JP3695245B2 - 超音波センサの取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、障害物の存在を検知するために自動車などの車両のバンパーに設けられる超音波センサの取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に車載用の超音波センサを設けることによって、障害物の存在を検知することが行われている。このような超音波センサは、超音波のパルスを空気中に放射(発信)すると共に発信された超音波が障害物(検知対象物等)で反射することにより生じる反射波を受信するものであって、超音波センサで受信された超音波が受信信号として処理された後、この受信信号に基づいて警報等が発せられることによって、障害物の存在を運転手などに認知させるようにしている。
【0003】
上記のような超音波センサAは、例えば、図9に示すように自動車50のバンパー(リアバンパー)51の左右に一つずつ取り付けられており、自動車50が進行することによりバンパー51の周辺に近づいてくる障害物を超音波センサAで監視するようにしている。また、超音波センサAはバンパー51が衝突する可能性のある障害物は確実に検知するが、路面やその上の低い物体は検知不要物として検知しないように、所定の検知エリアを有するように形成されている。従って、超音波センサAの検知エリアは路面に対して略平行な方向(水平方向)で広く、路面に対して略垂直な方向(鉛直方向)で狭くなる必要があり、この種の超音波センサAはバンパー51への取り付け状態で、路面に対して略平行な方向(水平方向)で広い検知特性を有し、路面に対して略垂直な方向(鉛直方向)で狭くて鋭い検知特性を有するように、異方向性の指向特性を有して形成されている。
【0004】
図10(a)(b)に従来から用いられている超音波センサAの一例を示す。この超音波センサAは、合成樹脂の成形品で形成される筒状のハウジング10の内側に超音波振動子11と回路部12を収めて形成されている。超音波振動子11は超音波の送波(放射)及び受波(受信)を行うものであって、超音波振動子11に外嵌される保持ゴム13によってハウジング10内に嵌着されて保持されている。回路部12は超音波振動子11から超音波を送波するための信号を発生して超音波振動子11に供給したり超音波振動子11で受波した超音波を信号として受け取ったりするものであって、超音波振動子11と電気的に接続されて超音波振動子11の背面側(後側)に配置されている。また、回路部12には電線14が電気的に接続されており、電線14はハウジング10の背面側から導出されて電源や障害物との接近などの判断を行う回路などに電気的に接続されている。
【0005】
また、超音波振動子11の正面側(前側)において、ハウジング10には開口部15を有するホーン部16が形成されており、ホーン部16の外周には突出片17が全周に亘って突設されている。このようにホーン部16を超音波振動子11の正面側に設けることによって、上記のような指向特性を超音波センサAが有するように超音波の送波及び受波の指向性を制御するようにしている。さらに、突出片17の背面側において、ハウジング10の上面と下面には板バネで形成される弾性片18が設けられている。
【0006】
そして、このように形成される超音波センサAをバンパー51等の取付部1に取り付けるにあたっては、次のようにして行う。まず、図11に示すように、自動車50からバンパー51を取り外した後、バンパー51にその表裏に開口する貫通孔2を形成する。次に、図12(a)に示すように、超音波センサAを貫通孔2の表面側(前側)に配置すると共に回路部12と接続される電線14を貫通孔2に通して自動車50に内蔵された電源や回路などに接続する。次に、超音波センサAを貫通孔2に表面側から裏面側に向かって挿入していく。。この時、超音波センサAの弾性片18は貫通孔2の周面で押圧されて内側に弾性変形した状態である。そして、超音波センサAの突出片17の背面が貫通孔2の表面側の開口縁部に当接するまで超音波センサAを貫通孔2に挿入すると、貫通孔2の周面による弾性片18の押圧が解除されて弾性片18が外側に向かって変形し、貫通孔2の裏面側の開口縁部に係止される。このようにして突出片17と弾性片18で貫通孔2の開口縁部を表裏から挟持することによって、図12(b)に示すように、バンパー51に超音波センサAを取り付けることができる。この後、バンパー51は自動車50に取り付けられて元に戻される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような超音波センサAの取り付け構造では、超音波振動子11の正面側(前側)にホーン部16の開口部15があるので、走行中などに開口部15の凹みに雨水が入り込んだり雪や埃が溜まりやすく、このことで、超音波のビーム(指向性)が変化して検知特性が変わり、超音波センサAの検知エリアが変化したり検知エリアに障害物が無いにもかかわらず障害物が有るかのように誤報したりするという問題があった。また、バンパー51の表面からホーン部16や突出片17が突出すると共にホーン部16に開口部15による凹みが形成されるために、バンパー51の表面に凹凸が目立つことになり、外観が低下するという問題があった。そこで、ホーンにより超音波のビームを制御しないで、水平方向と鉛直方向のビームの太さを制御することができる超音波振動子を用いて、超音波振動子のみで上記のような指向特性を有する超音波センサを形成することが行われているが、このような超音波振動子を用いても、図10に示すハウジング6を採用すると、上記の問題は解消しないものであった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、超音波センサの検知エリアが変化したり超音波センサが誤報したりすることが無く、また、バンパーである取付部の外観を低下させないようにすることができる超音波センサの取り付け構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る超音波センサAの取り付け構造は、車両のバンパーである取付部1に貫通孔2を形成し、貫通孔2にセンサ取付具3を挿着し、超音波センサAを保持するための保持片4を取付部1の裏面側に突出させてセンサ取付具3に設け、取付部1の表面側において貫通孔2の開口縁部に当接するフランジ5をセンサ取付具3に設けると共に取付部1の裏面側において貫通孔2の開口縁部に当接する当接片6を保持片4に保持した超音波センサAに設け、フランジ5と当接片6で貫通孔2の開口縁部を挟持して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明の請求項2に係る超音波センサAの取り付け構造は、請求項1の構成に加えて、センサ取付具3が金属製であることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明の請求項3に係る超音波センサAの取り付け構造は、請求項1又は2の構成に加えて、取付部1の表面と超音波センサAの正面を略面一に形成して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明の請求項4に係る超音波センサAの取り付け構造は、請求項1の構成に加えて、取付部1と略同色の成形品でセンサ取付具3を形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明の請求項5に係る超音波センサAの取り付け構造は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、取付部1の裏面側において貫通孔2の開口縁部に当接する挟持片7をセンサ取付具3に形成し、フランジ5と挟持片7で貫通孔2の開口縁部を挟持することによって貫通孔2にセンサ取付具3を挿着して成ることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明の請求項6に係る超音波センサAの取り付け構造は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、センサ取付具3にセンサ取付具3の回転を防止するための突起8を設けて成ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
取付部1は自動車などの車両のバンパーであって、ウレタン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂の成形品で形成されている。この取付部1には表裏に開口する貫通孔2が穿設されている。
【0017】
図2(a)乃至(d)に示すように、センサ取付具3はステンレス鋼やアルミニウムなどの金属製の薄板材に曲げ加工などを施してリング状(輪状)に形成されている。また、センサ取付具3にはフランジ5と保持片4が一体に延設されている。フランジ5はセンサ取付具3の正面側端部の外周に全周に亘って突設されている。保持片4はセンサ取付具3の背面側端部の上部と下部に略水平に突出して設けられるものであって、略鉛直方向(センサ取付具3の直径方向)にバネ性を有する板ばねで形成されている。
【0018】
超音波センサAはハウジング10、超音波振動子11、回路部12を具備して形成されている。ハウジング10は合成樹脂等で形成されるものであって、その内部には回路部収納部21が形成されていると共に回路部収納部21は振動子取付口22としてハウジング10の正面に開口されている。また、ハウジング10の正面側端部の外周(振動子取付口22の外側の開口縁部)には当接片6が略全周に亘って突設されており、当接片6の上部と下部にはその表裏面と周面に開口する凹部23が設けられている。回路部12は超音波振動子11から超音波を送波するための信号を発生して超音波振動子11に供給したり超音波振動子11で受波した超音波を信号として受け取ったりする回路などを有する回路板などで形成されており、ハウジング10の回路部収納部21に収納されている。
【0019】
超音波振動子11は図3(a)乃至(d)に示すように、合成樹脂製のケース25とアルミニウムなどの金属製の振動子本体26から形成されている。ケース25には正面と背面に開口する断面四角形の本体収納部27が形成されている。振動子本体26は導通性を有する金属の薄板材を曲げ加工したり絞り加工したりして側面視でコ字状に形成されるものであって、振動子本体26の正面で構成される振動部28と振動部28の背面の上部と下部に延設される振動抑止片29とを備えて形成されている。また、振動部28の背面には圧電素子30が設けられており、圧電素子30及び上側の振動抑止片29の内面(下面)にはリード線31の一端が接続されている。そして、本体収納部27の上面と上側の振動抑止片29の外面(上面)及び本体収納部27の下面と下側の振動抑止片29の外面(下面)を接触させ、且つケース25の正面と振動子本体26の振動部28の正面が面一となるようにして、ケース25の本体収納部27に振動子本体26をはめ込んで取り付けることによって、超音波振動子11が形成されている。
【0020】
そして、超音波センサAを形成するにあたっては、まず、筒状の保持ゴム13の内側に超音波振動子11を差し込んで超音波振動子11の外周に保持ゴム13を取り付ける。この時、超音波振動子11の正面と保持ゴム13の正面を面一にする。次に、保持ゴム13を取り付けた超音波振動子11をハウジング10の振動子取付口22に差し込むことによって、保持ゴム13で超音波振動子11を保持した状態でハウジング10に超音波振動子11を取り付ける。この時、超音波振動子11と保持ゴム13は背面側略半分が振動子取付口22に嵌着されており、超音波振動子11と保持ゴム13の正面側略半分は振動子取付口22からハウジング10の正面側に突出して設けられるものであり、超音波センサAの当接片6よりも正面側の部分の寸法は取付部1の厚み寸法と略同じに形成されている。この後、圧電素子30と上側の振動抑止片29に接続されているリード線31の他端を回路部12に接続することによって、超音波センサAを形成することができる。
【0021】
この超音波センサAはリード線31を通じて回路部12から圧電素子30に信号を供給することによって、圧電素子30で振動子本体26の振動部28を振動させて信号に応じた超音波を送波(放射)することができるものである。また、障害物で反射された超音波が反射波として振動部28を振動させると、その振動が圧電素子30により信号(電流)に変換されてリード線31を流れて圧電素子30から回路部12に供給されるものであり、超音波を受波(受信)することができるものである。そして、この超音波センサAは振動部28の上部と下部に振動部28の振動を抑制するための振動抑止片29が設けられているので、振動部28の上部と下部における振動を抑えることができ、鉛直方向における超音波の送受信が抑制されるものであり、ホーン部が無くても、路面に対して略平行な方向(水平方向)で広い検知特性を有し、路面に対して略垂直な方向(鉛直方向)で狭くて鋭い検知特性を有するように、異方向性の指向特性を有して形成されるものである。
【0022】
上記のように形成される超音波センサAをセンサ取付具3を用いて取付部1に取り付けるにあたっては、次のようにして行う。まず、センサ取付具3を貫通孔2に表面側の開口から差し込んで貫通孔2にセンサ取付具3を挿着する。このようにして貫通孔2にセンサ取付具3を取り付けることによって、図4に示すように、取付部1の表面側において貫通孔2の開口縁部にセンサ取付具3のフランジ5を当接させると共に取付部1の裏面側にセンサ取付具3の保持片4を突出させる。次に、貫通孔2に取り付けたセンサ取付具3の内側に超音波センサAの当接片6よりも正面側の部分を取付部1の裏面側から差し込むと共に、取付部1の裏面側において超音波センサAの当接片6を貫通孔2の開口縁部に当接させる。この時、超音波センサAの当接片6よりも正面側の部分の寸法は、取付部1の厚み寸法と略同一に形成されているので、超音波センサAの正面と取付部1の表面が略面一になる。次に、センサ取付具3の保持片4をハウジング10の当接片6の凹部23に差し込んで係止する。このようにして超音波センサAをセンサ取付具3に取り付けることによって、凹部23への保持片4の係止及び保持片4の弾性力により、超音波センサAを保持片4で上下から挟持して保持片4の間に保持すると共に、センサ取付具3のフランジ5と超音波センサAのハウジング10の当接片6で貫通孔2の開口縁部を表裏から挟持する。こうして図1(a)乃至(c)で示すように、超音波センサAの正面を貫通孔2から露出させた状態で超音波センサAを取付部1の裏面側に取り付けることができる。
【0023】
この実施の形態では、水平方向と鉛直方向の超音波のビームの太さを制御することができる超音波振動子11を用いることによってホーン部を必要としない超音波センサAを形成し、この超音波センサAを取付部1の裏面側に突出するセンサ取付具3の保持片4に保持させて取り付け、取付部1の表面と超音波センサAの正面を略面一に形成するので、取付部1の表面にホーン部や超音波センサAの正面側の部分が突出しないようにすることができ、取付部1の表面に形成される凹凸が小さく目立たなくなって、取付部1の外観を低下させないようにすることができるものであり、しかも、超音波センサAの超音波振動子11の正面側に雨や雪や埃が溜まって目詰まりを起こすような凹みが形成されないようにすることができ、雨や雪や埃の影響による検知エリアの変化や誤報を防止することができるものである。また、センサ取付具3を金属材で形成することによって、センサ取付具3のフランジ5を薄い厚みで小さく形成しても十分に大きな強度に形成することができて小型化することができ、取付部1の表面に形成されるフランジ5による凹凸が小さく目立たなくなって、取付部1の外観を低下させないようにすることができるものである。しかも、貫通孔2を形成する際の加工で貫通孔2の開口縁部に色の剥がれが生じてもフランジ5で覆い隠すことができ、取付部1の外観を低下させないようにすることができるものである。
【0024】
上記の実施の形態において、センサ取付具3は取付部1の略同色の合成樹脂の成形品で形成することができる。取付部1がバンパーの場合はバンパーと略同着色の合成樹脂材料を成形してセンサ取付具3を形成するが、バンパーと同じ合成樹脂材料を用いることによって、バンパーと同色のセンサ取付具3を形成することができる。
【0025】
このようにセンサ取付具3を取付部1の略同色の成形品で形成することによって、センサ取付具3を金属で形成する場合では必要であった取付部1と略同色にセンサ取付具3を塗装する工程を省くことができ、コストダウンを図ることができるものである。
【0026】
図5に他の実施の形態を示す。図6(a)乃至(d)に示すように、この実施の形態のセンサ取付具3は金属製の薄板材に曲げ加工などを施してリング状(輪状)に形成されている。また、センサ取付具3にはフランジ5と保持片4が一体に延設されている。フランジ5はセンサ取付具3の正面側端部の外周に全周に亘って突設されている。保持片4はセンサ取付具3の背面側端部の上部と下部に略水平に突出して設けられるものであって、略鉛直方向(センサ取付具3の直径方向)にバネ性を有する板ばねで形成されている。また、各保持片4の基部(センサ取付具3との接続部分)には曲げ加工が施されており、この曲げ加工によりセンサ取付具3の上部と下部にはフランジ5と対向する挟持片7が形成されている。この挟持片7とフランジ5の間の寸法は取付部1の厚みよりもやや大きく形成されている。
【0027】
上記のように形成される超音波センサAをセンサ取付具3を用いて取付部1に取り付けるにあたっては、次のようにして行う。まず、センサ取付具3を貫通孔2に表面側の開口から差し込んで貫通孔2にセンサ取付具3を挿着する。このようにして貫通孔2にセンサ取付具3を取り付けることによって、図6に示すように、取付部1の表面側において貫通孔2の開口縁部にセンサ取付具3のフランジ5を当接させると共に取付部1の裏面側において貫通孔2の開口縁部にセンサ取付具3の挟持片7を当接させるようにし、挟持片7とフランジ5の間に貫通孔2の開口縁部をはめ込むことによって、挟持片7とフランジ5で貫通孔2の開口縁部を表裏から挟持する。また、取付部1の裏面側にセンサ取付具3の保持片4を突出させる。次に、貫通孔2に取り付けたセンサ取付具3の内側に超音波センサAの当接片6よりも正面側の部分を取付部1の裏面側から差し込むと共に、取付部1の裏面側において超音波センサAの当接片6を貫通孔2の開口縁部に当接させる。この時、超音波センサAの当接片6よりも正面側の部分の寸法は、取付部1の厚み寸法と略同一に形成されているので、超音波センサAの正面と取付部1の表面が略面一になる。次に、センサ取付具3の保持片4をハウジング10の当接片6の凹部23に差し込んで係止する。このようにして超音波センサAをセンサ取付具3に取り付けることによって、凹部23への保持片4の係止及び保持片4の弾性力により、超音波センサAを保持片4で上下から挟持して保持片4の間に保持すると共に、センサ取付具3のフランジ5と超音波センサAのハウジング10の当接片6で貫通孔2の開口縁部を表裏から挟持する。こうして超音波センサAの正面を貫通孔2から露出させた状態で超音波センサAを取付部1の裏面側に取り付けることができる。
【0028】
この実施の形態では、挟持片7とフランジ5で貫通孔2の開口縁部を表裏から挟持することによって、センサ取付具3を単独で貫通孔2に固定することができ、超音波センサAを保持片4の間に取り付けるにあたってセンサ取付具3を手で支えなくても取付部1の表面側に押されて移動しなくなって、センサ取付具3への取り付けを片手で行うことができて超音波センサAの取付施工性が向上するものである。
【0029】
図8に他のセンサ取付具3を示す。このセンサ取付具3は図8(d)に示すように、センサ取付具3の外周面(貫通孔2の内周面(厚み部)に接触する部分)に突起8を突設して形成したものであって、その他の構成は上記の図6のものと同様に形成されている。そして、このセンサ取付具3は上記と同様にして図7のように貫通孔2に取り付けられるが、取付部1がバンパーであって軟らかい樹脂で形成されているので、貫通孔2の内周面に突起8が食い込むことになる。従って、車両の進行等で生じる振動で、センサ取付具3が取付部1に対して回転しないようにするストッパーとして突起8が作用することになり、このことで、センサ取付具3に取り付けられる超音波センサAの回転も防止して超音波センサAの向きが回転により変化するのを防止することができる。よって、路面に対して略平行な方向(水平方向)で広い検知特性を有し、路面に対して略垂直な方向(鉛直方向)で狭くて鋭い検知特性を有するように取り付けた超音波センサAの検知エリアが回転により変化するのを防止することができるものである。
【0030】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、車両のバンパーである取付部に貫通孔を形成し、貫通孔にセンサ取付具を挿着し、超音波センサを保持するための保持片を取付部の裏面側に突出させてセンサ取付具に設け、取付部の表面側において貫通孔の開口縁部に当接するフランジをセンサ取付具に設けると共に取付部の裏面側において貫通孔の開口縁部に当接する当接片を保持片に保持した超音波センサに設け、フランジと当接片で貫通孔の開口縁部を挟持するので、取付部の表面にホーン部や超音波センサの正面側の部分が突出しないようにすることができ、取付部の表面に形成される凹凸が小さく目立たなくなって、取付部の外観を低下させないようにすることができるものであり、しかも、超音波センサの正面側に雨や雪や埃が溜まって目詰まりを起こすような凹みが形成されないようにすることができ、雨や雪や埃の影響による検知エリアの変化や誤報を防止することができるものである。
【0031】
また本発明の請求項2の発明は、センサ取付具が金属製であるので、センサ取付具のフランジを薄い厚みで小さく形成しても十分に大きな強度に形成することができて小型化することができ、取付部の表面に形成されるフランジによる凹凸が小さく目立たなくなって、取付部の外観を低下させないようにすることができるものである。
【0032】
また本発明の請求項3の発明は、取付部の表面と超音波センサの正面を略面一に形成するので、超音波センサの正面側に雨や雪や埃が溜まって目詰まりを起こすような凹みが形成されないようにすることができ、雨や雪や埃の影響による検知エリアの変化や誤報を防止することができるものである。
【0033】
また本発明の請求項4の発明は、取付部と略同色の成形品でセンサ取付具を形成するので、センサ取付具を金属で形成する場合では必要であった取付部と略同色にセンサ取付具を塗装する工程を省くことができ、コストダウンを図ることができるものである。
【0034】
また本発明の請求項5の発明は、取付部の裏面側において貫通孔の開口縁部に当接する挟持片をセンサ取付具に形成し、フランジと挟持片で貫通孔の開口縁部を挟持することによって貫通孔にセンサ取付具を挿着するので、挟持片とフランジで貫通孔の開口縁部を表裏から挟持することによって、センサ取付具を単独で貫通孔に固定することができ、超音波センサを保持片の間に取り付けるにあたってセンサ取付具を手で支えなくても取付部の表面側に押されて移動しなくなって、センサ取付具への取り付けを片手で行うことができて超音波センサの取付施工性が向上するものである。
【0035】
また本発明の請求項6の発明は、センサ取付具にセンサ取付具の回転を防止するための突起を設けるので、貫通孔の内周面に突起を食い込ませることによって、車両の進行とで生じる振動などでセンサ取付具が取付部に対して回転しないようにすることができ、超音波センサの回転を防止して超音波センサの検出エリアが変化しないようにすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図2】同上のセンサ取付具を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。
【図3】同上の超音波振動子を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は断面図、(d)は背面図である。
【図4】同上のセンサ取付具の取り付け状態を示す断面図である。
【図5】同上の他の実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】同上の他のセンサ取付具を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は平面図である。
【図7】同上のセンサ取付具の取り付け状態を示す断面図である。
【図8】同上の他のセンサ取付具を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は平面図、(e)は一部の背面図である。
【図9】自動車の後部の斜視図である。
【図10】従来の超音波センサを示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。
【図11】自動車の後部の斜視図である。
【図12】従来例を示し、(a)(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 取付部
2 貫通孔
3 センサ取付具
4 保持片
5 フランジ
6 当接片
7 挟持片
8 突起
A 超音波センサ
Claims (6)
- 車両のバンパーである取付部に貫通孔を形成し、貫通孔にセンサ取付具を挿着し、超音波センサを保持するための保持片を取付部の裏面側に突出させてセンサ取付具に設け、取付部の表面側において貫通孔の開口縁部に当接するフランジをセンサ取付具に設けると共に取付部の裏面側において貫通孔の開口縁部に当接する当接片を保持片に保持した超音波センサに設け、フランジと当接片で貫通孔の開口縁部を挟持して成ることを特徴とする超音波センサの取り付け構造。
- センサ取付具が金属製であることを特徴とする請求項1に記載の超音波センサの取り付け構造。
- 取付部の表面と超音波センサの正面を略面一に形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波センサの取り付け構造。
- 取付部と略同色の成形品でセンサ取付具を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の超音波センサの取り付け構造。
- 取付部の裏面側において貫通孔の開口縁部に当接する挟持片をセンサ取付具に形成し、フランジと挟持片で貫通孔の開口縁部を挟持することによって貫通孔にセンサ取付具を挿着して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の超音波センサの取り付け構造。
- センサ取付具にセンサ取付具の回転を防止するための突起を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の超音波センサの取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24667599A JP3695245B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 超音波センサの取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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