JP3700160B2 - ドレーン打設方法及び装置 - Google Patents

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Kinjo Rubber Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はドレーン打設方法及び装置、特に、先行削孔を必要としないドレーン打設方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、軟弱地盤を改良するため軟弱地盤にペーパーやプラスチックボードドレーンを打設することが行なわれている。
【0003】
然しながら、上記従来の打設装置は硬度を示すN値0の超軟弱地盤からN値15のやや硬い地盤までが適応可能土質であり、ケーシングで打ち抜くことが不可能な、泥岩混じり粘性土地盤、セメント系固化処理土下部地盤、砂礫層下部地盤等の硬質土混じり地盤に対しては、アースオーガーやH型鋼で先行削孔を行い、もしくは硬質地盤に適応可能な大型打設機やケーシング上部にバイブロハンマを装備した打設機を用いるという手段がとられている。
【0004】
は従来のケーシング方式ドレーン打設装置を示し、1は硬質地盤、2はその下方の軟弱地盤、3は上記硬質地盤1上に載置したケーシング方式ドレーン打設装置、4はその先端が上記軟弱地盤2に達するよう上記ドレーン打設装置3から打設されるケーシング、5はこのケーシング4内に挿通した、その先端にドレーンアンカーを有するプラスチックボードドレーン、6は別途用いる削孔機、7はそのアースオーガーである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように別途用いる機械による先行削孔を行う場合には、工事費の大幅な増加が課題であり、また、保有台数の少ない大型打設機を用いる場合には、機械台数が少なく使用台数上の制限を受けることによる工期の遅延、機械重量が大きいことによる地盤支持力不足などが課題となる。
【0006】
本発明の目的は上記の課題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のドレーン打設装置は、ドレーン打設ケーシングと、この打設ケーシングの先端部に設けた破砕ビットを有するブレーカと、上記破砕ビットの一側に配置したボードドレーンとより成ることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のドレーン打設装置は、ドレーン打設ケーシングと、この打設ケーシングの先端部に設けた破砕ビットを有するブレーカと、上記破砕ビットを上記ケーシング内に格納せしめる手段と、上記破砕ビットの一側に配置したボードドレーンとより成ることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のドレーン打設方法は、破砕ビットを先端部に設けたブレーカと共にケーシングをボードドレーンと共に硬質地盤に打設する工程と、上記ブレーカの破砕ビットによって上記硬質地盤を破砕する工程と、上記ケーシングとブレーカをボードドレーンと共に軟弱地盤に打設する工程と、上記ドレーンを残して上記ケーシングとブレーカを上記軟弱地盤から引き抜く工程とより成ることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のドレーン打設方法は、破砕ビットを先端部に設けたブレーカを収納したケーシングをボードドレーンと共に硬質地盤に打設する工程と、上記ブレーカの破砕ビットを上記ケーシング外に突出して上記硬質地盤を破砕する工程と、上記ケーシングをボードドレーンと共に軟弱地盤に打設する工程と、上記ドレーンを残して上記ケーシングを上記軟弱地盤から引き抜く工程とより成ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0014】
本発明のドレーン打設装置の実施例においては、図1〜図3に示すようにケーシング4の先端中央部をやりの穂先状の鋭頭部4′とし、上記ケーシング4内の一側を通してボードドレーン5を延ばし、ケーシング4内から上記鋭頭部4′の上方一側から外部にボードドレーン5を引き出すようにする。上記ケーシング4の断面を例えば四角形とし、その先端部を先端に向かうに従って次第に例えば断面菱形状に縮径せしめて例えば断面菱形の先端開口8を形成せしめ、ケーシング4内に配置した油圧や空気圧で作動する削岩機等のブレーカ9に連結された断面菱形の鋭頭部を有する破砕ビット10を上記ケーシングの開口8を介してケーシング4から突出せしめる
【0018】
なお11はケーシング4の先端部に形成した排泥孔、12はボードドレーン5の引き出し部分でケーシング4の前後面に形成した先端爪、13はドレーンアンカーである。
【0019】
本発明の実施例におけるドレーン打設装置は上記のような構成であるから、その使用に際しては、ケーシング4をプラスチックボードドレーン5と共に打設し、破砕ビット10の先端が硬質地盤1に到達したら、ブレーカ9によって破砕ビット10を上下に振動し、硬質地盤1を破砕しながらケーシング4の貫入を続け、ケーシング4の先端が硬質地盤1を抜け、軟弱地盤2に到達したら、ケーシング先端が所定の打設深度に到達した時点でケーシング4を引き抜きドレーン5の打設を完了する。このときドレーン5は、その先端に設けたドレーンアンカー13の作用で軟弱地盤2内にそのまま止まるようになる。
【0020】
本発明のドレーン打設装置のの実施例においては、図及び図に示すようにケーシング4の先端部両側にブレーカ9と破砕ビット10を設ける。
【0021】
この実施例の作用はの実施例の作用と同様である。
【0022】
は本発明の更に他の実施例を示し、この実施例においては破砕ビット10をケーシング4内に格納可能に取り付け、この破砕ビット10の進退操作を制御するシリンダ14を上記ケーシング4内に設ける。なお、15は上記シリンダ14のピストンロッドである。
【0023】
本発明の上記更に他の実施例におけるドレーン打設装置は上記のような構成であるから、その使用に際しては、図に示すようにケーシング4の先端部内に油圧や空気圧で作動するブレーカ9の破砕ビット10を収納した状態でプラスチックボードドレーン5の打設を開始し、ケーシング4の先端が硬質地盤1に到達したら、図に示すようにブレーカ9の破砕ビット10をケーシング4外に突出して上下動作動し、硬質地盤1を破砕しながらケーシング4の貫入を続け、ケーシング4の先端が硬質地盤1を抜け、軟弱地盤2に到達したら、貫入抵抗低減を目的として必要に応じてブレーカ9の破砕ビット10をケーシング4内に収納してケーシング貫入を行ない、ケーシング先端が所定の打設深度に到達した時点でブレーカ9の破砕ビット10の収納状態でケーシング4を引き抜き、ドレーン5の打設を完了する。
【0026】
【発明の効果】
上記のように本発明のドレーン打設方法及び装置によれば、従来施工が困難とされてきたN値15(やや硬い)以上の硬質地盤、硬質土塊や障害物混じりの地盤に対して、別途機械による先行削孔または大型機械を使用することなく、重量30t程度の汎用機械を用いての施工が可能となり、これにより、汎用機械の適応土質範囲が広がり、施工の信頼性が高まり、工期短縮および工事費の削減が達成される等大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図】 本発明の実施例におけるドレーン打設装置の要部の縦断正面図である。
【図】 図に示すドレーン打設装置の縦断側面図である。
【図】 図に示すドレーン打設装置の底面図である。
【図】 本発明のの実施例におけるドレーン打設装置の要部の縦断面図である。
【図】 図に示すドレーン打設装置の横断平面図である。
【図】 本発明のドレーン打設装置の更に他の実施例の要部の縦断面図である。
【図】 図に示すドレーン打設装置においてブレーカの破砕ビットを収納した状態の縦断面図である。
【図】 従来のドレーン打設装置の説明図である。
【符号の説明】
1 硬質地盤
2 軟弱地盤
3 ドレーン打設装置
4 ケーシング
4′ 鋭頭部
5 ボードドレーン
6 削孔機
7 アースオーガー
8 先端開口
9 ブレーカ
10 破砕ビット
11 排泥孔
12 先端爪
13 ドレーンアンカー
14 シリンダ
15 ピストンロッド

Claims (4)

  1. ドレーン打設ケーシングと、この打設ケーシングの先端部に設けた破砕ビットを有するブレーカと、上記破砕ビットの一側に配置したボードドレーンとより成ることを特徴とするドレーン打設装置。
  2. ドレーン打設ケーシングと、この打設ケーシングの先端部に設けた破砕ビットを有するブレーカと、上記破砕ビットを上記ケーシング内に格納せしめる手段と、上記破砕ビットの一側に配置したボードドレーンとより成ることを特徴とするドレーン打設装置。
  3. 破砕ビットを先端部に設けたブレーカと共にケーシングをボードドレーンと共に硬質地盤に打設する工程と、
    上記ブレーカの破砕ビットによって上記硬質地盤を破砕する工程と、
    上記ケーシングとブレーカをボードドレーンと共に軟弱地盤に打設する工程と、
    上記ドレーンを残して上記ケーシングとブレーカを上記軟弱地盤から引き抜く工程と
    より成ることを特徴とするドレーン打設方法。
  4. 破砕ビットを先端部に設けたブレーカを収納したケーシングをボードドレーンと共に硬質地盤に打設する工程と、
    上記ブレーカの破砕ビットを上記ケーシング外に突出して上記硬質地盤を破砕する工程と、
    上記ケーシングをボードドレーンと共に軟弱地盤に打設する工程と、
    上記ドレーンを残して上記ケーシングを上記軟弱地盤から引き抜く工程と
    より成ることを特徴とするドレーン打設方法。
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