JP3695347B2 - 炊飯器 - Google Patents

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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、部品点数を低減するとともに、丸洗いを可能にした断熱容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9は従来の断熱容器で、図8は、ランチジャーを、図9は、ボトルを示す。
【0003】
まず図8のランチジャーについて説明すると、該ランチジャーaは、主として暖かい弁当を運ぶためのもので、図に示すように真空断熱二重壁構造体の容器本体bとこの容器本体bの上端開口部を開放及び閉鎖する蓋部材cとでその外郭が構成されるとともに、その内部は上方よりおかずを入れる菜入れd、ご飯を入れる飯器e及び汁を入れる汁器fが収納可能にされている。そして使用時には、それぞれの器に内容物を入れ、図の状態で持ち運ぶことにより食事の際に暖かい状態でのご飯等を食することができるものである。このようにランチジャーは、持ち運び可能であることを大きな特徴の一つとしており、そのため容器本体bの外周上には、吊り紐を掛けたり或いは箸箱を取り付ける等のための肩部材gが取り付けられている。
【0004】
従来この肩部材gは、容器本体bの上端開口部近傍に上方より押し込むことにより容器本体の外周上に形成される係止片に肩部材の内周面に形成される係止爪を係合させるという無理嵌め手段により取り外し不能な状態で取り付けられている。更にこの肩部材gには、蓋部材cが螺合可能な螺子がその外周上に設けられ、その螺子に蓋部材cを螺合することにより容器本体bの開閉を行っている。
【0005】
このように肩部材gは、吊り紐を掛けたり或いは箸箱を取り付ける等のためには必要な部材ではあるが、容器本体bに無理嵌めによって一体的に取り付けているため、容器本体の丸洗いができなかった。また前記したように従来の肩部材gは、無理嵌めのための係止爪、蓋部材との螺子等その全体の構造が複雑であり、その分強度面で劣ることにもなり、ひいてはコスト高になっているという問題があった。
【0006】
次に図9のボトルについて説明すると、該ボトルaは、主として暖かい飲み物を運ぶためのもので、図に示すように真空断熱二重壁構造体の容器本体bとこの容器本体bの上端開口部に設けられ、開閉弁を有する中蓋cと、この中蓋cを完全に覆いその外周上に取り付けられる外蓋dとで構成され、その容器本体b内に温かい飲み物を入れて持ち運びするものである。このように断熱ボトルaは、前記ランチジャー同様持ち運び可能であることを大きな特徴の一つとしており、そのため容器本体bの外周上には、吊り紐を掛けるための肩部材eとともに、この肩部材eを取り付け固定するための肩リングfが取り付けられている。
【0007】
即ち、肩部材eは、その上端部に容器本体bに形成される段部に係合可能な鍔部を有する中空円筒状の部材であるのに対し、肩リングfは、その内周部に容器本体bの外周上に形成される螺子に螺合可能な螺子を有する中空円筒状の部材であり、その取り付けに際しては、まず容器本体bの上から肩部材eを嵌合し、その上端部に形成される鍔部を容器本体bに形成される段部に係合させ、次いで肩リングfを容器本体bの上からその内周部に形成される螺子を容器本体bの外周上に形成される螺子に螺合させながら肩部材eの鍔部に当接するまで嵌合し、肩部材eを肩リングfで取り付け固定してなる。
【0008】
従来の肩部材eは、このように肩リングfを取外すことにより着脱自在とされているため、前記した従来のランチジャーに比べ、容器本体bの丸洗いが可能であるという利点を有するものである。
【0009】
しかしながら、従来の断熱ボトルaは、前記した従来のランチジャーに比べ、肩部材eを取り付けるための肩リングfが必要であり、その分部品点数が増えコスト高であった。更に、従来の断熱ボトルaは、容器本体bに対し肩部材eを上部より取り付け、肩リングfで上部より締め付ける形態であったため、肩リングfでの締め付けが緩く持ち運び時の振動で更に螺子嵌合が緩み、その嵌合が外れると容器本体bが脱落し、汚れたり損傷する等の問題をも有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、断熱容器に対し肩部材を容器本体の下方から着脱自在に嵌合する形態を採用することにより、従来の問題であった容器本体の丸洗い不能、肩リングを用いることの部品点数の増大等を解決してなる断熱容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0012】
請求項1に係る発明では、断熱構造の容器本体と、該容器本体に対し着脱自在な肩部材と、前記容器本体に対し開閉自在な蓋部材とを有する断熱容器において、前記容器本体の外筒外面上部に螺子加工を施し、下方から前記肩部材を取り付け、上方から前記蓋部材を取り付ける構成。そしてこのような構成により、該断熱容器を洗う場合には、肩部材も取外すことができるため容器本体の丸洗いが可能であり、また、肩部材を取り付けるための肩リング等の部材が不要になる。
【0013】
請求項2に係る発明では、請求項1の構成に加え、螺子加工部は、その下方部とで段部を形成するとともに、下方部よりも径が大きい構成。
そしてこのような構成により、肩部材の取り付け取り外しが容易になるとともに、肩部材の取り付け後、たとえ肩部材と本体容器との螺子嵌合が外れたとしても本体容器が肩部材より下方に抜け落ちることはないので安全性が高まる
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1に本願発明の第1の実施の形態の断熱容器を示す。本願発明は、ランチジャー及びボトル等断熱容器を対象にするものであるが、以下においてはランチジャーを対象に主として説明し、最後にボトルの例について説明する。
【0015】
断熱容器としてのランチジャー1は、真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2及び該容器本体2の上端開口部に設けられる蓋部材3からその外郭が構成されるとともに、容器本体2内には、下方より汁を入れるための汁器4、ご飯等を入れるための飯器5及びおかずを入れるための菜入れ6が収納配置される。
【0016】
真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2について説明すると、容器本体2は、上方が開口する中空円筒状を呈し、その外周部は真空断熱部材を構成し、それぞれステンレス製の金属板よりなる内側筒状体20、外側筒状体21からなり、それら両部材20、21の上端部同士を溶着接合することにより図示のような内部空間22を形成し、該内部空間22を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空断熱二重壁構造体を形成している。
【0017】
詳述すると、まず、一枚のステンレス製の金属板を絞り加工することにより、上方に開口部を有するやや小さ目の筒状体を形成し、これを内側筒状体20とする。尚、この内側筒状体20の底部全体には丸みが形成されるとともに、後記の汁器4の底面形状と相まって汁器4の収納を安定にする。次いで、同じく一枚のステンレス製の金属板を絞り加工することにより、上方に開口部を有するやや大き目の筒状体を形成し、これを外側筒状体21とする。尚、この外側筒状体21の底面部には真空引きするための穴21aを形成するとともに、閉断面構造体を形成した後にその閉鎖された内部空間22内で発生するガスを吸着するためのゲッター21bをその内面部に取り付けてなる。
【0018】
そして外側筒状体21内に小さ目の内側筒状体20を挿入し、両者20,21間に内部空間22を形成する形態で両者20,21の開口端部を溶着接合する。そして該ステンレス構造体を真空室に搬入し、外側筒状体21に設けた穴21aから内部空間22を真空引きするとともに、同じく真空室において加熱熔解してなる図示しない封止材によって穴21aに封をし、内部空間22を真空にしてなる閉断面構造体を形成する。
【0019】
このような真空断熱二重壁構造体は、従来のガラス繊維や発泡スチロール等の断熱材に比べて遥かに断熱作用が高く、従来のものに比べて断熱性能が大きく向上する。尚、外側筒状体21の外周部は直接ランチジャー1の外周面を形成することになるので、その面をステンレス製の地肌そのままの状態として使用することができ、更に、その外周面に人気キャラクターのデザインを付けることもできる。
【0020】
また、該容器本体2は、内側筒状体20と外側筒状体21との開口端溶着接合部近傍の上壁部2aと、真空引きするための穴21a及びガスを吸着するためのゲッター21bを有する底壁部2cと、上壁部2aと底壁部2cとの間の胴部2bからなるとともに、それぞれの形状は、その底壁部2cをほぼ平坦面とし、胴部2bを上に広がる小さなテーパー状の円筒面とし、上壁部2aをそのほぼ全周に同時加工、同一ピッチの容器本体螺子2eが形成される円筒面としている。更に、上壁部2aの径は、胴部2bの径より大きくされ、両者2a、2b間には後記の肩部材を止めるための外側段部2dが形成されるとともに、容器本体2の内側上端部近傍には、後記の中蓋51の鍔部55が係合するための内側段部2fが形成される。
【0021】
次に容器本体2内に収納配置する各器について説明すると、前記汁器4は、樹脂製の汁器本体40及び同じく樹脂製の蓋41からなる。汁器本体40は、その底部に丸みが形成されるとともに、その底部中央には凹部42を有する断面ほぼW形状からなる容器であり、前記容器本体2の内側筒状体20の底面形状に沿う形状にされ、該汁器4を容器本体2の底部に収納した時の安定感を高めている。また、その側壁部の上方外周上には蓋41が螺合可能な本体螺子43を有している。尚、容器本体2の底部に汁器4を安定的に収納するために、容器本体2の内側筒状体20の底部の丸みである曲率半径を汁器4の底部の丸みである曲率半径より大きくしている。
【0022】
前記蓋41は、ほぼ水平な上面部41a及び垂直な側面部41bからなる断面ほぼコ字状を呈し、上面部41aのほぼ中央部には、ゴム弁44を配置してなり、汁器本体40内に入れた暖かい汁が冷め、その内部圧が下がるとそのゴム弁44が内方に開き、外部から空気を導入することにより、内部が真空状態になり、蓋41を開蓋できなくなる弊害を防止する。また、該上面部41aには、リング状の窪み45が設けられるとともに、該窪み45の内側に平面視円形等のつまみ46が形成され、このつまみ46を持って蓋41の開閉が行われる。
【0023】
更に前記側面部41bの内面には、蓋螺子47が形成されており、この蓋螺子47を汁器本体40の本体螺子43に螺合することにより汁器本体40を密封し、汁器本体40内に入れた汁がこぼれないようにしている。
【0024】
符号5は、いずれも樹脂製の飯器本体50及び中蓋51からなるご飯等が入れられる飯器であり、汁器4の上部に収納配置される。該飯器本体50は、底面が平坦な円筒状容器であり、前記汁器4の平坦な上面部41a上に安定した状態で載置される。またその上端部内面には中蓋51との間でヘリコイド係合が行われるための3ないし4個の係合突起50aが等間隔で設けられている。
【0025】
前記飯器本体50の蓋としての中蓋51は、樹脂製の中蓋本体52と、その中蓋本体52の上面に嵌合される樹脂製の上部板53と、これら両部材52,53間に介在される断熱材58からなる。即ち、中蓋本体52を有底筒状に形成するとともに、その内部に所定の厚さを有する円盤状の断熱材58を配設し、その上部に上部板53を嵌合する。その後前記中蓋本体52と上部板53との上端部間を熱溶着等によって両者を一体的に結合し、中蓋51を形成する。
【0026】
尚、中蓋本体52の上端外周上には、外方に突出するリング状の鍔部55が形成されており、飯器5が容器本体2内に収納された時には、該鍔部55は、前記容器本体2の上部内面に形成される内側段部2fに載置し、容器本体2内での飯器5の移動を規制している。また、中蓋本体52の下端近傍の外周上には、飯器本体50の上端部内面に設けられる3ないし4個の係合突起50aとの間でヘリコイド係合が行われるための同数の係合溝54が等間隔で形成されており、飯器本体50内にご飯等を入れた後係合突起50aに係合溝54を係合させることにより両者50,51を固定する。
【0027】
また、中蓋51を構成する上部板53の上面にはリング状の窪み56が設けられるとともに、該窪み56の内側に平面視円形等のつまみ57が形成され、中蓋51の取り付け或いは取り外しは、このつまみ57を持って行われる。
【0028】
符号6はおかずを入れる菜入れであり、最上部に配置される。この菜入れ6は、樹脂製の菜入れ本体60とやはり樹脂製の蓋61からなり、該菜入れ本体60はその底部が平坦面の断面コ字状の容器であり、前記中蓋51上に安定的に載置される。また、その開口上端部には全周にわたり膨出部62が形成されるとともに、前記蓋61の外周内面部には溝部63がやはり全周にわたり形成されており、膨出部62に溝部63を押圧して嵌合することにより、菜入れ本体60に蓋61を密封固定し、内容物がこぼれないようにしている。
【0029】
そして図に示すように容器本体2内に下から順に汁器4、飯器5及び菜入れ6を収納配置した後、蓋部材3で容器本体2の開口部を上部から蓋をすることになる。該蓋部材3は、樹脂製で、且つコップ形状をしており、取外してコップとして利用することもできる。またその開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されている。
【0030】
符号8は、本願発明の特徴的部材の一つである肩部材である。該肩部材8は、樹脂製のリング形状を呈し、その外周上には相対向する位置に吊り紐用の孔8cが設けられるとともに、その下端部にはその全周にわたり前記容器本体2の外側段部2dとの係合手段としての絞り部8aが形成されている。更に、該絞り部8a上部の内面には、容器本体2の容器本体螺子2eに螺合可能な肩部材螺子8bが形成されるとともに、前記絞り部8aの下端近傍内面には、回り防止用のリング状、或いは所定長さのものが所定間隔で配置されるパッキン8dが取り付けられている。尚、係合手段としての絞り部8aは、鋭く折れ曲がったものから滑らかなテーパー形状のものまでその角度はいろいろであっても良く、また特に容器本体全周にわたる必要はなく適当箇所に1つ以上ある係止爪のような係止手段であっても良く、要は肩部材8が容器本体2の外側段部2dに引っ掛かりそれ以上上部にいかない形状のものであればどのような形状であっても良い。
【0031】
そしてこの肩部材8を取り付けるに際しては、該肩部材8を容器本体2の下側から挿入し、肩部材8の内面に形成した肩部材螺子8bを容器本体螺子2eに肩部材8の絞り部8aが容器本体2の外側段部2dに当接し、更にパッキン8dが押しつぶされそれ以上回らなくなるまで肩部材8をねじ込む。このようにすることにより肩部材8を容器本体2に対して強固に結合固定することができるとともに、パッキン8dにより肩部材8の緩みも防止できる。
【0032】
肩部材8を強固に取り付け、容器本体2内に汁器4、飯器5及び菜入れ6を入れた後、蓋部材3を被せる。この蓋部材3は、その内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体螺子2eにねじ込むことによって行われる。そしてそのねじ込み量は、蓋部材3の底面が肩部材8の上面に当接するまでである。当接後は、肩部材8がパッキン8dの作用により強固に螺合されているため肩部材8が共回りをすることはなく、蓋部材3は肩部材8との当接位置でその閉蓋が完了することになる。
【0033】
尚、閉蓋完了時において、蓋部材3の内面が菜入れ6の上面と接触することはないが、強く押圧するのでなく弱い接触状態であれば寧ろ菜入れ6等の器の移動を防止することにもなり、菜入れ6等の器を大きく変形することがない接触状態であればそれでも良い。更に、たとえ肩部材8を取り付けずに蓋部材3を取り付けたとしても容器本体螺子2eの螺子の終わりに到達する前に蓋部材3の内面が菜入れ6の上部に当接することになるのでその状態での使用も可能であるとともに、その後に肩部材8を取り付けたとしても再度蓋部材3を大きく戻す必要がないため、肩部材8と蓋部材3との取り付け順序を気にすることなく取り付けることができる。
【0034】
また、前記容器本体螺子2eに対する蓋螺子3aと肩部材螺子8bとの掛かりである螺合割合は、肩部材8は容器本体2の外側段部2dにより抜けることがないのでその掛かりが少なくても良いため、肩部材8の掛かりは蓋部材3の掛かりよりも少ない。
【0035】
この実施の形態のものは、閉蓋完了時において、蓋部材3の内面が最上容器の天面である菜入れ6の上面と接触することはないものとして説明したが、閉蓋完了時において、蓋部材3の内面が最上容器の天面である菜入れ6の上面に当接することにより、前記蓋部材と前記肩部材との間に隙間を設けるものであっても良く、このような形態のものでは、蓋部材を嵌合する時の供回りにより肩部材が緩むことをより確実に防止することができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
図1に示す第1の実施の形態のものは、肩部材をパッキンを介して容器本体螺子に硬く螺合すれば共回りで緩むことはほぼないが、肩部材を緩く締めた場合とか、或いは硬く締めたとしても一度の蓋部材の閉蓋により肩部材は確実に共回りする力を受けることになり、それが繰り返されると肩部材はついには緩み蓋部材に共回りすることもあり得るため、以下で説明する実施の形態のものは、そのような弊害をなくするためのいろいろな例を示すものである。
【0037】
尚、以下に説明する各実施の形態のものは、容器本体及び蓋部材の一部を変形するものであるのでこの変形するものを中心に説明し、共通する容器本体内に収納配置する各器等の説明については省略する。
【0038】
図2は、容器本体の上部に設ける肩部に蓋部材内面に設けるリブを当接し、肩部材上面と蓋部材下面との間に隙間を設けて肩部材の共回りを防止した例を示す。
【0039】
即ち、真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2について説明すると、容器本体2は、上方が開口する中空円筒状を呈し、その外周部は真空断熱部材を構成し、それぞれステンレス製の金属板よりなる内側筒状体20、外側筒状体21からなり、それら両部材20、21の上端部同士を溶着接合することにより図示のような内部空間22を形成し、該内部空間22を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空断熱二重壁構造体を形成している。その詳細については第1の実施の形態で示すとおりである。
【0040】
また、該容器本体2は、内側筒状体20と外側筒状体21との開口端溶着接合部近傍の上壁部2aと、真空引きするための穴21a及びガスを吸着するためのゲッター21bを有する底壁部2cと、上壁部2aと底壁部2cとの間の胴部2bからなるとともに、それぞれの形状は、その底壁部2cをほぼ平坦面とし、胴部2bを上に広がる小さなテーパー状の円筒面とし、上壁部2aをそのほぼ全周に同時加工、同一ピッチの容器本体螺子2eが形成される円筒面としてなる。更に、上壁部2aの径は、胴部2bの径より大きくされ、両者2a、2b間には後記の肩部材を止めるための外側段部2dが形成される。
【0041】
この実施の形態の特徴は、前記上壁部2aを形成する外側筒状体21の上端部に肩部2gを設け、この肩部2gを後記の蓋部材3の内面に形成するリブの当接面とした点にある。そして、容器本体2内に収納配置する汁器4、飯器5及び菜入れ6の構成は第1の実施の形態と同じであるが、飯器5が容器本体2内に収納された時には、中蓋本体52の上端外周上に形成するリング状の鍔部55は、前記容器本体2の接合部の上端部に載置され、容器本体2内での飯器5の移動を規制している。
【0042】
次に蓋部材3について改めて説明すると、該蓋部材3は、樹脂製で、且つコップ形状をしており、取外してコップとして利用することもできる。その開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されているとともに、その内面には、蓋部材3の軸方向に等間隔で、且つ同じ長さの複数個のリブ3bが設けられている。このリブ3bは、蓋部材3の閉蓋時に蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接する前に、このリブ3bの先端が外側筒状体21の上端部に形成した肩部2gに当接するものであればどのような形状のものでも良い。
【0043】
また肩部材についても改めて説明すると、該肩部材8は、樹脂製のリング形状を呈し、その外周上には相対向する位置に吊り紐用の孔8cが設けられるとともに、その下端部にはその全周にわたり前記容器本体2の外側段部2dとの係合手段としての絞り部8aが形成されている。更に、該絞り部8a上部の内面には、容器本体2の容器本体螺子2eに螺合可能な肩部材螺子8bが形成されるとともに、前記絞り部8aの下端近傍内面には、回り防止用のリング状、或いは所定長さのものが所定間隔で配置されるパッキン8dが取り付けられている。尚、係合手段としての絞り部8aは、鋭く折れ曲がったものから滑らかなテーパー形状のものまでその角度はいろいろであっても良く、また特に容器本体全周にわたる必要はなく適当箇所に1つ以上ある係止爪のような係止手段であっても良く、要は肩部材8が容器本体2の外側段部2dに引っ掛かりそれ以上上部にいかない形状のものであればどのような形状であっても良い。
【0044】
この肩部材8を取り付けるに際しては、該肩部材8を容器本体2の下側から挿入し、肩部材8の内面に形成した肩部材螺子8bを容器本体螺子2eに肩部材8の絞り部8aが容器本体2の外側段部2dに当接し、更にパッキン8dが押しつぶされそれ以上回らなくなるまで肩部材8をねじ込む。このようにすることにより肩部材8を容器本体2に対して強固に結合固定することができるとともに、パッキン8dにより肩部材8の緩みも防止できる。
【0045】
そして、肩部材8を強固に取り付け、容器本体2内に汁器4、飯器5及び菜入れ6を入れた後、蓋部材3の内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体螺子2eにねじ込むことによって蓋をすることになるが、蓋部材3内面には前記したように軸方向に複数個のリブ3bが設けられており、蓋部材3をねじ込んでいくと、蓋部材3の下端面が肩部材8の上端面に当接する前に、該リブ3bが、容器本体2の外側筒状体21の上端部に形成した肩部2gに当接する。そのため蓋部材3はそれ以上ねじ込むことができず、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面との間に隙間3cが形成されることになる。そしてこの隙間3cが形成されるということは、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接することがないため、蓋部材3の回動により肩部材8が共回りをして緩む弊害が防止されることになる。
【0046】
(第3の実施の形態)
図3は、容器本体の接合部上端部に蓋部材内面に設けるリブを当接し、肩部材上面と蓋部材下面との間に隙間を設けて肩部材の共回りを防止した例を示す。
【0047】
即ち、真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2について説明すると、容器本体2は、上方が開口する中空円筒状を呈し、その外周部は真空断熱部材を構成し、それぞれステンレス製の金属板よりなる内側筒状体20、外側筒状体21からなり、それら両部材20、21の上端部同士を溶着接合することにより図示のような内部空間22を形成し、該内部空間22を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空断熱二重壁構造体を形成している。その詳細については第1の実施の形態で示すとおりである。
【0048】
また、該容器本体2は、内側筒状体20と外側筒状体21との開口端溶着接合部近傍の上壁部2aと、真空引きするための穴21a及びガスを吸着するためのゲッター21bを有する底壁部2cと、上壁部2aと底壁部2cとの間の胴部2bからなるとともに、それぞれの形状は、その底壁部2cをほぼ平坦面とし、胴部2bを上に広がる小さなテーパー状の円筒面とし、上壁部2aをそのほぼ全周に同時加工、同一ピッチの容器本体螺子2eが形成される円筒面としてなる。更に、上壁部2aの径は、胴部2bの径より大きくされ、両者2a、2b間には後記の肩部材を止めるための外側段部2dが形成されるとともに、容器本体2の内側上端部近傍には、後記の中蓋51の鍔部55が係合するための内側段部2fが形成される。
【0049】
この実施の形態の特徴は、容器本体2の開口端部にあたる溶着接合部の先端部を外側に折り曲げ、その折曲げ部2hを後記の蓋部材3の内面に形成するリブの当接面とした点にある。そして、容器本体2内に収納配置する汁器4、飯器5及び菜入れ6の構成は第1の実施の形態と同じであるが、飯器5が容器本体2内に収納された時には、中蓋本体52の上端外周上に形成するリング状の鍔部55は、前記容器本体2の上部内面に形成される内側段部2fに載置され、容器本体2内での飯器5の移動を規制している。
【0050】
次に蓋部材3について改めて説明すると、該蓋部材3は、樹脂製で、且つコップ形状をしており、取外してコップとして利用することもできる。その開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されているとともに、その内面には、蓋部材3の軸方向に等間隔で、且つ同じ長さの複数個のリブ3bが設けられている。このリブ3bは、蓋部材3の閉蓋時に蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接する前に、このリブ3bの先端が容器本体2の開口端部にあたる溶着接合先端部の折曲げ部2hに当接するものであればどのような形状のものでも良い。
【0051】
また肩部材についても改めて説明すると、該肩部材8は、樹脂製のリング形状を呈し、その外周上には相対向する位置に吊り紐用の孔8cが設けられるとともに、その下端部にはその全周にわたり前記容器本体2の外側段部2dとの係合手段としての絞り部8aが形成されている。更に、該絞り部8a上部の内面には、容器本体2の容器本体螺子2eに螺合可能な肩部材螺子8bが形成されるとともに、前記絞り部8aの下端近傍内面には、回り防止用のリング状、或いは所定長さのものが所定間隔で配置されるパッキン8dが取り付けられている。尚、係合手段としての絞り部8aは、鋭く折れ曲がったものから滑らかなテーパー形状のものまでその角度はいろいろであっても良く、また特に容器本体全周にわたる必要はなく適当箇所に1つ以上ある係止爪のような係止手段であっても良く、要は肩部材8が容器本体2の外側段部2dに引っ掛かりそれ以上上部にいかない形状のものであればどのような形状であっても良い。
【0052】
そしてこの肩部材8を取り付けるに際しては、該肩部材8を容器本体2の下側から挿入し、肩部材8の内面に形成した肩部材螺子8bを容器本体螺子2eに肩部材8の絞り部8aが容器本体2の外側段部2dに当接し、更にパッキン8dが押しつぶされそれ以上回らなくなるまで肩部材8をねじ込む。このようにすることにより肩部材8を容器本体2に対して強固に結合固定することができるとともに、パッキン8dにより肩部材8の緩みも防止できる。
【0053】
そして、肩部材8を強固に取り付け、容器本体2内に汁器4、飯器5及び菜入れ6を入れた後、蓋部材3の内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体螺子2eにねじ込むことによって蓋をすることになるが、蓋部材3内面には前記したように軸方向に複数個のリブ3bが設けられており、蓋部材3をねじ込んでいくと、蓋部材3の下端面が肩部材8の上端面に当接する前に、該リブ3bが、容器本体2の開口端部にあたる溶着接合先端部の折曲げ部2hに当接する。そのため蓋部材3はそれ以上ねじ込むことができず、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面との間に隙間3cが形成されることになる。そしてこの隙間3cが形成されるということは、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接することがないため、蓋部材3の回動により肩部材8が共回りをして緩む弊害が防止されることになる。
【0054】
(第4の実施の形態)
図4は、蓋部材の天板内面にリブを設け、このリブを最上容器の天面、この場合は菜入れの蓋上面であるが、そこに当接し、肩部材上面と蓋部材下面との間に隙間を設けて肩部材の共回りを防止した例を示す。尚、この実施の形態のものは、蓋部材の天板内面にリブを設けた以外は、第1の実施の形態のものと全て同じであるのでそれらについては全て第1の実施の形態のものを参照するものとしてその記載を省略し、関係箇所の説明のみにする。
【0055】
即ち、蓋部材3の開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されるとともに、その水平部を構成する天板内面には、円筒状のリブ3bが垂下されている。このリブ3bは、蓋部材3の閉蓋時に蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接する前に、このリブ3bの先端が菜入れ6の蓋61の上面に当接するものであれば適当数の棒状体等どのような形状のものでも良い。
【0056】
そして、肩部材8を強固に取り付け、容器本体2内に汁器4、飯器5及び菜入れ6を入れた後、蓋部材3の内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体螺子2eにねじ込むことによって蓋をすることになるが、蓋部材3の天板内面には前記したように円筒状のリブ3bが垂下されており、蓋部材3をねじ込んでいくと、蓋部材3の下端面が肩部材8の上端面に当接する前に、該リブ3bの先端が菜入れ6の蓋61の上面に当接する。そのため蓋部材3はそれ以上ねじ込むことができず、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面との間に隙間3cが形成されることになる。そしてこの隙間3cが形成されるということは、蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面とが当接することがないため、蓋部材3の回動により肩部材8が共回りをして緩む弊害が防止されることになる。
【0057】
(第5の実施の形態)
図5は、蓋部材の閉蓋時に肩部材8の上端面と当接可能な蓋部材3の下端面に複数個のリブを設け、このリブを肩部材8の上端面に当接し、肩部材上端面と蓋部材下端面との接触面積を低減することにより肩部材の共回りを防止した例を示し、図6はその拡大断面図を示す。尚、この実施の形態のものも、蓋部材の下端面にリブを設けた以外は、第1の実施の形態のものと全て同じであるのでそれらについては全て第1の実施の形態のものを参照するものとしてその記載を省略し、関係箇所の説明のみにする。
【0058】
即ち、蓋部材3の開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されるとともに、肩部材8の上端面と当接可能な蓋部材3の下端面には、複数個のリブ3bが垂下されている。このリブ3bは、蓋部材3の閉蓋時に肩部材8の上端面と当接するものであり、特にその形状はどのようなものでも良いが、当接面積はできるだけ少ないものの方が良く、またリブ3bは蓋部材の下端面に設けると説明したが、肩部材8の上端面に設けても良い。
【0059】
そして、肩部材8を強固に取り付け、容器本体2内に汁器4、飯器5及び菜入れ6を入れた後、蓋部材3の内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体螺子2eにねじ込むことによって蓋をすることになるが、肩部材8の上端面と当接可能な蓋部材3の下端面には前記したように複数個のリブ3bが垂下されており、蓋部材3をねじ込んでいくと、該リブ3bの先端が肩部材8の上端面に当接する。このようなリブ3bと肩部材8の上端面との接触面積は、従来の蓋部材3の下端面と肩部材8の上端面との接触面積に比べ小さなものにすることができるため、蓋部材3の回動により肩部材8が共回りをして緩む弊害が低減されることになる。
【0060】
(第6の実施の形態)
ここで説明する実施の形態は、その対象をボトルとするものであり、第1の実施の形態のランチジャーに関する発明に対応し、容器本体、蓋部材及び肩部材をほぼ共通とする。そして図7にその断面を示す。
【0061】
即ち、ボトル1は、第1の実施の形態の容器本体と同様の真空断熱二重壁構造体を有する。該真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2について説明すると、容器本体2は、上方が開口する中空円筒状を呈し、その外周部は真空断熱部材を構成し、それぞれステンレス製の金属板よりなる内側筒状体20、外側筒状体21からなり、それら両部材20、21の上端部同士を溶着接合することにより図示のような内部空間22を形成し、該内部空間22を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空断熱二重壁構造体を形成している。その詳細については第1の実施の形態で示すとおりである。
【0062】
また、該容器本体2は、内側筒状体20と外側筒状体21との開口端溶着接合部近傍の上壁部2aと、真空引きするための穴21a及びガスを吸着するためのゲッター21bを有する底壁部2cと、上壁部2aと底壁部2cとの間の胴部2bからなるとともに、それぞれの形状は、その底壁部2cをほぼ平坦面とし、胴部2bを上に広がる小さなテーパー状の円筒面とし、上壁部2aをそのほぼ全周に同時加工、同一ピッチの容器本体外側螺子2eが形成される有底円筒面としている。更に、上壁部2aの径は、胴部2bの径より大きくされ、両者2a、2b間には後記の肩部材を止めるための段部2dが形成される。また、容器本体2の上部内側面には、後記の中蓋が螺合するための内側螺子2fが形成されている。
【0063】
符号4は、容器本体2の上部開口部を閉蓋するための中蓋で、その上部中央及びその外周部には押圧部材4aと注水口4cとが設けられるとともに、その下部中央には、前記押圧部材4aの下動に連動して下動し、容器本体2の内部と前記注水口4cとを連通する開閉弁4bを有している。また、中蓋4の外周には、前記容器本体2の内側螺子2fと螺合する中蓋螺子4dが設けられ、更に、その下部周面には、シール材4eが設けられている。
【0064】
そしてボトル1の使用時には、該中蓋4は閉蓋されて用いられ、その取付は、中蓋螺子4dを容器本体2の内側螺子2fに螺合することによって行われ、閉蓋時には、シール材4eが容器本体2内面に当接し、中の飲み物をシールするとともに、保温する。中の飲み物を飲む際には、後記の蓋部材を取り外した後、前記押圧部材4aを押し下げることにより前記開閉弁4bを開放し、その状態で容器本体2を傾けることにより注水口4cから飲み物を注ぎ出すことになる。
【0065】
次に蓋部材3について説明すると、該蓋部材3は、樹脂製で、且つコップ形状をしており、取外してコップとして利用することもできる。その開口部近傍の内周面には、容器本体2の開口部近傍の外周面に設けられる容器本体外側螺子2eに螺合可能な蓋螺子3aが形成されている。
【0066】
また肩部材について説明すると、該肩部材8は、樹脂製のリング形状を呈し、その外周上には相対向する位置に吊り紐用の孔8cが設けられるとともに、その下端部にはその全周にわたり前記容器本体2の外側段部2dとの係合手段としての絞り部8aが形成されている。更に、該絞り部8a上部の内面には、容器本体2の容器本体螺子2eに螺合可能な肩部材螺子8bが形成されるとともに、前記絞り部8aの下端近傍内面には、回り防止用のリング状、或いは所定長さのものが所定間隔で配置されるパッキン8dが取り付けられている。尚、係合手段としての絞り部8aは、鋭く折れ曲がったものから滑らかなテーパー形状のものまでその角度はいろいろであっても良く、また特に容器本体全周にわたる必要はなく適当箇所に1つ以上ある係止爪のような係止手段であっても良く、要は肩部材8が容器本体2の外側段部2dに引っ掛かりそれ以上上部にいかない形状のものであればどのような形状であっても良い。
【0067】
そしてこの肩部材8を取り付けるに際しては、該肩部材8を容器本体2の下側から挿入し、肩部材8の内面に形成した肩部材螺子8bを容器本体外側螺子2eに肩部材8の絞り部8aが容器本体2の外側段部2dに当接し、更にパッキン8dが押しつぶされそれ以上回らなくなるまで肩部材8をねじ込む。このようにすることにより肩部材8を容器本体2に対して強固に結合固定することができるとともに、パッキン8dにより肩部材8の緩みも防止できる。
【0068】
その後、蓋部材3を被せることになる。この蓋部材3は、その内面に形成される蓋螺子3aを前記容器本体外側螺子2eにねじ込むことによって行われる。そしてそのねじ込み量は、蓋部材3の底面が肩部材8の上面に当接するまでである。当接後は、肩部材8がパッキン8dの作用により強固に螺合されているため肩部材8が共回りをすることはなく、蓋部材3は肩部材8との当接位置でその閉蓋が完了することになる。
【0069】
尚、この実施の形態でのボトルは、第1の実施の形態に対応するものであり、以下においては、第2ないし第5の実施の形態でのランチジャーのものに対応したボトルについての説明は省略するが、第2ないし第5の実施の形態でのものもボトルについて適用可能であることはいうまでもない。
【0070】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、容器本体の外筒外面上部に螺子加工を施し、下方から前記肩部材を取り付け、上方から前記蓋部材を取り付けることにより、該断熱容器を洗う場合には、肩部材も取外すことができるため容器本体の丸洗いができるため衛生的である。また、肩部材を取り付けるための肩リング等の部材が不要になるためコストが低減できる。更に、容器本体の螺子を肩部材と蓋部材の両方で共有することにより容器本体の螺子加工が一度で済むため安価になるとともに、肩部材と蓋部材との嵌合後においては両者間の隙間をなくすることができるため見た目に綺麗である。
【0072】
請求項2に係る発明では、螺子加工部は、その下方部とで段部を形成するとともに、下方部よりも径が大きく、更に、前記肩部材の下端内面部は、前記段部と接触することにより、請求項1、2に係る発明の効果に加え、肩部材の取り付け取り外しを容易に行うことができるとともに、肩部材の取り付け後、たとえ肩部材と本体容器との螺子嵌合が外れたとしても本体容器が肩部材より下方に抜け落ちることはないので安全性を高めることができる。更に、容器本体外周部の螺子加工部を除いた箇所の塗装においては、前記段部を利用してマスキングすることができるため、塗装作業を簡略化することができる。更にまた、このような形態では、肩部材は上方から取り付けることができるが、肩部材を上方から取り付けた場合には、その後蓋部材を取り付けることができないため、いずれにしても誤った取り付け方での使用ができないため安全性が更に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の携帯用断熱容器であるランチジャーの第1の実施の形態を示す断面図。
【図2】 本願発明の携帯用断熱容器であるランチジャーの第2の実施の形態を示す断面図。
【図3】 本願発明の携帯用断熱容器であるランチジャーの第3の実施の形態を示す断面図。
【図4】 本願発明の携帯用断熱容器であるランチジャーの第4の実施の形態を示す断面図。
【図5】 本願発明の携帯用断熱容器であるランチジャーの第5の実施の形態を示す断面図。
【図6】 図5の要部拡大断面図。
【図7】 本願発明の携帯用断熱容器であるボトルの第1の実施の形態に対応したものを示す断面図。
【図8】 従来の携帯用ランチジャーの断面図。
【図9】 従来の携帯用断熱ボトルの断面図。
【符号の説明】
1…ランチジャー 2…容器本体 3…蓋部材
4…汁器、中蓋 5…飯器 8…肩部材
20…内側筒状体 21…外側筒状体 22…内部空間
2a…上壁部 2b…胴部 2c…底壁部
2d…外側段部 2f…内側段部 2g…肩部
3b…リブ 3c…隙間 40…汁器本体
44…ゴム弁 50…飯器本体 52…中蓋本体
53…上部板 54…係合溝 55…鍔部
58…断熱材 62…膨出部 63…溝部
8a…絞り部 8d…パッキン

Claims (2)

  1. 断熱構造の容器本体と、該容器本体に対し着脱自在な肩部材と、前記容器本体に対し開閉自在な蓋部材とを有する断熱容器において、前記容器本体の外筒外面上部に螺子加工を施し、該螺子加工部に下方から前記肩部材を取り付け、上方から前記蓋部材を取り付けることを特徴とする断熱容器。
  2. 前記螺子加工部は、その下方部とで段部を形成するとともに、下方部よりも径が大きいことを特徴とする請求項1記載の断熱容器。
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