JP3700407B2 - Tig溶接トーチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は狭開先溶接に用いるTIG溶接トーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
板材の如き部材を突き合わせて開先溶接等を行う際に用いる従来のTIG溶接トーチは、図3にその一例を示す如く、トーチ本体1の中央部に設けた上下方向の電極挿通孔2の下端部に、テーパ部3を下端部に有する筒状のコレットボディ4の上端部をねじ込み方式により取り付け、該コレットボディ4内に、下部所要範囲にスリット5を有し且つ下端部をコレットボディ4のテーパ部3内面と係合するテーパ面としたコレット6を挿入配置すると共に、該コレット6に、タングステン電極7を上下方向に挿通保持させ、又、上記トーチ本体1の電極挿通孔2内に位置するコレット6の上部位置に、下端面がコレット6の上端面に当接するようにトーチキャップ8を螺合配置して、該トーチキャップ8を締め込むことによりコレット6の下端部をコレットボディ4のテーパ部3内面に押し付けて電極7を固定させるようにし、更に、上記コレットボディ4の下部外周に、外胴9を一体に設けて、該外胴9の下端開口にガスレンズ10を取り付け、且つ上記トーチ本体1の下部に、コレットボディ4及び外胴9を取り囲むように、外胴9の外周部へのねじ込みによりシールパッキン11aを介してガスカップ11を取り付け、トーチ本体1のガス供給路12に供給したシールドガス13を、コレットボディ4内から外胴9内に導き、ガスレンズ10を通してガスカップ11の先端 (下端)より放出させつつ、電極7の先端で発生させたアークの熱により溶接ワイヤ14を溶融させることにより開先等の溶接が行われるようにしてある。
【0003】
ところで、近年、大電流を流せるようにして高速溶接を行うことができるように、電極を多電極方式とした溶接トーチが開発されている。この場合、図3に示すようなコレット6を用いたのでは複数の電極を固定保持することはできないので、たとえば、図4(イ)(ロ)(ハ)にその一例を示す如く、分割型のコレット15を採用した溶接トーチ20としてある。すなわち、円弧状とした2つのコレット体16を円筒状に組み合わせ、且つ下端部外周にテーパ面17を形成した構成のコレット15とし、円弧状平断面とした2つの電極18で絶縁板19を挟み且つ該絶縁板19の中央部に溶接ワイヤ14を通すようにしてなる電極構造体21を、コレット15の内部空間に挿通させるように組み付けたものである。4aはコレットボディ4の分割部に介在させた絶縁体を示す。なお、図4(イ) (ロ)(ハ)において、図3と同一部分には同一符号が付してある。
【0004】
しかし、上記図4(イ)(ロ)(ハ)に示した溶接トーチ20の場合、ガスカップ11の下端から突出する電極構造体21の長さを長く設定することによって、厚板の狭開先溶接を行うことができるものであるが、絶縁板19を挟む2つの電極18が円弧状平断面としてあるので、電極構造体21の幅寸法Wを小さくするのに限度があり(約12mm程度)、狭開先溶接を行うにしても、適用できる開先幅に限度がある。
【0005】
そのため、最近、図5(イ)(ロ)に示す如く、細長平板状の絶縁板22の左右両側面部に、平溝26を長手方向に沿い設けると共に、これら平溝26内に、帯板状の電極(タングステン電極)23を嵌入し、且つ上記絶縁板22の電極嵌入位置から離れた前後方向の位置に溶接ワイヤ14を通すようにしてなる扁平断面形状の電極構造体24を構成して、該電極構造体24を、分割構造のコレット25に保持させるようにしたTIG溶接トーチが提案されている。上記コレット25は、絶縁体製の左右のコレット体25aと該左右のコレット体25aの端部間に介在させるようにした絶縁体製の前後のスペーサ体25bとからなる周方向4分割構造とし、且つ下端外周に、コレットボディ4のテーパ部3の内面に係合させるためのテーパ面25cを形成してなり、上記コレットボディ4を、図3に示すトーチ本体1の電極挿通孔2の下端部にねじ込み、ガスカップ11から上記電極構造体24を所要長さ突出させるようにしてある。
【0006】
なお、絶縁板22は、製作の都合上、溶接ワイヤ14を通す位置で前後に分割してある。
【0007】
図5(イ)(ロ)に示すTIG溶接トーチの場合、電極構造体24を、溶接ワイヤ14が電極23間を通らないようにして扁平断面形状としてあることから、幅寸法W′を図4(ハ)に示すWよりも無理なく小さくすることができる。したがって、より狭い幅の狭開先の溶接に適用することができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図5(イ)(ロ)に示すTIG溶接トーチを用いて、たとえば、図6に示す如く、厚板27間に形成された狭開先28を横向き溶接すると、溶接中に、下側に位置する電極23の先端部側が二点鎖線で示すように赤熱により自重で垂れ曲る可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、電極の先端部側の垂れ曲りを未然に防ぐことができて、安定して狭開先横向き溶接を行うことができるようにしようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、細長平板状の絶縁板の左右両側部に、あり溝を長手方向に沿い設けると共に、これらあり溝に、断面をあり形状とした帯板状の電極をそれぞれ嵌入してなる扁平断面形状の電極構造体を有する構成としたり、あるいは、細長平板状の絶縁体の左右両側面部に、ありを長手方向に沿い設けると共に、これらありに、内側面部にあり溝を長手方向に沿い形成した帯板状の電極をそれぞれ嵌合させてなる扁平断面形状の電極構造体を有する構成とする。
【0011】
電極は、ありとあり溝との関係により絶縁体に保持されていて、絶縁板から離れることはないので、狭開先横向き溶接を行っても、自重による垂れ曲りが抑えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態を示すもので、図5(イ)(ロ)及び図6に示したと同様な構成としてあるTIG溶接トーチにおいて、細長平板状の絶縁板22の左右両側面部に、平溝26を長手方向に沿い設けることに代えて、あり溝29を同様に長手方向に沿い設け、且つ帯板状の電極23を、上記あり溝29と対応する断面あり形状として、上記各あり溝29にそれぞれ嵌入させてなる電極構造体24´を有する構成とする。
【0014】
かかる構成とした本発明のTIG溶接トーチを用いて厚板27間に形成された狭開先28を横向き溶接すると、断面あり形状の電極23が絶縁板22のあり溝29に嵌入していることから、溶接中に、下側に位置する電極23が赤熱状態になったとしても自重で垂れ曲ることはなく、安定して狭開先横向き溶接を行うことができる。
【0015】
次に、図2は本発明の他の実施の形態を示すもので、図5(イ)(ロ)に示したと同様な構成において、絶縁板22の平溝26の底部に、長手方向に沿いあり22aを設けると共に、電極23の内側面部にあり溝23aを設け、あり22aとあり溝23aとを嵌合させてなる電極構造体24´を有する構成としたものである。
【0016】
図2に示すように電極構造体24´を構成しても、図1(イ)(ロ)に示す実施の形態の場合と同様な作用効果が奏し得られる。
【0017】
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、たとえば、図2の実施の形態において、絶縁板22の平溝26は不要としてもよいこと、その他に本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のTIG溶接トーチによれば、細長平板状の絶縁板の左右両側部に、あり溝を長手方向に沿い設けると共に、これらあり溝に、断面をあり形状とした帯板状の電極をそれぞれ嵌入してなる扁平断面形状の電極構造体を有する構成としたり、細長平板状の絶縁体の左右両側面部に、ありを長手方向に沿い設けると共に、これらありに、内側面部にあり溝を長手方向に沿い形成した帯板状の電極をそれぞれ嵌合させてなる扁平断面形状の電極構造体を有する構成としてあるので、電極を絶縁体に確実に保持させることができることにより、狭開先横向き溶接を行っても、赤熱による下側電極の垂れ曲りを防止することができ、安定して溶接作業を行うことができる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTIG溶接トーチの実施の一形態を示すもので、(イ)はトーチ先端部の概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向拡大矢視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示すもので、電極構造体の拡大断面図である。
【図3】従来のTIG溶接トーチの一例を示す概略図である。
【図4】従来のTIG溶接トーチの他の例を示すもので、(イ)はガスカップ部分の外観図、(ロ)は電極構造体を保持する部分の切断側面図、(ハ)は(ロ)の切断平面図である。
【図5】最近提案されているTIG溶接トーチの一例を示すもので、(イ)は電極構造体を保持する部分の切断側面図、(ロ)は(イ)の切断平面図である。
【図6】図5に示すTIG溶接トーチにより狭開先横向き溶接を行っている状態を示す概略図である。
【符号の説明】
22 絶縁板
22a あり
23 電極
23a あり溝
24´ 電極構造体
29 あり溝
Claims (2)
- 細長平板状の絶縁板の左右両側部に、あり溝を長手方向に沿い設けると共に、これらあり溝に、断面をあり形状とした帯板状の電極をそれぞれ嵌入してなる扁平断面形状の電極構造体を有することを特徴とするTIG溶接トーチ。
- 細長平板状の絶縁体の左右両側面部に、ありを長手方向に沿い設けると共に、これらありに、内側面部にあり溝を長手方向に沿い形成した帯板状の電極をそれぞれ嵌合させてなる扁平断面形状の電極構造体を有することを特徴とするTIG溶接トーチ。
Priority Applications (1)
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JP24029998A JP3700407B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | Tig溶接トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24029998A JP3700407B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | Tig溶接トーチ |
Publications (2)
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JP3700407B2 true JP3700407B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=17057410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24029998A Expired - Lifetime JP3700407B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | Tig溶接トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3700407B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-08-26 JP JP24029998A patent/JP3700407B2/ja not_active Expired - Lifetime
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