JP3698559B2 - 気中不純物除去装置 - Google Patents

気中不純物除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3698559B2
JP3698559B2 JP25252798A JP25252798A JP3698559B2 JP 3698559 B2 JP3698559 B2 JP 3698559B2 JP 25252798 A JP25252798 A JP 25252798A JP 25252798 A JP25252798 A JP 25252798A JP 3698559 B2 JP3698559 B2 JP 3698559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorption liquid
air
circulation system
liquid
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25252798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000079319A (ja
Inventor
仁 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP25252798A priority Critical patent/JP3698559B2/ja
Priority to TW88114994A priority patent/TW423985B/zh
Priority to SG1999004409A priority patent/SG73667A1/en
Priority to CN 99121812 priority patent/CN1248768C/zh
Publication of JP2000079319A publication Critical patent/JP2000079319A/ja
Priority to HK00105968A priority patent/HK1026653A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP3698559B2 publication Critical patent/JP3698559B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は気中不純物除去装置に関し、更に詳細には空気中に含まれる可溶性ガスを気液接触により除去する際に、可溶性ガスを吸収除去するために用いられる吸収液のPH値を制御する水質管理機能を備える気中不純物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、清浄度が要求されるクリーンルーム内に外気供給装置を介して外気を導入する際、この外気中に含まれている可溶性ガスを気液接触により除去する装置は、特開平9−253442号公報に開示されているように既によく知られている。
【0003】
特開平9−253442号公報に開示されている発明の空気中可溶性ガス除去装置は、可溶性ガス成分が含まれる空気と、例えば水や純水のような吸収液とを効率よく気液接触させることにより、吸収液に気中の可溶性ガスを吸収させて除去する装置である。
【0004】
この吸収液は、被処理空気が通過する流路(例えば風洞)内でスプレーノズルから噴霧され、気液接触により可溶性ガス成分を溶解して吸収し、可溶性ガス成分が溶存する吸収液は回収されて再び被処理空気通過用流路に供給されるように循環系内を循環される。
【0005】
吸収液が循環系内を循環して可溶性ガスの除去作用を継続していると、循環系内における吸収液の水質は、その吸収ガス濃度の上昇により悪化する。このような吸収液の水質悪化を防止するため、吸収液循環系内における一部の吸収液は排水され、同量の補給水が供給されるようになっている。
【0006】
しかし、被処理空気中の可溶性ガスが、例えばアルカリ系よりも酸性系の方が多い場合には、たとえ全吸収ガス濃度が高くならなくても、吸収液循環系内の吸収液は、酸性側に偏り、その結果酸性ガスの除去率の低下を招くことになる。
【0007】
そのため、そのような場合、従来では不純物混入法によって吸収液循環系内における吸収液のPH値を制御する方法もあった。この不純物混入法とは、酸性或いはアルカリ性のPH調整液、又は酸性物質とアルカリ性物質が所定量混合して調合されているPH緩衝液を吸収液循環系内の吸収液に注入して吸収液のPH値を所定値内に調整するものである。この場合に使用される薬液としては、酸性薬液として硫酸、塩酸、硝酸、シュウ酸などがあり、またアルカリ性溶液としてはアミン系の薬品などが使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような不純物混入法は、用いられている薬品の蒸気成分のほとんどが同時に被処理空気中の除去対象物である。そのため、吸収液の蒸発や処理装置下流への吸収液のキャリーオーバー等の際に、処理済み供給空気中にこれらの薬品の一部が蒸発して除去ガス成分の濃度を上昇させ、これが汚染源となる危険性があった。
【0009】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、処理済み供給空気中における除去ガス成分の濃度を上昇させることなく、被処理空気中の可溶性ガスの吸収する吸収液のPH値を常に所定の範囲内になるように制御してその水質を管理する気中不純物除去装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は気中不純物除去装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明は、被処理空気中の可溶性ガス不純物を気液接触法により吸収除去する気中不純物除去装置において、吸収液を被処理空気流路内に供給し、吸収液と被処理空気とを気液接触させて被処理空気中の可溶性ガスを吸収液に溶解させ、可溶性ガスが溶存する吸収液を回収して再び前記被処理空気流路内に供給する吸収液循環系と、吸収液循環系における吸収液のPH値を検出し、検出されたPH値に基づいて吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に調整して吸収液のPH値を所定の範囲内に制御するイオン選択除去装置とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0011】
<本発明における具体的構成>
本発明の気中不純物除去装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記イオン選択除去装置が、吸収液循環系における吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に除去して吸収液のPH値を所定の範囲内に制御することを特徴とする。
【0012】
<本発明における付加的構成>
本発明の気中不純物除去装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素に更に以下のような構成を加えた場合であっても成立する。その付加的構成要素とは、前記吸収液循環系に新たな吸収液を補給する吸収液補給系と、前記吸収液循環系から一部の吸収液を排水する吸収液排水系であり、前記イオン選択除去装置が、吸収液補給系から補給される新たな吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に除去し、この補給吸収液を吸収液循環系に補給することにより吸収液循環系における吸収液のPH値を所定の範囲内に制御することを特徴とする。
【0013】
このような特徴を備える本発明の気中不純物除去装置において、前記イオン選択除去装置としては電解分離除去法による装置又はイオン交換樹脂を用いた装置とすることができる。また、吸収液としては、純水又は水を用いることができる。そして、吸収液循環系の吸収液におけるPH値の所定範囲としては、5.0〜8.0以内であることが好ましい。
【0014】
本発明の気中不純物除去装置によると、空気流路内で吸収液循環系の吸収液と被処理空気が気液接触して空気中の可溶性ガス成分が吸収液中に吸収されて除去される。これに伴って吸収液循環系における吸収液のPH値に偏りが生じてくる。例えば、被処理空気中の酸性ガス成分が増加すると、吸収液循環系の吸収液は酸性側に偏る。
【0015】
そこで、本発明の気中不純物除去装置では、吸収液循環系の吸収液PH値を、例えばPHセンサ等により連続的に測定し、吸収液のPH値が所定範囲外になった時、イオン選択除去装置により吸収液のPH値を設定範囲内になるようにイオン濃度を制御する。
【0016】
吸収液循環系の吸収液イオン濃度を制御する方法としては、大きく分けて、(1) 吸収液循環系の吸収液における過剰な正又は負イオンをイオン選択除去装置により直接除去してPH値を設定した範囲内にする方法、(2) 吸収液循環系の吸収液に補給用吸収液を供給し、その際にこの補給用吸収液の正又は負イオンをイオン選択除去装置により除去し、その結果として吸収液循環系における吸収液のPH値を設定した範囲内にする方法が考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の気中不純物除去装置を図に示される実施形態に沿って更に詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る気中不純物除去装置(以下、単に除去装置と称する)10の構成を概略的に示す構成説明図である。この除去装置10は、屋外の外気から可溶性ガスを除去してクリーンルームに給気するエアーウォッシャに適用した態様である。
【0018】
本態様での吸収液と被処理空気との気液接触は、ダクトに介装した風洞即ちチャンバー11内で行う例にて説明する。被処理空気としての外気はチャンバー11内を図中矢印12のように左から右に流通する。チャンバー11には吸収液としての純水を循環供給する純水循環系(吸収液循環系)13の吸収液噴出部が設置されている。
【0019】
純水循環系13は、チャンバー11内に設けられたピット11aに一端を連通し、他端側に多数のスプレーノズル14が設置された配管13aと、この配管13aを介してピット11aに貯留された純水をポンプアップし、チャンバー11内に配置した吸収液噴出部である複数のスプレーノズル14からチャンバー11内に噴霧する循環ポンプ15とから構成されている。
【0020】
ピット11aには純度の高い新しい純水を補給するための純水補給系(吸収液補給系)16を構成する配管16aが接続され、またピット11a内の純水を排水する純水排水系(吸収液排水系)17を構成する配管17aがそれぞれ接続されている。純水排水系17の配管17aには排水ポンプ18が設置されており、この排水ポンプ18により所定量の純水が常時排水され、これに伴って純水補給系16から新たな純水が補給され続ける。
【0021】
その際、純水補給系16からの純水の補給は、配管16aの先端部に設けられた、浮き16bを利用したオーバーフローバルブ(図示せず)により制御され、これにより排水された純水の量と同量の純水が補給されるようになっている。更に、チャンバー11内において、ピット11aの下流側には飛散ミストを回収するためのエリミネータ19が設置されている。
【0022】
純水循環系13を構成する配管13aには、PHセンサ20が設置されており、この配管13aを通って循環する純水のPH値を連続的に計測している。そして、このPHセンサ20よりも下流側における配管13aにはイオン選択除去装置21が設けられている。
【0023】
このイオン選択除去装置21は、例えば電解分離除去法又はイオン交換樹脂を用いた装置であって、純水の正又は負のイオンを除去するものである。このような装置21それ自体は公知のものである。このようなイオン選択除去装置21の動作は、PH制御ユニット22からの制御信号によって制御され、更にこのPH制御ユニット22は、PHセンサ20からの出力信号を受けて制御信号を形成する。
【0024】
次に、この除去装置10の動作について説明する。チャンバー11内では純水がスプレーノズル14から連続的に噴霧され、チャンバー11を流通する外気と気液接触して、外気に含まれる可溶性ガスが純水中に溶解する。同時に、噴霧された純水は、下流側に設けられたエリミネータ19に到達し、このエリミ面を濡らし、そこでも可溶性ガスが吸収除去される。
【0025】
このようにして可溶性ガスを吸収した純水は、ピット11aに溜まり、再び純水循環系13を介してスプレーノズル14から噴霧される。つまり、純水循環系13では純水が循環ポンプ15によって連続的に循環している。この循環を繰り返している内に、純水循環系13の純水中の可溶性ガス濃度は経時的に高まると同時にその水質が酸性又はアルカリ性のいずれかに偏っていく。
【0026】
純水中の可溶性ガス濃度が所定の濃度よりも高くなると純水のガス吸収効率が悪くなるので、ピット11aに貯留されている純水は、純水排水系17から排水ポンプ18により所定量が排水され、これに伴って純水補給系16から新たな純水が同量だけ補給され続けている。これにより純水中の可溶性ガス濃度はほぼ所定値以下になるように管理されている。
【0027】
他方、純水中のPH値に偏りが生じた時には、PHセンサ20からの出力信号を受けているPH制御ユニット22がこれを検知し、このPH制御ユニット22がイオン選択除去装置21にその偏りを是正するように命令信号即ち制御信号を送出する。イオン選択除去装置21は、その制御信号に基づいて純水の正イオン又は負イオンのいずれかを選択的に除去する。
【0028】
すなわち、例えば純水の望ましいPH値を5.5〜7.5の範囲内に設定したとして、被処理空気中の酸性ガス成分が増加して純水循環系13の純水が酸性側に偏ってPH値が5.5以下に低下すると、PHセンサ20からの出力信号を受けているPH制御ユニット22がイオン選択除去装置21に純水の負イオンのみを選択的に除去してPH値を高めるようにその運転を制御する。イオン選択除去装置21によって純水循環系13のPH値が設定範囲内に回復した時には、PH制御ユニット22がイオン選択除去装置21にその運転停止を命令する。
【0029】
この結果、純水循環系13の純水におけるPH値が常に設定範囲内に制御されることから、純水による酸性ガス或いはアルカリ性ガスの除去率の安定化を図ることができ、しかも従来方法である不純物混入法などで生じる薬液蒸発による気中における除去ガス成分の濃度上昇などの不都合も起こることがない。
【0030】
(第2実施形態)
前述した第1実施形態に係る除去装置10では、チャンバー11内のピット11aに、純水補給系16から純水の補給がなされながらも、その配管16aの先端部に設けられたボールタップによって常に所定量の純水が貯留されるように制御されていた。
【0031】
しかし、図2に示される第2の実施形態に係る除去装置10のように純水排水系17を構成する配管17aの排出口端17bをピット11a内の純水貯留レベルに位置決めすることにより同様に所定量の純水をピット11aに貯留させることができる。従って、純水補給系16の配管16aの先端部にボールタップを設ける必要はない。
【0032】
また、図1に示される第1の実施形態における除去装置10では、純水排水系17に排水ポンプ18を設けて強制的に純水を排出したが、これに代えて図2に示されるように純水補給系16の配管16aに供給ポンプ23を設けて、純水排水系17からの排水量に対応した量の純水が常時補給されるように構成されている。
【0033】
更に、図1及び図2にそれぞれ示される第1及び第2の実施形態における除去装置10では、イオン選択除去装置21が純水循環系13を構成する配管13aに直接設けられ、当該配管13aを通過する純水の全量においてイオンの選択除去が行われたが、図3に示されるようにPHセンサ20の下流側で、配管13aにバイパス管13bを設け、このバイパス管13bにイオン選択除去装置21を設け、純水循環系13を循環する純水の一部についてイオンの選択除去を行うようにすることもできる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る気中不純物除去装置について説明する。図4は第3の実施形態に係る気中不純物除去装置30の構成を概略的に示す構成説明図である。この気中不純物除去装置30において、図1に示される第1の実施形態に係る気中不純物除去装置10と相違する点は、以下の部分である。
【0035】
すなわち、この第3の実施形態に係る気中不純物除去装置30では、イオン選択除去装置21が純水循環系13の配管13aに設置されてはおらず、ピット11aに貯留された純水を取り出して、これをそのままピット11aに戻すように設置されたPH値再生管31に取り付けられている。この点以外の構成は、図1に示される第1の実施形態に係る気中不純物除去装置10と実質的に同じであるので、図4に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0036】
このような構成の気中不純物除去装置30によると、純水循環系13を流れる純水のPH値が設定範囲外になった時、これをPHセンサ20からの出力信号に基づいてPH制御ユニット22が検出し、イオン選択除去装置21に運転制御信号を送出してピット11aに貯留されている純水の正イオン又は負イオンを選択的に除去してPH値を設定範囲内に戻す。
【0037】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る気中不純物除去装置について説明する。図5は第4の実施形態に係る気中不純物除去装置40の構成を概略的に示す構成説明図である。この気中不純物除去装置40において、図1に示される第1の実施形態に係る気中不純物除去装置10と相違する点は、以下の部分である。
【0038】
すなわち、この第4の実施形態に係る気中不純物除去装置40では、イオン選択除去装置21が吸収水循環系13の配管13aに設置されてはおらず、水補給系16の配管16aに取り付けられている。この点以外の構成は、図1に示される第1の実施形態に係る気中不純物除去装置10と実質的に同じであるので、図5に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0039】
このような構成の気中不純物除去装置40によると、吸収水循環系13を流れる水のPH値が設定範囲外になった時、これをPHセンサ20からの出力信号に基づいてPH制御ユニット22が検出し、イオン選択除去装置21に運転制御信号を送出して水補給系16を流れる水の正イオン又は負イオンを選択的に除去する。
【0040】
例えば、水の望ましいPH値を6.0〜7.5の範囲内に設定したとして、被処理空気中の酸性ガス成分が増加して純水循環系13の水が酸性側に偏ってPH値が6.0以下に低下すると、PHセンサ20からの出力信号を受けているPH制御ユニット22がイオン選択除去装置21に補給水の負イオンのみを選択的に除去するように指令制御する。
【0041】
その結果、水循環系13を循環している酸性側に偏った水に、負イオンが除去された水がピット11aを介して補給されるため、PH値が設定範囲内に回復する。PH値が設定範囲内に回復した時には、PH制御ユニット22がイオン選択除去装置21にその運転停止を命令する。これにより、水循環系13の水におけるPH値が常に設定範囲内に制御されることから、水による酸性ガス或いはアルカリ性ガスの除去率の安定化を図ることができる。
【0042】
なお、この第4の実施形態に係る気中不純物除去装置40でも、イオン選択除去装置21が水補給系16を構成する配管16aに直接設けられ、当該配管16aを通過する水の全量においてイオンの選択除去が行われたが、図6に示されるようにこの配管16aにバイパス管16cを設け、このバイパス管16cにイオン選択除去装置21を設け、水補給系16を流れる水の一部についてイオンの選択除去を行うようにすることもできる。
【0043】
なお、前述した第1〜第3の実施形態における気中不純物除去装置は、被処理空気に含まれる可溶性ガス成分を吸収する吸収液として純水を用いた例についてのものであったが、本発明は純水に限定されるものではなく、水又は公知の種々の吸収液を使用することができる。
【0044】
また、前述した第4の実施形態における気中不純物除去装置は、被処理空気に含まれる可溶性ガス成分を吸収する吸収液として水を用いた例についてのものであったが、この発明についても水に限定されるものではなく、公知の種々の吸収液を使用することができる。
【0045】
更に、本発明における気中不純物除去装置において、吸収液循環系の吸収液におけるPH値の設定範囲を、5.0〜8.0以内とすることが好ましい。また、本発明における気中不純物除去装置において、電解分離除去法によるイオン選択除去装置と、イオン交換樹脂を用いたイオン選択除去装置とを配管系に並列に設け、これを切換えバルブで切り換えて使用することも好ましい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の気中不純物除去装置によれば、吸収液循環系における吸収液中のPH値を検出し、検出されたPH値に基づいて吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に調整してPH値を所定の範囲内に制御するようにしたことから、従来の不純物混入法で生じる、吸収液中の不純物濃度の上昇や薬液蒸発による気中における除去ガス成分の濃度上昇などの不都合を起こすこともなく、吸収液による酸性ガス或いはアルカリ性ガスの除去率の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る気中不純物除去装置の構成を概略的に示す構成説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る気中不純物除去装置の構成を概略的に示す構成説明図である。
【図3】図1及び図2にそれぞれ示される気中不純物除去装置において、イオン選択除去装置の設置個所を変更した変形例を示す部分的な構成説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る気中不純物除去装置の構成を概略的に示す構成説明図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る気中不純物除去装置の構成を概略的に示す構成説明図である。
【図6】図5に示される気中不純物除去装置において、イオン選択除去装置の設置個所を変更した変形例を示す部分的な構成説明図である。
【符号の説明】
10 気中不純物除去装置
11 チャンバー(被処理空気流路)
11a ピット
12 被処理空気の流れ方向矢印
13 吸収液循環系
13a 吸収液循環系の配管
14 スプレーノズル
15 循環ポンプ
16 吸収液補給系
16a 吸収液補給系の配管
16b オーバーフローバルブの浮き
17 吸収液排水系
17a 吸収液排水系の配管
18 排水ポンプ
19 エリミネータ
20 PHセンサ
21 イオン選択除去装置
22 PH制御ユニット

Claims (7)

  1. 被処理空気中の可溶性ガス不純物を気液接触法により吸収除去する気中不純物除去装置において、吸収液を被処理空気流路内に供給し、吸収液と被処理空気とを気液接触させて被処理空気中の可溶性ガスを吸収液に溶解させ、可溶性ガスが溶存する吸収液を回収して再び前記被処理空気流路内に供給する吸収液循環系と、前記吸収液循環系における前記吸収液のPH値を検出し、検出されたPH値に基づいて前記吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に調整して前記吸収液のPH値を所定の範囲内に制御するイオン選択除去装置とを備え
    前記イオン選択除去装置が、前記吸収液循環系における吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に除去して前記吸収液のPH値を所定の範囲内に制御することを特徴とする気中不純物除去装置。
  2. 前記吸収液が純水であることを特徴とする請求項1に記載の気中不純物除去装置。
  3. 前記気中不純物除去装置が、前記吸収液循環系に新たな吸収液を補給する吸収液補給系と、前記吸収液循環系から一部の吸収液を排水する吸収液排水系とを備え、前記イオン選択除去装置が、前記吸収液補給系から補給される新たな吸収液の正又は負のいずれか一方の極性のイオンを選択的に除去し、この補給吸収液を前記吸収液循環系に補給することにより前記吸収液循環系における前記吸収液のPH値を所定の範囲内に制御することを特徴とする請求項1に記載の気中不純物除去装置。
  4. 前記イオン選択除去装置が、電解分離除去法による装置であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気中不純物除去装置。
  5. 前記イオン選択除去装置が、イオン交換樹脂を用いた装置であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気中不純物除去装置。
  6. 前記吸収液循環系の前記吸収液におけるPH値の所定範囲が5.0〜8.0以内であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気中不純物除去装置。
  7. 前記被処理空気は、クリーンルームに給気される屋外の外気であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の気中不純物除去装置。
JP25252798A 1998-09-07 1998-09-07 気中不純物除去装置 Expired - Lifetime JP3698559B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25252798A JP3698559B2 (ja) 1998-09-07 1998-09-07 気中不純物除去装置
TW88114994A TW423985B (en) 1998-09-07 1999-08-31 Apparatus for removing impurities in air
SG1999004409A SG73667A1 (en) 1998-09-07 1999-09-01 Apparatus for removing impurities in air
CN 99121812 CN1248768C (zh) 1998-09-07 1999-09-07 去除空气中杂质的设备
HK00105968A HK1026653A1 (en) 1998-09-07 2000-09-21 Apparatus for removing impurities in air

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25252798A JP3698559B2 (ja) 1998-09-07 1998-09-07 気中不純物除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000079319A JP2000079319A (ja) 2000-03-21
JP3698559B2 true JP3698559B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=17238618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25252798A Expired - Lifetime JP3698559B2 (ja) 1998-09-07 1998-09-07 気中不純物除去装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP3698559B2 (ja)
CN (1) CN1248768C (ja)
HK (1) HK1026653A1 (ja)
SG (1) SG73667A1 (ja)
TW (1) TW423985B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4514970B2 (ja) * 2001-02-01 2010-07-28 高砂熱学工業株式会社 不純物除去装置
JP4545329B2 (ja) * 2001-02-21 2010-09-15 高砂熱学工業株式会社 不純物除去装置
JP4073699B2 (ja) * 2002-04-02 2008-04-09 株式会社バイオキャリアテクノロジー 空気中に存在する有害物質の分解方法およびそのための装置
KR100476719B1 (ko) * 2002-12-05 2005-03-17 삼성전자주식회사 오염 제어 시스템 및 이를 이용한 기판 처리 장치의 공조시스템
GB0624931D0 (en) 2006-12-14 2007-01-24 Boc Group Plc Method of treating a gas stream
CZ304956B6 (cs) * 2013-06-05 2015-02-04 Vysoké Učení Technické V Brně Zařízení pro čištění vzduchu a způsob čištění vzduchu
CN108816017A (zh) * 2018-07-11 2018-11-16 绵阳惠泽天下环保科技有限公司 应用于酸解玻璃窑烟气工艺的抽气设备
JP6746739B1 (ja) * 2019-02-27 2020-08-26 新菱冷熱工業株式会社 空気中汚染物質の除去システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN1248768C (zh) 2006-04-05
SG73667A1 (en) 2000-06-20
CN1247768A (zh) 2000-03-22
HK1026653A1 (en) 2000-12-22
TW423985B (en) 2001-03-01
JP2000079319A (ja) 2000-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7862011B2 (en) Non uniform water distribution system for an evaporative cooler
JP3698559B2 (ja) 気中不純物除去装置
JP2009028622A (ja) 二酸化炭素ガス回収装置
JP2012196611A (ja) 排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法
JP3584146B2 (ja) 空気中可溶性ガス除去装置
JPH09248420A (ja) 湿式排煙脱硫装置
JPH09253442A (ja) 空気中可溶性ガス除去装置
JP4084778B2 (ja) 空気中可溶性ガス除去装置
JPH0123183B2 (ja)
JP4545329B2 (ja) 不純物除去装置
JP4514970B2 (ja) 不純物除去装置
JP4670160B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
JP5032516B2 (ja) 空気中汚染物質の除去装置
JP2001317883A (ja) 開放循環冷却水系の処理方法
JP4310241B2 (ja) 系統の薬品の回収方法及び回収装置
JPH10290918A (ja) 排気ガス処理装置
KR101975141B1 (ko) 가스 쿨러의 세정 배수 처리 방법과 장치
JP2009112883A (ja) 散気装置およびそれを有する膜分離装置
JP3863390B2 (ja) 水蒸気圧縮冷凍機の圧縮機ブレード損傷防止システム
JP3931383B2 (ja) 排煙脱硫装置の吸収塔循環ポンプ台数制御における吸収液pH予測方法
JPH105538A (ja) 節水型排煙脱硫装置
JP3029928B2 (ja) 湿式排煙処理方法
JPH11347352A (ja) 湿式排煙脱硫方法と装置
JPH10174890A (ja) アンモニア型復水脱塩装置の処理方法及びこれに用いる通水塔
JPH0416209B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term