JP3695281B2 - エレベータの塔屋の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中層階の建物の外側方位置に構築して建物の目的とする階への登り降りができるようにするためのエレベータの塔屋の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
既設の中層のマンションなどにおいてはエレベータが設置してないものが多くあり、近年、既設の中層のマンションなどにエレベータを設置する要望がある。既設の中層のマンションなどにエレベータを設置するには、既存の建物に居住者が住んでいるため、既存の建物に殆ど手を加えることなくエレベータを設置する必要がある。このため、既存の建物の外側方にエレベータ用塔屋を形成するようにしている。
【0003】
そして、既存の建物の外側方にエレベータ用塔屋を形成するのであるが、このエレベータ用塔屋に出入り口を設けるとともに該出入り口に通じる外側方に突出した通路用床を形成し、この通路用床により既存の建物の階段の踊り場や外廊下とエレベータ用塔屋の出入り口とを接続するようにしている。
【0004】
ところが、現場の状況に応じて通路用床と既存の建物の階段の踊り場や外廊下との間に段差が生じやすく、特に、複数のエレベータ用塔屋ユニットを積み上げて形成するようなものの場合、あらかじめユニットに形成される通路用床の取付け位置が決まっており、上記段差がいっそう生じやすいものである。
【0005】
また、通路用床の構造材である通路用梁はH型鋼により形成してあるが、通常H型鋼の梁は鉛直方向が強軸方向となるようにウェッブ片が垂直となるような姿勢で通路用梁を使用している。ところが、既存の建物の外側方にエレベータ用塔屋を形成する場合、上記通路用梁の先端部を既存の建物に連結してエレベータ用塔屋の倒れ防止を行うが、H型鋼の梁を鉛直方向が強軸方向となるようにすると、水平方向が弱軸方向となり、したがって、水平方向の応力に対して部材設計をすると、強軸方向に対する性能は過剰なものとなるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、通路用床と既存の建物の階段の踊り場や外廊下との間に段差が生じないようにでき、また、合理的な構成でエレベータ用塔屋の倒れ防止ができるエレベータの塔屋の構造を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエレベータの塔屋の構造は、内部に上下に連続したエレベータ昇降路2を形成するエレベータの塔屋Aに出入り口3を設けると共に、塔屋Aから外側方に突出する通路用梁4bと、通路用梁4bに直交して取付けられる複数の支持枠材4cと、支持枠材4cの上に敷設される床上面材4aとで前記出入り口3に通じる外側方に突出した通路用床4を形成し、通路用梁4bの突出端部に取付けられる支持枠材4cを通路用梁4bに対して高さ調整自在に取付けることでこの通路用床4の床上面材4aの突出先端側の高さを調整する高さ調整手段を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、通路用梁4bの突出端部に取付けられる支持枠材4cを通路用梁4bに対して高さ調整して通路用床4の床上面材4aの突出先端側の高さを調整することで、エレベータの塔屋Aに隣接する既存の建物の階段の踊り場や外廊下との間に段差が生じないようにすることができるものである。
【0009】
また、通路用梁4bがウェッブ片4b1の両側にフランジ片4b2を一体に備えたH型鋼により形成され、通路用梁4bをウェッブ片4b1が横向きとなるように配置してあることが好ましい。このような構成とすることで、強軸方向が水平方向となり、通路用梁4bの先端部を既存の建物に連結した場合に水平方向が強軸方向となった通路用梁4bにおけるエレベータの塔屋Aの倒れを防止する性能が向上するものであり、一方、弱軸方向である垂直方向においては、主に通路用床4の上を通る人や物の荷重を支持するのみでよいので、垂直方向が弱軸方向となっても問題がないものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
本発明のエレベータの塔屋Aはあらかじめ工場で形成されたエレベータ用塔屋ユニット1を現場で上下に複数個積み重ねて構築するもので、上下に積み重ねることで内部に上下に連続したエレベータ昇降路2が形成されるものである。
【0012】
エレベータ用塔屋ユニット1としては、出入り口3を備え且つ該出入り口3に通じる通路用床4を一体に形成したエレベータ用塔屋基本ユニット5、最下部に配置される出入り口3を備えたエレベータ用塔屋最下部ユニット15、最上部に配置されるエレベータ用塔屋最上段ユニット9、出入り口3が無く且つ庇部を一体に形成したエレベータ用塔屋副ユニット6等の複数種類のものが用いられ、少なくともエレベータ用塔屋基本ユニット5、エレベータ用塔屋最下部ユニット15、エレベータ用塔屋最上段ユニット9の各ユニットは用いるものであり、エレベータ用塔屋副ユニット6は現場により用いる場合と用いない場合とがある。
【0013】
上記いずれのエレベータ用塔屋ユニット1もその基本的な構造は、図8乃至図10に示すように柱16、梁17、火打梁24等を連結固着して架構体ユニットを構成し、この架構体ユニットにブレースを架け渡し、架構体ユニットの外面部に外壁材を取着して外壁部11を構成したものであり、角筒状をしており、後述のエレベータ用塔屋最上段ユニット9を除く他のエレベータ用塔屋ユニット1は上下に開口しているものである。
【0014】
エレベータ用塔屋基本ユニット5は、高さがエレベータ用塔屋ユニット1を付設する建物Bの階高さに略等しいとともに出入り口3を備え且つ該出入り口3に通じる通路用床4を一体に形成したものである。出入り口3には開閉扉3aが開閉自在に取付けられる。この開閉扉3aを現場で組み込むようにしてもよいが、現場工事の短縮化、簡略化ということからあらかじめ工場でエレベータ用塔屋基本ユニット5を形成する際に開閉扉3aを組み込むのが好ましいものである。
【0015】
通路用床4は図9、図14乃至図16に示すように、架構体ユニットの梁17部分から直交して片持梁状に通路用梁4b2を複数本、実施形態では2本突設し、この通路用梁4b間に複数本の支持枠材4cを直交して取付け、支持枠材4cの上に床上面材4aを敷設して構成してある。また、複数の通路用梁4bの前端部間には前梁4fが一体に架設してある。
ここで、通路用梁4bの突出端部に取付けられる支持枠材4cは通路用梁4bに対して高さ調整自在に取付けてあって、支持枠材4cの高さを調整することで、床上面材4aの突出先端側の端部の高さを調整できるようになっている。図17には支持枠材4cの他の構成が示してある。なお、支持枠材4cに床上面材4bをあらかじめ固着してパネル化したものを用いてもよいものである。
【0016】
また、通路用梁4bはウェッブ片4b1の両側にフランジ片4b2を一体に備えたH型鋼により形成してあり、本発明においては、通路用梁4bをウェッブ片4b1が横向きとなるように配置してある。つまり、本発明の通路用梁4bは強軸方向が水平方向となっている。通路用梁4bの一方のフランジ片4b2(フランジ片4b2は垂直姿勢となるように配設される)の外面には長手方向の複数箇所に受け部4b3が突設してあり、この受け部4b3上にそれぞれ支持枠材4cを載設してボルト50、ナット51により取付けてある。ここで、通路用梁4bの突出先端側に取付けられる支持枠材4cは、通路用梁4bに対して高さ調整自在に取付けられるようになっており、高さ調整手段を構成する高さ調整用座金52を受け部4b3と支持枠材4cとの間に介在し、高さ調整用座金52の厚みや数を調整することで、通路用梁4bの突出先端側に取付けられる支持枠材4cの高さを調整したり、あるいはボルト50に対するナット51の螺合位置を調整したりして通路用床4の床上面材4aの突出先端側の高さを調整するようになっている。また、四隅に位置する受け部4b3には来栖状にブレース材58が架設してある。
【0017】
通路用床4の両側には通路用側壁部10が形成してあって、出入り口3及びその付近が風雨に曝されるのを防止するようになっている。図に示す各実施形態においては、前述のようにエレベータ用塔屋基本ユニット5から外側方に片持状に突出形成した通路用床4の一部(突出基部側)がエレベータ用塔屋ユニット1の内側に位置するようにエレベータ用塔屋基本ユニット5の側面部の一部を内側に凹ませてある。そして、通路用床4のエレベータ用塔屋基本ユニット5の内側に位置する部分の両側に通路用側壁部10が形成してあってエレベータホール部を構成してある。また、両側の通路用側壁部10の上部間に天井部13を形成してもよいものである。
【0018】
通路用床4の出入り口3と反対側の側部には手摺りや腰壁等の背の低い壁状ガード部14を形成する。このように通路用床4の出入り口3と反対側の側部に防風・防雨用の前記通路用側壁部10を設けることなく背の低い壁状ガード部14を形成するのは以下の理由によるものである。すなわち、建物Bの外方に建物Bに近づけてエレベータ用の塔屋Aを構築し、建物Bの形態によって建物Bの階段の踊り場や廊下等にエレベータ用の塔屋A側に設けた通路用床4を接続又は近接対向させた場合、建物B側から煙が発生した場合に、建物Bとエレベータ用の塔屋Aとの間が通路用側壁部10で覆われた構成とすると排煙ができないことがある。したがって、通路用床4の出入り口3と反対側の側部に防風・防雨用の前記通路用側壁部10を設けることなく背の低い壁状ガード部14を形成することで、建物B側からの煙を背の低い壁状ガード部14の上方の開口部分から排煙できるようにするのであり、同時に背の低い壁状ガード部14を設けることで通路用床4を歩行する際の安全性を確保するようにしている。
【0019】
エレベータ用塔屋ユニット1の主体を構成する架構体ユニットには四隅にH型鋼よりなる柱16が位置しているが、エレベータ用塔屋基本ユニット5、エレベータ用塔屋最下部ユニット15、エレベータ用塔屋副ユニット6の上端部においては柱16の上端面に平プレート21を固着し、この平プレート21の上面部に断面コ字状をした鋼製の接続突部22が突設してある。また、エレベータ用塔屋最下部ユニット15の柱16の下端面にはアンカーボルト連結用プレート23が固着してある。
【0020】
エレベータ用塔屋最下部ユニット15には出入り口3が設けられるが、この出入り口3には工場であらかじめ開閉扉3aを取付けたり、あるいは現場で開閉扉3aを取付けたりする。
【0021】
最上部に配置されるエレベータ用塔屋最上段ユニット9は屋根部7と庇部8とがあらかじめ形成してある。庇部8はエレベータ用塔屋最上段ユニット9の外側面部の下端部から外側方に向けて突出形成してある。
【0022】
エレベータ用塔屋副ユニット6には出入り口3が設けてなく、また、エレベータ用塔屋副ユニット6の外側面部の下端部から外側方に向けて庇部8が突出形成してある。
【0023】
上記のような構成の各種のエレベータ用塔屋ユニット1を工場で形成し、これを現場に運んで建物Bの側方に隣接した位置において複数積み重ねてエレベータの塔屋Aを構築するものである。
【0024】
塔屋Aの形成に当たっては、図1乃至図4に示すように、建物Bの階段や外廊下の外側方位置において地面25を掘削してピット26を形成し、このピット26の上端面にエレベータ用塔屋最下部ユニット15を載設し、エレベータ用塔屋最下部ユニット15の柱16の下端面に設けたアンカーボルト連結用プレート23に設けた孔27(図11に示す)にピット26に植設したアンカーボルトを通してナットにより固着することで、エレベータ用塔屋最下部ユニット15をピット26に固着するものである。
【0025】
ここで、添付図面に示す実施形態においては、ピット26は図2に示すように、地上に突出した部分の側面部に開口28を凹設して形成してあり、この開口28とエレベータ用塔屋最下部ユニット15の出入り口3とが上下に連続してこの部分に開閉扉3aが取付けられるものである。
【0026】
エレベータ用塔屋最下部ユニット15の上に出入り口3のないエレベータ用塔屋副ユニット6を積み重ねて連結し、更に、エレベータ用塔屋副ユニット6の上に多段(図1に示す実施形態では3段)にエレベータ用塔屋基本ユニット5を積み重ねて連結し、更に、最部にエレベータ用塔屋最上段ユニット9を積み重ねてて連結する。ここで、各エレベータ用塔屋ユニット1同士は上下方向に積載した状態で、下段のエレベータ用塔屋ユニット1の上端部の四隅に上方に向けて突出した断面コ字状をした鋼製の接続突部22を図12に示すように上段のエレベータ用塔屋ユニット1の四隅に設けたH型鋼よりなる柱16の下端部内に嵌め込み、ボルト29を用いて固着するものであり、このボルト29による固着はエレベータ用塔屋ユニット1内に柱16が露出していることからエレベータ用塔屋ユニット1の内部からの操作でできるものである。なお、ボルト29が螺合されるナット30はあらかじめ工場においてH型鋼に溶接してある。上記のようにして上下に連結することで、エレベータ用塔屋ユニット1の柱16を上下方向に連続一体化できるものである。
【0027】
上記のようにして建物Bの階段や外廊下の外側方位置にエレベータの塔屋Aを構築するのであるが、この場合、各エレベータ用塔屋ユニット1はクレーンで持ち上げて積み重ねるものである。そして、エレベータ用塔屋基本ユニット5にあらかじめ外側方に向けて一体に突設形成してある通路用床4の突出先端部が建物Bの階段31の踊り場32や外廊下等に近接して配置される。ここで、建物Bが既設の建物Bの場合、既設の建物Bの踊り場32や外廊下等に設けてある手摺りや腰壁33を除去して通路用床4に対向する部分を開放し、建物Bの踊り場32や外廊下から通路用床4に歩いて移行できるようにするものである。この場合、通路用梁4bの先端部を図16に示すように、既設の建物Bの踊り場32や外廊下等に連結するものである。連結に当たっては、あらかじめ通路用梁4bの先端部に架設した前梁4fと建物Bの踊り場32や外廊下等のスラブ部53とを連結部材54によりボルト55、ナット56で連結固着してある。
【0028】
これにより塔屋Aは通路用梁4bを介して既設の建物Bに構造的に連結できる。この場合、H型鋼により形成した通路用梁4bはウェッブ片4b1が横向きとなるように配置してあるので、強軸方向が水平方向となり、この強軸方向となった通路用梁4bによりエレベータの塔屋Aの倒れを防止する性能が向上するものである。一方、通路用梁4bは弱軸方向である垂直方向においては、主に通路用床4の上を通る人や物の荷重を支持するのみでよいので、垂直方向が弱軸方向となっても問題がないものである。
【0029】
上記のように、塔屋Aは通路用梁4bを介して図16に示すように、既設の建物Bに構造的に連結した後、高さ調整用座金52の厚みや重ねる数を調整して、通路用梁4bの突出先端側に取付けられる支持枠材4cの高さを調整し、これにより通路用床4の床上面材4aの突出先端側の高さを調整することで、既存の建物踊り場32や外廊下の床面とレベルを合わせる。更に、通路用床4の床上面材4aに踏み板34の一端部を重ねて取付け、踏み板34の他端部を既存の建物の踊り場32や外廊下の床面の端部に重ねるものである。
【0030】
また、既存の建物踊り場32や外廊下のスラブ部53の端面には水切りカバー材54の上端部を取付け、水切りカバー材54の他端部の垂下片を前梁4fのU字状をした樋部4f1内に挿入し、既存の建物の踊り場32や外廊下の床面から踏み板34の他端部の下面側に沿って流れた雨水を水切りカバー材54によりU字状をした前梁4fの樋部4f1に流すようになっている。この前梁4fの樋部4f1には端部に縦樋などを接続して排水するようにする。図中59はコーキング材である。
【0031】
エレベータの塔屋A内に形成された上下に連続したエレベータ昇降路2内には図5、図6、図13に示すようにガイドレール35が上下にわたって配設される。ガイドレール35の下端部はピット26の底面部に立設して固着され、ガイドレール35は上下方向の複数箇所においてエレベータ用塔屋ユニット1の主体を構成する架構体ユニットに連結部材を介して連結支持してある。ガイドレール35の上端部間には横架材36が架設してあり、横架材36に吊り部材37を介して支持ベース部材40が取付けてあり、支持ベース部材40に昇降駆動装置38が載設してある。
【0032】
昇降駆動装置38にはモータとモータにより回転駆動されるシーブとが設けてあり、シーブにワイヤが掛け回してあって、ワイヤの一端部にエレベータのかご装置39を取付けるとともにワイヤの他端部につり合い重り41を取付けてあり、モータを回転駆動することでかご装置39を昇降するようになっている。図中39aはかご装置39に設けた扉である。
【0033】
通路用側壁部10とエレベータ用塔屋ユニット1の外壁部11との間に形成された配線用スペース12には各種配線を通すものであり、このように、通路用側壁部10とエレベータ用塔屋ユニット1の外壁部11との間の配線用スペース12に各種電気配線を通すことで、エレベータ昇降路2とは離れた位置、つまりかご装置39やつり合い重り41の昇降する部分から離れた位置で配線ができ、これにより電気配線がかごの昇降に支障がないようにできるものである。
【0034】
エレベータ用塔屋最下部ユニット15の上に設けたエレベータ用塔屋副ユニット6の庇部8はエレベータ用塔屋最下部ユニット15の出入り口3と同じ面側に位置させ、エレベータ用塔屋最下部ユニット15の出入り口3から利用者が出入りする際に雨がかからないように庇の役目をするものである。また、エレベータ用塔屋基本ユニット5を上下に連続して積み重ねた部分においては上段のエレベータ用塔屋基本ユニット5の外側方に突出した通路用床4が下段のエレベータ用塔屋基本ユニット5の通路用床4の真上に位置し、このため、上段の通路用床4が下段の通路用床4を通行する利用者にとっては庇の役目をして雨がかからないようになっている。更に、エレベータ用塔屋最上段ユニット9に設けた庇部8は上から2段目のエレベータ用塔屋基本ユニット5の外側方に突出した通路用床4の真上に位置し、このため、エレベータ用塔屋最上段ユニット9に設けた庇部8が上から2段目のエレベータ用塔屋基本ユニット5の通路用床4を通行する利用者にとっては庇の役目をして雨がかからないようなっている。
【0035】
上記のように、本発明によれば、現場においては、エレベータ用塔屋ユニット1を上下に複数積み重ねてエレベータの塔屋Aを構築することで、同時に通路用床4、風雨除けのための通路用側壁部10、庇部8等も同時に形成できて、現場で、別工程の現場施工により通路用床4、風雨除けのための通路用側壁部10、庇部8等を形成する必要がなく、現場工事を大幅に簡略化且つ短縮化できるものである。
【0036】
本発明のエレベータの塔屋Aは、既設の中層マンションのような建物Bにエレベータを新たに付設する場合に特に有効である。つまり、既設の中層マンションのような建物Bに殆ど手を加える必要がないので、建物Bに居住者が居住したまま、建物Bの外側方に独立して短時間でエレベータの塔屋Aを構築することができるのである。
【0037】
もちろん、新築の建物においても本発明のエレベータの塔屋Aを付設することができるものである。
【0038】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、内部に上下に連続したエレベータ昇降路を形成するエレベータの塔屋に出入り口を設けると共に、塔屋から外側方に突出する通路用梁と、通路用梁に直交して取付けられる複数の支持枠材と、支持枠材の上に敷設される床上面材とで前記出入り口に通じる外側方に突出した通路用床を形成し、通路用梁の突出端部に取付けられる支持枠材を通路用梁に対して高さ調整自在に取付けることでこの通路用床の床上面材の突出先端側の高さを調整する高さ調整手段を設けてあるので、高さ調整手段を調整して通路用床の床上面材の突出先端側の高さを調整することにより、エレベータの塔屋に隣接する既存の建物の階段の踊り場や外廊下との間に段差が生じないようにできて、既存の建物の階段の踊り場や外廊下から通路用床にスムーズに歩行することができるものであり、また、高さ調整手段が簡略化できるものである。
【0040】
また、請求項記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、通路用梁がウェッブ片の両側にフランジ片を一体に備えたH型鋼により形成され、通路用梁をウェッブ片が横向きとなるように配置してあるので、通路用梁は強軸方向が水平方向となり、通路用梁の先端部を既存の建物に連結した場合に水平方向が強軸方向となった通路用梁におけるエレベータの塔屋の倒れを防止性能が向上して、塔屋の強度を増大させることができるものであり、また、通路用梁の弱軸方向である垂直方向においては、主に通路用床の上を通る人や物の荷重を支持するのみでよくて、垂直方向が弱軸方向となっても問題がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの塔屋を建物の外側方に隣接して構築した一例を示す側面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の側面断面図である。
【図4】同上の正面断面図である。
【図5】同上のガイドレールやエレベータかご装置等の内部機構を記載した正面図である。
【図6】同上のガイドレールやエレベータかご装置等の内部機構を記載した側面図である。
【図7】同上の斜視図である。
【図8】同上のエレベータ用塔屋基本ユニットの一例を示す斜視図である。
【図9】同上のエレベータ用塔屋基本ユニットの一例を示す通路用床部分における平断面図である。
【図10】同上のエレベータ用塔屋基本ユニットの一例を示す天井部分における平断面図である。
【図11】(a)は同上のエレベータ用塔屋最下部ユニットの柱の下端部を示す平断面図であり、(b)は側面図である。
【図12】同上の柱と接続突部との接続を示す断面図である。
【図13】同上のエレベータ昇降路内にガイドレール及びエレベータかご装置及び昇降駆動装置を設備した部分の断面図である。
【図14】同上の通路用梁を建物のスラブ部に連結した部分の断面図である。
【図15】同上の通路用床の側面断面図である。
【図16】同上の通路用床の正面断面図である。
【図17】同上の他の実施形態の通路用床の側面断面図である。
【符号の説明】
2 エレベータ昇降路
3 出入り口
4 通路用床
4a の床上面材
4b 通路用梁
4b1 ウェッブ片
4b2 フランジ片
4c 支持枠材
A 塔屋

Claims (2)

  1. 内部に上下に連続したエレベータ昇降路を形成するエレベータの塔屋に出入り口を設けると共に、塔屋から外側方に突出する通路用梁と、通路用梁に直交して取付けられる複数の支持枠材と、支持枠材の上に敷設される床上面材とで前記出入り口に通じる外側方に突出した通路用床を形成し、通路用梁の突出端部に取付けられる支持枠材を通路用梁に対して高さ調整自在に取付けることでこの通路用床の床上面材の突出先端側の高さを調整する高さ調整手段を設けて成ることを特徴とするエレベータの塔屋の構造。
  2. 通路用梁がウェッブ片の両側にフランジ片を一体に備えたH型鋼により形成され、通路用梁をウェッブ片が横向きとなるように配置してあることを特徴とする請求項1記載のエレベータの塔屋の構造。
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