JP3699600B2 - 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置 - Google Patents

膜構造建築物の融雪方法および融雪装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3699600B2
JP3699600B2 JP34132398A JP34132398A JP3699600B2 JP 3699600 B2 JP3699600 B2 JP 3699600B2 JP 34132398 A JP34132398 A JP 34132398A JP 34132398 A JP34132398 A JP 34132398A JP 3699600 B2 JP3699600 B2 JP 3699600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
air
snow
roof
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34132398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000160877A (ja
Inventor
博 中谷
晴郎 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP34132398A priority Critical patent/JP3699600B2/ja
Publication of JP2000160877A publication Critical patent/JP2000160877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3699600B2 publication Critical patent/JP3699600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドーム式スポーツ施設など膜構造建築物の融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、(1)特開平9−112071(膜構造物の膜屋根面融雪方法)、(2)空気調和・衛生工学会誌,第66巻第3号(平成4年3月発行)(あきたスカイドームの融雪システム)がある。
【0003】
前記(1)に開示の融雪方法は、屋根二重膜の内部に温風を吹き込み、屋根積雪を外膜内面から加熱することにより融雪を行うもので、屋根勾配が大きく(30度以上)、自然滑雪が期待できる屋根端部は加熱せず、勾配20度以下の屋根中腹から頂部のみを加熱するものである。
【0004】
前記方法の欠点は、温風を二重膜内に吹き込む場合、吹き込み点(屋根端部付近)の空気は、以降「膜頂部」に到るまでに生じる外・内膜各々への放熱(熱ロス)を考慮して、屋根頂部でも融雪できるように高温(融雪に必要な最低限の温度をはるかに越えた温度)に加温した状態である。
【0005】
しかし、この状態では室内・外と二重膜内の温度差が大であるため、吹き込み点を最大値とした不必要な熱ロス(不均一な熱供給)が膜頂部に到るまでに生じてしまう。特に、高温の吹き込み温風が零下の外気に外膜を介して接することによる熱ロスは膨大であるが、二重膜内吹き込み方式は、この熱ロスの問題を原理的に回避できない。なお、膜材自体の断熱性能は殆どなく、また、膜屋根は太陽光の有効利用を特長としているため、透光率を減じるような断熱措置をとることもできない。
【0006】
また、屋根勾配の小さな積雪部分のみ融雪し、自然滑雪する屋根端部(この部位は、吹き出し点に近いので特に加熱時の熱ロスが大きい)には、融雪が不必要として加熱を行わない方式であるが、膜屋根の冬季の問題点である「外膜の内側表面の結露」の防止のためには、膜表面温度を膜内空気の露点温度以上に上げてやる必要があり、この方法ではそれができない。
【0007】
他方、前記(2)に開示の融雪滑雪システムでは膜屋根面への融雪熱供給のために、架構体である鋼管をエアダクトとして、これに多数の小口径の温風吹き出し口を設け、膜面全体に均等に温風を供給する方法である。
【0008】
前記システムには利点と欠点があり、利点としては温風が鋼管内を通して供給されるため、エアダクト内の温風が直接外膜と接することによるぼう大な熱ロスがなく、(1)の二重膜内への温風吹き込み方式に比べて有利であるが、欠点としては、根元部分の鋼管ダクト内の温風は、(1)と同様に「頂部にかけての熱ロス」を考慮し高温であるため鋼管表面からの熱ロスがぼう大である。さらに、次の欠点もある。鋼管ダクトの根元付近での吹き出し温度も過度に高温であるが、温風の膜面への到達・対流熱伝達を確保するために、端部から頂部にかけての均一な熱供給を目的とした吹き出し風量の低減にも限度があり、これも不必要な熱ロスとなってしまう。なお、架構体をエアダクトとしているため、保温巻き等の措置は意匠上からも問題がある。
【0009】
さらに、前記(2)は一重膜で用いるシステムであるため、冬季の膜表面結露対策が重要であり、吹き出し温風を結露防止対策としても使用しているが、温風停止時の万が一の結露水落下防止対策が考慮されておらず、アリーナの使用用途によっては大変危険である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述のとおり、従来の膜屋根面の融雪方法は、いずれも熱ロスが大きく、また結露防止対策も完全でないなど未改良の点が残されていた。
【0011】
本発明の課題は、前記の欠点を改良した膜構造建築物の融雪方法と融雪装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の課題解決のため、本発明は次のように構成する。
請求項1の発明に係る膜構造建築物の融雪方法は、膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、熱エネルギーである温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等液体または気体の熱媒体を熱源機器から融雪場所に配設の放熱部まで搬送した後、放熱部の周囲の空気に強制対流を加えることにより前記熱エネルギーを温風に変換し、この温風を融雪対象部位の膜屋根に対して直接放熱させて、融雪・滑雪促進,膜面結露防止を行わせる膜構造建築物の融雪方法において、前記膜屋根は、V字形,U字形等の雪堆積溝を有する膜屋根であって、前記放熱部は前記雪堆積溝の底部室内側に配設され、吹出し気流を直接放熱部に当てずに前記雪堆積溝に斜めに吹き付けることにより、前記放熱部からの自然放熱を前記吹出し気流の誘引作用により膜面全体に拡散させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、V字形,U字形等の雪堆積溝を有する膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、エアダクトを膜屋根における前記雪堆積溝の底部室内側に配設して、このエアダクトの温風吹き出し口から吹き出す温風で前記溝の雪を融雪するとともに、当該エアダクトに膜面結露水の受け皿機能を付加することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記エアダクトは、その内部を流れる温風が温度差が大の外膜に、可及的に接しない断面形状として構成してあることを特徴とする。
請求項4の発明は請求項1の発明において、膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、V字形,U字形等の雪堆積溝を有する前記膜屋根の溝頂部の室内側に吸気ダクトを配置し、前記溝底部より吹き上げた温風を前記吸気ダクトで吸い込むことにより、前記溝底部を中心に膜屋根の室内側表面全体に温風を行きわたらせる気流を形成して膜表面結露防止、融雪・滑雪促進するとともに、前記の吸込み空気を循環して再び吹出すことにより、膜裏面近傍のみで空気を対流させて膜面の温風を室内下部に拡散させないことを特徴とする。
請求項5の発明は請求項4の発明において、前記V字形,U字形等の雪堆積溝の頂部に配設した構造部材である鋼管に前記吸気ダクトを兼用させたことを特徴とする。
請求項6の膜構造建築物の融雪装置においては、膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす装置であって、該装置は、熱源機器から融雪場所に配設の放熱部まで熱エネルギーである温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等液体または気体の熱媒体を搬送する搬送手段と、前記放熱部の周囲の空気に強制対流を加えることにより温風に変換し、かつ前記温風による吹出し気流を直接放熱部に当てないようにされ、さらに膜屋根に対して放熱空気を拡散させる強制対流手段とを具備したことを特徴とする。
請求項7の発明は請求項6の発明において、前記膜屋根がV字形,U字形等の雪堆積溝を有する屋根であり、前記溝底部から傾斜部に前記放熱空気を拡散させる強制対流手段として温風吹き出し用エアダクトを設け、当該エアダクトは屋根膜面結露水の受け皿機能を有していることを特徴とする。
請求項8の発明は請求項7の発明において、前記エアダクトは、当該エアダクト内の温風が温度差の大である屋根外膜に可及的に接しないダクト断面形状および/または配置とされていることを特徴とする。
【0013】
本発明によると、熱容量の大きな熱媒体により熱エネルギーを搬送することにより、エネルギー搬送中の不必要な熱ロスを排除して熱エネルギーを融雪場所に設置した放熱部まで効率的に搬送し、かつ放熱部での強制対流により雪堆積溝に直接温風を吹き付けて効率的に融雪できる。さらに、エアダクトを流れる温風を外の冷気に直接に接しないようにして搬送することで室内外の大きな温度差による大きな熱ロスの問題を解消し、また、積雪の堆積しやすいV字又はU字の屋根溝の底部にエアダクトを配置することにより、底部を中心に加温して効果的な融雪を図り、かつエアダクトによる結露受け皿機能を付与することにより、屋根膜面結露水の落下の問題も解消している。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1〜図3は本発明が実施される、例えばドーム式スポーツ施設などの膜構造建築物1の外形図で、図1は側面図、図2は正面図、図3は平面図である。この建築物1の上部には柱(図示せず)によってドーム屋根の周縁部屋根架構を構成する環状の構造鋼管からなるエッジリング2が傾斜して配設され、このエッジリング2によって膜屋根(以下外膜という)3を支える鋼管アーチ部4(図5以下に示す)の端部が支持されて屋根架構を構成している。
【0015】
前記外膜3は、室内に自然光をより多く取り入れるべくテフロン膜等の透光材で形成されている。また、外膜3は図7以下に示すように前記鋼管アーチ部4を構成する部材、つまり、構造鋼管を所定に組んでなるトラス5によって支持され、かつ断面V字形が連なって構成されており、各V字形部における頂部9と底部6を有し、そのV字形の溝7部が雪堆積溝とされている。
【0016】
本発明の実施形態においては、従来のようにエッジリング2の配設される外膜3の端部(周縁部)8からその屋根頂部10に向けて、かつ外膜3の内側(室内側)を通して温風を送風して積雪を融かすのではなく、次の方法による。つまり、外膜3の内側において、その両端部8から屋根頂部10にかけて温風よりも熱容量の大きな温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等の液体または気体の熱媒体を搬送し、熱ロスを可及的に少なくして循環させ、所定の融雪個所に配設する放熱部での熱交換によってその部位の空気を加温し、この加温された空気によって屋根頂部10を含めて外膜3全体をより少ない熱ロスで直接にかつ効率的に、しかも均一に昇温して、V字状の溝7に堆積した雪11を融雪するものである。
【0017】
図4以下によって、具体的構造を説明する。
図4〜図6は、全体の概要図であり、各図には膜構造建築物1における膜屋根3と、この膜屋根3を構成する構造鋼管からなる屋根架構を利用した融雪システムが示されている。既述のとおり、外膜3にはエッジリング2と称される屋根架構が組まれていて、このエッジリング2は、傾斜した環状の構造鋼管(以下外管という)12と、上部の複数の鋼管をトラス状に組んでなる鋼管アーチ部4とからなり、外膜3はこの鋼管アーチ部4によって支持されている。
【0018】
本発明の実施形態1では、前記エッジリング2における外管12と、鋼管アーチ部4を構成する所定の鋼管を支持材として温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等の熱媒体(以下では温水を例として説明する)の搬送循環経路を構成する。また、鋼管アーチ部4における鋼管によって内膜17を支持し、内膜17内にエアダクトを構成している。
【0019】
図7を参照して説明すると、実施形態1において鋼管アーチ部4におけるトラス5を構成する複数の鋼管のうち、下方に配設される鋼管を下部構造鋼管14と称し、V字形状の外膜3の頂部に配設される鋼管を鋼管ダクト15と称して以下説明する。
【0020】
図8に示すように、V字形の外膜3の底部6の室内16側に内膜17が配設される。内膜17は底部水平膜18と傾斜膜19とを、内部に空間が形成されるよう断面2等辺3角形に張設してなり、内膜17の頂部20、つまり両傾斜膜19の上端は、外膜3のV字溝7の底部6に結合され、両傾斜膜19の下端と底部水平膜18の両端は下部構造鋼管14の一つであるV字形溝7と平行な鋼管13に取付金具21を介して取付けられている。
【0021】
内膜17内の中間部は図に示すように通風孔22を有する仕切り膜(以下セパレータという)23によって上下に仕切られており、セパレータ23の下側に室温と同じ風が流通するエアサプライダクト24が形成され、上側に熱交換チャンバー25が形成されている。この熱交換チャンバー25を構成する傾斜膜19の上部には温風吹出口26が形成され、温風吹出口26には結露受け金物27が設けられている。
【0022】
熱交換チャンバー25内には温水の往行用温水管(以下温水管(往)という)28と、帰還用温水管(以下温水管(還)という)29と、アルミフィン付温水コイル30とが配設されている。温水管(往)28は温水管(還)29と平行配置され、室内寄りに設けられている。また、温水管(往)28と温水管(還)29はいずれも断熱材被覆31が施され、外の冷気による温度低下(熱ロス)を少なくしている。
【0023】
アルミフィン付温水コイル30は所定の間隔毎に設けられ、温水コイル30の入口は第1分岐管32によって温水管(往)28に接続され、出口は第2分岐管33によって温水管(還)29に接続されている。
【0024】
前記エアサプライダクト24と熱交換チャンバー25を構成する内膜17は、図5,図6に示すように鋼管アーチ部4の室内側に沿って外膜(膜屋根)3の端部8に伸長している。また、この外膜3の両端部8から中間部(つまり、屋根頂部10)に向けてエアサプライダクト24内を送風される室温と同じ風は図8,図9に示すように通風孔22を通って熱交換チャンバー25に入り、温水コイル30により昇温され所定温度の温風となって吹出口26から吹出し、V字溝沿いに一定間隔で配置のこの吹き出し口26から膜面沿いに(膜面と平行に)V字底部6から頂部9に向けて吹き出す。吹き出した空気は、屋根膜の室内表面と対流熱伝達して同表面を加熱し、同時に周囲の空気を誘引して流量を増加させながらV字頂部9に向かう。つまり、図示矢印のように流れて、外膜3のV字形溝7の傾斜内側面を加温し、V字溝7に堆積した積雪11を融かす。
【0025】
積雪11を融かすことで熱エネルギーを消失した温風は自然対流で室内に戻してもよいが、本発明の実施形態1では、室内下部に熱が拡散しないよう外膜(屋根)3の頂部9に配設する吸気鋼管ダクト15内にその吸気孔34を介して吸入し、送風ファンユニット(後述する)に戻して強制循環させている。
【0026】
図5,図6によって温風と温水の循環系統を説明する。内膜17は外膜3の室内側において、V字形溝7に沿って円弧状に配設され外膜屋根3の端部8に伸びており、両端17dは閉じている。また、内膜17のエアサプライダクト24の両端17dを貫通して、エッジリング2を構成する送風用の環状の外管12から所定の間隔で導出した吹き出し管35が、前記エアサプライダクト24内に導入されている。
【0027】
エッジリング2は、環状の外管12内に、熱回収を兼ねた還気用のアルミダクトである同じく環状の内管37を挿入した、いわゆるハイブリッドエッジリングとして構成されており、内管37には所定間隔毎に外管12の管壁を気密に貫通する連結管38を介して、円弧状に配設の前記各鋼管ダクト15の端部に連結している。環状の外管12と内管37は、図5,図6に示すように1箇所又は複数箇所で系統別に分離している。
【0028】
エッジリング2の外管12は前述のとおり、内膜17内のエアサプライダクト24に吹き出し管35を介してサプライエアを強制送気するものでその分離した端部39は送風ダクト40を介して、ファン本体41,オートロールフィルター42等からなる、膜送風ファンユニット43の送風口から導出される送気管44に接続され、風は外管12内を矢印方向に流れ、さらに吹き出し管35を通ってエアサプライダクト24に流入し、その両端17dから中間の屋根頂部10に向かって流れる。
【0029】
他方、内管37を通って風が戻る。つまり、内管37は雪11を融かして熱エネルギーを放出した後、鋼管ダクト15を通り、その両端から連結管38を介して帰還する風を外管12内のサプライエアとアルミダクトを介して熱回収させながら膜送風ファンユニット43に導くもので、吹出し空気を内管37を通して循環させることにより膜面の温風を室内下部に拡散させないことを主目的としており、その分離した端部45は送風ダクト40内の内管46と帰還ダクト47を介して膜送風ファンユニット43の還気口に接続されている。膜送風ファンユニット43は一つの外膜(屋根)3で複数台設置される。
【0030】
前述のようにして、鋼管ダクト15からの吸込み空気は前記経路で循環し、図7〜図9に示す熱交換部において加温され、V字形の溝7に堆積の雪11を融かす。
【0031】
温水管(往)28と温水管(還)29は、図5,図6に示すように、内膜17の熱交換チャンバー25内を鋼管アーチ部4の室内側に沿って外膜3の端部8にまで伸長しており、温水管(還)29の端部は、図5,図6の左端側に示す連通管49に接続され、戻り配管50を介して熱源機器53に戻る。温水管(往)28の端部は、図5,図6の右端部に示す連通管51(および左端部に示す連通管51a)に連通されている。したがって、温水給送配管52を介して熱源機器53からの温水が連通管51a,51を通り温水管(往)28へ供給される。
【0032】
前記経路により温水は、温水管(往)28と温水管(還)29を循環し既述の所定の融雪箇所において、温水コイル30を介して風を加温して熱交換を行う。またこのとき、内膜17の両側には、図9矢印(ロ)の誘引気流が生じる。前述のように、熱交換した温風の回収・再利用の方法として、セントラル給気の場合には、図5,図6のように、給気ファン(膜送風ファンユニット)と膜屋根(放熱部)間のダクト(往・還)経路上「膜への給気ダクト」を外管、「温風回収ダクト」を内管とした二重ダクトをエッジリング2に形成することにより、回収熱を効率的に給気と熱交換・再利用できる。熱源機器53は、一つの膜屋根で1台または複数台設置されている。なお、図5において、観覧席暖房用エアヒータユニット54が別に設けられ、観覧席55にも温風を供給している。
【0033】
実施形態1では、前述のようにして、温水を外膜3の室内側に沿って循環させ、屋根頂部10など所定の融雪場所において温水コイル30を介してその熱エネルギーを温風と熱交換して加温し、V字形溝7に堆積した雪11を融かす。つまり、本発明では、従来のように高温の温風で熱を供給することによる不必要な熱ロスを回避するために、保温された温水(又は蒸気)配管を通して熱媒(温水・蒸気等)を放熱部直近まで搬送し、必要量の空気(周囲空気とほぼ等温)と熱交換させて所定温度の温風に昇温して吹き出すことにより、搬送途中の不必要な熱ロスを排除しつつ、膜面のみに対して均一(下部〜頂部まで)に効率よく熱を供給できる。とくに、温水は従来のように外膜3を介して直接外の冷気と接しないので大きな温度差による熱ロスが少なく、また熱容量が温風よりも大きいために、ドーム形の外膜3全体を比較的均一な温度で循環するので、特に屋根頂部10においても温度低下が少なく、この屋根頂部10においても温風は屋根端部8と同じに効率よく加温し、屋根頂部10の融雪を円滑に行なうことが可能となった。
【0034】
また、図8に示すように内膜17の傾斜膜19の上部に結露受け金物27が取付けてあるので、外膜3のV字傾斜部の室内側面に結露36が生じたときは、この結露受け金物27で受けられ、温風によって気化され、あるいはエアダクト内で更に受けられるので、結露が観覧席等に落下しない。さらに、内膜17に吸音膜材を用いて、室内の音響向上を図ることも出来る。
【0035】
また、既述のとおり、熱媒体は温水に限らず、蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等を前記温水管(往)28と、温水管(還)29に循環させてもよい。
【0036】
図10(A),(B)は本発明の実施形態2を示す。この実施形態2では、実施形態1における内膜17によるエアサプライダクト24に代えて、鋼管アーチ部4のトラスを構成する構造鋼管の1つをエアサプライ鋼管ダクト56として使用している。このエアサプライ鋼管ダクト56の所定間隔毎に開口57を設け、この開口57に誘引気流を生じさせる高速吹出ノズル58を上向きに設ける。エアサプライ鋼管ダクト56には、その長手方向に所定間隔で支持ボルトからなる支持脚59を左右平行に立設し、この支持脚59の上部に支持台60を設ける。
【0037】
支持台60はエアサプライ鋼管ダクト56の上方に設けられ、かつこれと平行に伸長していて、支持台60の上面両サイドに、断熱被覆材31が施された温水管(往)28と温水管(還)29が配設され、固定金具6で固定されている。支持台60上において、温水管(往)28と温水管(還)29の中間に、フィン付きの温水コイル30が配設され、かつその入口と出口が第1,第2の分岐管32,33を介して各温水管(往),(還)28,29と接続されている。
【0038】
温水コイル30は高速吹出ノズル58の上方に位置しており、高速吹出ノズル58から吹き出される風は支持台60に開設の開口61を通して温水コイル30に吹き付けられる。温水コイル30の上方には支持台60から立上る上段支持脚に支持されて断面V字状の温風ガイド板を兼ねる結露受け具63(図11の実施形態3に示す)が設けられる。
【0039】
この実施形態2において、高速吹出ノズル58は、エアサプライ鋼管ダクト56内を流れる室温レベルのエアサプライの吹き出し風量を補足し、矢印で示す誘引気流を生じさせ、エアサプライ鋼管ダクト56の外径を小口径に抑え、かつ膜送風ファンユニットの送風量を低減させるために設けられる。
【0040】
図11,図12には、実施形態3が示されている。先の実施形態1,2では、温水管が往きと帰りに分けて2本平行に設けられていたが、この実施形態3ではそれを簡略化し、温水管64が1本のみの単管で構成されて、この1本の温水管64で、温水を循環させる例が示されている。なお、1本の温水管64の場合、放熱部が実施形態1,2の温水コイル30と若干異なっている。つまり、温水管64に所定間隔をあけて断熱材被覆材31を切除し、この切除部において放熱フィン65が設けられている。V字状の結露受け具63は、支持台60から立ち上る支持脚68で支持されている。他の構成は実施形態2と同じである。
【0041】
したがって、この実施形態3においても、エアサプライ鋼管ダクト56に設けられた高速吹出ノズル58から吹き出される風は、支持台60に開設の開口61を通して放熱フィン65に吹き付けられて加温された後、温風ガイド板を兼ねるV字状の結露受け具63でガイドされて外膜3のV字形溝17の室内側側面に沿って流れ、雪11を融かす。
【0042】
図13〜図15は、本発明の実施形態1〜3における温水配管と、エアサプライダクトと、それぞれの配設例の典型的な6パターンを簡略化して示すものである。実施形態1〜3と同等要素に同一符号を付して説明する。
【0043】
図13(A)はパターン1を示し、発明の実施形態1に対応する。
図13(B)はパターン2を示し、この例では内膜17aがパターン1と反対に逆V字形に設けてあり、この内膜17aの上部拡開傾斜膜19aの上端と外膜3の傾斜面との間に温風吹出口26が設けられている。パターン2では内膜17a全体が結露受け具を兼ねており、温風吹出口26からは温風が流出するだけでなく、温風停止時の万が一の結露落下防止対策として、外膜3の室内面に生じた結露がこの温風吹出口26を通って内膜17a内に入り、温風によって再び気化されるので下方に落下しない。
【0044】
図14(A)はパターン3を示し、発明の実施形態2に対応する。
図14(B)はパターン4を示す。この例では、パターン3(および実施形態2)におけるように、構造鋼管をエアサプライ鋼管ダクト56として使用するのに代えて、専用のエアサプライ鋼管ダクト67を設けた例が示されている。
【0045】
図15(A)はパターン5を示す。この例では、パターン2と同様に内膜ダクト17bがパターン1と反対に逆V字形に設けてあり、この内膜ダクト17bの拡開傾斜膜19aの上端と外膜3の傾斜面との間に温風吹出口26が設けられている。パターン5ではパターン2と同様、内膜ダクト17b全体が結露受け具を兼ねており、温風吹出口26からは温風が吹き出すだけでなく、外膜31の室内面に生じた結露がこの温風吹出口26を通って内膜ダクト17b内に入り、温風によって再び気化されるので下方に落下しない。なお、パターン5では、内膜ダクト17b内に最初から所定温度にまで昇温した温風を流す点が、温水コイル30で所定場所毎に加温するパターン2と異なっている。
【0046】
図15(B)はパターン6を示す。この例では、パターン5と逆に内膜ダクト17cが逆V字に設けてある(この点ではパターン1と同じ)点が、前記パターン5と異なり、内膜ダクト17c内に最初から所定温度にまで昇温した温風を流す点はパターン5と同じである。このパターン6では、内膜ダクト17cの断面形状が、当該内膜ダクト17c内の温風が温度差の大きな(非常に冷えた)外膜3に接する量が可及的に少なくなるように設けられており、それ故に、屋外への不必要な熱ロスを最大限排除できる構成とされている。
【0047】
図16(A),(B)は実施形態4を示す。この実施形態4では、温水管(つまり放熱管)64の下方の鋼管アーチ部4の一部材をなす鋼管ダクト56に所定間隔をあけて、かつ吹出し口を傾斜させた吹出しノズル67が設けられている。鋼管ダクト56は、図示のように外膜3のV字形溝7及び、温水管64の下方にこれらと平行に配置されている。また、この鋼管ダクト56に設けられる吹出しノズル67は、その吹出し気流(冷風)を直接温水管64に当てず、外膜3のV字溝谷の傾斜面に向けてエアを吹出すように傾斜して設けられ、かつ各吹出しノズル67は、1つおきに吹出し口の向きを逆にして千鳥配置とし、交互にV字形溝7の両側に向けてエアを吹出すように設けられている。温水管64の上側には、エア吹出しガイドを兼ねる結露受け具63が設けられている。
【0048】
実施形態4の構成としたのは次の理由による。つまり、温水管(放熱管)64からの自然放熱により、その周囲の空気は昇温し、鋼管ダクト56からのエア吹出しがない場合、自然対流によって温水管64の上方と外膜3の傾斜内面には斜線領域(ハ)に温風が集中し易く、過放散による熱ロスが大きくなる。実施形態4では、吹出しノズル67からの吹出し気流が斜線領域(ニ)のように外膜3の内側傾斜面に吹出されることにより、前記斜線領域(ハ)で示す温水管64からの自然放散熱が、前記吹出し気流の誘引効果により、外膜3内面の内面全体に広がり、熱ロスを少なくして、効果的に膜面に熱伝導させることができる。
【0049】
なお、本発明の各実施形態において、V字形溝の頂部に配置された構造部材である鋼管を吸気ダクトに兼用することにより、専用の吸気ダクトを配置するのに比べて意匠性の向上、コストの低減をはかることができた。なお、場合によっては頂部の吸い込みをとりやめることもできる。また、図5に示したように、吸い込んだ温風を回収して再利用するとともに空気の対流を膜裏面のみに限定し、膜面の温風を室内下部に拡散させないようにすることにより、エネルギーの効率化をはかることができる。さらに、サプラダクト、熱交換チャンバー、セパレータを吸音膜材で構成することにより、室内の音響向上をはかることもできる。また、熱媒体の配管(往)と(還)を分離せず1本とし、当該配管に一定間隔で(あるいは配管全長に渡って)熱交換用の放熱フィン等を取り付けて熱交換を行うことにより、イニシャルコスト及び設置スペースを縮小することもできる。
【0050】
また、誘引ファン等を膜屋根に分散配置する方法を採用してもよい。つまり、送風の方法を、図5のようなセントラルダクトによる循環ではなく、ファンを膜屋根に分散配置して局所的に循環させる方法としてもよい。
【0051】
本発明の各実施形態において、熱媒配管の凍結防止対策として、既述の不凍液使用のほか、外気温度低下時の自動熱媒循環等が考えられる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると次の効果が得られる。
(1) 従来、温風による熱搬送方法で回避不可能であった不必要な熱ロスを、融雪必要場所に配設の放熱部までは温水,蒸気等、液体または気体の熱媒体で搬送することにより回避でき、膜屋根頂部の雪を効率的に融雪できる。
(2) V字形,U字形等の雪堆積用溝の底部に温風のエアサプライダクトを設けることにより、効率的な融雪滑雪促進,結露受け等の複合メリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 膜構造建築物の側面図である。
【図2】 同上左側面図である。
【図3】 同上平面図である。
【図4】 エアサプライダクトと熱交換チャンバーを構成する内膜を示す前記膜構造建築物の平面図である。
【図5】 融雪装置の熱媒体と温風の循環システムを含む全体の概要図である。
【図6】 図5の融雪装置の本体部の拡大図である。
【図7】 本発明の膜屋根構造と屋根架構の説明図である。
【図8】 本発明の実施形態1における温風放熱による融雪部の断面説明図である。
【図9】 図8の要部拡大図である。
【図10】 (A),(B)は本発明の実施形態2における温風放熱による融雪部の断面図と平面図である。
【図11】 (A),(B)は本発明の実施形態3における温風放熱による融雪部の断面図と平面図である。
【図12】 図11の要部斜視図である。
【図13】 (A),(B)は温水配管とエアサプライダクトのそれぞれの配設パターン1と2の説明図である。
【図14】 同じくパターン3と4の説明図である。
【図15】 同じくパターン5と6の説明図である。
【図16】 (A)は本発明の実施形態4の説明図、(B)は同図(A)のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 膜構造建築物
2 エッジリング
3 膜屋根(外膜)
4 鋼管アーチ部
5 トラス
6 底部
7 V字形溝
8 屋根端部
9 頂部
10 屋根頂部
11 雪
12 外管
13 鋼管
14 下部構造鋼管
15 吸気鋼管ダクト
16 室内
17 内膜
18 底部水平膜
19 傾斜膜
20 頂部
21 取付金具
22 通風孔
23 セパレータ(仕切り膜)
24 エアサプライダクト
25 熱交換チャンバー
26 温風吹出口
27 結露受け金物
28 温水管(往)
29 温水管(還)
30 温水コイル
31 断熱材被覆
32 第1分岐管
33 第2分岐管
34 吸気孔
35 吹出し管
36 結露
37 内管
38 連結管
39 端部
40 送風ダクト
41 ファン本体
42 オートロールフィルター
43 膜送風ファンユニット
44 送気管
45 端部
46 内管
47 帰還ダクト
48 補給管
49 連通管
50 戻り配管
51 連通管
52 温水給送配管
53 熱源機器
54 観覧席暖房用エアヒータユニット
55 観覧席
56 エアサプライ鋼管ダクト
57 開口
58 高速吹出ノズル
59 支持脚
60 支持台
61 開口
63 結露受け具
64 温水管
65 放熱フィン
67 固定金具
68 上部支持脚
69 吹出しノズル

Claims (8)

  1. 膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、熱エネルギーである温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等液体または気体の熱媒体を熱源機器から融雪場所に配設の放熱部まで搬送した後、放熱部の周囲の空気に強制対流を加えることにより前記熱エネルギーを温風に変換し、この温風を融雪対象部位の膜屋根に対して直接放熱させて、融雪・滑雪促進,膜面結露防止を行わせる膜構造建築物の融雪方法において、前記膜屋根は、V字形,U字形等の雪堆積溝を有する膜屋根であって、前記放熱部は前記雪堆積溝の底部室内側に配設され、吹出し気流を直接放熱部に当てずに前記雪堆積溝に斜めに吹き付けることにより、前記放熱部からの自然放熱を前記吹出し気流の誘引作用により膜面全体に拡散させることを特徴とする請求項1記載の膜構造建築物の融雪方法。
  2. V字形,U字形等の雪堆積溝を有する膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、エアダクトを膜屋根における前記雪堆積溝の底部室内側に配設して、このエアダクトの温風吹き出し口から吹き出す温風で前記溝の雪を融雪するとともに、当該エアダクトに膜面結露水の受け皿機能を付加することを特徴とする請求項1に記載の膜構造建築物の融雪方法。
  3. 前記エアダクトは、その内部を流れる温風が温度差が大の外膜に、可及的に接しない断面形状として構成してある請求項2記載の膜構造建築物の融雪方法。
  4. 膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす方法であって、V字形,U字形等の雪堆積溝を有する前記膜屋根の溝頂部の室内側に吸気ダクトを配置し、前記溝底部より吹き上げた温風を前記吸気ダクトで吸い込むことにより、前記溝底部を中心に膜屋根の室内側表面全体に温風を行きわたらせる気流を形成して膜表面結露防止、融雪・滑雪促進するとともに、前記の吸込み空気を循環して再び吹出すことにより、膜裏面近傍のみで空気を対流させて膜面の温風を室内下部に拡散させないことを特徴とする請求項1に記載の膜構造建築物の融雪方法。
  5. 前記V字形,U字形等の雪堆積溝の頂部に配設した構造部材である鋼管に前記吸気ダクトを兼用させたことを特徴とする請求項4に記載の膜構造建築物の融雪方法。
  6. 膜屋根を室内側から加温して膜屋根上の積雪を融かす装置であって、該装置は、熱源機器から融雪場所に配設の放熱部まで熱エネルギーである温水,蒸気,加熱オイル,加熱不凍液等液体または気体の熱媒体を搬送する搬送手段と、前記放熱部の周囲の空気に強制対流を加えることにより温風に変換し、かつ前記温風による吹出し気流を直接放熱部に当てないようにされ、さらに膜屋根に対して放熱空気を拡散させる強制対流手段とを具備したことを特徴とする膜構造建築物の融雪装置。
  7. 前記膜屋根がV字形,U字形等の雪堆積溝を有する屋根であり、前記溝底部から傾斜部に前記放熱空気を拡散させる強制対流手段として温風吹き出し用エアダクトを設け、当該エアダクトは屋根膜面結露水の受け皿機能を有していることを特徴とする請求項6に記載の膜構造建築物の融雪装置。
  8. 前記エアダクトは、当該エアダクト内の温風が温度差の大である屋根外膜に可及的に接しないダクト断面形状および/または配置とされている請求項7記載の膜構造建築物の融雪装置。
JP34132398A 1998-12-01 1998-12-01 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置 Expired - Lifetime JP3699600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34132398A JP3699600B2 (ja) 1998-12-01 1998-12-01 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34132398A JP3699600B2 (ja) 1998-12-01 1998-12-01 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000160877A JP2000160877A (ja) 2000-06-13
JP3699600B2 true JP3699600B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=18345180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34132398A Expired - Lifetime JP3699600B2 (ja) 1998-12-01 1998-12-01 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3699600B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000160877A (ja) 2000-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7677243B2 (en) Solar heating system and architectural structure with a solar heating system
EP0516674A1 (en) COOLING ARRANGEMENT, PARTICULARLY IN THE FORM OF A STRUCTURE SUSPENDED FROM A CEILING.
JP3699600B2 (ja) 膜構造建築物の融雪方法および融雪装置
US6263690B1 (en) Apparatus for cooling a room
WO2019129157A1 (zh) 室内空气净化器和清新系统
JPH10246459A (ja) 空気調和装置
JP5369260B2 (ja) 空気熱交換システム及び使用する空気熱交換器
JP2006029356A (ja) 低温液化ガス気化装置
JPS6266030A (ja) 輻射・対流装置
WO1979000874A1 (en) Heating device
CN219199342U (zh) 自然对流的空调末端装置及空调墙
JP2003148752A (ja) 全空気方式床冷暖房システム
JP2008281284A (ja) 建物送風システム及び建物
JPH06137612A (ja) 輻射式冷暖房装置
US6775999B2 (en) Solar reflector for heat pump evaporator
KR102675816B1 (ko) 태양광 발전 장치
CN219318543U (zh) 室内明装换热组件及无风空调
JP3898284B2 (ja) 床暖房装置
US20240263836A1 (en) Systems and Methods for Duct-Free Heat Pump Water Heater
JP7112822B2 (ja) 外気導入ユニットおよび外気導入システム
JP3082112B2 (ja) 逆梁床構造の住宅
JP2002147796A (ja) 地下冷却式冷房装置
JPH049534A (ja) 空気調和機
JPS5832090Y2 (ja) 大空間建物の冷房兼除湿装置
KR19980026567A (ko) 상하 순환식 난방 씨스템

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050708

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5