JP3696846B2

JP3696846B2 - ブラジャー

Info

Publication number: JP3696846B2
Application number: JP2002237871A
Authority: JP
Inventors: ファニー・ホー
Original assignee: Triumph International Japan Ltd
Current assignee: Triumph International Japan Ltd
Priority date: 2002-08-19
Filing date: 2002-08-19
Publication date: 2005-09-21
Anticipated expiration: 2022-08-19
Also published as: TWM248260U; JP2004076199A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラジャーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般的なブラジャーは、左右のカップを有するフロント部と、フロント部の両側縁から背後に延びるバック片とを備え、左右のカップの上縁頂部とバック片の上縁両側との間にそれぞれストラップを掛け渡してある。
ところが、このようなブラジャーの上に襟刳りの大きいアウターを着用すると、ブラジャーのストラップがアウターの襟刳りからはみ出して見えてしまい、非常に体裁が悪い。
【０００３】
そこで、従来、ストラップを着脱自在としておき、襟刳りの大きいアウター等を着用する時には、ストラップを取り外すことのできるブラジャーが知られている。
しかし、ストラップを外すためには、カップの内側部同士を連結するセンタ片の上下寸法を高くすると共に、カップのかぶりを深くして、カップが前に倒れないようにしなければならない。
即ち、ストラップ無しのブラジャーは、カップ間の谷が浅くなってデザイン的に限定されてしまうばかりか、このような谷の浅いブラジャーであっても、ストラップを外した時にカップの上部が肌から浮いて倒れるのを完全に防ぐことはできなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、アウターの襟刳り形状に応じて肩部ストラップを着脱することができ、デザイン上の制約が少なく、肩部ストラップを外してもカップが倒れる心配のないブラジャーを提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明のブラジャーは、左右のカップを有するフロント部、及び、フロント部の両側縁から背後に延びるバック片とを有し、前記左右のカップの上縁において、頂部近傍及び外側寄りにそれぞれストラップ取付部を設け、前記バック片の上縁両側部にそれぞれストラップ取付部を設けたブラジャー本体と、前記カップの頂部に設けたストラップ取付部とバック片に設けたストラップ取付部との間に着脱自在に掛け渡した左右の肩部ストラップと、該肩部ストラップを外した場合に装着され、前記カップの外側寄りに設けた左右のストラップ取付部間に着脱自在に掛け渡した背部ストラップとから成る。
【０００６】
襟刳りの大きくないアウターを着用する際は、背部ストラップを外すと共に、肩部ストラップを装着し、一般的なブラジャーと同構造にして使用する。
一方、襟刳りが大きいアウターを着用する場合等には、肩部ストラップを外し、背部ストラップを装着して、肩部ストラップがアウターの襟刳りからはみ出さないようにする。肩部ストラップを外しても、背部ストラップがカップの上縁外側部を内側へ引っ張るので、カップが倒れない。また、カップが倒れるのを防ぐために、カップ間を連結するセンター片の高さを大きくしたり、カップのかぶりを深くする必要がない。
【０００７】
装着時に、背部ストラップが前記バック片の上縁に沿って延びるようにすると良い。これにより、背部ストラップとバック片とで挟まれた背部の肉が盛り上がるのを防ぐ。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、第１の使用形態におけるブラジャーの背面図、図２は、第２の使用形態におけるブラジャーの正面図、図３は、ブラジャー本体の要部斜視図である。
本発明のブラジャー１は、図１及び図２に示すように、ブラジャー本体２と、左右の肩部ストラップ３と、１本の背部ストラップ４とから成る。
【０００９】
ブラジャー本体２は、左右一対のカップ５を有するフロント部６と、フロント部６の両側縁から背部に延びる左右一対のバック片７とを有する。
ブラジャー本体２の下縁、及び、カップ５の頂部からバック片７の先端部に至る上縁には、それぞれ伸縮テープ８が装着される。
また、カップ５の内部には、図示しないパッドが内蔵され、カップ５の下縁にはワイヤ９が配設されている。
左右のカップ５の裏面において、その上縁の頂部近傍には第１のストラップ取付部１０が設けられ、上縁の外側寄りには第２のストラップ取付部１１が設けられる。
【００１０】
第１のストラップ取付部１０及び第２のストラップ取付部１１は、やや伸縮性のあるテープを中間部から折り返したループより成り、折り返した部分を先端とし、基部をパッド及び伸縮テープ８と共にカップ５へ縫いつけてある。
図３に示すように、第１のストラップ取付部１０は、その先端が上を向くように取り付けてあるが、カップ５の寄せ上げ効果を高めるために、第１のストラップ取付部１０が装着されるカップ５の頂部は、カップ５の中間部よりもやや外寄りに形成されている。
【００１１】
背部ストラップ４を取り付けるための第２のストラップ取付部１１は、ワイヤ９の上端よりもやや内側寄りに設けられ、これに係止した背部ストラップ４がバック片７の上縁に沿うよう、カップ５の上縁外側寄りに対してほぼ平行に取り付けられる。
図１に示すように、バック片７の上縁両側の裏面には、第３のストラップ取付部１２が設けられる。第３のストラップ取付部１２は、やや伸縮性のあるテープを中間部から折り返したループより成り、折り返した部分を先端として上に向け、基部を伸縮テープ８と共にバック片７へ縫いつけてある。
【００１２】
肩部ストラップ３及び背部ストラップ４は、図１及び図２に示すように、従来周知のストラップとほぼ同じものであり、一端部に長さ調整具１３を装着し、他端部を折り返してから長さ調整具１３に挿通して引き出してある。また、肩部ストラップ３及び背部ストラップ４の折り返した部分にフック１４を摺動自在に取り付け、他端部にフック１４’を装着してある。
襟刳りが小さいアウターを着用する場合などは、図２に示すように、背部ストラップ４を使用せず、肩部ストラップ３のフック１４，１４’をそれぞれ第１のストラップ取付部１０及び第３のストラップ取付部１２に係止して、カップ５の頂部近傍に設けた第１のストラップ取付部１０とバック片７に設けた第３のストラップ取付部１２との間に、それぞれ肩部ストラップ３を掛け渡す。
【００１３】
襟刳りの大きいアウターを着用する場合等には、図１に示すように、肩部ストラップ３を取り外し、背部ストラップ４のフック１４，１４’を第２のストラップ取付部１１に係止して、背部ストラップ４をカップ５の外側寄りに設けた左右の第２のストラップ取付部１１間に掛け渡す。
第２のストラップ取付部１１はカップ５の上縁外側部とほぼ平行に取り付けられているので、背部ストラップ４は自然に背面周方向に沿い、カップ５の上縁を内側に引っ張って倒れるのを防ぐ。
この時、第２のストラップ取付部１１はカップ及び伸縮テープ８と共にカップ５に縫いつけられているので、背部ストラップ４による引っ張り力はカップ５の上縁頂部から外側縁に亘って分散され、カップ５の頂部の浮き上がりも効果的に防ぐ。
【００１４】
なお、一方の肩部ストラップ３を背部ストラップ４として利用することもできるが、肩部ストラップ３のほかに背部ストラップ４を用意しておくこともできる。
また、アウターの背中の開きが大きくて、背部ストラップ４を周方向に沿って取り付けると見えてしまう場合等には、２本の肩部ストラップ３を、逆側の第２のストラップ取付部１１と第３のストラップ取付部１２との間に、互いに交差するよう掛け渡すこともできる。
【００１５】
さらに、肩部ストラップ３及び背部ストラップ４よりも短い２本のストラップを用意しておき、各ストラップをそれぞれ同じ側の第２のストラップ取付部１１と第３のストラップ取付部１２との間に掛け渡し、これにより、カップ５が倒れないように内側へ引っ張ることもできる。
また、バック片７の上縁において、第３のストラップ取付部１２よりも先端寄りに、第４のストラップ取付部を設け、各ストラップを同じ側の第２のストラップ取付部１１と第４のストラップ取付部との間に掛け渡すと、カップ５を内側へ引っ張る力が強くなる。
【００１６】
【発明の効果】
請求項１に係る発明によれば、アウターの襟刳り形状等に応じて肩部ストラップと背部ストラップを使い分けることにより、ストラップが襟刳りからはみ出して見えるのを防ぐことができる。
また、肩部ストラップを取り外しても、背部ストラップがカップの上部を内側へ引っ張るので、カップが前へ倒れることが無く、このため、従来のストラップ無しブラジャーのような、カップのかぶりを深くしたり、カップ間を連結するセンター片を幅広くするなどの、デザイン上の制約が少なくて済む。
請求項２に係る発明によれば、背部ストラップが自然にバック片の上縁に沿って延びるので、背部ストラップとバック片とで挟まれた背部の肉が盛り上がるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ブラジャーの第１の使用形態を示す背面図
【図２】ブラジャーの第２の使用形態を示す正面図
【図３】ブラジャー本体の要部斜視図
【符号の説明】
１ブラジャー
２ブラジャー本体
３肩部ストラップ
４背部ストラップ
５カップ
６フロント部
７バック片
８伸縮テープ
９ワイヤ
１０第１のストラップ取付部
１１第２のストラップ取付部
１２第３のストラップ取付部
１３長さ調整具
１４，１４’ フック

Claims

左右のカップを有するフロント部、及び、該フロント部の両側縁から背後に延びるバック片を備え、前記左右のカップの上縁において、頂部近傍及び外側寄りにそれぞれストラップ取付部を設け、前記バック片の上縁両側部にそれぞれストラップ取付部を設けたブラジャー本体と、前記カップの頂部近傍に設けたストラップ取付部と前記バック片に設けたストラップ取付部との間に着脱自在に掛け渡した左右の肩部ストラップと、該肩部ストラップを外した場合に装着され、前記カップの外側寄りに設けた左右のストラップ取付部間に着脱自在に掛け渡した背部ストラップとから成ることを特徴としたブラジャー。
装着時に、前記背部ストラップが前記バック片の上縁に沿って延びる請求項１に記載のブラジャー。