JP3698279B2 - Paddy water management system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水田に対する灌漑用水を供給および排出する用水の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の水田構造の概略平面図である。この水田構造では、農道42によって囲まれた水田41内に、畦畔44によって囲まれた複数の耕作区43が、2列になって横方向に並んで設けられている。水田41における幅方向に沿った一方の農道42には、その農道42に沿って、上面が開放された開放型の幹線用水路45が設けられている。長手方向に延びる一方の農道42には、幹線用水路45から分岐した開放型の支線用水路46が、その農道42に沿って設けられている。また、幹線用水路45が沿った農道42に対向した農道42には、開放型の幹線排水路47が設けられており、支線用水路46がこの幹線排水路47に接続されている。水田41の幅方向の中央部には、開放型の支線排水路48が設けられており、この支線排水路48は、幹線用水路45と幹線排水路47とにそれぞれ接続されている。
【0003】
図9はその水田構造の要部の横断面図である。水田41内に設けられる支線用水路46は、農道42と畦畔44との間に設けられている。支線用水路46には、幹線用水路45内を流れる用水の一部が流入するようになっており、支線用水路46に沿った畦畔44に設けられている取水口(図示せず)から各耕作区43内に用水が供給される。各耕作区43内の用水は、集水枡(図示せず)に集められて、支線排水路47を通って排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような水田構造では、各耕作区43が畦畔44によって囲まれた状態になっており、耕作区43内に供給される用水が畦畔44を浸透して外部に漏水するおそれがある。このために、各耕作区43に、供給された用水を一定の水位になるように維持することは容易ではない。また、各水路は、それぞれ、上方に開放された状態になっているために、外気の影響を受けやすく、冷夏年では、各耕作区43に供給される用水の水温が上昇せず、冷害が生じやすくなる。また、各水路を流れる用水は、水温があまり上昇しないために、耕作区43における取水口近傍では、供給される用水の温度が上昇しないことによる作物の生育不良(水口冷害)が発生するおそれもある。
【0005】
さらに、各水路は、開放型であるために、土砂等が進入して堆積しやすく、また、堆積した土砂に雑草が生えるおそれもある。さらには、進入する土砂によって水路が破損されるそれもある。このために、水路の補修、土砂の排出、除草等の管理作業を、頻繁に実施しなければならず、管理作業が煩わしいという問題もある。
【0006】
また、開放型の水路では、耕作区43や農道42のスペースが狭くなり、農地を有効利用できないという問題もある。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、各耕作区に供給される用水を、常時、一定の水位に自動的に維持することができる水田の用水管理システムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、外気によって水温が低下する影響を抑制し得て、冷夏による作物の生育不良、水口冷害を抑制し得る水田の用水管理システムを提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、水田の耕作スペース、農道スペースを拡大することができ、農地を有効利用することができる水田の用水管理システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の水田の用水管理システムは、漏水のない農道によって囲まれており、対向する一対の農道間にわたって設けられた畦畔によって複数の耕作区に分割された水田と、前記農道の一方に沿って埋設されており、各耕作区に用水を供給し得るようになった給水パイプと、前記給水パイプに用水を強制的に供給する用水供給手段と、前記農道の他方に沿って埋設されており、各耕作区に供給された用水が流入して排出される排水パイプと、各耕作区に供給された用水を所定の水位とするべく、各耕作区に供給された余剰の用水を前記排水パイプに排出するように、その排水パイプにそれぞれ接続された複数の水位調整器と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の水田の用水管理システムは、前記用水供給手段が、排水パイプ内の用水が流入する集水枡と、この集水枡内の用水を給水パイプに強制的に供給するようにその集水枡内に設けられた給水ポンプとを有する。
【0012】
請求項3に記載の水田の用水管理システムは、前記集水枡には、貯水池に貯留された用水が供給されるようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の水田の用水管理システムの実施の形態の一例を示す概略平面図である。この用水管理システムでは、農道12によって区画された水田11に対して、自動的に灌漑および排水するようになっている。各水田11は、例えば、長辺が500〜700m程度、短辺が200〜300m程度の長方形状になっており、水平に整地されている。各水田11の内部は、短辺に沿って延びる簡易畦畔14によって、幅50m程度の耕作区13に分割されている。
【0015】
農道12は、各水田11内に供給される用水が漏れない構造になっている。各農道12は、各側縁部が、水田11側になるにつれて下側になるように傾斜した傾斜面になっており、その傾斜面が設けられた各側縁部を除いて、上面がほぼ水平な状態になっている。各農道12は、水平な上面を自動車が通過し得るような幅寸法になっており、また、各傾斜面は、自動車の駐車スペースとして、あるいは、トラクターの旋回スペースとして利用できるようになっている。
【0016】
各耕作区13は、稲の作付け時における緻密な水管理に対応するように設けられるものであり、簡易畦畔14は、稲等の作物の作付け時においてのみ灌漑用水が各耕作区13内に貯留されればよいために、作物が成長して深水管理をする場合には水没してもよく、従って、強度を持たせるために草等を生やす必要がない。複数の農家が所有する農地を纏めて水田11を形成する場合には、簡易畦畔14が各農家の耕作区13の境界となる。
【0017】
水田11の一方の側部には、貯水池15が設けられている。この貯水池15は、例えば、減反政策のために稲作が実施できない水田の一部を利用して設置される。
【0018】
水田11の長手方向に沿って延びる一方の農道12には、貯水池15に隣接するように、集水枡16が埋設されており、この集水枡16に一方の端部が接続された排水パイプ17が、その農道12に沿って埋設されている。また、水田11の長手方向にそって延びる他方の農道12には、給水パイプ18が、その農道12に沿って埋設されている。この給水パイプ18は、貯水池15に沿って水田11の短辺方向に延びる農道12に沿うように屈曲されて、その農道12に沿って埋設されている。そして、その給水パイプ18の端部が、集水枡16内に挿入されている。
【0019】
図2は、集水枡16の断面図である。集水枡16の内部には給水ポンプ20が設置されている。この給水ポンプ20は、垂直に延びる吐出管21を有しており、集水枡16内の用水を吐出管21内に汲み上げるようになっている。吐出管21の上部は、二股に別れた状態になっており、一方の端部が、集水枡16内に挿入された給水パイプ18に連結されている。吐出管21の他方の端部は、集水枡16の外部に延出されており、農道12の下方を挿通して、貯水池15内に挿入されている。貯水地15内に挿入された吐出管21の端部には、排水バルブ22が設けられている。
【0020】
集水枡16の下部と貯水池15の下部とは、開閉バルブ24が設けられた流入パイプ23によって連通状態になっており、貯水池15内に貯留される用水が、流入パイプ23を通って集水枡16内に流入するようになっている。また、集水枡16には、排水パイプ17の端部が接続されており、排水パイプ17内を流れる用水が、集水枡16内に流入するようになっている。
【0021】
貯水池15内の用水は、開閉バルブ24が開放されることによって、流入パイプ23を通って、集水枡16に流入するようになっており、集水枡16内に流入した用水が、集水枡16内に設置された給水ポンプ20によって、吐出管21を通って、給水パイプ18に供給されるようになっている。
【0022】
図3は、各耕作区13の縦断面図である。給水パイプ18には、水田11内の各耕作区13に対応して設けられた各給水バルブ25が、それぞれ接続されており、給水パイプ18に供給された用水は、各給水バルブ25が開放されることによって、各耕作区13にそれぞれ供給されるようになっている。
【0023】
また、各耕作区13には、各給水バルブ25と対向するように、排水パイプ17が埋設された農道12に沿って、各耕作区13に対応して、水位調整器30がそれぞれ設けられている。各水位調整器30は、農道12に埋設された排水パイプ17に接続されており、各給水バルブ25によって各耕作区13に供給された用水は、水位調整器30によって所定のレベルとされて、余剰の用水が、各水位調整器30により、排水パイプ17に排出される。そして、排水パイプ17内に排出された用水が、集水枡16に流入するようになっている。
【0024】
図4は、水位調整器30の縦断面図である。水位調整器30は、垂直状態になった円筒状の外筒31を有している。外筒31の中程には、水平方向に突出する排水部31bが設けられている。水位調整器30は、この排水部31bが、用水を供給すべき水田11の各耕作区13内に位置されて、その下部の位置が、各耕作区13の灌漑用水の水位よりも低くなるように、水田11の農道12における傾斜面に、外筒31が垂直状態で設置されるようになっている。
【0025】
外筒31の上部内には、垂直状態になったガイド筒38が同心状態で接続されている。このガイド筒38の上部は、半円筒状に切り欠かれた状態になっており、その内周面が、外部から目視されるように露出されている。
【0026】
外筒31の下端部には、継手部32が外筒31と一体に接続されている。この継手部32は、下側になるにつれて順次縮径した円錐台状になっており、その下端部内に、支持筒33の下端部が同心状態で支持されている。この支持筒33は、継手部32を全長にわたって挿通しており、その上端部は、外筒31の下端部内に挿入された状態になっている。支持筒33内には、連結管部34が同心状態で支持されている。連結管部34の下端部は、支持筒33から下方に延出した状態になっており、その下端部に、エルボ35の垂直になった一方の端部が嵌合されている。エルボ35の他方の端部は水平になっており、その端部が、農道12に埋設された排水パイプ17に接続されている。
【0027】
図5は、図4におけるA部の拡大図である。支持筒33の上端部には、円筒状のシール部材36が嵌合されている。このシール部材36は、支持筒33の上端面を、その軸心部を除いて覆った状態で、支持筒33に取り付けられている。シール部材36には、全周にわたって外方に延出するフランジ部36aが設けられており、そのフランジ部36aと外筒31との間に、シールリング36bが嵌合されている。シールリング36bは、外筒31とシール部材36との間を水密状態にシールしている。支持筒33内に挿入された連結管部34の上端部は、支持筒33の上端面の近傍に位置しており、その外周面には、Oリング34aが嵌合されている。Oリング34aは、支持筒33の内周面と、連結管部34の外周面との間を水密状態にシールしている。
【0028】
支持筒33の上端部に取り付けられたシール部材36の軸心部には、内筒37が同心状態で、上下方向にスライド可能に支持されている。内筒37は、上端面および下端面がそれぞれ開放された状態になっており、シール部材36に対して水密状態になっている。
【0029】
内筒37の内周面には、垂直状態になった操作ロッド37aが取り付けられている。この操作ロッド37aは、内筒37内を、軸方向の全長にわたって挿通して、内筒37の上方に延出している。そして、内筒37から上方に延出した操作ロッド37aの上部は、外筒31の上部に接続されたガイド筒38内を挿通している。操作ロッド37aは、ガイド筒38における上部内を挿通している。
【0030】
図6は、図4のB部における拡大図である。ガイド筒38の半円形状になった上端面は蓋体38aによって覆われており、その蓋体38aの上面には、上方に突出するように設けられた筒部38cが設けられている。操作ロッド37aは、筒部38c内をスライド可能に挿通するとともに、筒部38cに嵌合されたナット部材38bの軸心部をスライド可能に挿通して、蓋体38aの上方に延出している。操作ロッド37aの上端部には、操作用のハンドル37bが設けられている。
【0031】
ガイド筒38内における外部から目視されるように切り欠かれた上部内を挿通する操作ロッド37aには、指針37cが水平状態で取り付けられている。また、ガイド筒38の外部から目視される上部内周面には、指針37cの高さ位置を表示するための目盛り(図示せず)が、上下方向に沿って設けられている。従って、目盛りによって示される指針37cの上下方向の高さ位置に基づいて、外筒31に対する内筒37の上端面の高さ位置が設定されるようになっている。
【0032】
このような構成の水位調整器30は、農道12における各耕作区13側の傾斜面に垂直状態で配置されて、その傾斜面に下部が埋設される。この場合、外筒31の排水部31bは、各耕作区13内に位置されて、その下部内周面が、各耕作区13に対する用水の水位よりも上方に位置される。また、ガイド筒38における上部は、農道12の傾斜面から露出した状態とされ、内周面に設けられた目盛りおよび操作ロッド37aの指針37cが外部から目視できるようにされる。さらに、内筒37は、その上端面が、排水部31bの下部内周面よりも上方に位置するように、外筒31に対して上下方向位置が設定されるようになっている。
【0033】
このような状態で、各耕作区13内に、給水パイプ15から各給水バルブ25を通って用水が流入し、各耕作区13内の用水が所定の水位に達するまで、外筒31の排水部31b内に用水が流入する。このとき、外筒31と内筒37との間がシール部材36およびシールリング36bによってシールされているために、外筒31内に流入した用水は、外筒31と内筒37との間隙を通って下方に流下するおそれがない。
【0034】
その後、耕作区13内に用水が供給されると、耕作区13内の水位が、内筒37の上端面よりも上昇した状態になる。このような状態になると、外筒31内に流入する用水は、内筒37の上端面からその内部にオーバーフローする。そして、内筒37内に流入した用水は、連結管部34、エルボ35を通って、エルボ35に接続された排水パイプ17に排出される。そして、排水パイプ17を通って、集水枡16に還流される。
【0035】
このような構成の水田の用水管理システムでは、適当な水源から貯水池15内に用水が供給されて、貯水池15内に用水が貯留される。貯水池15内に貯留された用水は、昼間の太陽熱によって温められており、このように、温められた用水が、夜間に水田11の各耕作区13に供給される。
【0036】
水田11における各耕作区13に用水を供給する場合には、貯水池15内にて温められた用水が、集水枡16と貯水池15との間に設けられた流入パイプ23の開閉バルブ24を開放することにより、流入パイプ23を通って集水枡16内に供給される。そして、給水ポンプ20の吐出管21における貯水池15内に位置する端部に設けられた排水バルブ22が閉じられて、給水ポンプ20が駆動される。これにより、集水枡16内に供給された用水が、給水ポンプ20によって、強制的に給水パイプ18内に供給される。
【0037】
この場合、給水パイプ18に接続された各給水バルブ25が、それぞれ、予め開放されるとともに、各耕作区13に対応して配置された各水位調整器30における操作ロッド37aが操作されて、内筒37の上端面が、耕作区13に供給される用水の水位に対応したレベルに設定される。
【0038】
給水パイプ18に強制的に用水が供給されると、給水パイプ18内を流れる用水は、各給水バルブ25から各耕作区13内に流入し、簡易畦畔14によって区画された各耕作区13内に用水が貯留される。そして、各耕作区13内に供給された用水が、水位調整器30によって設定された所定の水位に達すると、余剰の用水が、水位調整器30の内筒37内にオーバーフローして、排水パイプ17に流入する。排水パイプ17に流入した用水は、排水パイプ17を通って、集水枡16内に還流される。
【0039】
各耕作区13に対して用水を強制的に供給して循環させると、各耕作区13には用水が補給されることになるために、各耕作区13内を、常時、所定の水位とすることができる。
【0040】
各耕作区13に、用水が所定の水位にまで供給された状態になると、各給水バルブ25が閉鎖状態とされるとともに、集水枡16内に設置された給水ポンプ20における吐出管21の貯水池15の上方に位置する排水バルブ22が開放される。このような状態で集水枡16内の給水ポンプが駆動されて、集水枡16に還流された用水が、給水ポンプ20によって、貯水池15に排出される。そして、貯水池15に貯留された用水が、太陽熱によって温められる。
【0041】
水田11における各耕作区13には、昼間に貯水池15にて温められた用水が、深夜に供給されるようになっているために、各耕作区13に供給される用水は、従来のように、水路内の用水を直接、水田内に供給する場合に比べて、2〜3度程度、温度が高くなる。また、集水枡16から給水パイプ18、各耕作区13、排水パイプ17、集水枡16に用水が循環されるために、その循環の間にも、用水が温められる。従って、各耕作区13では、温められた灌漑用水により作物の保温効果に優れており、冷害による被害を防止することができるとともに、各耕作区13における用水の流入口近傍での水温の低下に伴う冷害(水口冷害)の発生も抑制することができる。
【0042】
また、集水枡16から給水パイプ18に供給される用水に、農薬や肥料等を混合しておくことにより、各耕作区13には、農薬や肥料等を均一に施すことができる。しかも、この場合には、農薬等は、集水枡16に還流されることになり、外部に流出するおそれがなく、従って、環境破壊を招来するおそれがなく、使用量も少なくてすむ。さらには、特に人手を必要とせず、省力化が可能である。
【0043】
各耕作区13には、給水ポンプ20によって用水が強制的に供給され、これにより、各耕作区13内の用水も強制的に排出パイプ17に排出されるようになっているために、排水パイプ17を特に急勾配にしなくても、用水の流速が確保される。従って、排水パイプ17内に土砂等が堆積するおそれがなく、土砂等の堆積を防止するために大きな口径のパイプを使用する必要もない。排水パイプを急勾配にする必要がないために、排水パイプの敷設工事を、容易に、かつ安全に実施することができ、また、工事費を低減することができる。
【0044】
用水は、農道12内に埋設された給水パイプ18によって各耕作区13に供給され、また、農道12内に埋設された排水パイプ17によって排出されるようになっており、農道12を駐車スペース等に有効利用できるために、開放型の用水路等を使用する場合に比べて、スペース効率が著しく向上する。
【0045】
なお、集水枡16内に設置された給水ポンプ20、給水パイプ18に接続された各給水バルブ25、集水枡16と貯水池15との間の流入パイプ23の間に設けられた開閉バルブ24等は、コンピューター等を使用した制御器によって自動的に制御するようにしてもよく、この場合には、各耕作区13に対する用水の水位管理を完全に自動化することができる。
【0046】
図7は、本発明の水田の用水管理システムの実施の形態の他の例を示す平面概略図である。この用水管理システムでは、長方形状であって、幅方向に隣接する一対の水田11の用水を管理するようになっており、両水田11間の農道12に一本の排水パイプ17が埋設されている。この排水パイプ17に、隣接する各水田11におけるそれぞれの耕作区13に対応して配置された各水位調整器30がそれぞれ接続されている。また、排水パイプ17が埋設された農道12に対して、各水田11を挟んで対向する各農道12に、給水パイプ18がそれぞれ埋設されており、各水田11の耕作区13に対応してそれぞれ配置された給水バルブ25が、各給水パイプ18にそれぞれ接続されている。
【0047】
排水パイプ17の一端は、集水枡16に接続されており、また、各給水パイプ18には、集水枡16内に設置された給水ポンプ20によって用水が供給されるようになっている。その他の構成は、前記実施の形態と同様である。
【0048】
本実施例では、一対の水田11に対して、排水パイプ17を1本だけ使用すればよく、経済的であり、また、施工も容易である。
【0049】
【発明の効果】
本発明の水田の用水管理システムは、このように、農道に埋設された給水ポンプに強制的に供給される用水によって、水田の各耕作区を灌漑することができ、また、各耕作区に供給された用水は、各耕作区に対応して配置された各水位調整器によって、一定の水位に維持されて、余剰の用水が、農道に埋設された排出パイプによって排出されるようになっているために、各耕作区に対する用水管理が容易になり、また、冷害等による作物の生育不良等も抑制することができる。さらに、給水パイプおよび排水パイプが農道に埋設された状態になっていることによって、農地を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水田の用水管理システムの実施の形態の一例の概略を示す平面図である。
【図2】その用水管理システムに使用される集水枡の断面図である。
【図3】その用水管理システムにおける各耕作区の縦断面図である。
【図4】その用水管理システムに使用される水位調整器の縦断面図である。
【図5】図4におけるA部の拡大図である。
【図6】図4におけるB部の拡大図である。
【図7】本発明の水田の用水管理システムの実施の形態の他の例を示す概略平面図である。
【図8】従来の水田構造の一例を示す概略平面図である。
【図9】その水田構造の断面図である。
【符号の説明】
11 水田
12 農道
13 耕作区
14 簡易畦畔
15 貯水池
16 集水枡
17 排水パイプ
18 給水パイプ
20 給水ポンプ
21 吐出管
22 排水バルブ
23 流入パイプ
24 開閉バルブ
25 給水バルブ
30 水位調整器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a management system for supplying and discharging irrigation water to and from paddy fields.
[0002]
[Prior art]
FIG. 8 is a schematic plan view of a conventional paddy structure. In this paddy field structure, a plurality of cultivated
[0003]
FIG. 9 is a cross-sectional view of the main part of the paddy field structure. A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such a paddy field structure, each cultivated
[0005]
Furthermore, since each water channel is an open type, earth and sand are likely to enter and accumulate, and weeds may grow on the accumulated earth and sand. In addition, the waterway may be damaged by the incoming earth and sand. For this reason, management work, such as repair of a water channel, discharge of earth and sand, and weeding, must be performed frequently, and there also exists a problem that management work is troublesome.
[0006]
Moreover, in an open-type water channel, the space of the
[0007]
This invention solves such a problem, The objective is to provide the water management system of the paddy field which can always maintain the water supplied to each cultivation area automatically at a fixed water level always. There is to do.
[0008]
Another object of the present invention is to provide a water management system for paddy fields that can suppress the effect of the water temperature being lowered by the outside air, and that can suppress poor crop growth and water-head cooling caused by cold summer.
[0009]
Still another object of the present invention is to provide a water management system for paddy fields that can expand the cultivation space and farm road space of paddy fields and can effectively use farmland.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Water management system paddy present invention is surrounded by a water leak-free farm roads, and paddy fields divided into farming gu multiple by levees provided over between the opposed pair of farm roads, on one of the farm road Embedded along the other side of the farm road, and a water supply pipe that can supply water to each cultivated area, a water supply means for forcibly supplying water to the water supply pipe, In addition, the drainage pipe through which the water supplied to each cultivated area flows in and out and the excess water supplied to each cultivated area are drained in order to set the water supplied to each cultivated area to a predetermined water level. A plurality of water level adjusters respectively connected to the drain pipe so as to be discharged to the pipe.
[0011]
The water management system for paddy fields according to claim 2, wherein the water supply means forcibly supplies the water collecting basin into which the water in the drain pipe flows and the water in the water collecting basin to the water supply pipe. And a water supply pump provided in the water collecting tank.
[0012]
In the water management system for paddy fields according to claim 3, the water stored in the reservoir is supplied to the catchment basin.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of an embodiment of a water management system for paddy fields according to the present invention. In this water management system, the
[0015]
The
[0016]
Each cultivated
[0017]
A
[0018]
On one
[0019]
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
[0020]
The lower part of the
[0021]
The water in the
[0022]
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of each cultivated
[0023]
In addition, a
[0024]
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of the
[0025]
In the upper part of the
[0026]
A
[0027]
FIG. 5 is an enlarged view of a portion A in FIG. A
[0028]
An
[0029]
An
[0030]
FIG. 6 is an enlarged view of a portion B in FIG. A semi-circular upper end surface of the
[0031]
A
[0032]
The
[0033]
In such a state, the irrigation part of the
[0034]
Thereafter, when water is supplied into the cultivated
[0035]
In the water management system for paddy fields having such a configuration, water is supplied into the
[0036]
When supplying water to each cultivated
[0037]
In this case, each
[0038]
When the water supply is forcibly supplied to the
[0039]
If water is forcibly supplied to each cultivated
[0040]
When the water is supplied to each cultivated
[0041]
Since the water warmed in the
[0042]
Moreover, agrochemicals, fertilizers, etc. can be uniformly given to each
[0043]
Since each cultivated
[0044]
The water is supplied to each cultivated
[0045]
A
[0046]
FIG. 7 is a schematic plan view showing another example of the embodiment of the water management system for paddy fields of the present invention. In this irrigation water management system, the irrigation water of a pair of
[0047]
One end of the
[0048]
In this embodiment, it is only necessary to use one
[0049]
【The invention's effect】
As described above, the water management system for paddy fields according to the present invention can irrigate each cultivated area of the paddy field with the irrigation water that is forcibly supplied to the water supply pumps embedded in the farm road, and supplies the cultivated areas to each cultivated area The irrigated water is maintained at a constant water level by each water level adjuster arranged corresponding to each cultivated area, and excess water is discharged by a discharge pipe buried in the farm road. Therefore, water management for each cultivated area is facilitated, and poor crop growth due to cold damage or the like can be suppressed. Furthermore, since the water supply pipe and the drain pipe are embedded in the farm road, the farmland can be used effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an outline of an example of an embodiment of a water management system for paddy fields according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a catchment used in the water management system.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of each cultivation section in the water management system.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a water level adjuster used in the water management system.
5 is an enlarged view of a part A in FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged view of a portion B in FIG.
FIG. 7 is a schematic plan view showing another example of the embodiment of the water management system for paddy fields of the present invention.
FIG. 8 is a schematic plan view showing an example of a conventional paddy field structure.
FIG. 9 is a sectional view of the paddy field structure.
[Explanation of symbols]
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