JP3671125B2 - ブラジャー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目的に応じてストラップの付け方を変えることのできるブラジャーに関するものである。
【0001】
【従来の技術】
ブラジャーは、通常、図8に示すように、左右の乳房を被覆する2個のカップ1,2と、これらのカップ1,2を横一列につなぐ連結部3と、上記カップ1,2の左右の縁部からそれぞれ横方向に帯状に延びる左右一対の延長部4,5と、上記各カップ1,2の上縁部の一個所と上記各延長部4,5の上縁部の一個所とをそれぞれつなぐ左右一対のストラップ6,7とで構成されている。そして、上記左右の延長部4,5の先端に、互いに係合するホック(図では見えない)が取り付けられており、これを背中側で係合させることにより、胸に左右のカップ1,2を押し付けた状態でブラジャーを装着することができるようになっている(バックホックタイプ)。また、上記延長部4,5を一続きの帯状体で形成し、胸の連結部3の中央を、ホックで着脱自在に係合できるようにしたもの(フロントホックタイプ)もある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
これらのブラジャーにおいて、最近、左右のストラップが、ブラジャー本体に対し着脱自在で、肩が大きく露出する服を着る場合に、ストラップを外すことができるようになったものが出回っている。
【0003】
しかしながら、このようなブラジャーであっても、例えば背中が大きく空いたデザインの服に対しては、肩のストラップを外すだけでは背中側の延長部4,5が見えるため、これを着用することができない、という問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、上から着る服の、背中のくりや肩のくりに応じて、適宜にストラップを付け替えることのできる、優れたブラジャーの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、下記のブラジャー本体Wと、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な下記の3種類のストラップX,Y,Zが組み合わせられており、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっているブラジャーを第1の要旨とする。
(W)着用時に乳房を覆う左右一対のカップと、これらのカップを横一列につなぐ中央連結部と、上記カップの左右の縁部からそれぞれ横方向に延びる延長部とを備え、上記各カップの上縁部の一個所に、上記ストラップXの一端を装着しうる係合部A,A′が設けられているとともに、上記左右一対の延長部の先端部に、上下方向に上記ストラップXの他端を装着しうる係合部B,B′と、左右方向に上記ストラップYまたはZの一端を装着しうる係合部C,C′とが設けられており、上記中央連結部が、非伸縮性生地で形成され、その中央に上端縁から下向きに長方形状の切欠き部が設けられているブラジャー本体。
(X)それぞれの一端が上記係合部A,A′と係合し、他端が上記係合部B,B′と係合することにより、着用時に左右の肩ひもとなる2本一対の肩用ストラップ。
(Y)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。
(Z)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で交差し腹部まで回り込んでみぞおち部の前で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。
【0006】
また、上記ブラジャーのなかでも、特に、ブラジャー本体Wのカップ上縁部と延長部上縁部の裏側に、一直線状に伸縮テープが縫合されており、上記伸縮テープの、カップ上縁部の内側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部A,A′になっており、上記伸縮テープの、延長部上縁部の外側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部C,C′になっているものを第2の要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態であるブラジャーの、左右に延ばした状態の正面図を示している。このブラジャーは、左右一対のカップ10,11と、これを左右につなぐ中央連結部12と、カップ10,11の左右の縁部からそれぞれ横方向に延びる延長部13,14からなるブラジャー本体Wと、これに係脱自在に取り付けられる、2本一対の、3種類のストラップX,Y,Zとで構成されている。
【0009】
上記カップ10,11は、それぞれ一枚生地がカップ状に熱セットされて形成されており、ノーブラ感覚で柔らかく乳房を包むようになっている。なお、カップ10,11の上縁部のうち、中央側の斜辺部は、それぞれ耳部になっており、縫合による縁部処理はなされていない。また、カップ10,11の下縁部には、通常のワイヤ入りブラジャーと同様、保形用のワイヤが挿通されている。
【0010】
そして、上記中央連結部12は、非伸縮性生地で形成されており、その中央に、上端縁から下向きに長方形状の切欠き部12aが設けられている。この切欠き部12aは、カップ10,11が左右から引っ張られる方向が、後述するように、ストラップY,Zのどちらを取り付けるかによって変わることを考慮したもので、この切欠き部12aの上部が左右に開くことで、カップ10,11自体によじれ等が生じないようになっている。
【0011】
一方、上記ブラジャー本体Wに装着しうる3種類のストラップX,Y,Zのうち、ストラップXは、左右の肩ひもとなるもので、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Xaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、40cmに設定されている。そして、それぞれの両端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合用金具19〜22が取り付けられている。
【0012】
また、ストラップYは、背中側でブラジャーを固定するためのもので、比較的短く、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Yaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、7cmに設定されている。そして、それぞれの片方の端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合具23,24が取り付けられており、他方の端部に、互いを嵌め合わせて係合しうる留め具25,26が取り付けられている。なお、留め具25,26の詳細を図5に示す。この留め具25,26によれば、互いの切欠き部25a,26aを交差させながら上下方向から差し込み、互いの凹部に相手の突出部25b,26bを嵌め合わせることにより、両者を係合することができるようになっている。
【0013】
さらに、ストラップZは、背中側で交差し腹部側でブラジャーを固定するためのもので、最も長く、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Zaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、56cmに設定されている。そして、上記ストラップYと同様、それぞれの片方の端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合具27,28が取り付けられており、他方の端部に、互いを嵌め合わせて係合しうる留め具29,30が取り付けられている。
【0014】
そして、ブラジャー本体Wの裏側は、図2に示すようになっており、カップ10,11の上縁部と左右の延長部13,14の上縁部にまたがって、直線状に伸縮テープ15,16が縫合されている。また、上記延長部13,14の下縁部にも、同様の伸縮テープ17,18が縫合されている。
【0015】
上記伸縮テープ15,16の、カップ10,11の内側端に当たる部分は、それぞれ端部が手前に折り返されて輪になっており、この輪が、肩用ストラップ装着用の係合部A,A′になっている。また、伸縮テープ17,18の、延長部13,14の外側端に当たる部分も、それぞれ端部が手前に折り返されて輪になっており、この輪が、固定用ストラップ装着用の係合部C,C′になっている。さらに、この係合部C,C′の近傍に、別部材で輪が形成されており、この輪が、肩用ストラップ装着用の係合部B,B′になっている。
【0016】
したがって、上記ブラジャー本体Wの裏面に設けられた係合部A,A′に、ストラップXの一端をそれぞれ係合し、係合部B,B′に、上記ストラップXの他端をそれぞれ係合し、係合部C,C′に、ストラップYの一端をそれぞれ係合することにより、図3に示すようなブラジャーを得ることができる。このブラジャーは、図4に示すように、上記ストラップYの留め具25,26を背中側で係合して留めることにより、一般的なブラジャーの態様で着用することができる。
【0017】
また、上記ストラップYに代えて、係合部C,C′に、ストラップZの一端をそれぞれ係合してなるブラジャーは、図6に示すように、上記ストラップZの他端側を、背中側の下方で交差させ、さらに腹部まで回り込ませて、互いの端部をみぞおち部の前で突き合わせて、留め具29,30を係合して留めることにより、左右の延長部13,14を斜め下に引っ張って背中を大きく空けた態様で着用することができる。これにより、背中が大きく空いた服を、ブラジャーを気にすることなく着用することができる。
【0018】
なお、この着用態様では、左右のカップ10,11が、延長部13,14を介して斜め下方向に引っ張られるが、すでに触れたように、前記切欠き部12a(図1参照)の上部が左右に広がることにより、この引っ張り応力を緩和し、左右のカップ10,11自体によじれ等が発生することを防止している。また、中央連結部12が、非伸縮性生地で形成されているため、この部分は伸縮せず、着用態様が図4の場合であっても図6の場合であっても、カップ10,11が胸から離れないようこれを強く押し付けるようになっている。
【0019】
さらに、このブラジャーにおいて、肩ひもとなるストラップXの他端を係合部A,A′に係合する際、図4の場合と左右逆にすることにより、図7に示すように、ストラップXを、背中側で交差させた状態で着用することができる。この態様によれば、肩のくりの大きな服を、ブラジャーを気にすることなく着用することができる。もちろん、図6に示すように、ストラップZを取り付けた態様においても、上記のように、ストラップXを、背中側で交差させることができる。
【0020】
以上のように、このブラジャーは、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な3種類のストラップX,Y,Zが組み合わせたもので、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっている。したがって、このブラジャーによれば、その上から着る服の形状に合わせて、適宜にストラップを付け替えることができ、服との組み合わせ幅が広い。また、服の形状にかかわらず、自分にとって最も付け心地のよい態様を、自由に選択することもできる。
【0021】
なお、上記の例では、カップ10,11を、それぞれ一枚生地で形成し、ノーブラ感覚で着用できるタイプのブラジャーとしたが、カップ10,11の形態は、これに限らず、どのようなものであっても差し支えない。
【0022】
また、中央連結部12は、上記の例のように非伸縮性生地で形成しなければならない。すなわち、伸縮性が抑制されたものの方が、左右のカップ10,11を胸に押し付ける効果の点で、好適だからである。そして、この部分には、切欠き部12aを形成しなければならない。
【0023】
そして、ストラップX,Y,Zの材質や係合具19等,留め具25,26等も、上記の例に限らず、適宜のものを選択することができる。また、ブラジャー本体Wに形成する係合部A,A′,B,B′,C,C′についても、その形成方法は、特に限定されるものではなく、上記の例のように、裏から当てる伸縮テープ15,16の端部を折り返して輪にして利用してもよいし、別部材を当てて輪にしてもよい。ただし、伸縮テープ15,16の端部を利用できる部分においては、これを利用する方が、嵩張らず、好適である。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明のブラジャーは、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な3種類のストラップX,Y,Zを組み合わせたもので、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっている。したがって、このブラジャーによれば、その上から着る服の形状に合わせて、適宜にストラップを付け替えることができ、服との組み合わせ幅が広い。また、服の形状にかかわらず、自分にとって最も付け心地のよい態様を、自由に選択することもできる。そして、左右のカップを連結する中央連結部が非伸縮性生地で形成され、その中央に特殊な切欠き部が設けれているため、いずれの取り付け態様で着用した場合も、カップが胸に強く押し付けられ、しかもカップ自体によじれ等が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】上記実施例の背面図である。
【図3】上記実施例の一態様を示す説明図である。
【図4】上記実施例の着用態様を示す説明図である。
【図5】上記実施例に用いる留め具の説明図である。
【図6】上記実施例の他の着用態様を示す説明図である。
【図7】上記実施例のさらに他の着用態様を示す説明図である。
【図8】従来のブラジャーの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,11 カップ
12 中央連結部
13,14 延長部
W ブラジャー本体
X,Y,Z ストラップ
本発明は、目的に応じてストラップの付け方を変えることのできるブラジャーに関するものである。
【0001】
【従来の技術】
ブラジャーは、通常、図8に示すように、左右の乳房を被覆する2個のカップ1,2と、これらのカップ1,2を横一列につなぐ連結部3と、上記カップ1,2の左右の縁部からそれぞれ横方向に帯状に延びる左右一対の延長部4,5と、上記各カップ1,2の上縁部の一個所と上記各延長部4,5の上縁部の一個所とをそれぞれつなぐ左右一対のストラップ6,7とで構成されている。そして、上記左右の延長部4,5の先端に、互いに係合するホック(図では見えない)が取り付けられており、これを背中側で係合させることにより、胸に左右のカップ1,2を押し付けた状態でブラジャーを装着することができるようになっている(バックホックタイプ)。また、上記延長部4,5を一続きの帯状体で形成し、胸の連結部3の中央を、ホックで着脱自在に係合できるようにしたもの(フロントホックタイプ)もある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
これらのブラジャーにおいて、最近、左右のストラップが、ブラジャー本体に対し着脱自在で、肩が大きく露出する服を着る場合に、ストラップを外すことができるようになったものが出回っている。
【0003】
しかしながら、このようなブラジャーであっても、例えば背中が大きく空いたデザインの服に対しては、肩のストラップを外すだけでは背中側の延長部4,5が見えるため、これを着用することができない、という問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、上から着る服の、背中のくりや肩のくりに応じて、適宜にストラップを付け替えることのできる、優れたブラジャーの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、下記のブラジャー本体Wと、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な下記の3種類のストラップX,Y,Zが組み合わせられており、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっているブラジャーを第1の要旨とする。
(W)着用時に乳房を覆う左右一対のカップと、これらのカップを横一列につなぐ中央連結部と、上記カップの左右の縁部からそれぞれ横方向に延びる延長部とを備え、上記各カップの上縁部の一個所に、上記ストラップXの一端を装着しうる係合部A,A′が設けられているとともに、上記左右一対の延長部の先端部に、上下方向に上記ストラップXの他端を装着しうる係合部B,B′と、左右方向に上記ストラップYまたはZの一端を装着しうる係合部C,C′とが設けられており、上記中央連結部が、非伸縮性生地で形成され、その中央に上端縁から下向きに長方形状の切欠き部が設けられているブラジャー本体。
(X)それぞれの一端が上記係合部A,A′と係合し、他端が上記係合部B,B′と係合することにより、着用時に左右の肩ひもとなる2本一対の肩用ストラップ。
(Y)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。
(Z)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で交差し腹部まで回り込んでみぞおち部の前で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。
【0006】
また、上記ブラジャーのなかでも、特に、ブラジャー本体Wのカップ上縁部と延長部上縁部の裏側に、一直線状に伸縮テープが縫合されており、上記伸縮テープの、カップ上縁部の内側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部A,A′になっており、上記伸縮テープの、延長部上縁部の外側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部C,C′になっているものを第2の要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態であるブラジャーの、左右に延ばした状態の正面図を示している。このブラジャーは、左右一対のカップ10,11と、これを左右につなぐ中央連結部12と、カップ10,11の左右の縁部からそれぞれ横方向に延びる延長部13,14からなるブラジャー本体Wと、これに係脱自在に取り付けられる、2本一対の、3種類のストラップX,Y,Zとで構成されている。
【0009】
上記カップ10,11は、それぞれ一枚生地がカップ状に熱セットされて形成されており、ノーブラ感覚で柔らかく乳房を包むようになっている。なお、カップ10,11の上縁部のうち、中央側の斜辺部は、それぞれ耳部になっており、縫合による縁部処理はなされていない。また、カップ10,11の下縁部には、通常のワイヤ入りブラジャーと同様、保形用のワイヤが挿通されている。
【0010】
そして、上記中央連結部12は、非伸縮性生地で形成されており、その中央に、上端縁から下向きに長方形状の切欠き部12aが設けられている。この切欠き部12aは、カップ10,11が左右から引っ張られる方向が、後述するように、ストラップY,Zのどちらを取り付けるかによって変わることを考慮したもので、この切欠き部12aの上部が左右に開くことで、カップ10,11自体によじれ等が生じないようになっている。
【0011】
一方、上記ブラジャー本体Wに装着しうる3種類のストラップX,Y,Zのうち、ストラップXは、左右の肩ひもとなるもので、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Xaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、40cmに設定されている。そして、それぞれの両端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合用金具19〜22が取り付けられている。
【0012】
また、ストラップYは、背中側でブラジャーを固定するためのもので、比較的短く、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Yaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、7cmに設定されている。そして、それぞれの片方の端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合具23,24が取り付けられており、他方の端部に、互いを嵌め合わせて係合しうる留め具25,26が取り付けられている。なお、留め具25,26の詳細を図5に示す。この留め具25,26によれば、互いの切欠き部25a,26aを交差させながら上下方向から差し込み、互いの凹部に相手の突出部25b,26bを嵌め合わせることにより、両者を係合することができるようになっている。
【0013】
さらに、ストラップZは、背中側で交差し腹部側でブラジャーを固定するためのもので、最も長く、二重に保持されて長さ調節可能になっている部分Zaを最も短くした状態での全長(テープ部分のみ)が、56cmに設定されている。そして、上記ストラップYと同様、それぞれの片方の端部に、上記ブラジャー本体Wと係合するための係合具27,28が取り付けられており、他方の端部に、互いを嵌め合わせて係合しうる留め具29,30が取り付けられている。
【0014】
そして、ブラジャー本体Wの裏側は、図2に示すようになっており、カップ10,11の上縁部と左右の延長部13,14の上縁部にまたがって、直線状に伸縮テープ15,16が縫合されている。また、上記延長部13,14の下縁部にも、同様の伸縮テープ17,18が縫合されている。
【0015】
上記伸縮テープ15,16の、カップ10,11の内側端に当たる部分は、それぞれ端部が手前に折り返されて輪になっており、この輪が、肩用ストラップ装着用の係合部A,A′になっている。また、伸縮テープ17,18の、延長部13,14の外側端に当たる部分も、それぞれ端部が手前に折り返されて輪になっており、この輪が、固定用ストラップ装着用の係合部C,C′になっている。さらに、この係合部C,C′の近傍に、別部材で輪が形成されており、この輪が、肩用ストラップ装着用の係合部B,B′になっている。
【0016】
したがって、上記ブラジャー本体Wの裏面に設けられた係合部A,A′に、ストラップXの一端をそれぞれ係合し、係合部B,B′に、上記ストラップXの他端をそれぞれ係合し、係合部C,C′に、ストラップYの一端をそれぞれ係合することにより、図3に示すようなブラジャーを得ることができる。このブラジャーは、図4に示すように、上記ストラップYの留め具25,26を背中側で係合して留めることにより、一般的なブラジャーの態様で着用することができる。
【0017】
また、上記ストラップYに代えて、係合部C,C′に、ストラップZの一端をそれぞれ係合してなるブラジャーは、図6に示すように、上記ストラップZの他端側を、背中側の下方で交差させ、さらに腹部まで回り込ませて、互いの端部をみぞおち部の前で突き合わせて、留め具29,30を係合して留めることにより、左右の延長部13,14を斜め下に引っ張って背中を大きく空けた態様で着用することができる。これにより、背中が大きく空いた服を、ブラジャーを気にすることなく着用することができる。
【0018】
なお、この着用態様では、左右のカップ10,11が、延長部13,14を介して斜め下方向に引っ張られるが、すでに触れたように、前記切欠き部12a(図1参照)の上部が左右に広がることにより、この引っ張り応力を緩和し、左右のカップ10,11自体によじれ等が発生することを防止している。また、中央連結部12が、非伸縮性生地で形成されているため、この部分は伸縮せず、着用態様が図4の場合であっても図6の場合であっても、カップ10,11が胸から離れないようこれを強く押し付けるようになっている。
【0019】
さらに、このブラジャーにおいて、肩ひもとなるストラップXの他端を係合部A,A′に係合する際、図4の場合と左右逆にすることにより、図7に示すように、ストラップXを、背中側で交差させた状態で着用することができる。この態様によれば、肩のくりの大きな服を、ブラジャーを気にすることなく着用することができる。もちろん、図6に示すように、ストラップZを取り付けた態様においても、上記のように、ストラップXを、背中側で交差させることができる。
【0020】
以上のように、このブラジャーは、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な3種類のストラップX,Y,Zが組み合わせたもので、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっている。したがって、このブラジャーによれば、その上から着る服の形状に合わせて、適宜にストラップを付け替えることができ、服との組み合わせ幅が広い。また、服の形状にかかわらず、自分にとって最も付け心地のよい態様を、自由に選択することもできる。
【0021】
なお、上記の例では、カップ10,11を、それぞれ一枚生地で形成し、ノーブラ感覚で着用できるタイプのブラジャーとしたが、カップ10,11の形態は、これに限らず、どのようなものであっても差し支えない。
【0022】
また、中央連結部12は、上記の例のように非伸縮性生地で形成しなければならない。すなわち、伸縮性が抑制されたものの方が、左右のカップ10,11を胸に押し付ける効果の点で、好適だからである。そして、この部分には、切欠き部12aを形成しなければならない。
【0023】
そして、ストラップX,Y,Zの材質や係合具19等,留め具25,26等も、上記の例に限らず、適宜のものを選択することができる。また、ブラジャー本体Wに形成する係合部A,A′,B,B′,C,C′についても、その形成方法は、特に限定されるものではなく、上記の例のように、裏から当てる伸縮テープ15,16の端部を折り返して輪にして利用してもよいし、別部材を当てて輪にしてもよい。ただし、伸縮テープ15,16の端部を利用できる部分においては、これを利用する方が、嵩張らず、好適である。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明のブラジャーは、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な3種類のストラップX,Y,Zを組み合わせたもので、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっている。したがって、このブラジャーによれば、その上から着る服の形状に合わせて、適宜にストラップを付け替えることができ、服との組み合わせ幅が広い。また、服の形状にかかわらず、自分にとって最も付け心地のよい態様を、自由に選択することもできる。そして、左右のカップを連結する中央連結部が非伸縮性生地で形成され、その中央に特殊な切欠き部が設けれているため、いずれの取り付け態様で着用した場合も、カップが胸に強く押し付けられ、しかもカップ自体によじれ等が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】上記実施例の背面図である。
【図3】上記実施例の一態様を示す説明図である。
【図4】上記実施例の着用態様を示す説明図である。
【図5】上記実施例に用いる留め具の説明図である。
【図6】上記実施例の他の着用態様を示す説明図である。
【図7】上記実施例のさらに他の着用態様を示す説明図である。
【図8】従来のブラジャーの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,11 カップ
12 中央連結部
13,14 延長部
W ブラジャー本体
X,Y,Z ストラップ
Claims (2)
- 下記のブラジャー本体Wと、ブラジャー本体Wに対し係脱自在な下記の3種類のストラップX,Y,Zが組み合わせられており、上記ストラップXの取り付け態様が2通り選択可能になっているとともに、上記ストラップY,Zが交換使用可能になっていることを特徴とするブラジャー。
(W)着用時に乳房を覆う左右一対のカップと、これらのカップを横一列につなぐ中央連結部と、上記カップの左右の縁部からそれぞれ横方向に延びる延長部とを備え、上記各カップの上縁部の一個所に、上記ストラップXの一端を装着しうる係合部A,A′が設けられているとともに、上記左右一対の延長部の先端部に、上下方向に上記ストラップXの他端を装着しうる係合部B,B′と、左右方向に上記ストラップYまたはZの一端を装着しうる係合部C,C′とが設けられており、上記中央連結部が、非伸縮性生地で形成され、その中央に上端縁から下向きに長方形状の切欠き部が設けられているブラジャー本体。
(X)それぞれの一端が上記係合部A,A′と係合し、他端が上記係合部B,B′と係合することにより、着用時に左右の肩ひもとなる2本一対の肩用ストラップ。
(Y)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。
(Z)それぞれの一端が上記係合部C,C′と係合し、他端が、着用時に背中側で交差し腹部まで回り込んでみぞおち部の前で互いに係合することにより、ブラジャーを固定する2本一対の固定用ストラップ。 - ブラジャー本体Wのカップ上縁部と延長部上縁部の裏側に、一直線状に伸縮テープが縫合されており、上記伸縮テープの、カップ上縁部の内側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部A,A′になっており、上記伸縮テープの、延長部上縁部の外側端において折り返されて形成された輪が、上記係合部C,C′になっている請求項1記載のブラジャー。
Priority Applications (1)
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