JP3699200B2 - 容器本体のカバー部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、噴出容器(容器内に収容した液体、ペースト、シロップ、粉体等が容器内に収容した液化ガス噴射剤と共に霧状、泡状、液状等で噴出する形態の容器)等の容器本体に適用される合成樹脂製カバー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平4−242576号公報及び実開平4−44190号公報等に開示されている如く、一般にエアゾール容器と称されている噴出容器は、金属薄板製の容器本体を具備している。この容器本体は上端部に被巻き締めカールが形成されている主部材と、主部材の被巻き締めカールに巻き締められた巻き締めカールが該周縁部に形成されているマウンテンカップ部材とから構成されている。マウンテンカップ部材の中央部には噴出弁部材を含む噴出手段が装着されている。噴出弁部材は上方に突出せしめられており、その上端部には噴出路が形成されている合成樹脂製押圧部材が装着されている。押圧部材を押圧して噴出弁部材を下降せしめると、噴出弁部材が開状態にせしめられて押圧部材の噴出路を通して、容器本体内に収容されている内容物が噴出される。容器本体には、更に、合成樹脂製カバー部材が装着されている。このカバー部材は環状壁を含んでおり、かかる環状壁の内周面には環状突条でよい係止手段が形成されている。かようなカバー部材はその係止手段をマウンテンカップ部材の巻き締めカールに係止せしめることによって、容器本体に装着される。カバー部材には、必要に応じて、上記押圧部材を覆う合成樹脂製蓋体が着脱自在に装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
而して、内容物を消費した後に容器を廃品として投棄する際には、資源再利用等の見地からできる限り材料別に分離して投棄することが望まれる。かような材料別分離投棄のためには、上述した噴出容器においては、合成樹脂製である押圧部材、カバー部材及び蓋体を容器本体から分離することが必要である。然るに、従来の噴出容器においては、押圧部材及び蓋体は充分容易に分離し得るが、係止手段を容器本体の被係止手段に係止せしめて容器本体に装着されているカバー部材を容器本体から分離せしめることは相当困難であった。容器本体からカバー部材を分離するには、例えばナイフを使用してカバー部材を切断する等の作業が必要であった。
【0004】
容器本体の被係止手段とカバー部材の係止手段との相互係止作用を緩やかなものにせしめて、容器本体からカバー部材を容易に分離せしめることができるようになすことも意図され得る。しかしながら、かようにせしめると、必然的に容器本体に対するカバー部材の係止が不充分なものになり、例えば内容物を噴出せしめるためにカバー部材から蓋体を離脱せしめる時に、カバー部材から蓋体が離脱されることなくカバー部材と蓋体との双方が容器本体から離脱されてしまうという事態が発生する虞がある。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その技術的課題は、上述した噴出容器の容器本体の如き、外周面に被係止手段が形成されている容器本体に適用される合成樹脂製カバー部材にして、容器本体に充分確実に係止されるにもかかわらず、廃品として投棄する際には容器本体からナイフ等を使用する必要なくして充分容易に分離することができる、新規且つ改良されたカバー部材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するカバー部材として、本発明によれば、外周面に被係止手段が形成されている容器本体に適用される、中央部に開口を有する合成樹脂製カバー部材にして、
環状内側壁と該内側壁を囲繞する環状外側壁とを有し、
該内側壁の内周面には該容器本体の該被係止手段に係止せしめられる係止手段が形成されており、
該内側壁にはその下端から上方に向けて延びる複数個のスリットが周方向に間隔をおいて形成されており、
該内側壁と該外側壁とは周方向に間隔をおいて配設された複数個の易破断橋絡部を介して相互に連結されており、
該内側壁と該外側壁とは、環状体を成形した後に、該環状体を半径方向中間部において環状に切断することによって形成されていて、該外側壁の内周面は該内側壁の外周面に密接せしめられている、
ことを特徴とするカバー部材が提供される。
【0007】
該係止手段は該内側壁の下端部に形成されているのが好都合であり、該該橋絡部は該内側壁の外周面下端部と該外側壁の内周面下端部との間に形成されているのが好適である。
好適実施形態においては、該容器本体は噴出容器の容器本体であって、上端部に被巻き締めカールが形成されている金属薄板製主部材と該被巻き締めカールに巻き締められた巻き締めカールが外周縁部に形成されている金属薄板製マウンテンカップ部材とを有し、該巻き締めカールが該被係止手段を構成している。
【0008】
【作用】
容器本体にカバー部材が所要とおりに装着されている状態においては、内側壁を囲繞しこれに密接している外側壁の拘束作用によって、内側壁は周方向に間隔をおいて複数個のスリットが形成されているにもかかわらず半径方向外側に変形することが充分に阻止され、従って内側壁に形成されている係止手段が容器本体の被係止手段に充分確実に係止され、かくして容器本体からカバー部材が偶発的に離脱されることが確実に防止される。一方、内容物を消費した後に容器を投棄する時には、カバー部材の外側壁を内側壁に対して相対的に上方に強制する。かくすると、内側壁と外側壁とを連結している橋絡部が破断され、外側壁による拘束作用が解消される故に、周方向に間隔をおいて形成されている複数個のスリットに起因して、内側壁は充分容易に半径方向外側に変形することができ、従って内側壁に形成されている係止手段が容器本体の被係止手段から充分容易に離脱せしめられ、容器本体から充分容易に分離される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたカバー部材の好適実施形態を含んでいる噴出容器を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】
図1には噴出容器が図示されており、この噴出容器は全体を番号2で示す容器本体を具備している。容器本体2は主部4とマウンテンカップ部材6とを含んでいる。主部4及びマウンテンカップ部材6はブリキ薄板又はアルミニウム薄板の如き適宜の金属薄板から形成されている。主部4は円形底壁8とこの底壁8の外周縁から上方に延びる側壁10とを有する。側壁10は円筒形状の主胴部と円錐台筒形状の上部とを有し、その上端部には被巻き締めカール12が形成されている。マウンテンカップ部材6は略円錐台筒形状の中央部14と、この中央部の外周縁から上方に延びる円筒壁部16と、円筒壁部16の上端部に形成された巻き締めカール18とを有する。マウンテンカップ部材6の巻き締めカール18が主部4の被巻き締めカール12に巻き締められており、これによって主部4にマウンテンカップ部材6が固定されている。容器本体2には噴出手段20が装着されている。この噴出手段20はマウンテンカップ部材6の中央に上下方向に移動自在に装着された噴出弁部材22を含んでいる。この噴出弁部材22は弾性偏倚手段(図示していない)によって図1に示す最上昇位置に弾性的に偏倚されており、その上部はマウンテンカップ部材6から上方に突出せしめられている。
【0011】
噴出弁部材22の円筒形である上半部には、ポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができる押圧部材24が装着されている。この押圧部材24は中央柱部26と外壁部28とを有する。中央柱部26は円筒形状であり、下端から上方に延びる噴出路30が形成されている。かかる噴出路30の下端部には、上記噴出弁部材22の上端部の外径に対応せしめられた大径部が形成されており、かかる大径部に上記噴出弁部材22の上端部を挿入せしめることによって、噴出弁部材22に押圧部材24が装着される。押圧部材24の外壁部28は円筒状下部と円錐台筒形状の上部とを有する。所定角度部位において上記中央柱部26の上部と外壁部28の上部との間には連結部32が形成されている。図1に明確に図示する如く、上記噴出路30は中央柱部26の上端部から更に連結部32を通って外壁部の外面まで半径方向に延びている。かような容器本体2においては、押圧部材24を押圧して噴出弁部材22を下降せしめると、容器本体2の内部が噴出弁部材22及び押圧部材24に形成されている噴出路30を介して外部に連通され、容器本体2内に収容されている液体等の内容物が噴出路30を通して噴出される。かような容器本体2自体の構成及び作用は既に周知のものであるので、これらの詳細については説明を省略する。
【0012】
容器本体2の上端部には、本発明に従って構成されたカバー部材34が装着されている。図1と共に図2及び図3を参照して説明を続けると、ポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができるカバー部材34は環状内側壁36とこの内側壁36を囲繞する環状外側壁38とを有する。図示の実施形態においては、内側壁36と外側壁38とは共に円筒形状であり、外側壁38の内径は内側壁36の外径と略同一であり、外側壁38の内周面は内側壁36の外周面に密接せしめられている。内側壁36と外側壁38との境界領域下端部には周方向に延びる複数個の弧状溝40が形成されている。図1及び図2を参照することによって明確に理解される如く、弧状溝40は内側壁36の外周面下端部に形成されている弧状凹部と外側壁38の内周面下端部に形成された弧状凹部とによって規定されている。図2及び図3を参照することによって理解される如く、複数個の弧状溝40間には易破断橋絡部42が配設されている。かかる橋絡部42の各々は、内側壁36の外周面下端部から外側壁38の内周面下端部まで半径方向に延びて内側壁36と外側壁38とを連結している。内側壁36の内周面には係止手段44が配設されている。図示の実施形態における係止手段44は、内側壁36の内周面下端部を、次に言及するスリットが存在する部分を除いて、周方向に連続して延びる突条から構成されている。所望ならば、突条に代えて、例えば周方向に間隔をおいて配設されたフラップ片等から係止手段44を構成することもできる。内側壁36には、更に、下端から上半部まで実質上鉛直に上方に延びている複数個のスリット46が周方向に間隔をおいて形成されている。図3を参照することによって理解される如く、橋絡部42とスリット46とは交互に配置されている、換言すれば隣接する一対のスリット46の中間部に橋絡部42が位置し、隣接する一対の橋絡部42の中間部にスリット46が位置せしめられているのが好都合である。図1を参照することによって理解される如く、図示の実施形態においては、内側壁36に形成されているスリット46の各々に対応せしめて、外側壁38の内周面には下端から上方に延びる複数個の溝48が周方向に間隔をおいて形成されている。
【0013】
図1乃至図3を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、内側壁36にはその上端から上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる略円錐台筒形状の上方傾斜壁50、この上方傾斜壁50の上端に連結された上端から下方に垂下する円筒形状の内側垂下壁52が付設されている。内側垂下壁52は、中央部に位置する円形開口を規定している。上方傾斜壁50と内側垂下壁52との間には両者間を半径方向に延びる複数個の放射壁54が形成されている。外側壁38にはその上端から下方に向かって半径方向外方に傾斜して延びる下方傾斜壁56、この下方傾斜壁56の下端から下方に垂下する第一外側垂下壁58、第一外側垂下壁58の下端から半径方向外方に延びるフランジ壁60、及びフランジ壁60の外周縁から下方に垂下する第二外側垂下壁62が付設されている。下方傾斜壁56と第一垂下壁58との境界部外周面には周方向に連続して延びる環状突条64が形成されている。
【0014】
上述したとおりのカバー部材34は次のとおりの様式によって好都合に形成することができる。即ち、最初に、内側壁36の外周面と外側壁38の内周面とが一体に接続されている形態に、射出乃至圧縮成形する。しかる後に、弧状溝40間に存在する橋絡部42を残留せしめて環状に切断して、内側壁36の外周面と外側壁38の内周面とを分離する。図1乃至図3においては上記切断によって形成される切断ラインが番号66によって図示されている。内側壁36に形成されているスリット46に対応して外側壁38の内周面に形成されている溝48は、切断前の状態において内側壁36の内周面から半径方向外方に所要深さまで形成されている溝の半径方向最外側即ち底面に整合せしめて上記切断を遂行するのではなく、溝の底面よりも若干半径方向内側位置において上記切断を遂行することによって生成される。
【0015】
上述したとおりのカバー部材34は、容器本体2の上方から図1に図示する位置まで下降せしめて容器本体2に装着される。図1に図示する位置までカバー部材34を下降せしめると、内側壁36の内周面に形成されている係止手段44が、内側壁36の弾性変形等によって容器本体2のマウンテンカップ部材6の巻き締めカール18を通過してその下方に係止せしめられ、かくして容器本体2にカバー部材34が係止せしめられる。従って、マウンテンカップ部材6の巻き締めカール18は、カバー部材34を係止せしめるためにカバー部材34の係止手段と協働する被係止手段を構成する。また、カバー部材34を図1に図示する位置まで下降せしめると、放射壁54の下端縁がマウンテンカップ部材6の巻き締めカール18の上端に当接せしめられ、これによってカバー部材34が図1に図示する位置を越えて更に下降することが阻止される。内側壁36には周方向に間隔をおいて複数個のスリット46が形成されているが、外側壁38の内周面を内側壁36の外周面に密接せしめて外側壁38が内側壁36を囲繞している故に、内側壁36が比較的小さい力によって半径方向外側に偏倚することは充分確実に防止され、従って内側壁36の内周面に形成されている係止手段44は充分強固にマウンテンカップ部材6の巻き締めカール18に係止せしめられる。
【0016】
図1に図示する如く、図示の容器は、カバー部材34に装着される蓋体68も含んでいる。ポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができる蓋体68は円形天面壁70と、この天面壁70の周縁から垂下する円筒状スカート壁72とを有する。スカート壁72の内周面下端部には周方向に連続して延びる突条74が形成されている。かような蓋体68は、図1に図示する如く、スカート壁72の下端をカバー部材34のフランジ壁60の上面に当接せしめ、突条74をカバー部材34の突条64の下方に係止せしめることによって、カバー部材34に装着される。
【0017】
上述したとおりの容器において、容器本体2内に収容されている内容物を噴出する時には、カバー部材34から蓋体68を離脱せしめる。そして、押圧部材24を押圧して噴出弁部材22を下降せしめ、噴出路30を通して内容物を噴出せしめる。内容物を消費した後に容器を廃品として投棄する時には、蓋体68をカバー部材34から離脱せしめて分離する。また、押圧部材24を上方に引っ張って噴出弁部材22から離脱せしめて分離する。更に、次のとおりの手順を遂行して容器本体2からカバー部材34を分離する。最初に、例えば第二外側垂下壁62に指を掛けて、外側壁38を上方に強制する。内側壁36はその係止手段44が容器本体2のマウンテンカップ部材6の巻き締めカール18に係止されている故に上昇が阻止され、従って外側壁38を上方に強制すると内側壁36と外側壁38とを連結している橋絡部42に相当な応力が生成され、これによって橋絡部42が破断される。かくすると、外側壁38が内側壁36から分離され、外側壁38及びこれに付設されている下方傾斜壁56、第一外側垂下壁58、フランジ壁60及び第二外側垂下壁62を上昇せしめて容器本体2から分離することができる。外側壁38が分離されて内側壁36の拘束が解除されると、内側壁36にはその下端から上方に延びる複数個のスリット46が周方向に形成されている故に、内側壁36、特にその下部は充分容易に半径方向外方に変形せしめられる。従って、内側壁36及びこれに付設されている上方傾斜壁50、内側垂下壁52及び放射壁54を、上方に引っ張って充分容易に容器本体2から分離することができる。
【0018】
図4及び図5はカバー部材の変形例を図示している。図4及び図5に図示するカバー部材134においては、上方傾斜壁150と内側垂下壁152との間に両者間を半径方向に延びる放射壁を形成することに代えて、内側垂下壁152の外周面から半径方向外方に向かって周方向片側に傾斜して延びる複数個の突出壁153を周方向に間隔をおいて形成すると共に、上方傾斜壁150の内周面から半径方向内方に向かって周方向片側に傾斜して延びる複数個の突出壁155を周方向に間隔をおいて形成している。かような構成を除けば、カバー部材134は図1乃至図3に図示するカバー部材34と同一である。
【0019】
図4及び図5に図示するカバー部材134が容器本体2に装着されている場合には、容器本体2からカバー部材134を分離する際に、内側壁136と外側壁138を連結している橋絡部142を次のとおりにして破断することができる。カバー部材134から蓋体68(図1)を離脱せしめ、容器本体2から押圧部材24(図1)を離脱せしめた後に、容器本体2を倒立状態にせしめてカバー部材134の先端(上方傾斜壁150及び内側垂下壁152の上端)をテーブル上面等に当接せしめ、そして容器本体2を更に下方に強制する。かくすると、マウンテンカップ部材6の巻き締めカール18に当接せしめられている突出壁153及び155が幾分弾性的に変形せしめられて、容器本体2と共にカバー部材134の外側壁138及びこれに付設されている下方傾斜壁156、第一外側垂下壁158、フランジ壁160及び第二外側垂下壁162が下降され、従って下降が阻止されている内側壁136(並びにこれに付設されている上方傾斜壁150、内側垂下壁152及び突出壁153、155)に対して外側壁138が相対的に移動せしめられ、これによって内側壁136と外側壁138とを連結している橋絡部142が破断される。
【0020】
本発明に従って構成されたカバー部材の好適実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、容器本体の上端部に装着されるカバー部材について詳細に説明したが、容器本体の下端部に装着される形態のカバー部材にも本発明を適用することができる。また、図示の実施形態においてはカバー部材と押圧部材とを別個に形成しているが、所望ならば、押圧部材をカバー部材と一体に形成することもできる。
【0021】
【発明の効果】
本発明のカバー部材は、容器本体に充分確実に係止されるにもかかわらず、廃品として投棄する際には容器本体からナイフ等を使用する必要なくして充分容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたカバー部材の好適実施形態を備えた噴出容器を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1に示す噴出容器におけるカバー部材を、一部を断面で示す正面図。
【図3】図1に示す噴出容器におけるカバー部材の底面図。
【図4】カバー部材の変形例を示す部分断面図。
【図5】図4に示すカバー部材の部分底面図。
【符号の説明】
2:容器本体
4:容器本体主部
6:マウンテンカップ部材
12:被巻き締めカール
18:巻き締めカール(被係止手段)
20:噴出手段
24:押圧部材
34:カバー部材
36:内側壁
38:外側壁
42:橋絡部
44:係止手段
46:スリット
66:切断ライン
134:カバー部材
136:内側壁
138:外側壁
142:橋絡部
Claims (4)
- 外周面に被係止手段が形成されている容器本体に適用される、中央部に開口を有する合成樹脂製カバー部材にして、
環状内側壁と該内側壁を囲繞する環状外側壁とを有し、
該内側壁の内周面には該容器本体の該被係止手段に係止せしめられる係止手段が形成されており、
該内側壁にはその下端から上方に向けて延びる複数個のスリットが周方向に間隔をおいて形成されており、
該内側壁と該外側壁とは周方向に間隔をおいて配設された複数個の易破断橋絡部を介して相互に連結されており、
該内側壁と該外側壁とは、環状体を成形した後に、該環状体を半径方向中間部において環状に切断することによって形成されていて、該外側壁の内周面は該内側壁の外周面に密接せしめられている、
ことを特徴とするカバー部材。 - 該係止手段は該内側壁の下端部に形成されている、請求項1記載のカバー部材。
- 該橋絡部は該内側壁の外周面下端部と該外側壁の内周面下端部との間に形成されている、請求項1又は2記載のカバー部材。
- 該容器本体は噴出容器の容器本体であって、上端部に被巻き締めカールが形成されている金属薄板製主部材と該被巻き締めカールに巻き締められた巻き締めカールが外周縁部に形成されている金属薄板製マウンテンカップ部材とを有し、該巻き締めカールが該被係止手段を構成している、請求項1から3までのいずれかに記載のカバー部材。
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