JPH10246459A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH10246459A
JPH10246459A JP9050208A JP5020897A JPH10246459A JP H10246459 A JPH10246459 A JP H10246459A JP 9050208 A JP9050208 A JP 9050208A JP 5020897 A JP5020897 A JP 5020897A JP H10246459 A JPH10246459 A JP H10246459A
Authority
JP
Japan
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condensed water
outdoor
heat exchanger
air conditioner
drain pan
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9050208A
Other languages
English (en)
Inventor
Terukazu Shindo
輝一 進藤
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
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Publication of JPH10246459A publication Critical patent/JPH10246459A/ja
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮水振り掛け方式により凝縮水を処理する
ものであって、室外側熱交換器を腐食させることなく蒸
発性能を発揮することができると同時に、組立て面やコ
スト面でもきわめて有利な「空気調和装置」を提供す
る。 【解決手段】 空気調和装置の凝縮水蒸発手段24は、
前記室外側ユニット5内に設けられる室外側熱交換器7
の伝熱用フィンの一端から空気通過下流側に伸延して一
体的に形成されドレンホース4からの凝縮水が流下され
る突出部50aを有する。この突出部50aは、その上
面が空気通過下流側に向けて低くなるように傾斜して構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝縮水を蒸発させ
て処理するいわゆるノンドレン機構を備えた空気調和装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置から発生する凝縮
水は、空気調和装置を設置する場所によっては、空気調
和装置自体がこれを蒸発処理しなければならないことが
ある。例えば、高層階のマンションのベランダ等に空気
調和装置が設置されている場合には、凝縮水をたれ流す
と、下層階の住人に迷惑が掛かる虞れがあることから、
空気調和装置自体が凝縮水を蒸発処理する必要がある。
【0003】従来から行なわれている凝縮水を蒸発処理
する手段としては、例えば、超音波振動子を利用して凝
縮水を霧状とし、これをファンにより外部に放散させる
ようにしたもの(特開平6−331,161号公報、特
開平1−260,254号公報等参照)、回転する帯状
の吸水性フィルターにより吸い上げた凝縮水を熱交換器
からの熱風を利用して蒸発させるようにしたもの(特開
平2−259,341号公報等参照)、凝縮水を室外側
熱交換器に振り掛け、その熱を利用して蒸発させるよう
にしたもの(特開昭49−43,429号公報、特開昭
49−45,548号公報等参照)等がある。
【0004】このような凝縮水の蒸発処理手段の内、超
音波振動子や吸水性フィルターを利用するものは、装置
が高価なものとなるのみでなく、空気調和装置の冷房性
能を低下させる虞れもあり、実用性に乏しいという不具
合がある。
【0005】一方、凝縮水振り掛け方式は、前2者に比
し、コスト的に有利で、実用的にも優れたものである。
図8は、従来の凝縮水振り掛け方式の空気調和装置の一
例を示している。この空気調和装置は、室内側ユニット
1に設けられた室内側熱交換器2から滴下された凝縮水
を室内側ドレンパン3により受け、該室内側ドレンパン
3内の凝縮水をドレンホース4により室外側ユニット5
に設けた滴下ノズル11に導く。そして、この凝縮水
を、滴下ノズル11から、室外側ユニット5内に設けた
室外側熱交換器7の上部に滴下させ、室外側熱交換器7
の熱により凝縮水を蒸発させ、室外側ファン8により外
部に放散させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
凝縮水振り掛け方式の空気調和装置にあっては、室外側
熱交換器7は、冷媒が流れる冷媒管と伝熱を良くするた
めの伝熱用フィンとを有しており、このようなものに直
接凝縮水を振り掛けると、凝縮水中に含まれる成分によ
っては、熱交換器自体が腐食する虞れがある。特に冷媒
管が腐食すると冷媒が抜ける虞れがあるため好ましくな
いという問題があった。
【0007】これに対し、本出願人は先に、多数の樋状
プレートと分岐プレートとからなる乾燥用の凝縮水蒸発
手段を室外側熱交換器の空気吹出し側に隣接して設け、
これに凝縮水を振り掛けて蒸発処理するようにした技術
を提案している(特開平7−234,055号参照)。
このようにすれば、室外側熱交換器が腐食することな
く、長期にわたり安定的に凝縮水を蒸発させることがで
きる。
【0008】しかしながら、乾燥用の前記凝縮水蒸発手
段は、室外側熱交換器を通過する空気と凝縮水との間の
いわば熱交換器となるものであって、当然ながら空気と
接触する表面積を広く確保することができる構造を採る
必要があり、このようなものを室外側熱交換器とは別に
新たに設けることは、コスト高を招くとともに、組立作
業工数が増加するという欠点をも有していた。
【0009】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、凝縮水振り掛け方式により凝
縮水を処理するものであって、室外側熱交換器を腐食さ
せることなく蒸発性能を発揮することができると同時
に、組立て面やコスト面でもきわめて有利な空気調和装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、室内側ユニットに設けら
れた室内側熱交換器からの凝縮水を室内側ドレンパンに
より受け、該室内側ドレンパン内の凝縮水をドレンホー
スにより室外側ユニットに導き、該室外側ユニットに設
けられた凝縮水蒸発手段により前記凝縮水を蒸発させる
ようにした空気調和装置において、前記凝縮水蒸発手段
は、前記室外側ユニット内に設けられる室外側熱交換器
の伝熱用フィンの一端から空気通過下流側に伸延して形
成され前記ドレンホースからの凝縮水が流下される突出
部を有すること特徴とする。この発明にあっては、ドレ
ンホースからの凝縮水は、室外側熱交換器の伝熱用フィ
ンの一端から伸延して形成される突出部の上に流下す
る。伝熱用フィンの突出部に導かれた凝縮水は、この突
出部が室外側熱交換器の空気通過下流側に位置している
ことも手伝って、室外側熱交換器の方に流れることなく
突出部の表面のみを伝わって順次略下方に流れる。室外
側熱交換器の表面は比較的高温になっているので、この
熱によって凝縮水は、流下する途中で加熱されて蒸発す
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の空気調和装置において、前記突出部は、その上面
が空気通過下流側に向けて低くなるように傾斜している
こと特徴とする。この発明にあっては、突出部の上に流
下した凝縮水が室外側熱交換器の方へはねかかったり流
れたりすることが確実に防止される。
【0012】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の空気調和装置において、前記凝縮水蒸発手段は、
前記室外側熱交換器の上方に配置され前記ドレンホース
からの凝縮水を貯溜する室外側上部ドレンパンと、前記
突出部により蒸発されずに流下した凝縮水を集める室外
側下部ドレンパンとを有すること特徴とする。この発明
にあっては、室外側上部ドレンパン内の凝縮水を伝熱用
フィンの突出部に分流して流すことが可能となるので蒸
発箇所が増え、より蒸発性能が高められる。また、突出
部を流下した凝縮水が、完全に蒸発されない場合であっ
ても、これを室外側下部ドレンパンが貯溜するようにし
ているので、凝縮水が不必要に外部に漏れることがな
い。
【0013】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の空気調和装置において、前記凝縮水蒸発手段は、
前記室外側下部ドレンパン内の凝縮水を直接あるいは一
旦ドレンタンクに貯溜し、ポンプにより前記室外側上部
ドレンパンに戻すようにしたこと特徴とする。この発明
にあっては、室外側下部ドレンパン内に溜まった凝縮水
は、ポンプにより室外側上部ドレンパンに戻され、凝縮
水蒸発手段を循環して流れることになり、凝縮水の蒸発
性能がさらに高められることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
係る空気調和装置を示す外観図、図2は、同実施の形態
の内部構成を示す概略構成図、図3は、図2のA−A線
に沿う概略断面図、図4は同実施の形態の凝縮水蒸発手
段を室外側熱交換器と共に示す概略斜視図、図5は図4
の左手前から見た側面図である。なお、以下の説明に当
たっては、図8に示す部材と共通する部材には同一符号
を使用することがある。
【0015】本実施の形態の空気調和装置20は、図1
に示すように、室内Rに設けられた室内側ユニット1
と、屋外に設けられた室外側ユニット5とを有してい
る。この空気調和装置20は、窓の桟に取り付けた取付
装置10の支持台に室外側ユニット5を設置するように
した窓掛け方式と称されるものである。窓掛け方式は、
省スペース化を図ることができること、および使用者自
らが据付可能なこと等の特徴を備え、室外側ユニット5
をこの形態で据え付ける場合には、凝縮水を下方にたれ
流すことはできず、いわゆるノンドレン機構を室外側ユ
ニット5に備える必要がある。
【0016】図2に示すように、室内側ユニット1は、
発泡スチロールなどからなる断熱材が内周面に張られた
ケーシング21内に、室内側熱交換器2と、室内側フア
ン(クロスフローファン)22と、室内側熱交換器2か
ら滴下された凝縮水を受ける室内側ドレンパン3が設け
られている。
【0017】室外側ユニット5は、ケーシング23内
に、コンプレッサ6と、室外側熱交換器7と、室外側フ
ァン(クロスフローファン)8と、ファン駆動用モータ
9の他に、凝縮水蒸発手段24が設けられている。
【0018】ケーシング23内は、室外側熱交換器7お
よび室外側ファン8を配置する上部室25と、コンプレ
ッサ6およびファン駆動用モータ9を配置する下部室2
6との上下2室に区画されている。室外側熱交換器7と
の間で熱交換する冷却風の通路を形成するため、上部室
25内には上部スクロール27と、下部スクロール28
とが設けられている。下部スクロール28によって、ケ
ーシング23内が上部室25と下部室26とに区画され
ている。下部室26はコンプレッサ6やモータ9が配置
されて比較的高温になるが、ケーシング23の適宜箇所
にグリル29を設け、ファンの負圧によって風を吸い込
みコンプレッサ6等を冷却する。
【0019】図3にも示すように、ケーシング23の前
面には空気流入口30が上部室25内に臨むように開口
され、この空気流入口30に近接して室外側熱交換器7
が配置されている。室外側ファン8の回転に伴って空気
流入口30から上部室25内に取り込まれた空気は、室
外側熱交換器7内を流れる冷媒との間で熱交換を行った
後に、ケーシング23の一側面に開口した空気流出口3
1から外部に放出される。
【0020】上部スクロール27の上面側には、前記室
内側ドレンパン3からドレンホース4を通って導かれた
凝縮水を貯溜する室外側上部ドレンパン35が一体的に
設けられている。また、下部スクロール28の上面側に
は、蒸発されずに落下した凝縮水を集めると共に空気流
入口30や空気流出口31を通って侵入した雨水などを
捕捉する室外側下部ドレンパン36が一体的に設けられ
ている。さらに、下部室26には、グリル29を通って
侵入した雨水などを捕捉するドレンタンク37が設けら
れている。そして、室外側下部ドレンパン36は、ドレ
ンタンク37とパイプ40により連通され、該ドレンタ
ンク37内に貯溜された凝縮水や雨水は、ポンプPによ
りパイプ41を通って室外側上部ドレンパン35に戻さ
れるようになっている。
【0021】図示する実施の形態における凝縮水蒸発手
段24は、室外側熱交換器7の伝熱用フィン50の一端
から空気通過下流側に伸延して形成された突出部50a
を有している。室外側上部ドレンパン35の底部には、
突出部50aの直上方に位置する流出孔46が開設され
ており、したがって、室外側上部ドレンパン35内の凝
縮水は突出部50aの上に流下される。流出孔46は少
なくとも1つ以上設けられており、室外側上部ドレンパ
ン35内の凝縮水を伝熱用フィン50の突出部50aに
分流して流すことが可能となるので蒸発箇所が増え、よ
り蒸発性能が高められる。また、突出部50aを流下し
た凝縮水が、完全に蒸発されない場合であっても、これ
を室外側下部ドレンパン36が貯溜するようにしている
ので、凝縮水が不必要に外部に漏れることがない。な
お、この流出孔46からの凝縮水を突出部50aに確実
に導くガイドを設けるようにしてもよい。
【0022】室外側熱交換器7は、図4および図5に示
すように、冷媒が流れる複数本のチューブ49と、各チ
ューブ49の間に配置される複数の伝熱用フィン50と
を備える。なお、これらチューブおよび伝熱用フィン
は、図中その設置数や大きさ等に関し簡略図示してい
る。
【0023】本実施の形態の室外側熱交換器7は、いわ
ゆるコルゲート・フィン型の熱交換器である。すなわ
ち、チューブ49にはアルミニウム材料の押し出し成形
による多孔チューブ、伝熱用フィン50にはアルミニウ
ム材料からなるコルゲート状のフィンが使用されてお
り、ロー付けにより接合されている。
【0024】一方、各チューブ49の上下端は、それぞ
れ上タンク51、下タンク52に連結されている。循環
する冷媒は、上タンク51に流入した後各チューブ49
を通って下タンク52に向けて送られ、下タンク52か
ら流出する。
【0025】また、伝熱用フィン50の一端から伸延し
て一体的に形成された突出部50aの上面は、空気通過
下流側に向けて低くなるように傾斜している。このよう
にして、突出部50aの上に流下される凝縮水が、途中
で室外側熱交換器7のチューブ49の方に流れることな
く、確実に突出部50aの表面のみを伝わるように構成
されている。
【0026】次に、作用を説明する。エアコンスイッチ
をオンし、コンプレッサ6を駆動すると、図2におい
て、コンプレッサ6から吐出された高温高圧の冷媒は、
まず室外側熱交換器7に導かれ、ここにおいて室外空気
と熱交換されて冷却される。そして、この室外側熱交換
器7により液化された冷媒は、図外の膨張弁により低温
低圧状態とされた後に、室内側熱交換器2に導かれ、こ
こで室内空気と熱交換され、室内空気を冷却する。この
結果、室内側熱交換器2においては、室内空気中に含ま
れている水分が該熱交換器の表面に凝縮され、室内側ド
レンパン3に滴下する。
【0027】この凝縮水は、室内側ドレンパン3からド
レンホース4により室外側上部ドレンパン35に導か
れ、凝縮水蒸発手段24により蒸発される。つまり、室
外側上部ドレンパン35に導かれた凝縮水は、この室外
側上部ドレンパン35の流出孔46から室外側熱交換器
7の空気通過下流側に位置する伝熱用フィン50の突出
部50aの上に流下する。伝熱用フィン50の突出部5
0aに導かれた凝縮水は、図4中矢印で示すように突出
部50aの表面を伝わって順次略下方に流れる。室外側
熱交換器7の表面は比較的高温になっているので、この
熱によって凝縮水は、流下する途中で加熱されて蒸発す
る。
【0028】また、室外側ファン8は、クロスフローフ
ァンにより構成されているために、室外側熱交換器7か
ら吐出される高温空気は、風量の割りには風速が低くな
る。したがって、伝熱用フィン50の突出部50aに付
着した凝縮水が室外側下部ドレンパン36に飛散する量
は少なく、多量に蒸発されることになる。
【0029】この凝縮水蒸発手段24によって蒸発され
ない凝縮水は、室外側下部ドレンパン36よりパイプ4
0を通ってドレンタンク37に導かれ、ポンプPにより
パイプ41を通って室外側上部ドレンパン35に戻さ
れ、再度伝熱用フィン50の突出部50aに流下される
ことよって蒸発される。
【0030】このように本実施の形態によれば、伝熱用
フィン50の突出部50aが室外側熱交換器7の空気通
過下流側に位置していることも手伝って、突出部50a
の上に流下した凝縮水は、チューブ49の方に流れるこ
となく突出部50aの表面のみを伝わって流れる。した
がって、凝縮水がチューブ49やこれとの接合部近傍の
伝熱用フィン50に振り掛かって熱交換器自体が腐食す
る虞れを防止しつつ、凝縮水の蒸発性能を発揮させるこ
とができる。
【0031】しかも、突出部50aの上面を空気通過下
流側に向けて低くなるように傾斜させたので、突出部5
0aの上に流下した凝縮水がチューブ49の方へはねか
かったり流れたりすることを確実に防止することができ
る。
【0032】さらに、室外側熱交換器とは別個の新たな
熱交換器とも言うべき凝縮水蒸発手段を設ける必要がな
いため、きわめて低コストであり、従来と同じように室
外側熱交換器を組み付ける作業だけでよいので組立作業
工数も増加しないという利点を有している。
【0033】図6は別の実施の形態の凝縮水蒸発手段を
室外側熱交換器と共に示す部分斜視図である。この実施
の形態の室外側熱交換器7は、いわゆるフィン&チュー
ブ型の熱交換器である点で図4に示すものと相違してい
る。すなわち、チューブ49には一般に銅管、伝熱用フ
ィン50にはアルミニウム材料からなるプレート状のフ
ィンが使用されており、フィンにチューブを挿入した後
にチューブを拡管し、機械的に接合されている。
【0034】図示のように、伝熱用フィン50の一端か
ら伸延して一体的に形成された突出部50aは、水平に
配置されるチューブ49の挿入孔近傍のプレート状のフ
ィンに対し、折曲線50bから空気通過下流側に向けて
低くなるように折り曲げられている。したがって結果的
には、突出部50aの上面は空気通過下流側に向けて低
くなるように傾斜する。但し、図4に示した場合と同様
に、突出部50aを含め伝熱用フィン50の全体を傾斜
させるように構成してもよい。なお、室外側熱交換器7
の通気抵抗を極力低下させないようにするためには、基
本的に伝熱用フィン50の面は水平にし、折曲線50b
で折り曲げて突出部50aの部分のみ傾斜させる方が好
ましいが、突出部50aの傾斜は凝縮水のチューブ49
近傍への流れ込みを防止するために必要最小限で済むこ
とを考えれば、上記いずれの構成を採用することも可能
である。
【0035】この本実施の形態によっても、伝熱用フィ
ン50の突出部50aの上に流下した凝縮水は、チュー
ブ49の方に流れることなく図中矢印で示す方向に突出
部50aの表面のみを伝わって流れ、前述した実施の形
態と同様な効果を得ることができる。
【0036】図7はさらに別の実施の形態の凝縮水蒸発
手段を室外側熱交換器と共に示す部分斜視図である。こ
の実施の形態の室外側熱交換器7は、図6に示したもの
と同じタイプのいわゆるフィン&チューブ型の熱交換器
であるが、冷媒の流れが水平方向である点で図6に示す
ものと相違している。
【0037】プレート状のフィン50は、その平担面が
鉛直面をなすように配置されている。この場合には、伝
熱用フィン50の突出部50aの上方先端部のかどを図
示のように切り欠くことによって、突出部50aの上面
を空気通過下流側に向けて低くなるように傾斜させる構
成を採ることができる。プレート状の各フィンの間の隙
間は実際上ごく僅かであり、室外側上部ドレンパン35
の流出孔46から流下する凝縮水は、伝熱用フィン50
の突出部50aに良好に捕捉されると共に、蒸発処理さ
れなかった場合であっても、ポンプPにより室外側上部
ドレンパン35に戻され、再度伝熱用フィン50の突出
部50aに向けて流下される。この本実施の形態によっ
ても、伝熱用フィン50の突出部50aの上に流下した
凝縮水は、チューブ49の方に流れることなく図中矢印
で示す方向に突出部50aの表面のみを伝わって流れ、
上記実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0038】本発明は、上述した発明の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲
内において種々改変することができる。例えば、上述し
た実施の形態では、図4および図5に示すコルゲート・
フィン型の室外側熱交換器7として、冷媒が上タンク5
1から多数の独立したチューブを通って下タンク52に
流れるいわゆるマルチフロータイプのものについて説明
したが、チューブを蛇行状に曲げてその間にフィンを挿
入して接合したいわゆるサーペンタインタイプのものに
も適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、突出部の上に流下した凝縮水は、室外側熱
交換器の方に流れることなく突出部の表面のみを伝わっ
て流れるので、凝縮水が室外側熱交換器の配管やこれと
の接合部近傍の伝熱用フィンに振り掛かって熱交換器自
体が腐食する虞れを防止しつつ、凝縮水の蒸発性能を発
揮させることができる。また、室外側熱交換器とは別個
の新たな熱交換器とも言うべき凝縮水蒸発手段を設ける
必要がないためきわめて低コストであり、しかも従来と
同じように室外側熱交換器を組み付ける作業だけでよい
ので組立作業工数も増加しないという利点がある。ま
た、請求項2に記載の発明によれば、突出部の上面を空
気通過下流側に向けて低くなるように傾斜させたので、
突出部の上に流下した凝縮水が室外側熱交換器の方へは
ねかかったり流れたりすることを確実に防止でき、した
がって、凝縮水が振り掛かって熱交換器自体が腐食する
事態をより確実に防止することができる。また、請求項
3に記載の発明によれば、凝縮水を伝熱用フィンの突出
部に分流して流すことが可能となるので蒸発箇所が増
え、蒸発性能が高められる。また、凝縮水が不必要に外
部に漏れることを防止できる。また、請求項4に記載の
発明によれば、凝縮水を室外側上部ドレンパンに戻すよ
うにしたので、より高蒸発性能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和装置の実施の形態を示
す外観図である。
【図2】 同実施の形態の内部構成を示す概略構成図で
ある。
【図3】 図2のA−A線に沿う概略断面図である。
【図4】 同実施の形態の凝縮水蒸発手段を室外側熱交
換器と共に示す概略斜視図である。
【図5】 図4の左手前から見た側面図である。
【図6】 別の実施の形態の凝縮水蒸発手段を室外側熱
交換器と共に示す部分斜視図である。
【図7】 さらに別の実施の形態の凝縮水蒸発手段を室
外側熱交換器と共に示す部分斜視図である。
【図8】 従来の空気調和装置の内部構成を示す概略説
明図である。
【符号の説明】
1…室内側ユニット、 2…室内側熱交換器、 3…室内側ドレンパン、 4…ドレンホース、 5…室外側ユニット、 7…室外側熱交換器、 24…凝縮水蒸発手段、 35…室外側上部ドレンパン、 36…室外側下部ドレンパン、 37…ドレンタンク、 50…伝熱用フィン、 50a…突出部、 P…ポンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内側ユニット(1) に設けられた室内側
    熱交換器(2) からの凝縮水を室内側ドレンパン(3) によ
    り受け、該室内側ドレンパン(3) 内の凝縮水をドレンホ
    ース(4) により室外側ユニット(5) に導き、該室外側ユ
    ニット(5) に設けられた凝縮水蒸発手段(24)により前記
    凝縮水を蒸発させるようにした空気調和装置において、 前記凝縮水蒸発手段(24)は、前記室外側ユニット(5) 内
    に設けられる室外側熱交換器(7) の伝熱用フィン(50)の
    一端から空気通過下流側に伸延して形成され前記ドレン
    ホース(4) からの凝縮水が流下される突出部(50a) を有
    すること特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記突出部(50a) は、その上面が空気通
    過下流側に向けて低くなるように傾斜していること特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記凝縮水蒸発手段(24)は、前記室外側
    熱交換器(7) の上方に配置され前記ドレンホース(4) か
    らの凝縮水を貯溜する室外側上部ドレンパン(35)と、前
    記突出部により蒸発されずに流下した凝縮水を集める室
    外側下部ドレンパン(36)とを有すること特徴とする請求
    項1記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記凝縮水蒸発手段(24)は、前記室外側
    下部ドレンパン(36)内の凝縮水を直接あるいは一旦ドレ
    ンタンク(37)に貯溜し、ポンプ(P) により前記室外側上
    部ドレンパン(35)に戻すようにしたこと特徴とする請求
    項3記載の空気調和装置。
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