管60の壁に埋設されている電力線に接続されている)、一対のバネ片122Aを受け入れる一対の貫通孔60Aが形成されている。
【0035】
この場合にも、一対の第1端子28A,28Bが筒部の後端部32Aに平行に伸びていることから、インジェクタ本体Aを燃料配管60に差し込むだけで燃料と電気の接続が完成する。
このようにして得られる部品組立体は、インジェク本体が小型化されているために、燃料配管とエンジン間の距離を短くすることができ、エンジンルームの小型化に対応しやすくなる。
【発明の効果】
本発明のインジェクタによると、インジェクタの取付け位置と燃料配管間の距離のバリエーションや電力線の端子形状のバリエーションに対応できるインジェクタ群を安価に生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニット化されたインジェクタの全体構成を示す図。
【図2】 インジェクタ本体の断面を示す図。
【図3】 ソレノイドコイル部分を示す斜視図。
【図4】 インジェクタ本体に延長アダプタを接続した状態の断面図。
【図5】 図4の状態の外観図。
【図6】 インジェクタ本体を燃料配管に直接接続した組立体を説明する図。
【符号の説明】
A :インジェクタ本体
B :インジェクタ
C :延長アダプタ
28 :第1端子
32 :第1筒部
32A :第1筒部後端部
C1(40A,40B):第2端子
C2(42D,42E):第1筒部後端部への接続部
C3(40C,40D):第3端子
C4(42C) :燃料配管への接続部

Claims (3)

  1. エンジン側に配置されるインジェクタ本体と、燃料配管側に配置される延長アダプタとを接続して形成したインジェクタであり、
    そのインジェクタ本体は、先端に燃料噴射孔を持つ燃料通路を形成する第1の筒部と、その燃料噴射孔を開閉する弁と、その弁を開弁させるソレノイドコイルと、その弁を閉弁側に付勢する付勢手段と、そのソレノイドコイルに通電する電力線に接続するための第1の端子と、第1の筒部の後端に配され燃料通路を流れる燃料から異物を除去するフィルタを備えており、
    前記延長アダプタは、前記第1の筒部の後端部に接続される第2の筒部と、前記第1の端子に接続される第2の端子と、その第2の端子に接続されているとともに前記電力線が接続される第3の端子を有する、
    ことを特徴とするインジェクタ。
  2. 前記延長アダプタが、前記第1の筒部の後端部に対する接続部の形状と前記第2の端子の形状と位置を共通にし、前記燃料配管に対する接続部および/または第3の端子の形状および/または位置を異にする複数種類の延長アダプタ群のなかから選択されていることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 前記第1の端子が前記第1の筒部の後端部と平行に延出していることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ本体。
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