JP3696365B2 - ペン型入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はペン型入力装置、特に座標検出及びペン先部の移動パターン検出の精度向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置等の入力装置としてはキーボード、マウス、デジタイザ、ライトペン及びタブレット等が用いられている。コンピュータ装置の小型化に伴い、携帯端末装置のニーズが高まり利用者も年々増加している。そこで、小型の入力装置が求められるようになった。
【0003】
キーボードの小型化にはヒューマンインターフェイスの点で限界があり、携帯端末装置の入力装置としては実用性が低い。また、マウスはポインティングデバイスとしては小型化が可能であるが、図形及び文字等の入力には適さない。
【0004】
このため、例えば特開平6-67799号公報に掲載されたペン型のコンピュータ入力装置、特開平7-84716号公報に掲載されたデータ入力装置及び特開平7-200127号公報に掲載された手書き入力装置のようなタブレットレスの入力装置が開発された。
【0005】
特開平6-67799号公報に掲載されたペン型のコンピュータ入力装置は加速度センサで移動方向と移動距離を調べ、圧電振動ジャイロで加速度センサが検出した移動方向及び移動距離のペン型のコンピュータ入力装置のローテーションによる影響を補正している。さらに、特開平7-84716号公報に掲載されたデータ入力装置は互いに直角に配置された振動ジャイロからの極性及び振幅を示す信号を基に装置の移動方向及び移動距離を検出している。さらに、特開平7-200127号公報に掲載された手書き入力装置は2個の加速度センサからの信号を基に装置の移動方向及び移動距離を求めている。
【0006】
また、ペン型入力装置に関するものでなく、例えばゲーム機に利用されているものであるが、特開平7-294240号公報に掲載された位置センサは、X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の加速度を検出する加速度センサとX軸周り,Y軸周り及びZ軸周りの角速度を検出するジャイロを備え、これらが検出した加速度及び角速度基にストラップダウン方式の演算を行って、頭部の移動速度、位置、姿勢及び向きを検出している。
【0007】
また、特開平6-139000号公報に掲載されたペングリップ式入力装置では、ペングリップ部におけるユーザの指の圧力を基に入力パターンを認識している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6-67799号公報に掲載されたペン型のコンピュータ入力装置、特開平7-84716号公報に掲載されたデータ入力装置及び特開平7-200127号公報に掲載された手書き入力装置では、ユーザが装置に設けた各センサがどの向きになるように握っているかを検出できないために検出した入力図形が筆記面上で回転している場合がある。
【0009】
また、特開平7-294240号公報に掲載された位置センサは、頭部の移動速度、位置、姿勢及び向きを空間的に検出するものなので、複雑な演算処理を採用しているが、ペン型入力装置では装置の小型化が要求されているため、簡単な演算処理で正確に被筆記面上の移動方向及び移動距離を検出しなければならない。
【0010】
また、特開平6-139000号公報に掲載されたペングリップ式入力装置では、ペングリップ部におけるユーザの指の圧力を基に入力パターンを認識しているので、入力パターンを回転した状態で認識することはないが、座標検出をすることができず、入力パターンの大きさなどを判別することも困難である。
【0011】
さらに、筆記中のペンの動きから文字等を認識する場合において、ペンの動作は筆記を行なっているユーザによる個人差が大きい。そこで、ユーザを特定し、ユーザ別に予め設けたデータを用いて文字等の認識を行なえば正確な認識を行なうことができる。
【0012】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、移動量等を簡単な構成で正確に検出することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るペン型入力装置は、3個の加速度センサと3個のジャイロとペングリップ部の外周部に設けられた複数の圧力センサと演算部とを有している。更に、演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備している。そして、指位置検出部は指による圧力を示す各圧力センサからの圧力分布を基に、各指の相対位置関係を検出する。筆記検出部は無筆記状態か否かを検出する。初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求める。傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求める。入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求める。座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求める。よって、検出結果の向きが変わることを防止する。
【0014】
また、ペン型入力装置は、ペングリップ部において、ペングリップ部を握った場合のユーザの各指に対応した2平面又は3平面を備えている。更に、各平面は対応した指を示す印を備え、ユーザがペングリップ部を一定位置で握るようにする。
【0015】
さらに、上記ペングリップ部の各平面に複数の圧力センサを設け、該各圧力センサが検出した圧力の分布を基にペングリップ部に対するユーザの各指の相対位置関係を求め、求めた指の相対関係からペンの向きを求めて、各指の位置検出処理を容易にする。
【0016】
また、各圧力センサが検出した圧力の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、各圧力センサが検出した圧力の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行ない、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。更に、各圧力センサが検出した圧力の分布とユーザの識別結果を基にユーザ辞書部を更新して、新規ユーザに対しても対応できるようにする。また、各圧力センサの出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御して、電力消費量を低減する。
【0017】
また、この発明に係るペン型入力装置は、3個の加速度センサと、3個のジャイロと、ペングリップ部の外周部に設けられた複数の接触検知器と、演算部と、ユーザ辞書部とを有している。演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備している。そして、指位置検出部はユーザの指の接触位置を示す各接触検知器からの指の接触位置の分布を基に、各指の相対位置関係を検出する。筆記検出部は無筆記状態か否かを検出する。初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求める。傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求める。入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求める。座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求め、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行なう。よって、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。
【0018】
また、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行ない、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。更に、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布とユーザの識別結果を基にユーザ辞書部を更新して、新規ユーザに対しても対応できるようにする。また、各接触検知器の出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御して、電力消費量を低減する。
【0019】
さらに、ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量を基にペン先部の移動パターンを認識するデータをユーザ毎に記憶するパターン辞書部を有し、ユーザの識別結果を基にパターン辞書部を参照してペン先部の移動パターンを認識して、ユーザの筆記特徴によりペン先部の移動パターン認識が不正確になることを防止する。
【0020】
さらに、上記ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量とペン先部の移動パターンの認識結果を基にパターン辞書部を更新して、新しいパターンを入力した場合に学習できるようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】
この発明のペン型入力装置は、ペンの向きを検出又はペンの向きが一定なるようにして、移動量等の検出結果が被筆記面上で回転することを防止する等により、正確な筆記入力を行なうものである。
【0024】
ペン型入力装置は、例えば3個の加速度センサと3個のジャイロと複数の圧力センサと演算部を有する。3個の加速度センサは、例えばペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)のZs軸近傍で、それぞれXs軸方向,Ys軸方向及びZs軸方向の加速度を測定し、測定した加速度を示す信号を出力する。3個のジャイロはそれぞれXs軸周り,Ys軸周り及びZs軸周りの回転角速度を測定し、測定した回転角速度を示す信号を出力する。各圧力センサはペングリップ部の外周部に位置し、ユーザがペングリップ部を握った場合の各指、例えば親指、人差指及び中指による圧力を示す信号を出力する。
【0025】
演算部は、例えば指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部を備える。指位置検出部は指による圧力を示す各圧力センサからの信号を入力し、その圧力分布を基に、親指、人差指及び中指の各指の相対位置関係を検出し、その検出結果からペン型入力装置1の向きを求める。これは、ペングリップ部を握った場合において無筆記状態の親指、人差指及び中指による圧力分布は特定のパターンを成すからである。これにより、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求めることができる。
【0026】
初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の初期傾斜角を求める。ここで、初期傾斜角とは、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる傾斜角であり、筆記開始に先立って無筆記状態で求める場合と筆記中に一旦筆記を中断して求める場合とがある。傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求める。入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求める。座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換する。移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算して、装置の傾斜角による影響のない正確な筆記入力を行う。
【0027】
ここで、上記のようにユーザの手に対するペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)のずれを求める変わりに、ペングリップ部の形状をユーザが一定方向に向けて装置を握るようにしたり、ユーザがペングリップ部を握った場合のユーザの各指に対応した印を付けた2平面又は3平面をペングリップ部に設けたりして、ユーザの手に対するペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)のずれが発生しないようにしても良い。
【0028】
また、ペンの握り方及びペンの動作は筆記を行なっているユーザによる個人差が大きい。そこで、ペン型入力装置は、ユーザを特定し、ペンに向きを正確に認識するようにしたり、ユーザ別に予め設けたデータを用いて正確なペン先部の移動パターンの認識を行なうことにより、文字等の正確な認識を行なうようにしても良い。
【0029】
ペン型入力装置は、例えば3個の加速度センサと3個のジャイロと複数の接触検知器とユーザ辞書部とパターン辞書部とユーザ認識部とパターン認識部を有する。接触検知器は、例えばマイクロスイッチ等から成る。各接触検知器はペングリップ部の外周部に位置し、ユーザが接触したか否かを示す信号を出力する。ユーザ辞書部は各接触検知器の出力パターンを基にユーザを認識するデータを記憶する。パターン辞書部はペン先部の移動パターンを認識する際に参照するデータをユーザ毎に記憶する。ユーザ認識部は各接触検知器が出力したユーザが接触したか否かを示す信号を基にユーザ辞書部を参照してユーザの識別を行なう。ユーザの認識を行なうので、ユーザ毎にペングリップ部9の握り方が異なる場合であっても、対応することができ、ペンの向きの検出をさらに正確に行なうことができる。ここで、ユーザ辞書部とパターン辞書部には、予めデータを記憶するようにしても良いし、筆記の都度記憶するようにしても良い。
【0030】
パターン認識部はユーザ認識部によるユーザの識別結果を基にパターン辞書部にユーザ毎に記憶したデータを参照して、例えば加速度センサが検出した加速度及びジャイロが検出した回転角速度を用いてペン先部の移動パターンを認識する。ここで、ペン先部の移動パターン認識は、既に説明した演算部が算出したようにしてペン先部の移動方向及び移動量を求め、求めたペン先部の移動方向及び移動量を用いて移動パターンを認識するようにしても良い。このように、ユーザ別に設けた移動パターンのデータを用いて移動パターンを認識することができるので、ユーザの筆記の特徴によらず常に正確に認識することができる。
【0031】
また、上記接触検知器の代わりに圧力センサを用いても良い。圧力センサは、ペングリップ部外周部にユーザがペングリップ部を握ったことによって加わる圧力を示す信号を出力する。ユーザ認識部は各圧力センサが検出した信号による圧力分布を基にユーザ辞書部を参照してペンを握っているユーザの識別を行なう。パターン認識部はユーザ認識部によるユーザの識別結果を基にパターン辞書部を参照して、例えば加速度センサが検出した加速度及びジャイロが検出した回転角速度を用いてペン先部の移動パターンを認識する。これにより、圧力の強さ等を基にユーザの識別を行なうことができ、接触検知器を用いる場合に比べてさらに正確にユーザの認識を行なうことができる。
【0032】
さらに、電源部は上記各接触検知器の出力信号又は圧力センサの出力信号を基に加速度センサ、ジャイロ及び演算部等の入力処理部に供給する電力を制御して、電力の消費量を少なくしても良い。ここで、上記入力処理部には加速度センサ及びジャイロを含めなくとも良い。
【0033】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例のペン型入力装置1の斜視図である。図に示すように、ペン型入力装置1は加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c、圧力センサ4a〜4n、演算部5及び電源部6を有する。
【0034】
加速度センサ2a,2b,2cは、それぞれペン軸7をZs軸とした場合のXs軸方向,Ys軸方向及びZs軸方向に向けて設けられ、Xs軸方向,Ys軸方向及びZs軸方向の加速度Axs,Ays,Azsを検出し、検出した加速度Axs,Ays,Azsを示す信号を出力する。ここで、加速度センサ2a,2b,2cは、ピエゾ抵抗方式のもの以外に圧電方式のもの又は静電容量方式のものでも良い。ジャイロ3a,3b,3cは、それぞれXs軸周り,Ys軸周り及びZs軸周りの回転角速度P,Q,Rを検出し、検出した回転角速度P,Q,Rを示す信号を出力する。ここで、ジャイロ3a,3b,3cは、スケールファクタ(回転運動検出の正確さ)及びドリフトレート(出力オフセットの安定度)が良好で小型なものであれば良く、回転ジャイロ、振動ジャイロ、光学式ジャイロ等のいずれでも良い。以下の説明では、ペン軸7をZs軸とした座標系をペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)という。また、重力加速度方向に伸びる軸をZg軸とする座標系を重力座標系(Xg,Yg,Zg)という。また、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の各軸(Xs軸,Ys軸,Zs軸)の重力座標系(Xg,Yg,Zg)の各軸(Xg軸,Yg軸,Zg軸)に対する傾斜角をφ,θ,ψとする。
【0035】
各圧力センサ4a〜4nには、例えば歪ゲージ又は圧電素子等の小型のものを用い、その表面を、例えばアクリル又はテフロン等の柔軟性のある素材で被膜する。各圧力センサ4a〜4nは、ペングリップ部9の外周部に配置され、ユーザがペングリップ部9を握った場合の、例えば親指、人差指及び中指による圧力を示す信号を出力する。
【0036】
演算部5は、図2に示すようにAD変換器51a〜51n,52a〜52f、データバッファ53、ハイパスフィルタ(以後「HPF」という。)54a〜54f、ローパスフィルタ(以後「LPF」という。)55a〜55f、指位置検出部56、筆記検出部57、初期傾斜角演算部58、傾斜角変化演算部59、入力中傾斜角演算部60、座標変換演算部61及び移動量演算部62を備える。
【0037】
AD変換器51a〜51fは、圧力センサ4a〜4nからのアナログ圧力信号をデジタル圧力信号に変換する。AD変換器52a〜52fは、加速度センサ2a,2b,2c及びジャイロ3a,3b,3cからのアナログ信号をデジタル信号に変換する。データバッファ53はAD変換器51a〜51fがデジタル変換したペングリップ部9の外周部における圧力並びにAD変換部52a〜52fがデジタル変換した加速度Axs,Ays,Azs及び回転角速度P,Q,Rを記憶する。HPF54a〜54fはペン先部8と被筆記面との摩擦力により生じる加速度センサ2a,2b,2c及びジャイロ3a,3b,3cからの信号の高周波成分をカットオフ周波数100Hzで抽出する。LPF55a〜55fはペン先部8と被筆記面との摩擦力により生じる加速度センサ2a,2b,2c及びジャイロ3a,3b,3cからの信号の高周波成分をカットオフ周波数10Hzで遮断する。これは、加速度センサ2a,2b,2c及びジャイロ3a,3b,3cからの信号のペン先部8と被筆記面との摩擦による成分は100Hz以上の比較的周波数が高い部分に表れ、筆記加速度成分は周波数10Hz以下の比較的に周波数が低い部分に表れるからである。
【0038】
指位置検出部56は各圧力センサ4a〜4nからの指による圧力を示す信号を入力し、その圧力分布を基に、親指、人差指及び中指の各指の位置を検出する。
この圧力分布から親指、人差指及び中指の各指の位置を検出するには、例えば予め実験により、圧力分布と各指の位置との関係を求めておき、そのデータを基に判断する。筆記検出部57は3個の加速度センサ2a,2b,2cによる加速度Axs,Ays,Azs及び3個のジャイロ3a,3b,3cによる回転角速度P,Q,Rのいずれかの成分がHPF54a〜54fを透過すると、筆記中と判断する。初期傾斜角演算部58は無筆記状態において3個の加速度センサ2a,2b,2cが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度Axs,Ays,Azs及び指位置検出部56の検出結果を基にペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角の初期値φo,θo,ψoを演算する。ここで、上記ペン軸7の傾斜角の初期値φo,θo,ψoの演算について説明する。
【0039】
ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度Axs,Ays,Azsから重力座標系(Xg,Yg,Zg)による加速度Axg,Ayg,Azgへの座標変換式は次式のようになる。
【0040】
【数1】
Figure 0003696365
【0041】
ここで、無筆記状態においては重力加速度成分のみが影響するので、無筆記状態における重力座標系(Xg,Yg,Zg)における加速度Axg,Ayg,Azgは次式で表わすことができる。
【0042】
【数2】
Figure 0003696365
【0043】
上式を前記座標変換式に代入すると、次式のようになる。ここで、式中のAxs(0),Ays(0),Azs(0)は無筆記状態におけるペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)によるXs軸方向,Ys軸方向,Zs軸方向の加速度である。
【0044】
【数3】
Figure 0003696365
【0045】
これにより、無筆記状態における初期傾斜角θo,φoを求めることができる。
ここで、上式では初期傾斜角θo,φoについて求めることができるが、初期傾斜角ψoについては求めることができない。この初期傾斜角ψoは重力座標系(Xg,Yg,Zg)のXg軸及びYg軸の方向を示す値であり、この初期傾斜角ψoを常にゼロとすると、例えば図3(a)に示すように書いた数字の「2」が、図3(b)に示すように回転して検出される場合がある。そこで、指位置検出部56で検出した各指の相対位置関係を基にして初期傾斜角ψoを求める。ここで、初期傾斜角θo,φo,ψoの検出は、筆記検出部57が無筆記状態を検出している間一定間隔で行ない最新の初期傾斜角θo,φo,ψoを用いるようにしても良いし、筆記検出部57が筆記状態と検出する直前に検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の加速度Axs,Ays,Azsを用いても良い。
【0046】
傾斜角変化演算部59は3個のジャイロ3a,3b,3cの回転角速度P,Q,R(deg./sec)をオイラ角速度(dθ/dt),(dφ/dt),(dψ/dt)に変換し、ペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による初期傾斜角φo,θo,ψoからの傾斜角の変化Δφ,Δθ,Δψを次式を用いて求める。
【0047】
【数4】
Figure 0003696365
【0048】
入力中傾斜角演算部60は筆記検出部57が無筆記状態と判定しているときに初期傾斜角演算部58が演算したペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による初期傾斜角φo,θo,ψoと傾斜角変化演算部59が演算したペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角変化Δφ,Δθ,Δψを基に、ペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角φ,θ,ψを求める。ここで、加速度センサ2a,2b,2cをペン先端部に設けることはできないので、ペン軸7の傾斜による慣性力及び遠心力による影響を補正する必要がある。そこで、Xs軸方向の加速度センサ2a及びYs軸方向の加速度センサ2bのペン先端部からの距離をLa、Zs軸方向の加速度センサ2cのペン先端部からの距離をLb、慣性力及び遠心力による影響の補正項をf13,f23,f33とすると、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度Axs,Ays,Azsから重力座標系(Xg,Yg,Zg)による加速度Axg,Ayg,Azgへの座標変換式は次式のようになる。
【0049】
【数5】
Figure 0003696365
【0050】
座標変換演算部61は入力中傾斜角演算部60が演算した筆記中のペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角φ,θ,ψを基に加速度センサ2a,2b,2cが測定したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度Axs,Ays,Azsを重力座標系(Xg,Yg,Zg)による加速度Axg,Ayg,Azgに座標変換する。移動量演算部62は座標変換演算部61が座標変換した後の加速度Axg,Ayg,Azgを2回積分してペン先部8の移動方向及び移動距離を算出する。
【0051】
上記構成のペン型入力装置1で筆記入力する場合の動作概略について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
演算部5は一定周期で加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c及び圧力センサ4a〜4nからXs軸方向、Ys軸方向、Zs軸方向の加速度Axs,Ays,Azs、Xs軸周り、Ys軸周り、Zs軸周りの回転角速度P、Q、R及びペングリップ部9における圧力をサンプリングして入力する。このように、ペン型入力装置1の6自由殿動きを測定するので、ペン型入力装置1の任意の位置の初期時刻からの相対位置を求めることができる。AD変換器51a〜51nは圧力センサ4a〜4nから入力した圧力信号をデジタル変換し、データバッファ42に記憶する。AD変換器52a〜52fはユーザがペン型入力装置1を握っている状態での加速度センサ2a,2b,2cから入力した加速度信号Axs,Ays,Azs及びジャイロ3a,3b,3cから入力した回転角速度信号P、Q、Rをデジタル変換し、データバッファ42に記憶する。ここで、デジタル変換した圧力、加速度Axs,Ays,Azs及び回転角速度P、Q、Rをデータバッファ42に記憶するので、筆記終了後に初期傾斜角等を補正して、遡って移動量を検出することもできる。
【0053】
ここで、ユーザがペン型入力装置1を握ったか否かを判定して、ユーザがペンを握っているときにのみサンプリングするようにして、データバッファ53に記憶するデータ量を減らしても良い。
【0054】
筆記検出部57が無筆記状態を検出しているときに(ステップS1)、指位置検出部56はデータバッファ53から圧力センサ4a〜4nが検出した圧力を示す信号を入力し、そのペングリップ部9における圧力分布を基にユーザの指の位置を検出する(ステップS2)。初期傾斜角演算部58は無筆記状態において加速度センサ2a,2b,2cが検出した加速度Axs,Ays,Azs及び指位置検出部56の検出結果を基に、既に説明したようにして初期傾斜角φo,θo,ψoを算出する(ステップS3)。
【0055】
筆記検出部57でペン型入力装置1が筆記状態であると判断しているときに(ステップS1)、ユーザが座標演算開始用のスイッチ(不図示)を押下すると(ステップS4)、傾斜角変化演算部59はデータバッファ53からジャイロ3a,3b,3cが検出した回転角速度信号P,Q,Rを読み出し、傾斜角変化Δθ、Δφ、Δψを求める(ステップ6)。ここで、データバッファ32は一定間隔でサンプリングしたデータを記憶しているので、このように任意のタイミングでデータを読み出して処理することができる。
【0056】
入力中傾斜角演算部60は、初期傾斜角演算部58が演算した初期傾斜角φo,θo,ψoと傾斜角変化演算部59が演算した傾斜角変化Δθ、Δφ、Δψを基に移動中のペン軸7の重力座標系(Xg,Yg,Zg)の傾斜角θ、φ、ψを求める(ステップS7)。座標変換演算部61は入力中傾斜角演算部60が演算したペン軸7の傾斜角θ、φ、ψを基に加速度センサ2a〜2cによるペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の加速度Axs,Ays,Azsを座標変換して、重力座標系(Xg,Yg,Zg)の加速度Axg,Ayg,Azgを求める(ステップS8)。このように、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の加速度Axs,Ays,Azsを基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)の加速度Axg,Ayg,Azgを求めるので、両座標系(Xs,Ys,Zs)、(Xg,Yg,Zg)のずれによる移動量検出結果の誤差発生をなくすことができる。
【0057】
移動量演算部62は筆記中の座標変換演算部61が変換した加速度Axg,Ayg,Azgをそれぞれ2回積分してペン先部8の移動方向及び移動距離を算出する(ステップS9)。ペン型入力装置1は無筆記状態になるまで上記処理(ステップS4〜S9)を繰り返す(ステップS10)。このように、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)で検出した加速度の測定値Axs,Ays,Azsを座標変換して重力座標系(Xg,Yg,Zg)における加速度Axg,Ayg,Azgを求めることにより、ペン軸7に傾斜による影響をなくすことができ、正確な筆記入力をすることができる。ここで、無筆記状態には、実際に筆記面上で静止している状態と、空中を移動している場合とがあるが、この両者は重力座標系(Xg,Yg,Zg)におけるZg軸方向加速度Azgを基にペン先部8の軌跡を求めることにより判別できる。従って、上記実施例においては無筆記状態を基準に初期傾斜角φo,θo,ψo等を求めたが、静止状態を基準に初期傾斜角φo,θo,ψo等を算出したほうが好ましい。
【0058】
ここで、上記実施例では、各圧力センサ4a〜4nをペングリップ部9の外周部に設け、各圧力センサ4a〜4nからの信号が示す圧力分布から初期傾斜角ψoを求めたが、例えばペングリップ部9の形状をユーザがペン型入力装置1を一定位置で握るようにして、初期傾斜角ψoを常に予め定めた一定値にするようにしても良い。
【0059】
また、ペングリップ部9が、例えば図5及び図6に示すようにペングリップ部9を握った場合のユーザの各指に対応した平面10a,10b,10cを備え、各平面10a,10b,10cに対応した指を示す印11a,11b等を設けても良い。
【0060】
さらに、図7に示すように上記ペングリップ部9の各面10a,10b,10cに圧力センサ4a〜4nを設けても良い。この場合、各面10a,10b,10cが親指、人差指、中指のいずれかに対応するために、指位置検出手段56の演算処理が容易になる。
【0061】
また、図8に示すようにペン型入力装置1にユーザの向きを示す印12を設けても良い。
【0062】
また、上記実施例ではペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の各軸周りの加速度Axs,Ays,Azs及びペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の各軸周り回転角速度P,Q,Rを検出しているが、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の2軸以上の加速度及びペン軸7の傾斜角を検出できる構成であれば良く、例えば3個の加速度センサ2a,2b,2c及び3個のジャイロ3a,3b,3cを用いる変わりにペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)のXs軸方向及びZs軸方向の加速度を検出する2個の加速度センサとXs軸周り及びYs軸周りの回転角速度を検出する2個のジャイロを用いても良い。
【0063】
また、他の実施例として、図9に示すようにペン型入力装置1bが加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c、接触検知器41a〜41n、辞書記憶部50、演算部5a及び電源部6bを有するようにしても良い。接触検知器41a〜41nは、例えばマイクロスイッチ又は感圧式のゴムから成り、図10に示すようにペングリップ部9の外周部に配置され、ユーザがペングリップ部9を握ったか否かを示す信号を出力する。ここで、接触検知器41a〜41nの外周にカバーを設けて、接触検知器41a〜41nの破損を防止するようにしても良い。また、ペングリップ部9の断面は、図に示すような円形でなく楕円形等でも良い。辞書記憶部50はユーザ辞書部50aとパターン辞書部50bを備える。ユーザ辞書部50aは各接触検知器41a〜41nの出力パターンを基にユーザを認識するデータを記憶する。パターン辞書部50bはペン先部8の移動パターンを認識する際に参照するデータを予めユーザ毎に記憶する。ここで、ユーザ辞書部50a及びパターン辞書部50bに予め記憶するデータとしては、例えば予めユーザが実際にパターンを筆記した際のデータを記憶する。
【0064】
演算部5aはユーザ認識部5cとパターン認識部5dを備える。ユーザ認識部5cは各接触検知器41a〜41nが出力したユーザが接触したか否かを示す信号を基にユーザ辞書部50aを参照してDPマッチング法などを用いてユーザの識別を行なう。このように、ユーザの識別を行なうことにより、前記実施例のようにペンの向きを検出する場合において、さらに正確にペンの向きを検出できるようになる。また、逆にペンに向き及びユーザの指を特定した後にユーザを識別すれば、ユーザの識別の精度をさらに向上することができる。
【0065】
パターン認識部5dはユーザ認識部5cによるユーザの識別結果を基にパターン辞書部50bを参照して加速度センサ2a,2b,2c及びジャイロ3a,3b,3cからの信号を用いて、例えばDPマッチング法等でマッチングを行ない、ペン先部8の移動パターンを認識する。このように、ペングリップ部9のユーザによって押された位置を基にユーザを認識し、ユーザ毎に予めパターン認識のために記憶したデータを用いてペン先部8の移動パターンを認識するので、ペン先部8の移動パターンの認識がユーザの筆記の仕方によって受ける影響を少なくでき、ペン先部8の移動パターンを常に正確に認識することができる。ペン先部8の移動パターンを正確に認識することができるので、文字入力等の際に入力した文字等を正確に認識できる。ここで、ユーザを正確に認識することができなくとも、ユーザが利きか、又は、左利きかを認識するだけでも、パターン認識精度を上げることができる。また、パターン認識をニューラルネットワークで構成し、ニューラルネットワーク演算を行なうことにより、ペン先部8の移動パターンの認識を行なうようにしても良い。
【0066】
電源部6bは、電力制御部63と電力供給部64を備える。電力制御部63は各接触検知器41a〜41nの出力信号を基に演算部5a等に電力供給部64が供給する電力を制御する。電力供給部64は加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c、接触検知器41a〜41n、辞書記憶部50及び演算部5aに電力を供給する部分であり、電力制御部63の制御に応じて、演算部5aに電力を供給したり、演算部5aに対する電力の供給を停止したりする。電力制御部63は、例えば各接触検知器41a〜41nの出力信号がユーザがペングリップ部9を握っていることを示している場合には、演算部5aに電力を供給するように電力供給部64に指示し、各接触検知器41a〜41nの出力信号がユーザがペングリップ部9を握っていないことを示している場合には、演算部5aに対する電力供給を停止するように電力供給部64に指示する。このように、ユーザがペングリップ部9を握っているか否かに応じて、演算部5aに対する電力供給を制御することにより、電力の消費を押えることができると共に、電力の消費を押えるためにスイッチ等を別途設ける必要がなく、装置構成を簡単にできる。ここで、電力供給部64は、演算部5aに対してだけでなく、電力制御部63の制御に応じて加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c及び演算部5aに電力を供給したり、これらに対する電力の供給を停止したりするようにしても良い。
【0067】
また、接触検知器41a〜41nの代わりにペングリップ部9の外周部に既に説明したように複数の圧力センサ4a〜4nを設けても良い。ユーザ認識部5cは各圧力センサ4a〜4nが検出した信号による圧力分布を基にユーザ辞書部50aを参照してユーザの識別を行なう。パターン認識部5dはユーザ認識部5cによるユーザの識別結果を基にパターン辞書部50bにユーザ毎に記憶したデータを参照してペン先部8の移動パターンを認識する。これにより、多値データである圧力の強さのデータを基にユーザの識別を行なうことができ、接触検知器41a〜41nを用いる場合に比べてさらに正確にユーザの認識を行ない、正確に文字等の入力を行なうことができる。
【0068】
さらに、図11に示すように圧力センサ4a〜4nの出力信号を既に説明したように指位置検出に用いるようにしても良い。ペン型入力装置1は加速度センサ2a,2b,2c、ジャイロ3a,3b,3c、圧力センサ4a〜4n、辞書記憶部50、演算部5b及び電源部6bを有する。
【0069】
演算部5bは、AD変換器51a〜51n,52a〜52f、データバッファ53、HPF54a〜54f、LPF55a〜55f、指位置検出部56、筆記検出部57、初期傾斜角演算部58、傾斜角変化演算部59、入力中傾斜角演算部60、座標変換演算部61、移動量演算部62、ユーザ認識部5c及びパターン認識部5dを備える。ユーザ認識部5cは各圧力センサ4a〜4nが検出した信号による圧力分布を基にユーザ辞書部50aを参照してユーザの識別を行なう。パターン認識部5dはユーザ認識部5cによるユーザの識別結果を基にパターン辞書部50bにユーザ毎に記憶したデータを参照して移動量演算部62が算出したペン先部8の移動方向及び移動距離からペン先部8の移動パターンを認識する。このように、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)で検出した加速度の測定値Axs,Ays,Azsを座標変換して、重力座標系(Xg,Yg,Zg)における加速度Axg,Ayg,Azgを求め、重力座標系(Xg,Yg,Zg)における加速度Axg,Ayg,Azgを基にペン先部8の正確な移動方向及び移動距離を求め、ペン先部8の移動方向及び移動距離を基にユーザ毎に記憶したパターン認識のための参照用のデータを用いてペン先部8の筆記パターンを認識するので、さらに正確に文字等の入力を行なうことができる。また、電源部6bで演算部5bに供給する電力を制御することにより、データバッファ53で不要なデータを記憶することを防止でき、データバッファ53の記憶容量を少なくし、装置1全体を小型化することができる。
【0070】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、この発明のペン型入力装置は、3個の加速度センサと3個のジャイロとペングリップ部の外周部に設けられた複数の圧力センサと演算部とを有している。更に、演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備している。そして、指位置検出部は指による圧力を示す各圧力センサからの圧力分布を基に、各指の相対位置関係を検出する。筆記検出部は無筆記状態か否かを検出する。初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求める。傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求める。入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求める。座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求める。よって、検出結果の向きが変わることを防止する。
【0071】
また、ペン型入力装置は、ペングリップ部において、ペングリップ部を握った場合のユーザの各指に対応した2平面又は3平面を備えている。更に、各平面は対応した指を示す印を備え、ユーザがペングリップ部を一定位置で握るようにする。
【0072】
さらに、上記ペングリップ部の各平面に複数の圧力センサを設け、該各圧力センサが検出した圧力の分布を基にペングリップ部に対するユーザの各指の相対位置関係を求め、求めた指の相対関係からペンの向きを求めて、各指の位置検出処理を容易にする。
【0073】
また、各圧力センサが検出した圧力の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、各圧力センサが検出した圧力の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行ない、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。更に、各圧力センサが検出した圧力の分布とユーザの識別結果を基にユーザ辞書部を更新して、新規ユーザに対しても対応できるようにする。また、各圧力センサの出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御して、電力消費量を低減する。
【0074】
また、この発明に係るペン型入力装置は、3個の加速度センサと、3個のジャイロと、ペングリップ部の外周部に設けられた複数の接触検知器と、演算部と、ユーザ辞書部とを有している。演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備している。そして、指位置検出部はユーザの指の接触位置を示す各接触検知器からの指の接触位置の分布を基に、各指の相対位置関係を検出する。筆記検出部は無筆記状態か否かを検出する。初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求める。傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求める。入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求める。座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求め、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行なう。よって、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。
【0075】
また、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行ない、ユーザ毎にペンの向き及びペン先部の移動パターン認識を行なえるようにする。更に、各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布とユーザの識別結果を基にユーザ辞書部を更新して、新規ユーザに対しても対応できるようにする。また、各接触検知器の出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御して、電力消費量を低減する。
【0076】
また、ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量を基にペン先部の移動パターンを認識するデータをユーザ毎に記憶するパターン辞書部を有し、ユーザの識別結果を基にパターン辞書部を参照してペン先部の移動パターンを認識するので、各ユーザ毎の筆記の特徴等を基に移動パターンを認識し、正確な移動パターン認識をすることができる。
【0077】
さらに、上記ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量とペン先部の移動パターンの認識結果を基にパターン辞書部を更新して、新しいパターンを入力した場合に学習できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】演算部の構成図である。
【図3】指位置を検出しない場合の検出画像の回転状況を示す説明図である。
【図4】筆記入力動作を示すフローチャートである。
【図5】ペングリップ部が指位置を示す面を備える場合の斜視図である。
【図6】ペングリップ部が指位置を示す面を備える場合の平面図である。
【図7】ペングリップ部の各面が圧力センサを備える場合の斜視図である。
【図8】ユーザの向きを示す印を有する場合の斜視図である。
【図9】接触検知器を用いた演算部の構成図である。
【図10】接触演算部の配置を示すペングリップ部の断面図である。
【図11】圧力センサを用いユーザを認識する場合の演算部の構成図である。
【符号の説明】
1 ペン型入力装置
2 加速度センサ
3 ジャイロ
4 圧力センサ
41 接触検知器
5 演算部
50 辞書記憶部
50a ユーザ辞書部
50b パターン辞書部
5c ユーザ認識部
5d パターン認識部
56 指位置検出部
57 筆記検出部
58 初期傾斜角演算部
59 傾斜角変化演算部
6 電源部
6b 電源部
60 入力中傾斜角演算部
61 座標変換演算部
62 移動量演算部
63 電力制御部
64 電力供給部
7 ペン軸
8 ペン先部
9 ペングリップ部

Claims (13)

  1. 3個の加速度センサと、3個のジャイロと、ペングリップ部の外周部に設けられた複数の圧力センサと、演算部とを有し、
    演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備し、
    指位置検出部は指による圧力を示す各圧力センサからの圧力分布を基に、各指の相対位置関係を検出し、筆記検出部は無筆記状態か否かを検出し、初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求め、傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求め、入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求め、座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求めることを特徴とするペン型入力装置。
  2. 前記ペングリップ部はペングリップ部を握った場合のユーザの各指に対応した2平面又は3平面を備えている請求項1記載のペン型入力装置。
  3. 前記各平面は対応した指を示す印を備える請求項に記載のペン型入力装置。
  4. 前記ペングリップ部の各平面に複数の圧力センサを設け、該各圧力センサが検出した圧力の分布を基に前記ペングリップ部に対するユーザの各指の相対位置関係を求め、求めた指の相対関係からペンの向きを求める請求項2又は3に記載のペン型入力装置。
  5. 前記各圧力センサが検出した圧力の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、各圧力センサが検出した圧力の分布を基に前記ユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行なう請求項1〜4のいずれかに記載のペン型入力装置。
  6. 前記各圧力センサが検出した圧力の分布とユーザの識別結果を基に前記ユーザ辞書部を更新する請求項5記載のペン型入力装置。
  7. 前記各圧力センサの出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御する請求項1〜6のいずれかに記載のペン型入力装置。
  8. 3個の加速度センサと、3個のジャイロと、ペングリップ部の外周部に設けられた複数の接触検知器と、演算部と、ユーザ辞書部とを有し、
    演算部は指位置検出部と筆記検出部と初期傾斜角演算部と傾斜角変化演算部と入力中傾斜角演算部と座標変換演算部と移動量演算部とを具備し、
    指位置検出部はユーザの指の接触位置を示す各接触検知器からの指の接触位置の分布を基に、各指の相対位置関係を検出し、筆記検出部は無筆記状態か否かを検出し、初期傾斜角演算部は筆記検出部が無筆記状態であることを検出しているときに3個の加速度センサが測定した加速度及び指位置検出部の検出結果を基に重力座標系(Xg,Yg,Zg)による、筆記中のペン軸の傾斜角演算の基準となる初期傾斜角を求め、傾斜角変化演算部は3個のジャイロが測定した回転角速度を基に初期傾斜角を求めた後のペン軸の傾斜角の変化を求め、入力中傾斜角演算部は初期傾斜角演算部が求めた初期傾斜角と傾斜角変化演算部が求めた傾斜角変化を基にペン軸の重力座標系(Xg,Yg,Zg)による傾斜角を求め、座標変換演算部は入力中傾斜角演算部が求めた重力座標系(Xg,Yg,Zg)によるペン軸の傾斜角を基に3個の加速度センサが検出したペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)による加速度を座標変換し、移動量演算部は筆記状態において座標変換演算部が座標変 換した加速度を基にペン先部の移動方向及び移動距離を演算し、ペン軸座標系(Xs,Ys,Zs)の向きのずれを求め、前記各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基に前記ユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行なうことを特徴とするペン型入力装置。
  9. 前記各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基にユーザを識別するデータを記憶するユーザ辞書部を有し、前記各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布を基に前記ユーザ辞書部に記憶したデータを参照してペンを握っているユーザの識別を行なう請求項8記載のペン型入力装置。
  10. 前記各接触検知器が検出したユーザの指の接触位置の分布とユーザの識別結果を基に前記ユーザ辞書部を更新する請求項9記載のペン型入力装置。
  11. 前記各接触検知器の出力信号を基に入力処理部に供給する電力を制御する請求項8〜10のいずれかに記載のペン型入力装置。
  12. ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量を基にペン先部の移動パターンを認識するデータをユーザ毎に記憶するパターン辞書部を有し、ユーザの識別結果を基にパターン辞書部を参照してペン先部の移動パターンを認識する請求項8記載のペン型入力装置。
  13. 前記ペン先部に加わる加速度と装置の回転角速度のいずれか一方又は双方或いはこれらを用いて求めたペン先部の移動方向及び移動量とペン先部の移動パターンの認識結果を基に前記パターン辞書部を更新する請求項12記載のペン型入力装置。
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