JP3701146B2 - 収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平姿勢にて供給される上部開口状態の容器を水平姿勢で保持し、その保持した容器を傾倒させて傾斜姿勢にして保持する容器傾倒部と、傾斜姿勢の容器内に被収納物を供給させて収納する収納部とが備えられた収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記構成の収納装置は、例えば、被収納物としての果実等を容器内に供給して収納させるときに、落下衝撃等を極力緩和するために容器を傾斜姿勢にさせるようにしたものである。
ところで、この種の収納装置の従来技術としては、例えば果実等の自動秤量箱詰め装置に適用したものとして、特公平6−69806号公報に示されるように、前記容器傾倒部が次のように構成されるものがあった。
上部開口状態の容器(上記公報では箱体に対応する)が水平姿勢にて傾倒すべき箇所(上記公報では空箱体傾斜手段1に対応する箇所)に供給されるように構成され、その供給される容器を水平姿勢で保持するべくその底面の全面を受け止め支持する可動受板が、一端側の水平軸芯周りで回動自在に支持されるとともに、この可動受板を、傾倒用シリンダの伸張作動によって水平姿勢から上方側に向けて傾斜状態に回動操作させることにより受け止め支持している容器を傾倒させるように構成するとともに、傾倒される容器の傾斜方向側の側面を受け止めて傾斜姿勢で保持する固定傾斜受け板が設けられて、この固定傾斜受け板と、回動操作された可動受板とによって、容器を傾斜姿勢で保持する構成となっていた。
【0003】
又、前記容器傾倒部にて傾斜姿勢に傾倒された容器を、その容器傾倒部とは異なる箇所に水平方向に沿って移動させて、その別の箇所にて、収納部が容器内に被収納物を供給して収納するように構成する場合があるが、この収納装置の構成として、上記従来公報においては、容器傾倒部にて傾倒させて傾斜姿勢に保持されている容器を、傾倒用シリンダとは別の横送り用シリンダにより、前記収納部による収納箇所に向けて傾斜姿勢のまま水平移動させる構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、容器の底面の全面を受け止め支持する可動受板を回動操作させることで容器を傾倒させる構成となっていたために、次のような不利な面があり改善の余地があった。
例えば、作業能率を向上させるために可動受板を高速で操作させると、容器の底面を受け止めながら固定傾斜受け板側に向けて傾倒させるので、容器全体が高速で移動して固定傾斜受け板に対して勢いよく衝突して、容器が損傷するおそれがあった。尚、このような不利を回避するために、可動受板を低速で操作させるようにすると、作業能率が低下してしまうおそれがある。
【0005】
前記可動受板を低速で操作させる場合に、水分等の影響で容器と可動受板との間の摩擦係数が大で相対移動が円滑でないような場合には、可動受板の回動操作に伴って、容器が固定傾斜受け板の下端部等に接当して、可動受板と固定傾斜受け板との間で挟まれて容器が損傷を受けてしまう等の不都合が発生するおそれもあった。
【0006】
前記容器傾倒部にて傾斜姿勢に傾倒された容器を、その容器傾倒部とは異なる箇所に水平方向に沿って移動させて、その別の箇所にて、収納部が容器内に被収納物を供給して収納するように構成する場合において、上記従来構成では、容器を傾倒させる駆動手段(傾倒用シリンダ)とは別に設けられる駆動手段(横送り用シリンダ)により、前記収納部による収納箇所に向けて傾斜姿勢のまま容器を水平移動させる構成となっており、駆動手段が多く必要で構成が複雑となる不利な面もあった。
【0007】
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、容器を傾倒させる場合に作業能率を極力低下させずに容器を傷めるおそれの少ない収納装置を提供する点にある。又、本発明の他の目的は、上記目的に加えて、容器を傾倒させた後に、収納部による収納箇所に向けて傾斜姿勢のまま移動させる収納装置において、構成を簡素化させることが可能となる収納装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、前記容器傾倒部は、前記水平姿勢にて供給される容器の下部を受け止め支持して水平姿勢に保持する保持状態と、容器が自重にて前記傾斜姿勢に傾倒するのを許容するように受け止めの一部を解除する解除状態とに切換え自在な受け止め手段と、その受け止め手段の前記解除状態において傾倒する容器の側部を受け止めて、前記受け止め手段との協働により前記傾斜姿勢に前記容器を保持するための受け枠とを備えて構成されている。
【0009】
従って、受け止め手段が保持状態にあるときに、水平姿勢にて容器が供給されると、その供給される容器の下部を受け止め支持して水平姿勢に保持する。受け止め手段が解除状態に切り換わると、容器の下部を受け止め支持しているその受け止めの一部を解除することによって、容器が自重にて前記傾斜姿勢に傾倒して、受け止め手段と受け枠との協働により容器が傾斜姿勢にて保持されることになる。
【0010】
その結果、受け止めの一部を解除して容器が自重にて前記傾斜姿勢に傾倒する構成とすることで、上記従来技術のように容器の底面を受け止め支持する可動受板を回動させて強制的に傾倒させるのではなく自重にて傾倒する構成であるから、例えば、受け止め手段を保持状態から解除状態への切り換えを高速で行うようにして作業能率を向上させるようにしても、容器を傾倒させるときに容器が部材同士の間で挟まれて無理な力が加わり損傷する等の不利が無く、容器を傷めるおそれの少ない収納装置を提供できるに至った。
【0011】
請求項2に記載の特徴構成によれば、請求項1において、前記受け止め手段が、前記受け枠の下方側箇所に固定設置されて、前記保持状態において前記容器の側面部における下端部を受ける固定枠と、前記容器が前記傾斜姿勢側に傾倒するのを許容する状態で容器底部を受け止め支持し、且つ、前記固定枠との協働にて容器を水平姿勢に保持する水平保持用の下方位置と、前記固定枠による受け止めを解除して前記受け枠との協働により前記傾斜姿勢に前記容器を保持する解除用の上方位置とにわたり昇降自在な昇降枠とを備えて、前記保持状態においては、前記固定枠と前記昇降枠との協働にて容器を保持すべく、前記昇降枠を水平保持用の下方位置に位置させ、前記解除状態においては、前記固定枠による受け止めを解除すべく、前記昇降枠を解除用の上方位置に位置させるように構成されている。
【0012】
従って、保持状態においては、固定枠によって容器の側面部における下端部を受け止めるとともに、水平保持用の下方位置に位置する昇降枠によって容器底部を受け止め支持して、容器を水平姿勢に保持する。そして、解除状態においては、容器底部を受け止め支持している昇降枠が、傾斜姿勢側に傾倒するのを許容する状態で解除用の上方位置に上昇して、容器を上昇させて固定枠による受け止めを解除させて、この昇降枠と受け枠との協働により容器を傾斜姿勢に保持することになる。
【0013】
このように、昇降枠が水平保持用の下方位置から解除用の上方位置に位置変化することで、受け止めの一部を解除して容器が自重にて前記傾斜姿勢に傾倒することになり、請求項1の好適な手段が得られる。
【0014】
請求項3に記載の特徴構成によれば、請求項2において、前記容器傾倒部による傾倒作用箇所と水平方向に並ぶ収納作業箇所に、前記容器を前記傾斜姿勢で支持する支持部材が設けられ、前記昇降枠が、前記上方位置から前記収納作業箇所に対応する水平移動位置に向けて水平方向に移動操作自在に構成されるとともに、その水平移動位置から前記下方位置に向けて復帰移動自在に構成され、前記昇降枠は、前記上方位置から前記水平移動位置に向けての水平移動操作に伴って、前記上方位置にて前記傾斜姿勢にて支持している前記容器を傾斜姿勢のまま前記支持部材に受け渡すべく前記収納作業箇所に向けて押し移動させるように構成され、前記収納部は、前記収納作業箇所にて前記支持部材にて前記傾斜姿勢で支持されている前記容器内に被収納物を供給させて収納するように構成されている。
【0015】
従って、昇降枠を下方位置から上方位置へ移動することで、上記したように容器を水平姿勢から傾斜姿勢に傾倒させることができ、昇降枠を上方位置から水平移動位置に移動することで、傾斜姿勢の容器を傾斜姿勢のまま収納作業箇所の支持部材に受け渡すことができる。収納作業箇所では支持部材によって容器は傾斜姿勢のままで保持され、その傾斜姿勢にて被収納物の収納供給が行われる。
そして、更に、昇降枠は、水平移動位置から下方位置に復帰移動させることができるので、下方位置から上方位置への移動、及び上方位置から水平移動位置への移動を繰り返すように循環移動させることができ、傾倒作用箇所に供給される容器を傾倒させた後に収納作業箇所に供給する動作を繰り返し実行させることが可能となる。
【0016】
その結果、一つの昇降枠の一連の動作による合理的に移動操作によって、容器の傾倒動作と収納作業箇所への移動動作とを順次行うことができるので、容器を傾倒させた後に、収納部による収納箇所に向けて傾斜姿勢のまま移動させる収納装置において、容器の傾倒動作と収納作業箇所への移動動作とを行わせるための操作具を夫々各別に設ける構成に比べて、構成が簡素化できるとともに、動作が円滑に行われる利点がある。
【0017】
請求項4に記載の特徴構成によれば、請求項3において、前記昇降枠が新たな容器を前記収納作業箇所に向けて押し移動させるに伴って、前記収納作業箇所に位置する前記容器を排出方向に押し移動させるように構成され、前記収納作業箇所から前記排出方向に押し移動される傾斜姿勢の前記容器を水平姿勢に戻すように摺動案内させる摺動案内部材が設けられている。
【0018】
昇降枠が容器を収納作業箇所に向けて押し移動させると、収納作業箇所に位置する容器も排出方向に押し移動されるとともに、摺動案内部材にて傾斜姿勢から水平姿勢に戻すように摺動案内されることになる。このように、昇降枠の水平移動操作を利用して容器を水平姿勢に戻すことができるので、水平姿勢に戻し操作するための専用の駆動機構等が不要であり簡素な構成で対応することができる。
【0019】
請求項5に記載の特徴構成によれば、請求項3又は4において、前記昇降枠を前記下方位置と前記上方位置とにわたって昇降移動させる上下移動成分と、前記昇降枠を前記上方位置と前記水平移動位置とにわたって水平方向に移動させる水平移動成分とを含む状態で回動操作される無端回動体が備えられ、この無端回動体の回動操作に伴って、前記昇降枠を、前記下方位置から前記上方位置に向けて上方に移動させた後、前記水平移動位置に向けて水平移動させ、更に、前記水平移動位置から前記下方位置に戻るように循環移動させるべく、前記無端回動体と前記昇降枠とが連係されている。
【0020】
従って、前記無端回動体を回動操作させることで、昇降枠を、前記下方位置から前記上方位置に向けて上方に移動させた後、前記水平移動位置に向けて水平移動させ、更に、前記水平移動位置から前記下方位置に戻るように循環移動させることができるので、上記従来構成のように、昇降枠を昇降移動させる駆動手段と、昇降枠を水平方向に移動させる駆動手段とを各別に設ける等の構成の複雑化を招くことなく構成を簡素化させることができる。
【0021】
請求項6に記載の特徴構成によれば、請求項5において、前記無端回動体が、側面視で略同一回動規制を描くように、上下に位置をずらせた状態で複数設けられ、前記昇降枠が前記各無端回動体に枢支連結されて構成されている。
【0022】
従って、側面視で略同一回動規制を描くように、上下に位置をずらせた状態で設けられる複数の無端回動体に昇降枠が枢支連結される構成とすることで、例えば、1個の無端回動体にて駆動する構成とした場合には上下移動や水平移動が安定化しないおそれがあるのに対して、昇降枠の移動動作を複数の無端回動体が描く側面視の回動軌跡と平行な移動状態を現出させることができ、各無端回動体と同様な回動軌跡を描きながら円滑に移動させることができる。
【0023】
請求項7に記載の特徴構成によれば、請求項3〜6のいずれかにおいて、前記収納作業箇所にて被収納物が収納される前記容器の重量を計測する計量手段が設けられ、この計量手段の計測値が目標収納重量に達すると、前記昇降枠により新たな前記容器を前記収納作業箇所に向けて供給すべく、前記昇降枠の作動を制御する制御手段が設けられている。
【0024】
従って、収納作業箇所にて被収納物が収納される容器の重量が計量手段にて計測されて、それが目標収納重量に達すると、昇降枠により新たな前記容器を前記収納作業箇所に向けて供給されるので、目標収納重量に達した容器は、被収納物の収納供給が停止されて排出側に移動される。このようにして、順次移送されてくる各容器内に目標収納重量の被収納物が収納されて排出されていくのである。
【0025】
請求項8に記載の特徴構成によれば、請求項7において、前記収納作業箇所に、前記昇降枠による前記容器の前記水平方向での押し移動方向に沿わせて、被収納物の裏込め供給が実行される裏込め供給箇所と、被収納物の主供給が実行される主供給箇所とが並設される。そして、前記収納部は、前記主供給箇所に位置する前記容器内に被収納物を供給する主コンベアと、主供給箇所に位置する前記容器内に少量づつ被収納物を供給する調節用コンベアと、前記裏込め供給箇所に位置する前記容器に被収納物を供給する裏込めコンベアと、前記主コンベアに被収納物を供給する主供給状態及び前記裏込めコンベアに被収納物を供給する裏込め供給状態に切り換え自在な供給コンベアとを備えて構成されている。
そして、前記計量手段は、前記主供給箇所に位置する前記容器の重量を計測して、制御手段は、前記計量手段の計測値が前記目標収納重量よりも設定量少ない設定重量になると、前記主コンベアによる容器への被収納物の供給を停止させて前記調節用コンベアにより被収納物を供給する調節用供給動作、及び、前記供給コンベアを前記主供給状態から前記裏込め供給状態に切り換えて前記裏込めコンベアにより容器内へ被収納物を収納させる裏込め動作を実行する。
その後、前記計量手段の計測値が前記目標収納重量になると、制御手段は、前記調節用供給動作を停止し、前記供給コンベアを前記裏込め供給状態から前記主供給状態に切り換え、及び、前記昇降枠により新たな前記容器を前記裏込め供給箇所に供給し、その後に、前記主コンベアによる容器への被収納物の供給を開始する容器交替動作を実行することになる。
ここで、前記主コンベアと前記裏込めコンベアとが、上下に位置をずらせた状態で設置されるとともに、前記供給コンベアは、その搬送始端側の水平軸芯周りで上下揺動操作されることにより、その搬送終端側が前記主コンベアに対応する位置になる前記主供給状態及び前記搬送終端側が前記裏込めコンベアに対応する位置となる前記裏込め供給状態に切り換え自在に構成されている。
【0026】
このように、主コンベアと裏込めコンベアとを上下に位置をずらせて、供給コンベアが上下揺動操作によって前記各状態に切り換わる構成とすることで、前記各状態において、供給コンベアの搬送終端側と、主コンベアや裏込めコンベアとの間に上下の段差を設ける必要がないので、被収納物がこのような段差を落下することによって傷付いてしまう等の不利を回避できるとともに、切り換え操作も円滑に行えることになる。
【0027】
請求項9に記載の特徴構成によれば、請求項8において、前記供給コンベアには、その供給コンベアの搬送面よりも下方側に引退して前記被収納物の排出を許容する非作用状態と、この非作用状態から上方側に移動することにより、前記被収納物が搬送終端部から排出されることを受け止め阻止する作用状態とに切り換え自在なストッパーが設けられ、前記制御手段は、前記供給コンベアを前記裏込め供給状態から前記主供給状態に姿勢を切り換えるときに、前記ストッパーを前記作用状態に切り換えるように構成されている。
【0028】
従って、供給コンベアを裏込め供給状態から主供給状態に姿勢を切り換えるときにストッパーを作用状態に切り換えることにより、切り換え途中に供給コンベアから被収納物が誤って排出されないように受け止め阻止することができる。しかも、このストッパーは、供給コンベアの搬送面よりも下方側に引退している非作用状態から上方側に移動することにより作用状態に切り換わる構成であるから、供給コンベアの搬送終端部付近に被収納物が存在していても、下方側から上方に移動するので、コンベアの搬送面とストッパーとの間に被収納物を挟み込んで傷つける等の不利を未然に回避できるものとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る収納装置を、選果設備における出荷用箱詰め装置に適用した場合について図面に基づいて説明する。
図12に、搬入された蜜柑M(被収納物の一例)を搬送しながら選別処理するための選果設備の概略の構成が示されている。この設備では、搬入部1にて搬入された蜜柑Mは、広幅の一つの搬送経路にて搬送が開始され、図示はしないが、その搬送中において、例えば、洗浄機やワックス処理機等により表面処理が行われることになる。そして、広幅の搬送経路に沿って搬送されていた蜜柑Mが、分岐部2において搬送方向に沿って複数の列に分岐され、各列では一列状に並ぶ状態で整列され載置搬送されるように構成され、このような一列状態で搬送される各搬送経路の夫々において、例えば糖酸度計による計測やCCDカメラの撮像情報に基づく外観検査等に基づいて等級等の仕分け用ランク判定を行う選別処理部3及びランク別に仕分ける仕分け部4等が備えられ、そして、仕分けられた蜜柑が本発明に係る収納装置としての箱詰め装置5により箱詰めされて出荷されることになる。
【0030】
次に、前記分岐部2の構成について説明する。図13、図14に示すように、広幅の第1搬送コンベア6の搬送下手側に、搬送幅方向に沿って並列する状態で、且つ、搬送下手側ほど間隔が大となるように放射状に配置される状態で複数の分岐用コンベア7が設けられている。これらの各分岐コンベア7は、夫々、直線状の搬送経路を持つベルトコンベアにて構成され、蜜柑を1個づつ直列状態で載置して一列状に並ぶ状態で整列させて搬送するように構成されている。このように配置する結果、駆動軸芯が傾斜することになるが、各駆動軸7aをユニバーサルジョイント8で連動連結するとともに、一つの電動モータ9で駆動する構成としている。又、各分岐用コンベア7は、左右両側端部のものほど搬送経路を長くさせて、各分岐コンベア7の搬送終端位置も平面視でほぼ直線状に揃えている。
【0031】
図13に示すように、前記各分岐コンベア7は、搬送始端部が第1搬送コンベア6の搬送面よりも下方に位置するとともに、搬送終端側ほど上方に位置するように斜め姿勢に設けられ、回転ブラシ10にて蜜柑同士の重なりが無い状態で、第1搬送コンベア6の終端部から案内シュート11にて流下案内された蜜柑を、1個づつ載置して持ち上げ搬送するようになっている。又、図15、図16に示すように、各分岐コンベア7は、平ベルトの外周面に蜜柑を1個づつ位置保持可能な複数のゴム製の保持具12を、係止具に取り外し自在に嵌め込め係合させて取り付け、確実に、一列状に並ぶ状態で整列させて搬送するように構成されている。このように、保持具12は、例えば、蜜柑の形状等に応じて適宜、大きさの異なるものに取り替え可能に構成している。
【0032】
次に、箱詰め装置について説明する。
この箱詰め装置は、上記したようにランク別に仕分けられて搬送コンベア41にて搬送供給される蜜柑Mを、例えば段ボール材等にて構成されて上部が開口された箱体13(容器の一例)に供給して箱詰め収納するように構成されている。
つまり、図1、図2に示すように、この箱詰め装置は、箱体供給コンベア14により水平姿勢で順次、供給された上部開口状の箱体13を、傾倒させて傾斜姿勢にして保持するとともに、その傾斜姿勢のまま水平移動させ、蜜柑Mが収納された後に、再度、水平姿勢に戻して出荷用コンベア15に排出させる容器傾倒部としての箱体搬送部5Aと、前記搬送コンベア41にて搬送供給される蜜柑Mを、傾斜姿勢に保持されている前記箱体13に供給して収納する収納部としての箱詰め供給部5Bとを備えて構成されている。
【0033】
前記箱体供給コンベア14にて搬送されてきた箱体13は、その所定供給位置においてストッパー16にて受け止めて停止されるように構成され、その停止している箱体13を供給用シリンダ17にて、箱体供給コンベア14の搬送方向と直交する方向に向けて水平姿勢のまま押し込み操作して、前記箱体搬送部5Aにおける搬送始端部に水平移動させるように構成されている。
そして、箱体搬送部5Aは、基本的には、搬送始端部に供給された箱体13を、供給用シリンダ17による押し移動方向(移送方向)に向けて移送させるように構成されているが、その搬送始端部において、水平姿勢にて供給される箱体13を水平姿勢で保持し、その保持した箱体13を傾倒させて傾斜姿勢にして保持するとともに、このように傾斜姿勢になった箱体13を前記移送方向下手側に向けて移送させるように構成されている。従って、搬送始端部が、傾倒作用箇所K1に対応することになる。
【0034】
即ち、箱体搬送部5Aは、水平姿勢にて供給される箱体13の下部を受け止め支持して水平姿勢に保持する保持状態と、箱体13が自重にて傾斜姿勢に傾倒するのを許容するように受け止めの一部を解除する解除状態とに切換え自在な受け止め手段18と、その受け止め手段18の前記解除状態において傾倒する箱体13の側部を受け止めて、受け止め手段18との協働により前記傾斜姿勢に前記箱体13を保持するための受け枠としての傾斜受け台19とを備えて構成されている。
前記受け止め手段18は、傾斜受け台19の下方側箇所に固定設置されて、前記保持状態において箱体13の側面部における下端部を受ける固定枠20と、箱体13が前記傾斜姿勢側に傾倒するのを許容する状態で箱体底部を受け止め支持し且つ昇降自在な昇降枠21とを備えて構成され、前記保持状態においては、固定枠20と昇降枠21との協働にて容器を保持すべく、昇降枠21を水平保持用の下方位置に位置させ、前記解除状態においては、固定枠20による受け止めを解除すべく、昇降枠21を解除用の上方位置にさせるように構成されている。
前記固定枠20は、傾斜受け台19を支持する支持部材にも兼用する構成となっている。
【0035】
詳述すると、図3、図5〜図8に示すように、前記昇降枠21は、箱体移送方向下手側に位置する縦姿勢の後側板22に、箱体移送方向下手側に向けて突出するように3個の棒状体23a,23b,23cが片持ち状態に一体形成されて構成されており、この昇降枠21は、後述する回動式操作機構24によって、供給用シリンダ17にて水平姿勢で押し込み供給される箱体13を水平姿勢で受け止め支持する下方位置P1から、そのまま略鉛直方向上方に向けて所定量だけ上方移動した上方位置P2、その上方位置P2から移送方向下手側(水平方向)に向けて所定量だけ水平移動した水平移動位置P3、その水平移動位置P3から所定量だけ下方移動した引退位置P4、そして、その引退位置P4から前記下方位置P1に戻るように循環移動するべく回動操作されるように構成されている。
【0036】
前記回動式操作機構24について説明すると、側面視で略同一の略四角形状の回動規制を描くように、上下に位置をずらせた状態で無端回動体の一例である2個の無端回動チェーン25,26が巻回張設される状態で支持フレーム27に支持され、各無端回動チェーン25,26が同一速度で同一方向(図6、図7において左回り)に回動駆動させるように、1個の電動モータ28(以下、位置変更用モータという)により1本の駆動チェーン29を介して回動駆動されるように構成されている。そして、前記昇降枠21の後側板22に一体固定される縦長のリンク30が略鉛直姿勢となるように前記各無端回動チェーン25,26の途中部のチェーンリンクに横軸芯周りで回動自在に枢支連結されている。従って、位置変更用モータ28を駆動させると、昇降枠21が、前記各無端回動チェーン25,26の回動軌跡と同一の側面視で略四角形状の回動軌跡を描きながら回動移動するように構成されている。その結果、前記下方位置P1から上方位置P2、水平移動位置P3、引退位置P4、そして、引退位置P4から下方位置P1に戻るように各位置を循環移動するべく回動操作されることになる。
尚、前記昇降枠21は、前記下方位置P1にておいてのみ待機する構成となっており、昇降枠21がこの下方位置P1にあることを検出する検出センサ38が設けられ、後述するような制御装置39が、昇降枠21が下方位置にある状態で待機するように回動式操作機構、具体的には、位置変更用モータ28の作動を制御するように構成されている。
【0037】
前記3個の棒状体23a,23b,23cのうち、前記傾斜受け台19から最も遠い側のものが最も上方側に位置し、傾斜受け台19に近いものほど下方側に位置するように順に上下位置を異ならせて設けられており、前記下方位置にある状態では、供給用シリンダ17にて箱体13が水平姿勢で押し込み移動されると、その供給された箱体13を、最も上方側に位置する棒状体23aとによって下部を受け止め支持するとともに、前記固定枠20によって箱体13の側面部における下端部を受け止め支持して、前記棒状体23aと固定枠20との協働により、箱体13を水平姿勢にて受け止め支持するように構成されている(図8(イ)参照)。この状態が保持状態に対応する。
【0038】
昇降枠21を前記下方位置P1から上方位置P2に向けて上方移動させると、昇降枠21の上方移動に伴って、前記棒状体23aにより箱体13の片側が押し上げ操作されるが、固定枠20にて受け止め支持される側は、摩擦によって上方移動が阻止されることになり、箱体13は徐々に固定枠側か下方になるように傾斜していく。そして、昇降枠21が上昇すると固定枠20による支持が無くなり、箱体13が自重で傾斜しながら箱体13の底面が最も上方側に位置する棒状体23aと、その隣に位置する棒状体23bによる受け止め支持されるような斜め姿勢になり(図8(ロ)参照)、更に、昇降枠21が上昇するに伴って、箱体13が自重で傾斜して、最下方側に位置する棒状体23cと、傾斜受け台19との協働によって、傾斜姿勢にて受け止め支持され、その状態が保持されることになる(図8(ハ)参照)。この状態が解除状態に対応する。
【0039】
そして、箱体搬送部5Aの搬送始端部(傾倒作用箇所K1)の箱体移送方向下手側に、箱体13内への蜜柑Mの裏込め供給が実行される裏込め供給箇所31と、箱体13内への蜜柑Mの主供給が実行される主供給箇所32とが移送方向に沿わせる状態で形成されている。この裏込め供給箇所31と主供給箇所32とが収納作業箇所K2を構成する。これらの裏込め供給箇所31及び主供給箇所32には、箱体13を傾斜姿勢で支持する支持部材としての側面視で略V字形の支持台33が設けられ、傾斜姿勢の箱体13に対して蜜柑Mが供給されるように構成され、落下供給させる落差を少なくして蜜柑Mが損傷するおそれを少なくしている。
【0040】
前記昇降枠21を、前記上方位置から前記水平移動位置に向けて移動操作するに伴って、前記上方位置にて前記傾斜姿勢にて支持している前記箱体13を傾斜姿勢のまま前記支持台に受け渡すべく前記収納作業箇所に向けて押し移動させるように構成されている。
つまり、昇降枠21が上方位置に位置して、最下方側に位置する棒状体23cと傾斜受け台19との協働によって箱体13を傾斜姿勢にて受け止め支持して保持している状態から、昇降枠21が箱体13を傾斜姿勢で支持したまま水平移動位置に移動して、前記裏込め供給箇所におけるV字形の支持台33に箱体13を受け渡すことができるように構成されている。
即ち、前記V字形の支持台33の一方の斜面は前記傾斜受け台19に連なるように形成され、前記V字形の支持台33の他方側の斜面には、箱体13を支持している最下方側に位置する棒状体23cが挿入することを許容する切欠34が形成されており、昇降枠21の後側面により箱体13の背面を押し操作しながら箱体13をV字形の支持台33上に押し移動させ、その後、昇降枠21が引退位置P4に向けて下降することを許容する構成としている。
【0041】
尚、箱体13は、箱体供給コンベア14及び供給用シリンダ17により順次供給され、上記したような昇降枠21による箱体13の傾倒操作並びに水平方向の押し移動操作は、順次、繰り返すようになっており、前記上方位置P2にて支持している前記箱体13を裏込め供給箇所31に向けて押し移動すると、先に送られて裏込め供給箇所31に存在する箱体13は主供給箇所32に押し移動され、主供給箇所32に存在する箱体13は移送方向下手側(排出側)に向けて順次押し移動されることになる。
【0042】
そして、主供給箇所32の移送方向下手側箇所には、主供給箇所32から排出側に向けて押し移動される傾斜姿勢の箱体13を、その押し移動操作に伴って、水平姿勢に戻すように摺動案内させる摺動案内部材35が設けられている。図1〜図3に示すように、摺動案内部材35は、姿勢案内用の屈曲経路を形成するように棒材を屈曲形成して構成され、箱体13の上方側個所を案内する第1案内具35aと、下方側個所を案内する第2案内具35bとで構成されている。又、この摺動案内部材35の反対側個所には、箱体13を受け止め支持する受け板36が設けられて、摺動案内により反動で姿勢が乱れるのことを防止するようにしている。又、この姿勢戻し箇所には、戻り案内される箱体13を移送方向下手側に移動させる力を付与するローラコンベア37が設けられ、円滑に移送しながら姿勢修正が良好に行われるようになっている。
水平姿勢に戻された箱体13は、後述するように蜜柑Mが収納供給されているので、その後は出荷用コンベア15によって後工程に搬送されることになる。
【0043】
前記主供給箇所32には、蜜柑Mが収納される箱体13の重量を計測する計量手段としての計量装置40が設けられ、この計量装置40の計測値が目標収納重量(例えば、5Kgや10Kg等)になると、その箱体13への蜜柑Mの供給を停止させて、上記したような水平移動操作を実行して、出荷用コンベア15によって後工程に搬送されるようになっている。
【0044】
次に、前記箱詰め供給部5Bの構成について説明する。
前記箱詰め供給部5Bは、図1〜図3に示すように、上記したようにランク別に仕分けられて前記箱体13の移送方向とほぼ同一方向に向けて搬送コンベア41にて搬送供給される蜜柑Mを、並列配置される供給コンベア42と小出しコンベア43(調整用コンベアの一例)とにより、その搬送コンベア41の搬送方向と同一の方向に引き続いて搬送供給されるように構成され、前記主供給箇所32に位置する傾斜姿勢の箱体13内に蜜柑Mを供給する主コンベア44と、前記裏込め供給箇所に位置する前記箱体13に蜜柑Mを供給する裏込めコンベア45とが、前記供給コンベア42の搬送方向と直交する方向に向けて蜜柑Mを載置搬送する状態で設けられ、前記供給コンベア42は、主コンベア44に蜜柑Mを供給する主供給状態と、裏込めコンベア45に蜜柑Mを供給する裏込め供給状態とに切り換え自在に構成されている。
つまり、図9に示すように、前記主コンベア44と前記裏込めコンベア45とが、上下に位置をずらせた状態で設置されるとともに、前記供給コンベア42は、その搬送始端側の水平軸芯X周りで上下揺動操作自在に構成され、昇降用シリンダ46の伸縮操作にて、その搬送終端側が主コンベア44に対応する位置になる主供給状態と、搬送終端側が裏込めコンベア45に対応する位置となる裏込め供給状態とに切り換え操作可能に構成されている。尚、前記主供給箇所32と前記裏込め供給箇所31とを箱体13移送方向にずらせるように、前記主供給状態において供給コンベア42の搬送終端側が連なる箇所には、位置固定状態の中継用コンベア47が設けられ、主供給状態では、この中継用コンベア47を介して主コンベア44に蜜柑Mを供給するように構成されている。尚、図示はしないが、前記各コンベアは電動モータにて回動駆動する構成としている。
【0045】
そして、供給コンベア42の搬送終端部には、その搬送面よりも下方側に引退して中継コンベア47や裏込めコンベア45への蜜柑Mの排出を許容する非作用状態と、この非作用状態から上方側に移動することにより、蜜柑Mが搬送終端部から排出されることを受け止め阻止する作用状態とに切り換え自在なストッパー48が設けられている。
つまり、図10に示すように、ストッパー48は、供給コンベア42の搬送作用幅の全幅を閉塞して蜜柑Mの排出を阻止することが可能な広幅の板体にて構成され、このストッパー48を、供給コンベア42の固定部分に位置固定状態で取り付けられた案内具49により上下方向にスライド移動移動自在に支持するとともに、ストッパーシリンダ50によりスライド昇降操作させることで非作用状態と作用状態との切り換え自在に構成している。尚、このストッパー48は、供給コンベア42が前記裏込め供給状態から前記主供給状態に姿勢を切り換えるときに作用状態に切り換えるように動作が制御されることになる。
【0046】
図3、図4に示すように、前記主コンベア44は主供給箇所32にある傾斜姿勢の箱体13に向けて蜜柑Mを落下供給するように構成され、裏込めコンベア45は裏込め供給箇所31にある傾斜姿勢の箱体13に向けて蜜柑Mを落下供給するように構成されている。前記小出しコンベア43は、供給コンベア42が主供給状態にあるときに、水平方向に並ぶ位置に固定状態で設けられて、この小出しコンベア43は、その搬送終端部から流下案内シュート51を介して主供給位置にある傾斜姿勢の箱体13に直接、蜜柑Mを少量づつ供給することができるように構成されている。
【0047】
又、この設備においては、前記箱体13として、蜜柑Mが5Kg収納される箱体13と、10Kg収納される箱体13との2種類の箱体13に対応するように構成されている。しかし、5Kg用の箱体13と10Kg用の箱体13とは、横幅及び移送方向に沿う幅は同一形状として搬送し易い形状としてあり、高さが異なる形状となっている。そこで、前記主コンベア44や裏込めコンベア45による箱体13への蜜柑Mの落下供給位置を、上記2種類の箱体13に応じて変更調節することができるようになっている。
図4に示すように、前記箱詰め供給部5B全体を支持する供給部フレーム52を接地フレーム53に対して相対的な高さ位置の調節自在な4個の夫々にネジ送り式高さ調節機構54を備えるとともに、それらに亘って駆動チェーン55を巻回させるとともに、1個の電動モータ56にて回動させて、それらを同時に高さ調節するように構成している。
又、前記主コンベア44と裏込めコンベア45等を支持するコンベアフレーム57を、供給部フレーム52に対して、コンベア搬送方向に沿って水平移動自在に支持するとともに、位置調節用シリンダ58にて、箱体側に接近又は離間する水平方向に沿って位置変更できるように構成されている。
従って、前記主コンベア44及び裏込めコンベア45は、蜜柑Mの落下供給位置を上下方向並びに水平方向に変更調節自在に構成されている。これは、上記したような複数の箱体に対して蜜柑Mの落下供給位置が適切な位置になるように、落下供給位置を位置調節できるようにしたものである。
上記したような調節操作は、蜜柑の箱詰め作業に先立って予め調節しておくことになる。
【0048】
図11に示すように、前記計量装置40の計測結果に基づいて、前記各コンベア、各シリンダ、位置変更用モータ等の作動を制御する制御手段としての制御装置39が設けられている。
この制御装置39は、主コンベア44と小出しコンベア43とによる箱体13への被収納物の供給を実行しているときに、計量装置40の計測値が前記目標収納重量よりも設定量少ない設定重量(例えば、目標収納重量が10Kgであれば設定重量が9〜9.5Kg程度)になると、主コンベア44による箱体13への被収納物の供給を停止させて小出しコンベア43により被収納物を供給する調節用供給動作、及び、供給コンベア42を主供給状態から裏込め供給状態に切り換えて裏込めコンベア45により箱体13内へ被収納物を収納させる裏込め動作を実行する。このようにして、主供給箇所32にある箱体13に蜜柑Mを少量づつ供給させて重量を微調節しながら供給する。尚、その間、供給コンベア42から供給される蜜柑Mは裏込めコンベア45から裏込め供給箇所に位置する箱体13に裏込め供給するのである。
【0049】
そして、制御装置39は、計量装置40の計測値が前記目標収納重量になると、前記調節用供給動作を停止し、前記供給コンベア42を前記裏込め供給状態から前記主供給状態に切り換える。そして、位置変更用モータ28を作動させて前記昇降枠21を下方位置から上記したような循環経路に沿って移動させ、新たな前記箱体13を傾倒動作の後に前記裏込め供給箇所31に供給し、その後に、前記主コンベア44による箱体13への蜜柑の供給を開始させる。これらの一連の動作が容器交替動作に対応する。尚、供給コンベア42を、主供給状態と裏込め供給状態との間で姿勢が切り換わるときは、供給コンベア42の搬送作動は停止させており、供給コンベア42を裏込め供給状態から主供給状態に切り換えるときは、コンベア上の蜜柑Mが落下しないようにストッパー48を作用状態に切り換えておく。
【0050】
昇降枠21の作動について説明すると、下方位置P1に待機している昇降枠21が、上方位置P2、水平移動位置P3、引退位置P4と移動して再度、下方位置P1に戻るように回動移動すべく位置変更用モータ28を作動させる。尚、昇降枠21が下方位置P1にて待機している状態において、供給用シリンダ17により箱体13が搬送始端部(傾倒作用箇所K1)に供給されることになる。そして、昇降枠21の上記したような回動操作により、新たな箱体13が傾倒された後に前記裏込め供給箇所に供給され、裏込め供給箇所31の箱体13は主供給箇所32に移動され、前記主コンベア44による箱体13への蜜柑の供給が開始されることになる。この押し移動操作によって、主供給箇所32から排出移動される箱体13は、摺動案内部材35によって水平姿勢に戻し操作されて、出荷用コンベア15にて排出される。
【0051】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記昇降枠21が、前記下方位置においてのみ、検出センサにて存否を検出して待機する構成として、回動式操作機構24が作動すると、上方位置、水平移動位置、引退位置及び下方位置に戻る循環移動を一連の動作として実行する構成としたが、これに代えて、前記各位置に夫々存否センサを備えて、いずれの位置でも待機自在に構成するものでもよい。例えば、下方位置から上方位置に移動した状態で、即ち、容器を傾倒させた状態で待機して、計量装置40の計測値が目標収納重量になると、すぐに水平移動操作させるような構成としてもよい。このように構成すると、容器の移送のための待ち時間が少なく作業能率が向上するものとなる。
【0052】
(2)上記実施形態では、前記昇降枠21が、前記下方位置から前記上方位置に移動した後、収納作業箇所に対応する水平移動位置に向けて水平移動操作自在に設けて移動するための駆動手段として、前記無端回動体が、側面視で略同一回動規制を描くように、上下に位置をずらせた状態で複数(2個)設けられ、前記昇降枠21が前記各無端回動体に枢支連結させる構成としたが、このような構成に限らず、昇降枠21が移動すべき経路に沿って移動案内するガイド部材を設けて、一つの無端回動体で移動すべく駆動する構成としてもよく、この場合、無端回動体としては側面視で四角形状の移動軌跡を描くものに代えて単に円形で回転駆動される回転体で構成してもよい。又、無端回動体による駆動構成に代えて、直線移動式の操作手段、例えば、押し引き操作するシリンダを複数備えて上下方向の移動と、水平方向の移動とを夫々各別に駆動する構成としてもよい。
【0053】
(3)上記実施形態では、前記昇降枠21が、下方位置から上方位置に移動した後、収納作業箇所に対応する水平移動位置に向けて水平移動操作自在に設けて、水平移動操作にて傾斜姿勢の容器(箱体13)を収納作業箇所に押し移動させるように構成して、昇降枠21が、傾倒用操作と、水平移動操作とを合わせて実行する兼用構成としたが、このような構成に限らず、下方位置と上方位置とにわたり移動することで、容器を傾倒させて傾斜姿勢に保持する傾倒操作だけを行う構成として、水平方向の移動操作は別の操作手段にて行うようにしてもよい。
【0054】
(4)上記実施形態では、前記昇降枠として、3本の棒状体23a,23b,23cを順次、上下位置が異なるように並設する構成を例示したが、このような構成に限らず、例えば、4本以上の棒状体を上下位置が異なるように並設する構成でもよく、あるいは、棒状体に代えて、例えば板体を上向き突曲する円弧状に屈曲させる構成等、各種の形態で実施してもよい。
【0055】
(5)上記実施形態では、前記受け止め手段を、前記昇降枠と前記傾斜受け台(受け枠)とで構成したが、このような構成に代えて、例えば、図17に示すように、受け止め手段として、水平姿勢で供給される容器を水平姿勢で保持する複数(例えば2個)の載置具18を備えるとともに、その複数の載置具のうちの一方が下方側に引退することにより、容器が自重で傾倒して、前記受け枠と他方の載置具との協働により傾斜姿勢にて保持するような構成としてもよい。
【0056】
(6)上記実施形態では、前記収納作業箇所K2に、前記容器の前記水平方向での押し移動方向に沿わせて裏込め供給箇所31と主供給箇所32とが並設される構成としたが、このような構成に限らず、ひとつの供給箇所だけを備える構成として、重量が目標収納重量になると、コンベアによる供給を停止させて、新たな容器を傾倒作用箇所K1からこの収納作業箇所K2に移動させる構成としてもよい。
【0057】
(7)上記実施形態では、前記容器傾倒部による傾倒作用箇所K1と水平方向に並ぶ位置に収納作業箇所K2を備えて、傾倒させた容器を収納作業箇所に移動させる構成としたが、本発明は、このような構成に限らず、傾倒作用箇所K1にて容器を傾倒させた後、その傾倒作用箇所K1に位置している状態で被収納物を収納させる構成としてもよい。
【0058】
(8)上記実施形態では、被収納物として、選別仕分けされた蜜柑を例示したが、例えば、柿やその他の果実でもよく、あるいは、果実に限らず、その他の収納物でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱詰め装置の平面図
【図2】箱詰め装置の側面図
【図3】箱詰め装置の要部の斜視図
【図4】収納作業箇所の縦断正面図
【図5】傾倒作用箇所の縦断正面図
【図6】傾倒作用状態を示す動作説明図
【図7】傾倒作用状態を示す動作説明図
【図8】傾倒作用状態を示す動作説明図
【図9】供給コンベアの姿勢切換状態を示す側面図
【図10】シャッターの斜視図
【図11】制御ブロック図
【図12】選果設備の概略構成を示すブロック図
【図13】分岐部の側面図
【図14】分岐部の平面図
【図15】分岐コンベアの断面図
【図16】分岐コンベアの分解斜視図
【図17】別実施形態の受け止め手段を示す側面図
【符号の説明】
5A 容器傾倒部
5B 収納部
13 容器
18 受け止め手段
19 受け枠
20 固定枠
21 昇降枠
25,26 無端回動体
33 支持部材
39 制御手段
40 計量手段
42 供給コンベア
43 調整コンベア
44 主コンベア
45 裏込めコンベア
48 ストッパー
K1 傾倒作用箇所
K2 収納作業箇所
M 被収納物
X 軸芯

Claims (9)

  1. 水平姿勢にて供給される上部開口状態の容器を水平姿勢で保持し、その保持した容器を傾倒させて傾斜姿勢にして保持する容器傾倒部と、傾斜姿勢の容器内に被収納物を供給させて収納する収納部とが備えられた収納装置であって、
    前記容器傾倒部は、
    前記水平姿勢にて供給される容器の下部を受け止め支持して水平姿勢に保持する保持状態と、容器が自重にて前記傾斜姿勢に傾倒するのを許容するように受け止めの一部を解除する解除状態とに切換え自在な受け止め手段と、
    その受け止め手段の前記解除状態において傾倒する容器の側部を受け止めて、前記受け止め手段との協働により前記傾斜姿勢に前記容器を保持するための受け枠とを備えて構成されている収納装置。
  2. 前記受け止め手段が、
    前記受け枠の下方側箇所に固定設置されて、前記保持状態において前記容器の側面部における下端部を受ける固定枠と、
    前記容器が前記傾斜姿勢側に傾倒するのを許容する状態で容器底部を受け止め支持し、且つ、前記固定枠との協働にて容器を水平姿勢に保持する水平保持用の下方位置と、前記固定枠による受け止めを解除して前記受け枠との協働により前記傾斜姿勢に前記容器を保持する解除用の上方位置とにわたり昇降自在な昇降枠とを備えて、
    前記保持状態においては、前記固定枠と前記昇降枠との協働にて容器を保持すべく、前記昇降枠を水平保持用の下方位置に位置させ、前記解除状態においては、前記固定枠による受け止めを解除すべく、前記昇降枠を解除用の上方位置に位置させるように構成されている請求項1記載の収納装置。
  3. 前記容器傾倒部による傾倒作用箇所と水平方向に並ぶ収納作業箇所に、前記容器を前記傾斜姿勢で支持する支持部材が設けられ、
    前記昇降枠が、前記上方位置から前記収納作業箇所に対応する水平移動位置に向けて水平方向に移動操作自在に構成されるとともに、その水平移動位置から前記下方位置に向けて復帰移動自在に構成され、
    前記昇降枠は、前記上方位置から前記水平移動位置に向けての水平移動操作に伴って、前記上方位置にて前記傾斜姿勢で支持している前記容器を傾斜姿勢のまま前記支持部材に受け渡すべく前記収納作業箇所に向けて押し移動させるように構成され、
    前記収納部は、前記収納作業箇所にて前記支持部材により前記傾斜姿勢で支持されている前記容器内に被収納物を供給させて収納するように構成されている請求項2記載の収納装置。
  4. 前記昇降枠が新たな容器を前記収納作業箇所に向けて押し移動させるに伴って、前記収納作業箇所に位置する前記容器を排出方向に押し移動させるように構成され、
    前記収納作業箇所から前記排出方向に押し移動される傾斜姿勢の前記容器を水平姿勢に戻すように摺動案内させる摺動案内部材が設けられている請求項3記載の収納装置。
  5. 前記昇降枠を前記下方位置と前記上方位置とにわたって昇降移動させる上下移動成分と、前記昇降枠を前記上方位置と前記水平移動位置とにわたって水平方向に移動させる水平移動成分とを含む状態で回動操作される無端回動体が備えられ、
    この無端回動体の回動操作に伴って、前記昇降枠を、前記下方位置から前記上方位置に向けて上方に移動させた後、前記水平移動位置に向けて水平移動させ、更に、前記水平移動位置から前記下方位置に戻るように循環移動させるべく、前記無端回動体と前記昇降枠とが連係されている請求項3又は4記載の収納装置。
  6. 前記無端回動体が、側面視で略同一回動軌跡を描くように、上下に位置をずらせた状態で複数設けられ、
    前記昇降枠が前記各無端回動体に枢支連結されて構成されている請求項5記載の収納装置。
  7. 前記収納作業箇所にて被収納物が収納される前記容器の重量を計測する計量手段が設けられ、
    この計量手段の計測値が目標収納重量に達すると、前記昇降枠により新たな前記容器を前記収納作業箇所に向けて供給すべく、前記昇降枠の作動を制御する制御手段が設けられている請求項3〜6記載の収納装置。
  8. 前記収納作業箇所に、前記昇降枠による前記容器の前記水平方向での押し移動方向に沿わせて、被収納物の裏込め供給が実行される裏込め供給箇所と、被収納物の主供給が実行される主供給箇所とが並設され、
    前記収納部は、
    前記主供給箇所に位置する前記容器内に被収納物を供給する主コンベアと、主供給箇所に位置する前記容器内に少量づつ被収納物を供給する調節用コンベアと、前記裏込め供給箇所に位置する前記容器に被収納物を供給する裏込めコンベアと、前記主コンベアに被収納物を供給する主供給状態及び前記裏込めコンベアに被収納物を供給する裏込め供給状態に切り換え自在な供給コンベアとを備えて構成され、
    前記計量手段は、前記主供給箇所に位置する前記容器の重量を計測するように構成され、
    前記制御手段は、
    前記計量手段の計測値が前記目標収納重量よりも設定量少ない設定重量になると、前記主コンベアによる容器への被収納物の供給を停止させて前記調節用コンベアにより被収納物を供給する調節用供給動作、及び、前記供給コンベアを前記主供給状態から前記裏込め供給状態に切り換えて前記裏込めコンベアにより容器内へ被収納物を収納させる裏込め動作を実行するように構成され、
    前記計量手段の計測値が前記目標収納重量になると、前記調節用供給動作を停止し、前記供給コンベアを前記裏込め供給状態から前記主供給状態に切り換え、及び、前記昇降枠により新たな前記容器を前記裏込め供給箇所に供給し、その後に、前記主コンベアによる容器への被収納物の供給を開始する容器交替動作を実行するように構成され、
    前記主コンベアと前記裏込めコンベアとが、上下に位置をずらせた状態で設置されるとともに、前記供給コンベアは、その搬送始端側の水平軸芯周りで上下揺動操作されることにより、その搬送終端側が前記主コンベアに対応する位置になる前記主供給状態及び前記搬送終端側が前記裏込めコンベアに対応する位置となる前記裏込め供給状態に切り換え自在に構成されている請求項7記載の収納装置。
  9. 前記供給コンベアには、
    その供給コンベアの搬送面よりも下方側に引退して前記被収納物の排出を許容する非作用状態と、この非作用状態から上方側に移動することにより、前記被収納物が搬送終端部から排出されることを受け止め阻止する作用状態とに切り換え自在なストッパーが設けられ、
    前記制御手段は、前記供給コンベアを前記裏込め供給状態から前記主供給状態に姿勢を切り換えるときに、前記ストッパーを前記作用状態に切り換えるように構成されている請求項8記載の収納装置。
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