JP3695341B2 - 携帯型通信端末 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種画像を画面に表示可能に構成される表示手段を備えてなる携帯型通信端末に関する。
【０００２】
【従来の技術】
携帯型通信端末となる、例えば、携帯電話装置は、ＬＣＤ(液晶表示装置)などの表示手段を備えて、そのＬＣＤに、ダイヤルする電話番号や電波の受信強度などの各種情報を表示させるようにしている。
【０００３】
昨今では、該ＬＣＤに、特に待受画面において、ユーザのアミューズメントのためにイラストやアニメーションなどの画像を表示させることができる。このような画像は、予め携帯電話内の記憶装置に書き込まれている場合もあるが、サーバからダウンロードされることも多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の携帯電話装置では、壁紙の画像として設定できるのは１枚のみで、新たに壁紙の画像を設定すると、元の画像は削除されてしまうという問題があった。また、圧縮ファイルとして保存しておくこともできるが、再度壁紙の画像に設定するには煩雑な操作が必要で不便だという問題があった。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、壁紙の画像として複数の画像を設定でき、その切り替えを簡単にすることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明によれば、各種の情報などを画面に表示させると共に、待受け時に前記画面に壁紙の画像を表示する表示手段と、少なくとも前記壁紙の画像を記憶する記憶部と、各種情報や制御を行うための複数の入力キーを備えてなる携帯型通信端末において、前記待受け時状態から、前記入力キーを操作する最初の操作として、前記入力キーのうち特定の入力キーをオン操作することにより、このオン操作に対応して、前記表示手段によって前記画面に表示される前記壁紙の画像を切り替える。このことにより、壁紙の画像を変更時に元の壁紙の画像を消去することもなしに、また、煩雑な設定変更をすることなしに壁紙の画像を切り替えることができる。
【０００７】
請求項２の発明によれば、前記記憶部は、前記複数の前記壁紙の画像を、壁紙の画像専用の記憶領域に記憶する。このことにより、壁紙の画像の記憶領域からの取り出しが容易に成り、変更操作が高速かつ容易になる。
【０００８】
請求項３の発明によれば、前記複数の壁紙の画像を、前記電源キーの短押の連続した押し下げにより、次から次に切り替える。このことにより、メニューを使った煩雑な操作をすることなしに、例えば、一つのキーを２回押下するだけで壁紙の画像を２回切り替えることができ、便利である。
また、請求項５記載の発明では、前記特定の入力キーとは、長押操作すると、機器の電源が切れる電源キーであり、前記電源キーの短押操作により、前記壁紙の画像を切り替えることを特徴としている。
【０００９】
請求項４の発明によれば、前記壁紙の画像を、前記特定のキーによって切り替える場合に、前記壁紙の画像以外の表示や空白を前記壁紙の画像に継続して表示する。このことにより、壁紙の画像以外に時計表示やスケジュール画面を簡単に表示することができ、便利である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。ここで、壁紙の画像とは、例えば、人、風景、幾何学模様など携帯電話装置の表示手段（ディスプレイ）の画面内の背景画として表示された画像を言う。壁紙の画像は、それ単独で表示される場合と壁紙の画像の上に時計情報の文字等を重ねて表示する場合もある。
【００１１】
以下、図１を参照して説明する。まず、携帯電話機１の構成において、携帯電話機１には入力キーを有するキー操作部２、数字情報や文字情報あるいは記号情報や画像情報などを表示する表示手段としてのディスプレイ３、マイク（送話器）４ならびにスピーカ（受話器）５、無線を送受信するためのアンテナ６が設けられている。
【００１２】
また、制御手段ならびに判定手段としての制御回路７は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、この制御回路７には、音声処理部８、データ変換部９、送受信部１０、記憶部１１、上記ディスプレイ３およびキー操作部２が接続されている。
【００１３】
音声処理部８は、上記マイク４ならびにスピーカ５に接続されており、マイク４から与えられた受話信号を符号化することによって音声データを生成し、その音声データをデータ変換部９に出力すると共に、データ変換部９から与えられた音声データを復号化することによって送話信号を生成し、その送話信号をスピーカ５に出力するようになっている。
【００１４】
データ変換部９は、音声処理部８や記憶部１１から与えられた音声データを通信データに変換し、その通信データを送受信部１０に出力すると共に、送受信部１０から与えられた通信データを音声データに変換し、その音声データを音声処理部８に出力するようになっている。
【００１５】
送受信部１０は、上記アンテナ６に接続されており、搬送波をデータ変換部９から与えられた通信データで変調処理することにより、通信データを送信信号としてアンテナ６から図示せぬ基地局に送信すると共に、基地局から受信信号として与えられた通信データを復調処理し、その復調処理された通信データをデータ変換部９に出力するようになっている。また、この送受信部１０は、基地局から送信された着信信号を受信すると、着信検出信号を制御回路７に出力するようになっている。
【００１６】
これによって、発声に応じてマイク４に集音された受話信号は、音声処理部８で符号化されて音声データに変換され、データ変換部９で通信データに変換され、さらに、送受信部１０で搬送波を変調処理することによって、送信信号として基地局に送信されることになる。また、送受信部１０で復調処理された通信データは、データ変換部９で音声データに変換され、音声処理部８で復号化されて送話信号に変換され、送話信号としてスピーカ５から出力されることになる。
【００１７】
ディスプレイ３は、制御回路７から着信表示信号、メモリダイヤル情報表示信号、メモ文字情報表示信号などの各種表示信号が与えられるようになっており、それら各種表示信号が与えられることに応じて、数字情報、文字情報あるいは記号情報、画像情報などによる各種表示メッセージを表示するようになっている。
【００１８】
また、キー操作部２は、各種入力キーのうちのいずれかのキーが操作されることに応じて、キー操作検出信号を制御回路７に出力するようになっており、このとき、制御回路７は、キー操作部２から与えられたキー操作検出信号を解読して識別するようになっている。
【００１９】
次に、上記構成の作用について、図２に示すフローチャートを参照して説明する。尚、制御回路７は、着信を待機している状態（待ち受け状態、つまり、電源が入れられたまま何ら入力が無い状態）にあり、その状態から、ユーザがキー操作して壁紙の画像を切り替える場合について説明する。
【００２０】
まず、待ち受け状態において、ユーザがキー操作部２の壁紙切り替えキーを押下したことを制御回路７が認識した場合（図２のステップＳ１で「ＹＥＳ」と判断）、ｎに１を加算する。ここでｎは、壁紙の画像専用の記憶領域となる壁紙切り替え画像記憶領域におけるｎ番目に保存されている画像データに対応する（ステップＳ２）。ここで壁紙切り替えキーとして専用キーを設けても良いが、この場合は電源キーにて壁紙切り替えキーを構成している。つまり、この電源キーを短くオンすることを繰り返すと壁紙が次々に変わり、長く押すと、電源が切れるようになっている。そして、ユーザが切り替えキーを押下しないところのステップＳ１でＮＯの場合においては、キー押下の検出を継続する。
【００２１】
次に、壁紙切り替え画像記憶領域において、ｎ番目の領域に画像が登録されている場合（ステップＳ３で「ＹＥＳ」と判断）、ｎ番目の領域に登録されている画像を壁紙の画像として表示する（ステップＳ５）。また、ステップＳ３で、ｎ番目の領域に画像が登録されていなかった場合（ステップＳ３で「ＮＯ」と判断した場合）には、ステップＳ４に進み、制御回路７はｎを初期値に戻す。
【００２２】
このように上記実施例によれば、複数の壁紙の画像を電源キーの押し下げにより、簡単に、次々と切り替えることができる。図３は、この時の壁紙の画像の切り替わり例を示すものである。待受け時に、壁紙の画像となる野球の画像３０が表示されているが、電源キーを短くオンすると、静止した壁紙の画像以外の画像（動画）の一例となる時計表示３１が出た後、もう一度、電源キーを短くオンすると、車の壁紙の画像３２が出る。更に、電源キーを短くオンすると、第３の壁紙の画像が出る様になっている。なお、壁紙の画像ばかりを連続させても良いし、時計表示に変えて空白を出しても良い。また時計表示に替えてスケジュール表示等の壁紙の画像以外の画像を表示しても良い。
【００２３】
本発明は、上記一実施例にのみ限定されるものでない。例えば壁紙の画像としてカレンダーを表示してもよい。また、携帯型通信端末としては、携帯電話、ＰＨＳ（簡易型携帯電話機））、無線機能付き電子手帳でも良い。更に、キー操作部は、入力キーが端末本体と一体化していても、別装着でも、タッチパネル方式であってもよく、実施例に示したものに限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における一実施形態の携帯型通信端末となる携帯電話機の電気的構成を示す構成図である。
【図２】上記携帯電話機ののフローチャートである。
【図３】上記携帯電話機の表示手段に表示された画面の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
１ 携帯型通信端末となる携帯電話機
２ 特定の入力キーとなる電源キー等を持つキー操作部
３ 表示手段となるディスプレイ
３０、３２ 壁紙の画像となる野球の画像、車の画像
３１ 壁紙の画像以外の表示となる時計表示
６ アンテナ
７ 制御回路
８ 音声処理部
９ データ変換部
１０ 送受信部
１１ 記憶部

Claims (5)

1. 各種の情報などを画面に表示させると共に、待受け時に前記画面に壁紙の画像を表示する表示手段と、少なくとも前記壁紙の画像を記憶する記憶部と、各種情報や制御を行うための複数の入力キーを備えてなる携帯型通信端末において、
   前記待受け時状態から、前記入力キーを操作する最初の操作として、前記入力キーのうち特定の入力キーをオン操作することにより、このオン操作に対応して、前記表示手段によって前記画面に表示される前記壁紙の画像を切り替えることを特徴とする携帯型通信端末。
2. 前記記憶部は、前記複数の前記壁紙の画像を、壁紙の画像専用の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項１に記載の携帯型通信端末。
3. 前記特定の入力キーとは、長押操作すると、機器の電源が切れる電源キーであり、前記複数の壁紙の画像を、前記電源キー１つの連続した短押操作により、次から次に切り替えることを特徴とする請求項１または２に記載の携帯型通信端末。
4. 前記壁紙の画像を、前記特定のキーによって切り替える場合に、前記壁紙の画像以外の表示や空白を前記壁紙の画像に継続して表示することを特徴とする請求項１ないし３の何れかに記載の携帯型通信端末。
5. 前記特定の入力キーとは、長押操作すると、機器の電源が切れる電源キーであり、前記電源キーの短押操作により、前記壁紙の画像を切り替えることを特徴とする請求項１または２に記載の携帯型通信端末。

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